JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

医師薄弱?

2016年07月25日 | s-u

涼しかったこの何日間も、今日は暑さが追い払ってしまったようです。

医者に「酒・タバコ・刺激物はしばらく我慢するように」と釘を刺された私は、
しばらくおとなしくしていようと心に決めました。いや、決めたはずでした。

二人そろって大酒飲みの親子、
「オレはもう先も短い身、だが息子はこれからだ、酒で間違いでも起こしたら大変だよ」
てんで、親父は息子に禁酒の提案をします。
「おとっさぁんがそこまで考えてくれて好きな酒を止めるってんだ、そりぁあたしも止めるに決まってるじゃありませんか」
と、禁酒の約束を交わします。
ところが、
互いに必死に禁酒を続けていたある日のこと、せがれがお呼ばれに出掛けることになりまして、家にはお上さんしかいない
「昼間用足しに出て、くたくたなんだが、何かこう、疲れの抜けるものはないかい」と、親父
「じゃ唐辛子」
「金魚が目をまわしたんじゃねえんだよ。ひさびさだからその、一杯ぐらい……」
息子に言い訳が立たないというお上さんの制止も聞かず、お銚子一本をクイッと
これで済むくらいなら酒好きとは言いません。
「あと一本」・・・「もう一本」・・・
ペロペロになるまで飲みたくなるのが酒好きのサガってやつであります。
するとそこへ息子が帰ってきました。
「こいさぁイカン」てんで座り直し息子を迎えると、その息子もベロンベロン
ひいきの旦那が勧める酒を「男の約束」と断ると、
「偉い!そりぁてぇしたもんだ、その心意気でまず一杯」
・・・結局は二人で二升五合をペロリ
「なぜそうお前は酒をのみたがる。困ったもんだ、それに母さん、こいつの顔がさっきから三つに見えますよ。化け物だねこりゃ。こんなヤツに身代は渡せません」
と親父、すると息子も
「あたしだって、こんなぐるぐる回る家は欲しくない」

落語『親子酒』のあらましでありますが・・・・

昨日7月24日、つまり我が『聖なる日』からちょうど一週間というキリの良い日が、なんと○ークママの誕生日という、忘れようにも忘れられない日なんであります。
「まぁ、毎年の事だから、一応お祝いにね、いやもちろん飲みませんよ。」
てんで、お店がお休みの昨日では無くその前に、お伺いしたわけです。

「へぇ~~、そんじゃ今日は飲めないんだね」
とママ
「いや、飲めないんじゃ無くて、極力控えるようにと・・・・それに喉も渇いてるしビールを一杯くらいなら・・・ねぇ」
ママも心配して
「少しずつ飲みなよ」
と言ってはくれたのですが・・・・・


この花束は私からのプレゼントではございません。

まったくねぇ、私ゃ『親子酒』のせがれといっしょ、いやそれ以下(ん?それ以上に酒好き?)
「先生すいません。私『医師薄弱』いや『意志薄弱』なもんで」
「アンタはいずれ酒で死ぬね、いや、きっと死んでも飲むね、そのへんの意思だけは強いんだから」
「・・・・・」

ということで『料理当番、本日の一品』ですが、
一度解禁しちゃえば「後は野となれ山となれ」たまには自分専用プレートもよろしいかと、こんなんを作りワインなんぞをいただきました。

いや、言い訳なんですけど(って、誰への言い訳?)、いちおう酒量は以前より抑えていますよ。

弁当には変化無し(笑)

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーです。

彼の初リーダーアルバムですね。
コルトレーンの下を去り、右往左往していた時期とは明らかに違いますよね(この後そんな時期を迎えるんですけど)。メロディアスでありながら、やはり力強さも備えた、マッコイってやっぱりそんなピアニストなんですよ。
表題曲の「INCEPTION」も、美しい「SUNSET」も良いんですが、私はいつも「SPEAK LOW」が、いかにもマッコイっぽいなんて思いながら聴いています。
好きなアルバムです。

INCEPTION / McCOY TYNER
1962年1月10.11日録音
McCOY TYNER(p) ART DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)

1.INCEPTION
2.THERE IS NO GREATER LOVE
3.BLUES FOR GWEN
4.SUNSET
5.EFFENDI
6.SPEAK LOW