北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

08年4月のおもな展覧会

2008年04月30日 23時41分12秒 | 主な記事へのリンク
 4月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 このエントリは随時更新します。

 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。

現代美術
BOX ART展
美水まどか「雪の果 YUKI NO HATE」
響韻と、「在る」。
Seiji Yamagishi,Takashi Yamaguchi 景一刻

絵画・版画
藤野千鶴子展 北緯43° さくら前線札幌発
佐藤香織点描画展
富田知子展
第23回北翔展
第8回二科北海道支部展 (絵画)
■越智紀久張展
石垣渉 水彩画の世界展
宝永たかこ絵画展 不思議の国のまろうど
SPRING 吉田英子-旅のいろどり、吉田ひかり-森の小さな生命
コレクション物語 第IV章「ヨーロッパの美術」・第V章「浮世絵」
第75回記念 独立展北海道展 ■(独立展・つづき
秋田智江展-境界線-(STORYのいる場所II)
第24回斗水会日本画・墨描展
山寺 後藤美術館所蔵 ヨーロッパ絵画名作展 ロココからコローとバルビゾン派の画家たち
道都大学中島ゼミ 共振展
外山欽平油絵個展

彫刻
ココロを造型(かたど)る 脇坂淳の木の小物展
加藤宏子展


工芸・クラフト
多田昌代U・TSU・WA展
堀江登美子人形(ひとがた)展
Flower pot&灯り 工房カポック竹田悦子作陶展
毛利史長 陶展
中川晃「やさしい風」
第35回記念美工展
おおいえのりこ 春♪ひだまりフェルト展
蔦井乃理子うつわ展
春眠暁を・・“目覚めた親父の小品展”
春爛漫 花も器も競い咲き-土作りで遊ぶ、釉薬でアソブ、上田隆之の器

写真
飯塚達央写真展「モノクロームの刻(とき)」
札幌学院大学写真部写真展
浅野久男写真個展「微光の記憶」
7th EX Photo Exhibition From Inside To Outside
2008キヤノンカレンダー展 米津光写真展「光の音色」
大高明写真展「COLORADO PLATEAU」
ウリュウユウキ写真展「春を迎えに行く」chapter 1-夜を越えて

複数ジャンル
第30回記念日陽展
■■イタリア美術とナポレオン
第三十五回北海道抽象派作家協会展
現展 第37回北海道支部展
ハンマー会同人展
中田絵美・大場優子作品展など札幌大谷短大の学生展
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08年4月のまとめと5月の予想

2008年04月30日 23時40分23秒 | つれづれ日録
 1カ月間にのべ91カ所のギャラリー・美術館へ行き、96本のエントリを書いた。

 大幅にアップの遅れている3月の展覧会紹介のエントリだが、今月ひと月かけて10本余りをアップした(■参照)。
 それでも、まだ20本近くが残っている。
 あと、4月分も数本アップできてないのがある。

 5月は、がんばります。



 ところで、雪造プロジェクトの遠藤かなこ社長のことばを借りると、来月は

「北海道アートスペース誕生月間でしょうか?? 」

ということらしい。

 大通まち×アートセンター「OYOYO」のことについては、このエントリで書いたけれど、大通西5に「CAI 02」がオープンする計画がすすんでいるらしいです。(オフィシャルな情報がきてないし、フライヤーとかも見てないんで、まだよくわからんのだけど)

 なんか、iwamizawa90°っていうスペースも岩見沢にできるみたいだし、praha2 + deepsapporoの1階にレンタルスペースが登場するという話もあるし。


 くわしいことがわかりしだい、報告していきます。
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アルテ・ピアッツァ美唄、春の或る日

2008年04月30日 23時36分19秒 | つれづれ写真録
 
     


     


     


 とくに彫刻に興味のない人でも、アルテ・ピアッツァ美唄は和めるところだと思う。

 手あかのついた表現だけど、ここだけゆっくりと時間が流れているような感じがする。

 今回、筆者は車で行ったけれど、札幌-旭川間の特急スーパーかむい号が30分おきに走っており、すべて美唄に停車する。
 美唄からは1時間に1本ぐらいずつ、市民バスが出ているので、車のない人でも気軽に行ける。



□アルテ・ピアッツァ美唄のサイト http://www.kan-yasuda.co.jp/arte.html

□同上サイトにある、JRとバスの時刻表 http://www.kan-yasuda.co.jp/arte_new/bus.html




 なお、上のリンク先にあるバス時刻表で「旭通2丁目」とあるバス停は、上の地図で示した停留所で、美唄駅から近い。
 美唄で特急をおりて、バスが行ったばかりだったとしても、バスは市街の西側をぐるっと迂回(うかい)してからアルテ・ピアッツァへと向かうので、このバス停まで急げば、間に合うことが多いです。 
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08年4月30日は5カ所

2008年04月30日 23時33分56秒 | つれづれ日録
 きょうは午後からの勤務。
 仕事前に
工芸ギャラリー愛海詩(えみし)大野耕太郎展
オリジナル画廊→
ギャラリーミヤシタ(内田よしえ展)→
ギャラリー旧鎌田志ちや→
gallery new star
をまわる。

 南1西26のオリジナル画廊から南5西20のミヤシタまで歩き、南3西20から中央区役所前(南3西12)までバスに乗り、そこから南10西9の旧鎌田志ちやまで歩く。
 さらに、市電ですすきのまで行き、gallery new starを経由して、大通西3の会社まで歩いた。
 健康にはいいかもしれないが、ちょっとくたびれた。3キロ以上は歩いたと思う。


 連休の谷間のせいか、原稿の出方はわりと早かった。

 
(画像は4月29日の美唄・東明公園)
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08年4月29日、空知へドライブ

2008年04月30日 00時41分15秒 | つれづれ日録
 
 空知方面へドライブに行ってきた。

 その前に、上野幌のダイソーで家族が買い物しているあいだ、となりの古本屋「ブックセンターいとう」に寄ったら、ここがけっこう侮れないのだ。
 やわらかい本、文庫本やマンガも多いが、美術書や学術書の品揃えもすごい。
 東洋文庫(平凡社)の品揃えでは、紀伊国屋や旭屋をしのぐほどだ。
 ただ、車がないと、行きづらいなあ。郊外にこういうまともな古書店ができる時代になったんだろうか。

 最初の目的地は、南幌のギャラリー喫茶「風樹」。
 加藤宏子展を見て、昼食をとる。
 加藤さんは、紙による造型に挑戦していた。なんとなく、美水まどかさんの路線に近いかも。
 この日が最終日。

 ここから栗沢、岩見沢を経て、美唄のアルテ・ピアッツアへ。
 栗沢でゆかいな看板を見た。

           

 「栗沢のイチゴは栗沢一」
って、じつはすごく控えめなのかも。


           

 アルテ・ピアッツア飯塚達央写真展「モノクロームの刻(とき)」
 ものすごく懐かしい写真がならぶ。
 ノスタルジアばかりだが、これはこれでいいと思うのだ。
 5月4日まで。


           

 東明駅に寄る。
 1972年に廃止された三菱鉱業美唄鉄道の駅が、アルテ・ピアッツアから車で3分ぐらいのところに残っていて、裏手にはプラットフォームのほか、当時の蒸気機関車が静態保存されているのだ。
 線路跡はサイクリングロードになっていた。

 近くに東明公園がある。
 美唄を代表する桜の名所で、2、3日くらい前がちょうど満開だったような感じ。でも、山全体が桜と梅で、とてもきれいだった。

 園内に「スペースカリヨン」という、鐘のある塔がたっていて、このてっぺんまでのぼると、上空から花見ができる。
 冒頭の画像も、スペースカリヨンの展望台から見た光景。
 めったにない眺めだと思うので、みなさんもぜひどうぞ。

 夕方になっていたが、車を歌志内に向け、第15回記念 大正館収蔵品展へ。

           

 車をおりる前は「パパのギャラリーまわりにつきあうのはうんざり」という顔をしていた子どもたちも、リアルな本城義雄さんの絵と、蔵じゅうを埋め尽くす古い道具の数々に、時間を忘れて見入っていた。

 本城さん、どうもありがとうございました。

 ちなみに、歌志内市はかつて炭鉱で栄えたが、ついに昨年秋、5000人を割った。
 全国一のミニ市である。

                  


 帰路、市内の温泉「チロルの湯」で休憩。
 ロビーに、なんと渡島管内八雲町の元山牧場牛乳があった。
 なつかしいのでおもわず飲んでしまう。

 併設のレストランで夕食。
 歌志内の郷土料理である「なんこ汁定食」を註文。

           

 ブタ汁にホルモンをぶち込んだ感じの味で、なかなかうまかった。

 帰りは高速道を走ってきた。
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遠くへ行きたい

2008年04月29日 22時16分05秒 | つれづれ日録
 旅に出たい。

 1月に寝台特急に乗ったばかりなのに。

 写真家のエビさんのブログを日々読んでいるせいかもしれないし、ウリュウさんの写真を見たせいかもしれない。
 ただ、春になったからというのが理由のようにも思えるし、わけなんて別段ないような気もする。

 あと、水戸芸術館の宮島達男展と、京博の河鍋暁斎展も、どうしても見たい。

 そんなことを考えながら時刻表をめくっていたら、あることを発見(というほど、おおげさなものでもないけど)した。

 札幌から「北斗星」に乗って仙台で降り、朝5時29分発の普通電車に乗り、いわきで乗りかえると、朝10時14分に水戸に着くのだ。
 これは、朝イチで空路、新千歳から羽田、そして水戸と行くよりも、早い。

 それにしても…。
 普通列車と特急や新幹線との速度差って相当なものだと、あらためて思う。
 仙台から水戸まで5時間近くもかかるんだなあ。
 「のぞみ」号なら、東京を出発してそろそろ九州に入るころだ。

 郡山から水郡線で行ったほうが近いんじゃないかとか、磐越西線経由だったらどうだろうとか、しらべてみたけれど、なにせ本数が少ないうえ、こちらも相当のろい(郡山・水戸間は3時間あまり)ので、それほど早くには水戸に着けないことがわかった。

 いずれにせよ、そんな悠長な旅をしている日程的な余裕はないわけで、それでもなんとか5月3日朝から5日朝までの2泊3日(うち1泊は車中泊)の日程をたててみて、JRの旅行センターへ行ってきた。

 窓口で旅程表を見せて
「ややこしい日程ですいません」
と言うと、担当のお嬢さんは
「大丈夫です」
と笑った。
 でも発券に35分かかった。
 まあ、しかたないな。

 というわけで、またまた家族を置いて、短くて長いひとり旅へと出るのである。
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木田金次郎美術館の2008年度日程

2008年04月29日 08時49分26秒 | 道内美術館の日程
 木田金次郎美術館から本年度の日程を送っていただきました。
 ありがとうございます。

 ことしは、1度中央バスで行きたいなあ(笑)。


春の企画展
「木田金次郎と『岩内派』」
2008年4月2日(水)~6月29日(日)


◎「花階段」(春~秋)
◎美術館講座2008 (5月~10月・第2土曜日)
◎初夏のナイトオープン 6月20日(金)(午後8時まで開館)

「岩内二中美術部作品展」 4月15日(火)~4月20日(日)
岩内町郷土館新装開館記念「100年前の岩内、100年前の木田金次郎」 4月26日(土)~5月25日(日)
「第107回岩内美術協会春季展」 6月6日(金)~6月8日(日)
「佐藤潤子個展」 6月17日(火)~6月29日(日)


特別展示
木田金次郎の時代
「木田金次郎と1950年代」展

2008年7月2日(水)~11月3日(月・祝)

しりべしミュージアムロード4館共同展 「愛のカタチ」
7月16日(水)~8月17日(日)
北海道立近代美術館所蔵
「ヨーロッパ中世版画コレクション展」

8月27日(水)~9月28日(日)


◎しりべしミュージアムロード共同展関連事業
第14回 木田金次郎生誕祭 7月18日(金)~7月19日(土)
夏休みワークショップ 8月6日(水)
夏のナイトオープン 8月22日(金) (午後8時まで開館) 


秋から冬を迎える常設展
「郷土の中の木田金次郎」

2008年11月6日(木)~2009年3月29日(日)

「第108回岩内美術協会秋季展」
10月24日(金)~10月26日(日)
「絵画サークル展」
11月1日(土)~11月3日(月・祝)

開館記念日にお贈りする アニバーサリー無料開放◎文化の日ワークショップ 11月3日(月・祝)
木田金次郎を偲ぶ 第14回 「どんざ忌」 12月14日(日)
冬休みワークショップ 12月24日(水)
高校生によるワークショップ 1月7日(水)
冬のナイトオープン (午後8時まで開館) 2月13日(金)



「きだび図書館」 12月20日(土)~1月18日(日)
「第14回ふるさとこども美術展」 2月7日(土)~2月22日(日)
「第9回仲間たち展」 3月10日(火)~3月15日(日)
「きだび図書館」 3月20日(金・祝)~4月5日(日)


http://www.kidakinjiro.com/


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道立函館美術館の2008年度日程

2008年04月29日 08時46分46秒 | 道内美術館の日程

 道立函館美術館から本年度のスケジュールをおくっていただきました。
 ありがとうございます。

 ドラえもん展って、何年か前に旭川美術館で開かれたばかりですよね。
 やっぱり、人気あるんですねえ。


4月5日(土)-7月13日(日) 道南の美術 新収蔵品展
               謎謎美術

 =5月7日(水)、12日(月)-17日(土)は休館

4月19日(土)-5月11日(日) みんなのドラえもん展 魅力のひみつ

5月18日(日)-6月15日(日) 遠き道 展 はて無き精進の道程 現代日本画のゆくえ(第1部)
6月21日(土)-7月13日(日) 遠き道 展 はて無き精進の道程 現代日本画のゆくえ(第2部)

7月20日(日)-9月23日(火) トンちゃんアート展
                 長谷川潾二郎 ゆるやかなとき(潾は、さんずいに「隣」のつくり)
                 Waterside 水に想う

10月1日(水)-5日(日) 全道展 第10回函館地区記念展

10月1日-11月30日(日) 岩船修三展 生誕100年記念
                天来×鴎亭 (鴎は、正字)
 =10月6日(月)-11日(土)は休館

10月12日(日)-11月30日 金子卓義の書

12月6日(土)-3月22日(日) 三箇三郎展
                田辺三重松 海が見える風景
                書のたたずまい 真・行・草


  
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-hakmu/


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■多田昌代U・TSU・WA展-やわらかな白・のびやかな黒- (4月29日まで)

2008年04月29日 00時02分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 
 多田さんは札幌の陶芸家で、個展は2年ぶりです。
 白を基調としたさわやかなうつわが人気で、今回、最終日の前日におじゃましたら、「売約済み」をあらわす赤い丸がけっこうついていました。
 個展は2室をつかっています。エレベーターをおりて、中央の部屋に、冒頭画像の立体1点のみを展示し、左手の部屋にうつわをならべています。
(ちなみに右手の部屋は、先にエントリをアップした堀江登美子さんの人形展です)

 大きな立体は
「戦士の揺かご -君にしばしの安らぎを- 2007.7月」
と題されています。
 母鳥が大きな翼を抱きしめて子をまもっているような、そんなイメージが脳裏にうかんできます。
「現実社会でつらい目にあっていたりたいへんだったりする人にいやしを与えたい、というような気持ちです」
と多田さん。
 「なにか自分の中に『思い』がないと、こういう作品はできないので」
 ちょっと油断すると、積み上げた土が、乾く前にべろーんと両側に垂れ下がってきそうな、けっこう作りづらそうな形状です。
 「垂直に積み上げるよりはるかに難しいのに、こういう形にしちゃったんですよね。土を積んでいくのは楽しかったけれど、かなり時間もかかりました。焼いて、割れなかったのは、良かったと思います」

           
             
 一方、うつわの部屋は、左側の壁に白い器が、右側の壁に黒い器がならび、シンプルできれいな陳列になっています。
 また中央には、大きな花入れがならんでいます。
 この「花と遊び花と暮らす器」は、内側にひとまわり小さい花入れが仕込まれており、丈の高い花を入れておくことも、小ぶりの鉢を載せておくことも可能なスグレモノです。


                 

           

 「plate 翼 white」。
 このほか「まるいcup」「white free cup」などの白い食器には、自由奔放な曲線が描かれているのが特徴。
 線刻のように表面から浮き出ている曲線には灰色の顔料がほどこされています。
 このプレートは、線も自由ですが、かたちも自由です。まるで雲形定規のようです。
 黒い器のほうは、渦巻き紋様が描かれています。

 多田さんの食器は表面がつるつるしているものが多いですが、使っていても意外と滑らず、手になじむというのが筆者の実感です。


08年4月24日(木)-29日(火)10:00-19:00(最終日-17:00)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B


□サイト http://toukoubo.biz/

2006年夏の個展
06年1月の個展(画像なし)
下澤敏也・多田昌代二人展(03年、画像なし)
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■堀江登美子人形(ひとがた)展 (4月29日まで)

2008年04月28日 23時33分47秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 
 岩見沢市の人形作家で、道展で入選を続けている堀江さんの8年ぶりの個展です。

 冒頭の画像は「爽憬」。
 薄緑色のワンピースが文字通りさわやかな作品です。
 この作品が特にそうなのですが、堀江さんの人形には、1960年代あたりまでの日本女性が持っていたそこはかとない気品や純情さが感じられると思うのは筆者だけでしょうか。
 JRの関係者を通じて吉永小百合様に堀江さんの人形が手渡しでプレゼントされたとのことですが、それも、堀江さんの人形が吉永さんの清楚さや気高い美しさと相通ずるものを持っているからではないかと思います。


           

 手前の作品は、昨年の道展入選作「蒼穹」です。
 「そうきゅう」と読み、青空の意味です。
 
 堀江さんの人形は土を焼いて作ります。
 多くは紙粘土を貼って色を着けますが、この「蒼穹」のように素焼きのものも何点かあります。
「紙粘土製と間違えられることがあるので、あえて素焼きのものも作っているんです」
とのことでした。


           

 左は「待ちわびて」。
 これも清楚な女性像で、ひざもとの麦わら帽子が良いアクセントになっています。


           

 左は「懐慕」。
 ふたりを題材にしためずらしい作品で、写真が案内状に使われていたものです。
 ちなみに、1枚上の画像の右手に写っているものは、おなじ題材で着彩をほどこしたもの。ただし、おなじ型などを使っているわけではなく、大きさもわずかに異なります。
 こうして見ると、堀江さんの人形は、ポーズひとつとってもけっこうバラエティにとんでいることがわかります。
 

                  

 これは堀江さんお気に入りの作品「未練」。
 大きな椅子が特徴的です。

 堀江さんは、完成後に題を考えるのだそうです。
 「作っている途中でどんどん作品は変わりますし」


 もうひとつ、堀江さんの人形の特徴は、顔を上げて上のほうを見ている像が多いこと。
 もちろん、見る人の視線の高さとの関係もあるのでしょうが、その表情には希望がはらまれているようです。
 堀江さんの人形はすべて女性です。


 出品作は次のとおり。
「懐慕」(同題2点)
「待ちわびて」
「未練」
「紫陽花」
「黎明」
「余韻」
「素懐」
「祈心」
「爽憬」
「予感」
「蒼穹」
「落莫」
「可憐」


08年4月24日(木)-29日(火)10:30-18:00(最終日-16:00)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル6階 地図B

創土会-素象人形展(03年、画像なし) 
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■NUKILLIZO個展-酩酊文学少女- (3月13日で終了)

2008年04月28日 21時58分01秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 
 アートパフォーマンス・ユニットとして札幌を拠点に活溌(かっぱつ)な活動を展開していた「VOLTEX」が昨年いっぱいで解散し(学生STEPやライジングサン・ロック・フェスティバルにも登場していたようですが、残念ながら筆者は一度も見る機会がありませんでした)、その片割れだったNUKILLIZOさんが、初の展覧会に臨みました。
 エントリのアップが遅れて、すでに彼は、ススキノのバーで室内装飾を披露するという、次の活動に入っています(30日まで、K’sBAR[ ] 中央区南5西2 サイバーシティビル10階)。ごめんなさい。
 なお、奇妙な名は、彼がかつて描いた動物の絵の中に犬、キリン、象がいたということに基づくそうです。

 個展の作品は、壁にある平面と、会場奥にあるインスタレーションに大別されます。
 後者は、8日のオープニングパーティの際におこなわれたパフォーマンスの“残骸”です。




 「自然の中にある流れ、渦の一瞬をイメージして絵を描いています」
という言葉通りの作品。
 マーブリングという技法を使っています。画材もたしかペンキかなにかでした(話を聞いてからだいぶたっているので、ほんとにごめんなさい)。
 ただ偶然に画材が流れるのにまかせるのではなくて、偶然と人力のコラボレーションとでもいえると思います。
 できあがった作品は、白と黒とのダイナミズムというか、対比が見事。そして、完成品というよりも、永遠に完成しない途上の「時間」みたいなものを感じさせます。




 そして、こちらは、本のページが空中にばらまかれて、その一瞬で固定化したようなインスタレーション。映画のストップモーションのような、斬新かつ明快な作品です。
 材料となっている文庫本は、作者が札幌の古本屋さんを何軒も回って、もらってきたものだそうです。
 宮尾登美子「櫂」とか、筆者が読んだことのある本もけっこうあったなあ。北杜夫「どくとるマンボウ航海記」なんて、おもしろいのになあ。

 個展のタイトル「酩酊文学少女」は、他人が心の中で思っていることが文字になって立ち上っていくのを見ることのできる特殊な能力を持った少女が主人公の漫画に由来しています。 
 この会場に足を運んだ人が、帰りに本を読みたくなった、本と出合いたくなった-としたら、nukillizoさんの個展は成功だったといえるのではないでしょうか。すくなくても筆者は、読書欲をかきたてられました。


        



08年3月7日(金)-13日(木)11:00-19:00(初日15:00-、8日-17:00、最終日-18:00)
ART-MAN gallery(中央区南4東4 地図G


□サイト「NKLZ」 http://nukillizo.web.fc2.com/
□ブログ「うずのく」 http://blog.livedoor.jp/nukillizo888/
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■佐藤香織-点描画展 (4月29日まで)

2008年04月28日 21時15分47秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 見に行ったのは早かったのですが、アップが遅れてしまい、申し訳ありません。

 佐藤さんは1983年札幌生まれ、一昨年に大谷短大の専攻科を修了した若手です。

 特徴はペンを使った点描技法。色はほとんど使わず、点をたくさん打つか少なく打つかで濃淡を表現します。そこに現れるのは、イマジネーションあふれるふしぎな世界です。
 筆者は何度も見ているのでさほど驚きはないのですが、道展などで見逃してこの会場で初めて見る人はそろって驚嘆の声をあげているようです。
 この技法による表現はかなりの習熟度に達しており、とりわけ目を見張るのが、透明・半透明のものの見事さ。透明や半透明を描くのは、色つきでもむつかしいのに、佐藤さんの絵では、想像上の生き物であるにもかかわらず、それが透明だという感じがよく出ています。

 今回の個展では、会場の制約上、昨年秋に丘珠空港(札幌市東区)でひらいた個展や、毎年の道展で入選しているような、想像の世界をワイドに繰り広げる大作はあまりなく(お店にあるファイルでぜひご覧ください)、小品が中心です。それでも、なんだかよくわからないけれどかわいらしい生き物が描かれている新作が多くて、心がほのぼのとしてきます。
 もうひとつ、好感が持てるのは、今回のDMに採用されている作品「神さまのコーヒー」や、「あの喫茶店に続く道」などにみられるように、会場にあわせて新作を持ってくるような柔軟性が感じられるところ。デザイン畑の人はともかく、アート畑の人はなかなかここまで考えない人が多いですから(考えないこと自体は悪いことではない)。
 さらに今回は「冬の足跡」のように、現実の情景に材を得たとおぼしき絵もあります。もっとも、この絵について作者は
「彼は最後の綱でさえも、掴むことはありませんでした、というイメージ」
ということばを添えており、現実のみということではないのでしょうか。

 筆者がなんとなく気に入っているのは「新聞とって」です。かわいらしい空想の虫2匹のあいだにかわされる何気ない、かつ短い会話にかわされる、日常的であるからこそ普遍的で際限ない幸福感。どうですか、北海道新聞社あたりで、広告に使えそうじゃないですかね。

 出品作は次のとおり。
「ふたりとひかり」
「くだものふわり」
「もやもやの木」
「気ままな紳士~ひるね~」
「気ままな紳士~書きもの~」
「カラフル果実」
「生え猫」
「グミのとまり木」
「ビーズの旅立ち」
「ラムネのビー玉」
「ガラスの上」
「ガラスの中」
「明かりと透明(明かりに集まる)」
「かわりもの」
「神さまのコーヒー」
「あの喫茶店へ続く道」
「ナシとリンゴ」
「ぼくんち」
「あしあと」
「新聞とって」
「たけくらべ」
「冬の足跡」
「ティラミス」
「ウェイターくらげ」
「ルークのごとく」
「蓮」


 なお、これは今回出品されている作品ではないのですが、ファイルの「ハイウェィイ」(第80回道展出品作)につけられた文章が、筆者の心にじんときたので、ここで引用させていただきます。

 電車やバスに乗りながら移り行く景色を眺めるのが好きで、その土地にはその土地に住んでる人や生き物の生活があって、そう考えるとなにか切ないような温かいような心地になる。その上手く言葉に表現できない感じをあらわしたかったんじゃないかな、と描いてる途中で思った。



08年4月10日(火)-29日(火)12:00-24:00(日・祝日-21:00)、水曜・20日休み
カフェエスキス(中央区北1西23、メゾンドブーケ円山 地図D)
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■VERSUS in LAYER-SCAPE -写真をみるということについて- (3月9日で終了)

2008年04月27日 21時54分25秒 | 展覧会の紹介-写真
 北大生の方からメールをいただいて、一風変わった写真展を見に行ってから2カ月近い日々がたってしまった。

 「北海道美術ネット」には、つぎのように紹介しておいた。

 北大の学生畠山雄豪さん、桐圭佑さん、高橋拡夢さんでつくる「OUR EYES」が、従来の写真展の枠を破り空間全体の演出を試みる。ゲストにテラウチマサト(写真家、PHaT PHOTO 編集長&発行人)、竹本英樹(写真家)、飯塚達央(写真家)の3氏を迎える。


 いただいたメールはおおよそつぎのとおりだった。

従来の写真展にあるような展示方法ではなく、新たな写真の展示方法があるのではないか、建築を学んでいる学生の立場だからこそ見い出すことのできる空間演出があるのではないか、その可能性を探り、写真はこう見せるものであるという既成概念を外した新しい空間構成を提案したいと考えています。

また、写真を通じてメッセージを発信することによって、北海道、札幌のアートシーンより盛り上げるための節点になればと考えています。

(中略)

今回は、外部交流の一つの場所として位置づけている北海道大学の遠友学舎内部空間全体を使って今回のような学生と第一線で活躍する方々とコラボレーションすることで、北海道大学、さらには北海道の新たな窓口として確立していくことを望んでいます。


 遠友学舎は、エルムトンネルや北大第二農場モデルバーンの近くにある比較的新しい建物で、これまで書展に使われたことはあったが、このような写真展はめずらしい。
 行ったことのある人はわかると思うけど、窓が大きいので、昼はさんさんと光が入ってくる。
 筆者が行ったのは夜だった。
 会場はかなり暗く、スポットなどは要所に配置されていたものの、個々の写真を見るにはややつらい状態。
 それぞれの写真は、一般的な、額に入れて壁にならべるのではなく、搭のような筒に貼り付けたり、天井から一定の間隔を置いて5枚ずつほどの単位で吊り下げたり、斬新な展示の方法だった。
 見る人は、吊られている写真をしたから観亜画エルのである。
 さらに、会場の中央には、2カ所で写真が投影され、片方はモノクロ、もう片方はカラーで、しかもそれはよく見ると、おなじ素材を、モノクロに変換しているのだった。

 たしかに、これまでの写真展では、それほど展示の方法論に自覚的なものが多かったとはいえない(それでも、たとえば釧路市芸術館の森山大道展など、けっこう健闘していたほうだと思う)。
 そのことを思えば、こういう試みはどんどんあってしかるべきだろう。

 いちおう、会場の入口にあるプリントで、どこに吊り下げられている写真が誰のものかは、わかるようになっていたが、会場が暗いので、いちいち確認するのも面倒になってきて、目前に展開されているイメージが誰のものなのか、だんだんどうでもよくなってくる(もっとも、竹本さんの作品はすぐにわかることが多いが)。
 そうなると、作品にまとわりついていた作家性みたいなものが削げ落ちて、アノニマスなむきだしの映像だけによる勝負という感じになってくるのだ。これ自体は、なかなかおもしろい試みたりえていると感じた。
 ゲストは、名の通った人たちばかりで、そういう人の作品を、名前を気にせずに見るというのも、あまりない経験なのだ。 
 ただし、一部の写真が、ファミリー写真みたいで、あまりにほかのものから「浮いて」いたのが気になったが。

 あとで聞いたところによると、やはり昼間はかなり雰囲気が違ったらしい。
 2度行った人は、昼のほうがいいと言っていた。
 うーん。ぜひ昼にも行ってみたかった。

 このあとも、これほど大規模でなくていいから、凝った「北大写真部展」を見たいものだと思った。 

08年3月5日(水)-9日(日)10:00-20:30(初日13:00-19:00、最終日-19:00)
北海道大学 遠友学舎(北区北17西8 地図H


□公式サイト http://oureyes.web.fc2.com/index.htm
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峯田敏郎「唄う女」

2008年04月27日 21時07分39秒 | 街角と道端のアート
 峯田さんは1939年、山形県生まれの彫刻家。
 東京教育大(現筑波大)を出たあと、1977年まで道教大岩見沢校で教壇に立っており、その時代には全道展会員にもなっていました。
 その関係からか、道立近代美術館が作品を所蔵していたり、札幌芸術の森に野外彫刻があったり、北海道とは縁の深い人です。全道展の図録で、会員座談会に出席していたこともありましたから、もし秋田大に転身していなければ、道内を代表する彫刻家となっていたことでしょう。
 筆者は、国展で作品を見たことがありますが、人間のドラマを内側に秘めたような大作は、会場でもひときわ輝いて見えたことをおぼえています。
 また、峯田さんが上越教育大の教授でいらしたころ、1度だけ電話でお話ししたことがあります。北海道がとてもなつかしそうな口調で、話がはずんだことを記憶しています。

 さて、この小さな作品は、大同生命ビル(中央区北3西3)の3階の空中廻廊に置かれています。
 螺旋階段を上って大同ギャラリーに入ろうとすると、左手に本郷新の「鳥を抱く女」があることは、よく知られていると思います。一方で、この「唄う女」については、それほど知名度が高くないかもしれません。
 「唄う女」は、北3条通りを背にして立っています。困ったようにも、あるいは楽しそうにも見える、ふしぎな表情をしています。写実的ではなく、ユーモラスな風情のある作品だと思います。


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さあ大型連休初日、あっしは仕事でやんす

2008年04月27日 00時13分22秒 | つれづれ日録
 暦のいたずらで、いまひとつ「大型感」のとぼしいことしのゴールデンウイーク。
 初日は仕事だった。
 早く出てギャラリー回りをするはずが、いろいろあって、さいとうギャラリーと道新ぎゃらりーだけしか行けなかった。

 画像は、大通公園の4丁目。
 携帯電話のカメラで撮影した。
 噴水って、例年こんな時季から水が通じてたっけ?

 ところで、来週は筆者も連休になる。
 個人的に、ぜひ見たいのが、京博(国立京都博物館)で開催中の河鍋暁斎(かわなべきょうさい)展。
 もっとも、ゆっくり関西に滞在しているヒマはほとんどなさそうだ。
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