雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

円通寺

2007年03月13日 | 京都散策
円通寺は、後水尾天皇が営んだ幡枝の御所跡に建つ臨済宗の禅寺です
水利が悪く、池泉式庭園を採ることが出来なかった代わりに、この円通寺は比叡山を借景とした庭園を築きました

季節季節、天候、気温など自然の諸条件で景観を変える庭園は、訪れる人々の心を捉えて離さないそうです

残念なことに!
この美しい借景もあと僅かで見れなくなりそうです
円通寺の東側の土地の大規模開発許可が認められ、借景を損なうほどの高層建築物が建ってしまうのです

京都は産業の街でもありますし、そこに生活している人々にもそれなりの事情と言うものがあるでしょう
でも、でも!
京都は日本を代表する観光地です
また、沢山の世界遺産もあります

ヨーロッパではそういった観光地では新しい建築物を建てる時、景観保全の為ものすごい制約があって、景観を損なう建物を建築することが出来ないそうです

なぜ?日本ではそれが出来ないのでしょうか?
経済を優先する
そういえば聞こえが良いでしょうが
なにか大切なものを忘れてしまっているとは思いませんか?

文化を蔑ろにする国の将来は先が見えていると雪だるまは考えます
経済より、利益より、利権より、もっと大切なものをみんなで探しましょうよ
今日明日より、100年先を考える日本人であってほしいと願います

住職の意向により庭園のみ撮影可能となった円通寺
雪だるまも無心で撮影しました










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曼殊院

2007年03月12日 | 京都散策
曼殊院に行きました

開祖は最澄

比叡山に草創した東尾坊が始まりです
明応4年に門跡寺院となり、曼殊院の名は平安後期から使われだしたもの
現在の位置に移ったのは江戸時代になってから

良尚法親王が住持の折のことです
良尚法親王はあの智仁親王の次男です
(桂離宮の造営で有名)

この曼殊院に至る道は本当に生活道路で、車のすれ違いが大変
そこをタクシーやら観光客やらが往来するので、地域住民にとっては迷惑なことだと思います



門跡に入るとまず坪庭が出迎えてくれます
一輪挿しに見立てていて素敵でした

大玄関から大書院までは通路を渡りますが、



この通路、どことなく古い校舎の様
使われなくなった校舎の廊下って感じがします

誰もいない大書院をじっくりと拝観(撮影?)



建物奥から眺める庭園はいいものです
五葉松を眺めてみました



この曼殊院の庭園は枯山水庭園です
五葉松があるのが鶴島



この五葉松の根元に曼殊院型のキリシタン灯篭がありますよ
今回はこの灯篭の写真は掲載しませんので、行かれた時に気をつけて見てみてください



小書院側でもまったりと堪能です
こちらでも他に拝観客の方がおらず、やっぱり京都観光は平日にかぎりますね





天気も上々、ネコのように日向ぼっこしました




曼殊院を出て、弁天池前の弁天茶屋で昼食を摂りました
ここはいつも混んでいて食事をしたことがなかった店です
鴨南蛮を頂きました
ネギが美味しかった~
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八大神社

2007年03月11日 | 京都散策
金福寺から詩仙堂まで戻ってきました
駐車場から車を出す前に、すぐ脇の八大神社にも立ち寄ってみることにします

八大神社は、都の東北隅「表鬼門」に位置しているので方除の神としても信仰されている神社です

また、境内地の一乗寺下り松において慶長九年に、剣聖宮本武蔵が吉岡一門と決闘した場所でもあります

大河ドラマでも見るあの一大決戦地なのです
が、今日はその面影をうかがうことは出来ないくらい様変わり
でも、あの下がり松があるので見学しに行きました





さて、肝心の一乗寺下り松はどこかいな?
あっあれか...



これはこれはまた立派な...

でもまてよ
葉っぱはどう見ても杉じゃないか

これは違う
では、下り松は...



なんとっ無残な...
変わり果てたお姿に...

そう、下り松は枯れ果て今では幹を残すのみとなっているのです
隣の武蔵像は平成14年に置かれたものだそうです
大河ドラマの「MUSASHI」は平成15年

ではこのブロンズ像は誰がモデルなのでしょう?
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金福寺

2007年03月09日 | 京都散策
洛北の金福寺は俳句の聖地と言われています
もとは天台宗の寺院です
安恵僧都が慈覚大師、円仁の遺志により創建した寺でありました

その後、元禄年間に鉄舟和尚が再興し、現在は臨済宗南禅寺派の寺です



紅葉の時期も見ごたえ十分

特に鉄舟和尚が松尾芭蕉をもてなした茶室と紅葉は雪だるまお気に入りのスポットです



この写真の位置からなら、ツツジの時期が最高だと思っています



井伊直弼に仕えた村山たか女が、尼として余生を過ごした寺でもあり資料が展示されています



京都で茶室といえば定番みたいなもの
茶室を見ずして京都を語る無かれと言っても過言ではないでしょう??
ここの茶室は雪だるまお気に入りの一つです



佇まい清らかなりて抜ける清風
(by 雪だるま)



京都の街並みも見ることが出来ます

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圓光寺

2007年03月08日 | 京都散策
詩仙堂から徒歩でおよそ5分程度
圓光寺にも行きました
詩仙堂とセットでいつも訪れている寺院です

なかなか見ごたえのある寺院ですよ



ここは、秋は夜間拝観を行っておりますが、何分ちょっと離れているので実は夜間拝観に訪れたことがありません

今年こそはと思っています

ここでも拝観客の方がみえませんでした
ラッキーです
ここも詩仙堂に続き、昨年の秋に訪れた時は雑然としていた場所だったのです

本堂前に水琴窟があります
以前は、ツアーの方々が交互にこの水禽窟を聞いていた為、まったく入り込む余地がなく断念
ようやく念願の音を聞きました



水音が楽器になる!

この圓光寺、元々は伏見にありました
徳川家康公が文治政策として閉室元佶師を招いて学問所を開いたのが始まりだそうです

1667年に現在地に移転
その後、明治維新で荒廃しましたが尼衆専門道場として再興して今日に至っています



寺院に上がり庭園を眺めました
ここも人の写っていない写真を撮ることが出来ていない場所でした



新緑と紅葉を想像、今度はその写真を撮りたいですねぇ



でも今は、枯山水が似合う季節
枯枝庭園だったのでちょっと侘しさを表現してみました

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詩仙堂と唐様庭園

2007年03月07日 | 京都散策
詩仙堂といえば、JRの宣伝ポスター「そうだ京都へ行こう」でも紹介されていることで有名です



9時半をまわっても他の観光客が拝観に訪れず、のんびりと拝観できました
ハイシーズンでは考えられない贅沢を味わうことが出来ました







この建物、造営以後寛政年間に多少の改築が行われて以降、天災地変に合わず庭園と共に往時の姿を留めているそうです
やっぱり京都はすばらしい!

この後、唐様庭園も見学したのですが
シーズンには、この建物の至楽巣と呼ばれている部屋からスリッパで庭園に出られるのですが、訪れた時には一度詩仙堂から外へ出て、脇の通路から庭園に入りました



これは初めての経験でした
普段は通ることが出来ない場所から庭園に入ることが出来たのです

通路を抜けると、残月軒のわきに出れました





唐様庭園を独り占めできました

庭園を巡っていると、ふと面白いものを発見
石灯籠に仏様

ひっそりと、拝観客を見つめています



見つけてみてください
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詩仙堂

2007年03月06日 | 京都散策
久しぶりに京都へ出掛けました
07年に入って初めての京都です

平日休みを利用しての京都紀行でした

どこへ行こうかな?
考えてみましたが、雪でも降ってくれていればそれなりに場所の選定は楽なのですが、正直言ってこれといったスポットもなく...

じゃあ、普段は人が多すぎてなかなか撮れない場所にしてみようと詩仙堂に行ってみることにしました



9時の拝観開始直後に入ることが出来ました



詩仙堂は通称で、正式には丈山寺といいます
また、詩仙堂の建物は凹凸窠といいます
(でこぼこした土地に建てた住居という意味)

では、詩仙堂の名前の由来はというと中国の漢晋唐宋の詩家三十六人の肖像を狩野探幽に描かせた「詩仙の間」からきています



詩仙の間を抜けて、目的の写真を撮りました







曹洞宗大本山永平寺の末寺となっていますが、元々は老陰居であり寺院らしさはないです

毛氈に座し、石川丈山自身により設計された唐様庭園を眺めました
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恋人の聖地

2007年03月05日 | 福井散策
レインボーラインの真ん中、梅丈岳に展望台があります

下の駐車場に車を停めて、リフトで登るようになっています



往復で500円
聞いてみると、ケーブルカーならワンコも乗れますとのことだったので、一緒に展望台に上がりました



頂上からの景色はとても綺麗です

本日のレンズは標準ズームレンズなので、歪曲が出て地平線が地球の丸みを感じさせてくれるような写真になりました



三方五湖は万葉集でも詠われています

若狭なる三方の海の浜清みい往き還らひ見れど飽かぬかも

という歌です

三方五湖の歴史とは関係ないのでしょうが、この山頂は恋人の聖地として認定されています



和合神社はお互いに向かい合って参拝することができます
ここでお祈りし、誓い合った互いの愛を鍵に託すのです





園内至るところに参拝者たちの愛の記念鍵が施錠されて奉納してあります
しまった...
雪だるまとしたことが、恋人とではなくワンコと来てしまった
な~んて格好つけても仕方が無い
ここに来る前にまず相手を...

ちょっと空しかったです




気分転換
景色を満喫しました





雲ひとつ無く絶景です



ここにもかわらけ投げがありました
厄除けと願いをかなえるという一挙両得を祈願するものです

京都の高雄・神護寺や神奈川県の雨降山大山寺が有名ですね

ここは一つ雪だるまもかわらけ投げをすることにしました

厄除けとして万病退散
ついでに、祈願として一攫千金

そら~飛んでけ

ケーブルカーへの帰り道
不思議そうに、ワンコが大量の鍵をみていました



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三方五湖

2007年03月04日 | 福井散策
三方五湖へ出かけました

若狭湾国定公園となっている景勝地です
三方湖・水月湖・菅湖・日向湖・久々子湖の五つの湖からなっています
5つの湖は水質や水深が違い、すべて濃さの違う青色に見えることから「五色の湖」と呼ばれているそうで、この湖を一望するのが目的です

敦賀から小浜へ向って進み、久々子湖に至りました

この久々子湖は周囲7km、最大水深3m、面積1.25k㎡
汽水湖ですが、満潮時には日本海から海水が逆流し塩水湖にもなるそうです

まずは日本海との接点となっている漁港へ行きました



沢山の海鴎が突堤で休んでいます
訪れた時には、釣客も居らず閑散としていました



久々子湖にも美浜釣り船センターなどの漁港があり、ここを通って日本海に出ることが出来るのです
信号機があるですが、何とも奇異な感じがしますね

以前に何度かイカ釣漁船に乗ってこの運河を通ったことがあるのですが、岸辺から見る風景は違う場所の様でした



訪れた時は引き潮だったのでかなりの勢いで湖から海に向って湖水が流れ出ていました

湖に沿って進むと、レインボーラインの入口があります
普通乗用車で通行料が1000円
ちょっと高めです



途中のビューポイントから日本海の岸壁が見えました
今日は凪
波も1m程度で、釣日和
でも、車に釣道具を積んでいませんでした



日向湖は周囲が急峻な山なので、すり鉢の底に水をたたえたような感じですね

写真では判りづらいですが、細く長い日向集落が軒を連ねていて、漁村風景が見れます



坂道をぐんぐん登り、日向湖が一望できました

日向湖は周囲3.6km最大水深38m面積0.92k㎡
完全な塩水湖です

水面も一番青かったです



一番奥が日本海
その右手の奥が久々子湖
真ん中の湖が日向湖
手前に少しだけ見えているのが水月湖

遠くの連峰が白い頂を見せており絶景でした
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多賀大社散策

2007年03月03日 | 滋賀散策
健康と良縁を祈願した後
境内を散策しました



この角度から見た社殿が一番美しかったです
境内に、長寿祈願の蕎麦屋があります
聞いてみると、外の休憩所でも食事が出来るとの事でしたので、ワンコを侍らせて蕎麦を食べました
「もっと頂戴」とワンコが纏わりついて、半分くらいしか食べれなかったけど
まあ、これで家のワンコも長寿でいてくれるでしょう?



休憩所に明治期に奉納された木版画がありました
伊邪那岐命と伊邪那美命の絵ですよねぇ



どの神社でも見かけるおみくじ掛けですが、色彩が鮮やかだったので一枚撮ってみました

前後が逆になってしまいましたが、御手洗で手を洗います
実は蕎麦を食べていた時にワンコにあげる為に汚れた手を洗ったのは内緒です



話はそれますが、家のワンコは水を飲むのが大好きです
車で連れて出る時にいつもペットボトルで1リットルの水を用意するのですが、それだけでは足りず、こういった水場でも水を欲しがります
一日に2リットル以上飲むかもしれません



この多賀大社は清流に囲まれています
その清流に情緒を感じました



多賀大社の名物は「糸切餅」
糸切餅の歴史は、蒙古来襲を神風によって切り抜けた鎌倉幕府年間にまで遡ります

平和が蘇ったのを喜ぶ里人はおだんごをつくりると、蒙古軍の旗印の赤青3筋の線を書き、これを弓のつるで切って御神前にお供えしたそうです



雪だるまも10個入りを購入しました

街道を散策しながら、多賀大社を堪能しました



これは、参道脇の駐車場で売っている焼餅
一つ400円とちょっと高めですが、やわらかくてとても美味しいので多賀大社に行かれた時に食べてみてはどうです?
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多賀大社

2007年03月01日 | 滋賀散策
今年はよくお参りする年です

滋賀県の多賀大社に出かけました

お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる
お伊勢七たび 熊野へ三度 お多賀様へは月詣り

と詠われているので、今度は多賀大社へ出かけた訳なのです

え、伊勢神宮にはまだ参っていない?
まあ、近くまでは行ったのですから良いじゃないですか



観光バスでの参拝客も来ており、それなりに混雑していました



太閤橋と呼ばれる石の反り橋を渡ることが出来ました
大抵の神社では渡ることが出来ないので、ここぞとばかりに、ワンコたんと一緒に渡り延命長寿を祈願します



境内はそれなりの広さ
残雪と雪つりが冬の情緒を留めていました



社殿は何度かの倒壊や火災により建て替えられ、現在の社殿は昭和7年に再建されたものだそうです
現在は、平成14年より着工している御本殿以下諸殿舎の御屋根の葺き替えを中心とした「平成の大造営」により足場があるのが残念ですねぇ





昭和期の一級建築物です
造りは質素堅実を感じさせてくれます



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