JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

想いよ届け我が君へ

2008年03月14日 | a-c

今日は「ホワイトデー」などというなんとも商業主義丸出しの日。バブル期には「バレンタインデー」にいただいた贈り物の三倍返しが常識であったのだそうですが(私は知りませんでしたけど)現代はそこまで行かなくても少々色を付けてお返しするのがあたりまえのようになっていて、全くオヤジ族にとっては悪習の何ものでもないわけです。

そもそも、やれ「バレンタイン」だの「ホワイト」だの、精気漂う若者がやっていればいいことで、中年オヤジを巻き込むなってぇの・・・・・
とか言いながら、やっぱり「バレンタインデー」にいただけるチョコレートの数を気に掛けてしまうのはオヤジも同じだったりしますけどね。(笑)

振り返れば、私が若い頃に「ホワイトデー」なんてもんは無かったと思い調べてみると、
「ホワイトデー」はキャンデーを贈る日として飴菓子業界の全国組織である全国飴菓子工業協同組合の1978年(昭和53年)の名古屋に於ける総会で飴菓子業界の総意として決議採択されて全飴協ホワイトデー委員会を組織し、2年間の準備期間を経て1980年(昭和55年)3月14日に「第一回ホワイトデー」が世に生まれ出たのだそうで、「ホワイトデー」という名前も「ポピーデー」「フラワーデー」「ホワイトデー」「クッキーデー」などと言われていたものを、全飴協・関東地区部会で「ホワイトは純潔のシンボル。ティーンのさわやかな愛にぴったり」(ティーンって今どきその言い方はないでしょうが)という理由から名付けられたのだそうであります。

「なにがさわやかな愛だい、惚れたの腫れたのってしゃらくせぇ、どっちもこっちも盛りづきやがってよぉ!!!!」と思うのは若さも失ってもてもしないオヤジのヒガミそのものですね。それにしても飴協は余計なことをしてくれたもんです。
それでも出来てしまった風習ですから、私も数少ないチョコレートのお返しをしてまいりましたよ。

「あ~~あの女(ひと)は、私の想いを感じ取り、受け止めてくれるだろうか・・・想いよ届け我が君へ!」
「ば~~~か」
 
律儀なコンビニ店主Mさんは「クリスマスケーキだ、恵方巻きだ」と何かにつけて注文してくれるからと、飲み屋さんの女の子全員にお菓子をプレゼント、何故かこれに私も付き合わされ、昨晩は遅い時間からの「ホワイトデー便乗ただ酒」をいただいてまいりました。本来お返しするホワイトデーの前日に「ただ酒」にありつけるとは「こいつぁ春から縁起がいいわいなぁ~~~」って、オイオイ。

はてさて、みなさんの「ホワイトデー」はいかがだったでしょうか?

さて、今日の一枚は、久しぶりですねぇクリフォード・ブラウンです。
アルバム名のごとく、処女録音と死の直前に行われたジャム・セッションを抱き合わせたメモリアル盤です。

それにしても、ブラウニーのトランペットは初期であろうと死の直前であろうと、樹木希林が「ジュリー」って叫んだごとく(古い!)「ブラウニー」って叫びたくなってしまう、まさにそんな音ですねぇ。
「I COME FROM JAMAICA」のソロだって「WALKIN」のソロだって、「DONNA LEE」のソロなんてあ~た・・・・「マイルスがなんぼのもんじゃい!」いやいや、これは失言でした。
私がジャズを聴き始めた頃、いかにもトランペットの音らしい音をぶちかますブラウニーは、私のアイドルだったわけです。
「できれば30歳のブラウニーも40歳のブラウニーも聴いてみたかったなぁ」
ブラウニーのアルバムを取り上げるたびについつい口にしてしまいます。

やっぱりブラウニーは今でも私のアイドルですね。
「できるならこの想いをブラウニーに届けたい」

THE BEGINNING AND THE END / CLIFFORD BROWN
1952年3月21日[1~3], 1952年6月25日[4,5]録音
Chris Powell & His Blues Band CLIFFORD BROWN(tp) VANCE WILSON(as,ts) EDDIE LAMBERT(g) DUKE WELLS(p) JAMES JOHNSON(b) OSIE JOHNSON(vo,perc)[1~3] ZIGGY VINES(ts)[3]
CLIFFORD BROWN(tp) BILLY ROOT(ts) SAM DOCKERY(p) ACE TISONE(b) ELLIS TOLLIN(ds)[4,5]

1.I COME FROM JAMAICA
2.IDA RED
3.WALKIN
4.NIGHT IN TUNISIA
5.DONNA LEE