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意外と長くかかったが、週末の実家往復の新幹線で読了したのが、「太りゆく人類」という本。
どうしてこの本を読む気になったかは、妻のブログにある。自分からは言いたくないが、具体的にはラッパはステージで、ただ突っ立っている時間が結構長いわけで。
ま、こちらを。響けブログ
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/d13383eba2367bee7aff1e1717a55670
しかし、ダイエット云々以前に、もっと深い問題、深刻な問題を考えさせられる良書だった。
まず、アメリカ人はここ20年で、もの凄く太った。
薬を含めたダイエット産業は巨大である。
この薬をはじめ、遺伝子治療から、胃の縮小手術まで、ものすごいことになっている。
そして、肥満をもたらしたモノはファーストフードである。
ファーストフードはアメリカでまず、隆盛を誇った。
ゆっくり調理をしているほど、文明人には時間はない、というわけだ。
しかし、グローバル資本主義は、ファーストフードやスパム、ソーダを、ヨーロッパ、アジア、そうして南の島々にもたらしている。
この諸国でも肥満は急激に増えている。
著者は、新しい病であり、ファーストフードは、タバコが先進国で制限されるように、いずれ制限されるべきであって、それ以外に肥満という病を治す方法はないとも言っているように思った。
ファーストフードにあるたっぷりとした脂肪は、フレイバー、つまり香りを付けるための薬の媒体として不可欠である、など、ほとんどが似たような理由で高脂肪、高カロリーとなっていて、お得だと思えるスーパーサイズは、ほとんどの場合、原価でいえば、メーカーが儲かる仕組みになっている。砂糖と脂肪をたっぷり増やすだけのことである。
いや、ガツンと度疲れた気がします。外食が好きな俺を諭すために、家でも同様のことをよく聞かされていたけど、酷い。特に安価な食事は、酷いことになっている。家で作る食事を、適切な量だけ食べる。そんな基本に立ち返るだけで、ずいぶんまともになるはずだと思う。
アメリカ人の夕食は、いったいどうなっているのだろうか。
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