JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

バブ・セレクション

2009年02月27日 | a-c

なんざんしょこの寒さ、今シーズン初の本格的な雪が降っています。ま、道路に積もるようなことはないでしょうけど・・・・・
「でも、屋根の上は白くなってきたよ。」
「おいおい、やめてよぉ、俺の車ノーマル・タイヤなんだから」
こりゃいかに金曜日でも今日は「お出掛け」というわけにはいきませんね、おとなしく自宅で独り飲みましょう。

そういえば、一昨日飲みに行ったときに
「ママ、俺、酒止めようかなぁ」
「まぁ、出来ぬ話はよして、今日たらふく飲むんだから、明日は休肝日にすれば」
「そ・だ・ね」
ママ、すいません。約束を破ってしまいました。
けっきょく昨日も帰りが遅くなり、帰って風呂に入ったらどうにも喉が渇いちゃって「ビール一本なら、休肝日とかわんないな」なんてク~~~っとね。そんでもって、ビールをク~~~だとウイスキーゴックンはセットのようなものですから・・・・あはは、休肝日にはなりませんでした。

珈琲豆がきれて5日も経つというのになかなか買いに行く時間が無くて、朝の珈琲をインスタントで我慢し過ごしていたらもう限界、今日は無理矢理時間を作って『ヤナイ珈琲』さんに行ってきました。

「バブさん、いつものでいいの?」
「へいへい、相も変わらず豆で200、200ね」
何だか暗号のようですね。
「ところでバブさん、ちょっと頼みがあるんだけど」

以前もお話ししたかと思いますが、ブルース好きのヤナイのオヤジ(笑)は現在ギターの猛特訓中、そこそこの腕になられたのではと推測しています。(聴かせてくれないもんで確認は出来ないのですけど)
そのヤナイさんの頼みというのは
「バブさん、ジャズ・ギターをね、ちょっと聴きたいと思うんだけど、ほら、レンタル屋に行ってもほとんど無いでしょ」
「ふむふむ、つまり、ボクチンに幾つかセレクトして録音して欲しいと、そういうことね?」
「いいかなぁ?」

良いも悪いも、この手の願い事であればナンチャありませんし、セレクトという作業が私にとってはじつに楽しいのであります。
「誰それの何を聴きたい」ではなく、全て私にお任せいただける、つまり、ヤナイさんの人となりを考えながら「これでどうだ!?」と挑戦するようなワクワクさ、分かりますかねぇ?
昔、ジャズ喫茶の片隅で、いつもいつもひたすら文庫本を読み続けるお客さん。
「なんとかしてあの文庫本をテーブル置かせ、聴き入りさせたい」
じつに勝手に勝負を挑むんです。
「おっ、このアルバムには、左足が動いてるよ」
「こっちのアルバムじゃ手までついてきた」
みたいに探り探り、あるアルバムをかけた瞬間、文庫本を置いて頭を振り出す
「やったぁ!」
みたいなね。(笑)

さぁて、ヤナイ珈琲のオヤジが焙煎機を止めてまで聴き入るジャズ・ギターを、『バブセレクション』は提供出来るでしょうか?
「ムフフ、日曜日の暇つぶしが一つ出来た」

さて、今日の一枚は、そんなわけでチャーリー・バードのギターを聴いてみようというわけです。
チャーリー・バードは、この時期米国親善大使として南米ツアーを行ったり、ボサノバで売れたりしたので、南米イメージのとても強いギタリストに思えます。
A面のスタンダート3曲も彼のギターで聴くとちょっと違った味わいがあるのは、その南米っぽさ?いえいえ、ピックも使わずガットギターでジャズっちゃうハゲオヤジだからです。(笑)

もちろんそのA面もさることながら、聴き所はB面「FANTASIA ON WHICH SIDE ARE YOU ON ?」でしょうね。
バードとしてはおそらくこれが最長演奏ではないでしょうか?これを聴くと自分がバード好きかどうか判断できるほどの一曲だと思います。

「う~~~む、バードを『バブ・セレクション』に上げるべきかいなか、それが問題だぁ」

AT THE VILLAGE VANGUARD / CHARLIE BYRD
1961年1月15日録音
CHARLIE BYRD(g) KETER BETTS(b) BUDDY DEPPENSCHMIDT(ds)

1.JUST SQUEEZE ME
2.WHY WAS I BORN ?
3.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
4.FANTASIA ON WHICH SIDE ARE YOU ON ?