JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ダーバンもビックリ、男の井戸端会議

2009年02月25日 | g-i

次々とやって来る低気圧で天気が安定しません。雨と曇りの連続で大寒の頃より寒いんじゃないでしょうか?
連日夏日という地域もあるとはとうてい信じられませんが、この季節が一番日本列島の長さを痛感できる時期なのかもしれませんね。

むかしから「女性の井戸端会議にはよくもあれだけ話題があるものだ」と感心をしていましたが、最近ふと思うのは、男だって歳を取ったり、酒を飲んだりすれば、けして女性のことばかり言えたものじゃないってことです。

 ♪ 広い世界のかたすみに やがて二人の朝がくる
   あふれる光が ほほの涙をうつしだす ・・・・・♪

今日久しぶりに昼食を食べに行った喫茶店に「ゴットファザー 愛のテーマ」がながれていました。しかも日本語、この歌声には聴き覚えがあります。
「あっ、アンディ・ウイリアムスだ」
「あれ?バブちゃんアンディ・ウイリアムスなんか聴くんだっけ?」
とはマスター。
「あはは、このEP、たしか持ってましたもん」
「あっそう、これねぇアンディ・ウイリアムスのボックスCDなのよ。」

「いいとこ取りのボックスCDかぁ、俺は買おうとは思わないけど・・・・最初から聴くってわけいかないよねぇ」
まっ、営業中の喫茶店でしかも昼時、これは叶わぬ願望でありましたが

 ♪ 海よりも美しい愛があるのを 教えてくれたのはあなた
   この深い愛を私は うたうの ・・・・・♪

一曲前の「ある愛の詩」の日本語バージョンだけ聴かせてくれました。
「後は貸してやるから録音すれば」

「あれ?まてよ、俺が持ってたEP盤は『ある愛の詩』かぁ?????マスター、パソコン」
飯そっちのけでヘッドフォン付きのマスターのパソコンをいじり始めました。
「あっ!やっぱ、俺が持ってんのは『ある愛の詩』だぁ、でもこりゃ間違えるよなぁ、だってほら、『ゴットファザー 愛のテーマ』と出だしそっくりジャン」(独り言)

ブツブツ言いながらゴチャゴチャネットで遊んでいると、YouTubeに弘田三枝子の『ある愛の詩』が、
「マスター、弘田三枝子も『ある愛の詩』歌ってたの?」
「あ~あ?弘田三枝子?????知らない。」
「ダメだぁ、録音悪すぎ・・・・あ~でもなんだか弘田三枝子聴きたくなってきちゃった。」
「弘田三枝子ねぇ、どれどれ」
マスターがノって来ました。ヘッドフォンを片耳ずつ着けて、
「おお、『素敵な16才』・・・おお『悲しきハート』『バケーション』・・・」
「あはは『人形の家』って出てこないところが歳だねぇマスター、♪人形の家に住まう前はジャパニーズダイアナロス♪だね」
「あっ、そんなこたぁないよ、バブちゃん『絵空事』って歌ないか調べてよ。」

ここからはもう女性顔負けの井戸端会議です。
「弘田三枝子といえば『レナウン娘』だ」というと「それを言うなら『ワンサカ娘』だ。」
「CMっていえば、マーブルチョコレートの上原ゆかりは今どうしているんだろう」とまったく関係ない話に
「上原ゆかりって「ケペル先生こんにちは ハ~イこんにちは」って、あれに出てた人だよねぇ」とはカウンターに居合わせた他のお客さん。「時間的に「こんばんは」じゃなかった?」今度はママまで加わって(笑)

『太陽がいっぱい』『世にも怪奇な物語』『ロミオとジュリエット』『道』」(これは、『ゴットファザー 愛のテーマ』作曲者、ニーノ・ロータからの広がりね)
「『太陽がいっぱい』ねぇ、アラン・ドロンはやっぱ後にも先にもあれだよなぁ」
ダーバン・セリリガン・ストラマディアム???
「オイオイ、それはかなりいいかげんだと思うよ」

男の井戸端会議は延々1時間近く続きましたとさ、めでたしめでたし。(笑)

さて、今日の一枚は、エディ・ヘイウッドです。
あまりみんなが知っているといったピアニストでは無いかもしれません。かく言う私もそう詳しく知っているお方ではないのですが。

1939年から40年までベニー・カーター楽団に在籍、その後ズティ・シングルトン・トリオ、ドン・レッドマン楽団と渡り歩き独立、そこそこの注目を集めていたようです。ところが1947年から最大の商売道具である手が神経障害に罹るという不幸に、3年間音楽活動を休止していました。
今日のアルバムは、復帰後5年、エマーシーに残るレギュラー・トリオによる彼の名前を冠した一枚です。

とても神経障害を患っていたとは思えぬ力強いタッチのピアノ、そのくせなんだかムチャクチャお洒落な響きを感じるのは、やはりこの人の天性の才能なのでありましょう。

今ちょうど「TENDERLY」が流れているんですが・・・・・
いやぁ、飲みたくなっちゃいます。
片隅にピアノ置いてあるようなバーでさり気なくこんな演奏をされたら、おもわず目を閉じながらウイスキーの香りにうっとりとするんでしょうねぇ・・・・・・

いかん、もう我慢きかん、飲みに行っちゃおうかなぁ

EDDIE HEYWOOD
1955年7月15,20日録音
EDDIE HEYWOOD(p) WENDELL MARSHALL(b) JIMMY GRAWFORD(ds)

1.HEY THERE
2.YOU NEVER GAVE IT A TRY
3.LOVE ME OR LEAVE ME
4.TENDERLY
5.SO LITTLE TIME
6.LET'S FALL IN LOVE
7.SECRET LOVE
8.OLD FASHIONED WALK
9.SOFT SUMMER BREEZE
10.HEYWOOD'S BOUNCE
11.YOUNG AT HEART
12.'S WONDERFUL