自分の備忘録として、原朋直先生のジャズトランペットのレッスンの講義録を不定期掲載します。
分かりにくいと思いますが、興味があれば質問してみてください。応えられれば応えます。
原朋直レッスン#01
レッスンの内容
●このレッスンはジャズのインプロビゼイションを教えるものです。
ヤマハの通常のレッスンではありません。
インプロビゼイションができるようなることを目的においたレッスンです。
●インプロビゼイションとは、作曲です。
民族音楽を除き、すべての西洋音楽は、メロディとチェンジで成立している。
チェンジとはコード進行を指します。
そしてほとんどすべての西洋音楽はダイアトニックスケールと、ダイアトニックコードでできている。
ダイアトニックスケールとは当該のキーのドレミファソラシドである。
ダイアトニックコードとは、ダイアトニックスケールの上に3rd, 5th, 7thを加えた和音である。
たとえばCのダイアトニックスケールでいえば、
Cmaj7、Dm7, Em7, Fmaj7, G7, Am7, Bm7-5の7つがダイアトニックコードである。
作曲家は一つにキーに対してはダイアトニックスケールとダイアトニックコードで作曲をしている。
そして、インプロビゼイションとは、瞬間的な作曲である。モチーフディベロピングでもある。
作曲ダイアトニックコードとダイアトニックスケールを理解することが大切である。
!ただし!
メロディとコードは互いに束縛し合わない、このことを決して忘れてはいけない。
ここを勘違いするとずっとインプロビゼイションとはいて、アルペジオし続けるだけになる。
★アルペジオの練習。
CとC#とDの3つのキーのダイアトニックコードを吹いていく。
テンポ120で、上昇系と下降系を吹けるように練習する。
●ブルースの原型を吹く。
ダイアトニックスケールと、ブルーノートスケールで吹く。
コードチェンジは気にしなくていい。
G7 | C7 | G7 | G7
C7 | C7 | G7 | G7
D | D | G | G
KeyがGだから、Gのダイアトニックスケールで吹けばいい。
しかしブルースが生まれが不幸なので、トニックなのに7thがついている。
それはアメリカの黒人が西アフリカの民族的なスケールを持ち込んだからである。
7thがトニックが7thとなり、スケールもねじ曲げられた。
それがブルーノートスケールである。
★今回の課題2
ダイアトニックスケールとブルーススケールで
原型ブルースを吹くこれをシミュレーションをする。
★ちなみにジャズはアンサンブルが基本。
アンサンブルの練習を一人ですること原さんはシミュレーションという。ジャズの上達にはシミュレーションが一番大切でプロですらシミュレーションばかりやっている。
第一回目のレッスンは以上だった。
| エビデンス・フォー・マイ・ミュージック原朋直(tp), 緑川英徳(as), 吉田桂一(p), 上村信(b), 井川晃(ds)キングレコードこのアイテムの詳細を見る |