ミスター・ピーノの見るが勝ち通信 その9です。
イケヤの知人のピーノさんが
いつも私を含めたご友人の方に送られているメルマガのお裾分けシリーズ。
『ミスター・ピーノの【見るが勝ち通信】』です。
海外滞在が長く、外国語にもご堪能な方です(日本人です)が、
一週間程度の感覚で物凄い量のものを見る、
読む、聴く。とにかく私もビックリ。
ピーノさんのメルマガではじめて知りましたが、
スィングジャーナル、休刊ですかー。
いやー、残念だな。
ジャズの雑誌では、老舗というか、
これしかないというか。
とにかく、浜松の「タイム」という喫茶店で
ジャズを聴きながらスイングジャーナルを何時間も読んでいた日々が
思い出されます。
返す返すも残念です。
スイングジャーナル休刊のニュースはこちらです。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/music/100524/msc1005240756000-n1.htm
読者の皆様、感想等ございましたら、
私が責任を持ってお伝えしますので
ぜひコメント欄にお願いします。
では、レッツゴー。
松村です。おはようございます。
◇「スイング・ジャーナル」休刊の知らせは、驚きよりも「まだ頑張っていたんだ、ご苦労さまでした」という感想。 “老舗のジャズ専門誌”として創刊以来63年間の幕を下ろすわけですが、1970年代末以降は、あまり“熱心な読者”ではなかったですね。先週22日から「ハママツ・ジャズ・ウィーク」が開催。連日浜松市内のどこかでジャズを聴くことができるという恵まれた環境で30日(日)のYamaha Jazz Festival まで。今回、19回目です。
URL ⇒ http://www.yamaha.co.jp/event/hjw/
◇先日社内の「先輩(同期)3人の飲み会」に参入しました。ここまで言う!?というくらい、“歯に衣を着せず”ズバズバ言い合う姿を見てちょっと新鮮でした(笑) 話のテーマも仕事、私生活、趣味が並列で、共通点は皆、何らかの運動(水泳、ジム、テニス等)を行って、健康に注意しながら生ビールと赤ワインを“ガンガン飲む”点です。この会に女性が加わるとどうなるのか? ちょっと想像してみると楽しいような。
【コンサート】
■「清水ミチコ お楽しみ会」(アクトシティ浜松、10/05/21 ★★★★)約2時間半、モノマネ(ピアノ演奏+歌)とビデオによる爆笑ライブです。黒柳徹子との3時間を10分間に縮めた映像、小沢一郎氏と飛行機内で急接近した際の写真、瀬戸内寂聴の(拝金主義的)講演ネタ、NHK大河ドラマのテーマ曲は中島みゆき「うらみます」のパクリ疑惑!など、とてもテレビ、ラジオでは放送できない、“毒”を持った本音トークです。松任谷由実のモノマネもおかしくて、立派なエンターテイナーですね。
URL ⇒ http://ark.on.arena.ne.jp/shimizu/ShimizuTour2010.html
■「TMD東京銘曲堂」(ハァーミットドルフィン、10/05/24 ★★★☆)川嶋哲郎(TS/Fl)、岡安芳明(G)、上村信(B)のトリオ、1999年結成で“ドラムレス”って珍しい。昨年、東京オペラシティで録音されたCDからの選曲で「中国行きのスロウ・ボート」「Perdido」「Spring is here」ほかジャズのスタンダード曲を約1時間。 決して派手な演奏ではないけど、ほのぼの感が伝わるコンサート。
⇒ http://www.tmd-info.com/
【演劇】
■KAKUTA 「めぐるめく」(シアタートラム、10/05/22 ★★★★)劇団KAKUTA(主宰、作・演出:桑原裕子)の新作は、交通事故後に、11年間の眠りから覚めた四人姉妹の次女の話。彼女と普段の生活で距離を置いていた長女(作家)、三女(OL)、四女(フリーター)が、次女の夫の墓参りに参加。それぞれの悩み、想いを抱きながら旅を通して、また「新たな家族」が誕生する、温かくてホロッとくる結末。
ご参考URL ⇒ http://www.kakuta.tv/megurumeku/
■「裏切りの街」 (パルコ劇場、10/05/22 ★★★★)三浦大輔(ポツドール)作・演出。 40歳を過ぎた夫婦(秋山菜津子と松尾スズキ)と、20代半ばの同棲カップル(田中圭と安藤サクラ)との間で起きる嘘とだまし合い。いい加減でどうしようもない若者と、夫に嫌悪感をいだく主婦が出会い、物語はそのままズルズルと進行して、「破局」のないまま終わり、「銀杏BOYZ」の主題歌と曲が刺激的です。
URL(音声注意) ⇒ http://www.parco-play.com/web/play/uragiri/
【映画】
■冷たい雨に撃て、約束の銃弾を <原題 Vengeance>(★★★☆)ジョニー・トー監督のマカオと香港を舞台にしたハードボイルドは、原題(復讐)そのままのフィルム・ノワール。ジョニー・アリディ!(仏歌手)が懐かしく、娘の家族を殺害した犯人を追い求めて“プロの殺し屋”を雇う父親役で、「任侠の世界」はまるで東映ヤクザ映画みたい。たっぷりとスローモーション多用の銃撃戦は、現代版「西部劇」といったところ。
ご参考(音声注意)URL ⇒ http://judan-movie.com/
【Book、新書+雑誌】
■中山康樹 「ビートルズとボブ・ディラン」(光文社新書、10/05/20★★★★☆) ビートルズ関連のオススメ本。ボブ・ディランとの交流を時系列に、本人・関係者のコメントをまとめた内容で、今までありそうでなかったテーマ。 60年代、お互い忙しい合間をぬって、ニューヨークやロンドンで会い、作詞家としてのジョンとディランの関係、親密な交際で有名だったジョージとディランの発端など「なるほど!」の連続。最後に掲載された両者のアルバム・レビューとコメントも適切で分かりやすい。
⇒ http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334035655
■島田裕巳 「無欲のすすめ」(角川oneテーマ21、10/05/10 ★★★)「強欲」(市場原理主義)の対極にある「無欲」がテーマ。 “無所有”の考えを貫く「ヤマギシ会」の活動を中心に、天理教、一燈園、創価学会、武者小路実篤が始めた「新しき村」などの活動を紹介。日本はもともと無所有の“村社会”だったこと、ヤマギシ会の失敗、もはや“企業戦士”として競争を勝ち抜く時代ではなくなった点を指摘。無欲の価値を知る日本人が、「では、どうするのか―」その答えを書かないのは意図的?
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200911000113
| 無欲のすすめ 無宗教な日本人の生き方 (角川oneテーマ21)島田 裕巳角川書店(角川グループパブリッシング)このアイテムの詳細を見る |
■雑誌「ku:nel クウネル」(マガジンハウス、10/05/20 ★★★★)この「京都特集号」は面白い。 「オリーブ」の名編集長だった岡戸絹枝だけに、フツーの京都紹介ではありません。京都では、「ん」が多いという「言葉」から入り、「甘味」「喫茶店」「骨董品」「刺繍」「うどん」など、「食」「味」や「嗜好」に徹底的にこだわった写真と文章が並び、思わず、また京都に行ってみようか!という気にさせるユニークな特集号です。
ご参考URL ⇒ http://magazineworld.jp/kunel/issue/44/
【オマケ、今週の気になった言葉】
■要は、合成の誤謬(ごびゅう)があるなら、「解体の誤謬」問題もあるのじゃないかということである。全体良ければ個別も良しとは限らない。全体最適状況を解体しても、その結果として出てくる部分部分のすべてにおいて、個別最適が達成されている保証はない。そういう問題がありはしないか。 (by 浜矩子<同志社大学大学院教授>)>毎日新聞(4/25)コラムがHPより削除されたため、このブログから
http://blog.with2.net/find_item_cache.php?id=127214673000&key=%B9%F5%BB%FA
先月、浜教授(髪が紫色のカラーリング!)の講演会を聞く機会があり、「金融“再”暴走が始まってる」という“警鐘”は、とっても刺激的でした。毎日新聞掲載コラムを読むと分かりますが、全体として“豊かな日本のはず”なのに、個別に見ると“問題が山積み”してる現実。このコラムを読んで思い浮かべたのが、スペイン・フィゲラスの「ダリ美術館」でした。
遠くから見るのと近くでみるのと全く違って見える“だまし絵”や、「唇のソファ」や「鼻の暖炉」や「目の絵」が置かれた部屋を、ある高さから見ると「顔」に見えるという、その部分部分は「ひとつの作品」でありながら、全体を見ると全く“別物”になってしまう、ダリが得意とした作品群です。
ご参考 ⇒ http://tabi.happy-fly.net/spanish/spain6Figueres.html
では。