なんともかんともとんでもない悲惨な事件が相模原で起きてしまいました。
自分勝手な思想?いやいやこれは思想とは言いませんね、単なる愚念?愚心?とでも言いましょうか、まぁまぁどんな考えを持とうとそれは個人の自由ですけど、他の生命を脅かす事は論外であります。
まして自分の意思を表現できぬ事を否とし、容赦なく一方的考えだけで弱者の命を奪うなど許される事ではありません。じつに腹の立つ事件です。
人間というのは、私も含め何処かに「弱者は淘汰される、それが自然の摂理」的考えがあるんでしょうか?
このバカ犯人を見て、自身が人間である誇りと単なる獣と化さない心を、改めて確認する必要があると思いました。
話は変わりまして
昨晩、何気にNHKのBSを点けたら『モスラ対ゴジラ』をやっておりまして、ついつい見てしまいました。(笑)
♪ モスラ~~ヤモスラ ドゥンガンカサクヤン インドゥム~~ン ・・・・♪
おそらくですが、私がゴジラ・シリーズのなかで、最初の明確な記憶がある映画がこの『モスラ対ゴジラ』だと思います。
ところがねぇ、夕べ見ていていかに幼児期の記憶というものが曖昧であるかを痛感させられました。
モスラの卵が鉄骨のビニールハウスみたいな物に入っているシーンや、ゴジラがモスラの吐き出す糸でグルグル巻きにされて海に落ちるシーン、最後モスラが海を泳いで帰るシーン、これらは完全に記憶に残っているのですが、
「あれ?どっかで繭かなんか作んなかったっけ?」
って、これは『モスラ対ゴジラ』よりかなり前に公開された『モスラ』のワンシーン、あの東京タワーに繭玉を作るシーンがごっちゃになっているんですねぇ
というか、『モスラ』の劇場公開は1961年ですから、私が映画館でリアルタイムで見たとしても(実際は見ていません。)記憶に残るはずは無いのです。
こうなると『モスラ対ゴジラ』の記憶も、劇場で見たそれでは無いかも知れない・・・・・
人間の記憶というものは、その後に見た映像や経験で自分に都合の良いように書き換えられた、じつに曖昧なもんなんでありますよね、きっと。
そうそう、かの『ローマの休日』だってテレビで初放映されるまで私はカラー作品だと思い込んでおりました。(むろん、初めて劇場で見たときも初公開の時じゃありませんよ。)
冒頭に書いた「モスラと言えばあの歌」ザ・ピーナッツの「モスラの歌」(って言うのか?)だって、『モスラ対ゴジラ』じゃそれほど唄われてないんですよね、昨日見た限り一、二シーンだけだったと思います。むしろ今見ると「マハラ モスラ」の方が耳に残ったりして
それがこれほど印象的に頭に残っているのは、記憶の書き換えにそういありません。
「考えてみたらさぁ、毎日イイ事なんてそうそう無いジャン、どっちかっちゃぁ悪い事の方がだんぜん多いのに、思い出ってイイ事ばっかりが浮かぶもんねぇ・・・」
我が良き思い出が事実とどれほどかけ離れているのか・・・・
「んなこたぁエエジャン!それで他人に迷惑かけるわけでも無く、イイ思い出にしといた方が幸せだって」
「そだね」
さて、今日の一枚は、ドド・マーマローサです。もちろん以前紹介済みの一枚です。
40年代、バードとの共演が印象的なドドは病によって戦線離脱、その後復帰を果たし吹き込んだのがこのアルバムなんですが、直ぐにまた引退をしてしまいました。
昨日『モスラ対ゴジラ』を見た後、風呂上がりに先日のみ残したワインを飲んどりましてね。(ドクターの言う事も聞かずにまた飲んだの?ってですか?だってほら、先日一本空けなかったというところで、酒量は確実に減らしているでしょ)
何故か急にこのアルバムが聴きたくなったんです。
「EVERYTHING HAPPENS TO ME」不幸な男の物語、
「自分のことしか考えてなかった。彼女の気持ちを考えてなかった」
んなこたぁ今さら今さら、それでも思い出が残るだけエエじゃ無いですか、ねぇ
嫌な思い出もイイように書き換えればエエんですってばさ。
「YOU CALL IT MADNESS」の歌詞「I can't forget the night I met you」
「あなたに会った夜を忘れることはできない。」
そんな素敵な思い出は残るんですから
「シクシク」
「って、泣いてんじゃねぇよ!」(笑)
DODO'S BACK ! / DODO MARMAROSA
1961年5月9,10日録音
DODO MARMAROSA(p) RICHARD EVANS(b) MARSHALL THOMPSON(ds)
1.MELLOW MOOD
2.COTTAGE FOR SALE
3.APRIL PLAYED THE FIDDLE
4.EVERYTHING HAPPENS TO ME
5.ON GREEN DOLPHIN STREET
6.WHY DO I LOVE YOU ?
7.I THOUGHT ABOUT YOU
8.ME AND MY SHADOW
9.TRACY'S BLUES
10.YOU CALL IT MADNESS
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