わが終り銀河の中に身を投げん 高浜虚子
昭和24年10月20日、高知にて虚子75歳の作品である。虚子にとって、75歳は、「わが終り」を十分に意識する年齢でもあったかもしれないが、現実のものとして受け入れるにはまだまだ壮健だったと思われる。だからこそ、このような詩的なフレーズが立ち上がって来たのではないだろうか。虚子が認識している「銀河」はもはや天体ではなく、まさしく「銀河」という大河なのである。晩年を迎えた虚子の壮大なロマンが伺える。(Midori)
昭和24年10月20日、高知にて虚子75歳の作品である。虚子にとって、75歳は、「わが終り」を十分に意識する年齢でもあったかもしれないが、現実のものとして受け入れるにはまだまだ壮健だったと思われる。だからこそ、このような詩的なフレーズが立ち上がって来たのではないだろうか。虚子が認識している「銀河」はもはや天体ではなく、まさしく「銀河」という大河なのである。晩年を迎えた虚子の壮大なロマンが伺える。(Midori)