みづうみの水面まぶしき松手入 永村典子
「みづうみの水面まぶしき」と述べただけで、雲ひとつない秋晴の空だとわかる。しかも、空を言わずに、「松手入」と置かれたことで、焦点がぐんと絞られ、松手入の音や作業風景までも見えてくるから俳句は面白い。俳句とは、全てを言わなくとも景が広がるという、韻文であり詩であることを改めて思い知らされた。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)
「みづうみの水面まぶしき」と述べただけで、雲ひとつない秋晴の空だとわかる。しかも、空を言わずに、「松手入」と置かれたことで、焦点がぐんと絞られ、松手入の音や作業風景までも見えてくるから俳句は面白い。俳句とは、全てを言わなくとも景が広がるという、韻文であり詩であることを改めて思い知らされた。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)