(承前)
後註 ※会期が延長になりました。
澁谷俊彦さんの「ホワイトコレクション」については、自らのサイトで2017年の個展の際に簡潔な説明がなされていたので、引用してみます。
モティーフが今回と同じかどうかは、植物の種子などに詳しくない筆者にはよくわかりません。
ただ、これはあくまでアートであり、博物標本ではないのです。かといって、造形性だけを強調するものでもないでしょう。
札幌国際芸術祭2014ではありませんが、都市と自然を考えるひとつのきっかけとして存在しているのだと、筆者は考えています。
澁谷さんは札幌市中央区に住んでいるそうです。「中央区」はその名の通り、札幌の真ん中にある区ですが、天然記念物の藻岩山原生林なども中央区などに位置します。
200万人近い人口を擁する大都市の生活を満喫しながら、ちょっと歩けば原始の自然に出合えるというのが、札幌市の最大の特徴の一つであり、市民の誇りでもあると思います。こんなに都市と自然が近接している大都会は珍しいでしょう。澁谷さんも、藻岩山など近郊の山を散策して、これらの標本の材料を拾ってくるのでしょう。
そして、それらを乾燥させて、透明なアクリルボックスに入れます。
ボックスの上部の面の裏側には緑やピンクなどの鮮やかな色が塗られており、それが標本にわずかに反射しています。
この反射の術（？）は、澁谷さんが冬に展開する「スノーパレット」シリーズでも採用されています。
ツルカフェの壁(ツルカベ)には14個が取り付けられています。
また、柱まわりのテーブルの上には、上述の反射光は用いず、黒い箱の中に入れて標本を引き立たせた「ブラックボックスシリーズ」も置かれていますので、お見逃しなく。
2019年1月16日(木)～2月11日(火)16日(日)午前11時～午後7時(日祝～6時)、水曜休み
TSURU CAFE(札幌市中央区宮の森2の5 tsurucafe.jugem.jp )
・地下鉄東西線「西28丁目駅」から約380メートル、徒歩5分
□Toshihiko Shibuya official website
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2000～07年は、上のリンクからたどってください
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後註 ※会期が延長になりました。
澁谷俊彦さんの「ホワイトコレクション」については、自らのサイトで2017年の個展の際に簡潔な説明がなされていたので、引用してみます。
ホワイトコレクションとは、生命循環・共存・共生を主題とした一種の標本作品です。モチーフとなるのは、フキノトウ、柳、ガガイモ、コウゾリナ、アザミの綿毛、黒ほうずき、蜂の巣など。全ては早春から晩秋までに、自らの手によって採集され、自然のままの姿を保持させています。
モティーフが今回と同じかどうかは、植物の種子などに詳しくない筆者にはよくわかりません。
ただ、これはあくまでアートであり、博物標本ではないのです。かといって、造形性だけを強調するものでもないでしょう。
札幌国際芸術祭2014ではありませんが、都市と自然を考えるひとつのきっかけとして存在しているのだと、筆者は考えています。
澁谷さんは札幌市中央区に住んでいるそうです。「中央区」はその名の通り、札幌の真ん中にある区ですが、天然記念物の藻岩山原生林なども中央区などに位置します。
200万人近い人口を擁する大都市の生活を満喫しながら、ちょっと歩けば原始の自然に出合えるというのが、札幌市の最大の特徴の一つであり、市民の誇りでもあると思います。こんなに都市と自然が近接している大都会は珍しいでしょう。澁谷さんも、藻岩山など近郊の山を散策して、これらの標本の材料を拾ってくるのでしょう。
そして、それらを乾燥させて、透明なアクリルボックスに入れます。ボックスの上部の面の裏側には緑やピンクなどの鮮やかな色が塗られており、それが標本にわずかに反射しています。
この反射の術（？）は、澁谷さんが冬に展開する「スノーパレット」シリーズでも採用されています。
ツルカフェの壁(ツルカベ)には14個が取り付けられています。
また、柱まわりのテーブルの上には、上述の反射光は用いず、黒い箱の中に入れて標本を引き立たせた「ブラックボックスシリーズ」も置かれていますので、お見逃しなく。
2019年1月16日(木)～2月
TSURU CAFE(札幌市中央区宮の森2の5 tsurucafe.jugem.jp )
・地下鉄東西線「西28丁目駅」から約380メートル、徒歩5分
□Toshihiko Shibuya official website
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■澁谷俊彦個展－青い雫09－
■澁谷俊彦展 森の雫（2008年3月）■つづき
2000～07年は、上のリンクからたどってください
(この項続く)
