北海道美術ネット別館

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2045年08月06日 08時15分17秒 | 展覧会などの予告
 ほぼ毎日更新しています。

 こちらもごらんください。
2013年7月29日到着分以降の情報の送り先について (2016年3月一部修正)

お知らせ。2019年6月28日以降の郵便物のあて先



 東日本大震災をはじめ災害の犠牲者の皆さまにつつしんで哀悼の意をささげるとともに、避難者が一刻も早く落ち着いた生活に戻れますよう、祈念しております。




 このエントリは、掲示板のかわりとして、冒頭に置いています。展覧会の告知などでコメント欄を自由にお使いください。
 使い勝手をよくするため、会期が終わったコメントについては削除し、主宰者のレスは原則としてつけません。

 告知される方は、展覧会やイベントのタイトル、会場の名称と住所、会期と時間をかならず書いてください。よろしくお願いします。(かんたんな内容も書いてくださるとありがたいです)

 なお、初めていらした方は、こちらに、このブログの概要が書いてありますので、お読みください。

 筆者への連絡先は、右カラムにあります(あっとを@にしてください)。申し訳ありませんが、以前のメルアドは開けません。

 このブログの作品画像は原則として作家、あるいはギャラリー関係者、主催者に許諾を得ています。無断転載はお断りします。
(許可したおぼえはないので削除せよ-という方はご連絡ください)
 作者ご本人が使用されるのは、もちろんいっこうにさしつかえありません(「北海道美術ネット」から-と付記していただけるとうれしいですが、その旨なくてもさしつかえありません)

 このエントリは、随時改稿します。



twitterで、個展やアートの情報をほぼ毎日午後8時50分ごろから流しています。

 また原則、毎週木曜夜に、新着情報を流しています。

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 RISING SUN ROCK FESTIVAL IN EZO (ライジングサン・ロックフェスティバル)の話題は、ひとつのカテゴリにまとめてあります。
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【告知】しりべしミュージアムロード企画展「晴れ ときどき曇り、ところにより雪」(2019年7月13日~9月23日、ニセコ、共和、倶知安、岩内)

2019年07月15日 13時15分22秒 | 展覧会などの予告
 すみません。もう始まっています。

 北海道のしりべ管内の4町にある五つの美術館・文学館が共同で行う展覧会。
 道内のアートファンには、夏の風物詩として定着しつつあるのではないかと思います。

 今回はお天気がテーマ。
 筆者は後志地方に住んだことがないので、その特徴はあまりよくわからないのですが、とりあえず冬は、雪がすごそう。
 海岸線はホワイトアウトに見舞われることもあるでしょう。倶知安は道内屈指の豪雪地帯です。

 参加するのは

 有島記念館(ニセコ町有島57)、
 木田金次郎美術館(岩内町万代51-3)、
 荒井記念美術館(同町野束505)、
 西村計雄記念美術館(共和町南幌似143-2)、
 小川原脩記念美術館(倶知安町北6東7)

の5館です。

 いずれも7月13日(土)~9月23日(月)。
 小川原脩記念美術館のみ、火曜休み。他館は月曜休みで祝日の場合は翌日が休みです。
 ただし木田金次郎美術館は8月12日は開館します。
 荒井記念美術館は7月16日、8月20日、9月10日休みます(いずれも火曜)。

 時間は午前9時~午後5時。
 木田金次郎美術館のみ午前10時~午後6時です。
 入館が30分前までなのは、5館ともおなじです。


 有島記念館「雪、雪、雪」

 同時開催で「夏の藤倉英幸展 Part3 ー藤倉はり絵の原点・斎藤清の版画とともに」。

 日本の近代文学を代表する「或る女」や、木田金次郎がモデルといわれる「生まれいづる悩み」などで知られる文豪・有島武郎の資料を展示している文学館ですが、近年は美術の展示にも力を入れています。
 JR北海道の車内誌の表紙などで知られ、道民の郷愁を誘うはり絵を制作するイラストレーター藤倉英幸さんから作品の寄贈を受け、その作品を展示しています。

 斎藤清は、言わずと知れた戦後の木版画の第一人者ですが、藤倉さんがはり絵技法に転じるきっかけになったのがこの人の代表的シリーズ「会津の冬」だったとのこと。こちらも楽しみです。

 一般500円(400円)/高校生100円/中学生以下とニセコ町在住の65歳以上無料
かっこ内は10人以上の団体(以下、各館も同様)

・7月14日(日)午後2時 能登谷安紀子ヴァイオリンリサイタル

・27日(土)午後1時 藤倉英幸による「はり絵教室」(要申し込み)

・8月31日(土)午後1時 歌とピアノのコンサート 河口しほり(sp)、浅沼恵輔(pf)

・9月21日(土)午後1時 秋の有島記念館コンサート アンサンブルパシフィックノース出演

(ほかにも事業が予定されています)



・道南バスの「ルスツリゾート」行きで「有島記念館前」降車、約380メートル、徒歩5分
・ニセコバスの「ニセコ駅前」行きで「ニセコハイツ前」降車、約1.04キロ、徒歩14分
・JRニセコ駅から約2.1キロ、徒歩27分




 木田金次郎美術館「雲のある風景」

 木田は風景画が多いのですが、いわれてみると確かに雲一つない青空は描いていません。
 木田のほか、西村計雄、小川原脩、山岸正巳、藤倉英幸の作品から雲に焦点をあてて紹介するそうです。

 開館25周年記念特別展示「東京の木田金次郎」を11月4日まで同時開催。

 一般500円(400円)/高校生200円(150円)/小中学生100円(80円)


・7月13日(土)午後2時 第25回木田金次郎生誕祭 スライドショー「東京の木田金次郎」

・8月1日(木)午後1時半~3時半 夏休みワークショップ「気分よく「エイッ」と書いてみよう」(要申し込み)

・24日(土)午後6時半~8時 夏のナイトオープン

・9月14日(土)午後1時~4時半 美術館講座 第3回「有島再会バスツアー」



・都市間高速バス「高速いわない号」で、終点の岩内バスターミナルで降りてすぐ




 荒井記念美術館「ピカソの天気」

 ピカソの版画を大量に所蔵している美術館。
 9月8日まで常設展II「巨匠への道」、9月11日(水)~11月10日(日)に常設展III「ピカソと動物たち」を同時開催しています。

 一般千円(900円)/高大生700円(600円)/小中生400円(300円)






 西村計雄記念美術館「こちら、荒れ模様です」

 共和町小沢の出身で、ピカソを取り扱ったパリの大画商カーンワイラーと契約し、東京やパリで活動した画家です。
 今回は嵐などの悪天候や、荒々しいタッチの作品を紹介。

 同時開催は「展示作品人気アンケート展」(~9月23日)です。

 一般500円(400円)/高校生200円(150円)/小中学生100円(80円)


・7月27日(土)午前10時~正午 トライアート「なが~い絵」に挑戦!(要申し込み)

・8月3日(土)午後1時~3時半 開館20周年記念トライアート「世界一大きな絵2020」に挑戦!

・11日(日)午後7時~8時半 トライアート「星空観察」に挑戦! (要申し込み)



都市間高速バス「高速いわない号」で「共和役場前」で降り、徒歩10分ほど




 小川原脩記念美術館「青空!」

 小川原脩は全道展の創立会員として、戦後の道内洋画壇を代表する画家として活躍しました。

 同時開催は、常設展「小川原脩展 私の中の原風景」(~8月4日)と、8月10日(土)から11月10日(日)まで開館20周年記念特別展「小川原脩の世界」です。

 一般500円(400円)/高校生300円(200円)/小中学生100円(50円)


・7月13日(土)午後2~3時 ミュージアム・コンサート「オカリナ日和」

・8月3日(土)、4日(日) くっちゃんじゃが祭り協賛「ご来館の方にオリジナルグッズプレゼント」



・JR倶知安駅から約2.3キロ、徒歩30分

・ニセコバス「倶知安役場前」から約1.1キロ、徒歩14分
・道南バス「喜茂別」「伊達駅前」行きで「白樺団地」降車、約400メートル、徒歩5分
※いずれもJR倶知安駅前から乗れます




 また「しりべしミュージアムロードコンサート」と題して「室内楽の魅力~世界の四季より」が5館で開かれます。
 日程は次の通り。

9月7日(土)午前11時 小川原脩記念美術館
     午後3時 有島記念館
     午後7時 木田金次郎美術館

9月8日(日)午前11時 一般財団法人荒井記念美術館
     午後3時 西村計雄記念美術館

 時間はいずれも40分間。
 北濱侑樹(fl)、中倫子(vi)、小笠原いづみ(contrabass)の各氏。


 会期中、記念グッズが当たるスタンプラリーが行われます。

 また、受付で5館いずれかの入場半券を提示すると、団体割引料金で見られます(かっこ内の値段です)。

 あと、荒井記念美術館はわからないですが、ほかの4館はたしか、JAF割引があるので、半券を忘れても大丈夫です。

 まあ、ふつうはドライブがてら行くと思いますが、荒井記念美術館以外は路線バスでも行けます。
 同館以外の4館を、札幌から日帰りで回った記録が以下にありますので、ぜひ参考にしてください。全10回の大長編です。

バスと列車で後志地方の4館を巡る(1) 
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【告知】第60回北海道版画協会展 プリントリック vol.1 ~創立60周年記念展へのプロローグ~(2019年7月9~14日、札幌)

2019年07月09日 08時51分51秒 | 展覧会などの予告
 道展や全道展の会員・会友や、無所属のメンバー34人が所属する北海道版画協会は、ことしは7月にプロローグ展、11月にスカイホール(大丸藤井セントラル)で60周年記念展の2度の展覧会を開きます。

 また「北海道版画協会作品集 2019」を1冊3万5千円で発売します。
 これは1人千円でオリジナルのアート作品が入手できることになり、破格のお得な値段だと思います。

 メンバーは次の通り。
 木版、銅版、シルクスクリーンなどさまざまな版種と作風の顔ぶれです。

石川亨信 小田啓介
兼平浩一郎 川口巧海 神田真俊 橘内美貴子 木村多伎子 小林大
重岡重世 渋谷正巳 澁谷美求 志摩利希 鈴木なを子 清野知子 関谷修平
高崎勝司 高崎幸子 高野理栄子 種村美穂 手島圭三郎 戸山麻子
中嶋詩子 ナカムラアリ 中谷有逸 西村一夫
萩原常良 福岡幸一 藤林峰夫 古林玲美
水野恵子 宮井保郎 宮本文彦 森谷洋
吉田敏子


2019年7月9日(火)~14日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)
コンチネンタルギャラリー(札幌市中央区南1西11 コンチネンタルビル地下=北洋銀行のあるビル)

□北海道版画協会サイト https://hokkaidoprinta.wixsite.com/hokkaido-print-a

関連記事へのリンク
第56回北海道版画協会展 (2015)
第55回北海道版画協会 (2014)
北海道版画協会創立50周年記念展 版・継承と刷新 (2009)

北海道版画協会50周年の版画集
北海道版画協会第49回展(2008年7月)
06年12月の「作品展」
第47回展(06年)
45周年記念展(04年)
03年
02年
 =以上すべて画像なし




・市電「西区役所前」からすぐ
・地下鉄東西線「西11丁目駅」2番出入り口から約50メートル

・じょうてつバス、ジェイ・アール北海道バス「西11丁目駅前」から約50~200メートル、徒歩0~4分

・中央バス、ジェイ・アール北海道バス「教育文化会館前」から約590メートル、徒歩8分
(琴似、手稲、小樽方面行きの便は、都市間高速バスを含めすべて止まります)
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【告知】三原順カラー原画展~札幌からようこそ~(2019年6月21日~8月26日、東京・神保町)

2019年07月04日 09時35分30秒 | 展覧会などの予告
 すみません、もう始まっています。

 しかも、会場は東京ですが、札幌が生んだ不世出の漫画家ということで、この場で紹介させてください。
 明大の原画展と、近くのブックカフェで開かれる「三原順の音楽&グッズ展」があります。

 三原順(1952~95)は札幌生まれのマンガ家です。
 1975~81年に「花とゆめ」に連載された代表作「はみだしっ子」シリーズは、放浪する子ども4人の心理を深く洞察した異色作で、熱狂的な支持を獲得しました。
 ほか「ムーン・ライティング」「Sons」「ルーとソロモン」などの作品があります。

 歿後24年がたち、ふつうであれば忘れられる場合が多いのですが、三原順の場合は品切れになった本の復刊を望む声が根強くあり、現在では文庫本でほとんどの作品を読むことができる、稀有な作家です。

 昨年、故郷の札幌で調査が行われ、彼女の友人宅などに保存されていたカラー原画18枚が、このたび東京で公開されることになりました。

 さらに、関東に保管されている2色原画を含めたカラー原画、2015年に開かれた「没後20年展~三原順 復活祭」で公開された原画もあわせて、計およそ80枚を展示します。

 1階は入場無料。
 2階に、1階の展示品の雑誌や、三原作品の単行本など関連書籍コーナーを設けます(こちらは会員登録料金=1日324円など=が必要です)。

 すでにツイッターでは、褪色のあとがなく、高い技術がみられる原画に、賛嘆の声がいくつも寄せられているようで、筆者も事情が許せば見に行きたいです。


2019年
前期 6月21日(金)~7月22日(月)
後期 7月26日(金)~8月26日(月)
月・金曜午後2~8時、土日祝日正午~午後6時。火・水・木曜休み
明治大学米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区神田猿楽町1丁目7-1)

 また、7月13日(土)午後4時~5時半、トークイベントが開かれます。
 題して、「はみだしっ子」が「金魚屋古書店」に登場するまで。
 出演はマンガ家の芳崎せいむさん。
 当日の正午から整理券を配布します。
 イベントの会場は、記念図書館でなく、近くの明治大学リバティタワー10階1106教室となります。




・東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄三田線・都営地下鉄新宿線「神保町駅」から約460メートル、徒歩6分

・JR中央線快速・総武線各停「御茶ノ水駅」から約590メートル、徒歩8分
・JR総武線各停「水道橋駅」から約630メートル、徒歩8分
・都営地下鉄「水道橋駅」から約660メートル、徒歩9分

・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」から約680メートル、徒歩9分
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から約730メートル、徒歩10分





 「三原順の音楽&グッズ展」は、8月9日(金)~17日(土)午前11時~午後7時、明大からほど近い「ブックカフェ二十世紀」(千代田区神田神保町2-5-4 神保町@ワンダー2F)で開かれます。
 主催はムーンライティング。

 彼女のマンガには当時よく聞かれていた洋楽がたびたび登場しますが、遺品のレコード、カセットテープを展示します。
 また、連載当時の雑誌ふろくも並ぶそうです。
 これは、マニアにはこたえられないでしょうね。
 BGMには、遺品の音源そのままを流すとのこと。

 8月17日午後4時~5時半、トークイベント「三原順の音楽教室2」が開かれます。
 1500円、定員60人。
 6月21日から受け付けます、以下のアドレスに
 ・お名前 ・メールアドレス をご記入し送信してください。
 2019event★moonlighting.jp (★マークを@に変更してください)

 終了後には懇親会も予定されています。

 イベントの申し込み、情報などは http://mihara.to/database/2019event.html

 「音楽教室」という題からして「はみだしっ子」の1作品を思い出します(「ああ、サーニンは音痴じゃないよ」と、気まずそうに言うグレアム。笑)。


 なお6月21日(金)~8月26日(月)、同会場で「プチ三原順フェア」と題し、昨年大阪で開かれた原画展のグッズや図録などを販売するそうです。




・東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄三田線・都営地下鉄新宿線「神保町駅」A1出口からすぐ
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【告知】第5回さっぽろアートビーンズ 「風待月 展」(2019年6月7~11日、札幌)

2019年05月29日 10時13分34秒 | 展覧会などの予告
 札幌の美術展の情報提供や、国際交流に取り組んできた「さっぽろアートビーンズ」が今年も展覧会を開きます。会場は初のSCARTS(スカーツ)です。

 出品するのは、これまでにも増して多彩なジャンルの17人です。

阿部由紀子(テキスタイル)
井形弓子 (日本画)
伊藤洋子 (日本画)
梅田 力 (立体造形)
大泉沙知 (日本画)
小川 豊 (油彩)
柿崎 愛 (日本画)
勝木郁子 (屛風・日本画)
小泉章子 (日本画)
城下八重子(日本画)
高橋和馬 (鉛筆画、ペン画など)
田村佳津子(アクリル・ペン)
ダム・ダン・ライ(立体造形)
袴田睦美 (日本画)
伴百合野 (インスタレーション・日本画)
間野桂子 (日本画)
村木昭彦 (木工芸)

 ギャラリートークは6月8日午後3時から3時半まで。
 10人ほどの出品者が話します。
 同日午後5時からオープニングパーティー。

 またワークショップを2度開きます。

 1回目「流木で立体作品をつくろう!」は9日午前10時半~正午。
 自然の流木や木の枝で立体造形作品をつくり、水性絵の具でペイントします。
 講師はダム・ダン・ライさん。
 5歳から大人までが対象で、定員20人、参加費千円(材料費込み)。

 2回目「風で揺れるモビールをつくろう!」は9日午後1時半~3時。
 ガラスチャームやビーズ、色紙、マスキングテープ、シールなどの素材を自由に使い、揺れるモビールを造ります。
 講師はさっぽろアートビーンズのスタッフ。
 小学生から大人までが対象で、定員10人、参加費700円(材料費込み)。



2019年6月7日(金)~11日(火)午前10時~午後7時(初日午後3時~、最終日~6時)
札幌文化芸術交流センター SCARTSコート(札幌市中央区北1西1)



□さっぽろアートビーンズ https://artbeans.shin-gen.jp/
□さっぽろアートビーンズ Facebook https://www.facebook.com/SapporoArtBeans/
□ツイッター @s_art_beans


関連記事へのリンク
さっぽろアートビーンズ・サテライト「希望のかけら」美術展 (2018、画像なし)

第3回さっぽろアートビーンズ展―ブルガリア×花舞小枝 (2017年3月)
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【予告】第59回 東日本伝統工芸展 (2019年5月21~26日、札幌)

2019年05月21日 13時50分07秒 | 展覧会などの予告
 遅くなってすみません。すでに始まっています。

 かつて札幌三越に毎春巡回していた「東日本伝統工芸展 ー関東・甲信越・東北・北海道在住作家による」が2009年以来10年ぶりに復活しました。

 道内の関係者が奔走し、その後は日本工芸会に在籍する北海道在住作家と、人間国宝保持者らによる「伝統工芸北海道展」が開催されるなどしていました。

 会期は2019年5月21日(火)から26日(日)まで、三越本館10階催事場(札幌市中央区南1西3)。
 時間は午前10時~午後7時(最終日~午後6時)。入場は30分前まで。

 主催は北海道新聞社、公益社団法人日本工芸会、公益社団法人日本工芸会東日本支部。

 26日(日)午後2時から、松本達弥氏(陶芸)、大角幸枝氏(金工)、吉田宏信氏(木竹工)、長谷川房代氏(諸工芸)の作品解説(ギャラリートーク)があります(21日午前11時からも開かれていました。すみません…)。

 長谷川さんは函館在住の七宝作家です。

 またワークショップが25日(土)午後3時から宍戸孝子さん(人形)、26日(日)午前11時から中村裕さん(陶芸)がそれぞれ講師となり、行われます。各回10組、参加費3240円(材料代込み)。

 出品されるのは、宍戸さんの人形「木芯桐塑木目込もくしんとう そ き め こみ「以心伝心」」(北海道知事賞)、降旗ゆみさんの諸工芸(ガラス)「銀彩被硝子桜蘭文花器ぎんさいせきがら すさくららんもん か き 」(奨励賞)、増原嘉央理さんの陶芸「紅白鮮水影ー1902ー」などです。陶芸の北川智浩さん、木工の村木昭彦さんなども出品されていると思います。

 伝統の技を札幌で間近に見られる、めったにない機会です。
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加筆訂正あり【告知】樽前arty2019「芸術祭のしまい方 -100年先の未来へ-」(2019年4月30日~5月2日、苫小牧)

2019年04月24日 14時26分24秒 | 展覧会などの予告
※アクセスについて加筆訂正しました。

 苫小牧市を拠点に現代アート・金属工芸の作家として活躍するかたわら、同市樽前地区で毎春「樽前arty」というイベント・展覧会を催すなどまちおこしにも力を入れてきた藤沢レオさんからメールが届いていましたので、ご紹介します。

11回目を迎える「樽前arty2019」は、芸術祭というスタイルから脱却します。

一定期間、作品を展示して鑑賞者を集める一過性のイベントではなく、アートを軸に地域文化や自然を題材に講師と参加者が学び合うワークショップを季節ごとに展開します。

会場は普段30人ほどの児童が通う樽前小学校。誰もが親しんだ日常的な空間の学び舎で、アートを深く体験することは、日々の生活の豊かさについて考えるきっかけになります。

芸術祭という非日常のイベントをしまい、日常にアートが溶け合う環境をつくり、遠い未来まで続く普遍的な価値観を育みたい。
「樽前arty2019」に込められた思いです。

参加作家:
押忍!手芸部 石澤部長
是恒さくら
安田 葉

レクチャー講師:
桜の樹木医 金田正弘
樽前の養蜂家 齋藤一彦
紙の街の小さな新聞社ひらく代表 山田香織

会期:[春] 4月30日(火)~5月2日(木)
会場:苫小牧市立樽前小学校
開場:10:00~17:00

詳細は樽前arty website http://tarumae.com/6649


 平易な文体で書かれていますが
「芸術祭という非日常のイベントをしまい、日常にアートが溶け合う環境をつくり」
という部分には、非常に重たい問いかけがこめられているように思えます。

 筆者も、芸術祭自体は否定しませんが、お祭りから日々の生活へとどうつなげてゆくのかというのは、忘れてはいけない視座ではないでしょうか。


 すみません、筆者はこの時期は道東方面に行っていると思うので、参加はできませんが…。




関連記事へのリンク
【告知】樽前arty2015 × 時間旅行/樽前堂 (2015)
【告知】想像の山脈 vol.1(2015年)

札幌アートフェア2013に行ってきました。
記憶の循環(2011年8月)


①国道36号を走るバスに乗車 「道南バス 系統名 登別温泉-苫小牧」 または  「道南バス 系統名 緑泉郷-苫小牧・新千歳空港」 乗車するバス停及び時刻は以下時刻表(PDF)でご確認ください

②バス停 「樽前入口」で降車(苫小牧駅前から28分) busmap.info/busstop/13475/
③徒歩(およそ5分)で樽前小学校へ


・JR錦岡駅などから道南バス予約制バス「ハッピー樽前号」(←pdf注意)あり。前日午後6時までに予約の必要な便と、いらない便とがある

・JR社台駅から約2.5キロ、徒歩31分
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佐々木美枝子さんの遺作が第46回北海道抽象派作家協会展(2019年4月16~21日、札幌)に展示される

2019年04月03日 23時37分05秒 | 展覧会などの予告
 第四十六回北海道抽象派作家協会展が4月16日(火)から21日(日)まで札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)で開かれるという案内状をいただいた。
 その一隅に

<遺作展示>
佐々木 美枝子

とあった。



 佐々木さんは道内の女性抽象画家の草分けである。

 正確な生年を確認したことはないのだが、1923年(昭和8年)生まれらしい。
 53年、菊地又男や渡辺伊八郎らとともに前衛美術グループ「ゼロ展」を、大丸ギャラリー(現スカイホール)で旗揚げ。
 55年には「前衛展」と改称して、57年まで、改称前とあわせて6度出品する。

 53年から全道展、自由美術展への出品も開始。全道展は56年までの4回で終え、それ以降は、道内の団体公募展からは距離を置いた。
 自由美術では63年に会員となり、80年には自由美術協会賞も受けている。
 自由美術北海道グループ展にも67年から、2005年?に退会するまで、毎年参加していた。
 絵画はほとんど独学だが、自由美術の会員たちの手ほどきを受けたという。

 自由美術のほかに発表の主な舞台としたのが、1973年に創立同人として発足に参画した「北海道抽象派作家協会」。
 出入りが激しい団体だったが、今荘義男さんとただ2人だけのオリジナルメンバーとして、2016年まで毎年出品を続けた。

 一方、個展については、筆者は見た記憶がない。
 1989年に札幌時計台ギャラリーで個展を開いているらしい。
 57年には熊谷明宏と2人展を大丸ギャラリーで開催。58、59年には、熊谷、小谷博貞、渡辺伊八郎とともに4人展を同ギャラリーで開いている。




 筆者は、晩年の、まばゆいばかりの赤をふんだんに使った絵画が、佐々木さんらしい作品として印象に残る。
 あるいは、ブレのある線による矩形が連なった作品である。
 かっちりとしたカラーフィールドペインティングとは違う、一種のやわらかい味があった。

 吉田豪介さんらが企画し1994年に道立近代美術館を借りて開いた『北海道アヴァンギャルドの潮流展』には、1959年の「作品」などを出品している。図録を見ると、鮮やかなイエローオーカーが全面を覆っている作品だ。
 一方、さっぽろ文庫『札幌の絵画』の口絵図版に収録されている「作品」は、クリーム色系の濃淡が、やはり全面に広がっている。
 これらを総合すると佐々木さんは、遠近法・透視図法的な描法を峻拒するとともに明瞭な図形や線も描かない、濃淡のあるオールオーバーな色面を特徴とする画家であった―ということができるかもしれない。

 時には、画面に「Viva la Revolution!」とかき入れることもあった。
 日本語にすると「革命万歳!」といったところか。路地裏の落書きみたいなものだが、佐々木さんの手になると、どこか洒脱でおしゃれなのだった。
 もっとも筆者は佐々木さんから政治や革命の話は聞いたことがない。
 「(自由美術協会の代表的な画家)井上長三郎にはけっこうかわいがられたのよ」
と思い出を語る姿も、やはりおしゃれなのだった。




 北海道抽象派作家協会展は4月16~21日の午前10時~午後5時。ただし、初日は午後1時から、最終日は午後4時まで。
 佐々木さん、今荘さんのほか、同人として、小川豊、後藤和志、田中季里、田村純也、名畑美由紀、三浦恭三、宮部美紀の計8氏が出品。
 推薦作家として、會田千夏、堅田智子、木内弘子、田中郁子の4氏が参加する。


 ご冥福をお祈りします。



関連記事へのリンク
(佐々木さんの作品の大きな画像があるリンク先を前半に、画像が小さかったり無かったりする展覧会紹介を後半に掲載しています)
第四十五回北海道抽象派作家協会展 (2018)=佐々木さんは出品せず

第41回北海道抽象派作家協会展 (2014、佐々木さん特陳)

北海道抽象派作家協会展秋季展 (2013)
第37回 北海道抽象派作家協会展 (2010)
第三十三回北海道抽象派作家協会秋季展 (2009)
■第三十五回北海道抽象派作家協会展 (2008)


第三十四回北海道抽象派作家協会展 (2007。画像は、このときの出品作)

03 自由美術北海道グループ展 (2003)




第四十三回北海道抽象派作家協会展
「SUMMER WAVE」展(2014、画像なし)
抽象展 7 (2014、画像なし)
北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展
第36回北海道抽象派作家協会展 (2008)
第31回北海道抽象派作家協会秋季展 (2007)
第33回北海道抽象派作家協会展 (2006、画像なし)
'04 第三十一回北海道抽象派作家協会展(画像なし)
'03 北海道抽象派作家協会30周年記念展(画像なし)
02第二十六回北海道抽象派作家協会秋季展(画像なし)
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【告知】POST3.11 in Sapporo (2019年3月21~31日、札幌)

2019年03月13日 21時01分00秒 | 展覧会などの予告
 「東日本大震災を経験した美術・作家は何をなすべきかを問う展示企画」
とフライヤーにあります。
 自らも大震災をきっかけとして、東京から北海道・帯広を経て、十勝管内豊頃町に拠点を移した白濱雅也さんが企画する展覧会です。

 2014年、「祭、炎上、沈黙、そして… POST3.11」展を東京都美術館で開き、15年にはその続編となる「POST3.11 光明の種」を原爆の図丸木美術館で開催しました。そのダイジェスト展示はメキシコでも実現しています。

 今回の出品作家は白濱さんのほか、安藤榮作さん、石塚雅子さん、半谷学さん、横湯久美さんの計5人。
 このうち半谷さんは群馬県と帯広とを拠点に活動しています。

 白濱さんは次のように記しています。

 先日の北海道での大停電と地震の記憶は生々しいところです。それによって、更新されたせいか、今日、北海道で東日本大震災のことが日常会話に出てくることは滅多になくなったと感じます。

 あれから8年。その歳月の中で被災地の方々は失った多くのものへの悲しみを心の一番奥底にしまい歩み始めています。被災地の外にいるものは多くを語らずに静かに見守っています。そして国を挙げてオリンピックに向かう高揚の中、まるで何事もなかったかのような静けささえ感じます。はたしてその静寂は本当の平穏なのでしょうか?

 和と秩序を重んじる日本の社会は本音と建前の二重構造です。震災はそこにさらなる亀裂を加えたように感じます。科学への信頼が揺らぎ、フェイクニュースが生産される今日は何が真実で真相なのか分からず、盲信や妄言が飛び交う暗雲の立ちこめる時代なのかもしれません。そこで生きていく時、弱い立場の存在や小さな声などが消されていくように見えます。

 こぼれ落ちたものたちへの眼差しを掬い上げるのも芸術の果たせる領域なのです。美術家達は独自のセンサーでこうしたものへ目を向けています。ここにあるものは、震災の中から見えて来たものは醸成してきた5人の作家の歩みです。その視線の先にあるものを見て頂きたいと願います。


 入場は無料。
 アーティストトークは初日午後1時から。

 ギャラリートークは24日、31日午後1時からです。

 安藤榮作さんは1961年東京生まれ。東京藝大彫刻科卒業。
 東京から福島県いわき市に移住したものの東日本大震災で被災し、奈良県へ避難。
 2003年、リアスアーク美術館(宮城県気仙沼市)で個展。13年、丸木美術館で個展「光のさなぎたち」。
 17年、第28回平櫛田中ひらぐしでんちゅう賞を受賞し、井原市田中美術館で安藤榮作展「SOUL・LIFE・SPIRIT」。

 石塚雅子さんは1965年浦和市(現さいたま市)生まれ。女子美大洋画専攻を卒業。抽象絵画を追求。
 首都圏を中心に毎年発表を続けています。

 白濱さんは1961年岩手県釜石市生まれ、多摩美大卒。
 土俗的なものをも取り入れたユーモラスな(時にはブラックユーモアあふれる)作品を得意としていると思います。

 半谷はんがいさんは1963年帯広生まれ、武蔵野美大大学院修了。
 気仙沼でカキ養殖の妨げになっていた海藻などを素材に取り入れるなど、独自の手法で立体を手がける。

 横湯さんは1966年千葉県生まれ、東京藝大絵画科油画専攻卒業、同大学修士課程修了。
 現在は横浜美大准教授。家族の老いや死を通じて、現代日本の死生観を見直す。


 いま見るべき展覧会だと思います。


2019年3月21日(木)~31日(日)午前10時~午後5時、月曜休み
本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市中央区宮の森4の12)

参考リンク
□祭、炎上、沈黙、そして… POST3.11 https://post311.exblog.jp/
□原爆の図丸木美術館 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2016/2016post311.html


□白濱さん公式サイトhttps://ameblo.jp/shirahamamasaya/
□Art Labo 北舟/NorthernArk https://mmfalabo.exblog.jp/
□ツイッター@shirahamamasaya

塔を下から組む―北海道百年記念塔に関するドローイング展 (2018)
(4)ゲストハウス×ギャラリープロジェクト Sapporo ARTrip「アートは旅の入り口」―最終日に行った会場のこと
裏物語 ヘンゼルとグレーテル ー帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
「北風太陽神」ー防風林アートプロジェクト


□石塚雅子 http://www.ishizukamasako.com/


http://www.hangais.com/art.htm
帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
防風林アートプロジェクト (2014)
六花ファイル第3回収録作家作品展 「秋の漂い 冬の群れ 半谷学展」 (2013、画像なし)




本郷新記念札幌彫刻美術館への行き方(アクセス)
本郷新記念札幌彫刻美術館からの帰り方

・地下鉄東西線「西28丁目」駅で、ジェイアール北海道バス「循環西20 神宮前先回り」に乗り継ぎ、「彫刻美術館入口」で降車。約620メートル、徒歩8分

・地下鉄東西線「円山公園」駅で、ジェイアール北海道バス「円14 荒井山線 宮の森シャンツェ前行き」「円15 動物園線 円山西町2丁目行き/円山西町神社前行き」に乗り継ぎ、「宮の森1条10丁目」で降車。約1キロ、徒歩13分
ばんけいバスも停車しますが、サピカなどのカードは使えません

・地下鉄東西線「西28丁目」「円山公園」から約2キロ、徒歩26分
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【告知】さっぽろ雪像彫刻展2019 (1月25~27日、札幌)

2019年01月22日 22時31分43秒 | 展覧会などの予告
(画像は2017年のものです)

 すみません、現地制作は先週末からすでに始まっています。 

 札幌彫刻美術館の前庭で行われる雪像彫刻展もことしで10回目を迎えます。

 テレビに登場する人物やキャラクター類ばかりのさっぽろ雪まつりがダメとはいいませんが、アート好きが行くのは、こっちでしょう。

 参加作家は次のとおり。

佐藤一明(彫刻家)
佐藤隆之(美術家)小川豊(画家)河口真哉(詩人)
さとうゆうき(造形作家)
須藤大介(ノールドデザイン)大沼望(ノールドデザイン)
清水宏晃(木工家)
野村裕之(彫刻家)
丸山恭子(彫刻家)
北海道芸術デザイン専門学校 クラフトデザイン専攻
北海道札幌平岸高等学校 デザインアートコース

 会場には、水戸麻記子さんたちがこしらえた滑り台もあり、親子連れで行っても楽しいですよ。
(※訂正 水戸さんのお名前が間違っていたので、直しました。おわびします。ついでに、滑り台は大人が滑っても楽しいそうです)


 また、館内では、10周年を記念した特別展示「雪像彫刻の作家たち」も行います。
 こちらは、過去の参加作家から

岩山陽平、大泉力也、桂充子、河本務、児玉陽美、熊谷文秀、斉藤佑介、板本伸雄、佐々木仁美、タニグチススム、高田順子、富原加奈子、千葉有造

の各氏が参加します(なお、過去に出た人全員ではありません)。


 なお、25日からは美術館で所蔵品展「彫刻家・本郷新の見た「異国」」も始まります(3月14日まで)。
 こちらは有料ですが、これまであまりとりあげられたことのないテーマだと思います。
 まだ海外旅行が普通の日本人にとって高嶺の花だった戦後、文化人会議などのため各国を見聞した本郷新のスケッチや、帰国後の作品などを展示するそうなので、ご覧ください。


 本郷新記念札幌彫刻美術館には7台分ほどの駐車場がありますが、雪像彫刻展の期間中は混雑するかもしれません。
 若くて元気な人は、東西線西28丁目駅からバスを乗り継いで訪れることをおすすめします。



2019年1月25日(金)~27日(日)午前10時~午後5時半
本郷新記念札幌彫刻美術館(中央区宮の森4の12)


さっぽろ雪像彫刻展2017
さっぽろ雪像彫刻展2016
さっぽろ雪像彫刻祭2015
さっぽろ雪像彫刻展 (2014)
札幌雪像彫刻 (2010)




・地下鉄東西線「西28丁目」駅で、ジェイアール北海道バス「循環西20 神宮前先回り」に乗り継ぎ、「彫刻美術館入口」で降車。約620メートル、徒歩8分

・地下鉄東西線「円山公園」駅で、ジェイアール北海道バス「円14 荒井山線 宮の森シャンツェ前行き」「円15 動物園線 円山西町2丁目行き/円山西町神社前行き」に乗り継ぎ、「宮の森1条10丁目」で降車。約1キロ、徒歩13分

・地下鉄東西線「西28丁目」「円山公園」から約2キロ、徒歩26分
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【告知】塔を下から組むー北海道百年記念塔に関するドローイング展 (2018年11月1~11日、札幌)

2018年10月30日 21時02分46秒 | 展覧会などの予告
(地図、アクセス方法へのリンクを追加しました)

 「北海道百年記念塔」が老朽化のため道が解体する方針を決めたことは、すでに報じられており(参考→北海道新聞 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/224766 )、美術関係者の間でも議論を呼んでいます。 
 これを受けて、道教大岩見沢校を卒業し、いまは東京在住の若手美術家・佐藤拓実さんが、グループ展を企画しました。

 くわしくは、サイトを見てほしいのですが、佐藤さんはそこで

はじめは調べたことをもとに自分の作品のプランを考えたのですが、次第に「他の作家であればどう考えるだろう?」とも思うようになりました。記念塔の話題を持ちかけると興味を持っている方が意外と多いことも分かりました。それで、展示を企画することになったのです。


と書いています。

 参加作家は、佐藤さんのほか、次の通り。

大橋鉄郎 http://tetsuro-ohashi.com/
白濱雅也 https://ameblo.jp/shirahamamasaya/ @shirahamamasaya
中村絵美 http://eminakamura.blogspot.com/
藤沢レオ http://leofujisawa.com/
森本めぐみ @mmmegumi
山田大揮 @_yamadahiroki


 11月4日(日)と10日(土)の午後1時から、アーティストトークを行います。


 北海道は「テーマ」を掲げたグループ展はいくつもありますが、「コンセプト」が明確な展覧会はきわめて少ないのが現状といわざるを得ません。
 その現状を踏まえ、コンセプトについてきちんと考える作家が集まったといえそうです。 
 期待したい展覧会です。


2018年11月1日(木)〜11日(日)午前11時〜午後6時
ギャラリー門馬(札幌市中央区旭ケ丘2)

https://build-the-tower-from-the-bottom.tumblr.com/



ギャラリー門馬・ギャラリー門馬アネックスへの道順(アクセス)=円山公園駅から
ギャラリー門馬・ギャラリー門馬アネックスへの道順(アクセス)=啓明ターミナルから
ギャラリー門馬・ギャラリー門馬アネックス=南11条西22丁目から
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【告知】鼓動する日本画~CONNECT~ (2018年10月27日~11月11日、札幌)

2018年10月26日 12時11分37秒 | 展覧会などの予告
 「鼓動する日本画」というグループ展はこれで3度目。
 初回は2013年、網走市立美術館を皮切りに、札幌、岩見沢、後志管内岩内町を巡回した。
 2度目は「オルタナティブー鼓動する日本画」と題し、2014年に札幌の茶廊法邑 さ ろうほうむらで開かれた。
 今回は、リーフレットにテキストを寄せている門間仁史・道立旭川美術館学芸員によると

書、イラストレーション、マンガなどの異分野を取り込み、日本画と呼ばれるものと呼ばれないものと差異を問う。そしてその上で、日本画と呼ばれないものを日本画から遠ざけるのではなく、積極的につながりを作り出すことを試みようとしている。


ということらしい。
 ただし、このリーフレットには、誰がキュレーターを担当しているかは明記されていないようだ。

 出品作家は次の通り(敬称略)。

朝地信介/蒼野甘夏/上野秀実/紅露はるか/久保奈月(デザイン書。雅号:鳳凛)/外山光男(アニメーション)/中村あや子/平向功一/松浦シオリ(イラストレーション)/水野剛志/ヤマモトマナブ(漫画)/吉川聡子

 註記のない8人は日本画。
 日本画の中村あや子さんと、他分野の4人は、招待作家。
 中村さんは経歴によると、道内では発表したことがないようで、筆者も、どういう方なのかわからない。

 ともあれ、道内で気鋭の日本画家とされる人が集まっているので、一見の価値はあると思う。


2018年10月27日(土)~11月11日(日)午前11時~午後6時、会期中無休
北翔大学北方圏学術情報センターPORTO ポルトギャラリー(札幌市中央区南1西22 1階と3階)

・トークイベント
ギャラリートーク 11月3日(土)午後1時~1時半 ギャラリーB(3階):蒼野甘夏、紅露はるか、松浦シオリ、水野剛志
同1時半~2時 ギャラリーA(1階):朝地信介、上野秀実、久保奈月、中村あや子、平向功一、吉川聡子

シンポジウム「CONEECT展で探る、日本画と他分野のつながり」 同日午後2時~3時 ギャラリーA
司会:林亨(北翔大学教育文化学部教授)
パネリスト:蒼野甘夏、朝地信介、平向功一、松浦シオリ、ヤマモトマナブ、山崎正明


・ワークショップ

「日本画体験ー模様の上に描くー」
10月27日(土)午後1~3時
講師:紅露はるか
予約制(10人程度)。500円

「対話による作品鑑賞、見る人が作品をつくる」
29日(日)午後1~3時
講師:山崎正明(北翔大学教育文化学部教授)
予約制(20人程度)、無料







・地下鉄東西線「西18丁目駅」1番出口から約390メートル、徒歩5分。2番出口から約490メートル、徒歩7分
・同「円山公園駅」5番出口から約460メートル、徒歩6分

・ジェイアール北海道バス「北1条西20丁目」降車、約420メートル、徒歩6分
※手稲方面行きが止まります。快速や都市間高速バスは止まりません
・ジェイアール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」降車、約680メートル、徒歩9分
※手稲、小樽方面行き(都市間高速バスを含む)全便が止まります

・ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」の「大通西22丁目」降車、すぐ目の前。
※桑園駅-大通西22丁目-円山公園駅―啓明ターミナルを走っている路線です


鼓動する日本画展 (~2013年2月17日網走。5月10~19日札幌、5~7月岩見沢、岩内にも。画像なし)


蒼野甘夏 - Official Site ama-natsu.sakura.ne.jp/wp

「驚くべき日本美術」 (山下裕二、橋本麻里)
蒼野甘夏日本画展「憧憬」 (2014、画像なし)
遠のいていく風景を求めて 「酒井忠康+その仲間たち」展(2013)
蒼野甘夏さんが第30回損保ジャパン美術財団選抜奨励展で秀作賞を受賞していた



札幌のアーティスト50人展(2017~18)
ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT(2017)
帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト
つながろう2016 Hard/Soft
北の日本画展 (2015、画像なし)
朝地信介日本画展 (2014、画像なし)
sweeping (2013、画像なし)
朝地信介日本画展(2011年)
第4回にかわえ展(2010年)
第24回北の日本画展(2009年)
2008日本画の「現在」展
第23回北の日本画展(08年、画像なし)
朝地信介日本画展(2007年)
にかわえ展(07年)
第21回北の日本画展(06年)
川井坦展・北海道教育大学札幌校日本画展(04年、画像なし)
第18回北の日本画展(03年、画像なし)
第17回北の日本画展(02年、画像なし)
第77回道展(02年、画像なし)
第76回道展(01年、画像なし)


□はるかはる http://harukaharu.fc2web.com/
佐野妙子・紅露はるか2人展 vol.9 (2016)
佐野妙子・紅露はるかvol.8 (twitter)
紅露はるか個展 Raining (2014)
紅露はるか個展「pray」 (2013年12月9日~14年1月)
鼓動する日本画展 (~2013年2月17日網走。5月10~19日札幌、5~7月岩見沢、岩内にも)
佐野妙子・富樫はるか2人展 vol.5(2010年)
佐野妙子 富樫はるか2人展(2009年)
富樫はるか個展(2008年9月)
佐野妙子 富樫はるか2人展(08年3月)
佐野妙子 富樫はるか2人展(06年)
とがしはるか「おやじちゃん」が出ました
北海道教育大学日本画教室展(04年、画像なし)
札教大卒展(04年。画像なし)
にかわ絵展(04年。14の項。画像なし)
aoiro 富樫はるか・日本画とペン画(02年。29日の項目、画像なし)
にかわ絵展(03年、画像なし)


□久保奈月 http://72mode.com/index.html


□外山光男 http://mitsuo-toyama.com/


平向功一さんの関連記事
札幌のアーティスト50人展(2017~18)
2008日本画の「現在」展
平向功一展(03年7月)
平向功一展(03年4月、画像なし)
第17回北の日本画展(02年、画像なし)
第77回道展(02年、画像なし)
第76回道展(01年、画像なし)


□松浦シオリ @bucchibi_
松浦シオリ個展『夢見始め』 (2017)
茶廊法邑芸術文化振興会企画 6色イリュミナシオン (2014)


□Hisashi Mizuno http://hisashimizuno.wixsite.com/hisashi


□ヤマモトマナブ @hungrygk


□Blue Wings http://www1.plala.or.jp/SATOKO/
第4回にかわえ展(2010年、画像なし)
にかわえ展(2009年)
吉川聡子日本画展(2009年、画像なし)
第23回北の日本画展(2008年、画像なし)
第22回北の日本画展(2007年、画像なし)
吉川聡子展(2006年)
第19回北海道教育大学札幌校日本画展(2004年)
北の日本画展
第18回北の日本画展(2003年)
第17回北の日本画展
第16回北の日本画展
=以上画像なし
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【告知】「岡沼淳一工房展」(2018年9月14日~10月8日のうち9日間)と「神田日勝と道東の画家たち & 岡沼淳一木彫の世界」(9月15日~12月2日)

2018年08月23日 13時08分10秒 | 展覧会などの予告
 十勝管内音更町の彫刻家で、埋もれ木を使ってダイナミックな木彫を制作する岡沼淳一さんと、神田日勝をはじめとする道東の画家たちの展覧会が、9月15日から12月2日まで、道立帯広美術館で開かれます。

 この展覧会は、岡沼さんの工房(音更町新通北1)に置いてある作品と、同管内鹿追町の神田日勝記念美術館の所蔵品が中心となります。
 会期中は岡沼さんの工房に空間の余裕ができることから、美術館に展示しないこれまでの作品を一般に公開する「工房展」を、日時を限定して公開することになりました。

 工房展の日程は、次の通りです。

・9月14日(金)午後1時~4時半
・  15日(土)午後1時~4時半
・  16日(日)午前10時~午後4時半

・9月22日(土)午前10時~午後4時半
・  23日(日)午前10時~午後4時半
・  24日(月)午前10時~午後4時半

・10月6日(土)午前10時~11時半
・  7日(日)午前10時~午後4時半
・  8日(月)午前10時~午後4時半

 9月24日と10月8日は祝日です。


 岡沼さんは1944年(昭和19年)函館生まれ。
 北海道学芸大函館分校(現・北海道教育大函館校)で彫刻を学び、卒業と同時に十勝に移住。
 自由美術協会(1990年会員、2003年退会)や全道展(1981年会員)などに出品しています。
 緊張感あふれるフォルムと大きなスケールで、道内を代表する木彫作家として知られ、99年には道立帯広美術館が「十勝の新時代 II 岡沼淳一展」を開いています。


(2018年10月9日、地図を削除しました)

・帯広駅バスターミナルから十勝バス「糠平線」「上士幌線」、北海道拓殖バス「上士幌線」に乗り「音更みはる野団地」降車、約410メートル、徒歩6分
※乗車20~25分。公開時間に間に合う便は午前10時10分、正午、午後1時(土日祝日休み)、1時35分、1時50分、3時35分(日祝日休み)


 
 「神田日勝と道東の画家たち & 岡沼淳一木彫の世界」展の概要は次の通り。

9月15日(土)~12月2日(日)午前9時半~午後5時(入場は4時半まで)、月曜休み(祝日は開館し翌火曜休み)、11月5日は開館
道立帯広美術館(帯広市緑ケ丘2)

一般700円(530円)、高大生400円(290円)、中学生以下無料
かっこ内は、10人以上の団体、前売り、リピーター割引、神田日勝記念美術館のチケット半券保持者
※コレクション・ギャラリーとの共通券は一般810円(10人以上の団体740円)、高大生460円(同400円)


関連事業
トーク&ワーク(道民カレッジ連携講座)
10月13日(土)「神田日勝の絵画ーデッサン帳、スクラップ・ブックの調査からわかること」 講師:川岸真由子神田日勝記念美術館学芸員
10月14日(日)みどころ解説と展覧会鑑賞ツアー 講師:光岡幸治学芸課長

いずれも午後2時~3時半
定員30人(要観覧券)
9月19日(水)午前10時から道立帯広美術館に電話で申し込む。定員になり次第締め切り。
(13日のみの参加は事前申し込み不要、聴講無料)


アーティスト・トーク「ニレの木に魅せられて―その半世紀を語る」
10月6日(土)午後2時~3時半
要観覧券
(岡沼さんの話)


ミュージアム・コンサート
11月1日(日)午後3時
入場無料
(ロビーで太田妃佳里さんがオーボエを演奏)


特別展セミナー「神田日勝、岡沼淳一:作品を読み解く」
9月22日(土)・11月24日(土)午後2~3時
聴講無料
(講堂で光岡幸治学芸課長が語る)


ワークショップ「おとなの油絵入門
10月27日(土)・28日(日)午前10時~午後3時
2日間とも参加可能な中学生以上を対象に、齋藤隆博さん(画家、全道展会員)が指導
参加費500円
9月26日(水)午前10時から道立帯広美術館に電話で申し込む。定員20人になり次第締め切り。


キッズ・ツアー
11月10日(土)午後2時
中学生以下は無料


キッズ・ミュージアム「はっぱで遊ぼう」
9月29日(土)午後1時半~3時半(受付は3時まで)
託児室を開設します


オビビ・キッズ・アートフェスタ
11月17日(土)午後1時半~3時半
10月19日(金)午前10時から道立帯広美術館に電話で申し込む。
保護者は要観覧券





・JR帯広駅から約2.3キロ、徒歩30分

・十勝バスの「3 南商線」「3-1 南商・柏葉・総合振興局線」「21 南商あかしや線」に乗り「春駒通12条」降車、約830メートル、徒歩10分
(帯広駅バスターミナルが始発ですが、長崎屋前から乗ると時間が節約できます)
・拓殖バス「21~24 南商業高校線」「25 帯広の森線」に乗り「緑ケ丘6丁目・美術館入口」から約350メートル、徒歩5分


関連記事へのリンク
ひがし北海道:美の回廊 (2003、画像なし)
旧ミマンミニコレクション展(初回)=2003年
遠藤ミマン・岡沼淳一二人展(2002)
2002 北の彫刻展(画像なし)



 最後に、私事にわたりますが、岡沼淳一工房展のリーフレットのテキストは筆者が書きました。
 そういうこともあるので、会期中早いうちに、見にうかがう予定です。
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【告知】東京の府中市美術館で木田金次郎展 (2018年7月21日~9月2日)

2018年07月24日 23時14分00秒 | 展覧会などの予告
 すみません、もう始まっています。

 日本の近代文学を代表する作家、有島武郎(1878~1923)の小説「生れ出づる悩み」の主人公のモデルとなった、後志管内岩内町の画家、木田金次郎の個展が、東京都の府中市美術館(府中市浅間町1-3)で開かれています。
 「生れ出づる悩み」の出版100年を記念した展覧会。北海道の美術好きでは知らぬ人のない木田金次郎(1893~1962)ですが、生前、とくに戦前・戦中はほとんど発表をしていなかったこともあって、有島武郎の愛好者にはよく知られていても、美術ファンにはそれほど有名とは言えないかもしれません。木田の作品が本格的に道外で紹介されるのは約40年ぶりとのことです。

 主催は、同館のほか、後志管内ニセコ町有島記念館や岩内町木田金次郎美術館などでつくる「有島武郎・木田金次郎プロジェクト実行委員会」などです。



 木田は岩内で漁師をしながら絵を描いており、ある日、札幌農学校(のちの北大)で教鞭をとっていた有島の自宅の門をたたきます。
 有島は木田に、上京せずに郷里で制作を続けるように助言し、木田も、有島の死後もその教えを終生守って岩内の地を離れることなく絵筆を執り続けます。
 激しくたたきつけるような、生命力のあふれる風景画や花の絵は、戦後になってようやく注目されるようになり、朝日新聞社の主催で、全国で個展が開かれます。
 晩年、岩内大火で、数千点ともいわれる自作を失う悲劇に襲われますが、それでも創作をやめませんでした。現在残っている代表作のうちかなりの部分は、最晩年に描かれたものです。

 …という木田の生涯については、道内の美術ファンはよくご存じかと思います。

 展示される木田の作品は約80点。岩内町の木田金次郎美術館をはじめ道銀や道立近代美術館などの所蔵品です。
 また「生れ出づる悩み」に触発された北海道の若手美術家、福井で炭焼きをしながら描き続けた孤高の画家・渡邊淳らの作品をあわせて紹介します。


 展覧会の日程は次の通り。
2018年7月21日(土)~9月2日(日)午前10時~午後5時(展示室入場は4時半まで)、月曜休み
一般700円、高校・大学生350円、小中学生150円

 会期中の関連事業は次の通り。
・ギャラリートーク
 7月21日(土)午前11時、8月5日(日)午後2時
 伊藤大介・有島記念館主任学芸員、岡部卓・木田金次郎美術館学芸員

・20分スライドレクチャー 
 7月29日(日)、8月12日(日)、26日(日)、9月1日(土)午後2時

・中学生のためのヴァイオリン・コンサート
 8月4日(土)午後3時
 川畠成道氏

・展覧会講座「それぞれの『生れ出づる悩み』 有島武郎と木田金次郎」
 8月18日(土)午後2時~3時半
 鎌田亨学芸員






 なお、出版100年記念「有島武郎『生れ出づる悩み』と画家・木田金次郎」展は、次の日程で道内を巡回します。

10月13日(土)~11月4日(日) JRタワー・プラニスホール

11月23日(金)~12月16日(日) 有島記念館

2019年1月12日(土)~3月31日(日) 木田金次郎美術館


(府中市美術館は京王線府中駅から約1.7キロ、徒歩22分、または「ちゅうバス」多磨町行きで「府中市美術館」降車すぐ。京王線東府中駅から約1.4キロ、徒歩17分、または「ちゅうバス」府中駅行きで「府中市美術館」降車すぐ)
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【告知】帯広コンテンポラリーアート「河口」(2018年)は、会期も会場も作家の任意で、道内外やシカゴでも展開する空前の展覧会

2018年07月10日 10時16分33秒 | 展覧会などの予告
 2011年から十勝地方の現代美術作家有志の手で開かれてきた大型展「帯広コンテンポラリーアート」。
 毎回、実行委員長もスタイルも変える方式で開かれてきました。

 1回目は、帯広市郊外の日本庭園と日本家屋を舞台にした「真正閣の100日」。
 2回目は、真冬の、雪が積もった郊外の畑での野外展「防風林アートプロジェクト」。
 3回目は、帯広市の中心にある休業中のホテルの客室(現在はリノベーションして開業中)や周辺で展開した「マイナスアート」。
 4回目は「帯広の森」の、林や草原に作品を設置した「ヒト科ヒト属ヒト」。
 まさに2010年代の道内アート界に大きな刻印を残してきたのでした。

 そして最後の5回目。
 実行委員長の吉野隆幸さんが打ち出した方針は、前例のない、驚くべきものでした。

 会期はことし4月1日(日)から12月31日(月)までのあいだで参加作家が選んだ期日。
 会場は

参加作家が個別に選んだ「河口」

 !?

 これまで4度の展示はいずれも、一定の会期に、特定の場所に、作家数十人の作品が設置されていました。
 っていうか、それがフツーですよね。

 チラシには、こうあります。

ときには複雑に重層し、錯綜する河口の魅力的な物語(ストーリー)に着眼。人もまた己の中に―それぞれの河口―を持っているという前提のもとに、河口が内包する普遍性と特殊性にアートの視点から一歩踏み込んだ展覧会「『河口』展」を開催します。


 どうやら、インターネットの時代に、参加者全員が1カ所に集まらなくてもいいんじゃないかという発想らしいと聞きました。

 でも、これ、もし「現地に行く」という行為をまっとうしようとしたら、むちゃくちゃ大変です。
 現在、作品コンセプトを明らかにしている作家は半数以下ですが、すでに、十勝や札幌近郊だけでなく、新潟県上越市や米シカゴでの展開が予告されているからです。

 参加作家は次のとおり。
 ローマ字は姓→名の順になっています。

阿地 信美智 Achi Nobumichi〈札幌市〉
阿部 安伸  Abe Yasunobu 〈帯広市)
荒井 善則  Arai Yoshinori〈旭川市〉
池田 緑   Ikeda Midori 〈帯広市〉「十勝川河口まで歩く」
池原 浩子  Ikehara Hiroko〈新潟県上越市〉
上ノ 大作  Ueno Daisaku 〈北広島市〉
潮田 友子  Ushioda Tomoko(東京都武蔵野市〉
梅田マサノリ Umeda Masanori〈帯広市〉
大久保 真  Ohkubo Sin  〈帯広市〉「vague」
Okhotsk 4          (北見市〉

伽井 丹彌  Kai akemi   〈帯広市〉「ゆくえ」
カビラヤスオ Kabira Yasuo 〈留萌管内羽幌町〉
熊澤 桂子  Kumazawa Keiko〈横浜市〉
古山 一彦  Koyama Kazuhiko〈十勝管内鹿追町〉「ぼくは神様じゃないよ」

坂口 寛敏  Sakaguchi Hirotoshi〈東京都武蔵野市〉
櫻井 亮   Sakurai Ryo  〈夕張市〉
澁谷 俊彦  Shibuya Toshihiko〈札幌市〉「起源・発生」
鈴木 隆   Suzuki Takashi (十勝管内中札内村〉「 塩 」

高田 K子   Takada Keiko  〈帯広市〉
谷口 大   Taniguchi Dai 〈札幌市〉

内藤 万貴  Naito Maki   〈札幌市〉
長澤 裕子  Nagasawa Yuko 〈上川管内和寒町〉
野口 裕司  Noguchi Yuji  〈石狩市〉「ISHIKARI 」

萩野 明宏  Hagino Akihiro 〈帯広市〉
半谷 学   Hangai Manabu 〈帯広市〉
藤本 和彦  Fujimoto Kazuhiko〈札幌市〉

前田 育子  Maeda Ikuko  〈胆振管内白老町〉
前山 忠   Maeyama Tadashi〈上越市〉「信濃川河口の視界 」
ミニマムライン minimumline 〈オホーツク管内置戸町〉「渦巻の・・・ 」

由良 真一  Yura Sinichi  〈十勝管内池田町〉「シカゴ川河口 」
吉野 隆幸  Yoshino Takayuki〈帯広市〉
 

 いちおう註釈しておくと、オホーツク4とは、林弘尭(Hayashi Hirotaka)、菅恵子(Suga Keiko)、加藤恵理子(Katho Eriko)、五十嵐恵津子(Igarashi Etsuko)の、北見市在住の4人によるユニット。

 また、ミニマムラインは、鈴木順三郎(Suzuki Junzaburoh)、松井淳紀(Matsui Atsunori)、猪股一破(Inomata Kazuha)、大西祐子(Ohnishi Yuko)の4人です。
 ミニマムラインは、北見市常呂町(カーリングで有名になったところ)常南ビーチに7月22日(日)から29日(日)まで作品「「渦巻の・・・ 」 Vortex-circle」を設置し、最終日29日午後6時からライブパフォーマンスをやるそうです。

(見たいけど、見に行ける気がしない…)





 
 また、アートキャンプが、8月4日(土)から1泊2日で、十勝管内浦幌町のうらほろ森林公園(東山町22-1)で開かれるとのこと。
 会費は3千円程度。午後2時からシンポジウム、3時から意見交換・作品紹介、5時からバーベキュー、7時から男女別に用意したバンガローで宿泊という日程です。
 5日朝は十勝川河口に移動し作品を見学するそうですが、浦幌の森林公園から十勝川河口って、相当な距離があります。
(車以外の移動手段がない。ちなみに浦幌駅から森林公園までなら、約1.6キロ、徒歩20分ぐらいです)





 いまのところ決まっている開催地は、大久保真さんが長節湖ちょうぶしこ(遠い…)、古山さんが然別湖しかりべつこ畔、鈴木隆さんが十勝川の浦幌側河口、野口裕司さんが石狩川河口、由良真一さんがシカゴのミシガン湖…などとなっていて、もう、なんというか、コンプリートは絶対にむりですよね。

 まあ、池田緑さんの作品は記録することに意義があるようだし、伽井さんなどはネット配信で見ればよいのだと思います。

 だからといって、ぜんぶインターネットで済ませるというのも、あまりに無精な話なので、札幌の澁谷俊彦さんにお願いして先日、設置箇所に案内していただきました。
 これについては、別項で紹介します。


 とにかく、空間的広がりといい発想といい、空前の「展覧会」になりそうです。


http://tokachiart.jp/index.html

帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト(1)
防風林アートプロジェクト(まとめ) (2014)
【告知】帯広コンテンポラリーアート2011 真正閣の100日
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