先般来年3月末での廃止が発表された三江線ですが、その前からいつ廃止になってもおかしくないからいつか乗っておこうと思ってから月日がずいぶん流れていったのでこのままでは乗れないまま終わってしまうのではないかということで乗ってきました。
その前に、余談から。
しかしながら今は青春18きっぷシーズン。あまり簡単に考えていたら三江線の列車に座れないかもしれないという問題点がありました。
三江線に乗るためには始発駅である三次駅か江津駅に向かう必要があります。当日朝出発して江津には間に合いそうにないので今回は三次駅に向かうことにしました。
今回乗ることにした列車は三次駅10:02発の424D列車です。日中走る数少ない列車ということもあって多くの乗客がいることが予想されます。しかもほとんどが18きっぷ利用者であることはこれまでの経験で容易に想像がつきます。この424D列車にはちょうと広島方面からと福塩線からの普通列車が接続していることより、かなりの乗継客がいると思われました。
そこでこれらの列車より早くつく方法がないかと考えたのが高速バス。するとちょうどいい時間に広島市内を出て三次に9:14着という便がありました。そこで今回は広島まで新幹線、広島市内から三次まで高速バスを利用しました。バスは広島のバスセンターが始発ですが、新白島駅前に停留所があるので今回はそこから乗車しました。バスの乗車時間は約1時間30分。空席も多くかなり快適な移動となりました。
ということで三次駅に到着…しましたが、実はここまで写真がないのはカメラの設定ミスでピンボケばかりになっていたためで…載せれるほどの写真がありませんでした。
三次駅で乗車券を購入することに。今回は浜田まで行くことにしていたので、浜田までの乗車券を窓口で依頼したところ
「経路はどうしますか?」
…ん?
三次→広島→新山口→益田→浜田、あるいは三次→備後落合→木次→宍道→浜田とでも申請すると思ったのでしょうか?
わざわざこの時期に三次駅まで来ているのに三江線を使わないとでも思ったのか、あるいは浜田まで行くことに三江線を使うことが地元でももはやナンセンスなのか…。
そんな疑問を持ちつつ構内に入ります。
三次駅構内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/88/a64701931af90e770fc2f18888a45fe1.jpg)
かつては朱色の列車が停まっているホームの先に三江線専用ホームがあったそうです。
構内にはキハ120系がけっこういました。今回乗る列車は右側の列車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/b3/be45edb34020195728d50838c349ba4f.jpg)
18きっぷシーズン対応なのか列車は2両でした。発車30分前に乗り込みましたが2両ともすでにボックス席は埋まっている状況でした。しかしながらロングシートの方は空席多数で。先頭車両のボックスシートを壁にできる江の川側を確保できました。これで少なくとも石見川本までの2時間強は着席が確保されました。
発車案内。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/84/04a0cc530728e74541105ff8d544a339.jpg)
後の団体列車の方が気になりましたが、今回は縁がなさそうです。
最近のワンマン列車の運賃標示はLEDが主流なんですが三江線で見れるとは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/63/d60075dcc8f14371dcd688fc4d6297fe.jpg)
こうして発車まで待機していましたがまずは広島からの列車が到着。乗継客がけっこう流れてきてこの時点でロングシートは埋まりました。次いで府中からの列車が出発直前に到着。もはや空席はないところにわずかな乗継時間で広島からと同じくらいの乗継客がいたため、列車は立ち乗り客でかなり混雑した状態で出発しました。見た感じはほとんどが旅行者しかもその多くが18切符仕様の旅行客、地元の方は3人くらいだったでしょうか。
途中口羽駅では地元の観光案内があるようでそれなりの下車がありましたが、それ以外は変わりなし。途中地元の方が何人か入れ替わった程度で立ち乗り客が出たまま列車は石見川本駅を目指しました。
沿線の景色は江の川を中心とした素晴らしい景観、途中宇津木駅のような近代的な駅も見ることができ、正直なところ木次線や肥薩線よりも観光資源は豊富のように思えたのですが、いかんせんほとんどの区間で線路基盤そのものがくたびれてしまっており、確かに維持するのはかなりキツそうでした。
石見川本駅に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/29/d716efa4028a3727587bdb69e090cc79.jpg)
424Dはここで約1時間30分停車し426Dに列車番号が変更となって出発となります。
この理由は単純明快で終点の江津まで行き違い設備がないので行き違い列車がやってくるまで待つためです。この間列車はすべての客を降ろしてエンジンも切られます。ということでそれまで待機、かつちょうどお昼時なのでランチタイムとなります。
町内には多く食事処があるようですが、私は街中のスーパーで弁当を購入して江の川の河川敷で食事としました。
石見川本駅の反対側(河川敷側)から撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/88/b6490a69d03afa2e4ad6fa35a9535c33.jpg)
乗ってきた列車が待機しています。川本町自体はそこそこの規模ですが、やっぱり鉄道ユーザーは少ないのでしょう。時代の縮図が描かれたような風景です。
ドアが開くまでは列車を撮影しながら待機しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/e8/75d2c6e1856f09359c9d065a576d17eb.jpg)
発車の20分くらい前にドアが開きます。石見川本からの後半戦は2両目のロングシート端っこを確保できました。
出発直前には川本町長自ら訪問に対するお礼を乗客に伝え、出発時には多くの方にお見送りしていただきました。
愛されている住民の足、ですが現実に1年後にはこの線は消えてしまう。なんともつらいところです。
ところで石見川本から江津まではこれぞ三江線と言わんばかりの鈍足ぶりを感じることになります。そのためか私もつい眠りに入ってしまい、半分くらいは記憶がありません。ですが、江津の街が見えてくると旅が終わるという寂しさを感じました。
ということで三次から約5時間。江津に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/19/80a392d4ea1117d517fd42b35a85d946.jpg)
この案内もあと1年で見れなくなってしまいます。
江津駅自体はいたってシンプルな地方都市の駅、といった感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/b2/87aa3489142cc442970c47eda42dad97.jpg)
このまま山陰線に乗り継いで浜田へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5c/05f35cf3a32c24dcd796a56ff61ce6b2.jpg)
浜田駅前から高速バスいさりび号で広島に戻りました。
このいさりび号、予想外だったのが全車自由席。高速バスといえど路線バスの延長のようで、四国の高速バスのように指定に慣れている身としては切符を買う時に席指定がなかったことに対し思わず係員の方に指定はないのですか?と尋ねてしまうくらいでした。
さて、こうして戻ってきたわけです。
やはり三江線は超閑散路線でした。風景写真を撮るには最適な感じですね。機会を見て今度は江の川と併せた写真を撮りたいと思った今回の長旅でした。
その前に、余談から。
しかしながら今は青春18きっぷシーズン。あまり簡単に考えていたら三江線の列車に座れないかもしれないという問題点がありました。
三江線に乗るためには始発駅である三次駅か江津駅に向かう必要があります。当日朝出発して江津には間に合いそうにないので今回は三次駅に向かうことにしました。
今回乗ることにした列車は三次駅10:02発の424D列車です。日中走る数少ない列車ということもあって多くの乗客がいることが予想されます。しかもほとんどが18きっぷ利用者であることはこれまでの経験で容易に想像がつきます。この424D列車にはちょうと広島方面からと福塩線からの普通列車が接続していることより、かなりの乗継客がいると思われました。
そこでこれらの列車より早くつく方法がないかと考えたのが高速バス。するとちょうどいい時間に広島市内を出て三次に9:14着という便がありました。そこで今回は広島まで新幹線、広島市内から三次まで高速バスを利用しました。バスは広島のバスセンターが始発ですが、新白島駅前に停留所があるので今回はそこから乗車しました。バスの乗車時間は約1時間30分。空席も多くかなり快適な移動となりました。
ということで三次駅に到着…しましたが、実はここまで写真がないのはカメラの設定ミスでピンボケばかりになっていたためで…載せれるほどの写真がありませんでした。
三次駅で乗車券を購入することに。今回は浜田まで行くことにしていたので、浜田までの乗車券を窓口で依頼したところ
「経路はどうしますか?」
…ん?
三次→広島→新山口→益田→浜田、あるいは三次→備後落合→木次→宍道→浜田とでも申請すると思ったのでしょうか?
わざわざこの時期に三次駅まで来ているのに三江線を使わないとでも思ったのか、あるいは浜田まで行くことに三江線を使うことが地元でももはやナンセンスなのか…。
そんな疑問を持ちつつ構内に入ります。
三次駅構内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/88/a64701931af90e770fc2f18888a45fe1.jpg)
かつては朱色の列車が停まっているホームの先に三江線専用ホームがあったそうです。
構内にはキハ120系がけっこういました。今回乗る列車は右側の列車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/b3/be45edb34020195728d50838c349ba4f.jpg)
18きっぷシーズン対応なのか列車は2両でした。発車30分前に乗り込みましたが2両ともすでにボックス席は埋まっている状況でした。しかしながらロングシートの方は空席多数で。先頭車両のボックスシートを壁にできる江の川側を確保できました。これで少なくとも石見川本までの2時間強は着席が確保されました。
発車案内。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/84/04a0cc530728e74541105ff8d544a339.jpg)
後の団体列車の方が気になりましたが、今回は縁がなさそうです。
最近のワンマン列車の運賃標示はLEDが主流なんですが三江線で見れるとは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/63/d60075dcc8f14371dcd688fc4d6297fe.jpg)
こうして発車まで待機していましたがまずは広島からの列車が到着。乗継客がけっこう流れてきてこの時点でロングシートは埋まりました。次いで府中からの列車が出発直前に到着。もはや空席はないところにわずかな乗継時間で広島からと同じくらいの乗継客がいたため、列車は立ち乗り客でかなり混雑した状態で出発しました。見た感じはほとんどが旅行者しかもその多くが18切符仕様の旅行客、地元の方は3人くらいだったでしょうか。
途中口羽駅では地元の観光案内があるようでそれなりの下車がありましたが、それ以外は変わりなし。途中地元の方が何人か入れ替わった程度で立ち乗り客が出たまま列車は石見川本駅を目指しました。
沿線の景色は江の川を中心とした素晴らしい景観、途中宇津木駅のような近代的な駅も見ることができ、正直なところ木次線や肥薩線よりも観光資源は豊富のように思えたのですが、いかんせんほとんどの区間で線路基盤そのものがくたびれてしまっており、確かに維持するのはかなりキツそうでした。
石見川本駅に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/29/d716efa4028a3727587bdb69e090cc79.jpg)
424Dはここで約1時間30分停車し426Dに列車番号が変更となって出発となります。
この理由は単純明快で終点の江津まで行き違い設備がないので行き違い列車がやってくるまで待つためです。この間列車はすべての客を降ろしてエンジンも切られます。ということでそれまで待機、かつちょうどお昼時なのでランチタイムとなります。
町内には多く食事処があるようですが、私は街中のスーパーで弁当を購入して江の川の河川敷で食事としました。
石見川本駅の反対側(河川敷側)から撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/88/b6490a69d03afa2e4ad6fa35a9535c33.jpg)
乗ってきた列車が待機しています。川本町自体はそこそこの規模ですが、やっぱり鉄道ユーザーは少ないのでしょう。時代の縮図が描かれたような風景です。
ドアが開くまでは列車を撮影しながら待機しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/e8/75d2c6e1856f09359c9d065a576d17eb.jpg)
発車の20分くらい前にドアが開きます。石見川本からの後半戦は2両目のロングシート端っこを確保できました。
出発直前には川本町長自ら訪問に対するお礼を乗客に伝え、出発時には多くの方にお見送りしていただきました。
愛されている住民の足、ですが現実に1年後にはこの線は消えてしまう。なんともつらいところです。
ところで石見川本から江津まではこれぞ三江線と言わんばかりの鈍足ぶりを感じることになります。そのためか私もつい眠りに入ってしまい、半分くらいは記憶がありません。ですが、江津の街が見えてくると旅が終わるという寂しさを感じました。
ということで三次から約5時間。江津に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/19/80a392d4ea1117d517fd42b35a85d946.jpg)
この案内もあと1年で見れなくなってしまいます。
江津駅自体はいたってシンプルな地方都市の駅、といった感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/b2/87aa3489142cc442970c47eda42dad97.jpg)
このまま山陰線に乗り継いで浜田へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/5c/05f35cf3a32c24dcd796a56ff61ce6b2.jpg)
浜田駅前から高速バスいさりび号で広島に戻りました。
このいさりび号、予想外だったのが全車自由席。高速バスといえど路線バスの延長のようで、四国の高速バスのように指定に慣れている身としては切符を買う時に席指定がなかったことに対し思わず係員の方に指定はないのですか?と尋ねてしまうくらいでした。
さて、こうして戻ってきたわけです。
やはり三江線は超閑散路線でした。風景写真を撮るには最適な感じですね。機会を見て今度は江の川と併せた写真を撮りたいと思った今回の長旅でした。