JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

我が相棒にも冥福を

2016年07月13日 | s-u

  ♪ 知らない街を 歩いてみたい
       どこか遠くへ 行きたい ・・・♪

ザ・ピーナッツの伊藤ユミさんの訃報に続き、永六輔さんも・・・
昭和という時代がまた少し遠くなったような気がします。
まぁねぇ、小渕さんが『平成』の文字を高らかに掲げたあの日から、私なんざぁもう何年経ったかも分からなく・・
「えっ?平成何年か分からない?」
へえへえ、最近はもっぱら西暦で数える癖がついて、平成何年かは手帳を見たり、娘の歳から数えたりしていますので、忘れがちなのは事実です。
そんな調子ですので、昭和が遠のくのも仕方の無い事だと思っておりますし、彼らの死も素直に受け入れるべきかとも感じています。

昔、永六輔さんの講演を聞きに行った事がありました。じつに楽しいお話しだった事を覚えています。
というか、やはり私の耳に残るのは、『遠くへ行きたい』が主題歌であったラジオ番組『永六輔の誰かとどこかで』ですかねぇ(当初は曲名そのままの『遠くへ行きたい』が番組名だったそうですが)
正直、「毎回必ずチェックして聴く」といった習慣はありませんでしたけど、あの曲が流れると遠藤泰子さんとの絶妙なやり取りに耳を傾けた覚えがあります。

もちろん、そればかりじゃありませんよ。
『上を向いて歩こう』や『見上げてごらん夜の星を』てな六八コンビの名曲を忘れる事は出来ませんし

 ♪ 雨に濡れてた たそがれの街 あなたと逢った 初めての夜
   ふたりの肩に 銀色の雨  あなたの唇 濡れていたっけ  ・・・・♪

この歌はエエ(前にも言いましたね。笑)

ともかく、時代の流れとはいえ、また大きな才能がこの世から消えた事は残念です。ご冥福をお祈りいたします。

ご冥福と言えば・・・・

それは昨日、仕事先で携帯での電話を済ませた直後でありました。
パラァ~~ン
足下に何かが落ちた、その瞬間
「左目の視力が!」
実を言いますと、ときおり視力が落ちるちょっとした持病がございましてね。それかな?とも思ったのですが
違いました。足下に落ちたのはメガネのレンズ
「えっ?」
何かの弾みでフレームからレンズが外れたのかと思い、レンズを拾いフレームにはめ込もうと
「ゲゲゲのゲ!」

「♪チーーン♪ 南無妙法蓮華経 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 (無茶苦茶だ) ご愁傷様です。」

これを金属疲労と言うんでしょうねぇ、何とレンズを押さえているフレームの縁がポッキリ折れた状態で、復旧の見通しは全くありません。

しかたありません、急遽作ってきましたよメガネ、(イタイ、あまりにもイタイ出費だ!)
それがね、どうせなら老眼も少々進んでいるようだし、しっかり検眼して作る事にしたまでは良かったんですけど
「お客様、申し訳ございませんが、遠近両用レンズですと少々お時間をいただく事に・・・余裕を持って一週間ほどみていただけると」
「いっ一週間?・・・お代官さまぁ、代わりのメガネがろくなもんがねぇんでゲスよ。そこんとこ何とか早めにおねげぇしますだぁ」
と嘆願。
早まったら電話連絡しますとの約束はもらいましたが、しばらく不便をしそうです。

我が相棒のメガネにも冥福を

さて、今日の一枚は、話の流れでケニー・ボールの「SUKIYAKI」
とは行きませんで、(どっかに音源はあったとは思うのですけどね)

「見上げてごらん夜の星を」をカバーしたソフィアの「A GIRL MEETS BOSSANOVA BLUE MOON」や、マーク・ヴァン・ローンひきいるEUROPEAN JAZZ TRIOの「JAPANESQUE」なんてぇのも考えたんですが止めました。 (特にEUROPEAN JAZZ TRIOの日本制作アルバムてぇのはどうにも好かん。)
なんとなく夕べ聴いたトゥーツ・シールマンにします。(笑)

以前、「MAN BITES HARMONICA」や「THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS」を紹介したときに言ったと思いますが、私は何処かで「ハモニカの音が好き」という心を持っとります。
彼の名前がトゥーツ・シールマンであろうと、ジーン・シールマンスであろうと、はたまたジャン・バティスト・フレデリク・イジドール・ トゥーツ ・シールマンスであろうと、たま~~に聴きたくなるんでありますねぇ。

とはいえ、「AFFINITY」はもちろんビル・エバンス、「MAN BITES HARMONICA」はケニー・ドリューを、「THE SOUL OF TOOTS THIELEMANS」はレイ・ブライアントを聴くという邪な考えがあった事もたしかです。

そこで、先日ネット配信でこのアルバムを手に入れました。(「CD購入では無いところが、失礼じゃないか」と言われそうですけど)
2006, 2007, 2008 年のライブ盤です。
ベストテイク集なので、彼らを好きな方にはお得盤なんでしょう。

いかにもヨーロッパのミュージシャンといったキッチリさ?つまり私の好きな泥臭さは全くありません。それでも
「じいちゃんのハモニカは味がある」
それだけはたしかだと思いますよ。
ついでですけど、ピアノのカレル・ボエリーはEUROPEAN JAZZ TRIOの初代ピアニストでありますねぇ(皮肉か!笑)

TOOTS THIELEMANS EUROPEAN QUARTET LIVE
2006~2008年録音
TOOTS THIELEMANS(harmonica) KAREL BOEHIEE(p,synth) HEIN VAN DE GEYN(b) HANS VAN OOSTERHOUT(ds)

1.I LOVE YOU PORGY
2.SUMMERTIME
3.COMEAR DE NOVO
4.THE DAYS OF WINE AND ROSES
5.CIRCLE OF SMILE(THEME FROM BAANTJER)
6.ROUND MIDNIGHT
7.LES FEUILLES MORTES
8.THEME FROM MIDNIGHT COWBOY
9.ON GREEN DOLPHIN STREET
10.NE ME QUITTE PAS
11.BLUESETTE
12.FOR MY LADY