![]() | 不動心 (新潮新書 201)松井 秀喜新潮社このアイテムの詳細を見る |
やっぱり面白い、スポーツ選手の本は。トップアスリートはセルフコントロールの達人で、やはり彼らの話は抜群だ。
この本はヤンキーズ松井の本。先日の長谷川の本も面白かったが(あちはらスポーツというよりセルフマネージメントに徹していた)こっちはスポーツの王道を行く。
面白かったのは以前テレビでも言っていたが、まず状況から自分でコントロールできることと、できないことを分けてしまう。そしてできないことはとりあえず意識から外す、ということだ。
これはとても有意義で、ようするに考えても変わらないことはいったんははずし、自分が考えれば変わることに集中してベストを目指すということ。これはスポーツだけではないよ。ほんとうに。
それから、悔しいこと、嫌なことを口にしないというのも、共通した考えで、吐き出したことで形になり、耳に入り、自分を規定してしまう。だからネガティブなことを感じてもそれを口にしないという。これも勉強になる話だ。
彼ははじめて試合を休むようなケガをし(左手首の骨折、それまでは連続出場記録を更新していた)、はじめていろいろなことを考えた、ということで、それは長谷川と同じだ。
長島とのエピソードや本当は阪神に憧れていた(知らなかった)など、なかなか面白い内容もありです。
これ、結構有名な話だよ。
松井の憧れのバッターは阪神の掛布だったそうな。
もともと松井は右利きで、右打ちだったけど、
掛布になりたくて左打ちに転向したと聞いた。
ドラフトで巨人に指名されたときも、正直いって
不本意そうだったもんなあ。
でもすごい選手だ。