粋な夜電波が終わってしまった。
粋な夜電波が終わってしまった。
ここ8年ぐらい、唯一聴き続けたラジオ番組で、
音楽の質の高さ、菊地氏の話の面白さは今まで聴いたことのないレベルで
私は毎週、あらゆる方法で、進化するウェブの技術とパラレルで
最終的にはradikoのタイムフリーで聴き続けたのだった。
私は一時期プロの演奏家でもあったし、
幅広いジャンルで音楽を真剣に聴いていたし、
コピーライターになった後も音楽・楽器関係の仕事をしてきたので、
ちょっと人には負けないぐらい音楽は知っていると思っていたんだが、
菊地成孔氏に出会って、それまでの自分が恥ずかしくなった。
音楽に関する知識の広さと深さ、楽典から楽器演奏技術から、
私の専門の文章に関しても、はるかに私のそれを凌駕する筆力を持ち、
そしてなにより、音楽への愛の総量が、何倍、などという言い方では
比較にならないほど巨大なのだ。
私はラジオ以外にも映画美学、そしてペンギン音楽大学と菊地成孔さんの
話をこの8年ぐらいかけて定期的に、そして膨大に聴いてきたが、
いつも音楽への愛の深さとその大きさには圧倒されてきた。
そして昨年12月の粋な夜電波の最終回は、
はからずも、生まれて始めてラジオの番組で涙を流してしまったのだった。
とにかく音楽を聴き続けること、愛し続けること、そこへの圧倒な愛。
深く感銘を受けた。
どうか、あと数日であればradikoで、そうでなければ他の方法で、
(もしどうしてもそれが無理であれば、私が録音したので、
連絡してください、知り合いであれば送りますから)ぜひきいていただきたい。
特に最後の20分。これは音楽を愛する人であれば、きっと泣いてしまうと思います。
仕事のある時だったが、さすがに午前4時は
夜というより朝。仕事明けでボロボロのきびしい時間で、ラジコのタイムフリーで聴く程 はまらなかったけどね。
最終回は意外な選曲だった。
菊池さんと出会うことがあったら「ラジオ聴いてましたよ」と言う予定。