パレルモの旧市街には、ヴッチリア、カポ、バッラロと3つの大きな市場があります。
いずれもいわゆる青空市場で、上野のアメ横あたりをさらにごちゃごちゃにしたような雰囲気の場所です。
売っているのはありとあらゆるもの。生肉、鮮魚、生野菜・果物から、生ハムやサルシッチャなどの加工品、
マグロの缶詰やケッパーの瓶詰、香辛料、そして日用品から子どものおもちゃまで。
何も買わずに眺めているだけでも楽しくなります。
特に目についたものは、まず大きな頭が上をむいて置かれ、
そのすぐそばにこれまた大きな輪切りの切り身がドーンと置かれているマグロ。
それにしても、けっこうな暑さの中、屋外にさらしたままでだいじょうぶなんでしょうか?
そしてカラフルな果物たち。小さなイチゴの一種?があちこちで目をひきます。
また、野菜類はどれもビッグサイズです。なす、ズッキーニ、そら豆、インゲンなど。
シチリアならでは?のものが、小さなルマーケ(カタツムリ)。
直径1センチくらいのものが、貝殻ごとポリバケツいっぱいになって売られています。
どうやらグラム単位で売っている様子。
以前ヴェローナでルマーケの煮込み(ポレンタ添え)を食べたことがありますが、
こちらではどうやって食べるのでしょうか。
「スリが多いので注意するように」と言われていましたが、実際の市場はそんなこともなく、
地元の生活を肌で感じることのできる貴重な場所でした。