ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

いかにして私はプロダクトデザイナーになったのか

2010年06月30日 17時06分15秒 | Short Stories
とにかく、私は「カタチ」が気になって仕方がないのだ。
目に見える全てのモノ、時には目に見えないモノ、
想像上のモノでさえ、そのカタチが気になる。

そしてそのカタチをシンプルな線に抽出して
描かなくてはいられない。

どうして美しいのか、
人が美しいというものは、
どういうカタチなのか。

美しいものは、カタチだけを取り出し
抽象化すると共通する要素があるのだろうか。

すでに私のノートには、
ありとあらゆるカタチが描かれているが、
全ては細い線だけで抽象化されている。
「いかにして私はプロダクトデザイナーになったのか」(未刊)より






「音の城、音の海」 という映画があります。

2010年06月30日 16時56分30秒 | 映画レビュー
「音の城、音の海」
という映画があります。

まだ見ていませんが、前売り券は買いました。

たぶん、きっといい映画だと思います。
近々見に行こうと思います。

みなさんも、ぜひいかがですか。

大友 良英が出ているそうです。

以下、映画のサイトからの引用です。

聴こえますか?あなたの世界を変える音楽

知的な障害をもつ人たちと、音楽療法家、音楽家たちによる即興音楽。公演までに重ねられたセッションと対話を丁寧に綴った珠玉のドキュメンタリー。世界中には様々な人がいて、様々な音があります。何を音楽と感じるのかは人それぞれ。

これは音楽?それともノイズ?

知的な障害を持つ人たちにもそれぞれの感性で感じる音楽があります。それは躍動する身体や笑顔、些細な動作、小さな声や息づかいの中にもあります。そんな音楽にそっと寄り添い、共演しようとする、独自の音楽を模索してきた音楽家たちの楽しい苦闘。その果てに聴こえてくる音楽はどんな音楽でしょう。

映画館を出たあと、耳をすまし世界の音を聴いてみてください。あなたの世界がちょっとだけ変わっているかも?

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菊地成孔,南博,大友良英,菊地雅晃,Kasper Tranberg,坪口昌恭,水谷浩章,野口千代光,藤井信雄
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「おいしいハンバーガーのこわい話」を読んだ

2010年06月29日 21時23分45秒 | レバレッジリーディング
おいしいハンバーガーのこわい話
エリック シュローサー
草思社

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蜂群崩壊症候群についての本「ハチはなぜ大量死したのか」を
読んで以来
(http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/s/%CB%AA)

食べ物についての本も読んでいるのですが、
これは怖かったねえ。

以前NYに行った時、各ブロックにマクドナルドがあって
驚いたが、いまや日本も同じような状況だ。
そのマクドナルド(やほかのハンバーガーチェーン)が
あまり知られたくないだろうことが書いてある。

まずはハンバーガーの由来からはじまって
マクドナルドの由来、そして
働いているアルバイトのこと(低賃金の子どもだ)
冷凍ポテトのこと、あげている油のこと、
牛肉のこと、チキンナゲットのこと、
そして早く育てられてされる牛のこと
香りをつける添加物、
保存のための添加物のこと、
機械で機械的に殺されていく鶏のこと
それらが端的に描かれている。
けっこうビックリしたのだった。

Wifi環境が整備されているマクドナルドは
個人的には非常に高く評価しているが、
映画「スーパーサイズミー」を観て以来、
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/2626e5745ef6633d0f3d7ca66ec9bf45


ハンバーガーやナゲットは、
正直言ってあまり食べていない。

コーヒーは前よりずいぶん美味しくなったと思うんですけどね。





映画「シーサイドモーテル」を見た。<★★★☆☆>

2010年06月28日 21時09分30秒 | 映画レビュー
映画「シーサイドモーテル」を見た。<★★★☆☆>

ネタバレでない程度で。

群像劇、複数のストーリーが重層的にからむ、
いわゆる「グランドホテル形式」といっていいと思う。

時間軸を複線的にするところは、
ちょっとタランティーノっぽくて
面白いんだが、ヒネリというか練り込みがもう一つほしかったかな。

総体的に言えば麻生久美子の「三十路前のコールガール」ってのが
可憐で良かったな。

でも邦画としては、野心作だとは思いました。


ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その13

2010年06月27日 14時35分19秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その13です。

イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。

海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを見る、読む、聴く。とにかく私もビックリ。

今回ピーノさんが紹介してくれている
マイルスの本は、ぜひ読んでみたいですね。
エレクトリックマイルスの頃のサウンドの秘密が
テキストで読み解かれているのであれば、
非常に興味があるところです。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。


◇先週土曜の夜、池袋で芝居を観てアフタートーク終了が21時半過ぎ。中学・高校時代の同級生Tさん(女性)と家内と三人で、地下の「LION」に入ったところ、【日本 vs オランダ】戦の真っ最中。 生ビール、ザウアークラウトに、ソーセージの盛り合わせ・・・という、一瞬「ここはドイツか?」と思いながら視線は大画面テレビに釘付け。で結局最後まで観戦(笑)渋谷周辺のスポーツ・バーはチャージ料だけで「3,000円」+ドリンク代別だそうで、ビアホールは落ち着いて観れて飲んで食べて割安でしたね。


◇マドリッドにまだ「サントリー」直営のレストランがあった頃、知り合いのスペイン人家族と鉄板焼きを食べに行き、通されたのが大通りに面した席でした。 目の前で調理される野菜や魚介類や牛肉を食べていると、突然外で婦人の叫び声が聞こえ、直後、ハンドバックを抱えた若い男がガラス越しの歩道を右から左に駆け抜けて、そのあとを婦人が手を降りながら追い駆ける姿が展開され、一瞬、箸がとまり、“引ったくり現場”を目撃した僕ら。映画のワン・シーンみたい、でも現実に起きた事件でした。


◇スペイン・ワインは、北部の「リオハ、Rioja」や、バルセロナ近郊にある「トーレス、Torres」とか「カヴァ、Cava :スパークリング」が、一般的には知名度があって、日本にも輸入され手ごろな値段で親しまれています。一番高価なワインは、「ベガ・シシリア・ウニコ Vega Sicilia Unico」という“高級品”があり、今までに「2杯」しか飲んだことがないという(笑)実は同じ生産地「リベラ・デル・ドゥエロ、Rivera del Duero」で、より庶民価格+王室御用達の『イリェラ、Yllera 』があり、隠れたオススメ・ワインです。
URL ⇒ http://item.rakuten.co.jp/wine-perfect/c/0000001713/

【コンサート】

■スガシカオ 「Hitori Sugar Tour 2010」(窓枠、10/06/15 ★★★★)約2時間、アコギ2本を弾き分け伴奏はエフェクターを使用してソロ19曲。「サヨナラホームラン」~「Party People」~「午後のパレード」~「真夏の夜のユメ」~アンコールのラストがデビュー曲で終わるという構成でした。「夏」や「バラード」をテーマに、真ん中あたりでSMAPが歌った大ヒット曲「夜空ノムコウ」(彼の作詞)をしんみりと。父親や嫌いな6月のエピソード、お台場で撮影したUFO話で盛り上がり、この日の個人ベストは「June」。
ご参考ブログ ⇒ http://ameblo.jp/shikao-blog/

【演劇】

■44 Produce Unit 「フツーの生活」(紀伊國屋ホール、10/06/19★★★★) 中島淳彦作・演出による“戦中・戦後”三部作、第一作目の沖縄編。 太平洋戦争末期、米軍が沖縄を攻撃するなか洞窟(防空壕)に避難した家族・親戚に本隊から離れた日本兵二人が加わり、乏しい食料と激しい爆撃の極限状態で迎える最後のとき。最前列だったため、熱演する俳優がすぐ目の前で、ド迫力の演技と救いようのない結末は、終演後もちょっと“茫然自失”状態で、“フツー”ではなかったあの時代。
ご参考 URL ⇒ http://www.44good.com/schedule.OKINAWA.html

■劇団鹿殺し「電車は血で走る」(東京芸術劇場小ホール、10/06/19★★★★) 今年結成10周年を迎えた関西出身の劇団による、2008年公演の再演。 阪急宝塚線の庄内駅で急行の通過待ちをする場面から、関学で演劇をやっていたころの「宝塚奇人歌劇団」のステージを再現。KISSのコピーバンド(歌舞伎ロック)、レッチリへのオマージュ(開演前のBGMが「By the way」)、尼崎の列車脱線事故(2005)など、5年前に大阪を旅立ち東京(東久留米)に拠点を移すときの自叙伝。マーチングブラスを列車に見立てて客席通路を演奏しながら、過去と現在が交差。
ご参考URL ⇒ http://shika564.com/wordpress/

【映画】


■クレイジー・ハート <原題 CRAZY HEART> (★★★★)かつて売れっ子だったカントリー歌手が、今では地方の“どさ回り公演”(ボーリング場やバーがステージ)を続け、アル中ですさんだ日々を送る生活からいかに再出発するかが見所。 57歳にしてはちょっと老けすぎ?とも思える主人公バッドを演じた「ジェフ・ブリッジス」が、この映画により今年度アカデミー賞の主演男優賞を受賞。テキサス、ニューメキシコを舞台に素朴で善良な人たちが慣れ親しむカントリーミュージックの世界。
URL(音声注意) ⇒ http://movies.foxjapan.com/crazyheart/

■アウトレイジ OUTRAGE (★★★☆)悪人しか出てこない北野武監督・主演のヤクザ映画。言いがかりと繰り返される報復。古参ヤクザの親分(石橋蓮司、好演)と、ずる賢くせこい組長(國村隼)の間で、孫請け団体の組長(ビートたけし)と組頭(椎名桔平)が先頭に立って抗争を続行。結局、最後に生き残るのも悪い奴らだけという救いのない結末です(笑)「座頭市」(2003)に次いで二度目となる鈴木慶一(moonriders)の音楽:ノイズとループ処理が、印象的。URL(音声注意) ⇒ http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html

【Book】

■伊東俊太郎 「十二世紀ルネサンス」(講談社学術文庫、06/09/10★★★★☆) 12世紀前の西欧(西ローマ帝国)は、ギリシア文明との間に「大きな断絶」があり世界文明史の辺境であったという講義(7回)。幕末から明治にかけて起きた日本の「文明開化」と同じことが、12世紀の西欧で起こったという興味深い“歴史”です。ギリシア文明の幾何学、天文学、数学、修辞学、哲学に、アラビアの学問、イスラム教の教えが①スペイン(トレド、カタロニア) ②イタリア(シチリア、ヴェネチア)経由で「翻訳(ラテン語訳)」され14、15世紀「イタリア・ルネサンス」開花へ。
URL ⇒ http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1597809
十二世紀ルネサンス (講談社学術文庫)
伊東 俊太郎
講談社

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■中山康樹 「マイルスの夏、1969」(扶桑社新書、10/02/01 ★★★★)1968年に録音した「Miles in the sky」から「Bitches Brew」セッションをメインに夏のワイト島ロック・フェスティバル(70/08/29)まで、マイルス・デイヴィスが、次から次へと多彩なミュージシャンを“とっかえひっかえ”ライブとスタジオで別々に起用して、実験的なレコーディングを繰り返し、ロックの世界(フィルモア、ワイト島に出演)に近づいた時期を関係者とマイルス本人のコメントで再現。彼が一番輝いていたころの足跡です。
ご参考URL ⇒ http://www.fusosha.co.jp/book/2010/06139.php
マイルスの夏、1969 (扶桑社新書)
中山 康樹
扶桑社

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【オマケ、今週の気になった言葉】

■変革期について歴史を学ぶなら、いつ、誰が、何を「捨てたか」を考えるのです。~誰でも何がしかは持っている自分の既得権を捨て、「崩される側」から「崩す側」に飛び移った人だけが、次の時代に生き延びた。 (by 加藤陽子<東大教授・歴史家>)
「十二世紀ルネサンス」(上記ご参照)に、【エクソダスによる文明移転】という興味深い指摘があり、①1492年:グラナダ陥落⇒アラブ人の追放、ユダヤ人迫害 ②ダライ・ラマ:中国からの追放⇒チベット仏教(ラマ教)の世界化 ③ナチス:ユダヤ人弾圧⇒大量の学者・文化人が米国移住 の3つの例を挙げてます。これらの“exodus”(退去、出国)により、追放した側(国)は結果的にどうなったか? 12世紀のトレドやシチリアでは人種・宗教(キリスト教・ユダヤ教・イスラム教)に関係なく、“より高度な知識”を求めて、積極的な翻訳(知的生産活動)が行われていたのに。


では。

エフェクターを買ったのは十年ぶりぐらいじゃなかろうか。

2010年06月27日 00時36分12秒 | Photo&エッセイ
先週末は家族バンドビッキーズで、
ツーボリュームでないアンプしかないライブハウスで
ライブをやったんだが。

気持ち良く、ちょっと歪んでエッジの効いた
クランチサウンドを得ようとすると
どうしてもボリュームがでかくなる。

しかもソロでここぞと思ってブルースドライバーを踏むと
もの凄く音量が大きくなってしまい、
自分でびっくりしたり、自粛しようとして
縮こまったソロになってしまったので。

という深い理由があり、
アタラシイエフェクターを買ってみた。
多分エフェクターを買ったのは十年ぶりぐらいじゃなかろうか。
チューナーは今年また買い換えたですけどね。

昔はデジタルのマルチエフェクターを使っていた俺ですが、
毎年減っていって、最近は1つ、もしくは殆ど使わないもう1つぐらい
しか繋いでいないんですが、ついに一つ増やしました。
ま、アンプ、ちょうどいい音量でクランチがでれば使いませんけどね。

とりあえず明日 6/27(日)西荻 Heaven's Doorでのライブ、
20:00頃スタート予定の「Mahaera」で実戦使用してみようと思うの。

楽しみだな。

エフェクターの全知識
安斎 直宗
リットーミュージック

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THE EFFECTOR BOOK Vol.8(シンコーミュージックMOOK (シンコー・ミュージックMOOK)

シンコーミュージック・エンタテイメント

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THE EFFECTOR BOOK Vol.6 WINTER 2009 (シンコー・ミュージックMOOK)

シンコーミュージック

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THE EFFECTOR BOOK Vol.7 SPRING 2010 (シンコー・ミュージックMOOK)

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THE EFFECTOR book Vol.4 シンコー・ミュージック・ムック (シンコー・ミュージックMOOK)

シンコーミュージック

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eメールの達人になる 村上 龍を再読

2010年06月26日 02時51分59秒 | レバレッジリーディング
eメールの達人になる
村上 龍
集英社

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もう10年ぐらい前じゃないだろうか、この本を読んだのは。
とうの昔に無くしてしまったこの本だが、先日図書館で見かけたので、短時間だけど再読してみた。

思いのほか良く内容を覚えていた。

それ以上に、この本で学んだと思われることがたくさんあって自分でも驚いた。

たとえばメールのタイトルに「こんにちは」とか「○○です」というのを避けるとか、
本文も、手紙ではないので時候の挨拶などから書くのを避けるとか。

本質的にはメールのコミュニケーションは効率を求めているものであり、
冗長さは徹底的に避けるべきだし、
誤解のないように、しかし、コミュニケーションの質は高く持つべきだということ。

No Problemです、というコトバの使い方は、
この本で学んで今も僕がメールのみでよく使う言い回しだ。

いい本だと思います。ぜひ。



”UP IN AIR”地上に降りたことのない私。

2010年06月25日 04時50分02秒 | Photo&エッセイ
私は生まれてこの方、地上に降りたことがない。
世界のあらゆる空港でトランジットし、
必要な物は空港で手に入れる。
空港には、想像以上に、あらゆるものがある。

何より、本当に必要な物は、
フライトアテンダントが
笑顔と共に持ってきてくれる。

常に飛行機の上にいて、寝て、目を覚まし、
いつも空にいて、空を見ている。
地上の物を見ずに、
空だけを見ている。

どうやら、
ワールドカップはデンマークに勝ちそうだ……。

Music for Airports

Eg

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Music For Airports
Brian Eno
Philips

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マイレージ、マイライフ Blu-ray

角川映画

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Up in the Air
Rolfe Kent
Rhino / Wea

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Up in the Air [Analog]

Rhino / Wea

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Music for Real Airports

Soma

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脳内ニューヨークの主題歌 Little Personは珠玉の名曲だと思うのだった

2010年06月24日 21時51分28秒 | CD&コンサートレビュー
Synecdoche New York

Lakeshore Records

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昨日、映画「脳内ニューヨーク」を割と酷評してしまったのだが、実は劇中とエンドロールに流れる曲には、ノックアウトされた。
素晴らしいとしか言いようのない曲。

Little Personという曲。なんか聞き覚えがあって、
僕はジャズの名曲、スタンダードだと思ったのだが、
どうやらオリジナルのようで、
そうだとしたら、ものすごく出来がいい曲といえる。
映画は忘れられても、スタンダードとして
音楽は残るかもしれない。


でもこの歌の内容は非常に映画そのものとリンクしていて
孤独が極まった先にある、ほんのささやかな、
幻のような(本当は存在しない)幸せ、という気がするんだ。

女性ボーカルも、淡々としていながら、
胸に染みいる。

ぜひ一度聞いてみてください。

こちらからご覧ください。
コメント欄に歌詞があります。
いや、この曲を聴いてみると、いい映画だったような気がするな。
http://www.youtube.com/watch?v=IA_ubhYgjAc&feature=related



脳内ニューヨーク [DVD]

ポニーキャニオン

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夕焼けを捕まえるというプロジェクトが秘密裏に始まってる

2010年06月23日 15時53分42秒 | Photo&エッセイ
エシュロンの傍受記録を読むことができる立場にある私であり、
本来はこのような場で、このようなことを
明らかにすることはできないのだが、
世界夕焼同盟の庇護の下、各国諜報機関からの報復を恐れることなく、
ネットで最も多くの読者を持つと言われる
「イケヤ新聞」に投稿する形で、
生命を賭してここに明かすものである。

夕焼けを捕まえるというプロジェクトが
秘密裏に始まってるのはエシュロンの記録から知っていた。
しかし、先日北米の某所で、ついにその全貌を見たのだった。

これは磁場のトランスフォームを核とする
最先端の技術を集めたものであり、
美しい大きな夕焼けを捕獲することができる。
別名「マンモスの檻」とも呼ばれているものだ。

この日は夕焼けの捕獲に成功した。
通常の場合、捕獲された夕焼けは、
大きい檻の中でいつもより長めに発光を楽しみながら、
寛ぎながら、自身のほつれ繕いながら、
英気を養って、眠くなる夜半に、
ふわりと溶けて空へと帰って行くのである。



フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫)
吉田 篤弘
新潮社

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空ばかり見ていた
吉田 篤弘
文藝春秋

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それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)
吉田 篤弘
中央公論新社

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Vrioon

Raster Music

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早稲田松竹で映画『脳内ニューヨーク』を見たのだった

2010年06月23日 12時09分43秒 | 映画レビュー
脳内ニューヨーク [DVD]

ポニーキャニオン

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早稲田松竹といえば、学生時代に私は何度通っただろうか。
とにかく西早稲田に住んでいた俺としては、
バンドの練習をするか、中古レコードを探すか、
名画座で映画を見るかという、とても楽しい暮らしでした。

それ以降、滅多に行かなかったんですが(たまには行きましたが)
今回久しぶりで行ったら、床とかは同じでしたが
椅子が綺麗で座りやすいモノになっていて、
カップホルダーもついていて、良かったです。

さて、ロードショーで見逃した本作。
名画座なのでみれました。

ただ、もの凄く複雑な入れ子状態の話で、
登場人物に二重三重になっているので
難しかったな。
前衛演劇を、POPにして映画にした感じだろうか。

それにしても暗く、苦しい、
NYに住む人たちの、もう一つのメンタリティをみた気がしました。

<★★☆☆☆>




らーめん大 練馬店

2010年06月23日 01時13分59秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
久々のつけ麺ジャンキーズです。

今回は「らーめん大 練馬店」

いつも映画に行くときに、この店の前を通るのであった。
前は街のケーキ屋さんだったんだが、
いまや行列ができるラーメン屋になっている。

とういことで行ってきました。

うーん、最近の若者が好むのは分かる。
野菜の大盛りとか、もの凄いので話の種にもなる。(食えるのだろうか)

が、ここのつけ麺は正直言って、

1.背脂が多すぎる。
2.つけ麺にしては、面が太くて固すぎる
3.強烈なオリジナリティがない。

の3点であります。

なんとなくおなじみさんが殆どのようで、
一見の私は、ローカルルールを知らなくてとまどったという事もありますが。

味の感じ、背脂の感じは、
20年前ぐらい昔の千駄ヶ谷ホープ軒を思い出すな、
いい意味でも、そして悪い意味でも。


らーめん大 練馬店の食べログは以下
http://r.tabelog.com/tokyo/A1321/A132102/13091900/



つけ麺・まぜ麺マップ 東京 埼玉 神奈川 千葉
跡部 泰正
幹書房

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つけ麺マップ 東京・埼玉・神奈川〈1〉

幹書房

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噂のつけめん〈2009〉―噂のラーメン特別編 首都圏版

日本出版社

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フリー時代の音楽家のありかたについて。朝日新聞朝刊に坂本龍一さんのインタビュー。

2010年06月22日 09時49分39秒 | Photo&エッセイ
朝日新聞朝刊に坂本龍一さんのインタビュー。「産直」ネットたくさん生まれる予感、という記事。フリー時代の音楽家のありかたについて示唆深い記事。ぜひご覧を。

朝日新聞のサイトに行ったけど、
載ってませんでした。


新聞会社は概して、ネットでの情報公開、
情報提供には後ろ向き。
雑誌は現にバンバン廃刊になってるし。
「フリー時代」に遅れちゃうぜ。

Insen

Asphodel Records

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Raster Music

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Transform

Efa Imports

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ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】その12

2010年06月21日 01時35分37秒 | ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】
ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その11です。


イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。

海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを見る、
読む、聴く。とにかく私もビックリ。

映画、いつも楽しみにしていて、
最近の映画の選択はピーノさんの
評価をもの凄く参考にしています。

読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。

では、レッツゴー。
◇JR品川駅が品川区ではなく「港区」にあり、JR目黒駅が目黒区になく「品川区」にあるというのは、一般的に広く知られているかどうか分かりませんが、毎年9月に行われる(落語で有名)「目黒のさんま」のお祭りも、「品川区内:さんま祭り(岩手県宮古産)」と「目黒区内:SUNまつり(宮城県気仙沼産)」と、別々に二度行うのは無駄では?区の行政の“意地の張り合い”的イベントはもう止めてしまい、品川区と目黒区で毎年交互に行うか境界線で合同開催すればいいのに。

◇コロンビアの第二の都市メデジンでサッカー観戦をしたときのこと。同行した現地人マネージャーから、「とにかくひどい言葉が飛び交う」ことを聞いてましたが「四文字言葉」(four letter words)の連発(笑)地元チームを熱狂的に応援するファンだからこそ、ミスプレーに厳しく、即、辛辣な罵声、ブーイングをあびせるのが印象的でした。おかしいのは皆耳にイヤホンをして、目の前で行われている試合の実況中継の“生放送”をラジオで聴きながら、「Hijo de Pxxx!!!」と叫んでました。


◇「ラテン会」(別名“ラ族”)があり、中南米エリアの現&元駐在員、計17名が集まり、2時間半の「飲み会」となりました。3つの現地法人(パナマ、ブラジル、メキシコ)+アルゼンチンのいずれかに駐在したメンバーは、OBを含めると100名を超えてるかもしれません。設立はメキシコ:1958、ブラジル:1973、パナマ:1975で、35年~半世紀を超え、日系企業のなかでも割と早くから進出した「歴史」があります。皆駐在時期は違うものの「中南米」がテーマだと話がエンドレス(笑)

【CD+DVD】

■Miles Davis 「The Complete Columbia Album Collection」
今年1月に発売されたBox Setで「CD:70枚、DVD:1枚、計71枚組」。
米Amazonだと「US$301.99」、日本のAmazonだと「32,000円」前後で販売され、CD1枚当たり「450円」という単価でマイルス・デイヴィスのコロンビア時代(1956~1985)の全アルバムが揃う”お買い得企画”。「Round About Midnight」「Kind of Blue」「Bitches Brew」など、多分よく聴くCDは限られてますが、果たして全部聴き終わるのに何時間?紙ジャケで包みを簡略化した結果、71枚Box収納が可能なんですね。
ご参考ブログ ⇒ http://catfishrecords.jugem.cc/?eid=2577
The Complete Columbia Album Collection: DVD

Sony Music

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【映画】
■アイアンマン2 <原題 IRON MAN 2> (★★★)
特殊なスーツを着て、「アイアンマン」になることが“抑止力”になると表明した主人公(R・ダウニー・Jr)に起きる、国(=米軍)からの訴訟とライバル(ミッキー・ローク)の出現。「父と子」の物語であると共に、実はこの映画の見所は「アイアンマン」の活躍ではなく、謎の秘書役(スカーレット・ヨハンソン)の“アクション”なんです(笑) クレジットの後で次回作「3」の予告編を告知してこのシリーズまだまだ続きます。
ご参考URL ⇒ http://www.ironman2.jp/

■セックス・アンド・ザ・シティ2 <原題 SEX AND THE CITY 2>(★★★☆)
今や「旧懐」とも思える“ブランド”と“バブリーな日々”を送る4人のNew Yorker(女友達)のお話。ゲイ・カップルの結婚式や、ドバイではなく「アブダビ」を舞台にした豪華招待旅行(撮影の中心はモロッコ・ロケ)を通して、女性にとり“あこがれ”の要素(恋愛/家庭/ファッション/旅行/友情)をぎっしり。147分は冗長ですが楽しめます。URL(音声注意) ⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/sexandthecity2/

■シーサイドモーテル THE SEASIDE MOTEL (★★★☆)山間にある寂れたモーテルの4部屋で起きる群像劇。美容クリームのセールスマン(生田斗真)とコールガール(麻生久美子)の騙し合い。借金を踏み倒した男(山田孝之)と追う幼馴染のヤクザ(玉山鉄二)。おかしな夫婦(古田新太/小島聖)、傲慢な男とキャバ嬢など、どれも今送る日常生活からちょっとした「逃避」と「リセット」を試みる人たち。
ご参考URL ⇒ http://www.seaside-motel.net/

【Book、新書】

■中山康樹 「エレクトリック・マイルス 1972-1975」(ワニブックスPLUS新書、10/04/30、★★★★)
1970年録音「Jack Johnson」~「On The Corner」~大阪でのライブ「Agharta/Pangaea」(1975)まで、マイルス本人と参加したミュージシャンのコメントを収録。 彼が“一番前衛的だった時代”で、買い物帰りのハービー・ハンコックが“演奏中”の録音に参加したり、舞台裏のエピソードが満載で面白い。 1973年の日本ツアーから、機材を「Yamaha」で統一したという記述も(P152)。URL ⇒ http://www.wani-shinsho.com/book-detail.php?id=33
エレクトリック・マイルス1972‐1975 ~「ジャズの帝王」が奏でた栄光と終焉の真相~ (ワニブックスPLUS新書)
中山 康樹
ワニブックス

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■養老孟司・古館伊知郎 「記憶がウソをつく!」(扶桑社新書、10/06/01 ★★★★☆)
2002年と2004年発行の単行本に加筆した新装版。 「記憶」がテーマ。 養老氏の体験(一過性全健忘症)から、・脳の記憶は意図的に改ざんしているのではなくひとりで変形してる・五感(視・聴・触・味・嗅)のうち、味覚と嗅覚だけ言語構成力がない・絶対音感はないほうが“高級”で、絶対音感そのものは原始的感覚・言語脳が左、芸術脳は右、目は同時並行処理で、耳は時間処理・情報は全て止まっており、それを扱う人間は毎日毎日変わっているなどなど、二人の対談から、どんどん刺激的なフレーズが出てきます。
ご参考URL ⇒ http://www.fusosha.co.jp/book/2010/06219.php

記憶がウソをつく! (扶桑社新書)
養老 孟司,古舘 伊知郎
扶桑社

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【オマケ、今週の気になった言葉】

■「白人はオレが黒人であることを忘れさせなかった。だからオレも彼らにオレが黒人であることを忘れさせるわけにはいかない」I'm black. They never let me forget it. I'm black all right!I'll never let them forget it!  (by Jack Johnson、ボクサー)
黒人初の世界ヘヴィー級チャンピオンになった「ジャック・ジョンソン」(1878~1946)のファンだったマイルス・デイヴィスは、1970年当時、自宅~スタジオ~ボクシング・ジムの3ヶ所で過ごし、自分の成功が多くの“白人層”によって支えられていることを認識しながらも、自分の音楽は「白人よりも先に黒人に」届くことを切望していたそうです。

スペインに駐在した頃、家内が日中市バスで自宅に帰る際、身なりのいいセニョーラから、突然「今、時給いくら?」と聞かれ、「はぁ?」と質問の意味が分からず聞き返したところ、婦人は“女中として働くアジア人”だと勘違いして「引き抜き」を考えていた・・・(笑) というちょっと笑うに笑えない“実話”があります。「人種差別!」と声高に主張するつもりはありませんが、マドリッドに住むアジア人は、当時ある階層の人からは「その程度」に見られていたという事実ですね。
ジャック・ジョンソン
マイルス・デイヴィス,ジョン・マクラフリン,マイケル・ヘンダーソン,ハービー・ハンコック,スティーブ・グロスマン
ソニーレコード

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では。