ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

アオタイ劇場

2022年12月17日 | 日々奮戦

【今回のベストショット。32km地点、67歳vs68歳】

12月11日(日)第36回青島太平洋マラソン2022レースレポのスタート!

別々に案内された駐車場でまさかの隣同士になるという奇跡の遭遇を果たした村田氏とスタートは同じAブロック。トイレに寄っていた村田さんとは別々にスタート。


【いざ!】


【スタートしました。スタート地点まで48秒】

それにしても雲一つない気持ちの良い快晴。この空のように清々しい走りが出来るか。


【当然だけどご機嫌モード】

序盤は確実に心拍数130台をキープ。椰子の木眺めいいなぁいいなぁと走っていた4km手前、前方に赤いウェア発見。村田さんだ。


【発見!】

朝、まだ色々自信のないハリ天に向かって妻がつぶやいた一言「村田さんについて行けば、、、」が図らずも現実のものとなる。しかも自分にとっても最高のペースだ。心の中でニヤリ。


【椰子の木を眺めながら気持ちの良い走りが続く】

すぐ後ろについたり、2〜3秒後ろに下がったり、心拍数の都合一番だったけどとにかく付かず離れず。他に知り合いもいないのでキョロキョロせずに集中出来る。


【往路も復路も県庁前の通りですれ違う】


【往路の宮崎神宮折り返し】

中間点は1時間40分。単純に倍で3時間20分。いいところだ。現実的な今日の目標はサブ3.5と何よりもしっかりと走り切ること。
心拍は少しずつ上がっていき140台から時々150台突入も。この辺は感覚との匙加減が必要だ。

それにしてもまるで2012年の別大マラソンの再現フィルムを見るようだ。5km手前で弟発見、30kmまでピタリ張り付き30kmでスパートし逃げ切ったあのレースだ(50台兄弟サブスリーは珍しいのではと話題になった)。
25km以降心拍上げたくなくて、一時は村田さんとの差が100m程にもなっていたがとにかく30kmまではじっと我慢の子だ。


【写真で村田さんが確認出来なくなっている】

赤いウェアが近づいて来る。ペースが若干落ちているかな。ほぼ30km地点で再び定位置確保。村田さんはしっかり前方を見据えハリ天には全く気づいていない。


【近づいて来た】


【しっかりロックオン。間もなく32km地点】

さて、30kmからは心拍解放の予定だったが、もう少し進んだスタジアム近くの32km地点には妻がいるはず。せっかくなのでここはサービスショット用に足を休めよう(腹黒)。



32km。妻に手をあげる村田さんの横に突如姿を表すハリ天!村田さんの驚く顔!一気に前に出る。本日初めてだ。残り10km、気持ち良さそうなトロピカルロードが待ち受ける。さぁ行くぞ。ギアが入った。




【一気に前に出た!、、、が】

が、が、いっときサブスリーペースにまで持っていたもののもたない。顎が上がる。もう少し我慢すべきだったか。海辺に出た。ペースは前半と同じくらい。


【海だ!】


【きつい終盤だが雰囲気は最高】

35km最後の折り返し手前で突き放したはずの村田さんに捕まる。グワーン。ダメじゃん。今度はついて行けない。
・・・とここでジ・エンド風だったのだが、、、

さてさて、ここからがハプニングドラマが待ち受ける。エイドでもう1杯とコップに手を伸ばしたところへ後方から来たランナーと接触、激突?ハリ天はおっととよけた感じだったが相手がもんどり打って転倒。どちらが悪いでもない状況だと思うが、なんか倒してしまったような雰囲気だったので助け起こし、、、ここは一つ先に頭を下げるか。ごめんね。、、、ん?怒ってる。べっとりと腿の擦り傷が痛々しい。ようやく歩き出したがよろよろ。さっさと抜いていくのも憚られ(案外優しい)、後方でしばらくゆるゆる様子見。なんとか走り出せたようなので追いつき、もう一度声をかけて抜き去る。そんなに怒らんでよ。


【前方右側の選手にごめんね】

残り5km。せっかく32kmに渡って温め続けて来た作戦はポシャってしまったが、今の力は振り絞ろう。前方に村田さんの姿は見えないがペースも完全に戻った。
38km付近、緩やかな橋の手前、多分わずかな凹凸に上がり切らなかった右足先が引っかかり、思いっきりの大転倒。何?何なんだ?一人メイクドラマか!
いつものようにおっとっとと上手く受身を取る余裕もなく、左肩から突っ込んだ。左肘、腸骨、まさかの顔面(こめかみ付近)にも衝撃が来た。



ちょっと前に別な選手の大転倒のしっぺ返しか、それとも内緒の張り付き作戦なんてちょっとせこいことしたバチが当たったか。嗚呼ぁ。
大丈夫ですか!と女性ボランティアの方が駆け寄って下さる。座り込んで苦笑、苦笑、苦笑。自分の間抜けな姿に呆れる。スピードに乗って来ていた所だったので一丁前に勢いが災いした。
ボラの方に大丈夫ですと声をかけ、足上がってなかったんですねと照れ笑い。何とか走れそうだ。左手首のGarmin、右手に持っていたカメラの無事を確認。サングラスもなんか音がしたけど大丈夫そう。
残り2km、力振り絞る。60台と思しき選手を抜き去るがぴたりと付いて来る。


【後方の黒いウェアの選手を抜いて来たのだが】

【ストライド狭っ!】




【転倒でナンバーカードが、、、】

ラスト1km、手を振って応援してくれている妻に応え、ラストスパート。フィニッシュゲートが見えた。走れ、腕を振れ。、、、と、ゲート5m手前、先ほどの60台の方と短距離走になり差し替えされてのフィニッシュは3時間24分22秒(ネットタイム3時間23分34秒)。くっそ〜、負けちまった。



とりあえずドラマ仕立てのアオタイは「サブ3.5」「最後まで全力で走り切る」の目標達成万々歳で終わった。
レースは終わったのだが、、、アオタイ劇場はまだまだ終わらず。また後日。

コメント
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