ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

楽器フェスティバルでみつけた、ケロミンとは、どんな楽器か。

2008年10月30日 21時07分23秒 | Photo&エッセイ
先週の楽器フェスティバルだが、我が家で非常にブレイクしたのが、ケロミンという楽器であった。
というのも、この家ではパペットが流行っていて(家にあるわけではないのだが)、パペットと楽器という合体が、非常にツボにはまったといえるだろう。

この演奏法はとてもユニークで、カエルの口を開く大きさで音程が変わる。つまりキーボードの役割を口の開きでやるわけだ。テルミンとは違って、電子音源のものフォニックシンセ(PCM方式の)のようなので、テルミン、あるいはマトリョーシカのようにプリミティブでピュアな電子楽器を弾く楽しみ、というわけではないのだが
口をチョットずつ開けて歌うカエルというのは、たとえようもなく、かわいいものだ。

妻のブログにYoutubeで歌うケロミンのリンクがあるので、ぜひごらんあれ。

響けブログ
ケロミン
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/60d79906ab8c00d3f924c339daffcca3

映画「おくりびと」は個人的には今年の邦画ナンバー1(暫定)です。

2008年10月30日 09時09分37秒 | 映画レビュー
おくりびと

[監]滝田洋二郎 
[総]間瀬泰宏 
[脚]小山薫堂 
[撮]浜田毅 
[音]久石譲 
[編]川島章正 
[出]本木雅弘  広末涼子  山崎努  余貴美子  吉行和子  笹野高史 
[制作データ] 2008松竹
[上映時間] 130分

いや、いい映画だった。
邦画では今年暫定一位さしあげます。
<★★★★☆>

テーマは死。
これを納棺師という職業を通じて、死を見つめる映画だが、映画というエンターテイメントの枠で十全に楽しませながら、その先にあるものまで伝えているところが脱帽であって、このあたり、脚本の小山薫堂の力ではないかと思う。小山薫堂の本を読んだら、お寺の息子と書いてあったので、死についての洞察が深いのはそのせいかもしれないな。

出てくる役者さんも、これまた全員素晴らしい。本木もっくん。美しいねぇ。ホモじゃないけど、惚れ惚れする、現代日本人男性の最も美しいアーキタイプかもしれん。演技もなかなかよかったし、なんといっても納棺の複雑な儀式を流れるように美しくやっていて(エンドロールでも流れる)、素晴らしいとしか言いようがない。山崎勤。緒方拳亡きあと、この人が日本の映画界をしょっていくのではないか。重厚さもあり、軽妙さもあり、洒脱でもあり、シリアスでもある。この映画の中の役がじつに、これらの味をすべて出せるいいものだった。広末。奥さんが広末ですよ。あんなきれいでかわいい、物わかりのいい奥さんはいないよねー。いや、もっくんにはありえるか。日本のブラピ&アンジェリーナみたいなものか。映画の大画面でみる広末は、なかなか、ほんとうにいいです。

笹野高史、吉行和子というベテランが醸す味も、いぶし銀で深みがあり素晴らしいものだ。笹野が言う「死は門みたいなもの。ここを通って新しいところにいく」というセリフが心にしみた。いってらっしゃい、あっちでまた逢おうの。というセリフには本当に泣けたよ。

弟を亡くした時、湯灌という儀式があって、それは死者を近親者がお湯で清めるものだった。これは浜松近辺だけのしきたりなのかもしれないが。それは本当に、現世の汚れを清め、次の世界へ送り出すという気持ちがした。もちろん死は分かれであって、別れは辛いものだが、死は終わりではないというのは、本当に、そうかもしれない。



●公式な解説は以下
遺体を棺に納める納棺師となった男が、多くの別れと対峙する、本木雅弘主演の人間ドラマ。一見地味だが、人生の最期に必要な職業を通して、家族や夫婦愛のすばらしさを描く。ストーリー。リストラを機に帰郷した、チェロ奏者の大悟。高給と短い労働時間にひかれ、求人に応募した彼だが、その内容は棺へ遺体を入れる納棺師という仕事だった。戸惑いながらも大悟は、さまざまな境遇の遺体と対面していくことに。


考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)
小山 薫堂
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


随筆 一食入魂
小山 薫堂
ぴあ

このアイテムの詳細を見る


恋する日本語
小山 薫堂
幻冬舎

このアイテムの詳細を見る


RH Singles &・・・
広末涼子,広瀬香美,シーナ・リンゴ,相田毅,久保田洋司,竹内まりや,岡本真夜,原由子,藤井丈司,斎藤有太,山本拓夫
ダブリューイーエー・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


マルサの女

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る