ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

母の乳ガン・抗ガン剤治療・セカンドオピニオンについての備忘録2_病気の発見とセカンドオピニオンへ。

2007年08月30日 21時28分59秒 | ガン・腫瘍・乳ガンについての体験的メモ
母の乳ガン・抗ガン剤治療・セカンドオピニオンについての備忘録2_病気の発見とセカンドオピニオンへ。


このブログは本来全く自分の備忘録として、そして私が私的に配信していた「ほぼ週刊イケヤ新聞」の限られた読者のためのオマケ、もしくは画像を見てもらうためにはじめたものでした。(あ、このブログを止める挨拶ではありませんよ)。しかし、最近アクセスログを見ると、思ったより多くの方に読んでいただいているようで、大変嬉しく思っています。
ところでこのブログのアクセスログを見ていて気がついたのは、検索ワードで私のブログに来てくれる人の内、少なくない一定の割合の方が「乳ガン」「セカンド・オピニオン」「浜松オンコロジーセンター」「抗ガン剤」などのワードで検索されていることでした。私の母の乳ガンについての断片的なブログの記事をサーチエンジンがカタログしているようです。

※冒頭のバラの写真は、母が手術をしている間に撮ったものです。
5時間程度待っていたので、そのあいだに何枚か取りました。
たまたま時間の経過が光線で分かります。


前回は母の乳ガンに関する事態の時系列のアウトラインでした。
こちらです。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/9349e09782bdf70706acd6305fd8c7ea

第2回目は、発見とセカンドオピニオンについて書こうと思います。

母の乳ガンは健康診断で発見されました。何年か健診にいっていなかったというのが、失敗でした。過去3年ほど弟が脳腫瘍で闘病していたため母はその看病に付きっきりとなり、自分の健診に行くほどの時間的・精神的な余裕がなかったようです。
結局健診では一発で分かってしまうたぐいの、つまり物理的にしこりがはっきりと有り、それによって皮膚の一部がひっぱられていたり、陥没していたりという状況だったのです。
これは、正直言って自己診断でも分かるぐらいの乳ガンの状況なのですが、なぜか母はそれを疑うことがありませんでした。健康であるときには、そういう症状はあっても見えないことにしてしまう、もしくはあってもたいしたことがないと勝手に判断してしまう、思いこんでしまうのかもしれません。

ここでの教訓は、健診は必ず行くべき。健診の機会がなければ作ればいいでしょう。そして、自分の体の変化は健康状態の如何に関わらず、モニターするべきだということです。

さて、健診で乳ガンが発見されたので、母は地元の大きな総合病院を選び精密検査を行ってほぼガンの状況が把握されました。初期ガンではなく進行ガンでした。ただ末期ガンではありませんでした。乳ガンの症状によるステージが示され、と診断されました。その後は治療計画が示され、それについての説明と、具体的なスケジューリングとなりました。手術をし、抗ガン剤(化学治療)を使用する。部分摘出であれば手術後に放射線治療を行う。ということでした。そして母は全摘出と部分摘出のチョイスをするように、と言われました。

主治医の説明では、全摘出は部分切除+放射線治療と等しい治療効果であるとのこと。全摘出、部分切除ともに、治療効果は同じと言われました。そしていずれにしても手術の予約だけは、ということになり、手術の日程だけは決まりました。

僕は男性なので乳房を温存するかどうかについての、生理的な感覚は分かりませんが、結構大きな違いなのに治療効果は同じ、というのは不思議な気がしました。

ここから母は全摘出/部分切除について、悩みはじめなかなか数日、もしくは数週間か、手術の内容を決められないまま時間が過ぎました。

この主治医はセカンドオピニオンを受け付けている医師だったせいもあるのでしょう、診察後はいつも、セカンドオピニオンはいつでも受けていいです、資料を渡しますので、とセカンドオピニオンについていつも協力的な姿勢だったので、母にセカンドオピニオンを勧めました。その後Webで調べると、セカンドオピニオンを受け付けている医師や病院が非常に少ないことに気づきました。気軽にできることではない、というのが現状だと思います。東京でも少ないのですから、地方ではなおさらでしょう。

ただ、幸いなことに母の住む場所の近くに、
浜松オンコロジーセンター(渡辺医院)http://www.oncoloplan.com/
というセカンドオピニオンを受け付けている腫瘍内科があることが、検索で分かりました。これはたまたまとはいえ非常に幸運でした。それ以外だったら新幹線で名古屋や東京まで行かないとダメ、という状況だったのでした。

そして主治医にセカンドオピニオンを浜松オンコロジーセンターで受けたい旨を告げ、資料を受取り(いや、直接送ってくれたのかもしれない)、まだ暑い夏の時期に母と駅から歩いて浜松オンコロジーセンターに向かいました。

ということで、セカンドオピニオンの様子は次回にします。

Coleman(コールマン) スリムキャプテンチェアが欲しいですぅ。

2007年08月30日 00時57分40秒 | DIARY
コールマン スリムキャプテンチェアアルファ レッド 170-5844

コールマン

このアイテムの詳細を見る

Coleman(コールマン) スリムキャプテンチェアアルファ グリーン 170-5843

コールマン

このアイテムの詳細を見る

グラシア サイドテーブル付アルミディレクターチェア(ブラック) M-3807

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)

このアイテムの詳細を見る

『オーシャンズ13』を見たけど、トミーとマツとか、スタスキー&ハッチだな<★★★☆☆>

2007年08月30日 00時46分28秒 | 映画レビュー


オーシャンズ13
[監]スティーブン・ソダーバーグ 
[出]ジョージ・クルーニー  ブラッド・ピット  マット・デイモン  アンディ・ガルシア  アル・パチーノ  エレン・バーキン 
[制作データ] 2007米/ワーナー
[上映時間] 122分
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットら豪華スター競演によるクライム・ムービーの第3弾。オーシャンズと対決するカジノ王には、名優アル・パチーノが扮している。ダニー率いる犯罪集団オーシャンズ。そのひとりであるルーベンが、カジノ経営者バンクの裏切りで瀕死の目に遭う。敵討ちを誓ったダニーはメンバーを集め、新カジノのオープンを迎えたバンクを徹底的に潰そうとする。

オーシャンズ11 特別版

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る

オーシャンズ12

ワーナー・ホーム・ビデオ

このアイテムの詳細を見る

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

青山の麺屋武蔵のつけ麺は、噂に違わず、流石であった。<★★★★☆>

2007年08月29日 02時18分02秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
ラーメン関連の雑誌等でも誉れ高い、麺屋武蔵。青山の店も場所は知っていたが、有名店でそれなりに人気があると思うと、帰って足が向かないへそ曲がりの私である。が、有名だから行かない、というのは、有名だから行く、というのと、原理的には同じであって、有名というファクターに正または負の重きを置いているということになる、それは、面白くない。ミーハーと逆ミーハーは、いずれもミーハーなのだ。

ということで、邪念と偏見を払い出掛けてみたが、いや、お見事。ご立派。しっかりとした信念のある、志の高いつけ麺であった。今はやりのつけ麺のように、いたずらに魚介の香りも強くない、バランスに優れた上品な(しかしやや濃いめ)黒いがかったスープと、太めで固め、しかし妙なプリプリ感はない、実直な麺。これは、なかなか見識があるつけ麺であった。好き嫌いでいえば、正直言って麺はちょっと太すぎ、固すぎのきらいがあるが、かなり真面目に、いいつけ麺を作っていると言うだけで、蓋し希な存在といえるだろう。

キレイに食べ終わってみると、そこには武蔵と小次郎が闘う絵が描かれていた。小次郎とは、ライバル店なのか、それとも怠けに象徴される内なる敵の何かか、単に面白いから書いてあるだけなのか。ただ味に「勝負」をかけていることは清々しい事実である。また近いうちにでかけてみよう、こんどは美味しかった焼き豚を満載したチャーシューつけ麺に、挑戦する予定。






つけ麺マップ東京・埼玉・神奈川 1 (1)
井上 勝也
幹書房

このアイテムの詳細を見る


東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味
山岸 一雄
あさ出版

このアイテムの詳細を見る


有名店の職人直伝!自分でつくるプロのラーメン―材料の準備から仕込みまでポイントを徹底解説!

成美堂出版

このアイテムの詳細を見る



新宿くいしんぼブック―新宿~吉祥寺各駅停車の99店 with荻窪ラーメン地図

けやき出版

このアイテムの詳細を見る

横浜本牧ジャズフェスに村上ポンタ秀一と仙波清彦を見に行った

2007年08月28日 14時06分43秒 | CD&コンサートレビュー
えー、今回のネタは妻と子どものサイト「響けブログ」http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/
にもありますので、そちらもご覧ください。

さて、友人が実行委員会にいたりしたこともあり、何度か行ったことがあった「横浜本牧ジャズフェスティバル」。もう10年近く間隔が空いてしまい、その友人も実行委員会をやっていないのですっかり疎遠だったが、今年は出掛けてみた、というのもパーカッションの怪人仙波清彦氏とポンタ村上のコンビが間近で見られるからだ。

で、新宿湘南ライナーで横浜、そこから根岸線で根岸、さらにバス、で本牧ジャズフェスの会場に東京。客席の様子は以前と変わらず、音楽を聴きたい人はステージ前で立って聴く、それ以外の人はゴロゴロしながら麦酒を飲むか、裸火許可をとっておいてバーベキューをするか。これは、都心のジャズフェスとは思えない長閑さで、とても楽しい。

僕は後半からの会場入りで、小沼ようすけのトリオ(べースが日野ケンジだった、ヒノテルの息子さん)から見た。

小沼ようすけトリオは非常に楽しそう、同年代の三人で、スキなことをやって、といういい意味でジャズ研の延長線上にあるような感じ。難しいフレーズをバキバキ決めつつ、時折目を目と合わせてにっこり、みたいな。でも悪い意味でもジャズ研的で、聞き手への迫り方が弱い、[聴かせるぞ!]というパワーがステージから約5メートルあたりまでしか届いていない。

グレース・マヤバンド。ボーカルとピアノのお姉さんだが。これはジャズフェスに咲く大輪の花、という感じで良かった。もともとジャズボーカルは大好きなのだが、ジャズフェスとボーカルってのはよく似合う。「真夏の夜のジャズ」のアニタ・オデイを想起させる。あれは美しくもジャズだった。
ギターの荻原亮、良かったなー。素晴らしい仕事。うたばん、しかもソロの時はスリリングで、聴かせる。
坂井紅介、ベース大御所。貫禄が凄い。頼れる感じで、聴く方もリラックスできる。






そして、トリはお目当てのポンタ、仙波を擁するユニットMETHOD。
METHOD自体の存在は知らなかったし、他のメンバーもベースの水野氏とバイオリンのカオさん以外は知らず。
さて演奏が始まってみれば、エスニック風のテーマあり、変拍子あり、バックトラック有り、ラップあり、のいろんなごったに風のバンドだった。
ま、正直言って好みの系統ではないのだが、なんといってもポンタ&仙波が堪能できたので、最高だったといえる。

バックトラック(カラオケ)があるタイプの曲が多かったんでポンタのドラムはステディだが、それでもオカズは気持ちがいいし、音がキレイだ。クラッシュシンバル(左側の)はシンバルに穴がたくさん空いていて、サスティンが短く面白い音だった。

そして、仙波さんだが、やっぱり師匠、さすがです。金物で細かいリズムを出して曲を先導し、中盤ピアノのソロ(このピアノの人は素晴らしかった)あたりになると、フリモノでシャカシャカとビートを補強する。このフリモノの音のタチかたとキレの良さは尋常ではないもの。まさに一振りで曲が変わる。インドのカレーで、何かの香辛料をちょっと入れるだけで激辛になたったりするのをテレビで見た記憶があるが、アンナ感じで音楽を支配しているように思えた。

そして圧巻は仙波&ポンタのツインドラムであって、これはいままで見たことがないシーンだった。仙波さんはヤマハの小さなドラム、たぶんHip GiGを使っていて、音が超コンパクトでタイト、しかもリズムがどこか和楽器風。それにポンタの重めでズシリとしたビートがからまるので、凄いことになる。オカズで二枚重ねシンバルを叩きまくる仙波師匠と、それを腋からニコニコしつつ大汗をかいてビートをドライブさせるポンタ、いや、至福の時でした。

来世は絶対にドラマーになって、女にモテて、モテて、モテまくってやるー。と思う、モテの機会がほぼないギタリストの叫びで終わりたいと思います。




イン・コンサート
仙波清彦とはにわオールスターズ,仙波清彦,はにわオールスターズ
SE

このアイテムの詳細を見る


SEMBA~リズムのこづち
仙波清彦
アブソードミュージックジャパン

このアイテムの詳細を見る


クイーン・ソングス・フィーチャリング・矢野顕子
矢野顕子,小原礼,本多俊之,Martin K.Bracey,仙波清彦
ミディ

このアイテムの詳細を見る


Gooブログの文字制限で、推奨アルバムが入りきらないので別枠でまた。

本牧ジャズフェス、推奨アルバムの続き

2007年08月28日 11時19分45秒 | CD&コンサートレビュー
Gooブログの文字制限で、推奨アルバムが入りきらないので
本牧ジャズフェスのアーティクルの推奨アルバムをここにいれておきます。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/fab4aa5cb41c9b8f0f0716f05b61a7ea

タイトネス
村田陽一ソリッド・ブラス,マーカス・ミラー,仙波清彦
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

Jasmine Talk
仙波清彦
アブソードミュージックジャパン

このアイテムの詳細を見る

Faraway~遥かなる旅~
仙波清彦with笹路正徳
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

GOSH
PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO,PONTA BOX,吉田美奈子,村上“ポンタ”秀一,佐山雅弘,岡沢章,ハル・デイビッド,バート・バカラック
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

MY PLEASURE~FEATURING GREATEST MUSICIANS~
村上“ポンタ”秀一,ゆず,福山雅治,槇原敬之,角松敏生,南佳孝,吉川晃司,ゴスペラーズ
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

Welcome To My Life
村上“ポンタ”秀一,ソリッド・プラス,村田陽一,NOKKO,Berry Gordy Jr.,Frederick Ferren,Deke Richards,Alphonso Mizell,Char,近藤房之助
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO
PONTA BOX,吉田美奈子,村上“ポンタ”秀一,バカボン鈴木,佐山雅弘
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

ザ・ベスト
PONTA BOX,村上“ポンタ”秀一,佐山雅弘,水野正敏,バカボン鈴木,永井ホトケ隆
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

うたポン Selected by shuichi“PONTA”Murakami Drums:shuichi“PONTA”Murakami
村上“ポンタ”秀一,井上陽水,吉田美奈子,椎名林檎,氷室京介,岩崎宏美,Fried Pride
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

better than anything
noon,秋田慎治,荻原亮,富永寛之,佐藤慎一,スティーヴ・サックス,山上一美
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

ベスト・オブ・アーリー・イヤーズ
Maya,荻原亮,嶌田憲二,松尾明,TAKE TEN,藤井寛,二村希一,小林裕
コロムビアミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

ライヴ・アット・ベイシー~ウィズ・ハンク・ジョーンズ~
ケイコ・リー,ハンク・ジョーンズ,坂井紅介
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ
ケイコ・リー,マーティン・テイラー,坂井紅介,渡嘉敷祐一,加藤高志ストリングス
ソニーレコード

このアイテムの詳細を見る

高円寺の阿波踊りで、泣きそうになった。祝祭の熱狂は人生の本質に感応する。

2007年08月26日 07時24分07秒 | Photo&エッセイ
東京に来て、どうだろう、もう25年なのか……。四半世紀東京に住んだが、高円寺の阿波踊りは今日(8月25日)はじめて見たのだった。とはいえ、25年前にはおそらくまだ阿波踊りはなかったのではないか。

阿波踊りはもちろん徳島のもので、高円寺なんてバッタものだなどと息巻いていて見たこともなかったが(そのくせ徳島の阿波踊りだってみたことはないのだ)が、今日は子連れで、新宿まで自転車で行った帰り、それこそほんとにフラリと帰り際に寄ってみたのだった。

たくさんの連が、踊っているのが遠くできこえる。大太鼓の低い音、金物の甲高いシャッフルビート、笛や三味線の音。それを聴いているだけで、DNAが騒ぎはじめるのが自覚できる。俺は生粋の祭りバカなのだ。元はといえば浜松祭り。ここで生後4ヶ月程度で祭りの手荒い歓迎を受けそれ以来毎年浜松祭りを指折り楽しみに生きるわけで、毎日が祭りまでのカウントダウンデーだった……。ま、こんな感じの祭りで、しかも僕の音楽の(ラッパを吹くことの)ルーツだったりしますが。

JR高円寺の駅前通につくと、そこは人でいっぱいであり、音しか聞こえない。しかし踊りの波動は充満している。しばらく子連れでさまようと、偶然だが終了地点の路地でふと坐ってみられることができた。

3つか4つ見ただろうか、それこそ足を踏まれそうな間近である。ものすごい迫力と躍動感で、生命の爆発がそこにあった。まったく無意識、無条件に涙が出そうになった。なぜかわからないが、文化的な意味での感動ではないな。もっと原始的な生命感の共振という感じか。

祝祭の高揚感は、脱自。エクスタシーにあるとよく言われるし、エクスタシーという言葉から分かるように、セックスを比喩に持ち出されることが多い、もちろん、それは正しいだろう。

でもそれは涙をよばないよね。むしろ、ぼくは祝祭は人生を象徴している→それゆえ遺伝子レベルでお互いの生命が共振する→エクスタシスを感じる、それが原始的ななにがしかの名付け得ない感情を呼ぶ→涙が流れる、ではないか、思うのだが、いかがだろうか。                                     
思えば、人生とは80年に引き伸ばされたお祭り、阿波踊りみたいなものかもしれない。地球が生まれてから今までという時間感覚で見てみれば、一人の人間の生涯など、アワが生まれてはぜるまでの、祝祭。生物となって生まれたものは、祝祭であり、また次の世代には鉱物とか、そういう無機物になる、そしてまた、次のカーニバル、つまり生物の分子となるのを待つ、そんなイメージか。


って、阿波踊りでそこまで考えるのもどうかと思うが、生物の分子が持つ爆発的な祝祭感が、共振するように思うのだ。遺伝子が僕に言う。「人生は、祝福された祝祭なのだ。それを堪能せよ。ライフ・イズ・ア・カーニバル、と、ザ・バンドも歌っているだろ」。




高円寺純情商店街 (新潮文庫)
ねじめ 正一
新潮社

このアイテムの詳細を見る

あたしナツコ。高円寺の女
いざまん
ゴマブックス

このアイテムの詳細を見る

高円寺純情商店街・哀惜篇
ねじめ 正一
新潮社

このアイテムの詳細を見る


The Last Waltz
The Band
Warner Bros./Rhino

このアイテムの詳細を見る

The Last Waltz
The Band
Rhino / Wea

このアイテムの詳細を見る

The Band
The Band
Emi

このアイテムの詳細を見る

母の乳ガン・抗ガン剤治療・セカンドオピニオンについての備忘録1_時系列アウトライン

2007年08月24日 03時09分48秒 | ガン・腫瘍・乳ガンについての体験的メモ
母の乳ガンに関する備忘録 その1 母の乳ガンの時系列アウトライン

このブログは本来全く自分の備忘録として、そして私が私的に配信していた「ほぼ週刊イケヤ新聞」の限られた読者のためのオマケ、もしくは画像を見てもらうためにはじめたものでした。(あ、このブログを止める挨拶ではありませんよ)。しかし、最近アクセスログを見ると、思ったより多くの方に読んでいただいているようで、大変嬉しく思っています。
ところでこのブログのアクセスログを見ていて気がついたのは、検索ワードで私のブログに来てくれる人の内、少なくない一定の割合の方が「乳ガン」「セカンド・オピニオン」「浜松オンコロジーセンター」「抗ガン剤」などのワードで検索されていることでした。私の母の乳ガンについての断片的なブログの記事をサーチエンジンがカタログしているようです。

思えば母の乳ガンが発覚したとき、僕も必至でインターネットの検索をくり返しました。場合によっては学会の記録、学術論文にまで行き当たってしまうこともありました。もちろん内容は理解できないのですが。それでも少しでも情報がほしいと思って、必至に毎日検索していたことを思い出します。それは去年の今頃です。

それで思い立ちましたので、難しいことを考えずに、母の乳ガンに関する備忘録を不定期に連載していこうと思いました。もちろん第一の理由は自分のための備忘録です。この8月で、母は手術、化学治療、放射線治療までの予定していた治療計画をほぼ終えました。(ホルモン剤による治療は今後5年ないしは10年は継続されますが)。今までのことを記録しておくいい機会だと思います。それにブログという形でインターネットに載せておけば、マシンが飛んでもデータは残る、バックアップかよ、そーです。
そして第二は、今、昨年の僕のように乳ガンに関する情報を必至に探している方に、不正確ではありますが、実感、実体験に基づく情報を提供できるのではないかと考えたからです。
挫折しなければ、何回かに分けて冒頭のマインドマップ(マインドマップとは)を目次代わりに書いていこうと思っています。

初回はアウトラインとして、全体の概要だけ書いておきます。
1) 昨年(2006年7月)に私の母が健康診断に行きました。その際、マンモグラフィーで乳ガンが発見されました。
2) 地元の大きな総合病院医師で治療をすることとし、精密な検査を行い比較的細かい検査の結果を聴き、乳ガンの状況をモニターしました。I期またはIII期という判断でした。(肌への浸潤の有無でIかIIIかとなるが、そこは美容で判別できなかった)
3)いずれにしても手術が必要。手術をして抗ガン剤をやるという標準治療で行きたい、それにあたり、部分切除か全摘出かを決めるように、と言われた。部分切除+放射線治療と全摘出は母の乳ガンの場合、治療効果はイコールである、と言われた。
4)母は部分か全摘出かで非常に悩んだ。主治医はもともとセカンドオピニオンを受け付けている医師で、セカンドオピニオンについてもポジティブだった。母は部分か全摘出かについて、セカンドオピニオンを受けることを決めた。
5)インターネットで調べたところ、家の比較的近くに乳ガンのセカンドオピニオンを積極的に受け付けている「浜松オンコロジーセンター」(渡辺医院)を見つけたので受診した。主治医も協力してくれた。
6)セカンドオピニオンでは充分に時間を割いて相談に乗ってくれた。非常に有意義だった。母の悩んでいる点については、どちらでもいい、という判断だったが、乳ガンの進行度の判断は、主治医とは違った。また、渡辺先生は「ガンの非常識」(アドレス入る)という著書があるが、そこでも述べているように、手術よりも抗ガン剤を重視した視点でお話をしてくれた。(ガンは全身病という考え、これも後述する)。そこで母は術前化学治療つまり手術の前に抗ガン剤治療をしたい、と考えた。
7)主治医にはセカンドオピニオンの結果、術前化学治療をしたいと告げた。主治医は微妙に不機嫌になったと母は感じた。しかし、快く受け入れてくれ、抗ガン剤をはじめるためにはさらに細密な検査をするということになった。マンモ生検である。
8)マンモ生検の結果は、悪性度は比較的高い、ハーセプチンは不適応、ホルモン治療は適用。ホルモン治療(エストロゲン阻害剤よるホルモン抑制)が比較的効果が高いと思われる。抗ガン剤は副作用の効果のトレードオフをを考えるとしなくていいかもしれない、との結論となる。
9)抗ガン剤治療がないなら、術前化学治療という方針はもうないので、手術をすることとなる。母は部分切除に決める。ホルモン治療はすぐに開始し手術日まで続ける(約一ヶ月)。
10)11/7に手術。約一週間の入院後退院。手術直後、執刀した主治医からリンパの腫れを認めたので郭清したと伝えられる。切除した腫瘍も見せてもらった。リンパの腫れは転移リスクが高いことを示した。
11)手術時に切除したガン病巣の生検の結果が示された。ガンの悪性度は高い。ホルモン療法の適用は高い、までは同じ。しかしリンパと血管にガン細胞が見つかった。故に転移リスクは比較的高いことが明白となった。故に一度は止めた抗ガン剤治療だが、再度医師に勧められる。内容はAC療法とタキソール療法の2種類を時系列で、という治療計画であった。実際の抗ガン剤の効果のエビデンスの提示を医師に求めた。
12)エビデンスは提示された。英語の資料だったが非常に分かりやすいものだった。治療効果がある、ということ、延命効果がある、ということ、生存率ということなど、いままで非常に曖昧に理解していたことがよく分かった。(ここも後述します)
13)母は抗ガン剤をやるかどうかで、再度浜松オンコロジーセンターにセカンドオピニオンをとりにいった。(その時は主治医には言わなかったようだ。今回は母の一存でセカンドオピニオンを聞きにいった。僕は知らなかった)そこでは抗ガン剤はやったほうがいいのではないか、と言われた。ただしACだけでタキソールは不要ではないか、と言われた。
14)主治医が一時的に変わった。地元の総合病院には腫瘍内科の医師がいた。術後の化学治療に関しては腫瘍内科の医師が主治医となる。ただし主治医との連携が悪いことが気になった。これは大きい病院ならではのデメリットだろう。
15)母はセカンドオピニオンの意見も含めて、抗ガン剤を受ける決心をし、その旨腫瘍内科の医師に伝達。
16)AC療法開始。3週間おきに点滴投与。
17)2ヶ月ほどで頭髪が全脱毛。まつげ、眉毛も脱帽。だるさ、痺れなどの副作用が顕著。
18)AC療法後、タキソール療法。毎週点滴投与。
19)タキソール療法のほうが副作用が辛いようだった。手足などの痺れが激しいと本人が自覚症状。味覚障害もやや出る。
20)タキソール療法も終了。部分切除の時にセットだと言われた放射線治療が開始。毎日照射、25日連続。
21)手術、化学治療、放射線治療の3つがほぼ終了。ホルモン療法を再開。これは5年もしくは10年続く。

と、アウトラインだけでもこんな感じでした。


下のPhotoは、手術当日、待合室で撮影したバラです。長い手術の間、ずっと撮影していたので、時間の経過が分かります。今日のPhotoは手術室に入った直後のものです。



がん常識の嘘
渡辺 亨
朝日新聞社

このアイテムの詳細を見る


最良のがん治療道案内―より適正な判断を導くためのヒント集
渡辺 亨
エビデンス社

このアイテムの詳細を見る


乳がん全書
福田 護
法研

このアイテムの詳細を見る

<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ikeyashinbun-22&o=9&p=13&l=ur1&category=amazongeneral&banner=0Q3RBVMDR1E41NFSX9R2&f=ifr" width="468" height="60" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0">

コピーライター殺すに刃物は要らぬ価格訂正シールがあればいい

2007年08月18日 23時07分40秒 | 広告・コピー論・批評
多くは語りますまい。
コピーライター殺すに刃物は要らぬ価格訂正シールがあればいいのです。

しかも、額がでかい!
  絶句




ちなみに、今回に関しては(珍しく)私の責にはないケースなのです。それにしても、校正は大事。コピーを書くことより大切かもしれませんね。

以前、レマンという広告プロダクションに在籍していた頃、とても力のある先輩コピーライターに、こういわれたことがありました。自戒を込めてここに書いておきます。

コピーは、考えて考えて考えて作るべき。だからクライアントから修正が入っても、俺のコピーに何をする、と思うぐらいでなくてはならない。

(もちろん、実際には変更する、しかも変更したら前より良くなるぐらいに磨き上げる。クライアントが驚くぐらいにな!)。

そこまでやっているのなら、もちろんコピーの中に誤植なんて、あり得ない。


いまでも、心に染みる一言です。というか、胸に刺さる一言です。ああ、先輩元気かなぁ。その節はご指導ご鞭撻、ありがとうございました。


誤記ブリぞろぞろ―校正の常識・非常識
野村 保惠
日本エディタースクール出版部

このアイテムの詳細を見る


新編 校正技術〈上巻〉校正概論・編集と製作の知識・縦組の校正編
日本エディタースクール
日本エディタースクール出版部

このアイテムの詳細を見る


標準 校正必携―電算植字対応版
日本エディタースクール
日本エディタースクール出版部

このアイテムの詳細を見る


校正記号の使い方―タテ組・ヨコ組・欧文組
日本エディタースクール
日本エディタースクール出版部

このアイテムの詳細を見る

広告コピー概論
植条 則夫
宣伝会議

このアイテムの詳細を見る


最新約コピーバイブル
宣伝会議コピーライター養成講座
宣伝会議

このアイテムの詳細を見る


発想するコピーライティング (Brain Books)
石原 雅晴
宣伝会議

このアイテムの詳細を見る


コピー年鑑〈2006〉
東京コピーライターズクラブ
宣伝会議

このアイテムの詳細を見る


コピーライターの仕事 (プロの世界、仕事の魅力)
仲畑 貴志
ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る














ジャズトランペッター原朋直は言った。「一番難しいのは、実はバラードです」

2007年08月16日 00時40分05秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直語録
ジャズトランペッター原朋直は言った。「一番難しいのは、実はバラードです」

現在月一回でジャズトランペットのレッスンに通っています。講師はジャズトランペットの原朋直先生です。
その時の講義録を不定期で書いています。



(マイナーのII-Vモーションの練習の説明を終え、レッスンが一渡り終わって)

さてこれからどんどん難しくなります。このレッスンではジャイアンと・ステップスだの、なんだのと、普通やらないような難しい曲にも挑戦してもらいますので。でもテクニック的に難しいかどうかはさておき、一番難しいのは実は「バラード」です。

バラードがちゃんと出来るのは日本ではプロでも少ないです。バラードがちゃんとできるかどうかで、そのバンドがいいかどうかハッキリ分かります。というのも、バラードは行く道がたくさんある、どんなやり方でも出来る、それをアンサンブルしているメンバーが「ロック・イン」(がっちりコンセプトがマッチしてというような意味ではないか)しているかどうか。ピッタリ方向が合っているか。これが難しいです。バラードがバッチリ合えば、速い曲でももうぴったりと合うわけです。

バラードを吹いているときに、「高音を出そう」とか「どのフレーズを吹こう」とか余計なことを考えたらもうダメです。音楽のことだけを考えていないと。アンサンブルを考えて吹かなくてはいけないのですが、これが難しいです。だいたいみんな「女にもてたい」とか女性であれば精神年齢が高いですから「自分の存在証明をしたい」などと考えて楽器をはじめている分けなんですけど、それも演奏の邪魔。とにかくアンサンブルのことだけを考える。だからぼくはどんな曲でもバラードを吹くように吹きたいと思っています。難しいですけどね。

Someday My Prince Will Come
Miles Davis
Sony Jazz

このアイテムの詳細を見る


リラクシン
ザ・マイルス・デイヴィス・クインテット
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る


Nefertiti
Miles Davis
Sony Jazz

このアイテムの詳細を見る


Get Up with It
Miles Davis
Tristar

このアイテムの詳細を見る


パンゲア
マイルス・デイヴィス,ソニー・フォーチュン,マイケル・ヘンダーソン,ピート・コージー,レジー・ルーカス,アル・フォスター,ムトゥーメ
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


Waltz for Debby
Bill Evans
Original Jazz Classics

このアイテムの詳細を見る


Sunday At The Village Vanguard
Bill Evans Trio
Riverside/OJC

このアイテムの詳細を見る


Affinity
Bill Evans
Warner Bros.

このアイテムの詳細を見る


The Paris Concert, Edition Two
Bill Evans
Blue Note

このアイテムの詳細を見る


The Paris Concert, Edition One
Bill Evans
Warner.Esp

このアイテムの詳細を見る


Bill Evans at Town Hall
Bill Evans
Verve

このアイテムの詳細を見る



近頃街で見かけたピスト自転車とブルホーンたち

2007年08月14日 11時24分15秒 | 自転車のはなし
ピスト(固定ギア)の自転車が流行はじめたな。本格的に。ピストってなに? という方は、先日私が写経したアエラの記事をどうぞ。説明としては良く書けています(愛情はないですが)。
それにしても前のタイヤが小さくて思い切り前傾になっているタイプのピストは凄いね。自転車によるとこれは「ファニー」というのだそうだ。タイムトライアル用のものらしい。かっこいいけど、これはさすがに怖いな。下の写真の赤い自転車です、前輪が明らかに小さいでしょ? 奥の黒いのはオーソドックスなピスタです。ピスタはバーテープをなぜか巻かないのね。なぜかしら、なぜでしょう?



最近行きつけの自転車屋に、サリーのスチームローラーがあったけど、あれもいいな。最近は完成車もあるらしい。いいな。


以下は最近みかけたピスタとブルホーン。いずれも行きつけの自転車屋が手がけたとか。派手だなー。かっこいいなー。








人気blogランキングにエントリーしてみましたので、よかったらクリックしてくださいね。

ザ・ピストバイク・バイブル―全世界FIXED RIDER必見!

宝島社

このアイテムの詳細を見る


ロードバイクメンテナンス―完全保存版

エイ出版社

このアイテムの詳細を見る


ヴィンテージロードバイク―ロードバイク100年の歴史

〓出版社

このアイテムの詳細を見る




自転車ツーキニスト
疋田 智
知恵の森

このアイテムの詳細を見る


自転車生活の愉しみ
疋田 智
朝日新聞社出版局

このアイテムの詳細を見る


それでも自転車に乗り続ける7つの理由
疋田 智
朝日新聞社出版局

このアイテムの詳細を見る

疋田智の自転車生活スターティングBOOK
疋田 智,自転車生活ブックス編集部
ロコモーションパブリッシング

このアイテムの詳細を見る

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
ランス アームストロング,Lance Armstrong,安次嶺 佳子
講談社

このアイテムの詳細を見る


ミラクルトレーニング―七週間完璧プログラム
ランス アームストロング,クリス カーマイケル,Lance Armstrong,Chris Carmichael,本庄 俊和
未知谷

このアイテムの詳細を見る

毎秒が生きるチャンス! ナリッシュブックス
ランス・アームストロング,曽田 和子
学習研究社

このアイテムの詳細を見る

ロードバイクメンテナンス (エイムック―Bicycle club how to series (861))
藤原 富美男
〓出版社

このアイテムの詳細を見る


ロードバイクトラブルシューティング―自転車メンテナンスのプロ直伝 (サイクルメンテナンスシリーズ (1))
飯倉 清
圭文社

このアイテムの詳細を見る


新版 MTBメンテナンス
永井 隆正
エイ出版社

このアイテムの詳細を見る


東京交響楽団とのジョイントコンサートで見たズーラシアンブラスに、首ったけである。妻がね。

2007年08月13日 10時59分04秒 | 家族と子どものはなし
子どもがバイオリンを習っている。東京交響楽団の団員の方が、幸運なことにたまたま近所に住んでおられて、丁寧に教えてもらっている。いつも感心するのが、杓子定規、マニュアル通りにバイオリンを教えるのではなく、うちの子どもの興味があることからやらせつつ、基本として必要なことを楽しく習得させていこうとするその工夫と忍耐力であって、これは「習い事」ではなく「音楽」ファーストで考えている現役プレイヤーならではである。音楽への敬意も感じられて、比較的「音楽を習う(習わせる)」ことに抵抗があった俺だが、凄いと思っている。

さて、その先生が先日コンサートの券をご案内してくださった。池袋の東京芸術劇場で、ズーラシアンブラスという人(アニマル)たちとのジョイント。乳幼児でも入場可能というコンサートなので、ま、お母さんといっしょ、とか、ポンキッキレベルのコンサートイベントかなと見くびって出掛けたんだが、ま、東京交響楽団は「天国と地獄」のような超メジャーな曲を解説を交えて演奏するという、想定内な感じであって、演奏はもちろん素晴らしのだが。驚かされたのは、着ぐるみを着た動物園バンドという想定だったズーラシアンブラス。音を聞いただけで驚いた! とんでもなく上手い。着ぐるみで? でも巧い。いや、参ったな。もちろんメンバー紹介で寝たふりしたり、トロンボーンがスライド抜いちゃったり、他愛のない芸で子どもの笑いを誘ったりするのだが、でもあれは巧い。ブラスアンサンブルをするだけではない。オーケストラにはいって、パートも普通に吹く。その時はげいもなにもなくマジ吹きなので、一寸のスキもないオーケストラの演奏だが、一部動物が混じっている(しかもマジ演奏)という変わった、ちょっと鏡の国のアリス的な不思議な絵柄となる。

演目は
--------------------------------------------------
ウイリアム・テル序曲より
道化師のギャロップ
ハンガリー舞曲第5番
天国と地獄序曲
--------------------------------------------------
休憩
--------------------------------------------------
森のくまさん
ブラームスの子守歌
闘牛士のマンボ
トランペット吹きの休日
雷鳴と稲妻
ドレミの歌
となりのトトロより”さんぽ”



さて、大受けして演奏会が終わったところで、子どもはズーラシアンブラスにサインをもらいにいった。Tシャツの背中にバッチリと書いてもらっていたが、やはりかぶり物をしている。あれだけ上手い人たちなのに、かぶり物をしたままサインというのは、どうなんだろう、楽しいのかな、悲しいのかな。

といろいろ思いつつこのコンサートを楽しんだわけだが、実はいっしょにみた妻が、見事なまでにズーラシアンブラスにはまってしまった。もともとかぶり物がスキなのだが、やはりかぶり物の範疇を超えた音楽的実力を備えているというアンバランスにグラリと来ているようだ。ズーラシアンブラスの中にいる人までWebを調べまくって勝手に推測したり、CDをアマゾンで買ったり。

そのあたりの突っ込んだ話と写真が、妻と子のブログ「響けブログ」
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/

にのっていますので、ぜひご覧ください。

それでは、みなさん、いい夏休みをお過ごしください。




ズーラシネマ
ズーラシアンブラス
インディペンデントレーベル

このアイテムの詳細を見る


ブラスの祭典(3)
佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ,佐渡裕,シエナ・ウインド・オーケストラ,ニューマン,真島俊夫,河辺公一,ジェイガー,ホルスト
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る


ファリャ&アルベニス
吹奏楽,東京佼成ウィンド・オーケストラ,国分誠,シエナウインドオーケストラ,林紀人
EMIミュージック・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


ブラバン!甲子園
東京佼成ウインドオーケストラ
UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M)

このアイテムの詳細を見る


吹奏楽コンクール課題曲集 Vol.3
吹奏楽,出雲市立第一中学校吹奏楽部(島根県),渡部修明,静岡県立浜松工業高等学校吹奏楽部,遠山詠一,ブリヂストン吹奏楽団久留米(福岡県),山口清高,東京佼成ウィンドオーケストラ,手塚幸紀,福岡大学応援指導部吹奏楽団
ソニーミュージックエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


0歳のはじめてクラシック
ホーム・ミュージック,日本フィルハーモニー交響楽団,グリーグ,渡辺暁雄,レディス・オーケストラ・ジャパン,ヨナーソン,イェッセル,日本フィルハーモニー・オーケストラ,チャイコフスキー,山田一雄
キングレコード

このアイテムの詳細を見る


スウィングガールズ スタンダード・エディション

東宝

このアイテムの詳細を見る


スウィングガールズ プレミアム・エディション

東宝

このアイテムの詳細を見る

5 ~ スペクトラム・ブラスバンド・クラブ
スペクトラム
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

おお、俺がデザインをプロデュースした弦が店頭にあったぞ! ギター弾きとしては嬉しい!

2007年08月11日 02時42分59秒 | 広告・コピー論・批評
ちょっとまえに、新星堂の方からお話を頂き、オリジナル弦のデザインの仕事をやらせてもらった。僕はデザイナーではないので、この仕事はデザイナーを起用してプロデュースする、といったタイプの仕事。いつもは広告やカタログのクリエイティブディレクションとコピーライティングという仕事がメインなので(それとWebサイトの編集長。「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/よろしくお願いしますね)ちょっと異例なんだが、やっぱり製品そのものに関わる仕事は楽しいねぇ、形があるからね。しかも俺が死ぬほど愛しているギターに関連した仕事、ギターの命ともいえる弦だったわけだから、これはギター弾き冥利に尽きるというわけだ。

ま、ここには書けないんですが、弦の業界のこと、中国製の弦、日本製の弦、アメリカ製の弦の事など、インサーダーならではのこともいろいろ勉強させてもらいました。

で、先日吉祥寺の新星堂にフラリと立ち寄ったら(ベースのソフトケースを探してイルの差)、自分が作った弦がズラリとならんでいるじゃありませんか。この仕事ではアコースティックギターとエレキでそれぞれ2グレード、2ゲージつくったので、2の3乗で8タイプ作った。いや、クラシックも4タイプやったので12個作った、これがズラリと店頭に並んでいて、嬉しかったね。ちょっとだけだがプロダクトデザイナーとか建築家などが日頃味わっているであろう、密やかな楽しみと自負を感じることが出来た。建築家なんかさ、あれ、俺が作ったんだよねって、でかいビルなんか作った人はいつも思っているんだろうな、楽しそうだな。芸術のための芸術みたいなジャンルも楽しいけど(音楽なんてまさにそうだが)、実物や暮らしに資するものを作る・デザインするってのは、デザナー冥利に尽きることだろうと思った次第です。



プロダクトデザインガイドブック (新デザインガイド)
逸身 健二郎
美術出版社

このアイテムの詳細を見る


佐藤可士和 gggBooks 67(スリージーブックス 世界のグラフィックデザインシリーズ67)
佐藤 可士和
ギンザグラフィックギャラリー

このアイテムの詳細を見る


Naoto Fukasawa

Phaidon Inc Ltd

このアイテムの詳細を見る


1000 Chairs (Klotz)

Taschen America Llc

このアイテムの詳細を見る


The Eames Lounge Chair: An Icon of Modern Design

Merrell Holberton

このアイテムの詳細を見る


柳宗理うまれるかたち
柳宗理デザイン金沢展開催実行委員会
能登印刷出版部

このアイテムの詳細を見る


ル・コルビュジエの全住宅
東京大学工学部建築学科安藤忠雄研究室
TOTO出版

このアイテムの詳細を見る


プロダクトデザインのカタチとココロ―デザイナー10人の作品&インタビュー
秋田 道夫
誠文堂新光社

このアイテムの詳細を見る