札幌在住で、自由美術協会会員のベテラン佐藤泰子(たいこ)さんの個展が、11月21日から26日まで、札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)でひらかれていました。
佐藤さんは昨年まで、抽象画の「finish」シリーズと、パステルの比較的小さな作品を主体にした「さくらさくら」シリーズを、1年おきに交互に発表していました。
今回は、自由美術展に出品していたため札幌ではまとめて見る機会のなかった「f . . . 本文を読む
筆者の北見時代の知人が、11月21日から26日まで、札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)で個展を開いていました。カラースプレーと型紙を駆使して描かれた絵画です。
草花などは実物を紙の上に置いて、その上から銀色などが噴射されています。
蝶というモティーフは、ずいぶん以前から篠木さんがとりあげていました。
出品作は
「誘う」(同題2点)
「蒼い花」(同題2点)
「白い花」
「白い月」
「 . . . 本文を読む
北大構内のファカルティハウス・エンレイソウで、11月25日まで、北大の院生・学生による「写真4人展」がひらかれていました。
「エンレイソウ」は、教員向けの施設だと思われます。
地下鉄南北線の北12条駅を下り、道路1本南(約50メートル南側)のところから北大構内に入って、薬草植物園や弓道場の南側の道路を直進すると、見えてきます。
建物の前には
「人工雪誕生の地」
と記された碑が立っていま . . . 本文を読む
11月25日の「北海道新聞」道南版に、道立函館美術館で来年度ひらかれる特別展の内容が紹介されていましたが、それによると、4月1日から「子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家 小松崎茂展」が開催されるそうです。
小松崎さんは、少年雑誌の口絵やプラモデルの包装などで、ゼロ戦と艦船が戦ったり、宇宙船が飛んでいたりといった迫力満点の絵を描きつづけた画家で、30-60代の男性で幼いころに彼の絵に想像力 . . . 本文を読む
さて、1週間ぶりの札幌だが、11月末だというのに、イチョウやプラタナスやカシワにはまだ葉がついている。
たしかに例年、落葉の遅い種類の木ではあるが、札幌ではこれは異常である。
11月というのは、すっかり葉が落ちつくして、みぞれや雪が降っては解ける季節なのだ、本来は。
ところが、道立近代美術館の庭がこれだもんな。
いいのかこれで(←誰に言ってるんだ)。
24日は、着替えなどの入った . . . 本文を読む
とにかく仕事が終わらない。
ハマトリ、葛飾北斎、プーシキン美術館展、李禹煥、ドイツ写真などなど予定は完璧だったが、しゃーない。
23日も24日も八雲で過ごす。
ようやくめどがついた24日深夜、すでにパジャマに着替えていたら、支局の電話が鳴った。
相手は東京の国際部長。
「いま早版の刷り見てたら、徳川義宣さんの死亡記事が載ってるんだけど、八雲とのかかわりについて、ぜんぜん書いてないん . . . 本文を読む
徳川美術館の館長で、尾張徳川家第二十一代当主の徳川義宣(よしのぶ)さんが23日死去しました。71歳でした。
「源氏物語絵巻」などに造けいが深く、「殿さまのひとりごと」などの著書があります。
http://www.tokugawa.or.jp/ . . . 本文を読む
前エントリが総論で終わってしまったので、気になった作品について。
全部をとりあげるとタイヘンなので、ごく一部ですが…。
今荘義男「古里」(空知管内栗沢町)
三つの支持体が横に接続されているが、いわゆる三連画とは反対に、中央の部分が狭く、左右がF100号のキャンバスを縦に用いているようです。
沈んだ色調の抽象画から連想されるのはマーク・ロスコですが、ロスコの絵がどこまでもキリスト教を想起 . . . 本文を読む
道立近代美術館ではこの秋、道内の三大公募展といわれる全道展(全道美術協会)、新道展(新北海道美術協会)、道展(北海道美術協会)の記念展が、それぞれの毎年の展覧会とは別個にひらかれています。
古いほうからかぞえると、道展は創立80年、全道展は60年、新道展は50年をむかえたのです。
1990年代以降は全国紙が日展などの公募展評を掲載しなくなったこともあって中央での公募展は相対的な地位を少し . . . 本文を読む
出品点数は6点で、うち、会場の左側にある3点は、この夏に開かれた「絵画の場合」展に出品されたものをふくむ大きな絵画作品。「人のなる樹」「ピラミッド」「こうべを垂れる」と、それぞれ題がついています。
のこる3点は、教室にある黒板のようなつくりの壁掛け型立体に、小さな球がおびただしく附着した、めずらしいスタイルの作品で、色は真っ白に塗られています。うち2点は「沈黙の壁」。1点は、壁と平行した部分が . . . 本文を読む
15、16日は函館へ会議のため出張。
16日、函館美術館と、おとなりの芸術文化ホールに立ち寄る。
八雲駅からまっすぐ労働金庫に向かい、強盗訓練の取材。そこから商工会などに寄って帰る。
17日、八雲町議会。助役選任など。夜は飲み会。
18日、組合の集会のため急きょ札幌へ。日帰り。
駅前の旭屋書店で
「グレー=シュル=ロワンに架かる橋 黒田清輝・浅井忠とフランス芸術家村」(荒屋敷透 . . . 本文を読む
各紙のサイトなどによると、戦後日本を代表する書家の村上三島(さんとう)さんが亡くなったそうです。
93歳でした。
以下、毎日新聞から。
48年、日展に「杜甫九日詩(とほきゅうじつし)」で初入選。49年、52年には特選となり、一躍書壇の注目を集めた。その後も日展、毎日書道展、日本書芸院展などで活躍。中国・明代末期の王鐸(おうたく)の草書連綿体に傾倒しながら、独特の解釈を加え、円熟した枯淡の書 . . . 本文を読む
けさの朝刊各紙に美術評論家東野芳明さんの訃報が載っていた。
「美術ブログ」のほうにエントリーをたてておいた。ぜんぶ記憶で書いたので、まちがっているところもあるかもしれないが。
http://bijutsu.exblog.jp/2655474/
19日はやたらとねむい1日だった。
取材の合間を見てうたた寝ばかり。
熊石まで車で往復したが、なぜか筆者は、運転中はあまりねむたくならない。
. . . 本文を読む
道立函館美術館は、近傍の松前町が近代詩文書の創始者・金子鴎亭が出生地だということもあって、道立5館の中でも、書のコレクションと展覧会に力を入れている美術館です(ちなみに、金子鴎亭の鴎のへんは「區」。このパソコンでは「鷗」と出るけど、機種依存文字だと思われます)
今年の「北海道の詩歌と書の世界 書と写真が奏でる北のイメージ」は、同館が一から十まで企画した展覧会ではなく、各社中や団 . . . 本文を読む
小樽在住の陶芸家による、札幌・丸井今井の恒例の個展ですが、今回ついに(?)、小石の形をした花器が登場しました。2002年12月、マリヤクラフトギャラリーでたくさん並べていたものですが、これまで丸井今井では展示していませんでした。
外観は石そのものなのですが、ぱかっとふたつに割れて、内側には釉薬が塗られているという、遊び心いっぱいの蓋物です。どうやって作るのかは聞き漏らしました。数点でしたが。
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