北海道美術ネット別館

アート、書道、写真などの展覧会情報や紹介、批評、日記。毎日更新しています

2008年12月のおもな展覧会

2008年12月31日 23時59分57秒 | 主な記事へのリンク
 12月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 このエントリは随時更新します。

 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。


現代美術
Mari Fujita Exhibition


絵画
本田征爾展-Book Bloom Boon
高橋靖子展-巡りくる刻のなかで-
佐々木小世里の「メリークリスマス展」-ほっぺおちの旅イラスト74点
関谷修平個展■第46回道都大学中島ゼミ展と4つの個展 版と型をめぐって
Pater「Pater Zoo」
森迫暁夫個展


工芸・クラフト
林雅治個展
木村初江陶展


写真
米山ヒトシ写真展「楽園のいぶき」‐Breath on Paradise


複数ジャンル
08→09展
SAG INTRODUCTION ■つづき
油展 北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術コース油彩研究室 +岩見沢校芸術課程美術コース油彩画研究室展
■道展u21
コメント

お願い

2008年12月31日 23時59分23秒 | 情報・おしらせ
 なんだかメールソフトの調子がおかしくて、届くべきものが筆者のところに届いていないようです。

 展覧会のお知らせなどの情報は、このエントリにコメントをいただくか、mixiに入っている方は、そちらにメッセージをくださるようお願いいたします。
 ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。



 あー、やっぱりパソコンのメーン機、買いかえなきゃやっぱりダメかな、もう。
コメント (11)

年の瀬に、まいったなあ

2008年12月31日 11時07分15秒 | つれづれ日録
(画像と文章は、直接関係ありません)

 外はものすごい吹雪。

 「この天気じゃ、買い出しにいけない」
と、家人がぼやく。

 わたしはといえば、昨夜からだるくてどうも眠れない。

 ためしに体温計で測ってみたら、38.8度

「だから予防注射受けたら、って言ったのに」
「でも、いままでかかったことないぜ」

 やれやれ。
 元気なら買い出しを手伝うんだけどね。
 
コメント (3)

冬の旅

2008年12月30日 22時44分34秒 | つれづれ写真録

 冒頭の画像は、北大総合博物館の中庭。
 あまり日本ぽくない眺めだと思う。




        

コメント (2)

それにしても… (2008年12月)

2008年12月30日 02時55分42秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 この「北海道美術ネット別館」のアクセス数の減少ぶりがすごい。

 夏から秋までは、おおむね1日のアクセスポイントが700前後で、gooブログのランキングでは、100万位中、300-400位台を保っていた。
 とくに、ライジングサン・ロックフェスティバルのころは、アクセス数が非常に多かった。

 しかし、11月から陰りが見え始め、とくに12月にはいると、ほとんどの日で600iPを割り込んでいる。ランキングも500位を上回ることがめったになくなり、ときおり600位台にまで落ち込むありさま。

 情報量が減って、読者が離れていったのだろうと反省する。
 いつも書いていることだけど、もうちょい早めに展覧会に行き、早めに情報を提供できれば-と思う。
 そういえば、コメントも非常に減っている。

 まあ、単に、筆者の人望のなさとも言えるが。


 それにしても、坂道を登るのは大変なのに、転げ落ちるのはあっという間だなあと、しみじみ感ずる。




 12月は、行ったギャラリーの数はかぞえていないけれど、相当少ないと思う。
 ご案内をいただいていたのに、足を運べなかった展覧会もいくつかあった。この場を借りておわびします。

 PV数は、年明けにあらためて追記します。

(1月は86887PVでした)
コメント   トラックバック (1)

ジュンク堂札幌店に行ってみた

2008年12月29日 20時13分42秒 | つれづれ日録
 この話題、書くのを忘れてました。

 開店(2008年12月20日)のほとぼりがさめたころに足を運びました。
 洋書70%引きにひかれて行ったのですが、さすがに棚はすっからかん。めぼしい美術書は少なくなっていました。まあ、これはしかたない。今後、補充されることを期待しています。

 さすがに品ぞろえは大したものです。
 札幌の本屋の弱点であった、硬い本が充実している点は、高く評価できます。
 人文書でいえば、法政大学出版局のウニベルシタス叢書(そうしょ)などは、これで初めて、弘南堂書店と並樹書房(いずれも古書店!)を上回る品ぞろえの店ができたわけです。
 カント、ヘーゲル、ライプニッツ、ウィトゲンシュタイン、柳田国男など、おおかたの全集はそろっているようですし。
 美術関係書も、他をしのぐ在庫であることは間違いないようです。

 一方で、全フロアにレジカウンターがない(1フロアおき)など、経費節減も徹底しています。

 平台がほとんどなく、棚がメーンなのは、紀伊國屋書店札幌本店もそうですし、最近の流れなんでしょうか?


□ジュンク堂書店 http://www.junkudo.co.jp/

・中央区南1西1、丸井今井札幌本店南館 地下2階-地上4階
(地下鉄東豊線大通駅34番出口直結)

コメント (6)   トラックバック (1)

えとのウィズユーカード

2008年12月29日 08時00分38秒 | 情報・おしらせ
 
 夏に続いて、若手デザイナーの果澄さんがデザインしたウィズユーカード。

 台紙の立体も自作したそうです。
 干支(えと)にちなんで「初モウで」なんて、かわいらしいですね。
 見ていると、なんだか気分がほんわかします。

 台紙の題字や、掛け軸の文字も、果澄さんの手になるものでしょう。

 しかし、いま札幌市交通局のウェブサイトをのぞいてみたら、すでに売り切れ…。

 もっと早くPRすべきでした。すいません。。。


□果澄's ART HOME http://visionquest-jp.com/kasumin/
□風と星をさがす旅 http://kasumiart.exblog.jp/

ウィズユーカード、果澄さんがデザイン
コメント

札幌彫刻美術館友の会会報「いずみ」第26号の充実

2008年12月29日 01時05分46秒 | 情報・おしらせ
 「いずみ」最新号が送られてきた。
 今号は、いつにも増して充実している。「友の会」がさまざまな実践にとりくんでいることが、ひしひしと伝わってくるのだ。

 巻頭言は、橋本信夫会長「2009年の初夢 札幌デジタル彫刻美術館の創設」。
 野外彫刻の情報と地図をウェブ上で公開する構想がすでに走り出していることについて。

 つづいて、松原安男会員による「《花の母子像》ものがたり」。
 これは、大通公園にある山内壮夫の「花の母子像」に秘められたお話を明らかにするとともに、この彫刻は、台座に板垣武四札幌市長(当時)による「愛」という揮毫(きごう)があり、「愛の母子像」と呼ばれるべきものであることを述べている。
 筆者の知らない話ばかりで、非常にためになった。
 項を改めて紹介したい。

 また、大通公園10丁目に立つ「ホーレス・ケプロン像」の台座に亀裂があり、このままでは倒壊するおそれがある-と、友の会が札幌市に指摘していたところ、ことし8月、専門業者に委託し、樹脂を注入して台座の補修を行ったという記事も出ている。
 なんでも、昨年、西ロータリークラブと合同で清掃活動を行ったところ、ケプロン像の本体を軽く押しただけで、像が揺れるという状態だったらしい。

 さらに、巻末には、「山内壮夫生誕100年」のビデオ・DVD制作が順調に進んでいるという記事も出ている。
 ほかにも、盛りだくさんの内容である。


 札幌彫刻美術館自体は、他の市内の美術館に比べるとあまり脚光を浴びることの少ない館かもしれないが、「友の会」がこれほど、彫刻美術館だけではなく、地元の彫刻全般に目を配って活動を続けているのはすばらしい。
 筆者も会員の末席に名を連ねているが、まったく参加できてない。幽霊会員で、すいません。
コメント

福村書店のカレンダー、ことしも

2008年12月28日 23時00分23秒 | つれづれ日録
 ことしも、北見でいちばん大きな書店である福村書店の来年のカレンダーをいただきました。

 同書店のカレンダーは毎年、北見の地で独特の薯版画をほりつづけていた香川軍男さん(1915-2002年)の作品をあしらったものです。
 福村書店は、ブックカバーも香川さんの版画を採用していますし、版画のポストカード集の出版も手がけています。

 香川さんが2002年に亡くなられてからも、カレンダーの制作は続けられてきました。
 担当していたのは、札幌の「たぴおデザイン事務所」です。
 「たぴお」の竹田博さんは昨年11月に亡くなりましたが、カレンダーはつづいています。

 昨年版は「機関車」という統一テーマがありましたが、ことしは、リンゴ、麦わら帽子、流氷の海と灯台、切り株など、とくに統一性のない10点が採用されています。
 1月だけは、針葉樹の上に光る太陽が朱色に印刷されています。

 以前は、いも版から直接製版していたカレンダーですが、途中からパソコンとスキャナーを介在させるようになっています。ただ、今年のを見る限りでは、いも版独特のかすれは、けっこう表現されています。

 いも版というと、素人の余技のような印象がありますが、ここまで独自の画風を究める人は稀でしょう。
 あの川上澄生が激賞したのも、なるほどと、あらためて思います。


2008年版

□福村書店 http://k-mint.okhotsk.or.jp/book/

□香川軍男さんのことが紹介された「北見市史編さん室ニュース」 http://www.city.kitami.lg.jp/650-03/34/nupunkesi34.htm
コメント

札幌市写真ライブラリーの行方は

2008年12月27日 20時40分54秒 | 情報・おしらせ
 サッポロファクトリー・レンガ館3階にある「札幌市写真ライブラリー」の、約1年後の廃止が、真剣に検討されているようです。 

http://www.city.sapporo.jp/somu/koho-shi/all/200901_21.pdf

 ご存じの方も多いと思いますが、この「ライブラリー」は、市が所蔵する古い写真を保管・公開するとともに、写真専門の貸しギャラリーとして、多くのアマチュアや学生に親しまれてきました。
 市の写真の方は、季節ごとにテーマをかえて常設展を開き、「貸し」のほうは火曜から日曜までのサイクルで、ほぼ毎週利用されています。

 札幌市の財政が厳しく行政改革が必要だという趣旨はわかります。
 しかし、貸出料の値上げとか、指定管理者制度への移行といった選択肢もあるはずなのに、いきなり廃止というのは、これほど利用者の多い施設に対する措置としては、いかがなものでしょう。


 ただ、筆者としては、古い写真を捨てることにはとても同意できませんが、その一方で
「写真専門の安価な貸しギャラリー」
というのを行政がやる必要があるかどうかについては、正直なところ疑問をもっています。
 行政が、特定の媒体を優遇する意味がわかりません。
 札幌市写真ライブラリーは、多くの大学写真部に、発表の場として活用されています。しかし、大学の美術部は、使うことができないわけです。
 「写真とアートのジョイント」なんていう企画も行うことはできません。
 写真にとりくんでいる人が、絵を描いている人にくらべて、発表する場合に有利になっているのは、札幌市の文化行政になにか特別の戦略性があるならともかく、現状では単なる差別でしかないでしょう。
 札幌には、貸しギャラリーがたくさんあります。写真を発表したいのなら、ほかの視覚芸術の方とおなじ土俵に立てばすむ話ではないかと思います。

 これは単なる憶測ですが、ファクトリーのテナント料と、札幌市写真ライブラリーの収益がかなりの逆ざやになっているのではないでしょうか。だとしたら、ライブラリーの使用料をそれに見合う水準まで引き上げるしかないですね。


http://scpl.jp/
コメント (4)   トラックバック (1)

■Mari Fujita Exhibition (12月28日まで)

2008年12月27日 20時32分53秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 藤田真理さんは札幌在住。以前は絵画を制作していたが、ここ数年はインスタレーションに転じた。
 ことしは、札幌芸術の森美術館の企画展「SAPPORO IS WHITE」や、札幌彫刻美術館の「北の彫刻展」に招待されるなど、充実した年だったと思う。
 その1年をしめくくる、ミヤシタでの個展は、暗い空間に、白い粘土で作った立体を設置したインスタレーションだった。

 白い立体は、柱が途中2カ所で折れているような形状をしている。
 そして、柱の上の面に亀裂が走っている。大きな地震のあとで道路上に走る断裂のようなものだ。
 内部に発光ダイオードのあかりが仕込まれており、白い光が漏れる。
 垂直に折れた断面には、手書きでバーコードと数字がかかれ、この作品も、「北の彫刻展」のときと同様に、現代におけるデジタル-という問題に取り組んでいるといえる。
 手前の端の断面には、バーコードはかかれていない。

 ただし、バーコードやインスタレーション全体が、なにかのメッセージを明示しているとまでは言いがたい。
 もっともそれ自体はぜんぜん悪いことではない。
 アートがメッセージの「絵解き」になってしまい、解釈を知った時点でおもしろさがうしなわれてしまうのであれば、つまらないからだ。
 筆者も、暗い空間で10分以上、この作品の持つ意味を考え続けた。
 見る人に考えさせる「なにか」が、この作品にあるのだろう。

 闇と希望。
 あるいは、亀裂と修復。
 小さな地形のひな形のような白い作品からは、どのようなメッセージでも読み取れるような気がするのだ。


2008年12月11日(木)-28日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)

北の彫刻展-心の中の自由な世界-(08年8-10月)
Mari Fujita Exhibition 2007
06年の個展
2005年の「絵画の場合」 (このグループからは脱退しています)
■2004年の「絵画の場合」 (くわしい略歴アリ)
■2004年の個展の出品作の画像
■2001年の個展 (画像なし)
コメント

2008年のベスト5は

2008年12月26日 23時36分54秒 | 情報・おしらせ
 年末恒例のエントリです。
 ことしは選ぶのがむつかしかったです。

 みんな一生懸命創作に取り組んでいるのに、序列をつけるみたいで、気がひける部分もあります。

 あと、せっかく良かった展覧会なのに、エントリを書いてないのも多いですね。
 反省。
 
 毎年反省してるような気もします。進歩がないなあ。


 ともあれことしのベスト5。

アール・ブリュット/交差する魂 ローザンヌ アール・ブリュット・コレクションと日本のアウトサイダー・アート (道立旭川美術館)

 「生(き)の芸術」ともよばれるアウトサイダーアートを道内で初めて紹介。このほか、陶のアウトサイダーアートにしぼった企画も、江別のセラミックアートセンターで開かれた。 


■鎌田俳捺子展 (道立函館美術館)

 函館在住のベテラン抽象画家。10年ほど前にも札幌芸術の森で大規模な個展を開いているが、その後の充実ぶりがすごい。


■越智紀久張展 (さいとうギャラリー)

 やわらかな光に満ちた風景画を描き続けた石狩市厚田の画家が、故郷の愛媛に帰る前の記念として開いた個展。どこまでもやさしくあたたかな色調に感銘。


「國松明日香展-風、水面ふるわし、そよぎゆく光」 (札幌芸術の森美術館)

 金属の棒と面で、風景のような、あるいは星空や水のような世界をつくり、圧巻だった。


■FIX・MIX・MAX!2の岡部昌生氏の展示(札幌宮の森美術館)

 ことしの現代美術展「FIX・MIX・MAX!2」は、ベネチアビエンナーレ作家である岡部さんの圧勝だったと思う。これまで何十年にもわたって路面などをこすり続けた軌跡が一堂に展示され、すごかった。ストリート感覚も持ち合わせているのがすばらしい。


 ことしは、特別に「新人賞」として、以下のふたつの展示を挙げておきたい。


槌本紘子“The Dawn” (ギャラリー門馬アネックス)
専門学校札幌デザイナー学院 卒業制作展・鈴木果澄さんの作品 (同学院)

 槌本さんは北欧に旅だった。
 香澄さんのその後の大活躍については、さっぽろテレビ塔や北大総合博物館ミュージアムショップにたくさんのポストカードがならんでいたり、ウィズユーカードのデザインを手がけていたりと、ご存じの通り。


 おもしろかった個展、グループ展はけっこうあったので、以下に列挙しておきます。ほかにもたくさんありました。名前を挙げきれなかったです。ごめんなさい。


澁谷俊彦展 森の雫 (ギャラリーエッセ)
後藤和子「BLUE STREAMS 06 07 08」■FROM PIECE TO PIECE ・齋藤周「あたらしくまえにすすむ」 (北翔大文化センター・ギャラリーポルト)
池田緑 1993-2008現代美術展 (深川市アートホール東洲館)
細井護展 水が風景をつくる (テンポラリースペース)
交差する視点とかたち vol.2 (コンチネンタルギャラリー)
井桁雅臣展 (モエレ沼公園 ガラスのピラミッド)
■WAVE NOW2008 (コンチネンタルギャラリー)
■野本醇展 (だて歴史の杜カルチャーセンター大ホール)
■粟津潔展 (札幌宮の森美術館)
コメント (4)

年末に大雪の洗礼

2008年12月26日 23時29分43秒 | つれづれ日録
(画像は北大総合博物館。内容とは関係ありません)


 せがれが39度の熱を出して自宅で寝ている。
 職場でもあちこちでくしゃみやせきの音がする。

 わたしはバカなので風邪はひいていない。いまのところ。




 昨日までゼロに近かった札幌の積雪量が、強い低気圧の通過で、一気に30センチを超えた。

 しかも、風を伴っているので、どの建物も壁が白くなっている。

 9カ月ぶりの雪かき。
 これさえなければ、冬っていい季節なのに。

 法邑や資料館に行くのはあす以降に。


 

http://ameblo.jp/iijimaai/

 筆者が見た時点で、コメント25213件。
 もちろん、筆者の見た中では最高記録である。

 しかも、「炎上」ではなく、突然の死を悼むコメントで埋まっているのがすごい。
 削除する人がいないわけだから、ほんとうに、不謹慎なコメントがきていないんだろう。
(一般的には、50件を超えると、当人を置き去りにしてコメントしている人どうしで言い合いになる場合が多い)

 本人が突然亡くなると、その人のブログやサイトはそのまま残っていくんだな。
 でも、それが何年も続くと、各社のサーバーは負荷がかかっていく一方だから、将来
「10年間更新のないブログは削除させていただきます」
という方針になるかもしれない。

 そうなるまでは、リアルの世界で死んだ人も、サイバーの世界では生きているのだ。
 本人が、「予約投稿機能」を使ってエントリをアップしてたりしたら、なおさらだ。
 なんだかSFみたいだ。

 その一方で、元気で更新を続けていた人のブログが、突然つながらなくなってしまうことがある。
 それも、ふしぎ。そして、さびしい。




 ことしも残すところあと5日。

 やり残したことの多さに、あらためて愕然としてしまう。
コメント

■カレル・チャペック その生涯と時代 (12月25日で終了)

2008年12月25日 22時05分59秒 | 情報・おしらせ
 きょう12月25日は、チェコの国民作家カレル・チャペックの歿後80年にあたる。

 チャペックは第2次世界大戦前に活躍した作家で、戯曲「R・U・R」で、世界で初めて「ロボット」という単語を登場させたことで知られる。
 筆者はそれほどチャペックの熱心な読者ではないが、SF小説の先駆「山椒魚戦争」は中学以来、何度も読んだ、大好きな本だ。
 この長篇小説は、南洋で発見された山椒魚が、海底や護岸の工事にかりだされて急激に増え、最後には人類に陸地の明け渡しを求めて戦争を仕掛けてくるという物語。
 最大の特徴は、ふつうの小説の部分もあるが、チャペック自身によるおびただしい註が、新聞記事や株主総会議事録などさまざまな文体によって展開されていること。というのは、なかでも「文明の階段を上る」という章が、登場人物の一人(門番)による切り抜きの集積というかたちをとっているためで、単線的な叙述ではなく、立体的な展開になっているのがおもしろいのだ。

 博物館の会場には、チャペックのさまざまな側面に光をあてるパネルを中心に、彼の愛用のカメラ、撮影した犬「ダーシェンカ」の写真などを展示している。

 小説や戯曲はもちろん、彼は童話やエッセーなどを幅広く手がけている。詩についても、パリ留学後に「フランス訳詩集」をまとめてチェコ詩壇に大きな影響を与えた。
 さらに趣味の多彩さには目を見張る。各国の民族音楽のレコード収集、写真撮影、庭いじり(彼には「園芸家十二カ月」=中公文庫=という本もある)などなど。まさに「よく生きた人」なんだなあと、パネルを見ながらしみじみ思った。

 また、ミュージアムショップで関連の本を多数売っていたのは、よいことだった。岩波文庫の「ロボット」は売り切れていたが。
 筆者も、「郵便屋さんの物語」というかわいらしい絵本と、エッセイ集「いろいろな人たち」(平凡社ライブラリー)を購入した。


 彼は左右の全体主義を鋭く批判した。
 「わたしはなぜコミュニストでないのか」
という文章の中で、彼は
「今日の世界は憎しみを必要としていない。必要なのは、善意、自発性、一致と協力である。世界に必要なのは親切な道徳的風土である」
と述べている。
 一方で、亡命をすすめる英国の友人たちに対して、国内にとどまる道を選んだ。
 しかし、彼の祖国は、ナチスドイツの手で分割され(スデーデン割譲)、彼の死んだ翌年、全土が併合された。彼の本はナチスの手で禁書とされた。
 「山椒魚戦争」の解説で、訳者の栗栖継は、次のように書いている。

 チャペックも生きていたら、逮捕・投獄されたにちがいない。事実、ゲシュタポは、それからまもなくチャペックの家へやって来たのだった。やはり作家で、同時に女優でもあるチャペック未亡人のオルガ・シャインプルゴヴァーは、ゲシュタポに向かって、「残念ながらチャペックは昨年のクリスマスに亡くなりました」と皮肉をこめて告げた、とのことである。 


 そして戦後は、ソヴィエトの勢力下に置かれ、先の文章も自由に読めない体制になったのだった。
 なお、「R・U・R」の舞台をともに作り上げ、彼の本の挿絵の大半を描いている兄のヨゼフ・チャペックは、「独裁者の長靴」と題する痛烈な反戦・反ファッショの連作政治マンガを描きつづけたため、ゲシュタポに逮捕され、1945年4月、強制収容所で栄養失調のために死んでいる。
 
 「山椒魚戦争」でチャペックは、人類が、自らの生んだ技術に、あるいはナショナリズムのために、絶滅の渕に立たされるさまを描いている。その批判の鋭さは、今に至っても力を失っていないと思う。


2008年10月25日(土)-12月25日(木) 月曜休み(祝日は開館し翌火曜休み)
北大総合博物館(北区北10西8)
コメント

■本田征爾展-Book Bloom Boon (12月27日まで)

2008年12月25日 17時04分08秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 1977年生まれ、北大水産学部を卒業したのち、時にマグロ調査船に乗りつつ、毎年札幌と大阪で個展を開いている本田さん。
 会場になっている札幌・平岸の「ブックカフェ 開化」の近くにお住まいとのこと。いつものギャラリースペースとは、一味違った展覧会になっています。

 冒頭の画像は「内田百(ひゃっけん)全集」のある書架に置かれた小品。
 もちろん、壁にも作品は展示されています。

 本田さんの絵は、想像上の動物が浮かんでいるような、とか、ふしぎな幻想世界、とか、いろいろ形容することはできるのですが、どのようにことばを駆使しても、その独特の世界を言い表すのはむずかしいです。ひょっとすると、わたしが知っているうちでいちばんことばにしづらい画風の作家かもしれません。


          

 水彩の多い本田さんがひさびさにとりくんだキャンバス作品。アクリル絵の具です。
 抽象風から幻想的なものまでさまざま。


          

 右下の「幻空街」を拡大してみました。
 これは、まだことばにしやすい作品だなあ。

 自転車のかぎみたいななぞの生き物がうかんでいます。こういう、一種の風景を感じさせる作品は本田さんとしては珍しいかもしれません。


          

 画像では見づらいと思いますが、この一角には、色鉛筆で描いた作品や、写真の上にアクリル絵の具などで着彩した作品(右の3点)などがならびます。
 右上は、この夏に閉店した札幌の「BAR十蘭堂」の室内の写真に色を塗ったそう。言われないとまったく気づきませんが…。
 黄色い骸骨や、右側には女性の立像などが、じっと見ていると、斑点のなかから浮かび上がってきます。小品ながらも、広がりのある世界を持った作品だと思います。

          

 夕暮れの平岸街道をのぞむ窓際に置かれたコラージュなど。
 手前のミシンは、もとから店にあるもの。
 そのそばに「図鑑」と題したユニークな本形式の作品がありました。コピーにコピーを重ねておなじような画像を反復させたもので、「てづくりベッヒャー」みたいです。

 お店も作品もなかなかいい感じです。行ってみてくださいね。

 大阪・乙画廊で、来年1月に個展がありますので、関西方面の方もどうぞ!


 出品作は次のとおり。
Antarctic
幻生生物
金蝙蝠は藪の中
つかまえられた
CHERRY
夢卵
花の時の花(夢は化けて開く)
青い脳髄
空蜻蛉
十蘭夢降
雲々廻々
floating grapes
coccon
幻空街
stone calm
チェリーの穴
曼荼羅華

 ほかに「黒灯人」などオブジェや、ポストカードなど多数あります。


2008年12月4日(木)-27日(土)12:00-20:00、月・火(23日を除く)・水曜休み、12:00-20:00
Kissa Kaika(豊平区平岸3の9 第一恵信ビル2階)

・地下鉄南北線「平岸」駅徒歩5分

□Seiji Honda WEB Exhibition http://www6.plala.or.jp/seiji_honda2008/
□ブログ http://pub.ne.jp/whisperinstone/

□artscapeの関係記事 http://www.dnp.co.jp/artscape/exhibition/review/080415_01.html#t02

本田征爾展 なるこれぷし(2004年)


コメント (2)   トラックバック (1)