JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

年相応が難しい

2008年03月18日 | d-f

いやはや今日はとっても眠いんです。というのも昨日こんなメールが届きまして

ほよよよよよよよ、私の誕生日など、家族は一昨日の『料理当番回避』で全て済まそうとしているし、娘は電話もくれないし・・・・・・
「若いお姉ちゃんじゃないけど(おっとこれは失言)ママは覚えていてくれたんだ、しかも誰も祝ってくれないのを察して飲みに来いとまで言ってくれて、嬉しい」

てなわけで、飲みに出かけたわけですよ。しかもまた同席のお客さんまで巻き込んで二次会まで行っちゃって・・・・・はははははは、帰宅は午前3時でした。

ということで、なんとか仕事は支障なく済ませたものの、この時間になったらいように眠いとそういうわけです。

私もついに30の大台に乗り・・・・なにぃ~~~~
まぁまぁ、年々責任感が無くなっていく自分と、何においても実感増す衰え、そして意欲の低下、これはある意味しかたのない事なのでしょうが、負けずに頑張っていこうと思っています。(思うだけだったりして....笑)
「私は中年の星になるんだぁ~~~~~~!!!!」

「まずは料理の腕前を上げて、趣味部屋の掃除ももっとこまめにしてぇ、じつに嫌そうな顔でなさっている我が下着の洗濯も私が・・・・・・・」
って、違う違う、これじゃまるで主婦ジャン。
そうですねぇ、読書の時間をもう少し多く取ってボキャブラリーを増やしましょうか、それから何か手先を使う趣味でも探して、ウォーキングも毎週土曜日だけじゃダメですね、もっと増やしましょうか。もちろんジャズに関してももっともっと聴き込みますよ。
「え~~とそれから可愛い彼女でも探して若さを盗んじゃってぇ、オシャレもしちゃったりしてね。あとは・・・・・・・・・」

えっ?まずは年相応の大人になれって?
う~~~~ん、それが一番難しいんですよねぇ私の場合。

さて、今日の一枚は、ルー・ドナルドソンです。
ほらほらこのジャケットなんか見ると、中年オヤジのいやらしさがモロ出てるじゃないですか。私もほんと気をつけなくちゃいけませんよねぇ、本人がその気じゃなくても醸し出す雰囲気がそう思えてしまう・・・これぞ中年の悲哀です。

おっと、また話が変な方へ行ってしまいました。
ジャケットのスケベ・ドナルドソンは別として、中身はじつにノリの良い、いわゆるソウル・ジャズってやつですか。これがなかなか楽しいアルバムです。

ベースレスのギター、オルガン、ドラムスいう組み合わせにドナルドソンのワンホーン、とても気持ちよさそうに鳴っていますし、グラント・グリーンのギターも楽しげに光っています。
明日からの我が奮起にはピッタリの応援歌にもきこえるこのアルバム
「ようし、明日は私も街でカワイコチャンでも見つけて「GOOD GRACIOUS !」なんて言っちゃってみようかなぁ~~~~」
「こらぁ~~~~!!!!!」

GOOD GRACIOUS ! / LOU DONALDSON
1963年1月24日録音
LOU DONALDSON(as) GRANT GREEN(g) JOHN PATTON(org) BEN DIXON(ds)

1.BAD JOHN
2.THE HOLY GHOST
3.CHERRY
4.CARACAS
5.GOOD GRACIOUS
6.DON'T WORRY 'BOUT ME


何からの解放を望みますか?

2008年03月16日 | a-c

今日も暖かい一日でしたねぇ、もう寒くなることはないんでしょうか?いえね、灯油の蓄えが底をつきそうなので、買ってくべきか止めるべきか迷っているのですよ。まぁ、いつでも買ってこられるでしょうから、しばらく様子をみましょうか。

 Government Of The People, By The People, For The People

「少年よ大志を抱け」いやいや違いました「人民の、人民による、人民のための政治」第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンの有名なスローガンであります。今日3月16日は『アメリカ奴隷解放記念日』南北戦争下のなか奴隷解放を宣言した日ということになります。
実際は南北戦争後に合衆国憲法に修正第13条が加えられて、ようやく黒人奴隷は解放されるわけですけどね。

奴隷解放と人種差別の解消とは全く別ものですから、土地を持たない彼らは、白人から土地を借り貧しい小作人として生きるか、別の仕事を探して都会に出るかいずれかを選択せねばいけなくなりました。
こうして彼らの居住区は北へと広がり、いずれこれが彼らの文化を新しい環境と融合させ発展させる、つまり今日はジャズの源流の一要素が生まれた日ということにもなるわけです。

それにしても、歴史が文化を生み、混乱や憎しみさえも文化の礎に成りえる、今現代にある世界中のそれらも、いずれ大きな文化の礎に成り得るのか?いや、逆に混乱や憎しみという人間の負の部分が文化を生み出していくのかもしれない、そんなことを思わずにはいられません。それでも人間に知恵があるなら、同じ過ちを繰り返さない努力の中に文化が芽生えることを願いたいものです。

なんだかわけの分からない話になってきました。

ところで、みなさんは今解放されるとしたら何からの解放を望まれるでしょう?
おっとそこの御主人、そこの奥様、「それを言っちゃあおしめぇよ」ってぇのはよしてくださいよ。せいぜい「夜のお勤めから解放されたい」くらいのある意味ノロケ程度で止めておいてください。

「はい、そこの君」
「受験勉強です。」
「なるほど、多くの先輩が今まさにその解放感に酔いしれてますよ。」
「はい、そこのあなた」
「忙しい毎日から解放されたいです。」
「ふむふむ、あなたを必要としている人が多い、つまりは頼りにされているんですよ。あんたは偉い!」
「はい、そこのバブ君」

「え~と、貧乏でしょ、それから仕事でしょ、世間の冷たい目もそうだし、家族の冷たい目もそうかな、それから・・・・・・・」
「一生言ってろ!」

え~私事ではありますが『アメリカ奴隷解放記念日』の翌日、つまり3月17日は愚か者の生誕日でありまして、
さっそく本日は、昨晩の「飯無し事件」を少しは反省したのでしょうか、『本日の料理当番』から解放していただくという素敵なプレゼントをいただきました。ひょっとして来週から作らなくていいなんていうサブライズも付いてたりして(ないない)
みなさまにもお願いいたしますけど、おめでとうの言葉は全く必要ありません。ただし、プレゼント等々いただけるものは拒否いたしませんので振るってお申し出下さい。(笑)

さて、今日の一枚は、昨日に引き続いて「LULLABY OF BIRDLAND」をこんどは白人女性ボーカルで聴いてみようかと、クリス・コナーを選んでみました。

いわゆるスタン・ケントン楽団から独立したばかりのクリスが1953~54年に吹き込んだ音源を再編集したベツレヘム三部作のうちの一枚です。
エラ、サラ、カーメンが三大黒人女性ボーカリスト(ビリー・ホリデイは別ものとして)とするなら、アニタ、ジューン、クリス、この三人を三大白人女性ジャズボーカリストという感じなのでしょうか?(すいません、ほんとボーカルものには疎すぎるぐらい疎くて)
白人ボーカリストは全てスタン・ケントン楽団の専属歌手であったという共通点もありますよね。

ともかく、クリスのチャーミング・ハスキー・ボイスは、正直昨日のメル・トーメより数段好きなわけで、「LULLABY OF BIRDLAND」も「メル・トーメは聴かなくても、これは聴いておくべきだと思う」みたいな。(じゃあ「何で昨夜これにしなかった」と怒られそうですが、ほら昨夜はオヤジの子守歌の話でしたから)
ドラムレスで聴かせる同曲は、大好きなサラとブラウニーのそれとはまた違った、どちらかというと大人の色気を感じる一曲になっていると思います。
こうして、伴奏スタイルがいろんな形態で収録されたアルバムを聴くと、やっぱり少人数バックでチャーミング・ハスキーを楽しむ方が私は好きです。
「TRY A LITTLE TENDERNESS」「WHY SHOULDN'T」なんかなんともいえない心地よさがあります。

ちなみに私の所有盤は2曲ボーナストラックの入ったCDです。

SINGS LULLABYS OF BIRDLAND / CHRIS CONNOR
1953年12月17,18日, 1954年8月9,10,21日録音
CHRIS CONNOR(vo)
ELLIS LARKINS' Trio[1~5,15]  VINNIE BUKE'S Quartet[9~14,16]  LIVER'S Orchestra[6~8]

1.LULLABY OF BIRDLAND
2.WHAT IS THERE TO SAY
3.TRY A LITTLE TENDERNESS
4.SPRING IS HERE
5.WHY SHOULDN'T
6.ASK ME
7.BLUE SILHOUETTE
8.CHIQUITA FROM CHI-WAH-WAH
9.A COTTAGE FOR SALE
10.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
11.STELLA BY STARLIGHT
12.GONE WITH THE WIND
13.HE'S COMING HOME
14.GOODBYE
15.WHY SHOULDN'T I (tk.2)
16.STELLA BY STARLIGHT


猫のケツ、猫のマタ?

2008年03月15日 | s-u

今日はほんと暖かい一日でしたねぇ、車の中なんて暑くてエアコンが欲しいくらい、本来は窓全開で爽快な走りといきたいところでしたが、花粉症にはそれもかなわず、シャツを腕まくりして運転していました。

休日出勤の今日は久しぶりの休肝日にしようかと・・・・・ところが帰ってみると肝心の米がありません。しかもおかずらしいおかずも無いというのは「どうゆうわけ?」
しかたがないので、自分でつまみを作ってワインなどを飲み始めました。

そんなこんなで、食後(?)もケニー・ドリューの「DARK BEAUTY」なんぞをターンテーブルに乗せ、ゆっくりとワイン片手に新聞を読んでおりました。

上原ひろみのチック・コリアとの共演盤「DUET」についてのインタビュー記事にも目は行ったのですけど・・・・・・

♪ ねんねん、猫のケツにカニが入り込んだ
  カニかと思ったらけんむし(毛虫)だけんむし
  毛だらけ、穴だらけ
  寝ろてばよ寝ないのかよ ♪

「うちの子守歌どこから ~「ねんねん猫のケツ」「お寺の鐘が鳴るよ」~」なる記事に載ってた子守歌です。これは東京都小平市の奥様が伯母さんに歌ってもらった子守歌なのだそうですけど、NPO法人「日本子守唄協会」(こんな団体があることも知りませんでした)によると「ねんねん猫のケツ」で始まる子守歌は全国各地に見られるのだそうで、入り込むのはカニだったりアリだったりと様々あるらしいのですが、猫のお尻に何かが入るのは共通しているのだとか。
「そういえばとうちゃんも、「ねんねん猫のケツ」って歌ってたっけ・・・・あれ?「猫のマタに毛がはえだ」だったけかなぁ?」
まったくマタに毛じゃなんともゲスな子守歌になってしまいます。

良く覚えていないのは、父が子守歌を歌ってくれるよりだんぜん母が歌ってくれた頻度が高かったということで
♪ ねんねんころりよおころりよ ぼうやは良い子だねんねしな・・・♪
という最もポプュラーな歌詞が私にはなじみの子守歌でした。

以前「竹田の子守歌」が「の子」とさげすまれながら、「守り子奉公」をしていた少女達の労働歌だったという話をしたことがありました。
問題云々に限らず、子守歌には辛い奉公の労働歌から生まれたという歌が多いわけで、

♪ お子守りゃ 楽なようで してみりゃつらい
  だんなさんにしかられ 子にゃなかれ
  おかみさんにゃ よこめでにらめられ
  はやく正月くればよい
  ふろしきづつみに 下駄さげて
  だんなさん ながながお世話さま
  おかみさん ながながお世話さま
  どんなに 坊やがかわいとて
  にどとのお世話に なりませぬ
  さらば ご主人 おたっしゃで ♪

こんな長野の子守歌もまさに労働歌ですよね。じつにブルースなのであります。

「子守歌は繰り返し歌われながら受け継がれてきたもので、土地や各家庭で節も歌詞も変化しつつ、伝わってきた重みがある。古くからある子守歌がとぎれかけている現在、その価値を見直し、歌い継いでほしい。」という「日本子守唄協会」の会長さんの言葉で今日の記事は締められておりました。
みなさんのお宅に伝わっている子守歌は、どんな節でどんな歌詞なのか?そしてその背景にはどんないわれが隠されているのか?そんなことを考えてみるのも一興だと思いませんか。

ところでうちのとうちゃんの子守歌は「猫のケツ」だったかなぁ「猫のマタ」だったかなぁ、あとでかあちゃんに訊いてみよっと。

さて、今日の一枚は、誰かがやっている「ララバイ」にしようかといろいろ考えてみたのですが、父の話も出たので、本当に珍しく男性ボーカルはどうかなんてメル・トーメの「Lullaby Of Birdland 」を選びました。

ごめんなさい、私、メル・トーメは、というより男性ボーカルは女性ボーカル以上に不得意分野でありまして・・・・・・
この手のボーカルものはほとんど聴かない私ですから、このCDも「何でここにあるんだろ?」といった代物、解説はご容赦下さい。(しかも輸入盤なのか日本語のライナーノーツは全くないし・・・)

とりあえず、改めて聴いた感想を言いますと、悪くは無いんですが、やはり毛色的には合いません。どちらかといえば、特に男性ボーカルは囁くような色っぽさがあったほうが、いやいやメル・トーメの声は色っぽいんですけど、う~~~んなんて言ったらいいかなぁ、バックがピアノ一本だったり、せめてコンボどまりで、女を口説くように歌うほうが好きかなぁなんてね。さもなくば、もっとダミ声で唸るんでもいいんですけど(笑)

まぁ、今日のところは「オヤジの子守歌」を思いだしたということで、この選曲をお許し下さい。

SONGS OF NEW YORK / MEL TORME
1963年12月2日録音
MEL TORME(vo)

1.SUNDAY IN NEW YORK
2.AUTUMN IN NEW YORK
3.LULLABY OF BIRDLAND
4.BROADWAY
5.YHE BROOKLYN BRIDGE
6.LET ME OFF UPTOWN
7.42nd STREET
8.SIDEWALKS OF NEW YORK
9.HARLEM NOCTURNE
10.NEW YORK, NEW YORK
11.THERE'S A BROKEN HEART FOR EVERY LIGHT ON BROADWAY
12.MANHATTAN
13.MY TIME OF DAY


想いよ届け我が君へ

2008年03月14日 | a-c

今日は「ホワイトデー」などというなんとも商業主義丸出しの日。バブル期には「バレンタインデー」にいただいた贈り物の三倍返しが常識であったのだそうですが(私は知りませんでしたけど)現代はそこまで行かなくても少々色を付けてお返しするのがあたりまえのようになっていて、全くオヤジ族にとっては悪習の何ものでもないわけです。

そもそも、やれ「バレンタイン」だの「ホワイト」だの、精気漂う若者がやっていればいいことで、中年オヤジを巻き込むなってぇの・・・・・
とか言いながら、やっぱり「バレンタインデー」にいただけるチョコレートの数を気に掛けてしまうのはオヤジも同じだったりしますけどね。(笑)

振り返れば、私が若い頃に「ホワイトデー」なんてもんは無かったと思い調べてみると、
「ホワイトデー」はキャンデーを贈る日として飴菓子業界の全国組織である全国飴菓子工業協同組合の1978年(昭和53年)の名古屋に於ける総会で飴菓子業界の総意として決議採択されて全飴協ホワイトデー委員会を組織し、2年間の準備期間を経て1980年(昭和55年)3月14日に「第一回ホワイトデー」が世に生まれ出たのだそうで、「ホワイトデー」という名前も「ポピーデー」「フラワーデー」「ホワイトデー」「クッキーデー」などと言われていたものを、全飴協・関東地区部会で「ホワイトは純潔のシンボル。ティーンのさわやかな愛にぴったり」(ティーンって今どきその言い方はないでしょうが)という理由から名付けられたのだそうであります。

「なにがさわやかな愛だい、惚れたの腫れたのってしゃらくせぇ、どっちもこっちも盛りづきやがってよぉ!!!!」と思うのは若さも失ってもてもしないオヤジのヒガミそのものですね。それにしても飴協は余計なことをしてくれたもんです。
それでも出来てしまった風習ですから、私も数少ないチョコレートのお返しをしてまいりましたよ。

「あ~~あの女(ひと)は、私の想いを感じ取り、受け止めてくれるだろうか・・・想いよ届け我が君へ!」
「ば~~~か」
 
律儀なコンビニ店主Mさんは「クリスマスケーキだ、恵方巻きだ」と何かにつけて注文してくれるからと、飲み屋さんの女の子全員にお菓子をプレゼント、何故かこれに私も付き合わされ、昨晩は遅い時間からの「ホワイトデー便乗ただ酒」をいただいてまいりました。本来お返しするホワイトデーの前日に「ただ酒」にありつけるとは「こいつぁ春から縁起がいいわいなぁ~~~」って、オイオイ。

はてさて、みなさんの「ホワイトデー」はいかがだったでしょうか?

さて、今日の一枚は、久しぶりですねぇクリフォード・ブラウンです。
アルバム名のごとく、処女録音と死の直前に行われたジャム・セッションを抱き合わせたメモリアル盤です。

それにしても、ブラウニーのトランペットは初期であろうと死の直前であろうと、樹木希林が「ジュリー」って叫んだごとく(古い!)「ブラウニー」って叫びたくなってしまう、まさにそんな音ですねぇ。
「I COME FROM JAMAICA」のソロだって「WALKIN」のソロだって、「DONNA LEE」のソロなんてあ~た・・・・「マイルスがなんぼのもんじゃい!」いやいや、これは失言でした。
私がジャズを聴き始めた頃、いかにもトランペットの音らしい音をぶちかますブラウニーは、私のアイドルだったわけです。
「できれば30歳のブラウニーも40歳のブラウニーも聴いてみたかったなぁ」
ブラウニーのアルバムを取り上げるたびについつい口にしてしまいます。

やっぱりブラウニーは今でも私のアイドルですね。
「できるならこの想いをブラウニーに届けたい」

THE BEGINNING AND THE END / CLIFFORD BROWN
1952年3月21日[1~3], 1952年6月25日[4,5]録音
Chris Powell & His Blues Band CLIFFORD BROWN(tp) VANCE WILSON(as,ts) EDDIE LAMBERT(g) DUKE WELLS(p) JAMES JOHNSON(b) OSIE JOHNSON(vo,perc)[1~3] ZIGGY VINES(ts)[3]
CLIFFORD BROWN(tp) BILLY ROOT(ts) SAM DOCKERY(p) ACE TISONE(b) ELLIS TOLLIN(ds)[4,5]

1.I COME FROM JAMAICA
2.IDA RED
3.WALKIN
4.NIGHT IN TUNISIA
5.DONNA LEE


デジタル化ぁ?

2008年03月13日 | d-f

気温変動と花粉に悩まされる毎日ですが、みなさんの体調はいかがなものでしょうか?
私は朝、顔を洗ってもなんだか一本ピシッというものが無いというか、そうでなくともボケている脳がさらにボケボケになっているというか、ともかくサッパリとしない感じが続いています。えっ?それはたんに飲み過ぎのせいだろうって?・・・・う~~~ん、否定は出来ない。(笑)

今朝もそんなボケ頭で新聞を読んでいると、やれ「武藤総裁を参院否決」とか、「道路財源、与党、来週にも修正案」とか、「博士号取得に謝礼30万」「児童虐待死急増」・・・
もの申したい記事が山ほど載っております。
しかし、「今日のところは何も言わずにおいといてやろう」ということで(なんじゃそりゃ?)経済面に紹介されていた「レコードからCDへ、デジタルプレーヤー販売」との記事についてちょっと。


興味のある方はこちらの記事をどうぞ

この「デジタルプレーヤー」なるもの、ソニーから4月15日に販売予定の「PS-LX300USB」というしろもので、アナログ出力とUSB出力の双方を持っているプレーヤーなのだそうです。
付属の編集ソフトで、アナログレコードからの取り込みだけでなく、CD-R/RWなどへのライティング機能も備えていて、非圧縮ファイルでの取り込みのほか、MP3形式/ATRAC形式などへのエンコードも可能なうえに、ノイズ軽減のためのツールも搭載しているという・・・・・つまり、アナログレコードの音源を直接PCに取り込み、CD-Rへ書き込んだり、携帯MP3プレーヤーに落とし込んだり出来るレコード・プレーヤーということらしく、価格は2万8,350円なんだとか。

はてさて、このプレーヤーにどれほどの需要があるものなのでしょうか?

ずいぶん前のことですが、じつは私も「レコードをCD化して気軽に聴こう」てな安易な発想で幾つかのアナログ盤をCD-Rに落とした事がありました。(もちろんデジタル化するということは携帯プレーヤーへの転送も可能です。)
そのためにイコライザーとノイズカッター付き編集ソフトなんか仕入れちゃって・・・・
おかげさまで、レコードをCD化して欲しいと頼まれればいつでも我が家では出来るわけですけど・・・・・

結果を言いますと、結局はそれほど活用しませんでした。
それは何故か?
つまり、アナログ盤はアナログで聴くからこそのアナログ盤であって、CDで聴きたければCDで買い直してしまうということになってしまったからです。
唯一、亡くなった親友の所有アナログ盤を、奥様が「音楽好きとはいえない私が、それでも思い出としてたまに聴きたくなっても、そのためにレコード・プレーヤーを買うというのも・・・」とおっしゃるので、CD-Rに全て落としてプレゼントした事があり、この時は多いにこのシステムが役にたちましたけどね。

アナログ盤を多く所有されているリスナーはそれをデジタル化することよりも、さらに良い音響システムでアナログを聴きたいという方向へ走るのが現実ではないかと思ったりして、
何も無理矢理デジタル化しなくても・・・・・

いえいえ、全否定するわけじゃありませんよ。
例えば、親友の奥様のように、そうそうは聴かないけど思い出としてCD化したいとか、昔集めたドーナツ盤のレコードを何枚かのCDにして気軽に聴きたいとか、携帯プレーヤーで楽しみたいけど、改めてCDを買ったり、ネットでダウンロードするのはもったいない、まして廃盤になっていたりCD化されていなかったりする音源を気軽に楽しむにはデジタル化するにかぎるといった場合には、じつに有効なプレヤーであると思います。
げんに私も所有しているドーナツ盤やカセットテープの音源(このおかげでカセットテープはほぼ廃棄できました。)は全てデジタル化してありますから

はたしてこの「デジタルプレーヤー」なるもの、売れ行きはどうなるでしょうか?
みなさんは買いですか?それとも・・・・・・・・

さて、今日の一枚は、ビル・エバンス、アナログ盤ではなくCDでの紹介です。
この音源、そもそもはハート・ノート・レーベルで「HOW DEEP IS THE OCEAN ?」というアナログ盤で発売されました。その後CD化され、さらに完全盤である今日のこのCDが販売されました。
ここで私は全て同じ音源であるかのように書きましたが、これには異論がある方もいらっしゃると思います。
というのも、先に出されたアナログ盤とCDは録音日が1965年2月12日と記載され、今日のCDは1965年2月13日と記載されているからです。
残念ながら私はアナログ盤を所有しておりません。しかし、最初のCDとこれを聴き比べるかぎり同一録音であると確信しています。とすれば、全8曲が全て収録されたこのCDがお得かなぁ、なんて思ったりしてね。(でも、じつはアナログ盤が欲しかったりして...笑)

まぁ、同じだろうと違おうと問題は中身でありまして、
同メンバーでの初スタジオ録音「TRIO '65」を済ませて間もないこともあってか、あのちょっとピッチを上げた雰囲気はここでも同じで、これを良しとするかどうかは、賛否の分かれる「TRIO '65」に類似するかもしれません。
私は嫌いじゃありませんよ、ただ録音状態がもう少し良ければなおよろしいのですが。
「NARDIS」でのチャック・イスラエルのソロはなかなかの聴きものだと思います。
だけど、やっぱりエバンスの心からスコット・ラファロの影を消し去るまでの力は、イスラエルには無かったのかなぁ????????

ちなみに9~10曲は1962年、イスラエルとやり始めた初期の「バードランド」でのライブ音源です。これは「初期とこの時期を聴き比べてみろ」というプロデューサーの意図なのでしょうか?
なるほどラファロの曲「GLORIA'S STEP」のイスラエルを聴くと物足りなさは隠せないかも?

LIVE IN PARIS / BILL EVANS
1965年2月13日[1~8], 1962年2月10日[9~11]録音
BILL EVANS(p) CHUCK ISRAELS(b) LARRY BUNKER[1~8], PAUL MOTIAN[9~11](ds)
1.ELSA
2.I SHOULD CARE
3.TIME REMEMBERED
4.COME RAIN OR COME SHINE
5.SOME OTHER TIME
6.NARDIS
7.HOW DEEP IS THE OCEAN ?
8.ISRAEL
9.GLORIA'S STEP
10.HAUNTED HEART
11.NARDIS


酒と女は敵なり

2008年03月12日 | a-c

バカ陽気だった昨日から私はチョンガー状態でありまして、昨晩はおもてで飲んで帰ることも考えたのですが、いつものバーもお休みですし一人ゆっくりと自宅で飲むことを選びました。

ならばと帰り際に刺身を仕入れ、あとは日曜日にフワフワ鶏団子を作った残りのはんぺんで一品作り、ビールで始まり日本酒突入!
「あれ?帰宅時間がいつもより早いんじゃない?」
まぁまぁまぁまぁ、それはそれとして、久しぶりに自宅での深酒とあいなりました。止める者のいない一人飲み、これはこれでよろしいものであります。
それにしても自宅での深酒というのはおもてでのそれよりたちが悪かったりもしますね、すっかり酔っぱらってしまった私は、ブログの更新すら面倒になり、ギター抱えて歌ってみたり、夜にしては少々ボリュームを上げてレコードを聴いたりとやりたい放題。後始末も考えずに飲み惚けてしまいました。

ところが、不思議なものです。一人でゆっくり飲む酒ほどありがたいものはないはずなのに、酔えば酔うほどちょっとだけ寂しくなって「話し相手がいればなぁ」なんて思ったりもして、相手がいれば自由に飲めず、自由に飲めば相手が欲しい、
「人間、そんな矛盾を抱えた生き物でござんすよ」(笑)

あ~あ、こんな時にちょっと色気のあるいい女が「バブさん、いいから今夜は飲んどくれよ」てなこと言いいながら一杯注いでくれて、ご返杯ってんで杯をわたすと
「そう、じゃいただいちゃおうかしら」なんて・・・・
そもそも色白なもんだから、少しの酒でも頬のあたりがポーっと桜色に染まってさぁ、これがまた色っぽい。
そのうちにちょっと笹が進めば眠気もさすってもんで、ごろっと横になるね、するってぇと
「バブさん、自分の腕枕なんて野暮なことしないで、あたしのここを枕におしよ」
なんて、あ~た!!!!!!!

・・・・・・・・いかん、完全に落語の『浮世床』みたいになっちゃってます。
でもいいですよね『浮世床』も私の話も全部夢話ですから

世の中は色と酒とが敵なり どふぞ敵にめぐりあいたい

四方赤良(よものあから)の狂歌にこんなんがありました。まったく男なんてぇ者はしかたのないものでありますね。

さて、今日の一枚は、ジーン・アモンズです。
といっても、プレスティッジお得意のオール・スター・セッションですので、アモンズ一人をフューチャーしたアルバムとは言えません。アモンズを中心に当時の若手(笑)アート・ファーマー、ジャッキー・マクリーン、ケニー・バレルそれぞれのソロを充分楽しめるそんな一枚に仕上がっています。

2曲目「PINT SIZE」でのマクリーンのソロが私は好きですねぇ、ふと「4,5 AND 5」の「SENTIMENTAL JOURNEY」を思い浮かべてしまうような・・・・
もちろんアモンズも「STELLA BY STARLIGHT」あたりを聴くとさすがといった感じ、他のファーマー、バレルのソロもなかなかです。
バックもさすがマル・ウォルドロンと思えるところがそこかしこにあって、なかなか面白いアルバムだと思いますよ。

FUNKY / GENE AMMONS
1957年1月11日録音
GENE AMMONS(ts) ART FARMER(tp) JACKIE McLEAN(as) KENNY BURRELL(g) MAL WALDRON(p) DOUG WATKINS(b) ART TAYLOR(ds)

1.FUNKY
2.PINT SIZE
3.STELLA BY STARLIGHT
4.KING SIZE


頑張れ!代表選手!

2008年03月10日 | s-u

ある日走った その後で 僕は静かに 考えた
誰のために 走るのか 若い力を すり減らし
雨の降る日も 風の日も 一人の世界を 突っ走る
何のために 進むのか 痛い足を がまんして
大きな夢は ただ一つ 五つの色の 五つの輪
日本のための メダルじゃない 走る力の 糧なんだ

今日、北京オリンピックのマラソン代表選手が発表になりましたね。
我が母は何故かマラソン好きで、昨日の名古屋国際も一時もテレビの前を離れずに観戦しておりました。
「誰が勝っても良いけど、頑張ってる姿が好きなんだ」と母は言いますが、何処かでアクシデントを望んでいるのではないかと思う私はひねくれ者です。

マラソンと聞いて頭に浮かぶのがアベベと円谷幸吉というのは、我が年代より上の方だけでしょうね。もちろん私ですら東京オリンピックの全てを覚えている年代とは言えないわけですけど、それでもアベベと円谷幸吉の二人は何となく覚えているように思います。

冒頭の歌は、ピンク・ピクルスの「一人の道」という、メキシコオリンピックの年に自ら命を絶った円谷幸吉を題材に作られた歌です。東京オリンピックは記憶に不鮮明でもこの歌は今でもソラで歌えるほど鮮明に記憶に残っています。

東京オリンピックのマラソンでは、最も期待されていた君原健二が日本人では一番先に国立競技場へ戻ってくると誰もが思っていたのが、それは伏兵であった円谷幸吉でした。しかもアベベについで二位で競技場入り、最後はヒストリーに抜かれたものの堂々の銅メダル獲得となったわけです。

その後、東京オリンピック陸上競技唯一のメダリスト円谷幸吉は、次期メキシコでの金メダルを期待され、過酷ともいえるプレッシャーと闘い続ける事になるわけです。所属自衛隊体育学校の方針変更、オーバーワークによるヘルニアの発症、「次のオリンピックの方が大事」と認められなかった婚約・・・・・・
たかだか7ヵ月前に始めてマラソンを走り、たまたまオリンピックで銅メダルを取ったがために人生全てが狂っていった円谷幸吉
あってはならぬ悲劇でありました。

父さん 許して下さいな 母さん 許して下さいね
あなたにもらった ものなのに そんな生命を 僕の手で
見てほしかった もう一度 表彰台の 晴れ姿
だけど 身体は動かない とっても もう 走れない
これ以上は 走れない

今回代表に選ばれた佐藤敦之選手は、円谷幸吉以来二人目の福島県出身ランナーだとか、そして、中村友梨香選手は昨日が初マラソン、初マラソンから7ヵ月で銅メダルを取った円谷幸吉と似たようなものです。それでふとこんな歌を思い出してしまいました。
まぁ現代は円谷幸吉に死をももたらしたようなプレッシャーは、誰もかけないかもしれません。それでも日本代表としてのプレッシャーは計り知れないものでしょう。
過度な期待をかけずに静かに応援しようではありませんか。
そんでもって、彼らにはプレッシャーなど跳ね返して、伸び伸びと自分のレースをしていただきたいものです。
頑張れ!代表選手!

さて、今日の一枚は、ラッキー・トンプソンです。
ニューヨークで、ライオネル・ハンプトン、ビリー・エクスタイン、カウント・ベーシー、ロサンゼルスに移ってディジー・ガレスピー、ダイナ・ワシントン、音楽出版社の経営なんかもやって、スタン・ケントン楽団でもやってたし、ヨーロッパでも活躍してたんですよねぇ・・・・そのわりには知名度が低いかな?

ソプラノとテナーを交互に聴かせてくれるアルバムですが、どちらも優しく語り掛けられているようで、とても暖かさを感じます。音自体が暖かいのかなぁ?
「IN A SENTIMENTAL MOOD」「I FORGOT TO REMEMBER」あたりは、酒のつまみにもピッタリだと思いますし、ほんでもって「INVITATION」あたりで、ちょっと厭らしく・・・・・・

「IN A SENTIMENTAL MOOD」を「DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE」の同曲と聴き比べてみるなんてぇのも一興かと思いますよ。
これがどちらも捨てがたいところはあるんですけど、はたしてあなたはどちらがお好みでしょうか?

LUCKY STRIKES / LUCKY THOMPSON
1964年9月15日録音
LUCKY THOMPSON(ts.ss) HANK JONES(p) RICHARD DAVIS(b) CONNIE KAY(d)

1.IN A SENTIMENTAL MOOD
2.FLY WITH THE WIND
3.MID-NITE OIL
4.REMINISCENT
5.MUMBA NEUA
6.I FORGOT REMEMBER
7.PREY LOOT
8.INVITATION


桜(はな)と鼻とのせめぎ合い

2008年03月09日 | v-x

午後から少し風は強くなったものの今日は暖かな一日でした。いよいよ心も弾む春本番といったところでしょうか。
いつも珈琲を買ってくるヤナイ珈琲さんでは、毎年近くにある桜の「開花予想クイズ」なるものを行っておりまして、
「そうかぁ、もうそんな季節なんですねぇ。」
昨日私も4月7日開花予想で投票してきました。正解するとモカベースの新ブレンドが200グラムいただけるそうなので当たることを祈っています。

春本番、桜(はな)と鼻とのせめぎ合い

ここ数年それほどの悪化も見せなかった我が花粉症、今年はMr.マリックのごとく「来てます」ねぇ、これがひどいとせっかくの心ウキウキの春もブルーな気分になってしまうわけで、かといって、数年我慢していた薬にも頼りたくもなく、なんとか乗り切る算段をしなければいけません。
ノーズ・クッション付きマスクというのが「眼鏡が曇らずいいよ」というので、明日あたり眼鏡を曇らせながら探し歩いてみようかと思っています。

先日、Mさんの娘さんが
「鼻がムズムズするんです。」というので
「あれ?花粉症なの?」と訊くと
「去年、おかしいなぁと思って医者に行ったらそうだって言われました。でも、今年は大丈夫でしょ?」
「あっはははははは、あまい!一度出た花粉症はそう簡単に消えやしないよ。去年より花粉が飛んでるみたいだから、来たねぇ花粉症。30年以上お付き合いしているバブさんが言うんだから間違いない。」

昔、花粉症なんて病名を聞いたことも無かった頃からお付き合いしている私としては、新たに発症したという話を聞くと「やったぁ!今まで知らなかった苦しみを知るがいい!」てななんとも悪魔のような想いが心の何処かでうごめいてくるのであります。(笑)
それでも若いお嬢さんの発症はかわいそう、できれば花粉症の「か」の字も知らないという部長にでも移っちゃえばいいのに・・・・・・

ともかく花粉症のみなさん、「花見酒」ならぬ「鼻見酒」にならないように、なんとか対策を立ててウキウキの春を迎えましょうね。

さて、今日の一枚は、チャック・ウエインです。
じつはこのアルバム、何故私が持っているのか?いつ買ったのか?全く覚えていない一枚なのです。というか、私の持ち物じゃないのではないかと・・・・・・でも、もう十数年我が家にありますから私のものといっても・・・・・・こら!
おそらくは、知り合いの誰かの手から私のもとへ流れてきたものだと思うのですが、心当たりの方がいらっしゃいましたら、バブまでご連絡下さい。(笑)

チャック・ウエインはバップ初期から活躍したギタリストで、ウディ・ハーマンや、ジョージ・シアリングのところで弾いてましたよね。
って、私はそれほど気にかけていたギタリストではないんです。(だからこのアルバムも私が積極的に仕入れた物じゃないと分かるのですが)
かといって全く聴いたこともないというわけではないのですよ、私としてはバップの匂いのするクール派?なんだかどっかのまがい物評論家みたいなイメージでしょうか。
あまり音を張り上げない淡々と弾く人、ありがちなギタリスト(すいません、ひどい言いようです。)どうしても一皮むけない印象を持ってしまうのは、あまり多くを聴いていないせいなのでしょうね。
このアルバムでは音も出ているし、一曲一曲が短いのが難点ですけど、心地よい雰囲気をかもしだしていると思います。
みなさんに多いに注目してくださいとはけして言えませんが、私みたいにたまたま手元に転がり込んできたら、そっとライブラリーに取り込んでしまっても良い一枚だと思います。(ひでぇ~~、もう完全に自分のものにしようとしてんだろ!....笑)

MORNING MIST / CHUCK WAYNE
1964年12月8日録音
CHUCK WAYNE(g, bj) JOE WILLIAMS(b) RONNY BEDFORD(ds)

1.GOODBYE
2.SEE SAW
3.LI'L DARLIN'
4.I'LL GET ALONG
5.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
6.SHALIMAR
7.SOMEONE TO WATCH OVER ME
8.SONG IS YOU
9.ALONE AT LAST
10.LOVELY

おまけ、
今日は日曜日ですので恒例の『料理当番、本日の一品』です。

こちらは「鶏のフワフワ団子汁」。ポイントは鶏団子にはんぺんを入れること、これでフワフワ食感の団子が出来ます。

もう一品は「鯵のたたき(生姜大きめ...笑)」、生ものダメ組には塩焼きにして出しました。
今週もお相手は日本酒でした。


合格点がくれた自由時間

2008年03月08日 | a-c

先週慣れない大工仕事で手作り修理をした物置のドアですが「やっぱ塗装しないと腐るかもしんない」とのアドバイスと浸透性のペンキまでS君よりいただいたものですから、本日は散歩をお休みして、そのドアの塗装を行いました。

「この塗料はけっこう高いんだよ」とS君が言うだけのことはあって、百均で仕入れた軟弱刷毛でも問題なく塗ることが出来きて、S君には感謝しています。

ともかく、ここに「手作りドア」完成です。パチパチパチパチ
以前より若干厚みと重さが増えてしまいましたが、そのぶん蝶番も大きい物に変えましたし、以前は付いていなかった引き手も付けました。
「しょせん素人のやっつけ仕事ですから、こんなもんで許してつかぁさい」
「ふむ、塗装が少々まばらで、なおかつこぼして汚した点はいただけないが、まぁ許そう」
我が家の悪代官、いやお代官様にもいちおうの合格点はいただきました。(笑)
さぁ、一仕事済ませば自由時間を満喫しても文句は言われないでしょう。

じつはちょっと前から気になっていた歌がありまして、それはもちろん私のことですからブーム、流行よりはだいぶ後れているのですが、中村中さんの「友達の詩」であります。

「はて?あたしゃこの曲を何時何処で聴いたのだろう?」
中村中さんが昨年の紅白に出演されたことは知っていますけど、その紅白は飲むのに忙しくて見ていなかったわけですし、おそらくは車の中のラジオで聴いたのが最初だったでしょうか?それ以来どうにも耳から離れない一曲になってしまって、YouTubeなどでも何度も聴いておりました。だけど「CDを借りてくるまでは・・・・」とも思ったりして今日までに至ったとそういうわけです。

話を戻しましょう。自由時間が出来た私は、ちょっと観てみたかったマット・デイモン主演の「ボーン・アルティメイタム」を借りてこようかとレンタル屋さんに出かけたわけです。こうなればついでです、中村中さんのアルバム「天までとどけ」もいっしょに借りてきてしまったというわけです。

その結果・・・・・借りてきて良かったと思っています。
「友達の詩」もさることながら「冗談なんかじゃないからネ」って曲がなんともまぁ、私をくすぐったり、「ブラットホーム」「さよなら十代」「愚痴」も悪くない、それ以外もしばらくこの手の歌を耳にしていなかった私にはちょっと新鮮な感じがしました。もちろん全てを繰り返し聴けるかと言われれば若干難しい曲も含まれてはおりますが、たまにはこういうのも有りかなってね。
歌詞の端端に彼女(そう呼ばせていただきますが)の苦悩が見え隠れして、正直さが訴える心はじつにストレートに伝わってくるように思えます。

おっと「ボーン・アルティメイタム」の感想は、また日を改めて

さて、今日の一枚は、ソニー・クラークです。
昨日に引き続いてのブルーノート発掘盤でありますが、収録曲は全てクラークのオリジナル、しかもタイム盤「SONNY CLARK TRIO」とほとんど同じという一枚です。
「ひょっとしてこの録音がボツったのはそのせいか?いやいや録音はこっちの方が先のはずだ・・・・・」
考えていくといろんな憶測が出来てそれはそれで楽しいでしょ(笑)

え~~ではこの二枚、出来としてはどちらが良いかということになりますけど・・・
これは捉え方ですね。私の個人的意見としては、クラークのアルバムとして考えるとだんぜんタイム盤の勝ちということにる反面、リーダーをクラークと考えなければ、今日のこのアルバムも有りかなってところでしょうか。つまり、あなたがもしクラーク・ファンなら、このアルバムを曲がダブるからといってタイム盤「SONNY CLARK TRIO」と同じような期待を彼に持って聴いてはいけないということです。
もちろん二管フロント・クインテットとピアノ・トリオでは違って当然なのでありますが、ことクラーク一人の演奏内容を考えると、たとえば「BLUES BLUE」一曲聴いてもタイム盤とは比に値しないもののように感じてしまいます。

いかんいかん、これじゃ「このアルバムは悪い」と言っているようにきこえてしまいますよね。
でもそうではなくて、クラークよりもアート・ブレーキーやハンク・モブレーが活きたアルバムだと思ってください。そう思って聴けば充分に楽しめる一枚だと思います。

じつにひねくれた考えですけど、全てがクラークのオリジナルですから、リーダー、ソニー・クラークで間違いはないのでしょうが、ソニー・クラーク大人気の日本発の発掘盤であったことも多いにその根底にあるのではないか?
あるいは、この時、自分の曲であるにもかかわらず、クラーク自身が他人に取られたような気分を味わい、改めてタイム盤を録音した・・・・考えすぎですね。

MY CONCEPTION / SONNY CLARK
1957年12月8日録音
SONNY CLARK(p) DONALD BYRD(tp) HANK MOBLEY(ts) PAUL CHAMBERS(b) ART BLAKEY(ds)

1.JUNKA
2.BLUES BLUE
3.MINOR MEETING
4.ROYAL FLUSH
5.SOME CLARK BARS
6.MY CONCEPTION


先人に学ばぬ馬鹿

2008年03月07日 | a-c

昨日はいろいろとわけのわからないことをほざいてしまいましたが、今週のヤンチャぶりに自分でもビックリしている始末でありまして、本日は金曜にもかかわらず真っ直ぐ帰宅しました。

あなたの顔を日光に向けよ。そうすればあなたは影を見ることができなくなる。
                          - ヘレン・ケラー -

昨夜、8歳のヘレン・ケラーの写真が見つかったとのニュース流れてきました。本日の朝刊にも大きく写真が載っていましたが、優しくヘレンを見つめるサリバン先生の眼差しがとても印象的に感じました。
幼少期のヘレンの写真は残っているものが少なく、さらに最初の言葉として学んだとされる「Doll 人形」、それを持っての写真はこれが初めての発見なのだそうです。(映画『奇跡の人』ではヘレンが最初に口にした言葉が「Water 水」として描かれておりましたけど)


記事はこちらをどうぞ

我々の年齢だと小学生の頃「ヘレン・ケラー伝記」なんてぇのを読んだ方も多いでしょう。残念ながら読書癖の無かった私は小学校では読みもしないで、映画『奇跡の人』を観て改めてヘレン・ケラーのことを知りたいと思っても「今更人に訊けるか」的みみっちい根性が先走り、「三重苦を乗り越えた奇跡の人」(「奇跡の人」とは映画から取って付けたような言葉、しかも映画や舞台での「奇跡の人」は、奇跡を起こしたタリバン先生を指しているわけで、じつにいいかげんな私です。)程度の知識で乗り切ったバカ者でありました。
障害者の教育・福祉のみならず、婦人参政権運動、産児制限運動、公民権運動等々多くの分野で活動、活躍されていたことを本当に知ったのは、ずいぶんと後のことだったように覚えています。
あの頃、せめて『わたしの生涯』だけでも読もうとする努力もしなかった自分を恥じるばかりです。まぁ、ヘレン・ケラーだけでなく多くの先人が「目標を持って努力すれば障害など無くなる」と身を持って教えてくれたにもかかわらず、全く努力もしなかったからこその現在の私ですから、そんなちっぽけな事まで恥じていてはやっていけませんけどね(笑)

最初のヘレン・ケラーの言葉ではありませんが、私のように五体満足なことが、まかり間違えば本当の障害を生み、自分自身にはそれが見えなくなってしまう、たとえは悪いですけど「本当に怖いのはお化けより人間」。文明の力もしかり「使い方を間違えれば無かった方が良かった」なんてことにもなるということですね。
私のような外道には、健常者、障害者の区別無く、多くの方々から学ばなければいけないことがまだまだ沢山あるということなのでしょう。

一枚の写真を見ながらそんなことをふと思ったのでありました。

さて、今日の一枚は、ケニー・バレルです。
1970年代に入って、ブルーノートは多くの再発掘盤をリリースしました。このアルバムもそんな一枚です。録音日を考えると本来は「KENNY BURRELL Vol.2」の次に、ブルーノート第3番目のリーダー・アルバムとしてリリースされるべきものであったかもしれません。
んっ?でもまてよ。「KENNY BURRELL Vol.2」も、実際はリリースが少し遅れて、さらに内容も寄せ集め的ものではなかったっけか?????????
う~~ん、このあたりには何か理由があったのでしょうか?ブルーノートのバレルについてお詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただければと思います。

ともかく後発とはいえ、このアルバムが発売になったことは私にとってはありがたいことで、私の最も好きな時期のバレルを楽しめる一枚になっています。
特にバレル、オリジナルのタイトル曲「K.B. BLUES」のソロが好きですねぇ、指を鳴らしてリズムを取りながら一度お聴きになってみて下さい。

K.B. BLUES / KENNY BURRELL
1957年2月10日録音
KENNY BURRELL(g) HANK MOBLEY(ts) HORACE SILVER(p) DOUG WATKINS(b) LOUIS HAYES(ds)

1.NICA'S DREAM
2.OUT FOR BLOOD
3.K.B. BLUES
4.D.B. BLUES
5.K.B. BLUES (alternate take)

追伸、
先日、我が友人が企画したクラシック・コンサートが開催される旨の紹介をさせていただきましたが、ホーム・ページを立ち上げたようです。
よろしければ覗いてあげてください。
      平子久江コンサート