北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

2007年4月のおもな展覧会

2007年04月30日 23時00分00秒 | 主な記事へのリンク
 4月のおもな展覧会の記事へのリンクです。このエントリは随時更新します。
 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。
 ごじぶんのblogに展覧会の記事を書いた方は、ここにトラックバックを送ってくださってかまいません(もちろん、個々の展覧会をとりあげた記事のほうがトラバ先としてふさわしいですが、個々の記事が遅れがちなので)。

 なお、大幅にアップがおくれている「3月のおもな展覧会」についても、地味に更新を続行。ついに、とりあげた展覧会が、46にもなってしまいました。

現代美術
原井憲二展「蒼の洞窟」
藤谷康晴ライブドローイング-白と黒のサティスファクション-

絵画
佐藤萬寿夫展
松井多惠子個展
片山みやび作品展
身野友之油絵展 古都・日本の風景美を描く
第7回二科北海道支部展
柳川育子個展
恵庭美術協会 恵美展
デュボア康子展
塚崎聖子個展
木村環 a.k.a.kim-igor "METAL BOWL STRIKES AGAIN"
木村富秋小品展
櫻井マチ子個展-夢みるイメージ-
島田鮎子展
米澤邦子展
西澤弘子油絵個展
亀井由利心象世界
外山欽平油絵個展

写真
EX 6
足立成亮写真展「事の終わり」・micro.の記録展
村井亮写真展 人はその河を二度と渡らない。
杣田美野里写真展
春展07
竹本英樹写真展「銀遊詩人」
第46回富士フイルムフォトコンテスト入賞作品発表展
ワタナベ チナツ写真展 Matkapäivi Sateinen Suomi 旅の日々、雨のフィンランド
はるてん 北海道教育大学札幌校写真部展

工芸・クラフト
下沢敏也CERAMIC EXHIBITION
CRAFT ON JAZZ
米原眞司展「planet」
生まれ出ずる土塊(CLAY)展
第34回美工展
大谷泰久・岬子染色展
美と食の探求者 魯山人の宇宙


天彗社40周年記念書展

複数ジャンル
多面的空間展 vol.9
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春ですね

2007年04月30日 20時55分29秒 | つれづれ写真録
 エゾムラサキツツジ。


          
 コブシ。

          
 レンギョウ。
 といっても、石の蔵ぎゃらりぃ はやし(北区北8西1)の店内です。

 いずれも4月28日撮影。
 いまはもっと開花が進んでいるかも。
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■下沢敏也CERAMIC EXHIBITION (5月1日まで)

2007年04月30日 12時38分56秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 下沢さんは1960年生まれ、札幌在住の陶芸家。
 以前は、力強いオブジェを関西で、うつわを札幌で-と、場所によって発表する中味を変えていましたが、ここ数年は札幌でも異分野の作家との2人展などで、大作の立体を、精力的に発表しています。
 
 今回はうつわの展覧会。
 ただし、2004年ごろにはたくさんあった黒っぽいうつわは姿を消し、大半が織部と粉引になっています(黒釉と楽焼もすこしあります)。
 
 「いやあ、トシをとると、伝統的なものに走っちゃうんですかねえ」
と、下沢さんは笑っていました。
 冒頭の画像は大きな壺で、下沢さんとしてはめずらしいです。
 粉引の壺は「RAKUGAKI」と題され、いろいろな線条が表面を走っています。
 織部のほうは、緑色がずいぶん明るいのが目を引きました。新緑のような色合いです。

           

 ただし、一般のうつわの織部釉は、壺に比べると濃い色です。
 水差、茶器、Cup、酒盃、皿など。
 表面は土がごてごてと盛り上がり、多彩な表情を見せます。
 見た目よりも触感をたのしむ器といえるでしょうか。

 下沢さんのうつわのもうひとつの特徴は、高台がないものがほとんどであること。
「うーん、あまり意識してなかったんですが。底のほうまでしっかり釉薬をつけたいという気持ちはあります」
と下沢さん。

           
 この画像は、いずれも粉引の茶碗です。おなじ粉引といっても色合いはだいぶ異なります。
 さいきんは箱書きもされるようです。
 この茶碗がいい。
 石はぜのようなブツブツ感とか、上方と下方の微妙な色の違いとか、景色を楽しんでいると飽きません。
 一般的な茶器よりもすこし大きめです。


 ところで、夏には、国立美術館にもコレクションされているベテラン陶芸家で走泥社のメンバーでもあった川上力三さん(京都在住)をまねき、札幌の美術家阿部典英さんもくわえて3人展をひらくそうです(コンチネンタルギャラリー)。
 川上さんによるワークショップなども予定しているとのこと。

 下沢さんが関西で個展をひらいたとき、ちょうどおなじギャラリーの別室で個展をひらいていたのが川上さんだったそうです。
 道内にいると、関西などの陶芸の最前線に触れる機会はほとんどありません。

 道内には100人を超す陶芸家がいますが、札幌が大都会でそれなりのマーケットがあるので、あまり全国的な流れと関係なく、うつわをつくって事たれりとしている人も多いのは否めません。まあ、べつに北海道ドメスティックでダメだということではありませんし、北海道らしさを保ちつつ全国展開を果たしている工藤和彦さんや柴山勝さんのような作家も少なくありません。
 ただ、実感としては、関西の一線とつながるかたちで創作活動をしているのは、下沢さんと倶知安の林さんぐらいかなあという気はします(ほかにもいらして、失念していたらゴメンナサイ)。

 3人展、いまからとてもたのしみです。


07年4月26日(木)-5月1日(火)10:00-19:00(最終日-17:30)
アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル 地図B

下沢さんのサイト

田村陽子さんとの2人展(07年1-2月)
下沢トシヤ陶展(06年12月)
西本久子さんとの2人展(06年1月)
下沢トシヤ陶展(04年6月)
北海道立体表現展(03年)
下澤敏也・多田昌代2人展(03年、画像なし)
下澤敏也・多田昌代2人展(02年、画像なし)
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■CRAFT ON JAZZ (5月1日まで)

2007年04月30日 07時06分51秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 ユーモラスなゴリラやブタの木彫で知られる小笠原み蔵さん(札幌)の呼びかけで「ジャズ」をテーマにしたクラフトのグループ展が実現しました。クラフトのグループ展はちょくちょく開かれていますが、これほどテーマが明快で、会場の統一感がとれている催しはとてもめずらしいのではないでしょうか。
 すべての作品がジャズを表現している、というところまではいっていませんが、音楽にからむ作品が大半を占めています。

 いすでは、全国的な知名度のある高橋三太郎さん(札幌)は、CD Box。シンプルなデザインで、たてにしたり横にしたり、いろんな置き方が可能です。
 浅井憲一さん(同)は、その名もずばり「JAZZ」という金属彫刻。ベース、トランペット、トロンボーンの3奏者を表現しています。うつむき加減に楽器を手にしているところが
「マイルス・デイビスが力をこめているところを思い浮かべてみた」
という浅井さんの言葉通り、人体はデフォルメされているのに、リアルな感じです。

           

 「哲学するブルドッグ」の木彫で知られる岩間隆さん(札幌)は、そのブルドッグがトランペットを吹いているレリーフを出品し、筆者は思わず笑ってしまいました(画像の上の方)。
 中川晃さん(空知管内長沼町)は、おなじみ「ちゃった人形」のほか、CDとバイオリンをくみあわせたガラス細工です。
 菊地聖さん(上川管内東神楽町)は、シンプルなレコード額。「CD額」ではないあたりに、こだわりを感じます。
 渡辺譲治さん(渡島管内七飯町)は「“MILESTONE”by MILES DAVIS」と題した木のオブジェ。
 染色の絵を作っている植田莫さん(札幌)の作品は、女性ボーカリストと、男性ドラマーをモティーフにしています。ふだんの、種田山頭火などを題材にしたものとは一味違った面を見せています。

 荒井修さん(胆振管内洞爺湖町)は、いろいろな木の置物。鍵盤を模した「A maj7」など、ユニークです。
 菅原義則さん(札幌)の金属彫刻は、市内のカフェの前などによく設置されているのでご存知の方もいるでしょう。今回は、ピアノなどを演奏しているウサギが3匹、バイオリンなどの人間が2人。ウサギと人間がおなじ大きさなのが菅原さんらしいです。
 一方、三好純男さん(札幌)は、木彫のクマの楽隊です。こちらはトランペットとピアノの2人(2匹?)。3匹の小グマが聞き役で、とてもかわいらしいです。
 小笠原さんも木彫で、ベース、サックス、トランペットという陣容です。

 佐々木修一さんの「ABSOLUTE EGO JAZZ BAG」は異色作。革の鞄でしょうか、サックスが大きくあしらわれていて、イヤでもめだちます。よくみると、リードの部分が木の立体になっていて、鞄からはみ出ています。
 今回のテーマであれば欠かせないのが、道産材で楽器を制作する池野泰明さん(石狩)でしょう。サムピアノ、ドアハープの楽器2種を出品。
 西山亮さんも傑作です。「Rock Glass」は、グラスとマドラーのセットですが、マドラーが8部音符のかたちになっているのです。
 外山雄一さん(胆振管内厚真町)は壁掛け型の木のパズルを出品しています。
 あれっ、「ambient」名義でキーホルダーみたいのを出品していたのが、山野直樹さんかな?

 小笠原さんの知人で、ジャズのSPレコードを1000枚(!)持っている人がおり、それをお借りして、手回し蓄音機でジャズを聴く会を初日に「石の蔵ぎゃらりぃ はやし」の喫茶店で催したところ、盛況だったそうです。
 というか、SPレコードを聴く会の開催が発端となって、今回のクラフト展になったと聞きました。
 会は、最終日の午後5時-8時、もう1度ひらかれるということです。たのしみですが、行けるかなあ。


07年4月26日(木)-5月1日(火) 1:00-19:00
石の蔵ぎゃらりぃ はやし(北区北8西1 地図A

□小笠原み蔵の世界 http://www8.plala.or.jp/grain/
□西野神社ホームページ・岩間隆さんの紹介 http://nishinojinja.or.jp/gallery/mokumu.html
□浅井さんのホームページ「AZプロジェクト」http://www5f.biglobe.ne.jp/~az_asai/
□池野泰明ホームページ http://www1.ocn.ne.jp/~ikenoya/
□中川さん「ちゃった工房」http://www.glass-chatta.com/
□菊地聖さん「GOOD DOGWOOD」http://dogwood.cool.ne.jp/
□植田莫の世界 http://baku.cc/
□外山さん「木楽」http://www.ki-raku.co.jp/wood/w-019.htm
□みよし工房 http://homepage2.nifty.com/bolero/index.htm
□アンビエント・山野直樹の工房だより http://blog.livedoor.jp/ambi1959w/

□ギャラリー&カフェショップ箒星 http://www.commeca.co.jp/houkiboshi/index.php
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■松井多惠子個展 (5月1日まで)

2007年04月29日 21時12分22秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 小品はなく、100号以上の油彩10点のみで構成した個展。

 松井さんの絵には、かならずといっていいほど、白っぽい透明の直方体が描かれています。
 これは、病理診断標本というもので、患者の病変した組織や細胞を標本にしたものです。これを薄くスライスして色を着け、医師が顕微鏡でのぞいて診断を下すのです。
 松井さんは約40年、札幌医大で技師として働き、この標本づくりが大好きな仕事だったそうです。
 作品には、医学の現場に携わってきた松井さんの経験が反映しているのです。

              
 10点のうち9点が「サイエンス考」のシリーズで、これは「サイエンス考(2006-1)」です。
 ダイナマイトがつながっているようなものは、遺伝子のイメージ。
 ほかにも、試験管やグラフなど、理系や自然科学のイメージが画面にちりばめられています。
 「(科学にふれていると)人間ってほんとうに偉大だと思うし、その好奇心と興味と執着心はすばらしい」
と松井さん。
 科学のイメージは、人類の進歩に対する大いなる肯定なのです。
 会場入り口に掲げられた「サイエンス考(火星)」は、宇宙科学への讃歌でしょうか。

              
 これは「サイエンス考(2006-3)」。

 もともと、画中に登場する裸婦は、キュビスムふうの処理がなされていましたが、近作はその傾向がますます強まっています。
 背景も、矩形を連ねたキュビスムふうの意匠になってきました。

 以前の作品でよく見られた遠景の風景も、ほとんど見られなくなっています。
 今後さらに抽象化の傾向を強めるのでしょうか?

 出品作はつぎのとおり。
「サイエンス考(火星)」
「サイエンス考(2004)」
「サイエンス考(華)」
「サイエンス考(2006-2)」
「サイエンス考(2006-1)」
「サイエンス考(2007-1)」
「サイエンス考(2007-2)」
「サイエンス考(2007-3)」
「サイエンス考(室内)」
「億万年考」

 松井さんは札幌在住。二紀会同人、全道展会友。


4月26日(木)-5月1日(火)10:00-18:00(最終日-17:00)
大同ギャラリー(中央区北3西3、大同生命ビル3階 地図A

01年の個展(画像なし)
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■身野友之油絵展 古都・日本の風景美を描く(4月30日まで)

2007年04月29日 21時11分38秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 身野さんは1971年兵庫県生まれ。神戸大法学部卒という異色の経歴の持ち主だ。
 三越のサイトから紹介文を引用しよう。
 関西画壇の若き人気作家、身野友之先生の個展を開催いたします。今も残る古き良き街並、人々の生活と台地(原文ママ)、自然との関わりをつなげる水辺をテーマとした、独自の視点でとらえた作品。そして、作家の住む京都をじっくりと描いた新作の数々を、ぜひご高覧下さいませ。

 公募展には所属せず、デパートなどでの個展を中心に活動しているようだ。
 画風は、非常に丁寧な写実。といって、目を凝らしてみても写真かどうかうたぐってしまうようなハイパーリアルというほどでもない。
 どこに飾られていても、誰からもいやがられることがないんじゃないかと思う。

 30点近い作品のうち、未舗装路に木や建物の影の落ちている絵が何点かあり、絵と影について考えた。

 アマチュアが風景画を描くと影を意に介さないことが多い。
 プロでも、山本貞さんのような偉大な例外はあるけれど、だいたいはそれほど影をはっきりと画中に描かないんじゃないだろうか。とくに、省筆の多い人はそうだと思う。
 固有色を意識すれば、それほど影をはっきりと描かなくなるのは、無理はあるまい。

 しかし、身野さんの絵の中に落ちる影はくっきりと濃い。
 北海道人の筆者は、あの本州特有の暑さを思い出した。
 わたしたちの基準でいけば、紅葉の季節ですら、本州は蒸し暑くて日差しが強く感じられるのだ。

 影が濃いといっても、露出に無頓着な人が撮った写真のように影の部分が黒くつぶれているのではない。
 土の色ははっきりと認識できるように描かれているのだ。
 
 もとより人間の目は、カメラよりラティチュードが深い。
 明るいところも暗いところも色を認識できるようにできている。

 身野さんの絵は、影をくっきりと、しかし黒くつぶさずに描くことで、その場の空気感も描出しているのだと思った。


07年4月24日(火)-30日(月) 10:00-20:00(日曜-19:30、最終日-17:00)
三越札幌店(中央区南1西3)
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■藤谷康晴ライブドローイング-白と黒のサティスファクション-(4月28、29日)

2007年04月29日 18時37分58秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 1月から毎月個展をひらき、2、3月は会場でライブドローイングも実施。そして4月はライブドローイングのみと、精力的な活動をつづける藤谷康晴さん(石狩在住)。
 考えてみれば筆者は、ライブドローイングの最中におじゃましたのは初めて。2月はちょうど藤谷さんが描き終わったタイミングだったし、3月は初日のライブが終わった後の、翌日の朝だったし。

 筆者が会場のアートマンギャラリーをおとずれたのは、全2日間のうちの、初日の夕方。
 会場は、黒く塗られた天井にあわせ、壁一面に黒い紙が貼られていた(案内状のはがきが、黒地に白い色で印刷されていたわけがわかった)。
 始まってから6時間半がたって、すでにほとんどの部分が、白の線でうめつくされていた。

 しばらく見ていたのだが、藤谷さんはチョークを持つ手をまったく止めることがない。
 ふつうなら、或る部分を仕上げると、手を休めて一歩下がり
「ふーむ、構図はどうかなあ」
なんて感じで、全体を見渡す-なんてことをするんじゃないかと思う(筆者は実作者ではないのでよくわからないけど)。
 しかし、藤谷さんはぜんぜん止まらない。
 上から下へと垂れ下がる線の集積を書いていたかと思うと、そのままの姿勢で、花火のような模様をいくつも書き始める。その2つの動作のあいだに、すこしのタイムラグもないのだ。



 それにしてもおどろくべき集中力だ。
 数人いる観客も息をのんで藤谷さんの動作を見つめている。
 大声で会話するのが、はばかられる雰囲気である。
 ましてや、藤谷さんに話しかけるなんてことは、とてもじゃないけどできそうにない。(したがって、今回も画像の掲載許可を得ていない)
 ドローイング開始時からずっと記録写真を撮っているTさんが
「きょうはほとんどここにいるのに、藤谷さんが正面を向いた顔をまだ1度も見ていないんですよ」
と言う。
 それぐらい、休みなく黒い紙に向かって線をひきつづけているということだ。

 3月に札幌市資料館で制作途中の作品を見たときには、「終了時にはどんなふうになっているだろう」と思ったが、今回はそのことは、ほとんど気にならなかった。
 これは、あのマンホールや札幌市中心部のビルを描いた作品などとちがって、完成形にはそれほど意味のあるものではないのだろう。
 ここにあるのは、結果を予想しない、純粋な運動なのだと思う。藤谷さんは具象物をほとんどかかない。線は、なにものをも表象しない。といって、一般的な抽象画のように、美を構築しているのとも違うようだ。
 きっと藤谷さんは、制作中にはほとんど考えることをせずに、無心に手を動かしているのだろう。ひたすらひかれつづけることに意義のある線なのだ、たぶん。

 だとしたら、藤谷さんのやっていることは、美術というよりもむしろ演劇にちかいのかもしれない。
 まあ、ジャンル分けはたいした問題ではないかもしれないけど。

            

 ところで、ご本人にはまだ確認がとれていないのだが、このblogに寄せられたトラックバックによると、次の月のライブドローイングの予定はすでにきまっているようだ。
 
藤谷康晴ライブドローイング
― 半透明肉体関係 ―
日時 : 5月27日(日) 開場9:30 10:00~18:00
会場 : 北海航測マカシブ(中央区北3条西17丁目 北海航測ビル1階)


4月28日(土)・29日(日)11:00-19:00、ART-MAN Gallery(中央区南4東4 地図G

3月のライブドローイング「呼吸する部屋」
2月のライブドローイング「CONCRETE FICTION」
1-2月の個展「路上でお茶を」
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07年4月28日は16カ所

2007年04月29日 04時33分41秒 | つれづれ日録
 今週は、雪がちらつく日もあったが、大型連休に入ってようやく春めいた陽気になった。

 28日は恒例のギャラリーめぐり。

 アートスペース201からスタート。
 下沢敏也CERAMIC EXHIBITION/陶工房SHIMOZAWA&HOKUTOU 工房展(陶芸)/wunder kammerなど。
 下沢さんはうつわが中心だが、個性的な織部。
 下のフロアの工房展も、いわゆる陶芸教室の作品展とはおもえないほどバラエティにとんでいて、おもしろい。
 wunder kammer は、教育大の学生を中心に若手女性8人によるグループ展。
 1日まで。

 2カ所目はさっしんギャラリーで「松井るり子・笹崎由紀子・石黒いづみ・さとうのりこ4人展」(裂織・陶器・磁器・フェルト)。
 さとうさんの、フェルトのくまがかわいらしい。
 28日で終了。

 スカイホールは「第14回小緑会展」。
 渡辺美明さん主宰の、恒例の社中展。大半が漢字。
 29日まで。

 さいとうギャラリーは「勝野好則硝子展」など。
 全点がガラスのうつわ。色がさりげなく使ってあって、涼しげ。
 29日まで。

 三越ギャラリーで身野友之油絵展 古都・日本の風景美を描く
 ハイパーリアルの一歩手前ぐらいの、写実的な風景画。
 31日まで。

 ギャラリー大通美術館。
 「北のクラフトプロジェクトいぷしろん」による、新茶を味わう「手に馴染む急須と湯のみ」は、5月6日まで。お気に入りの急須や湯のみが見つかりそうな、陶芸好きには見逃せない展覧会。札幌の前衛書家、竹下青蘭さんの書展を併催。
 上ノ大作作品展-陶ト木ト紙ト-。
 はじめて聞く名前だけど、焼き締めの球体のオブジェと、木を彫り上げた球体、和紙による球体を計16個排列したインスタレーションふうの展示はおもしろい。
 29日まで。
 
 7カ所目は札幌時計台ギャラリー。
 佐藤萬寿夫展は、予想していた通りのすばらしい個展だった。
 28日で終了。

 道新ぎゃらりーを経て、大同ギャラリーで松井多惠子個展
 全道展会友による個性的な絵画。
 1日まで。

 富士フォトサロンは、今津秀邦写真展「雪の中の旭山動物園」。
 さすがに同園のガイドブックの写真を担当している人だけに、動物たちのいろんな表情やしぐさをつかまえているなーと感服。
 前半は、ペンギンやホッキョクグマなど、冬が得意な動物ばかり。
 とくに、ペンギンがマツの木の向こう側を行進していく写真はシュールかつとぼけた味わいで、とても楽しい。
 後半は、冬が苦手なラクダ、カバ、ヒョウなど熱帯性の動物がならぶが、それでも、彼らの順応性はたいしたもんだと思う。
 2日まで。

 センチュリーロイヤルホテルの1階にギャラリースペースができていた。
 紀伊國屋書店ギャラリーを経て、石の蔵ぎゃらりぃ はやしへ。
 CRAFT ON JAZZは、道内で活溌(かっぱつ)に発表しているクラフト作家たちが、ジャズをテーマに作品を持ち寄った展覧会。楽しいです。
 「斉藤恒子染展 藍と渋と泥と」も開催。
 いずれも1日まで。

 札幌駅ターミナルからバスに乗って、札幌市資料館。
 東西線で、札幌市民ギャラリー。
 第22回北翔展(久守絵画教室合同展)が、この手の展覧会のわりには安定した水準なのに対し、第29回日陽展は、有力会員がすこしずつ物故・退会し、年々さびしくなっている印象がある。
 29日まで。

 最後が、ART-MANギャラリーで、藤谷康晴ライブドローイング-白と黒のサティスファクション-
 会場内に張り詰めた空気。見ているほうも緊張。29日午後7時までえんえんとかき続ける。
 とにかくすごいです。必見。

 冒頭の画像は、いわずと知れた大通公園4丁目の噴水。
 いよいよ春本番です。
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■米原眞司「planet」 (4月29日まで)

2007年04月28日 07時39分28秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 米原さんは1961年東京都生まれ、江別在住のガラス工芸作家。
 ドイツ・デュッセルドルフ美術館をはじめ国内外の美術館、コレクションに作品が収蔵されるとともに、2004年度には美術館(江別市セラミックアートセンター)で個展がひらかれるなど、道内を代表するガラス作家として高い評価を受けています。
 発表も、道外が多く、札幌でまとまった数が見られる機会は少ないので、この週末に時間のある方はぜひどうぞ。
 食器や花瓶ではない純粋な美術作品だけで個展がひらけるのは、道内ではこの人ぐらいでしょう(生活雑器だからだめ、といっているわけではもちろんありません)。

 冒頭の画像は、西2丁目通りから撮影したもの。
 このように、台座を用いず、米原さん独特の球体が、ごろごろとビルの床に転がっているのです。
 ビルの中に惑星系が出現したかのようです。でも、立ったりしゃがんだり、周囲をぐるぐる回って光の入り方を見ているうちに、うっかりけっ飛ばしそうで、ちょっとコワイ。

 米原さんといえば、このタイプの作品がすぐ思い浮かぶのですが、今回は、これまであまり見たことのない技法による作品が何点もあって、ちょっとびっくり。
 「火炎」など、従来の球体が、絵で言えば、支持体と絵の具がはっきりわかれていたとすれば、「ムーンボール」など、案内状はがきに載っていた作品は、ベースとなる球と色の着いた部分とが一体化しているのです。

 どういうことだろうと思って、STV興発のウェブサイトを見たら、くわしい解説がありました。
 写真も豊富で、はっきりいってこのエントリが無意味なくらい充実した内容です。
 下のほうにリンクを貼っておいたので、ご覧ください。
 それによると、従来の作品の作りかたは、つぎのとおりです。  
この作品は炉から取り出した約1000℃のガラスを吹いて球体を創る過程で予めオーブンで約500℃に熱せられた不透明の色を積層したアイスキャンディー状の棒をガラス球体に捲き付け融着、球体に仕上げてゆく。エミール・ガレの開発した溶着技術を発展させた手法と理解して間違いない。

 それにたいして、新タイプはつぎのような製法ということです。

炉から取り出した高温のガラスで制作途中の球体に同じ透明色の直径7mm程度のスティックを千本程度植え付けスティック同士が連結してブリッジを構成したり絡んだりと面白い表情を創る。
いずれにしても、柔らかくかつ固まり易いガラスを絶えず回転させながら仕上げる工程は知的でかつ格闘技のような体力勝負のような厳しさを伴う。

 こんな重たそうな球体を吹きガラスの手法でつくるのだから、かなりの体力が必要だろうなあと思います。

 これはあくまで筆者の単純な感想なのですが、従来の作品がつよいパワーを感じさせるものだとすると、あたらしい種類の作品は、寒色が多いためかシャープな印象を受けました。ただ、じっくり見ていくと、表面のマティエールが変化に富んでいて、やはり内包する力のようなものが伝わってきます。
(米原さんの作品は「ガラス彫刻」なのだけれど、語ろうとすると、絵画の語彙がつい多くなってしまいます)

 出品作はつぎのとおり。
2007年「ムーンボール 1」「ムーンボール 2」「ムーンボール 紫」「プラネット(紫1)」「プラネット(紫2)」「プラネット(黄1)」「プラネット(黄2)」「プラネット(青)」
 06年「ムーンボール 3」
 05年「パワーボール」「スパイラル(白)」
 04年「スパイラル(白)」(同題2点) 「スパイラル(アンバー)」「スパイラル(緑)」「火炎」「古代」「吉兆8」
 03年「渦巻(モレウ)」
 

07年4月9日(月)-29日(日)9:00-18:00(土・日曜-16:00)、会期中無休
STV北2条ビルエントランスアート(中央区北2西2 地図A

05年、江別市セラミックアートセンターでの個展(画像なし)
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■多面的空間展 VOL.9 (4月28日まで)

2007年04月27日 22時19分46秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 上條千裕、漆山豊、中森秀一、林教司、藤川弘毅、渡辺英四郎の6氏が出品。

 ふだんは写真を発表している藤川さんは、めずらしく立体を床置きしています。
 5個の立体を、うねうねと曲がる7本のワイヤでつないでいます。さびた色が特徴です。

 林さんは、コーヒー豆みたいなフォルムを描いた「種子」のシリーズを出品。

 

 かつて札幌で個展やグループ展で発表活動をしていた上條さんは、家族の関係で、仙台、東京を経て、現在は愛媛県宇和島市に住んでいます。
 札幌にいたころは、蜜蝋を用いた、重たくひそやかな感じの平面が特徴だったと記憶しています。
 ひさしぶりに見たら、白を基調とした明るい感じの作品になっていました。
 「海と果実」「かげもじゆうに」「小さい空き地」「凪」の4点。
 日だまりの中の記憶のような作品です。


07年4月16日(月)-28日(土)11:00-19:00(最終日-18:00、22日は13:00-18:00)
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A
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■足立成亮写真展「事の終わり」・micro.の記録展 (4月29日まで)

2007年04月26日 23時48分14秒 | 展覧会の紹介-写真
(28日、一部の時間表記を訂正しました)

 仕事でくたびれきっていたけど、micro.最後の写真展に立ち寄った。

 1階は、micro.オーナーの足立くんの写真展。
 2階は、これまでmicro.で作品を発表したりしてきた大勢の人の写真、イラストの展覧会になっていて、筆者がおとずれたときもまだ搬入に来ていた人がいた。
 もうこれ以上展示できないのでは、というぐらい、壁はびっしりと埋まっていた。

 大川聡史さんも、廣島経明さんも、山岸せいじさんも、置田貴代美さんも、じぶんの愛着ある作品を出しているのが、わかる。

 一方で、ウリュウユウキさんは、ばしっと新作のモノクロを2枚出品。

 伊藤也寸志さんは、わざわざ「Reprint」と表示していた。
 近作とはちょっとちがう、とても硬調の焼き。

 階段の近くに展示してあったcoronaさんの写真が、micro.の日々を凝縮したみたいなかたちになっていて、なんだか心が和んだ。



 階下の足立君は、micro.の近所の木造の飲食店「末広」の取り壊し作業に材を得たモノクロの「事の終わり」と、ストックしてあったカラーのプリント約170枚を1列にならべた「迷走」の2部構成。

 ほかに、「micro.の窓から」撮ったというモノクロが1点。

 筆者はとくに「迷走」に感銘を受けた。
 雪の公園。消火栓。夜の住宅街。ギターの尖端。倉庫。森。

 窓ガラスの雨粒。枯葉。北広島駅の丸い天井。白樺の林。

 ライジングサンロックフェスティバルで見上げた空。太鼓をたたく祭太郎。

 とくに、後ろ側の壁で、19歳のときの作者自身、未舗装路、ブレボケの空の写真…などとつづくあたりは、言葉もない。圧倒的だ。

 最後は、ろうそくの6つの灯で幕を閉じる。

 筆者は、なんだかものすごく感傷的な気分になった。

 足立君の写真はすばらしいが、どこがどうすごいのか、筋道を立てて語ることはものすごくむつかしい。
 カラーはほとんどはじめて発表すると思うけど、テイストはモノクロとあまり変わらないような気がする。
 デジタルは1枚もないそうだ。
「高校時代からの写真が箱に入っていて、その中から選んだ。他人の写真も何枚か入ってるけど、まあいいかなと思って」と足立君。

 ただ、いえることは、足立君の魂は漂泊しているのだな、ということ。

 そして、まもなくこの古い家屋が解体されるという感懐。

 じぶんは、このmicro.というスペースとおなじ時代を生き、じかにその空間にふれ、空気を吸ったということについての、一種の満たされた思い。
 とてもささやかで、しかもけっして有名ではないかもしれないけれど、ひとつの伝説に立ち会ったのだなあという気持ち。
 そして、感謝。

 うまく書けないけれど、いろんな感情が渦を巻いた。

 人はいろんなことを忘れていく。でも、この場所で見たことの記憶や出会いは、できるかぎりたいせつにしていこう、と思う。

 そうしたら、micro.は、壊されても、永遠にあるようなものだから。


07年4月23日(火)-29日(日) 13:00-22:00
micro.(中央区南5東3)

http://mic-ro.seesaa.net/
 同サイトから、最後の3日間のタイムスケジュールをコピペ。
4月27日(金)

18:00 OPEN!!
19:00 イントロ
20:00 フードパフォーマー・ファイヤーマン
21:00 谷本 光 LIVE
22:00 eye LIVE
23:00 DJ MIA
以降フリータイム
(オーナー足立によるスライドショーがあるかもしれません!!)

※フリーマーケット開催!!


4月28日(土)

10:00 OPEN!!
13:00 micro. 裏ガーデンにてバーベキュー
16:00 ミクロノキロク
19:00 イントロ2
19:30 フードパフォーマー・ファイヤーマン
20:30 酒井博史 LIVE
21:30 shippo & sahko LIVE
22:00 ピアニスト hajime LIVE ※開始が遅くなる恐れあり
23:00 佐藤よしあき LIVE & Shigeaki Adachi 写真展
以降フリータイム
※最後の夜を楽しみましょう!
※フリーマーケットは28日も開催


4月29日(日)

10:0013:00 足立 成亮 写真展「事の終わり」OPEN
22:00 gallery micro. 終了












 それでは、南16西8で再会できる日をたのしみに。
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シャッターも芸術だ 版画家・渡会さん 宝石店に絵描く 札幌駅前通り

2007年04月26日 22時34分28秒 | 新聞などのニュースから
 4月10日の北海道新聞札幌市内版から。
 渡會純价さん(全道展会員。札幌在住)がシャッターに絵を描いたというので、さっそく見に行ってきました。
 なんだか子どもがかいた絵みたいで、たのしいです。

 無味乾燥なシャッターをアートで飾って街に潤いを持たせようと、札幌の版画家がこのほど、都心部の駅前通りに面した宝石店のシャッターに絵を描いた。シャッターをキャンバスに見立て、アートに変えてしまおうという試みだ。

 この版画家は音楽をテーマにした作品づくりで知られる渡会純价さん(70)。かねてから都心部の商店やオフィスビルのシャッターのほか、住宅街でも車庫のシャッターが並ぶ風景を見て「無彩色で暗く見える。ここに絵を描けば街並みもきれいに見えるはず」と考え、協力を頼んだ。

 それに応えたのが「宝石の玉屋」(中央区北二西三)の深林紘三社長(64)。「駅前通りはオフィスが多く、夜はもちろん、週末は昼間もシャッターが下りていて味気ない」と、異業種交流会で知り合った渡会さんに自社のシャッターでの制作を依頼した。

 絵は縦一メートル、横二メートルほど。「夢がある宝石をイメージした」(渡会さん)と、「青い鳥」の物語を題材に、いつも店先に立つ同社のマスコット人形の玉ちゃんをチルチルとミチルに見立てた。力強い輪郭、大胆なタッチ、鮮やかな色彩で、道行く人の目を引いている。

 もともとシャッターには商品の金貨が描かれていたが、深林社長は「これからは観光都市札幌のメーンストリートとして恥ずかしくないよう、景観にも気を使いたい」と話す。

 渡会さんは「今後依頼があれば画家仲間と協力しながら描きたい。でも、住宅の車庫なら、その家の子供が絵を描いても面白いと思う。多くのシャッターが絵で飾られるようになると、すばらしい景観になると思う」と「シャッターアート」の普及に期待している。

 ちなみに、手前の人形は、玉屋のオリジナルで、ペコちゃんやサトちゃんと同様に頭部を押すとゆらゆらと動きます。
 筆者が幼少のころから、札幌駅前通に仲良くならんでいます。
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■外山欽平油絵個展(4月7日で終了)

2007年04月25日 23時57分47秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 道内第三の都市、函館にも多くの美術家がいるが、函館以外で定期的に個展を開いている人はわずかである。毎年、となると、外山さんひとりではないだろうか。
 「北海道抽象派作家協会」の同人としても年2回発表しているから、札幌の人にもおなじみの画家だと思う。
 外山さんは、10年ほど前から、毎年の絵のテーマをアルファベットにしている。ことしのテーマは「J」。
 こう書くと、事情を知らない人はなんのことかと思うかもしれないけれど、毎年、筆記体にしたり、キャンバスを横にしたり、いろんなアルファベットを描いている。もちろん、カリグラフィをやっているのではなく、アルファベットはあくまで素材であり、純粋な色と線、かたちのせめぎあいが主眼である。
 いま「描いている」と言ったけど、キャンバス上を縦横にかけめぐっているレモンイエローの細い線は、じつは「描いている」のではない。100号の画布を持っていろんな方向にかたむけ、絵の具を走らせているのである。
 その走った跡の、線と線のあいだを、赤や青でうめていく。
 作品によって、赤や青には微妙な違いがある。たとえば、青は、コバルトブルーマイカ、ターコイズブルー、コバルトマリーンを組み合わせているという。

         

 地の色は緑(モナストラルグリーン)だが、表面を雨粒がながれた跡のような細い線が、びっしりと表面を覆っている。これは、キャンバスをかたむけると、絵の具分と油分が分離して生じる文様なんだそうだ。
 もちろん、この緑の下には、きっちりと下塗りがなされていて、それが微妙に表の緑側に反映しているという。

         

 C室には小品がならんでいた。
 「遊び心で、ときには子どもと一緒に」
ということらしい。
 木枠がなく、ラフにきりとったキャンバス片を直接壁に貼っているものもあり
「こういうのが、銀座で売れてるんだって」
と外山さん。

         

 筆者がこれまで外山さんから聞いた話のなかで、いちばん印象にのこっているのは
「抽象表現主義に落とし前をつけたい」
ということばだった。
 色も、構成要素も、必要最小限に抑えて、なおのこる絵画のバリエーションとは。
 そういう問題意識が、外山さんの絵には通底していると思う。


4月2日(月)-7日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

06年の個展
第32回北海道抽象派作家協会展(ページのいちばん下)
04年の個展
03年の個展
02年の個展(画像なし)
01年の個展(画像なし)
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■はるてん 北海道教育大学札幌校写真部(4月6日終了)

2007年04月25日 19時31分51秒 | 展覧会の紹介-写真
 いままで何度か教育大の写真部の展覧会を見てきたけれど、今回がいちばん良かったと思う。
 総じて言うのは、あまり意味がないかもしれないけれど、全体として、「外部にも目を向けている」という印象を持った。
 それは、単純に「社会派」だといっているのではない。そういう、ルポルタージュ系の写真ということではない。ただ、自分のうちに引きこもっている写真ではないなあ、という感じを抱いたのだ。

 なお、大半は銀塩モノクロというのも好感度。

 三橋夏希さん「ユメイロ」
 女の子の表情がすごく良い。
 欠点を挙げれば、フィルムにほこりがついているとか、女の子の手前にジャマするように柱があるのは構図の欠点だとか、ピンが手前に来すぎているとか、いろいろあるのだけど、それらをすべて帳消しにする笑顔の魅力。

 今井美里さん「金曜の夜」
 モノクロ5枚。
 ちょっと暗い焼きで、歩行者用の跨(こ)線橋などがとらえられている。
 なんといっても、タイトルの勝利。いつまでも終わってほしくない、永遠に明けないでもらいたい、金曜の夜。青春の情感が画面の隅々に滲透(しんとう)している。

 松谷真■子さん「存在が消えていく」「何も始まらない街」
 メモの字がきたなくてお名前が判読できない。ごめんなさい。
 札幌駅の雑沓(ざっとう)や、ノルベサ(ススキノの観覧車)などを、一歩引いた地点から、きびしく凝視している。

 佐々木香澄さん「sax吹きの休日」
 晴天。美しい空。にぎやかであると同時に、ものすごく孤独な演奏者の情景とも見える、両義的な写真。

 南俊輔さん「ファンタスゴマリア」
 多重露光を駆使し、既成のイメージを引用して、作品をつくりあげている。なんでもやってやろうという若々しい遊び心があると思う。

 川村真理子さん、神成望さんも出品。


07年3月28日(水)-4月6日(金) 10:00-24:00(最終日-17:00)
宮田屋珈琲豊平店(豊平区平岸4の1-4-4 地図I)
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●佐藤萬寿夫展 4月28日まで お知らせ

2007年04月24日 23時00分17秒 | 展覧会などの予告
07年4月23日(月)-28日(土) 10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

 佐藤さんは札幌在住、新道展会員の画家。

 「北の風土を描く」なんて、よく言いますが、たんに題材が北国の動植物だとか、そういう表面的なことだけではなく、北の四季や気象の本質に迫る本物の絵を描いている人は、それほど多くはありません。
 佐藤さんは、なかば抽象的な世界に、北国の大気や大地を表現している稀有の作家だと思います。
 今週のイチ押しです。

06年の「順子・真知子・萬寿夫展」 (画像なし)
NORD展 X
(04年)
NORD IX (03年)
02年の個展
NORD VIII (01年)
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