JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

午後の被害妄想

2010年06月13日 | j-l

一昨日あたりから急に気温があがり暑くなってきました。とはいっても今日は夏日にもとどかなかったんでありますが、それでも長年溜め込んだ皮下脂肪が暑さを倍増します。

休日の今日はビデオ鑑賞と決めていた私は、Tシャツに短パン姿でゴロゴロしておりますと
「お昼何食べる?」
「そうさねぇ、冷たい蕎麦、いや素麺もいいやねぇ、オオバと生姜でサッパリツルツルって・・・・」
「冷やし中華でいいよね、午後から美容院に行くから早いとこ作っちゃって」
「??????」
最初から決まってんなら訊くなっちゅうの、しかも作れって・・・ねぇ。


私はけしてマヨラーではありませんが、
冷やし中華にはマヨネーズとカラシ
これが無いとダメなんです。(笑)

考えてみると今年初の冷やし中華、ツルツルっと食べればこれもまた夏の味です。

てなことで、午後からは邪魔も入らずにゆっくりとビデオ鑑賞・・・・
ガタガタ ガタガタ ガダガタガタガタ
地震です地震、大きさもさることながら(震度4でした)いつになく長い揺れで、なかなか迫力がありました。

そこからは、家の電話が鳴りっぱなしで、姉から始まり、叔父、叔母各位に母の友人まで・・・・・
心配をしてくれるのは嬉しいんですが「こういうんで電話がつながらなくなるんだなぁ」と実感したりして、もし何処かで大きな被害でもあったりしたら・・・みなさん、きょくりょく災害時の電話は控えましょうね。

まっ今日の場合は最初の報道が、このあたりもまるで震度5弱であるかのごときものでしたから、なおさらだったのでしょう。
ちょっとカチンときたのが、テレビのどのチャンネルをひねってもテロップが流れるだけで、「番組の途中ですが・・・・」てぇのが1局もなかった事です。
これがもし、都内あるいはその近郊で同様の地震が起きたら、たぶんですけど「番組の途中ですが・・・・」ってなったんじゃないですかねぇ
こんなところにも地域格差を感じてしまうのは、一種の被害妄想ですか?

あらら、ビデオ鑑賞の報告と思っていたのに、私のつまらぬ被害妄想の話になってしまいました。気を取り直して、『料理当番、本日の一品』です。

まずは、焼き野菜の三点盛り+海苔アボガドです。なんだか母がとても美味しいと言ってくれました。

こちらはメインのレモン酢をきかせた胡麻ドレッシング(もちろん手作りですよ)で、水菜、茗荷と食べるサッパリ豚の冷シャブです。

さて、今日の一枚は、デューク・ジョーダンです。
映画「危険な関係」の話は以前もしましたかねぇ?
そんなことはどうでもいいんですが、その主題曲「危険な関係のブルース」は、何故か当初ジョーダンの曲とは紹介されず、映画のテロップでも作曲者がフランス人の名前になっていました。演奏も同名のサントラ盤が出ていますのでアート・ブレーキーであったことは衆知の通りです。

これに怒ったのはジョーダン・・・ではなく、チャーリー・パーカーの三番目の夫人ドリスで、『映画「危険な関係」の音楽を作曲したのはデュークであることを天下に公表するために、彼をリーダーにして「危険な関係」の音楽を発表しなければ!』てんで、録音発売されたのがこのアルバム。
ですから「危険な関係のブルース(NO PROBLEM)」が三曲も入ってる。(笑)

でもねぇ、どうでしょう、やっぱりジョーダンの「危険な関係のブルース」は、「FLIGHT TO DENMARK」の演奏がベストではないでしょうかねぇ

まっともかく、「危険な関係のブルース」は正真正銘ジョーダンが作った名曲であります。

LES LIAISONS DANGEREUSES / DUKE JORDAN
1962年1月12日録音
DUKE JORDAN(p) SONNY COHN(tp) CHARLIE ROUSE(ts) EDDIE KAHN(b) ART TAYLOR(ds)

1.NO PROBLEM #1
2.NO PROBLEM #2
3.NO PROBLEM #3
4.JAZZ VENDOR
5.SUBWAY INN
6.THE FEELING OF LOVE #1
7.THE FEELING OF LOVE #2


ジャンゴを愛する男?

2010年06月11日 | y-その他

今日は、暦上では『入梅』、いよいよ雨の季節が近づいています。天気予報を見ると今週末から来週にかけて本州各地も梅雨入りしそうですよね。ジメジメはあまり好きじゃありませんが、雨乞いするほどの空梅雨でも困るわけですから、しばらくは我慢しましょう。

梅雨入り前の昨晩は、またしてもいつものバーで飲みすぎまして、ほんとにまぁどうしようもないバブ君であります。

いつものようにビールで始まり、ハーパーを・・・
何杯飲んだ頃だったでしょうか?すでにそこそこ(完全にかな。笑)出来上がっていた頃、ひとりの若者が来店されました。

「この人も(私のことです)、けっこう音楽好きなのよ。」
と、ママが私に話をふると
「何か楽器、やってらっしゃるんですか?」と彼
「いやいや、楽器はどうにも・・・聴く一方でして」

彼は、三線に始まり、いろいろと楽器を嗜んでいらっしゃるそうで、しばらく音楽談義に花が咲きました。すると
「僕はねぇ、ジャンゴ・ラインハルトを愛しているんですよ」
若者からまさかこの名が出るとは思っていなかったので
「またまた、ずいぶんと渋いところを・・・・・」
「えっ?ジャンゴ知ってます。ジャンゴですよ、ジャンゴ・ラインハルト」
そりぁ、彼よりはずいぶんと長く生きていますんで、私が知っていて何の不思議もありませんが、
「嬉しいなぁ、ジャンゴの話をしても知らない人ばかりで・・・嬉しいなぁ」
そこからは、ジャンゴ、ジャンゴで最後まで話が盛り上がりました。

まっ、たしかに私も熱くジャンゴを語り合った経験はありませんでしたが、いくぶんでもジャズを囓ったリスナーなら、ジプシー・スイング、ジャンゴ・ラインハルトの名は知っていてとうぜんですし、そこまで感激しなくてもねぇ
それにしても、いかにジプシー音楽やその他の民族音楽に陽の目が当たりつつあるとの不確定な情報は聞きつつも、こんな若者がいるとは、ちょっと驚きでした。

てなことで、久しぶりにジャンゴのCDを引っ張り出して聴いてみました。もちろん、私の好みとするジャズからはかなりの隔たりはありますけど、なかなかよろしいものです。それにしても、左手が不自由で弾けるギターの演奏ではありませんよね。ギターをあきらめた私の最大の理由が、指の短さであった(通称ドラえもんの手ね)なんて事は、いかに言い逃れであったかがよく分かります。

今夜の我が部屋での音楽会は、ジャンゴに始まり、何故か急に聴きたくなってアストル・ピアソラを聴き、ジョー・パスの「FOR DJANGO」を、今聴き終えました。次はMJQかな。

さて、今日の一枚は、そんなわけでMJQです。
ご存じタイトル曲である「DJANGO」は、ジャンゴを偲んでジョン・ルイスがつくった名曲でありますねぇ。
ルイスの好き嫌い、MJQの好き嫌いは、こっちに置いておいたとして、この曲は良い曲だと私も思います。

ルイスはジャンゴの何をこの曲に込めてつくったのかはよく分かりませんけど、ジプシー音楽とジャズの融合といったあたりが、「ジャズとクラシックの融合」というルイスの大命題に通じるものがあったのでしょうかねぇ?

ともかく、今晩の音楽会は、昨夜飲めなかった日本酒とこの「DJANGO」の融合で終わろうと思います。
「って、また飲んどんのかい!」

DJANGO / MJQ
1953年6月25日録音
MILT JACKSON(vib) JOHN LEWIS(p) PERCY HEATH(b) KENNY CLARKE(ds)

1.DJANGO
2.ONE BASS HIT
3.LA RONDE SUITE
4.THE QUEEN'S FANCY
5.DELAUNAY'S DILEMMA
6.AUTUMN IN NEW YORK
7.BUT NOT FOR ME
8.MILANO


休日がちょっと楽しみ

2010年06月08日 | d-f

定期的に見ていただいているかどうかは別としても、先日もお話ししたようにこんなブログでも読んでいてくれる方はおりまして、まっ、たんに「継続こそなんとか」なんでしょうが、それはそれで嬉しいものです。

「いつも見てるよバブちゃん、ところで、こんなDVDはもちろん見たことあるよね?」
と、W氏が差し出したのは
「オヨヨ、『DINGO』じゃぁござんせんか・・・・え?こんなんDVDになってたの?」
そうなんです。あのマイルスが亡くなるちょっと前に準主役をはった映画『DINGO』のDVDです。

ディンゴ少年は、オーストラリアの空港に緊急着陸して降り立った伝説のジャズ・ミュージシャン、ビリー・クロス(MILES DAVIS)が、滑走路で突然始めた演奏を見てしまうんですなぁ、
「パリへ来たら俺を訪ねろ」
この時の感動と想いが、20年後彼をパリへと旅立たせ・・・・・・

と、いかにも何度も見たかのように話していますが、じつをいえば、存在は知っていても見たことがない映画なんであります。

「いやぁ、オレ、この映画見てないんですよ」

正直に言うと、1991年当時のマイルスにはほとんど興味がなかったし、公開時(日本で公開になったのかなぁ?)1994年というと、私が最もジャズからも映画からも離れていた時期でもありましたから「是が非でも見たい」との思い入れが無かったのかもしれません。
しかし、こうして目の前にDVDなんぞをちらつかされると、やっぱり見てみたいですよねぇ
「Wさぁ~~ん、ちょっくらお貸しいただくなんてわけには・・・・・・・」

Wさんいい人、偉い!!!!
快くお貸しいただきました。
さっそく今晩見たい気持ちでいっぱいですけど、ここはグッとこらえて休日にゆっくりと見ることにします。
「マイルスは実際どの程度演奏してるんかなぁ・・・ワクワク」
答えを知っているあなた、今はなにもおっしゃらないで下さいね。(笑)

さて、ということで、今日の一枚は、もちろんマイルスです。
1955年といえば、マイルスが揺るぎない地位を築き上げた原点の年と言っても良いかもしれませんよね。いやもちろんそれ以前に築き上げたものがあってこそではありますが、レギュラーバンドを維持できる状況となると、この年のコロンビアとの契約が最大のターニングポイントであったことは間違いありません。

どうにもイメージですが、1955年にはすでに、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズというメンバーでの活動が中心のような勘違いをすることがあります。(私だけかな?笑)
しかし、3月の時点ではコルトレーンではなくソニー・ロリンズでレギュラーを組んでも結局は維持できませんでしたし、つまりは、プレスティッジとコロンビアとの二重契約に、急遽レギュラーバンドの編成を余儀なくされ、さらには過密スケジュールの中で成熟されていった事実を考えるに、まさにこの年が、マイルスの揺るぎない地位を築き上げた原点の年と言っても間違いではないと私は思っていますが・・・どうでしょう?

そして、そうなった大きな要因は何かといえば、7月17日のニューポート・ジャズ・フェスティバルであり、そのまた前にさかのぼれば、前年のクリスマス・セッション、かのケンカ・セッションとなるわけです。
モンクとの係わりはさておき、こうしてみるとミルト・ジャクソンとマイルスの係わりというのもちょっとした興味を誘います。

ともあれ、ニューポートを終え、コロンビアでの初録音「'ROUND ABOUT MIDNIGHT」までの間に録音された一枚が、今日のアルバムです。

アルバムの本題にはいるまで、エライ長くなってしまいましたが、このアルバムにも余談がありまして、
本来、このアルバムはクインテットのみで、カルテット演奏が入る予定ではありませんでした。(ちなみに数が合わないと思った方、マイルス・アンド 5人、4人という意味で、マイルスは数に入っていません。)
ところが、この頃のジャッキー・マクリーンは完璧なまでのジャンキー、自作2曲の録音を終えたまでは良かったんですが、マイルスがアート・テイラーに優しく教える姿に
「どうしてテラーにはそんなに優しいのぉ、どうしてアタシには冷たくあたるのぉ」
そんなオカマ調ではなかったでしょうが、ジャンキー、マクリーンは嫉妬のあまり帰ってしまい、けっきょくカルテットでの演奏になってしまったという・・・・・

いやはや、この頃のアルバム制作には、いろいろと物語が隠されておりますなぁ(笑)
ですから、そんな状況で録音されたこのアルバムに過度な期待は禁物です。それでもそこはマイルスとミルト、私の好きなレイ・ブライアント、もちろんマクリーンもいるわけですから、過度でなければじゅうぶん満足できる一枚だと思います。
「Dr.JACKLE」と「MINOR MARCH」、ジャンキーとはいえ、マクリーンがいるクインテットがやはり聴き所ですかね。

MILES DAVIS AND MILT JACKSON QUINTE / SEXTET
1955年8月5日録音
MILES DAVIS(tp) JACKIE McLEAN(as) MILT JACKSON(vib) RAY BRYANT(p) PERCY HEATH(b) ART TAYLOR(ds)

1.Dr.JACKLE
2.BITTY DITTY
3.MINOR MARCH
4.CHANGES


円盤一つ無い青空?

2010年06月06日 | p-r

昨日は雨が降ったかと思えば晴れて、晴れたかと思えば曇り、寒(?、涼しい?)かったり暑かったり、わけのわからない土曜日でしたが、今日は朝からピーカン、気持ちの良い一日でした。

そんな今日は、昨日の新聞のお話しを一つ、といっても菅総理関連ではありませんで、またまた朝日新聞土曜版『be』の話題です。

『今さら聞けない +』に『空飛ぶ円盤 江戸にもあった謎のUFO?』という記事が載っておりましてね。
もと「UFO超心理学研究会」の一員としては、ついつい目が行ってしまうわけですな(笑)
「どれどれ」

1947年6月24日、ワシントン上空に超音速で飛び回る9機の謎の飛行物体があらわれました。
「あれは何だ!鳥だ!飛行機だ!・・・いや空飛ぶ円盤だ!」
という、『空飛ぶ円盤』の命名話から始まるこの記事では、それより以前、日本にもあった『空飛ぶ円盤噺』として、江戸時代に曲亭馬琴(滝沢馬琴)が編纂した『兎園小説』で紹介されている『虚舟(うつろぶね)の蛮女』というお話しを取り上げています。

これはけっこう有名なお話しですのでご存じの方もいるかと思います。
たしかに蛮女なる異国の女性が乗った円盤形の乗り物が出てくるんでありますが、ただねぇ、空から落ちてきたわけじゃなくて海を流れていた乗り物ですから『空飛ぶ円盤』と呼べるかどうか?

時は享和三年春、二月二十二日の午後、常陸の国ははらやどり浜で、沖はるかになにやら舟のようなものが漂っています。
「ありぁ何だべ」
不思議に思った土地の漁民たちは、小舟を漕ぎ出して、それを浜辺まで引いてまいりました。
「なんじゃこりゃ?」
この舟、舟といっても形は香の入れ物のような円形で、上部はガラス張りで、松ヤニを用いて塗り固めてあり、底は鉄板を連ねて張ってあるという、なんとも不可思議な舟でありまして、もちろん漁民たちも見たことがない。
「どれどれ」
ガラス部分から中を覗くと、眉と髪が赤く、顔色は桃色、白い付け髪を長く背中に垂らしている異様な風体の女が、箱を一つ抱えて乗っております。
「でぇじょうぶかい?」(常陸の国ですから、江戸弁ってぇことはないでしょうが)
誰が話しかけても全く言葉が通じません。
そこに割って入ったのは一人の物知り古老、
「この女は蛮国の王女で、おそらくは嫁に行った先で、密夫のいるのが露見したに違いない。男のほうは処刑されたけど、この女は王女だから殺すのがためらわれて、この虚舟(うつろぶね)に乗せて流し、生死は天に任せたのであろう。ひょっとすると、あの大切に持っている箱の中身は密夫の首かもしれぬ。その昔にも蛮女を乗せた虚舟が、近くの浜辺に漂着したことがあって、舟の中には、俎板(まないた)のようなものに載せた生々しい人の首があったという言い伝えがあるし、箱の中身はそういった類なんじゃなかろうか。だから、あの女が愛着して肌身離さないのだ。」
いやいや、この洞察力、刑事コロンボも『相棒』の右京さんもビックリってヤツですな

今ならすぐに110番てなところですが、この頃は後始末にかかる費用云々が全て漁民たちにかかってくる時代でありましたから、
「こりゃぁ見なかったことにしたほうがエエ」
てな事で相談がまとまり、女もろともまた沖に流してしまったという、なんとも人情の欠片もないお話し。

まっザックリ『虚舟の蛮女』はこんなんであります。

新聞では、「茨城県に古くから伝わる『金色姫』の伝説をもとに、曲亭馬琴が作り上げたお話しではないか」という、岐阜大学工学部の田中嘉津夫教授の説を取り上げておりますが、それでも「それでは、何をヒントにこんな奇妙な乗り物を考えついたのか?」との疑問符で記事をしめてありました。
つまり、『金色姫』は繭に乗ってあらわれる養蚕の女神のお話しであって、この円盤形の乗り物のヒントはそこには無いという事に疑問符を残しているのです。

面白いですねぇ、楽しいですねぇ、ひょっとして曲亭馬琴は、江戸時代の日本で未知との遭遇をしていて、これに『金色姫』の伝説を重ね『虚舟の蛮女』をつくったのかもしれない・・・・・

庭のホースリールが水漏れをおこし使い物にならないというので、ホームセンターからいろいろ買って来て修理をして、青空に向かって霧を散布しながらそんなことを考えていたのでありました。残念ながら『空飛ぶ円盤』は飛んできませんでしたけどね。(笑)

てなことで、咲きかけた芍薬に水をやった後は、『料理当番、本日の一品』です。
今日は、純和食ですよ。(笑)

まずは鰹のたたき、ニンニク、葱、大葉、茗荷といった薬味とともに、レモン酢を効かせた自家製ポン酢でたたきました。
生ものNGの母には、同じ薬味とポン酢で冷や奴を食べさせましたけど(笑)

こちらは、大根とタコの煮付けです。
もちろん日本酒付、クイクイッと美味しくいただきました。

さて、今日の一枚は、久方ぶりのアート・ペッパーです。

復帰を待ちわびたファンは、このジャケ写真を見てどう思ったのでしょうねぇ?
あのどちらかといえば優男で、どうみても喧嘩はあまり強そうでもなかったペッパーが、突如腕っ節の強い、マッチョのような姿で、しかも入れ墨まで入れちゃって・・・・・
さらに中身を聴いたら、またまた驚いたりして。

当時このペッパーの心機一転を良しとした人とエ~~?と疑問視した人と色々いたかとは思いますが、私なんぞはあまり違和感なく入って行けたくちかもしれません。

変化がなければ「進歩がない」と言われ、変化すれば「昔が良かった」・・・こんなんはまさに自分では何も行動を起こさないバカ者どもの意見なんでありまして、その点は私も同類ではありますけどね。

ともかく、後期ペッパーの出発点となった一枚です。

LIVING LEGEND / ART PEPPER
1975年8月9日録音
ART PEPPER(as) HAMPTON HAWES(p) CHARLIE HADEN(b) SHELLY MANNE(ds)
1.OPHELIA
2.HERE'S THAT RAINY DAY
3.WHAT LAURIE LIKES
4.Mr. YOHE
5.LOST LIFE
6.SAMBA MOM-MOM


ボクちゃん痛いの

2010年06月04日 | m-o

菅直人氏が新総理だそうで、私も尊敬する故市川房枝氏の愛弟子がどんな舵取りをするのか?まっ大きな期待はせずにおきましょう。ただ、できるならまたすぐ他の人に代わるようなことが無いほうがエエんじゃなかろうか、なんては思っています。

一昨日の晩、Mさんのお店のヘルプが終わると、なんとなく真っ直ぐ家に帰る気がなくなりまして、
「ママ~~、ちょっくら遅いけど、これからちょっとだけ飲み行ってもいい?」
いつものバーへ直行しました。
飲み始めは10時半、これだけ遅けりゃ深酒は禁物なんでありますが、けっきょくママとダベリながら4時間あまり・・・・「なにがちょっとだけじゃい」ですよね。(笑)

それで翌日に支障が無いわけがありません。
昨日の午前中でした。ちょっとした荷物を棚に上げたときです。
グキ!
腰じゃないんですよ、背中の筋です・・・・ひねっちゃいました。

これは僧帽筋でしょうかねぇ、つまりは運動不足でしょうけど、けっこう痛くて、やっちまってすぐには息をするだけでも痛いほどで
「バブさん、医者に行った方が良いんじゃないですか?」
「いや・・・・なんくるないさぁ」(テメェはいつから沖縄の人じゃい)
こんな事で、医者のご厄介になっては申し訳ない・・・って、たんに医者嫌いなだけなんですが、ほぼ半日はろくな仕事にもならず「ヒ~ヒ~」苦しんでおりました。

帰宅後、湯上がりに湿布を貼ってみましたけど、昨日ほどではないにせよ今日も痛いんですわねぇ・・・・やっぱ医者に行った方が良いでしょうか?????
「いやいや、日本男子たるものこの程度の事で弱音を吐いちゃイカン!」

こういうときには、湿布や医者より、カワイコチャンにヨシヨシしてもらったほうが、効くんですけどねぇ・・・
「あらボクちゃん何処が痛いの?」
「うん、ここ。」
「しょうがないわねぇ、じゃあオマジナイしてあげるから。痛い痛いの飛んでいけぇ~~~~」
なんちゃって
「うんうん、そのプレイがね・・って、コラ~~~!!」

ともかく、明日にはよくなっていますように・・・・

ちなみに、何故に写真がカプチーノかと申しますと、じつはですね、僧帽筋の名、カプチーノの名、どちらの由来もカトリック系のカプチン会の修道士が着ている服のフードから来ているという・・・・どうでもいい話ですね。(笑)

さて、今日の一枚は、シェリー・マンです。
ジャッキー・マクリーンの「4 5 AND 6」と同じく、マンを中心としたデュオ、トリオ、カルテットの演奏が収まっているんでこのタイトルなんでありますが、興味深いのはその組み合わせでしょうかねぇ
だって、ホーキンスとのデュオ、しかも何となくフリーっぽいようなドラムとのって「ふつう無くねぇ」って感じがしません?
かと思えば、エディ・コスタとのトリオは何だかとっても渋いし、もちろん、カルテットも「SLOWLY」あたりのホーキンスやハンク・ジョーンズがエエじゃござんせんか。
なかなか聴き所の多いアルバムだと思います。

2 3 4 / SHELLY MANNE
1962年2月5,8日録音
SHELLY MANNE (ds)
COLEMAN HAWKINS(ts,p)[1,3,5,6]
EDDIE COSTA(vib,p) GEORGE DUVIVIER(b)[2,4]
HANK JONES(p) GEORGE DUVIVIER(b)[1,3,5]

1.TAKE THE "A" TRAIN
2.THE SICKS OF US
3.SLOWLY
4.LEAN ON ME
5.CHEROKEE
6.ME AND SOME DRUMS


まだヤ~~メナイ!

2010年06月01日 | a-c

今日も晴天、青空が拡がりました。六月に入りもうすぐ雨の季節がやって来るんでしょうけど「やっぱ、晴れがいいやね」

そんな6月1日、我がブログはついに6年目へ突入したのであります。
振り返れば、仕事が休みで暇だったことを良いことに、2005年6月1日になんの目的も無しに始めたブログ『JAZZを聴きながら』が、更新頻度に若干のばらつきはあるもののまさかここまで続くとは私自身思っていませんでした。
これもひとえに、こんな駄ブログにもかかわらずそこそこのアクセス数を保っていただいている皆様のおかげと心より感謝しております。

思うに、テーマに「JAZZ」と掲げながら、内容はまったくもって支離滅裂、「何処がJAZZじゃい!」てぇところが長く続けられた要因ではないかと自己分析しておりますがどんなもんでしょうか?

てなことで記念すべき本日も、JAZZとは無縁のお話しであります。

先週、Mさんのお店にこんな商品が入ってきました。
以前に藤田まこと氏死去の話題と共に取り上げた『前田のクラッカー』はじめ、ベビースターの旧パッケージ物等々ちょっと懐かしいお菓子達です。
そんでもって、よせばいいのに買って来ちゃったんですねぇ、『前田のクラッカー』と『ミルクせんべい』(『ソース』か?『ミルク』か?その話も以前しましたよね。)

『ソースせんべい』の製造・販売元「㈲五十鈴製菓」さんのホームページに「遊ぼう、食べてみよう」というコーナーがあります。
「おせんべい一定枚数に分ける方法」てな、まっどうでもいい方法も記されてはおるんですが、「『ソースせんべい』を使っていろんなものを作ってみよう!」的コーナーがなかなか面白いんでして、(気になる方は、こちらをどうぞ)

若い方はご存じないでしょうが、紙芝居屋さんをご存じの方は、あの『せんべい』や『水飴』を使って作る『くまさん』やらなんやらを懐かしく思う方もいらしゃるでしょ?
あれを彷彿とさせる『ソースせんべい』を使った大作(?)が、いろいろ出てるんです。

てなことで、私も作り方が紹介されている『カニ』を作ってみようかと・・・・・・・・
あはは、ジェンジェンいけません。
器用な方がやればナンチャないんでしょうけど、部品を作る途中でことごとく失敗、私にとっては、昔縁日で挑戦した『型抜き』の難解図柄に匹敵する難しさでした。

けっきょく「エ~~イ、もういい!」と、出来たのがこれ。
『ブタ』って・・・・・・いかにも私らしい?え~~~~~『ブタ』にも見えない?

とにもかくにも、私似の『ブタもどき』が申すとおり、本人はまだこの駄ブログをやめるつもりはありません。
「なに、まだ続けるつもり」とのお声も多いかとは思いますが、まっそこは暖かい目で今後ともお付き合いいただけますようお願いいたします。

さて、毎年6月1日の今日の一枚は、ジョン・コルトレーンと決めておりますが、今年はコルトレーンのアルト・サックスを聴いてみようという趣向で、ジーン・アモンズのこのアルバムを紹介することにしました。
基本ボス・テナー、アモンズを楽しむべきアルバムですから、ここでのコルトレーンはあくまでもオマケみたいなものですが、アルトを吹いても一発でコルトレーンだと分かるのは、私なんかにゃたまらなく嬉しいんであります。(笑)

プレスティッジお得意のオールスター・ジャムセッションものですよね。このジャムセッションものというのは、かなり付け焼き刃的「エイヤー」のアルバムも多いんでありますが、このアルバムはそこそこよろしいんじゃないでしょうか。
「もしこれがコルトレーンのテナーを頭にしたアルバムだったらどうであったろう」と考えると、これほど素直に楽しめるアルバムではなかったかもしれません。

いずれにしろ、ブリブリのアモンズのテナーとコルトレーンのアルトの対比は良いというより面白いと思います。
ただねぇ、このちょっと前から、コルトレーンは、例えばハンク・モブレイやジョニー・グリフィン、はてはアル・コーン、ズート・シムズらとテナー共演をしているわけで、それが何故にここではアルトに持ち替えたのか?不思議っちゃ不思議なんであります。
やはり、リハーサルがほとんどないプレスティッジのオールスター・ジャムセッションで、しかも相手がアモンズだと・・・何か考えるところがあったんですかね。
テナーとアルトでもこれだけの雰囲気差があれば、テナーでの共演は難しかったということでしょうか。

ちなみにこの時コルトレーンが加わったセッションの内、一曲はアルバム「THE BIG SOUND」に収録されています。

GROOVE BLUES / GENE AMMONS
1958年1月3日録音
GENE AMMONS, PAUL QUINCHETTE(ts) JOHN COLTRANE(as) JEROME RICHARDSON(fl) PEPPER ADAMS(bs) MAL WALDRON(p) GEORGE JOYNER(b) ART TAYLOR(ds)

1.AMMON JOY
2.GROOVE BLUES
3.JUG HANDLE
4.IT MIGHT AS WELL BE SPRING