はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

A先生&小池さんトークショー

2005-12-11 23:54:43 | 藤子不二雄
 昨日は、東京都杉並区の杉並アニメーションミュージアムで開催された、「特別トークショー『藤子不二雄Aと語る』」に参加してきた。このミュージアムでは現在「ドーン!! 藤子不二雄(A) ~アニメの世界展~」が開催されており、それに合わせたものだ。トキワ荘時代からの友人である藤子A先生と鈴木伸一館長(「小池さん」のモデルとして有名)と言う夢のような組み合わせ。
 これは、事前申し込みが必要であり、11月11日より受付が開始されたのだが、あっと言う間に定員に達してしまった。私は、あまり宣伝されていないイベントだから、急がなくても大丈夫だろうと甘く見ていた。そのため、予約の電話をかける前に締めきりとなってしまい、当日のキャンセル待ちに望みをかける事となった。仮にトークショーがダメだったとしても、「アニメの世界展」の方はいずれ観に行くつもりだったので、とにかく行ってみる事にしたのだ。

 いつも通り、ムーンライトながらで上京して、8時20分頃にミュージアムに到着。ミュージアムは10時開館だが、この時間から杉並会館自体には入ることが出来た。様子を見ると、3Fは入れないようになっており、キャンセル待ちの列もなかった。それで、いずれ何らかのアナウンスがあるだろうと判断して1Fで待機していたのだが、いつのまにか後から入った人が列を作りはじめた。あわてて私も列に並んだが、結局一番のりは出来なかった。
 それでも、整理券を受け取って、まずは一通りミュージアムを閲覧した。常設展示は公式サイトにも紹介されているので詳しくは書かないが、「日本のアニメの歴史」には、日本で作られたほぼ全てのアニメが年表で紹介されており、眺めているだけで圧巻だ。当然、最近の萌えアニメもしっかり載っているので、ちょっと笑える。

 次に、肝心の「ドーン!! 藤子不二雄(A) ~アニメの世界展~」。これは、スペースの都合もあってか、ボリューム的には正直なところ物足りなさも感じたが、それでも、「スタジオ・ゼロ」窓ガラス実物(なぜか「ゼ」だけ無い)や、藤子Aアニメの設定画やアフレコ台本など、貴重な資料も多く展示されており、わざわざ上京した価値は十分にあった。セル画の展示もあったのだが、改めて近くでじっくりと観ると、「笑ゥせぇるすまん」の背景は実に丁寧に描かれており、夜の街の風景などは美しかった。
 なお、「ウルトラB」のアフレコ台本もあったのだが、表紙の話数表記を見ると、1・2話と88話を同時に録音していたようだ。なぜそんな飛んだ話数になったのか、気になってしまった。
 ほかには、主にアニメ化されたA先生代表作の原画展示などもあった。当然、有名作品ばかりだが、やはり原稿サイズの絵は観ていて楽しい。

 一通り展示を見ても、トークショーまではかなり時間があったので、やはり事前予約が出来なかった知人某氏と荻窪駅前で食事・雑談で時間を潰した。そして、再びミュージアムに戻って、13時になった。事前予約組の入場が終わり、その後は我々キャンセル待ち組の入場だ。果たして何人入ることが出来るのかハラハラしていたが、整理券一ケタの私は無事にイスに座ることが出来た。私の2,3人後からは立ち見となったが、結局全員が入場することが出来た。閉め出される人がいなかったことは、喜ばしい。

 そして、いよいよトークショー開始…のはずだったのだが、少し間が空いてしまった。司会担当の人が渋滞で遅れていたそうで、急遽篠田ひでお氏が場をつないでいた。まさか、篠田氏までが登場するとは思っていなかったので、ちょっと驚いた。
 少ししてから、ようやく藤子不二雄A先生&鈴木伸一館長が入場して、今度こそトークショーが始まった。A先生ご本人を間近で拝見したのは、昨年の京都「まんが道 藤子不二雄A展」以来だ。トーク自体は、藤子両先生の出会いやスタジオ・ゼロ設立の経緯、「鉄腕アトム」外注制作、「オバQ」がスタジオ・ゼロ作品として描かれたいきさつ、A先生の自作アニメ化に対する考え方など、ファンにとってはお馴染みの内容が多かったが、今回は司会の片山氏と鈴木館長が突っ込み役となって、A先生の発言を修正したり、フォローを入れて上手くバランスを取っていた。
 また、鈴木館長がアニメ化したいA作品として、「ひっとらあ伯父サン」と「怪物くん」のリメイクを挙げていた。両方とも観てみたいが、特に前者はぜひ実現して欲しいと思う。A先生もアニメーション作家としての鈴木館長を全面的に信頼されている旨の発言があった事だし、お二人で新しい藤子Aアニメを作っていただきたい。

 最後に、A先生がホワイトボードに「ラーメンを食べる小池さんこと鈴木伸一氏」の絵を描かれた。小池さんのキャラはもちろんの事、ラーメンのドンブリやザブトンまで細かく描かれて「トキワ荘時代の鈴木氏」が再現されており、ホワイトボード書きであるのが勿体なく感じてしまった。また、A先生が絵を描くところを直接じっくり観たのははじめてだったので、変に興奮してしまった。なお、今回描かれた小池さんは、近作「ホアー!!小池さん」よりは「オバケのQ太郎」に登場した方に近く、その事も嬉しかった。
 このように、あっと言う間に一時間が過ぎて、トークショーは終了。A先生と鈴木氏の掛け合いも面白くて、楽しい時間だった。

 その後は、藤子ファンの知人と中野で飲み会。東京なのに、6人中私を含めて4人が愛知県人だったのが何だかおかしかった。実際、藤子ファン仲間とは、県内よりも県外のイベントで会う事の方が多い。飲み会でも藤子・非藤子を問わず色々な話をして楽しかった。話の内容は…恐ろしくてとても公開の場には書けません。
 ただ、話をしていると、藤子作品以外にも非常に多くの漫画や小説を読んでいる方が多くて、私などはまだまだ漫画読みとしては若輩者だと痛感させられた。自分では、結構読んでいる方だと思っていたのだが、改めて考えてみると、ジャンルが偏りすぎている。

 ともかく、非常に充実した一日だった。帰りも夜行だったため、結局今日は昼前まで寝ており、そのためこの記事の発表はこんな時間になってしまった。これも、いつも通りだ。
 なお、金曜の夜は非常に慌ただしく出発したため、未だに9日放送の「ドラえもん」を観ていない。よって、感想は明日以降となるので、ご了承いただきたい。

地球滅亡が流行中?

2005-12-06 23:24:25 | マンガ・アニメ
 また、最近観たアニメについて書いた。さらっと軽く書くつもりだったのだが、結構長くなった。しかし、毎日色々なアニメの感想を書き続けている人もたくさんいるのだから、素直に感心してしまう。私は、これだけ書くのでも一時間近くかかるのだ。



・「地球滅亡」ネタ2題

 「おねがいマイメロディ」「ぱにぽにだっしゅ!」と、日曜日から立て続けにアニメで地球滅亡ネタが放送されて、しかも両方とも、まともな内容ではない(ほめ言葉)ので、頭がおかしくなってくる。

 まずはマイメロ。先週流れた予告の巨大なひつじさん(ピアノさん)と、「地球が救えたらイイナ!」と言うサブタイトルから、よく分からないが凄まじい内容になりそうだとは思っていたが、ここまでとは想像できなかった。今回の展開を予想できる人は超能力者だろう。
 最初は、バクの能力で人の夢の中に入る展開だったので、地球滅亡は夢の話だろうと思ってしまったが、読みが甘かった。このアニメでそんな単純な展開になるわけがない。結局、夢の中の宇宙が現実にあふれ出して、夢と現実がごっちゃになった宇宙でやりたい放題。マイメロと王様が一番楽しんでいたようにしか見えないが、それでいいのか。
 これだけトンデモ展開になった後だったせいか、「シアワセの羽」を歌ってエネルギーをためる場面は、素直にしみじみとして、最終回と錯覚しそうになった。なにしろ地球を救うってしまうのだから、最終回でも違和感がない。その救い方が、月のウサギに「おねがい」なのは、さすがマイメロだが。

 中身の濃すぎた30分だったが、不思議と詰め込み過ぎたような印象はなかった。とんでもない話であっても、キャラクターの個性も丁寧に描かれて、マイメロのエピソードとしてはきっちり作られていたからだろう。しかし、こうなると最終回はどうやって締める気なのか、心配にさえなってしまう。普通にピンク音符が集まって終わり、ではないだろうなあ。黒音符が集まって悪夢の曲が完成する展開もありそうだ。



 次に、ぱにぽに。こちらは本編はこれまでと比べてやや散漫な印象だった。その中で、一条さんに「あと4回で終了」を強調させつつ、終盤で唐突に地球滅亡ネタが振られた。そのまま、次回に続くような引きがあったが、本当に続くのかどうかは判断しがたい。次回予告は毎回4コマ漫画+内容と関係のない豆知識なので、参考にはならないし。マイメロとは違う方向で、どうやって終わらせるのか予測しがたいアニメだ。

 そして、エンドカードではついに「月詠」ネタが来た。初めてエンドカードにセリフが付いたと思ったら、このネタだったか。声優・監督・アニメ制作会社が同じなのだから、当然やるだろうとは思っていたが、案外遅かった。だた、EDテロップの「エンドカード 有馬啓太郎」でネタが読めてしまうのは、ちょっと惜しい。




・「ブラック・ジャック」第52話

 今回からOPが変わったが、歌はともかく、ブラック・ジャックがアクションヒーローのようになっているOPアニメは一体何のつもりだ。こんなOPを作るようでは、「これは命のドラマだ」などと言っている場合ではないと思う。監督自身がコンテを切っているが、これが監督の中のブラック・ジャック像なのだろうか。

 本編は、「一瞬の目撃者」。全体の出来は悪くはなく、むしろシリーズ全体で見れば好印象を受けた方だが、それでも、原作では失明した女性に話を絞っていたのに対して、アニメ版では爆破犯人探しの要素を加えてしまったために、焦点がぼけてしまった感じがした。爆破犯人をあの人物にしたのは原作既読者の裏をかくためだったのだろうが、もともと意外性で驚かせる話ではないので、余計な改変だと感じた。

 そして、眼球移植手術を受けた女性が、また見えなくなる前に、最後に外の景色を見る場面。ここはじんときたが、原作の名ゼリフ「さよなら光さん」がカットされていた点は納得できない。はっきりと「眼が見えなくなる」描写を避けたためか。しかし、このセリフは締めに必要だったと思う。
 今回に限らず、アニメ版では展開を変えたために、「病院ジャック」の「ひとり助けるだけでせいいっぱいなんだ」や、「土砂降り」の「あなたの美しい顔にメスを入れたくはなかったのですよ」など、原作の印象深いセリフの多くが無くなっていて、何度もがっかりさせられた。「ちぢむ!」ラストのセリフが原作通りだったのは奇跡的な事かも知れない。

 どうも、「ブラック・ジャック」は原作に思い入れが強いせいで、アニメに対しては批判的な意見が多くなってしまう。しかし、毎回毎回「原作のいい部分が変えられやしないか」と、ハラハラしながら観ているのも事実だ。そこまでして観なければいいのに、と思われるかも知れないが、出来のいい話もたまにあるし、好きな漫画のアニメ化となれば観たくなるファン心理と言うことでご理解いただきたい。

 なお、今回のEDは映画の宣伝だったのだが、同時上映「Dr.ピノコの森の冒険」紹介ナレーションが能登麻美子だった。映画の公式サイトによると、本編ナレーションは竹下景子になっている。これまでに「ブラック・ジャック」の出演経験もない能登が、なぜテレビの宣伝で起用されたのか、実に不思議だ。

12/2 ドラえもん「ロボ子が愛してる」ほか

2005-12-04 00:48:51 | アニメドラ感想
 今回の放送で、ようやくしずか役のかかずゆみが復帰。結局、5回にわたって休んでいたが、もし9~10月の休止がなければ、影響はもっと大きくなっていただろう。これ以上長くしずかが出ないとさすがに不自然だろうし、ちょうど改編期にひっかかったのは運が良かった。
 さて、他のネタがずれこんだせいで遅くなったが、そのしずか復帰第1作の感想を。



「ロボ子が愛してる」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ/前田康成、演出/三宅綱太郎、作画監督/嶋津郁雄)

 原作では、ロボ子がF先生の絵ではなかったので、アニメでどう表現されるか注目していたが、普通の藤子アニメ顔だったので、ちょっと拍子抜けしてしまった。原作同様に、あえてロボ子だけ異なるタッチのキャラにしてもよかったのではないだろうか。
 しかし、優しくて、かつ怖いロボ子のキャラクター自体は、上手く描かれていて好感触だった。声は、松岡由貴。「魔法先生ネギま!」のエヴァンジェリンの印象がまだ残っているせいか、どちらかと言うと怒りモードのロボ子の方がしっくり来た。通常モードの優しいロボ子は、「ああ、好き、好き、好き!」の少女とほぼ同じ感じ。

 ロボ子のデザイン以外で原作と違う部分としては、しずかののび太に対する態度が挙げられる。原作は初期作品だったので、他の女の子同様にのび太に冷たい態度をとっているが、今回はスネ夫のゲームが4人いないと出来ないため、のび太に勧められて気が進まないながらものび太を置いていく形に改変された。キャラの統一と言う点からは、やむを得ない変更なのだろうが、ピーナッツの投げ食いに白ける冷たいしずかも印象的だったので、少々残念だ。

 オチは、ドラえもんの女装登場シーンを長々とやってしまったために、インパクトが薄くなってしまった気がする。いきなり女装ドラ登場→そのままENDでよかったのではないだろうか。



「声のかたまり」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/三宅綱太郎、作画監督/嶋津郁雄)

 冒頭の野球シーンをはじめとして、木から落ちそうになる男の子を助ける場面や、ジャイアンとの対決など、アニメオリジナルの場面が結構多かったせいか、原作とは一味違った話として、新鮮な気分で観ることができた。
 声がカタカナで実体化すると言うアイディアは、動きのあるアニメでは、より効果的に映像として見せることが出来る素材だろう。今回は、この声の実体化場面自体には、特にひねった演出はなかったが、前述のジャイアンとの対決場面では、のび太が声を出しすぎたために小さく脆い字しか出せなくなって、字がジャイアンに握りつぶされる場面があり、字がひび割れてボロボロと崩れ落ちる所は、視覚的に面白かった。

 なお、原作ではコエカタマリンは、はっきり「くすり」と言われていたが、今回はこの点はぼかされていた。やはり、薬関係を避ける方針に変わりはないようだ。コエカタマリン自体に変更がなかったのは、一見すると普通のドリンクに見えるからだろうか。これなら「カンゲキドリンク」も大丈夫?。

 ところで、原作を読んだ時からの疑問だが、あの「声のこえまり」は、一体いつまで存在しているのだろう。のび太が外で出した字も放ったらかしだし、ドラえもんのせいで野比家は字で埋まってしまった。コエカタマリンの効果と共に、翌日の朝になれば消えるのか。今回も特に説明はなかったが、下手をすると立派な廃棄物になりそうなので、妙に気になってしまう。

ドラえもんプラス4巻とデンカ1巻

2005-12-03 01:25:26 | 藤子不二雄
 発売日は過ぎてしまったが、12月1日発売の藤本作品2点について、思うところを書いておきたい。


・「ドラえもん プラス」第4巻(てんとう虫コミックス)

 収録作品を見渡すと、今回は完全な単行本初収録作品が少ない点が気になった。
 藤子不二雄ランド収録作品が9本、ぴっかぴかコミックス収録作品が4本で、残り7話のうち「ミニサンタ」「エネルギーせつやく熱気球」は「ぼく、ドラえもん」付録に再録され、「ドラえもんとドラミちゃん」もコロコロ文庫「ドラミ編」に収録済みなので、単行本初収録作品は「「チャンスカメラ」で特ダネ写真を…」「みせかけ落書きペン」「テレテレホン」「でんしょひこうき」の4本だけ。これまでは各巻に初収録が7、8本あったので、少し寂しい。
 また、あくまで個人的好みだが、この初収録4本は内容的にパッとしないものが選ばれた感じだ。その代わりに、すでにFFランドに入っていた話には、面白いものが多い。「百万ボルトひとみ」「風の子バンド」「雪男のアルバイト」「災難予報機」「動物くんれん屋」などは、特に好きな話だ。全体としては面白い話が多く入っているので、FFランド未読の人は十分に楽しめたと思う。

 今回、注目していたのは、文庫では下手くそなトレス版が収録された「ドラえもんとドラミちゃん」冒頭2ページがどうなるかと言う点だったが、オリジナル版のカラー原稿が収録されたので一安心だ。これで、わざわざ文庫版「ドラミ編」を買う必要もなくなったが、トレス版が読みたいという物好きな人は、持っていてもいいだろう。なお、「ドラえもんとドラミちゃん」は初出時は巻頭カラーで掲載されたため、当然扉絵もカラーだったが、1986年「コロコロコミック別冊」再録時に現在の形になった。初出版扉絵にはカムカムキャットとゴーゴードックは登場していない。
 カラーと言えば、「雪男のアルバイト」扉絵もFFランドではトレスで収録されたが、今回はカラー原稿が使われた。この「プラス」シリーズは、極力オリジナル原稿を尊重する方針をとっているようなので、ファンとしては頼もしい。

 今回の4巻帯にも書かれていたが、「プラス」はとりあえず5巻までの予定になっている。未収録作品にもまだまだ面白い話が残っているので、5巻にどの話が収録されるのか、気になるところだ。近いうちに、個人的な収録作品予想をしてみたい。



・「ウメ星デンカ」1巻(ぴっかぴかコミックス)

 「パーマン」に続いて、全作品がてんとう虫コミックス未収録で、しかもほとんどが単行本初収録と言う素晴らしい内容。FFランド収録作品は1本入っているが、私自身がまだFFランド版「デンカ」を揃えていないので、今回の第1巻は全て初読の作品ばかりだった。

 個人的に「ウメ星デンカ」は、藤本作品の中でも何故かこれまであまり触れる機会がなかった作品で、一応てんコミ版全3巻は持っているが、入手したのはたった数年前。それまでは、ほとんど読んだことがなかった。シンエイ藤子アニメ全盛期にテレビアニメ化されなかったために、コロコロや学年誌などで触れる機会がなかったせいかもしれない。
 FFランドの藤本先生単独作品は、ほぼ全巻近く集めているが、現在残っているのが「ジャングル黒べえ」と、この「ウメ星デンカ」(4巻のみバラで入手済み)なのだ。特に理由があって買っていなかったわけではなく、手に入る物から順に揃えていったら、何となく最後に残ったとしか言いようがない。

 前置きが長くなったが、そんなわけで私にとって「ウメ星デンカ」は、藤本作品の中では比較的馴染みが薄いのだが、そのせいか、かえって今回のぴかコミ第1巻は素直に楽しめた。「ドラえもん」の原型的な部分が散見される点も興味深いが、話自体、マイペースなデンカ達の行動一つ一つが味わい深くて面白い。FFランド版も、はやく揃えたくなってしまった。
 なお、第1巻表紙絵は「月刊絵本」、カバー裏の登場人物紹介は「小学三年生」1969年4月号より。表紙絵については「藤子・F・不二雄の世界」にて大きなサイズで観ることができる。これまでのぴかコミ同様、細かいところまで未収録のイラスト・カットを載せてくれる点は嬉しいところだ。

12月1日は忙しい

2005-12-01 22:40:15 | サイト更新情報
 なんとか「ドラちゃんのおへや」の更新作業を終了させることができた。今回は、それほど更新量が多くないので、問題なく12月1日には間に合うと思って甘く見ていたら、昔のアニメの確認などで想像以上に時間がかかってしまった。

 今日は、てんとう虫コミックス「ドラえもん プラス」第4巻、雑誌「もっと!ドラえもん」第4号、ぴっかぴかコミックス「ウメ星デンカ」第1巻の発売日でもある。普段なら即、当ブログで取り上げるところだが、今回はサイト更新でいっぱいいっぱいだ。「プラス」4巻ではいくつか気になっていた点があるし、「ウメ星デンカ」は「パーマン」に続いて全作てんコミ未収録という素晴らしい内容なので、2,3日のうちにはここでも取り上げたい。

 それにしても、「もっとドラ」のまんが名作ガイドで「新オバケのQ太郎」のような現在入手困難な作品を取り上げて、なおかつ単行本が品切れ状態である事を明記しないのはどうかと思う。興味を持った子供がいても、読めなければどうしようもない。また、旧作と新作の違いなどもきちんと説明されてはおらず、全体的に不親切な内容だが、「オバQ」を2ページで紹介すること自体無理があるので、仕方がないのだろうか。

 ともかく、更新作業で今日は疲れたので、本日の出版物については、また後日とさせていただく。

ついにピッチ32話が再放送

2005-12-01 00:30:03 | ぴちぴちピッチ
 年末のムーンライトながらの席を、無事確保。これで、何事もなければ年末には東京遠征する事が確定した。
 さて、今回も最近のアニメネタを取り上げておく。


・「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」

 もう日付が変わってしまったが、昨日11月30日にはテレビ愛知で第32話「恋は夢色」が再放送された。
 すでに伝説となった「るちあを助けに来るるちあ」の回なので楽しみにしていたのだが、結局キッズステーションと同様に問題のシーンは修正されてしまっていた。制作局のテレビ愛知ならばオリジナル版を流してくれるかと期待していたので、かなり残念だ。つくづく、本放送時の録画を消してしまった事が悔やまれる。本放送の時は、あまりの出来事に、まだ寝ぼけているのかと我が目を疑ってしまった。あれも、今となってはいい思い出だ。
 問題の場面は差し替えられていたが、番組全体では前回までと同じく提供前後で画面がフェードアウト処理されていたので、ベースは本放送素材でBパートだけ差し替えたのだろうか。それとも、ミスが発覚した後に、本放送素材自体を作り直してしまったのかも知れない。だとすると、3ヶ月遅れで32話が放映された福島テレビでは、修正版が放映されたのだろうか。一ヶ月遅れだったAT-Xも気になるが、こちらはチェックしていなかった。DVD発売時に修正したとすれば、キッズステーションが修正版初放映となるはずだが、はたして真相はどうなのだろうか。何人くらいの人がいるのか疑問だが、AT-Xや福島テレビの32話がどうだったかご存じの方は、ぜひ教えていただきたい。
 それにしても、東北地方は無印が福島のみ、ピュアが宮城のみしか放映されておらず、ぴちぴちピッチ空白地帯と言う感じだ。そもそも、東北にはテレビ東京系列局が存在しないので仕方がないのだが、東北に限らず前番組の「東京ミュウミュウ」に比べて系列外での放映が極端に減ってしまい、ファンとしては残念だ。



・「ぱにぽにだっしゅ!」

 まさか、オチにあそこまで「そのまんま」な鬼太郎ネタを持ってくるとは、意表を突かれた。観ていると、吉幾三の歌声が聞こえてきそうだった。
 ちょうど第3作のDVD化が決まったところなので、タイミングはばっちりなのだが、そのタイミングが良すぎる気がする。サンスポでDVD化の記事が出たのが11月11日で、今回の第22話放映が11月27日(テレビ東京)。わずか半月で対応できるとは思えない。スタッフが業界ルートで事前にDVD化を知っていたのだろうか。いずれにしても、毎回目が離せないアニメだ。

 また、この前発売された「少女Q」マキシシングルも買ってしまい、「ぱにぽにだっしゅ!」主題歌CDを全て買い揃えてしまった。短いスパンで主題歌を変える手法は「魔法先生ネギま!」と同じだが、「ぱにぽにだっしゅ!」は曲の中毒性が高く、OP・EDアニメは細かいところまで作り込まれており、何度も繰り返し観ているうちに自然に洗脳されてしまっていた。最近は、毎日「ムーンライト・ラブ」「少女Q」ばかり聴いており、OP・EDの全5曲、全て気に入っている。ただ、OPで「黄色いバカンス」ばかり優遇するのは、ちょっとどうかと思う。「ルーレット☆ルーレット」が可哀想だった。はたして「少女Q」は何回流れるだろう。