ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

俺が見た「紅白歌合戦2007」の感想

2007年12月31日 23時41分57秒 | DIARY
滅多にテレビを見ない俺が見た「紅白歌合戦2007」の感想(前項の続きだ)

07.12.31
・米米クラブ、老けたな石井、紅白で口パクはやめたらどうでしょうか。
・リア・ディゾン、歌がここまでヘタだとは……。ほぼ音痴。そりゃ、かわいいけどさ。
・TOKIOの歌った、曲、歌手に罪はない。作った長渕剛。最低だ。心の底から世界で一番ダサイと言えるぜ。
・ガクトって、しばらく見ないうちに時代劇の人になっていたのか。それはそれなりに迫力があった。音楽的には見るべき点はないが。ビジュアル的にはあると思った。
・槇原、歌、素晴らしい、曲素晴らしいが、テレビで本人の歌っているところを見るのは厳しい、いや、ファンですけどね。コンサートで遠くから見る方がいい鴨ね。
・さだまさしのバックで、アコースティックギター石川鷹彦。御大さすが。さださんもギターがほんとうに上手い。ベース、岡沢章、いぶし銀。
・浜崎、あまりにピッチが低すぎる。ヨッチャンのダブルネックがかっこいいとおもったけど。
・aiko、はじめからずっと変わらない、全部同じ曲に聞こえる。でも、いいと思うよ。歌も上手いしね。変わらない良さ。
・中村中あたる、はじめて見た。たしかにいいとおもう。ちょっと怖いけどね。ピアノは富樫春夫か?
・ハナミズキを歌った一青窈、いい歌。ベース松原秀樹。
あらゆるミュージシャンが出てるな、紅白は。
・ドリカム。吉田美和の素晴らしい歌唱。ちょっと感動した。
・SMAP、つまんないな。
・阿久悠の曲4曲で最後を締めたが、これはさすが。阿久悠。あの鐘を鳴らすのはあなた。和田アキ子(声量落ちたか)

あなたあえてよかった、あいしあうこころがもどってくる。
やさしさや いたわりや ふれあうことを
信じたい心が戻ってくる。

町は今、砂漠の中
あの鐘を、鳴らすのはあなた。
人は今、孤独の中
あの鐘を、鳴らすのはあなた。

町は今、眠りの中
あの鐘を、鳴らすのはあなた。
町は今、悩みの中
あの鐘を、鳴らすのはあなた。

阿久悠。
いったい、どうすればこんな素晴らしいか詩が書けるのか……。

・石川さゆり「津軽海峡冬景色」。阿久悠すごい。石川さゆり、歌が丁寧で素晴らしい。トランペットのアドリブも、その核心は丁寧な謡であることを見いだした今日この頃、石川さゆりの曲全体を俯瞰した上でのダイナミックスのつけたの巧みさ、音色の抜けの良さ、メロディを崩さずに丁寧に歌いながら情感、艶っぽさ、業を表現する歌の力は、すごい、勉強になります。

森進一、五木ひろしはつまんないね。

人間万葉歌~阿久悠作詩集
オムニバス,森進一,藤圭子,鹿内孝,ちあきなおみ,八代亜紀,井手せつ子,桂銀淑,日高正人,水前寺清子
Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)

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世界に一つだけの花
SMAP,槇原敬之,都志見隆,工藤哲雄
ビクターエンタテインメント

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ベスト
石川さゆり
ポニーキャニオン

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寺尾あきらのバンド凄い

2007年12月31日 21時24分26秒 | DIARY
なんと出張です、大晦日に。
ま、浜松なのですが。
今日は妻の退院でもあったので、朝で遅れてギリギリにホームへ。
新幹線がやたらと混んでいて参った。

6時間にわたる打ち合わせの後、
紅白を実家で見る。
ルビーの指輪。
寺尾あきらのバンド凄い。

Keyboard、井上鑑
Guitar、今剛
Bass、高水健司、
Drums、山木秀夫
いや、みんなかっこよすぎるよ。
やっぱミュージシャンが世の中でかっこいいな。
ま、そんなことを入っている場合ではないのだが。
実家に一泊して明日早めに東京に戻ります。

小学一年生がいて妻の入院とは、壊滅的なダメージ

2007年12月31日 00時33分12秒 | DIARY
いや、今回の妻の入院には参りました。
まったくもって青天の霹靂というところだが、急遽タイトな仕事に加えて家事と育児が重なると、強烈だ。物理的ダメージと精神的なダメージはともに凄いものがある。
家事と育児ってのは、ほんとうに大変だよ。驚きました。

妻の病状が完全に回復したわけではありませんが、とりあえず近々退院できそうです。

年賀状の送るのは、圧倒的に遅れそうです。
明日は大晦日ですが出張しての打ち合わせです……。

Children's Songs
Chick Corea
Ecm Records

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いままでの家事・育児手伝いはショートケーキにイチゴを載せてるだけだったよ

2007年12月29日 03時41分30秒 | DIARY
妻の入院は、今日明日レベルでは退院できない見通しとなる。クレイマー・クレイマーで年末年始か。トイレで泣きそうになる。
年末年始、会社が稼動しないのはラッキーだが、抱えている仕事は年末年始を超えて稼動しなくてはならない状況、その間看病・家事・育児がフルにかぶってくる。小学校がないのは厳しい。

救われているのは、コドモがあまり暗くならない(暗く見せていないだけかもしれないが)ところで、割と淡々と、自分のできる範囲で楽しくやっている風に見える、これでコドモに夜な夜な「ママー」と泣かれたら精神的にも厳しいところだ。

会社に出て仕事をしても、5時には子供を迎えに行かねばならないというのは、かなり時間的に厳しいものだ。やるべき事を打ち合わせし、雑務をしたらもう帰らなくてはならない。実際に仕事をするのは子供を寝かした後の夜中、という感じだ。

それにしても、今日たった1日だけのワーキングファザー体験だけでいきなり言うのもなんだが、ワーキングマザーってのは、本当に尊敬する!と痛感した本日。保育園にも学童クラブにも多いが、仕事を持ちつつ育児と家事をするというのは、どこまで大変か。すごいよ。時間の使い方が上手くなければできない。普通の男には想像もつかない。今まで少しは家事や育児をシェアいていたつもりでいたが、全部遺漏なくやるのと、美味しいトコだけつまんでやるのでは大違いだ。スポンジからケーキを作るのと、できているショートケーキにイチゴを載せるだけ、というのぐらい違うぞ。

夜半に起き朝まで仕事をします。

人生初のコドモの弁当作り、これじゃクレイマー・クレイマーだ

2007年12月27日 10時32分32秒 | DIARY
昨日昼、広島出張でのぞみにのる寸前、妻から入院の知らせの電話。乗り換え直前で携帯片手に絶叫「エー!」&フリーズ。広島出張は心優しき仲間、依頼主に甘えて急遽出張キャンセルし、病院へ。妻は風邪をこじらせただけでの肺炎ではないらしい。入院は年末年始を挟み1~2週間の可能性がある。青天の霹靂とはこのこと。
奇跡的にキャンセルが効く出張だったのは不幸中の幸いだった。のぞみに乗っていたらアウトだった。

さしあたって、子供の世話と家事、しかも和尚も暴走する師走年末。俺自身のコピー仕事も実は山積していることが判明。年賀状関連等、年末ならではのオプションはどうする?参った。

病院では本人の手前冷静にしていたが、家に帰る途中で呆然とする。どーなっちゃうのか? 30分後正気に戻り、明日、子供の弁当!を思い出す。子供と夕食を摂って、弁当のおかずになりそうなものスーパーで物色。明日は人生初弁当作りかと思うと身が引き締まる思い。家に帰り子供を寝かせたつもりが自分も寝てしまう。3時頃起き、一瞬状況がつかめなかったが、正気に戻ったところで状況を思いだし、再び呆然とする。
そのまま深夜、米炊く決意。悪いことに家にあるのは玄米だけでそれを最近買った精米器で研ぐ必要があるが、どうも上手くできず悪戦苦闘する。歯を入れ忘れていたのだ。苦闘して炊きあげた挙げ句が米が柔らかい。これでおむすびなのか……。気絶してここでまた寝る、起きるとすでに朝、予定より遅め。ヤバイ。急ぎ柔らかい米でおむすび、昨日買った「冷凍食品お弁当に最適!」と書かれたミニハンバーグをレンジでチンし、野菜を少し入れて弁当を作る、その間ぐずるコドモを起こし、着替えさせ、出かける用意をさせ朝食を作り食べさせる、恐ろしい作業量なのだ。その間醤油が見つからない、見つかったら中が空、レンジは設定が分からない、コドモ(6歳)の着替えはチグハグなので直させる、おもちゃを持って行くと言い張るところを諦めさせる、など、めちゃくちゃだ。時間を大幅にオーバーしてコドモを学童クラブへ送る(運が悪いことに学校はもう冬休みなのだ)。

これから、どーなるのだろう。これじゃクレイマー・クレイマーだ……。

妻が急に入院でピンチ

2007年12月27日 03時58分40秒 | DIARY
参ったな。風邪をこじらした肺炎で妻が急遽入院、年末年始は病院だ。家事、子供の世話、たまっている仕事、ピンチです……。

ところで正月1日、2日、大阪で狂言のチケットを買ってありました。妻の分と二人分あります。公演は以下。3公演分あります。
どなたか行きたい方、チケットを安価でお譲りします。ご連絡ください。

内容は以下
http://www.iijnet.or.jp/NOH-KYOGEN/tenku08/index.html


新春天空狂言:千之丞が「三番三」披露--来月1~3日

 2008新春天空狂言が1月1~3日、大阪能楽会館で開催される。今年も茂山千之丞(84)が三番三(さんばそう)を舞い、高齢記録を更新するのをはじめ、茂山千五郎家の若手が大曲や稀曲に挑戦する。

 《1日午後1時半》「三番三」(千之丞)。「酢薑(すはじかみ)」(茂山正邦)。「首引(くびひき)」鎮西ゆかりの美男(逸平)が鬼の姫(童司)を力比べで負かす。親鬼は茂山宗彦(もとひこ)。

 《1日午後5時》「素囃子(すばやし)」の後「夷大黒(えびすだいこく)」(正邦)50年ぶりの上演。「寝音曲」(千之丞)。「靱猿(うつぼざる)」猿ひき(逸平)の連れているサル(若杉奈津子)の皮で矢を入れる靱を作りたいと大名(宗彦)が言い出す。

 《2日午後2時》「鍋八撥(なべやつばち)」(茂山あきら)。「宗旦狐(そうたんぎつね)」(正邦)茶道の宗匠にキツネが化けて、本格的なお点前を披露する。千之丞演出。「濯(すす)ぎ川」女房(童司)と姑(しゅうとめ)(千之丞)にいじめられている夫(佐々木千吉)が仕返しをする。


宮崎の戸隠の釜揚げウドンは絶品でした

2007年12月23日 02時12分54秒 | 一食入魂&つけ麺ジャンキーズ
宮崎に行きました。
そりゃたしかに芋焼酎は飲みましたよ。


旨い刺身だって食べました。


馬刺も食べました、たしかに美味しかったですよ、それは。




地鶏、いただきましたとも。


宮崎牛のステーキもランチで食べました、柔らかかったです。


でもね、宮崎の戸隠の釜揚げウドンは、それはもう、不思議なくらい美味しかったですよ。(一番単価が安かったですけどね)冒頭の写真がそれですがね。

夜中頃、みんな顔を真っ赤にして、つまり焼酎を飲んでへろへろになって「戸隠」という食堂まるだしの店に来ているわけですが、この釜揚げうどんが、ほんとにさっぱりしていて美味しいのよ。
タレには生卵を入れて。ちょっと甘めの溜まり醤油っぽいところに、柚子の香りがタップリしていて、そこにアツアツの細めのウドンを入れて食べる、もうすいすい、いくらでも食べられるわけです。全く味は違うのですが、どこか、●Cubase量のつけ麺のニュアンスがあるんだなー、これが。

↓こちらが柚子の利いた生卵入りのつけ汁ですが、生卵が割れてカルボナーラ状のうどんができる、これが信じられないほど上手いし、よっぱらいの胃には限りなく優しいわけです……。


お支払いのことろにもそのまんま東県知事がいらっしゃいましたよ。


宮崎、最高だー!


宮崎に行ってきた、地鶏、胡麻サバ、麦焼酎、宮崎牛

2007年12月20日 23時46分50秒 | Photo&エッセイ
徹夜で仕事し、まだ引っ越して3日しか経っていない新しい勝手の分からない事務所を施錠し、夏ならラジオ体操をやっている時間だなと思いつつ凍えてバイクで帰り、ネタと思ったらもう朝で子供が風邪で熱を出していた。
子供の様子を見つつ羽田方面にモノレールに乗って降りてProntでメールチェックができたので、ブログを書いてみたのが前のポスト。
その後、飛行機宮崎で入り。空港タクシーホテル地鶏焼酎胡麻鯖泥酔爆睡朝食仕事昼食神戸牛ステーキ仕事宮崎県庁見学空港飛行機空港モノレール山手線中央線バスという感じであるが、詳細は後日。移動中にマックで仕事はするテープ起こしまでする茂木大輔氏の本を読んで笑いつつ感動で泣く。凄い人の本を今まで読んでいなかったことを公開しつつ何度でも読もうと誓う帰りのバスであった。お休み。

ただいま羽田空港からワイヤレス公衆ブロードバンド中

2007年12月19日 14時38分46秒 | DIARY
試験的なのか。10分だけ無料で公衆LANが使えるキャンペーンをやっている。これは便利だ。おそらく近い将来、公衆LANがあらゆるところで使えるようになるんだろうな、と思わせる、今日この頃の、羽田空港ANAターミナル。いまから宮崎に行ってきます。もうすぐ東京上空いらっしゃいませ。青空の読書室へゴーだ。今日の飛行機ではマイルスの自伝を読もうと思ってます。では、しばしサラバだ、TOKYO。

ごらん、あれがデジタルのライカだ

2007年12月19日 04時37分17秒 | Photo&エッセイ
先日、とある外人ライターと仕事をした、ちなみにその会議は全部英語でとっても参ったものだった。やっぱ語学は文字通り力でありリソースなんだな、と強く思ったものだ。

ま、それはいいとして、ライカである。Mシリーズである。それがデジタルになっているわけで、信じがたいがそれは事実だ。僕がフィルムカメラを撤退したのも、ライカのMがデジタルになったからだ。で、実物は見たことがなかった。いや、凄いですよ。ライカの背面が液晶ですよ。

実感したことはないんだが、やっぱり媒体がデジタルになったとしてもやっぱりレンズの善し悪しが結局は写真のクオリティを左右するのだろうか。するんだろうな。ズミクロンで撮ったデジタルとか、いいんだろうな。ただデジためで撮った写真をわざわざ白黒に変換して過剰に写真ぽくする風潮がカメラ趣味人たちにあるのはいかがなものかとは思うんだがね。



晴れたらライカ、雨ならデジカメ
田中 長徳
岩波書店

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さらば、ライカ―アナログ派のためのデジカメ活用術
田中 長徳
廣済堂出版

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デジカメだからできるビジネス写真入門 (岩波アクティブ新書)
田中 長徳
岩波書店

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デジカメ・マエストロ田中長徳の仕事にこそデジカメを使う!
田中 長徳
宝島社

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GRデジタルワークショップ (エイムック (1236))
田中 長徳
〓出版社

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考えるピント―クラシックカメラ実用入門 (岩波アクティブ新書)
田中 長徳
岩波書店

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使うリコーGR (クラシックカメラMini Book Special issue)
田中 長徳
双葉社

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紅葉の季節ももうすぐ終わって

2007年12月18日 02時28分34秒 | Photo&エッセイ
ゴアのいうように、温暖化のせいだろうか、紅葉の季節がずいぶん遅くなったように思う。先々週あたりが紅葉の盛りだったのだろうか。
自転車でコドモを新宿のドラムスクールに連れて行くときに撮った写真です。
実に美しい。そして、もうすぐ紅葉の季節は終わり、木枯らしになるのだなぁ。
クリスマスには雪は降るのだろうか。







BMWの全天候型スクーターを発見!

2007年12月15日 00時54分58秒 | Photo&エッセイ
先日野暮用があって区役所に行ったと思いねぇ。自慢のGB500TT、HONDAの単気筒の国産ヴィンテージを駆ってさ。そした駐車場にあったのが、この夕焼け色に輝くBMWのスクーターだ。いや、はじめてみたよ。天井までついている全天候型でさ、ちょっと驚いた。どうしても自動車じゃいやだったのか、クルマもBMWを持っているのか……。いやー、いつか乗りたいのかって? いまのところはNOですけどね、まだ最近流行のスクーターには、いまひとつ馴染めないんでねぇ。でもいずれ息子でも乗せて走るとなると、ビックスクーターもいいかもしれねぇが。
敬愛する風間氏は、ことしYAMAHAマジェスタでユーラシア大陸を横断したそうだが、すごいな。いつか、バイクでフラリと世界を回ってみたいと思うよ。


http://www.asahi.com/car/fuma/index.html





地平線への旅―バイクでやったぜ北極点
風間 深志
文藝春秋

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風間深志の2輪サバイバルテクニック―走る!攻める!生きのこる!
風間 深志
講談社

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BMW GS―最強サバイバルバイクのすべて

〓出版社

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RIDERS CLUB (ライダース クラブ) 2006年 12月号 [雑誌]

エイ出版社

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追憶のハイウェイ61(紙ジャケット仕様)
ボブ・ディラン
Sony Music Direct

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オーケストラは素敵だ―オーボエ吹きの修行帖 -茂木 大輔はめちゃくちゃ面白かった

2007年12月13日 01時37分10秒 | レバレッジリーディング
オーケストラは素敵だ―オーボエ吹きの修行帖 (中公文庫 (も27-1))
茂木 大輔
中央公論新社

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オーケストラは素敵だ―オーボエ吹きの修行帖ブックレビューですが。
いや、めちゃくちゃ面白かったですよ。しかも文章もこんなに上手いとは。NHK交響楽団の酒席オーボエ奏者あ、首席だ。主席だと、中国だ。なのに、こんなにエッセイが上手いとは、ずるいものです。うらやまし。
オケのインサイダーの楽屋話ってのは、いろいろ発見があるし、ジャズ屋にも通じるところがあり、やっぱ音楽って同じだな、音楽っていいな、これからは少しクラシックを聴きたくなるな、と思う今日この頃です。特にオーディションの話が興味深かったな。私の義妹は量子物理学者ですが、オーボエ一本で世界を渡り歩く自営業者であるクラシック演奏家と、頭1つで世界を渡り歩く学者っていうのは、メンタリティの上では一緒なのかもな、かっこいいなと思った今日この頃でございます。

のだめカンタービレ スペシャルBEST!
のだめカンタービレ,のだめオーケストラ,プラハ放送交響楽団,エレット(パヴェル),日本フィルハーモニー交響楽団,三輪郁,野原みどり,茂木大輔,若林顕,沼光絵理佳
エピックレコードジャパン

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山下洋輔組曲
茂木大輔
マイスターミュージック

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プーランク : オーボエとピアノのための作品集
茂木大輔
フォンテック

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オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)
茂木 大輔
新潮社

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オケマン大都市交響詩―オーボエ吹きの見聞録 (中公文庫)
茂木 大輔
中央公論新社

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オーケストラ空間・空想旅行―オーボエ奏者の旅日記
茂木 大輔
音楽之友社

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オーケストラ楽器別人間学
茂木 大輔
草思社

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音楽マル秘講座
山下 洋輔,仙波 清彦,茂木 大輔,徳丸 吉彦
新潮社

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オーケストラ楽器別人間学
茂木 大輔
草思社

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こうしろ!未来のクラシック―茂木大輔の予言・提言・夢と現実
茂木 大輔
ヤマハミュージックメディア

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オケのなかの蛙、大海に挑む
茂木 大輔
中央公論社

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ジャズトランペット原朋直レッスンの発表会がありました

2007年12月13日 01時13分07秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ヤマハ銀座アネックスで開講されている原朋直さんのジャズトランペットコースに通ってもう2年になりました。
時々不定期で書いている原朋直さんのジャズトランペットコース講義ノートはこちらにあります。http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94

で、ついに来るべきものが来た感じで、先日クラス発表会がありました。これは信じがたいことに原朋直バンドのリズム隊で一曲演奏するという、凄まじい発表会で、プロ中のプロじゃないですか、バックが……。

俺は心臓に毛が生えているんじゃないか、と自分で思うぐらいライブで上がることはもうないのだが(ギターで何度もステージやってるからさ)、今回はさすがにビビりました。事前に家で結構練習したりしてさ、いつもは練習しないくせに。

で、選んだ曲がチェット・ベイカーの名演(Chet Baker Singsですわ)で名高い、There will never be another you。ま、演歌的に訳せば「お前しか、いない」って感じですか。で、この発表会で企んでいたのが「死ぬまでにしたい10の事」である「プロをバックにジャズボーカルを歌いまくる」というものだったのだ。

死ぬまでにしたい10のこと

松竹

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↑ああ、これは可愛くも悲しい映画だった!

横道に逸れている場合ではない、猛烈に緊張する生涯初のジャズトランペットソロのステージで歌ってしまおうという企画は、我ながら、あり得ない、レッスン生として正しい態度だろうか、いや正しくない、だいたい不遜である、プロバックでっせ、などという心の葛藤を軽く乗り越えて、私、歌ってしまいました。テープを聴くと上がってるな、ちょっと。ピッチが上ずってる。心臓には毛は生えてないよ、まだまださ、俺。

ま、歌は楽しかったとして、問題はラッパのソロであって、これは我ながら良くない。フレーズが雑だし、アイディアは貧困だし、なんといってもフレーズの滑舌が悪い。ま、表現になってないのね、ソロになってないっていうの? 思いつきだけだし、思いつきのフレーズは頭とお尻がしっかりしていないものだからフレーズとしてつかみ所がない。メンバーとのインタラクティブなやりとりとか、かけらもできてないのね、自分でいっぱいいっぱいなので人の演奏を聴けるような状態ではない、耳が閉じてしまっている。だから下手すると自分の演奏すらまともに聴けていない、どこやっているかも忘れて、ケツのコードはスラスラ落としてしまうし。ああ、アドリブと人生ってのは、いつだってうまくいった試しはない、でもほとんど打率ゼロなのにアドリブに賭けてしまうがジャズ的人生の悲しい佐賀である、いや性である。(ちなみに来週は佐賀へ行くぞ)

でもこれだけのメンバーで吹かせてもらって我ながら納得がいかないとなると、さすがに反省するわけで、フレーズの歌い方や間の取り方、滑舌には、もの凄く神経を使うようになった。これは人類にとっては小さな一歩だが俺にとっては大きな一歩であって、シコシコ家で練習して月いちでレッスンに通って小さな恥をかいているだけではなかなか気づけない、痛感できない点であり、やっぱりライブってのは練習の10倍ぐらい上手くなる(可能性を秘めている)。

恥かいて、恥かいて、上手くなるのが楽器の道であって、もっと恥をかいて、結果としてもっと練習をしてラッパが上手くなりたいものだと思う今日この頃である。ところで今机がある会社が千駄ヶ谷から江戸川橋に引っ越します。その引越準備で忙しくラッパが吹けない元の木阿弥な今日この頃ではある。



↓これが発表会のパンフレットでした。


トップアーティスト達の ジャズトランペットアドリブ名演集
佐藤 貴洋,井戸川 忠臣
ドレミ楽譜出版社

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CDB133 CDBOOK プレイ・ザ・ジャズ・トランペット 基礎からはじめる本格アドリブマスター
高瀬 龍一
中央アート出版社

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トランペットレパートリー ジャズスタンダード名曲選(3) 模範演奏&カラオケCD付き
大森 明,伊勢 秀一郎
ヤマハミュージックメディア

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トップアーティスト達の マイルスデイヴィスアドリブ名演集
佐藤 貴洋,小川 隆夫
ドレミ楽譜出版社

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リーディングキージャズリズム トランペット リズムフィギュアを読むジャズエチュード
愛川 篤人; Fred Lipsius
エー・ティ・エヌ

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ジャズコンセプションスタディーガイド トランペット CD付

エー・ティ・エヌ

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マイルスデイヴィススタイルの研究/トランペット (プレイアロングCD付) エッセンシャルジャズラインシリーズ
Corey Christiansen; Per Danielsson,佐藤 研司,石川 政実
エー・ティ・エヌ

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トップアーティスト達のジャズトランペットアドリブ名演集1

ドレミ楽譜出版社

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すみだトリフォニーホールでゴンサロ・ルバルカバのピアノソロを聴いてノックアウトされました

2007年12月09日 23時50分46秒 | CD&コンサートレビュー
長い長い先週のストーリーがまだ続いていて、やっと週末のゴンサロ・ルバルカバのピアノソロのコンサートまでたどり着きました。

俺も、村上龍の小説で写経した部分で言えば、

「あと30分で世界が終わるっていうときに、思いだして確認できるような楽しかったこと、今までにたくさんあった?」オレの場合は、悪いけどそういうことの連続だ、私がそういうとアオキミチコは笑い出した。「どがんしたらそういうふうに生きられるとやろうか? 教えてくれん?」よく聴かれるけど自分でもよくわからないよ、計算とか戦略があってやっているわけじゃないし、

って感じかもな。

ゴンサロ・ルバルカバのクインテッドの演奏から二日おいてソロを見に行くことになった。場所は錦糸町駅の直ぐ近くのすみだトリフォニーで、ここもはじめていくところ。前から音が言いホールといわれていて気になっていた。
もう思いきり下町な錦糸町駅周辺ですが、すみだトリフォニーホールは別世界のハイソな世界になっていて、ホール内部は比較的暗い木の色味が渋く落ち着いた印象のホールでした。

で、演奏ですが、これはスバラシイの一言に尽きていて、それしかないんですが、ピアノ1台から、ここまで美しい音楽が奏でられるのか、ということには驚きを禁じ得ないというか、生まれて初めてここまで美しいピアノの音を聞いた。

ピアニッシモの幽玄。様々な色彩をぶちまけたような最低音部の一発。小さな光の粒子が跳ね回るような、フレーズ。

もはやビバップ由来という意味でのジャズ成分は極めて希薄であり、ある時はドビュッシーのような印象派の音楽に聞こえ、ある時は熱気を帯びた極めてクワイエットな祈りのような音楽に聞こえる。深夜の果樹園の爛熟したセクシャルな空気。熱帯の漆黒に塗り込まれてもほの見える極彩色の花たちが、ゆっくりと風に揺れている。そんなイメージが見えてくるような音楽だった。

最も近作のソロピアノのタイトルチューン「ベサメ・ムーチョ」もラテンのにぎやかなそれではなく、内省的で熱情を秘めた、極めて性的で官能的なものになっていて、素晴らしいとしか言いようがない。

ピアノには詳しくないのだが、おそらくとんでもなく巧いのだろう。滑らかで木目の細かいフレーズの美しさは筆舌に尽くしがたく、静かにならせされる最低音のピアニッシモは、宗教的な鐘のように思慮深く会場を響かせる。

世界最高峰といってもいいのではないだろうか。

後日談だが、ジャズトランペッターの原朋直氏のレッスンに通っているのだが、その時にゴンサロを見た、と言ったら、
「ゴンサロ・ルバルカバは、変わりましたよね。最初の頃はいかにもキューバのミュージシャンらしい、テクニック重視のとんでもないバカテク演奏だったですよね。でも彼は変わりましたよね、たぶん、チャーリー・ヘイデンの影響だと思いますよ。彼と一緒に演奏してから、音楽的に深まったと思います。今は素晴らしいですね、間違いなくブラット・メルローなどと同じようにこれからのジャズをリードしていく人になるでしょう。彼の存在、そして彼の変化には、勇気づけられます。
ウィントンも途中で変わったけど、あれはエルビン・ジョーンズの影響だと思います。やっぱり凄い爺さんと演奏しないと一皮むけないですよね」
と、深いコメントをもらいました。



妻と子のブログ「響けブログ」にゴンサロ・ルバルカバのソロの感想が掲載されていますので、ぜひごらんください。http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/

ベサメ・ムーチョ(CCCD)
ゴンサロ・ルバルカバ
EMIミュージック・ジャパン

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ランド・オブ・ザ・サン
チャーリー・ヘイデン,ゴンサロ・ルバルカバ,イグナシオ・ベロア,マイケル・ロドリゲス,ミゲル・ゼノン
ユニバーサル ミュージック クラシック

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パセオ
ゴンサロ・ルバルカバ
EMIミュージック・ジャパン

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パセオ
ゴンサロ・ルバルカバ
EMIミュージック・ジャパン

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ザ・トリオ
ゴンサロ・ルバルカバ,ブライアン・ブロンバーグ,デニス・チェンバース
EMIミュージック・ジャパン

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スーパーノヴァ
ゴンザロ・ルバルカバ・トリオ,ゴンザロ・ルバルカバ,カルロス・エンリケス,イグナシオ・ベロア
EMIミュージック・ジャパン

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イマジン~ゴンサロ・ルバルカバ・イン・USA
ゴンサロ・ルバルカバ,フェリペ・カブレラ,フリオ・バレト
EMIミュージック・ジャパン

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