JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

サンタさん、お願い

2009年12月10日 | a-c

一昨日、Mさんのお店のアルバイト店員SEちゃんが
「バブさん、デートは○○に行くことになりました。」
あははは、べつに私は彼女の保護者でもありませんから、わざわざデートの行き先まで報告しなくても良いんでありますが、
「バブさん、あたし好きな人ができたんですよぉ」
と、嬉しそうに先日話していて、その数日後
「デートすることになりましたぁ」
と、何故か私に教えてくれての、今回の報告でありました。

「好きな人ができて、お付き合いできることになって、そりゃ嬉しくて、他人に教えたいけど恥ずかしいし、まっバブさんならいいか」
そんな乙女心でありますかねぇ
・・・良いですなぁ若いって、カワイイですなぁ、羨ましいですなぁ(笑)
そういえば彼女、最近めっきり女性らしく綺麗になったように思います。「う~~ん、恋の力は偉大だぁ」とあらためて思いますよね。

「いいなぁ、○○までドライブして、食事して・・・・・・・・酒呑んで・・・酒?」
(イっイカン、おデートなどトンとご無沙汰の私には、それ以上のプランすら思いつかないうえに、ついついふしだらな発想しか浮かばん。純粋な恋など忘れ去り、下心の恋しか抱けない・・・そんな私に誰がした。笑)

「買い物もしてぇ、映画も観ようかって・・・・・バブさん、『カールじいさんの空飛ぶ家』とぉ『クリスマスキャロル』、どっちが良いと思います?」
(オイオイ、どっちもアニメかい・・・・・でもまぁ、今は違和感ないのかな)
「そうだなぁ・・・『クリスマス・キャロル』は、物語としてはメジャーで、話のスジが分かっちゃってるからなぁ・・・『カールじいさんの空飛ぶ家』かな、俺だったら。」

どちらにしても、初デートで心温まるアニメを観るのも良いかもしれませんね。
「心も温まったし、次は・・・・・」
「だから、アンタとは違うの!」
失礼しました。

話はコロッと変わりますが
『クリスマス・キャロル』って有り体に言えばクリスマス・ソング?キャロルとソングってどこがどう違うんでしょ?
それからぁ、なしてあの物語がキャロルなんでしょうか?
こりゃ、子供相談にでも電話せにゃイカンかな?(笑)

『クリスマス・キャロル』といえば、何度も聞いたり見たりしてきた物語ですよね。
毎年クリスマスが近づくと、夜中あたりに何処かの局で必ず放映しているような感じがします。(今年もあるかな?)
そういえば、『ゴースト・バスターズ』のビル・マーレイが主演した『3人のゴースト』も、もとネタは『クリスマス・キャロル』でしたよね。

「うん、あの映画は、恋人どうしで観ても良いかもなぁ」

ここからは、恋も忘れた中年男、得意の妄想であります。
「クリスマス間近に、恋人と観たい映画かぁ・・・・・・・・」

もちろん名優パトリック・スチュワートがスクルージを演じた『クリスマス・キャロル』や、オリジナルではナタリー・ウッドが、リメイクでもカワイコチャン(子役ね子役)マーラ・ウィルソンが出てた『34丁目の奇跡』もいいけど、恋人同士ですからねぇ・・・『天使のくれた時間』とか、『ノエル 星降る夜の奇跡』『セレンディピティ 恋人たちのニューヨーク』なんかもいいかなぁ

フランス映画の『クリスマスに雪はふるの?』は、ちょっと重いし恋人同士にはどうかと思うけど、いい映画でしたねぇ・・・・

って、相手がいなけりゃ意味がありませんやね。

「サンタさん、私はあなたの存在を昔から信じております。この一年、自分なりによい子にしていたと思いますんで、ぜひともプレゼントを。」
「ふむふむ、で、何がほしいんだね。」
「はいサンタさん、いっしょに映画を観てくれる方を・・・できれば、美人で、優しくて、可愛くて、そんでもって気遣いのある人で、頭が良くて、淑やかで、若くて・・・年齢はそれなりでも良いんですけどね、束縛感のない、ついでにお金も持ってればなおよろしいんですが、そんな女、いや、恋人を一人。」
「うむうむ、あなたがいかに節奏のない悪い子かということが、よ~く分かりました。残念ながら私からクリスマス・プレゼントを贈ることはできませんが、ごく身近の方(?)から、そりゃもう死ぬほど素敵なプレゼントがあると思いますよ。ご愁傷さま。」
「・・・・・・!!」

さて、今日の一枚は、チェット・ベーカー、話の内容から、ちょっと早いんですがクリスマス・ソング集です。

1986年1月といえば、ニューヨークでの彼の本拠地「ファット・チューズデイズ」での最後のステージを行った月。
「苦労しながらトランペットを吹いていた。よろよろした足取りだったし、ステージの上で居眠りしているみたいだった。スツールに腰掛けて飲み物を手にしていたんだが、床に置いたグラスを何回も蹴ってばかりいたよ。」と証言しているのは、店のマネージャー、スティーブ・ゲッツです。
この頃のベイカーが、すでにどのような状態であったのかは、想像に難くありません。

おそらくはこのアルバムの録音も、クリストファー・メイソンに「大丈夫、金になるから」くらいに誘われて行ったんじゃないでしょうか。もちろんこれは私の想像ですが。
つまり、往年の演奏がそこにあるかといえば、期待するほうに問題があるてなもんですね。

私は、このアルバムを当初所有していませんでした。(80年代ですから当然といえば当然ですが)
もちろん、ベイカーがボロボロだろうなとの思いも原因でしたし、「クリスマス・ソング」てぇのは聴く時期を限られますからね。

でも、CDを買った時の事は鮮明に覚えてるんです。
というのは、息子がまだ5才の年、11月の下旬に、クリスマス用にとカセットテープをわざわざ編集したんですねぇ、「クリスマス・イブはこれを家族で聴きながら」みたいなね。そのためにこのCDも買ったのでした。
ところがア~タ、
いざイブの晩、灯りを消してローソクを着け、そのテープをかけながら「メリー・クリスマ~~ス!!」・・・・・
とはいかなかったんですねぇ、息子のバカタレ、テレビを見たいからと私が企画した演出を全て却下しやがって・・・・・・まっ、そんなもんですわな。(笑)

ともかく、そんなこんなで我が家に残るCDは、やはり季節限定の一枚となっています。それでも、ボロボロとはいえそこにはベイカーが、いかにもいかにものベイカーがいるわけでして、これもまた、捨てがたいのでありました。

SILENT NIGHTS / CHET BAKER
1986年1月7日録音
CHET BAKER(tp) CHRISTOPHER MASON(as) MIKE PELLERA(p) JIM SINGLETON(b) JOHNNY VIDACOVITCH(ds)

1.SILENT NIGHTS
2.THE FIRST NOEL
3.WE THREE KINGS
4.HARK, THE HERALD ANGELS SING
5.NOBODY KNOWS THE TROUBLE I'VE SEEN
6.AMAZING GRACE
7.COME ALL YE FAITHFUL
8.JOY TO THE WORLD
9.AMEN
10.IT CAME UPON A MIDNIGHT CLEAR
11.SWING LOW SWEET CHARIOT
12.SILENT NIGHT


我が脳天気に変化無し

2009年12月07日 | p-r

 ♪ 私は今、枯れ葉の中で 消えてゆく人を見ながら泣いているのさ
   通り過ぎる 冷たい風よ コートの襟に隠れて涙を拭いた
   あの人のうしろ姿を みたくない みたくない 哀しくなるのさ~(さようなら~)
   通りすぎる 冷たい風よ コートの襟に隠れて、涙を拭いた ♪

『枯葉の中で』であります。ジローズの歌?私は上品チエで聴いた覚えがありますが。

しかしまぁ、この季節になると思い出す歌がいっぱいあることに驚いたりします。『枯葉』、『落葉』二つが歌詞に入る歌だけで相当数あるんじゃないですかねぇ、しかも、あんまり明るい歌が無いのが特長です。「別れと枯葉」「ひとりぼっちと枯葉」・・・季節と合間ってじつに相性が良いんでしょうなぁ(笑)

いかに私でも、冷たい風に打たれながら、ひとりベンチで枯葉が舞い散る姿なんか見たら、そりぁちょっとばかりセンチ(言い方が古い)な気持ちになるもんであります。
これで時雨でもあれば「決まり!」みたいなね。(笑)

彼女と別れた枯葉の公園、時雨心を察するように、涙の時雨が降っていた。
いっそこの時雨のように、すぐに晴れるものなら良かろうに、涙の時雨が袖に染み、消えぬ袖の時雨へとかわる・・・・・・シクシクシク

なんちゃって
まっ、そんな若い頃の袖の時雨も、ヨダレの跡やら喰いこぼしの跡で、今やついている場所すらわからなくなっちゃってますし、今更袖の時雨もなさそうですしね。(笑)

ベンチで眺める枯葉もそうですが、ひとり夜聞く木枯らしの音なんてぇのも寂しさを誘いますねぇ。
今は字のごとく木や枯葉がざわめく音ではなく、窓ガラスを打つ音で木枯らしは感じたりしますが、よくよく考えてみれと、木枯らしが木や枯葉の音だとすれば、「枯れ木になろうとも、冬の寒風に負けはせぬ」というたくましき木の叫びでもあるわけで、我々の年齢であればこれを見習わなくてはいかんですなぁ。
「若者のように青々とした葉はなくとも、凜とした骨太の枝や幹は、若輩者などおよびもしない強さがあるんじゃい、木枯らしなんぞに負けるわけがない。」
ってな感じですよ。

えっ?そのブヨブヨ、ダラダラの身体の人に言われたくないって?
なにをおっしゃいますか、この柔軟な身体で(笑)冬の木枯らしを耐えきれば、ひょっとしてまた芽吹いて花なんか咲かしちゃうかもしれませんよぉ、え、そうすりゃアンタ、新たな袖の時雨を、来年の今ごろ・・・・・・

ほんと「春夏秋冬、いかに季節が変われども、我が脳天気に変化無し」でありますね。

さて、今日の一枚は、昨日聴いたズート・シムズの「枯葉」って手もあったんですが、これは紹介済み、ならばとこちらも以前、邦題「枯葉」(「WHERE DO WE GO FROM HERE ?」)で紹介したドン・ランディにしました。

私の中ではランディは、「クラシック畑からジャズ屋に転向して、けっきょくジャズクラブのオヤジに収まった、可もなく不可もないピアニスト」とのイメージが大勢を占めているのですが、この「可もなく不可もない」これが彼の良さだと私は思っています。

もし、私が飲み屋を始めたとしたら、ランディあたりをBGMにしておけば、けして文句は出ないだろうなぁ・・みたいな。
かといって、いかにも白人らしいサラサラ~~ペラペラ~~ばかりじゃないんですよ、何処かにちょっとだけ風味があるというか・・・う~ん、とんでもなく混ぜた納豆じゃないけど、醗酵していない大豆とも一味違う、そんな感じ?(ますます分からなくなりましたね。笑)

ともかく「これもまた良し」じゃありませんかね。

FEELIN' LIKE BLUES / DON RANDI
1960年録音
DON RANDI(p) HERSHEY HAMEL(b) GENE STONE(ds)

1.FEELIN' LIKE BLUES
2.SUMMERTIME
3.JA DA
4.FALLOUT
5.BUDDHA'S MOOD
6.CHEEK TO CHEEK
7.BLUES FOR MITI


たまには?好きな事だけしましょうよ。

2009年12月06日 | y-その他

いやいや12月とは思えぬ暖かさ、午前中ちょっと自転車に乗ってきただけで大汗です。(温水器も直り、汗をかいても大丈夫。笑)
ところが、明日『大雪』は寒さが戻ってくるってんですから、ほんと身体がついていきませんよねぇ、風邪などひかぬようにお互いに注意しましょう。

だからというわけではありませんが、午後はゆっくりと過ごすことにしました。

珈琲をたてて、椅子にド~~ンと座り、ジャズ喫茶『バブ』のオープンです。
私にとってはこれが何よりの癒しの時間であることは衆知の通り。
まずはレッド・ガーランドあたりで珈琲の香りを楽しみながら耳を馴染ませて、やっぱ疲れを吹き出すにはコルトレーンでしょ(吹き飛ばすんじゃありませんよ、あくまで吹き出す。笑)。アルバム「SELFLESSNESS」の「MY FAVORITE THINGS」、これを最適な音量(夜なら確実に文句が出る大きさね。笑)で聴き始めれば、ちょっと長めのマッコイのソロの後にドバーっとくるあの・・・・・
「歓喜だぁ~~~~!!」(大笑)
ドン・フリードマンの「CIRCLE WALTZ」をかけて、飲みかけの珈琲に口を付ければ、すでに冷たくなっています。
「さて、次は・・・・やっぱドルフィーかな」
やれ選曲がおかしいだの、何でそんなメジャーどころばかりだの言われないのが私設ジャズ喫茶の良いところでありますから、「IN EUROPE Vo.1」のB面、ウネウネのバスクラ・ソロを満喫です。
「エエねぇ、やっぱドルフィー、エエねぇ」(またも大笑)

そんなこんなで疲れを吹き出したり、静めたりしていると
「あっ、そうだ、DVDも見なくちゃ」
なんと本日のジャズ喫茶『バブ』の営業時間は二時間余り・・ちょっと短いかな(笑)
そんでもって、見たのは邦画「インスタント池」であります。

三木聡監督、嫌いじゃありません。
凜としたテーマとか、問題提示だとか、深く考えさせられるとか・・・・そういった映画も悪くは無いんですが、この独特な雰囲気にいつの間にか吸い込まれていくような不思議な感覚、これも良いんだなぁ、わりかし。

今日みたいに「身体を休めよう」なんて時には、この映画ピッタリじゃないでしょうかねぇ、我ながら「ナイス・チョイス」でした。
見終わった後もまったく疲れを感じません。深く心に刻まれた教訓なんてぇ重いもんもまったくなくて、しいて言えば「人生前向きが一番」てな感じ?よく考えりゃ中身が無いとも言えるんだけど、後味がじつに良いんですよ。
あたしゃ気に入りました。(笑)

こうして、そこそこ疲れも取れたので、本日の締めはもちろん『料理当番、本日の一品』です。

得意の盛り合わせです。
甘エビのマリネに豚ロースの焼きもの、それと鯵を三枚におろして揚げたもの、ソースはアボガド・ソース、それにサラダを添えました。
なんとなく色目が春っぽい感じになったのは失敗でしたが、味はそこそこのものでしたよ。
ワインなんぞをキュッとね。(笑)

こちらは、オマケ。甘エビの頭と殻がもったいなかったので、出汁にしてスープを作ってみました。具はキュウリのみ、シンプル・イズ・ベストです。(笑)

ともかく「人間、好きなことだけをする一日が、たまには必要」。それを実践した一日だったですね。
「たまには必要だと思うけど、あんたの場合はしょっちゅうだからねぇ」
まぁまぁ

さて、今日の一枚は、ザ・JFK・クインテットという、キャノンボール・アダレイの肝いりで結成されたグループの一枚です。(本日のジャズ喫茶『バブ』最後の一枚でした。)

ご存じの通り、キャノンボールはリヴァーサイドを「私たちの会社」と呼んではばからなかったほど同レーベルに親近感と信頼を寄せていたわけすね。そんななか、ツアーで各地を回って演奏する合間に地元クラブで新人を発掘、「オレの目に狂いはない」と言ったかどうかは分かりませんが、オリン・キュープニューズを口説き落とし、数々の新人や評価を得られずにいるミュージシャンをレコード・デビューさせました。

クリフォード・ジョーダン、ディック・モーガン、デビッド・ニューマン、チャック・マンジョーネ・・・・・ある意味、ウエス・モンゴメリーもユセフ・ラティーフも「きっかけはキャノンボール」といっても良いかもしれません。ともかく、「キャノンボール・アダレイ・プレゼンテーション」は、リヴァーサイドの主幹の一つでもあったわけです。

でも、全てが全て、ビッグネームへと道が開けたかと言えばそうでもありませんよね。これは、日テレ系の「スター誕生」で合格した方が全てスターになったかにも等しいわけであります。(笑)

それでは、JFKのメンバーはどうであったか?というと、そうですねぇ、親分キャノンボールのグループにスカウトされたウォルター・ブッカー以外その後どうなったのかは、私は存じ上げておりません。(藤正樹もビックリ)

でも、でもです。だからといって侮っちゃいけないわけでして、
このアルバムを聴くと「さすがキャノンボールはたいしたものだ」とまではいかなくとも、充分に「スタタン合格!」の真意は納得がいくのです。(アンディ・ホワイトなんて18才ですよ一八)
ただねぇ、残念ながら際立った個性とか特長が薄い感じはします。ハリー・キルゴなんかはちょっと変わったフレーズを弾いたりするんですが「ん~~どうなんでしょう?」

進んで手に入れる一枚ではないかもしれませんが、けして悪いアルバムではない、そんな事でよろしいでしょうか?

NEW JAZZ FRONTIERS FROM WASHINGTON / THE "JFK" QUINTET
1961年7月17日録音
RAY CODRINGTON(tp) ANDY WHITE(as) HARRY KILLGO(p) WALTER BOOKER JR.(b) CARL MICKEY NEWMAN(ds)

1.AW-ITE
2.EUGLY'S TUNE
3.HOMINY GRITS
4.DANCING IN THE DARK
5.CICI'S DELIGHT
6.NAIROD
7.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
8.DELORIES


お題目に酔いながら

2009年12月05日 | j-l

朝あれだけ晴れていた空が、黒い雲に浸食されつつあります。午後から雨という天気予報はダテじゃないようですねぇ。

ここ4日間ほどいったい何をしていたのか?
じつはPCが風邪を召されまして、インフルエンザほどの重症ではなかったのですが、復旧に取りかかる時間が無くしばらくほったらかし、
「いっそこのまま新しいPCおば・・・・」
不況がそれを許しちゃくれません。(笑) ともかく昨晩やっと復旧を果たしました。
しかしまぁ、風呂の温水器は壊れるわ、CDデッキの調子が悪くなるわ、PCは風邪をひくわと、なんとも淋しい一週間で、さらにその間に仲間内の忘年会もあったりして・・・・淋しい忙しい淋しい忙しい、しかも金は無し、まさにこれぞ年末ですかね。

その今年初の忘年会ですが、仲間内も仲間内、S君とMA君、それに私という3人だけの忘年会で、「S君となら別に忘年会じゃなくても飲んでんじゃねぇ」ってぇはなしですけど、まっそこは『忘年会』というお題目が大切なわけですな。
場所もいつもの街を離れ、我が田舎町最大の歓楽街(最大といってもたかがしれてますけどね)へと繰り出したのでありました。

「さて、一次会は何処にしょう」
最初から計画もなしの忘年会、これが我々らしいところ、するとS君が
「いまさら鮟鱇鍋ってぇのも芸がない、今日は河豚なんてぇのはいかがなもんかねぇ」
「おいおい、言っておくけど、わしゃ金がねぇよ。」と私。
「心配するなって、MA君がいるから、ね。」
するとMA君が
「ここならけっこうリーズナブルだし、うちの会合でも使ったことあるから大丈夫だよ。」
「おいおい、あ~たは、河豚なんてぇ高級魚を、あたりまえのように口にしているんかい」
と我がやっかみ。
てなことで、河豚料理店の暖簾をくぐりました。(笑)

お通しは生牡蠣にあん胆、
「あたしゃこれだけでじゅうぶんだよぉ・・・(涙)」(もちろん私です。)
実際、これだけでゴンゴウ(五合)はいけます。(笑)

テッサ、てっちり、唐揚げ・・・・・・酒がすすまぬわけがありません。
飲みましたねぇ、えっ?いつものことだろうって?いやいや、それ以上に飲みましたねぇ(笑)
しかも、高校時代から知っている気の置けぬ仲間三人ですから、酔わないほうがおかしいってなもんですよ。
「ようし!次行くぞう!!!」

ここからは、飲んでるんだか、歌ってるんだか、騒いでるんだか、S君秘蔵のマッカランをさらに体内に補給して、宴は最高潮へと達したのでありましたとさ、チャンチャン。

でも、思いましたねぇ、毎年毎年、まわるお店の件数は徐々に減ってくるわ、帰る時間は早くなるわ、酒の量も確実に減ってきているような・・・やっぱ歳には勝てねぇってかぁ(笑)
ともかく、楽しい夜でした。S君、MA君、ありがとね。

さて、今日の一枚は、エリック・クロスです。
「SKY SHADOW」の時には触れませんでしたが、感覚で押し切ってくるエリックの音色は嫌いじゃありません。ただ、どうしてもエレクトリックなサウンドが加わってくると「私的に許せない」みたいな意固地さもあったりして、「悪いのチック・コリアだぁ」ってわけの分からないことを心で叫ぶ私が・・・じつに許せない(笑)

素直に聴くべきですねぇ、
エリックというのは、感覚が前面に出る一方で、じつにクールな感じもします。というか、演奏に緊張感があるっていうのかなぁ、それが魅力なんでしょう。
それは盲目であるがゆえの集中力にあるのか、それとも、ハンデなど関係のない彼自身の繊細な心にあるのか・・・・?普段は冗談好きな明るい人なんだそうですけどね。

ともかく、エレピはさておき、コリアにしてもエリックにしても、この頃の若きジャズメンはみょうに尖ってますよねぇ、私なんざぁ、彼らより若いにもかかわらず、お尻をツンツンと突かれてせかされているようにも感じてしまいます。
でも、その後聴き続けるパワーは私にはありませんでしたけどね。

TO HEAR IS TO SEE ! / ERIC KLOSS
1969年7月22日録音
ERIC KLOSS(as,ts) CHICK COREA(e-p,p) DAVE HOLLAND(b) JACK DEJOHNETTE(ds)

1.TO HEAR IS TO SEE
2.THE KINGDOM WITHIN
3.STONE GROOVE
4.CHILDREN OF THE MORNING
5.CYNARA

追伸、S君へのお詫び
いつもいつも写真を使わせていただいて申し訳ございません。
今回はあえて、ブレブレ、ノリノリの写真を使わせていただきました。お店の女の子とのツーショットも考えたのですが・・・・・・
まっ、これなら良いですよね。
え?それが余計だって?まぁまぁ(笑)