ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

映画『さくらん』の映像と音楽に酔いしれる。鈴木清順の遺伝子か?<★★★★☆>

2007年03月28日 23時52分43秒 | 映画レビュー

『さくらん』

監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、
石橋蓮司、夏木マリ、市川左團次、安藤政信

編集部内で、まだ誰も見ていないのに、「いい」だの「よくない」だの
話題になっていた映画ですが、先日編集部を代表して見てまいりました。
実際に見るまでは、大人気の土屋アンナの魅力を借りたアイドルものかと
侮っていたところもあったのですが、とんでもない!
素晴らしい映像世界が楽しめる、いい作品でした。

この映画を作ったのは、原作が安野モヨコ、監督が蜷川実花、
音楽が椎名林檎という、まさに当代切っての才能の持ち主の女性たち。
女性でなければ作れなかったであろうこの映画は、
今の日本を代表するガーリームービーと言っていいかもしれません。

そんな彼女たちが物語の舞台として吉原の花魁の世界を選んだのが面白い。
でもその理由も、映像を見ると分かります。
とにかく映像そのものの色彩感覚がスゴイです。
セットも、着物も、とてもモダンな極彩色。これはもう、
パンクロックな吉原です。ここまで強力なビジュアルイメージは、
現実から遠く遊離した遊郭という場所を舞台にしないと、できないのかも。
極彩色の着物を着た花魁のアップに、パンクロック調の
激しいギターの音がかぶってくるシーンでは、ちょっと鳥肌がたちました。

ストーリーはこれから映画を見る方のために言えないのですが、
正直言って筋そのものよりも、映像を楽しむ映画ではないかと思います。
このクラクラするようなビジュアルイメージを大画面で見ていて、
僕は唐突に、鈴木清順の映画を連想しました。
『陽炎座』とか『ツィゴイネルワイゼン』とか。
この映画の監督にして、強烈な色彩の作品で有名なカメラマンでもある蜷川実花
は、鈴木清順が作り上げた映像美の遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。

キャストも良かった!
遊郭の主人の石橋蓮司や女将の夏木マリは、流石の貫禄。
花魁陣では、菅野美穂の意地悪なのか優しいのかわからない感じが、
とても印象に残りました。

最後に音楽! 椎名林檎はかなり知的に精緻にこの映画の音楽を作っています。
全体にロックなテイストを感じさせますが、
実際にはロックっぽい音は限られたシーンでしか使われておらず、
むしろオーケストラやバンドネオンなど、
アコースティックな音を多用しています。

いちばん気持ち良かったのはラストシーンだな。
ネタバレになるので内容は言えませんが、とてもカタルシスがあって、
なんだかアメリカンニューシネマの名作『明日に向かって撃て』の
ラストシーンみたいでした。そこに椎名林檎が歌うエンディングテーマ
『この世の限り』が流れてくるのですが、これは本当に素晴らしいです。
ぜひ映画館のでかいスクリーンと大きな音でご覧いただきたい作品です。

映画『さくらん』のオフィシャルサイトは以下です。
予告編や上映劇場の情報がご覧いただけます。
このサイトにいくと再生される椎名林檎の曲が、すでにもうカッコいいです。


音楽配信サイト「マイサウンド」で『さくらん』のエンディングテーマ
「この世の限り」(椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平)がダウンロードできます。
試聴もできますので、ぜひ聴いてみてください。いい曲です。


「おとなを、休む日」では「映画を、楽しむ日」で
鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』を取り上げています。
そちらもぜひ、ご一読ください。

平成風俗(初回限定盤)
椎名林檎×斎藤ネコ, コマエノオーケストラ, ノラネコオーケストラ, アノヨノオーケストラ, ナダタルオーケストラ, マタタビオーケストラ
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


名作写真館 30 新世代の六人―The Photography Pavilion 写真を楽しみ、写真を語る (30)

小学館

このアイテムの詳細を見る




さくらんの美術が広告批評に掲載されていました。
いずれも蜷川美花のカメラによるものです。




歌舞伎町クラブハイツで行われたジャズサックス奏者、菊地成孔のコンサートは最高でした!

2007年03月28日 10時05分47秒 | CD&コンサートレビュー
菊地成孔さんは、以前からよくアルバムを聴いていて、特にUAとのアルバムは本当によく聴いていますが、先日取材で話をうかがってからは、以前にも増してカッコいいな、しかも演奏のコンセプトもよく分かるな、と思うようになりました。
で、2007年3月25日、歌舞伎町のキャバレーの老舗(らしい)歌舞伎町クラブハイツという通称噴水公園の真正面のビルで行われたライブに行ってきました。

インタビューしたコンテンツはこちら
「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/

菊地成孔クインテットはクロのダークスーツで登場。菊地成孔氏はテンガロンハット、これはフェデリコ・フェリーニへ敬意を表したものだそうだ。ライブは二部構成で、非常に先鋭的な4ビートやフリージャズのスピリットをもった(フリーではない)サウンドと、菊地成孔氏本人のボーカルが入る小唄のようなスタンダードのミクスチャで展開される、この二面性はまさに菊地氏本人の二面性と相似なのね。先鋭的なArtistで有る面と、大道芸人または、キャバレーバンドな面。菊地成孔氏は「バンドのメンバーのチョイスはホストクラブを作るつもりで選択する」とMCしていましたが、そのあたりも、その片鱗が見えるかと。

演奏はテナーもアルトも、間近で見たんですが、実に楽器がよく鳴っており、楽器をコントロールする術も完璧で、楽器が実気持ちよさそうになっており自信にみなぎっている。音楽性は全然違うけど、サックスの音に満ちている揺るぎない自信というのは、渡辺貞夫のサックスの音に近いかな。(新宿ピットイン30周年記念ライブで聞いたときの感想)とても素晴らしかったし、楽曲の素晴らしさもよく分かった。

そしてボーカル、ご本人は余興、と照れていたが、こっちがたぶん女性ファンの気持ちを鷲掴みにしているのではなかろうか。正直言ってヘタなんだが、そこがいいんだろうなー。たぶん巧く歌わないのは意図的であって、上達を拒否してるのね。チェット・ベイカーのセクシーな中性な感じを出している。

一番痺れたのは、I wish I Knewというスタンダード(コルトレーン、チェット・ベイカーも演奏している)を、アンコールの時自作の日本語訳詩で歌ったんだが、これがよかった。日本語の訳詩がすばらしい。タイトルとは逆に「知っていたけど知らないフリをする」というコンセプトになっていて、ちょっと「外は白い雪の夜」みたいだった、って分かる人はほとんどいないと思うけどさ。一発でこの曲が好きになってしまいました。

菊地成孔氏の公式ホームページでもご本人がクラブハイツのライブの夜についての感想を述べています。相変わらずですが抜群の筆力で、流石です。文字書きの私の立場はどうなるのでしょうか。
こちらです。http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php


一歩外に出ればコマ劇では、北島三郎のリサイタル、さらに駅に向かって横断歩道を渡ろうとすると、そこのタイガーマスク。さすが歌舞伎町、僕はわりと好きです。





野生の思考
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
インディペンデントレーベル

このアイテムの詳細を見る


cure jazz
UA×菊地成孔
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間

小学館

このアイテムの詳細を見る


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ikeyashinbun-22&o=9&p=13&l=ur1&category=music&banner=0E4MEXDHKA20CQQX1RR2&f=ifr" width="468" height="60" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0">

予約が取れない店で有名な丸の内のイタリアンレストラン「イル・ギオットーネ」は、さすが美味。

2007年03月27日 06時21分45秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
たまには美味しい仕事もある、というわけで、笹島シェフのイタリアンレストラン、丸の内にある「イル・ギオットーネ」に行ってきました。実は取材だったのですが、諸々打ち合わせ等もあり、取材前にランチをいただくこととしました。予約が取れないことで有名な「イル・ギオットーネ」ですが、幸運にも取れました。
美味しかったですねー、さすが。その後シェフにインタビューをしたので、今から述べることにさらに確信を持ったわけですが、料理の内容も店のサービスも含めて「もう一度来たい」と思わせる店。実際にもう一度行く計画がすでに出来上がりつつあります。料理、とくにパスタに関することではインタビューで感銘を受けたことは多々あるのですが、そのあたりは「おとなを、休む日」http://www.holiday.yamaha.co.jp/で記事ができてからゆっくりとご賞味いただくとして、まずはランチで食べた美しい春らしいお料理達をご覧あれ。

冒頭にあるのはトマトとモッツアレラのカプレーゼ。
写真ではわかりにくいですが、トマトの汁をゼリーにした透明のシートがかかっている。これが濃厚にトマトの味がする。ベリーほど小さなトマトも。



フレッシュサーモンのコンフィ


ホワイトアスパラガスにいたウニと空豆のソース


キャベツとプロシュートのパヴェッティーネ


鶏モモ肉の炭焼とスクランブルドエッグ菜の花添え


ドルチェ




イタリア料理の展開力―イル ギオットーネの傑作レシピ

柴田書店

このアイテムの詳細を見る

ジャズの基本の2-5-1を連鎖させて頭(指)に叩き込むという練習

2007年03月25日 23時18分21秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
原朋直さんのジャズトランペットレッスンに通ってます。なかなか上達しないですが、いろいろ目から鱗が落ちるわけです、何十年も理論を知らずにただ弾いていただけなので。

いままで
・12keyのブルース
・12keyのダイアトニックスケールで発現する4voiceのコードの分散和音を吹く
・コンビネーション・オブ・ディミニュッシュを使う
・オルタードスケールを使う

あたりをざっとやってきました。
また、モーダルインターチェンジも概念としては習いました(がまだ身に付いておりません)

さて、セカンダリドミナントを駆使するビバップのハーモハイズの基本、はまさに
II-V-I。ジャズの基本である。

これを徹底的に叩き込むための練習が始まってます。
いくつかパターンがあるのですがまずは、掲載の2パターンです。これを連続して叩き込む。頭、ではなく、指に叩き込むのです。

このコードチェンジのメカニズムは、以下の手書きの譜面のように、2-5といって、1にいくところ、1mへ同主調に行きます。これは偽終止といわれる手法で、ああおわったかな、と思わせておいてまた2mになる。しかも一音下に転調しているという手法。これは一小節ごとに転調していますが、まるでエッシャーの階段のように、どこまでいっても、終わり無く、ずっとずっと下がり続ける不思議な力学の回廊なのです。

1と2が有る理由は、12keyをひとつのパターンではカバーできないから。1音ずつさがるがゆえに、Dから始まるパターンとC#から始まるパターンがある。いずれも6つで循環するわけです。

これを寝ても覚めても練習しまくるのが、実はジャズ上達の早道ではないだろうか、といいつつ、なかなか指も回らず、イライラして止めてしまうわけです。なかなか時間もないもので……。すいません。て誰に謝っているのやら。



エビデンス・フォー・マイ・ミュージック
原朋直(tp), 緑川英徳(as), 吉田桂一(p), 上村信(b), 井川晃(ds)
キングレコード

このアイテムの詳細を見る


憂鬱と官能を教えた学校

河出書房新社

このアイテムの詳細を見る


改訂版 ポピュラー音楽に役立つ知識

シンコーミュージック

このアイテムの詳細を見る


ジャズスタディ 渡辺貞夫

エー・ティ・エヌ

このアイテムの詳細を見る

菊地成孔「東京大学のアルバート・アイラー」は本当に面白い

2007年03月25日 08時00分51秒 | レバレッジリーディング
先日ジャズサキソフォン奏者、菊地成孔氏に取材したことは書いたと思いますが、菊地さんは、本当に頭が良かった。菊地成孔氏の著作をいくつか読んでいますが、「官能と退廃を教えた学校」とか「東京大学のアルバートアイラー」は、ジャズの歴史や理論を扱った、最高に面白い本で、ジャズが好きな人なら楽器の演奏をしない人でも相当楽しめる、しかも文体も面白いという、すばらしいもの。僕のように楽器でジャズを習い始めた初心者には、まさにもってこいの本です。

それにしても、希に見る才能だなー。文章の書けるミュージシャンという意味では、山下洋輔以来ではないでしょうかね。

東京大学のアルバートアイラーは、前編・後編の二冊に分かれていて、前編は歴史編。後半がゲストを迎えてのキーワード編となってます。僕は逆順で読んでしまいましたが、やはり順番に読んだ方が勉強になります。が、後編は特に面白いですよ。ゲストの人とのやりとりがね。大友(G)との「即興」というテーマの時の章は本当に最高です。

さ、今日は菊地成孔氏の新宿でのコンサートに出かけてきます。残念ながら仕事がらみなので、じっくり音楽は楽しめないかもしれないですけどね。コンサートの間奏はまた後日。

ちなみに先日取材したインタビューの記事が、僕が編集長をやっているウェブサイト「おとなを、休む日」に掲載されていますのでぜひご覧ください。こちらも面白いですよ。なんと、最初はファゴットからはじめていた、など衝撃的な事実が明かされています。

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編

メディア総合研究所

このアイテムの詳細を見る


東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編

メディア総合研究所

このアイテムの詳細を見る

ヤマハエレキギターのSGのコレクターの方の家に行ってきました

2007年03月23日 01時24分44秒 | Photo&エッセイ
僕は家に10本以上15本未満のギターとBoggieのギターアンプ(100W)とヤマハの小型ギターアンプを持っていますが、妻からは極悪人のように言われており、非常に肩身の狭い思いをしています。私の仕事でお世話になっている知人の方はギターを40本もっており、ギターアンプも20台ほど持っており(うち13台は同じギターアンプ)、今回の転勤(ご栄転)でエラいめにあっているようです。

しかし、先日のとある取材で上記のようなレベルは児戯に等しいと知りました。

うかがったお宅は全く普通の外見の一軒家です。しかしここには玄関から始まってあらゆるところにギターがあり、たしか全部で140本あると仰っていたように記憶しています……。

しかもコレクションのメインはヤマハの古いエレキギターでSGといいます。いわゆるヤマハのSGというと、サンタナや高中が使ったシェイプのモデルを思い出しますが、それ以前のいいわゆるブルージーンモデルのような非対称の形状のモデルで、このモデルはカタログにのっているモデルと色は全てある(いや、1台だけ無い、といっていたかもしれない)という話で、間違いなく日本で一番ヤマハのSGがある場所と言っていいだろう。



一見普通の立派なサラリーマンの方ですけど、インタビューしていると時折コレクターの片鱗がかいま見える。例えば、最初にSGに出会ったときは給料の何ヶ月分、という価格で買えなかったが、次にSGに再会したとき(復刻モデル、1980年頃)「店で偶然見つけた2本あったSGを、2本まとめて買ったら負けてくれますか? と交渉して両方買った。」とかね、「バンドで全員同じ色のギターやベースだとかっこいいと思って一式同じ色で揃えて買ってバンドに貸与した」とかね。

つまり、普通ギターなんて、普通悩んで気に入った一個を買う、というのが自然なのに、この方はなぜか、まとめて買ってしまう。つい大人買いしてしまう。さらにカタログに別の色があると、それも揃えたくなる、という傾向がある。
いやー、やっぱりスゴイです、それもここまでくると。下はSGの12弦のエレキ。ワイルドワンズの「思いでの渚」のイントロで活躍する楽器です。この楽器に至っては、本家ワイルドワンズの方にお貸ししたことすらあるとか。いや、これまたスゴイ、燃えるコレクター魂、見せていただきました。ありがとうございました。



ヤマハSGグラフィティ―Young guitar presents

シンコーミュージック・エンタテイメント

このアイテムの詳細を見る

『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』<★★★☆☆>

2007年03月20日 15時38分06秒 | 映画レビュー
今回は1990年初頭へ広末涼子がタイムマシンでトリップするという劇場映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」をリコメンドします。
--------------------------------------------------

『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
[監]馬場康夫 
[脚]君塚良一 
[出]阿部寛  広末涼子  薬師丸ひろ子  吹石一恵  伊藤裕子
劇団ひとり  小木茂光  伊武雅刀  森口博子 
2006東宝
--------------------------------------------------

タイムマシンもの、といえば思い出すのはやっぱり「バック・トウ・ザ・フューチャー」?
それとも「戦国自衛隊」ですか? もしくは「時をかける少女」ですか?
今回のタイムマシンは、バブル期の1990年行き、しかもバルブだけに、
タイムマシンは洗濯機と、ちょっと洒落ているところが面白い。
『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』は
これだけ書いてもちょっとクスっと笑えるような、
タイムマシン系コメディ映画です。

まだロードショウ公開中なので、これから見ていただくためにも
筋を書くのははばかれますが、いや、なかなか面白い娯楽作品でした。
真面目に考えると「それでバブル崩壊は防げたのか?」などという
経済的なつっこみどころは満載なんですが、そういうタイプの映画ではなく、
17年前、という中途半端な昔を懐かしむための、映画と考えた方がいいでしょう。

17年前、1990年といえば、ユーロビートが全盛の時代、イカ天が始まった頃。
24時間働けますかとか(働けるわけがありませんが)鉄骨娘とかのCMが流れ、
ポケベル持ってる人がたくさんいました。
ワンレン、ボディコン、太眉毛だったお嬢様方、いましたね。
イタリアンなスーツのお兄様方とか。
当時のバブルは凄かったようです、特に六本木あたりではね。
ただ私の個人的なことを申し上げれば、非常にビンボーなバンドマンだったので
バブルの恩恵はありませんでした。
個人的にはストーンズの初来日に興奮していた程度でしょうかね。
そういえばストーンズのコンサートを全て見たいから、と豪語して
会社をスカっと辞めた先輩もいました。やはり景気が良かったんでしょう。

とはいえ映画の趣旨とは違うんですが、僕はこの映画を見て
逆に17年前と今の違いは、ファッションなどを別にすれば
しょせん携帯電話があったかどうか、
程度の違いしかないようにも思いました。
(携帯は映画の中でも重要な役割を果たします)
失われた90年代などともよく言われますが、
1990年から17年たった今、世の中があまり変わっていないとしたら、
それはいい意味では成熟した社会ですが、悪く言えば停滞しているわけです。
これは今の10代の若者などにとっては世の中は「閉塞」してるもの、
になってしまうなぁと、これまた映画の趣旨とは違うことを考えてしまいました。

ところでこの映画の楽しさはキャスティングにもあります。
ヒロインの広末涼子は、今まであまり意識していなかったですが、とても可愛かったですね。
薬師丸ひろ子が広末の母親役、というのは角川映画をよく見ていた私としては
ややショックは隠し得ないのですが、さすがの演技力でした。
そういえば「三丁目の夕日」でもお母さん役でしたね。
最近人気の阿部寛は若い頃の役と50代の役をやっていて
事実上一人二役という難しい役どころでしたが、コミカルないい演技をしてました。
そういえば阿部ちゃんは、あのバブルの頃に、メンズノンノのモデルで
デビューしたんではなかったかな……。
他にも劇団ひとりや、吹石一恵などが好演。
文句なしに楽しい「116分」が楽しめる映画だと思います。

バブルが懐かしいという、バブルの恩恵を享受した紳士淑女の諸氏はもちろん、
私のようにバブルに苦い思い出しかない諸氏、
そしてバブルをご存じないお若い貴方にも、
「バブルというお祭りはいったい何だったのか」を
感じていただくために、ぜひご覧いただきたい映画です。


映画「「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
のオフィシャルサイトは以下です。予告編や上映劇場の情報がご覧いただけます。
http://www.go-bubble.com/index.html


バブルと言えば六本木、六本木といえばヒルズ。ということで
「おとなを、休む日」では六本木ヒルズのグランドハイアットのグランドシェフ、
ジョセフ・ブデさんに「マリネしたサーモンのパンフライ」を
教えていただきました。「料理を、楽しむ日」にありますので、ぜひご一読を。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/cuisine/029/index.html






気まぐれコンセプト クロニクル

小学館

このアイテムの詳細を見る


気まぐれコンセプト

小学館

このアイテムの詳細を見る

原宿「龍の子」のB-1は棒々鶏、A-1は麻婆豆腐、いずれも辛いが美味い

2007年03月20日 00時59分02秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
僕が勤めている会社は以前、といっても7年ほど前までですが、裏原宿にあったので、原宿は竹下通り出口側の四川料理店「龍の子」にはよく行ったものです。

いまは残念ながら美味しい店が少ない千駄ヶ谷、しかもホープ軒の隣に引っ越してしまい、なかなか出かけられないんですが(めちゃくちゃ遠いわけではないんだが)、時々素敵な女友達などと、意を決して出かける。というのも、あの棒々鶏と麻婆豆腐が旨いのでね、とても。

メニューはいつも見ない。というのも、メニューのA1とB1は麻婆豆腐と棒々鶏に決まっていて、それしか食べないからさ。棒々鶏の方が好きだな。棒々鶏のキュウリの量と辛さは日によって異なっている。夏場は辛い気がしたが、先日、まだまだ寒い3月だが、言ってみたら、痺れるぐらい辛かった。僕は辛いものは苦手なんだが、美味い麻婆豆腐や棒々鶏は、これが食えるんだなー。汗はダラダラになるけど。
夏場だけある、棒々鶏に麺が入った冷麺があって、これはまた、美味い。夏だけしか食べられないので、初夏と晩夏には必ず食べることにしているが、最近は食べてないなー。



ずっと前にここでやろう、といっている宴会も、お相手が多忙につきなかなか開催のめどが立たないわけですが、紹興酒と棒々鶏で、寛ぐ夕べってのも、いいよなーと思ってます。思い当たる節のある方、ご連絡下さいませ。

ちなみに、何気なく添えられている漬け物が、これまた旨いんですよ。飯がこれだけでかなり食えるという、食い意地の張った終わり方で失礼。これがそれです。


四川料理「天悠」の自家製調味料

河出書房新社

このアイテムの詳細を見る

映画「パフューム ある殺人者の物語」を見た<★★☆☆☆>

2007年03月16日 23時11分36秒 | 映画レビュー
パフューム ある人殺しの物語

[監][脚][音]トム・ティクバ 
[製][脚]ベルント・アイヒンガー 
[出]ベン・ウィショー レイチェル・ハード=ウッド
アラン・リックマン  ダスティン・ホフマン 
[制作データ] 2006独/ギャガ
[上映時間] 147分・PG-12

久々に見た、豪華絢爛たる駄作だ。ひどさがスゴイ、という意味ではなく、金はかかってるし、映像も綺麗だし、いい役者が揃ってる。だけど駄作。やっぱりストーリーが無理があるし、散漫、ということかもしれない。かなりいい線いってるとは思うけど、やっぱりこれはどうしても駄作、という類の映画。小説として世界的ベストセラーを記録していると言うことなので、本はいいのかも知れないし、もしかして個人的にダメなだけなのかもしれんが、ま、やっぱりだめなものはダメです。

でも映画館でちゃんと見る価値はあると思いますよ。ダスティン・ホフマンも、主人公の男の子ベン・ウィショーもいいしね。それから18世紀フランスの香水の配合師ってのは、どんなことをしていたか、だけでも充分元は取れる。なので、評価とは別に映画館で見ることはお奨めします。でも厳しくも<★★☆☆☆>2点とします。

さて、以下はネタバレですので、これから見る人は読まない方がいいと思います。
見た方だけ、君はどう思う、と聴きたいところです。



     ●●●●●●●●●●●●●



まず、ストーリーが散漫。小説を読んでいないので本当の評価は難しいかも知れないが、この映画を見る限り、ポイントが絞られていない。しかも殺人の意図が、どうもわからない、いやわかるが、切実には分からない。後半からクライマックスの宗教的意味、デュオインソス的異教徒的な意味もよくわらない、いや、わかるんだが、どうしてそうなるのかがわからない。したがってラストシーンへのストーリーの力学もよくわからない。さらにいえば生い立ちとか、端折ってもいいと思うし、自分の香りがない、と気づきあたりのストーリー的価値もよくわからない。

それから、不必要にグロテスクなところも。冒頭のパリの魚市場も悪臭に満ちていることを示唆する意図は分かるが、too muchであるし、愛猫家としては、ネコを煮てしまうシーンもその必然性が分からない。顔を背けたくなるシーンはまだまだある。

しかし美点ももちろん多く、それが豪華絢爛たる駄作というゆえんなのだが、たとえば名優ダスティン・ホフマンの演技の素晴らしさ。正直言って、彼が登場する直前までは、この映画は酷いので、もう映画館を出ようと思っていた。(これほどのものも久々だ)しかしダスティン・ホフマンが画面に登場したとたん、これは名作の可能性がある、と思わされたし、ダスティン・ホフマンが出ている間は、その名作の香りが続いていた。いや、やっぱりスゴイよ。ダスティン・ホフマン。

そして主人公もいい。新人に近い人らしいが、演技が素晴らしいし、そこにスティーブ・マックイーンの面影を、俺は見たね。絶対大化けする役者だと思う。さらに、ヒロインといっていい赤毛の美少女15歳の美しさは、喩えようがないほど。久々に見た正当美人で、イングリット・バーグマンを想起させるって、今日の入れはどうやら古いねー、喩えが。年はとりたくないものだ。

加えて18世紀のパリを再現した美術も素晴らしい。セットも衣装も、すべてにおいて、豪華絢爛。たぶんCGだとは思うが、古いパリの街並みを俯瞰したり、橋の上の家々を描いたりと、実に絢爛たる美術で、これまた見る価値が充分ある。

ああ、それなのに、よくわからない、散漫なストーリーは悔やまれるところ。材料も、皿も、店も最高なのに、載っている料理がいただけない、そんな喩えがでわかってもらえるだろうか。今日は喩えが多すぎるけどね。

というわけで、頭を捻りながら、腑に落ちないまま、キリリと冷えた浜松の深夜、自転車で町中から実家まで帰った三月の夜だったわけです。翌日、母の再入院・投薬があったものでね。

さて、以下、ウェブからの紹介です。



世界42か国で訳され、推定で1500万部を売り上げたベストセラーを、トム・ティクバ監督が映画化。特異な嗅覚を持つ“匂いのない男”の狂気を追うサスペンス。18世紀のパリ。魚市場で産み捨てられたグルヌイユは成長し、果物売りの少女の香りに魅了される。誤って彼女を殺してしまった彼は、心惹かれた香りを再現するため香水の調合を学び、やがて街では女性の連続殺人が多発する。





香水―ある人殺しの物語

文藝春秋

このアイテムの詳細を見る

飛行機は空飛ぶ快適な読書室とみつけたり。そこで芥川賞『ひとり日和』を読了。

2007年03月15日 12時03分54秒 | Photo&エッセイ
ちょっとまえになりますが、取材で沖縄に出かけました。
その時の話は、このあたりにあります。おりおんびーるとか、ソーキそばとか、泡盛とか

で、その往路の飛行機で芥川賞受賞作品の「ひとり日和」を読みましたが、とても良かったです。書評は後日書きますが。

もともと取材は多いですが近場が多く、飛行機には年に一回乗る程度。しかもいつも飛行機の時間にはギリギリに入って、たいてい持ち物検査で金属に反応して一悶着あり、あわてて飛行機の席に座るときはすでに着席しベルトもしている人の視線が痛く、自分が座ってベルトをしたら、とたんに寝てしまい、離陸を覚えていないまま着陸、とまあ、いつもなら、たいていこんな体たらくです。

が、今回は睡眠もちゃんととれていたせいか、非常に早く羽田に到着し、ゆっくりと食事をしたあとで、道中の本でも買い求めようか、という非常に落ち着いた成り行きで、なんとなく、ちょっと気になっていた「ひとり日和」が掲載されていた文藝春秋を買い求めたというわけです。



今回は難なく手荷物検査もパスし、ゲートが開くちょっと前に搭乗口へ着き、席に座って本を読み始める。外は雨でも降り出しそうな曇天、眠気を払ってくれるようにゴロゴロと飛行機は滑走路へと走り始め、やがて離陸。鉄道模型のジオラマのように縮んでいいく東京をやがて雲の下へ押しやって飛行機は飛翔すると、そこは真っ青な抜けるような空。まるでコバルトブルーの読書灯のもとで、本以外にはなにも置けない簡潔なテーブル、他のところへ逃げ出していけない狭さの座席、綺麗なオネーサン(スッチーさん)が持ってきてくれるコーヒー、とまさに読書にはうってつけの空間。飛行機、とくに国内線ってのは、本を読むのに一番いい場所だな、と思いつつ、『ひとり日和』を読了した3時間、ほんとうに心豊かに過ごせる時間でした。諸氏、飛行機でラップトップPCを開いてはいけませんぞ。つまらない時間しか過ごせないし、だいたい離着陸で前後30分程度は使用できない。それより日頃読みたいと思っていた薄目の本を一冊。これが飛行機での最良の時間です。

この日僕は、沖縄へ向かう飛行機の機中で空の上から夕焼けを観賞。やがて自分の飛行機が夕焼けの雲に落ちていき、暮れなずんだ那覇空港に立ちました。ああ、忙中みつけた、とてもいい時間だった。






ひとり日和

河出書房新社

このアイテムの詳細を見る

新宿西口駅の側ヨドバシカメラのすぐ脇にあるつけ麺の名店「新高揚」は抜群!

2007年03月13日 04時02分38秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
久々のつけ麺ジャンキーズ、今日は早寝早起き過ぎの早朝ブログです。

ところでまさか、こんなところに!という感じがするぐらい意外なところに名店があることがあります。新宿西口駅のそばヨドバシカメラのすぐ脇にひっそりと地下に入っていく入り口があって、そこが「新高揚」というつけ麺のお店。この店のつけ麺は揚げ物と一緒になっているメニューが多く、ささみの唐揚げのセットには店名が冠され「高揚セット」とされていたように記憶している。写真はそれ。さらにギョーザをつけている。

ここのつけ麺は非常に太くコシがありちょっと固め。パンチがある。麺はざるそば的にざるにのっていて量はさほどでもないように思えるが、堅さと太さで、食べてみるとかなり量があるように感じる。


つけだれも、ちょっと酸味がありつつ、よくできていて、なかなかの美味。昨日今日できたつけ麺屋の味付けとは明らかに一線を画す、老舗の見識を感じさせるそれである。かなりの仕事、といっていいだろう。


そして独創は、このささみの唐揚げだが、この麺に加えてこの量の唐揚げはかなりのパンチ力がある。美味しいのだが、やや満腹感で苦しい。脂がね。でもただのつけ麺では、なんか物足りないし、ということでつい頼んでしまうのだ。

というわけで、なかなかにおススメのつけ麺店、<★★★★☆>さしあげましょう。あー書いているうちにつけ麺を食べたくなったが、朝4時に喰うのは自殺点なので、我慢します。でも昼ごろには食べてしまうと思います……。


有名店の職人直伝!自分でつくるプロのラーメン―材料の準備から仕込みまでポイントを徹底解説!

成美堂出版

このアイテムの詳細を見る

コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション

2007年03月06日 22時04分35秒 | CD&コンサートレビュー
『コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション /
CORINNE BAILEY RAE LIMITED EDITION』
TOCP-66637 ¥2,200(Tax in)

コリーヌ・ベイリー・レイ リミテッド・エディション
コリーヌ・ベイリー・レイ
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る



コリーヌ・ベイリー・レイ。皆さんご存じでしたでしょうか。
僕はちょっと前まで知りませんでした。先日行われた第49回で主要3部門にノミネートされたイギリス、リーズ生まれの26歳の女性シンガーソングライターです。

実は先日のグラミー賞の特別功労賞において、なんとヤマハが永年にわたる音楽、レコーディング分野への貢献が評価され会社として表彰されたのですが、(詳しくはここをぜひご覧ください)その会場でコリーヌ・ベイリー・レイのパフォーマンスを会場で見たという方から「すごく良かった」という話を聞いて聴いてみた、という次第です。

コリーヌはグラミーで『BEST NEW ARTIST』『RECORD OF THE YEAR』『SONG OF THE YEAR』にノミネートされたそうですが、僕が特に気に入ったのがグラミー賞のステージで演奏した「Like A Star」という曲です。これは実にシンプルな繰り返しのメロディながら深みがあり、とても可愛い曲です。歌詞もいいし、ふわりとした柔らかな声がとても印象的。都会的なのにオーガニックな感じ、とでもいいましょうか。実に耳に心地いい音楽です。古い音楽を比較に出してオジサン的で申し訳ないがそうさな、この曲を聴いていると1975年にグラミーを獲ったジャニス・イアンの「17歳の頃」というこれまた美しくも可愛らしい曲を思い出すものじゃよ。(えっ32年も前の話ですか!)

さて、今回ご紹介しているCDは期間限定のスペシャルパッケージです。まだデビューアルバムしか出ていないコリーヌですが、今回あえてスペシャルパッケージをチョイスしている肝は、このディスクにはプロモーションビデオも入っているから。コリーヌが歌う表情は、実に自然で可愛らしいです。歌うことが楽しくてしかたないという感じ。これはグラミーのパフォーマンスでも特に感じたところ。高めのスツールに腰掛けて大きめのギターを抱え、そっと「LIKE A STAR」を歌い出すところは、まるで初めてギターを手にして自分の歌を歌ってみた少女のように、ちょっとしたはにかみと歌う喜びに輝いているように見えました。

コリーヌ。すくすくと伸びやかにアーティストとして成長してほしいものです。音楽ダウンロードや試聴ができる音楽配信サイト MySound [マイサウンド]でコリーヌ・ベイリー・レイの楽曲ダウンロードや試聴が行えます。

コリーヌ・ベイリー・レイの情報は以下のサイトでご覧いただけます。
http://www.toshiba-emi.co.jp/intl/special/0607cbr/

コリーヌ・ベイリー・レイの来日時のライブレポートが以下のサイトでご覧いただけます。
http://melodiclover.com/report/2007/02/002760.php

コリーヌを見たらギターを弾きたくなった、そんな貴兄・貴女には
「おとなを、休む日」の「演奏を、楽しむ日」で
アコースティックギターをご紹介したページをご紹介しましょう。

ピッタリのギターがきっと見つかります。

DVDも出ています。信頼できる情報筋からすると、非常にいい、という話です。
僕も見てみようと思っています。
ライヴ・イン・ロンドン

東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ikeyashinbun-22&o=9&p=13&l=ur1&category=music&banner=0E4MEXDHKA20CQQX1RR2&f=ifr" width="468" height="60" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0">

Honda Dio50ccを車検の代車で3日乗ったが近頃の原付スクーターは実に良くできていて驚いた!

2007年03月04日 01時50分02秒 | Photo&エッセイ
アイシャのホンダのGB500、そう、単気筒のバイクですが、そいつが二年にいちどの車検となりました。ま、よくいって国産ヴィンテージ、悪く言えばポンコツでシートも破れたママなので写真を載せるのも憚る状況ですが、エンジンは調子よく、よく回ってくれます。セルはおそらく近々崩壊するでしょうが。そのときはキック専用となり、SRみたいなバイクになると思います。
さて、それで本論。Honda Dio50ccという今時のなんて事のないスクーターをを車検の代車で3日乗ったが近頃の原付スクーターは実に良くできていて驚いた!
まず、セルが静かにしかも確実に回る。そしてエンジンは静か。まるでゴルフカートにのってるみたいだ。たぶん足を揃えて乗るスクーター独特の乗り方の生もあるのだろうが。なんていうか、焦ることができないので、非常に安心して安全に走ることができる。しかも、意外とスピードも出て50kmぐらいはいける。(これは原付の速度制限を超えているので違法です、ので公道で出していません)。なんだか、ちょっと気に入ってしまいました。車検を終えて分かれるのがちょっとつらい位。
実際問題50ccだと二段階右折とか、いろいろ制約ありますが、100CCとかね、高速も乗ることを考えると150CCとかのスクーターは都会の移動手段、ヴィーグルとしては充分考慮に値するね。500CCの単気筒は明らかに趣味的な乗り物で、確かに乗っていて心を潤わせる愉悦があるのは事実だが、合理性から考えるなら125ccのスクーターだなー。次回考慮に入れよう。そのうち子どもと二人乗りもしたいしね。




HONDA APE/XR Motard―APE50/100 XR50/100Motard NSF100

ニューズ出版

このアイテムの詳細を見る


本田宗一郎夢を力に―私の履歴書

日本経済新聞社

このアイテムの詳細を見る

吾妻光良&The Swinging Boppersはファンキーでサイコーだぜ!

2007年03月03日 01時34分23秒 | CD&コンサートレビュー
『Seven & Bi-decade』
吾妻光良&The Swinging Boppers
ビクターエンタテインメント
VICL-62027

Seven&Bi-decade
吾妻光良&The Swinging Boppers
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


最近少しずつオヤジバンドが流行ってきているようで、以前からバンドをやっているオヤジの一人としては肩身が少し広くなった気がしてます。バンドをやるっていうのは、若いうちはビッグになってやる、モテまくってやる、大金持ちになってやる、その他もろもろの邪念でいっぱいなわけですが、大人になってからのバンドは、逆にピュアに音楽に向かい合えるわけで、だからオヤジバンドは本当に楽しいものです。

さて、今日ご紹介するのはそんなオヤジバンドの鑑ともいうべき、素晴らしいバンド、吾妻光良&The Swinging Boppersです。実は吾妻さんは、よく存じ上げておりまして、私の学生時代のサークルの先輩なんですが、立派な社会人でありながら、来日時のB.B.キングのバックを務めたこともあるという、本当にスゴイ人。Swinging Boppersも、メンバーほぼ全員が多分立派な?社会人でありながらすでに結成27年を超えているという、筋金入りのアマチュアバンド。ここまでくると「音楽が趣味です!」なんて甘いもんではございません。恐れ入るとしかいいようがない。

さて、このアルバムはスインギーなビッグバンドに、ギンギンにアグレッシブなブルースギターが絡むという、ブライアン・セッツァーも真っ青のノリノリの曲が満載です。ちょっとクセのあるギターが最高です。それから日本語のオリジナル曲が多いのですが、歌詞がまた、オヤジっぽくて、つい笑ってしまう。「カミさん不細工な方がいい」とか「学校出たのかな」とか。僕が一番好きなのは「しかしまあ何だなあ」という曲なんですが、これがオヤジのぼやきそのもので、波平さんばりの呑気さが大爆発。「俺の眼鏡知らないか?」ですからね。笑ったなー。

しかしですよ、歌詞がどれだけふざけていようが、アマチュアながら音楽に真摯に向き合う姿は、実はとても気高いのでありまして、やってる本人達は実は白鳥のように、水面の下では必死に仕事と家庭と音楽の三つ巴状態の中、頑張っているわけで、どれも真剣にやっているところが凄い。やっぱり、中途半端では楽しさも中ぐらいですから、音楽だって、CDを出してしまうぐらい頑張らないと、多分、究極の楽しさは味わえないのでしょう。オヤジバンド諸氏、音楽も、仕事も、真剣に頑張りましょう!
(もちろんオバサンバンドのお嬢様も!)
それが明日のココロだー。

吾妻光良&The Swinging Boppers
『Seven & Bi-decade』が試聴できるウェブサイトはこちらです。文中の「しかしまあ何だなあ」も聴けますので、ぜひ。吾妻さんのコラムもあります。最高です。この方、文才もあるんです。
→こちらです。


いくつになっても、音楽のある生活をしよう!
「おとなを、休む日」の人気コンテンツ、「おとなのこだわりCD」で、芸歴の長いアーティストのアルバムを紹介したページが以下です。
→ここです。


ああ、これも最高です!

STOMPIN’&BOUNCIN’
吾妻光良&The Swinging Boppers
ビクターエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ikeyashinbun-22&o=9&p=13&l=ur1&category=music&banner=0E4MEXDHKA20CQQX1RR2&f=ifr" width="468" height="60" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0">

荻窪は春木屋本店の塩ラーメンは、なかなか美味しいぞ、路地を入る方の春木屋本店です

2007年03月02日 13時54分50秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
今日は徹夜明けの電車通勤。なので、電車の中でこのブログをやっつけてます。ああ、まだ眠いよ。
さて、本文開始。つけ麺ジャンキーズな俺は、滅多なことでは普通のラーメンは食べない。普通のラーメンを食べる腹は、すべてつけ麺に捧げられているからだ。
とはいえ、時々は食する。吟味されたラーメンを目指したとき、あるいは野放図な食欲に全く勝てない午後に。

吟味されたラーメンと言えば、荻窪の春木屋である。春木屋本店と称する店は荻窪に二店舗あって、いずれ劣らぬ名店である。
有名な方は荻窪駅から青梅街道に出て青梅街道沿いを新宿方面に行くとある。行列の店である。ここのラーメンは確かに旨い。しかも、つけ麺ジャンキーズ的にはつけ麺もあって、そのつけ麺は見識の高い旨いものである(ちょっと見識が高すぎる嫌いもあるが。そのあたりは以前のレビューをご参考にして頂きたいところだ。そのレビューはこちらです。
有名でない方は前述の店からさらに青梅街道を横断し北向きの路地に入る。こちらは実はラーメン屋ではなく日本そば屋が由来という説もある、有名な方の春木屋本店とどういう関係なのかも分からないが、相互に黙殺しあっている気配である。肝心のラーメンだが、どちらも非常に似たものでどちらも同じように美味い、と俺は思う。食べ比べては以内ので厳密には分からないが。

さて、長くなったが、そこにある日曜日の昼下がり、買い物のついでに家族で出かけたと思いねぇ。(有名な本店はラーメン好きで殺気立っていて店も狭いので家族連れでは厳しい。とはいえ数回行ったがお店の方が非常に親切に気を遣ってくれたので楽しく食べられた)。メニューに塩ラーメンというのがあったので、頼んでみた、とこれが、冒頭の写真のそれ。美味しかったなー。スープが素晴らしい。麺は通常のラーメンとは変えているようだった。塩独特の濃厚さが有りながらも総体としてはあっさりしている。そして横に添えられた素揚げとノリと梅干し。素揚げと海苔は箸休めに食するものだが、梅干しは麺を食べ終わった後のスープに入れて飲む。ややスープに酸味が加わり、また味が深まるという寸法だ。おれはなかなか。また食べに行きたいと思う。

ちなみにうちのガキはところ構わずに「ざるそば」であって、ちょっとだけもらったがタレに独特の風合いがあって美味しかった。妻はオーソドックスにラーメンで攻めたが、これは安心の美味であって、横綱相撲という言葉が頭によぎる。
というわけで、いろんなものが食べられるので、有名でない方の春木屋も、ぜひ皆さんに推薦します。

こちらのブログに詳しい場所の情報などが載っています。
http://azito.under.jp/cgi/mt/archives/azito/000716.html

これが美味なる付け合わせ。日本そば屋由来という粋なセンスを感じさせる。


こちらはオーソドックスなラーメン。やっぱり美味しいと思う。


ガキはざる蕎麦。これは場所と時間を選ばずにざるそばをたぐる6歳児である。
しかもこの日は「蕎麦を2枚」なんていって2盛り食べ、汁をそば湯でのばして飲み干すところが生意気である。


つけ麺マップ東京・埼玉・神奈川 1 (1)
井上 勝也
幹書房

このアイテムの詳細を見る


東池袋・大勝軒のオヤジさんが書いたこれが俺の味
山岸 一雄
あさ出版

このアイテムの詳細を見る


有名店の職人直伝!自分でつくるプロのラーメン―材料の準備から仕込みまでポイントを徹底解説!

成美堂出版

このアイテムの詳細を見る



新宿くいしんぼブック―新宿~吉祥寺各駅停車の99店 with荻窪ラーメン地図

けやき出版

このアイテムの詳細を見る