JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

つぶらな瞳が歌いかける

2009年11月21日 | v-x

毎日寒いですねぇ、さすがの私もストーブに灯油を入れました。(エアコン、温風ヒーターが苦手だという話は以前しましたよね。)それでも着火式はまだ執り行っておりませんので、我が皮下脂肪は充分に防寒機能を発揮していると言っても良いでしょう。(笑)

毎回話題にさせていただいている朝日新聞土曜版be『song うたの旅人』ですが、本日の同記事では童謡「ぞうさん」を取り上げておりました。
 ♪ぞうさん ぞうさん
  おはなが ながいのね
  そうよ
  かあさんも ながいのよ ♪
っていうあれです。

記事の内容とはまったくかけ離れますが、皆さんが始めて象をご覧になったのはお幾つくらいのことだったでしょうか?
私は小学校の4年生でした。
何故にそんなにハッキリと覚えているのかというと、それが父と二人っきりで泊まりがけの旅行に出かけた最初で最後の事だったからです。

せっかちでワガママだった父は、子供好きではあったものの、家族と一緒にゆっくりと観光地巡りなんてぇことはまずしない人で、まして「息子と二人っきりなどとんでもない」といった現代なら怒られそうな父親でした。(まっ私も父のことは言えない似た者どうしなんですがね。)
「そんな父が、私と二人で泊まりがけの旅行?」
と、その時も不思議に思ったものです。
今思えば、宿泊したのは叔父の家で、おそらくは父と叔父の大人の相談がそこにはあったのではないかと思っています。(けっきょくは一緒に行きたいという私のワガママをきいてくれたんでしょうね。)

そんなこんなで行ったのは、東京上野の上野動物園、そして後楽園のナイター観戦でありました。

現代では電車も高速化していますし、自家用車もあたりまえですから、「象を観る」なんてぇことはすぐにでもできるんでありますが、当時は上野駅まで電車でも片道5時間、あの直角の木の椅子に座って揺られ続けなければ行けませんでしたから、田舎の子が「象を観る」てなことは大変なことだったのであります。
始めて観る象は、始めて観る東京の姿とともに、私にとっては大きなカルチャーショックであったことは言うまでもありません。
まるで幼児のように象を見上げながら
「♪ ぞうさん ぞうさん・・・・」
ってね。
五、六年後には、ジャズ喫茶でクダを巻いていたバブからは想像もつかない純真無垢な姿がそこにはあったのですよ。(笑)

以来、何度ぞうさんと対面して来たでしょう?
時に一人で、時に彼女と、時に子供たちと・・・・・・・
あの優しげでつぶらな瞳は、都度都度、童謡「ぞうさん」を歌いかけてくれていたように思います。

そんなことをふと思い出した記事でありました。

さて、今日の一枚は、シダー・ウォルトンです。
ウォルトンも経歴、実績、テクニック、いずれをとってももう少し目立ってもよいピアニストだと思うのですが・・・地味ですよね。(笑)
ここでも、サイドメンとしては数多くアルバムを紹介しているものの、リーダー盤は今回がやっと二度目の登場だと思います。

「HIGGINS HOLLER」というノリノリのジャズ・ロックに始まり、知的な感じが滲み出る「DAYS OF WINE AND ROSES」・・・・・
久しぶりに聴きましたが、良いですねぇ。
フロントは、ブルー・ミッチェル、クリフ・ジョーダン、私の触覚が動かないわけがないのですが、それ以上にリチャード・デイビス、ジャック・デジョネットが気にかかるのは、トリオ演奏に耳が奪われるからでしょうか。

まっ、シダーのリーダー盤全てに言えることかもしれませんが、「超名盤ではなくとも聴くべし」でありましょうかね。

そういえば、
シダーというと、第一回の「オーレックス・ジャズ・フェスティバル」で来日した際、横浜スタジアムに聴きに行く予定だったんですよ。だったんですが、けっきょく、NHKの放映を見た記憶があります。
あれ?何で行かなかったんだろう?????

SPECTRUM / CEDAR WALTON
1968年5月24日録音
CEDAR WALTON(p) BLUE MITCHELL(tp) CLIFFORD JORDAN(ts) RICHARD DAVIS(b) JACK DeJOHNETTE(ds)

1.HIGGINS HOLLER
2.DAYS OF WINE AND ROSES
3.JAKE'S MILKSHAKES
4.SPECTRUM
5.LADY CHARLOTTE

追伸、
昨日は一昨日の寝不足が尾を引いて、公園で車中昼寝をしてしまいました。写真はその時の公園で撮影したものです。
本文とはなんら関連性が無いことは、平にご容赦下さい。(笑)