JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

女性の胆は太い

2009年02月21日 | d-f

昨日昼過ぎまで降っていた雨が上がって、太陽が顔を出したと思えば今度は強い風、昨夜のうちにその風で全部吹っ飛んでしまったのでしょう、今日は雲一つ無い晴天です。これで風がやんでくれればそこそこ暖かいんでしょうがねぇ

「しかしまぁ、よくもあの強風の中、ウロウロ飲み歩いてるもんだ。」
「俺は、ウロウロ歩いてないの、ただ飲んでるぶんには風なんか関係ないジャン。」
まっカゼはカゼでも風邪薬なんかといっしょに飲んじゃいけませんけどね。(笑)

「いやぁ春だってぇに寒いねぇ、どうだい、こんな日にゃ一杯キュッと」
「だめだめ、よんどころない事情があってね、向こう一年酒断ちするって神様に願掛けしたんだよ。」
「なんだい、つまんねぇ願掛けしやがったなぁ、朝昼晩飲んでたテメェが酒断ちなんかするとかえって体こわすんじゃねぇかい。どうだい、いっそのこと一年を二年に延ばして、晩酌だけやらしてもらうってぇのは?」
「なるほど、その手があったかぁ・・・・ならばいっそ三年にして朝晩飲もうか」

いやいや、これは何処かの大臣をお辞めになった方のお話ではございませんで、落語のマクラ噺、小噺でありますが、
酒呑みなんてぇもんはこんなもんでありますねぇ

大なり小なり酒による失敗談なんてぇものは、酒呑みならどなたも一つ二つあるものでして、そのたびに「俺はこんりんざい酒を飲まないよ」てな大嘘をつくものです。おそらくかの元大臣も同じようなおもいでいらっしゃるでしょう。
でも、いかにお得意の嘘とはいえ、出来ぬ事は口になさらない方がいい、止められないものは止められないんですから。ただし、やけ酒なんてぇ馬鹿な酒を飲んで、今度は嘘も通じない大事なんぞを起こさないようにお気を付けあそばせ。

それにしても、あの奥方様の「日本一!」ありぁ凄かったですねぇ、っていうか、女性の胆の太さを感じました。
前回の話の続きじゃありませんが、男の虚栄はすぐ萎えますけど、女性はそれがないぶん肝が据わってます。
「あなた、これで酒を止めるなんてみっともない事しないでよ。いいから飲みなさい、あなたは酒で失敗したんじゃないんだから!」
くらいのことおっしゃっているのかもしれません。
いや、ひょっとしたら
「ママァ、ボクちゃんみんなにいじめられたよぉ・・・」
「ヨシヨシ、ボクちゃん可哀相だったねぇ」
って、奥方様にほ乳瓶に入ったジントニックを飲ませてもらってたりして・・・・・

いずれにしても、お坊ちゃまでも大金持ちでもなんでもいいから、何事も貫き通すほどの信念と行動力を持って国を治めるリーダーが欲しいと願うばかりです。

さて、今日の一枚は、ベント・エゲルブラダです。
別にお坊ちゃまから連想してこんなジャケットのアルバムを選んだわけじゃありませんよ。
私にとってはじつに新しい一枚でして(笑)、「スウェーデンの名ピアニスト、ベントだから買っちゃおう」とか「ジャズ喫茶で耳にしたから」てな、高い志(笑)で買ったアルバムではなく、どちらかといえば「この男の子が気になって気になって買っちゃった」という一枚です。

エヴァンス派、しかもヨーロッパのそれというのが、どのようなものなのかも知らないほど私は疎いのでありますけど、このアルバムに関しては、エバンス云々より『情念』的ものをベントのピアノに感じます。好きな人にはそこがたまらないのでしょうね。げんに通称「子供」などと呼ばれ評価も高いようです。

私の好き嫌いで言わせていただくと「嫌いじゃない」といったところ、どうにも「BGMの域を出ない」そんな感じでしょうか。もちろん、よく分からない新譜(笑)をジャケ買いして失敗したという感じはありませんよ。まっ生まれついてのお坊ちゃまの私には『情念』より『怨念』が詰まったアルバムの方が合っているということなのでしょう。(だはは)

A BOY FULL OF THOUGHTS / BERNDT EGERBLADH
1988年録音
BERNDT EGERBLADH(p) BJORN ALKE(b) STEN OBERG(ds)

1.A BOY FULL OF THOUGHTS
2.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
3.SAREK
4.A SONG FOR AMY
5.THE DAYS OF WINE AND ROSES
6.EWA
7.NIGHT HAWK
8.THE BLUE ROAD