JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

何で飲むの?

2010年06月15日 | a-c

気温はそれほど高くないんですが、ちょっと動くと汗が出てじつに気持ちが悪い、湿気があるんでしょうねぇ梅雨だから(笑)

「バブさん、今日は一杯やりながらワールドカップ観戦ですか?」
「いやいや、残念ながら今晩はMさんのお店なんですよ」
昨日は、そんな会話をなんど交わしたことでしょう。
それでも、得点シーンには間に合いませんでしたが、後半ラスト30分はたしかに飲みながら手に汗握っておりました。まっ、ともかく勝って良かった良かった。


我が家の新聞には、先制ゴールの記事だけで
勝ったことまでは載っていませんでした。
中央で配られた新聞はどうだったんでしょ?
もし載っていたとしたら、これも地域格差かな?(笑)

「バブさんって、毎日飲むんですよねぇ、ワールドカップだから飲むんじゃないでしょ?どうしてそんなにお酒ばっか飲むんですか?」
ワールドカップがらみの会話中に、そんなことを下戸の女の子から訊ねられました。
「何で飲むか?」
そこの呑兵衛さん、あなたならそう訊かれて何と答えます?
美味いから?酔いたいから?私は
「習慣だからかな」
と答えました。すると間髪入れずにその女子(こ)が
「それって、やっぱり一種のアル中ですよねぇ」
「・・・・・・」

「人生に三楽あり、一に読書、二に好色、三に飲酒」という三楽説を自ら貫ぬき、血を吐いてもなお飲んだという江戸の狂言師、太田南畝(蜀山人)は
 一、節句と祝儀のときは飲むべし
 一、珍客があれば飲むべし
 一、酒菜があれば飲むべし
 一、月見、雪見、花見のときは飲むべし
 一、二日酔いを醒ますときは飲むべし
 一、一日中飲むことは止めるべし

と、説いておりますが、

下戸の方に一言申したい、酒呑みに「何で飲むか?」はまさに愚問であって、しいて訊くなら「昨夜は何で飲んだの?」とか、「金曜日の夜は、どうしてあんなに飲んだの?」とか、限定で訊くべきであって、
そうすればア~タ、「嬉しかったから」とか「悲しいことがあってね」とか「日本の勝利を祝してね」とか、節句に祝儀に客のもてなし、月見に花見に雪見酒、暑かったから寒かったから・・・・・・・・・何とでも答えられるんですよ。(笑)

そもそも、そんなこと訊く前に
「私はいつも飲まないでいたけど、そんなに美味しいなら、今度ちょっとだけ飲んでみようかなぁ、バブさん、何処か連れてってくれます?」
てなこと言ってみなさいよ。
「あ~、いつでも連れて行ってやるよ」
てんでね、ちょっとした料理屋なんぞで、
「どれ、じゃあ一杯」
「少しだけね、ほんとうに飲めないんだから」
一杯飲んだらぽっと頬を紅に染めて
「やっぱり飲めないわ私、でもバブさんといると楽しい・・・・・」
なんちゃって・・・・・・・・(アホか)

ともかく、昨夜は観戦中に飲み過ぎて祝杯をあげていませんので、今晩あらためて日本代表の一勝に乾杯せねばいけません。
「おっとイカン、昨夜ビールを全部飲んじゃったんだっけ、買って帰んなくちゃ」

いざ飲まん、
誰か拒まん、
人の世のうつろうなかに、欺かぬはただ盃のみ。
       (バイロン「いざ盃を満たせ」)

すいません、あたしゃ根っからの酒呑みですから。

さて、今日の一枚は、レイ・ブライアントです。

ピアノ・ソロというと、どうもマル・ウォルドロンのソロコンサートで居眠りを漕いでしまって以来、じつはあまり得意としません。
ところが、セロニアス・モンクとレイ・ブライアントだけは、(ダラー・ブランドもよく聴きますけど。笑)違うんですねぇ、特に「ALONE AT MONTREUX」以降のブライアントのソロは、聴きようによっては「どれもこれも同じ」という気もしないではないものの、私は好きなんです。(笑)ソロだけでなく、この頃のブライアント、すなわちパブロ時代の演奏はどれも好きなんですけどね。

モンクのソロもそうですが、「どれもこれも同じよう」というのは、じつはとっても重要なことのように思います。(じっさいは違うんですけどね)
つまり、一聴で誰のピアノか分かる、個性が前面に出ているということでもあるし、ならばと安心して聴く余裕もある、そうしてあらためて聴けば、その中の微妙な都度都度の違いが聴こえてきたりして。

ともかく、私はブライアントのソロをけして聴き逃しません。(笑)

SOLO / RAY BRYANT
1976年12月21日録音
RAY BRYANT(p)

1.IN DE BACK ROOM
2.WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE
3.MONKEY BUSINESS
4.BLUES IN DE BIG BRASS BED
5.MOANIN'
6.St.LOUIS BLUES
7.TAKE THE "A" TRAIN
8.LULLABY