原朋直が語る「シーラ・ジョーダン」
3月のとある日、
新宿ピットインでシーラ・ジョーダンのライブを見ました。
僕がトランペットを習っている原朋直さんがゲストで入っていました。
あまりに素晴らしいライブでこのブログに感想を書きましたが、
先日トランペットレッスンの時、原朋直先生がシーラについて
いろいろお話しくださったので、その時のお話をみなさんにもお裾分けします。
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(「シーラ・ジョーダンの新宿ピットインライブ」の
原朋直さんによる感想の語りであります)
(シーラ・ジョーダンとの新宿ピットインライブをやってみて)
ああやってお客さんが感動しているのが、
共演者にも伝わってくるっていうのは
ほんとうにいいものですね。
演奏技術とか気を衒ったようなものでお客さんがビックリするのではなくて
空間を共有しているような感覚。
あれが音楽ですよね。
(数日後の)シーラ・ジョーダンのボディ&ソウルでのライブの時は
tokuちゃんとか日本のシンガーの方がたくさん見に来ていたんですけど
たぶん凄く感動したと思います。
シーラがもうスウイングオバケみたくなっていて。
凄かったです。
彼女はサウンドが身に入っているから。
僕やピーター(p)が変なことをやっても揺るがないんです、ぜんぜん。
スキャットをしても管楽器と同じ、というか、むしろそれ以上ですよ。
シーラはマイルスと仲が良かったんです。
シャーリー・ホーンとは大親友で。
お互いに影響し合ったりして。
オバケですよね。チョコが大好きで(笑)。
これはシーラがすごいということなんですけど
僕はちゃんと吸えるんです、ブレスが。
凄すぎる人とやるときは。
多分メンタルなところでシーラが支えてくれるんだと思います。
「何も心配はいらない」って。
マイルスもそうだったそうですね。
シーラの時はお客さんの前で吹いているような気持ちはなかったですね。
シーラ・ジョーダンの半径一メートルのところでいるととしか意識がなかったです。
とても自然な感じなので。息は吸えるし吹いても苦しくないし。
あれが自力でだせれば、レジェンドの道に行けるかもって思っています。
これはみんなが目指すべきだと思いますけどね。
最近賞をとったんですよね、チャーリー・ヘイデンなんかといっしょに。
ウィントンのバンドがバックを努めて。
ああいう本当に凄いレジェンドの人ってそういうこと自慢しないんですよね。
あの域に達した人は超人のようで。怖ろしいですねー。
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