JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

予定外の良い休日

2008年03月01日 | v-x

今日の午前中は
「○○、病院におくってってくんないか」
との母のリクエストで、眼科までの送迎担当となってしまいました。
もともと病院の待合所というのは苦手な私ですので、母の診察が終わるまで病院の近くをぐるっと散歩です。

午後には北風に変わり少し寒くなるとの予報も、午前中の散歩にはなんの影響もありません。そこは我が家のある住宅地とは違い、まだ若い方が多く住んでいる地域、子供達の元気な声もそこかしこから聞こえてきます。


住宅地の遊歩道にこんなんがあるんですよ

お年寄りがいて、働き盛りもいて、子供たちも遊ぶ、そんな住宅地が理想でしょうが、現代はそんなあたりまえも難しくなりつつある時代なのだと何となく思いながら病院へ戻ると、まだ母の診察は終わっていません。
するとそこへ、真ん丸お目々のカワイコチャンがやってきました。おかあさんのお付き合いでしょうか、3才くらいのその女の子はとてもヤンチャさんで、おかあさんがちょっと目を離すと走り回っています。
「こら!ダメでしょ!」
すると突然そんなカワイコチャンが、私に飴をくれるというのです。
「なに?おじちゃんにくれるの?・・・ありがとう」
と言って、そっとお母さんに返しましたけど、その可愛さときたら、まさに天使ですね。病院の待合所がちょっと好きになった午前中でした。

午後からは、先日壊れた物置のドアをなんとかしようかとも思っていたのですが、風が強くなってきましたので(じつはホッとしてたりして...笑)久しぶりに喫茶店のマスターの顔でも見に行こうと出かけてきました。

「あれ?マスター珍しいのかかってんじゃん」
「あっちゃ~バブさんが来たんじゃ、ジャズにかえるしかないかぁ」
「べつにいいよ、ほら、フィル・ウッズのアルトも聴けることだし」
店に流れていたのは、ビリー・ジョエルの「THE STRANGER」というCDでして、つまり「JUST THE WAY YOU ARE(素顔のままで)」が入っている=フィル・ウッズのアルト・サックスが聴けるというわけです。
「それにしてもビリー・ジョエルなんて誰の趣味?」
「オレだよオレ」

休日の午後に、自宅で自分がいれた珈琲を飲むのも良いですが、プロにいれてもらった美味しい珈琲を、ビリー・ジョエルを聴きながらゆっくりと味わうのも悪くありません。
2時間ほどくだらない話をしながら珈琲を二杯楽しんできました。

3月1日、終わってみれば、カワイコチャンには声をかけられるし、美味しい珈琲は飲めたし、なかなか良い休日でありましたとさ。

さて、ということで今日の一枚は、当然のごとくフィル・ウッズです。
ヨーロッパ・リズム・マシーンに区切りを付け、アメリカ西海岸に戻ってきたウッズは、帰国後1年経ってこのアルバムを録音しました。
この時、まだウッズはヨーロッパへの郷愁さめやらぬといった状態だったのかアルバム名はフランス語、ちょっと寂しかったのかなぁ・・・・・
「だけどもだけど」
内容は、まさに「そんなの関係ねぇ」でありまして、ウッズ節全快です。
このひとのアルトの響きって、何だか「何処までも飛んでけ~~~!!」的な感じがありますよね。

てなこと言うと、「「ALIVE AND WELL IN PARIS」以降のウッズは、このアルバムと「THE PHIL WOODS SIX LIVE FROM THE SHOWBOAT」ぐらいしか聴かんだろおまえは!」なんて言われそうでもあります。

ともかく「聴いて爽快な気分になれる」この時期のウッズのそれが魅力だと思います。

MUSIQUE DU BOIS / PHIL WOODS
1974年1月14日録音
PHIL WOODS(as) JAKI BYARD(p) RICHARD DAVIS(b) ALAN DAWSON(ds)

1.SAMBA DU BOIS
2.WILLOW WEEP FOR ME
3.NEFERTITI
4.THE LAST PAGE
5.THE SUMMER KNOWS
6.AIREGIN