北海道美術ネット別館

アート、書道、写真などの展覧会情報や紹介、批評、日記。毎日更新しています

●white room(3月4日まで) お知らせ

2007年02月28日 00時01分21秒 | 展覧会などの予告
2月27日(火)-3月4日(日)9:00-19:00
札幌市資料館ギャラリー4(中央区大通西13 地図C)

 仲間と4人展、“White room”という、白を基調とした展覧会を開きます。内容は、絵画、日本画(空間を意識した立体作品も含む)、テキスタイル(布など)の作品を“白”で統一した“まっ白な部屋”というテーマで新作を発表します。
 私以外のメンバーは、東北工科大日本画の学生1人(大3年)、札幌大谷短大2年松田さん(2006年道展最高賞)、ムサビ(通信)学生1人です。より多くの方々に楽しんでもらえるような展示会にしたいと思います。


 メンバーの高橋杏奈さん(札幌大谷短大専攻科1年)から丁寧な案内状をいただきました。
 textileのharukaさん、oilpaintのnanacoさん、japanesepaintのmidoriさんと合同です。

 なかなか意欲的な展覧会になっているんじゃないかという予感がします。

(追記)DMの画像を追加しました。
複数枚あるようです。

          
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2007年2月のおもな展覧会

2007年02月27日 08時07分07秒 | 主な記事へのリンク
 2月のおもな展覧会の記事へのリンクです。このエントリは随時更新します。
 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。
 ごじぶんのblogに展覧会の記事を書いた方は、ここにトラックバックを送ってくださってかまいません(もちろん、個々の展覧会をとりあげた記事のほうがトラバ先としてふさわしいんですが、個々の記事が遅れがちなもんで…)

インスタレーション・現代美術
PISTOL 2
yomi exhibition「もう一度言うよ 僕に君の夢の話をしてくれないか?」
SNOW SCAPE MOERE
Bas + Neno @Moerenuma Park (オランダのバス・ノールデルメールさんと、ブルガリアのネノ・ベルチェフ・ベルチェフさん)
楢原武正展 大地/開墾
BOX ART展4 閉塞形状展

絵画
前川芳恵個展
星川さより展 まどもあーぜる
3人展 361番
近藤武義・幸子水彩画展「ともに歩んで159歳」
藤谷康晴個展「路上でお茶を」
古田瑩子展
浅井学園大学卒業記念3人展

版画
福岡幸一版画展

工芸
工藤和彦作陶展
FAF工房陶展

写真
ある二人 鈴木絢子・伊藤也寸志二人展
及川修写真展「松前神楽」
PHOTO EXHIBITION 「BATTLE」byヒラマツvsユヤマvsキボンヌ
札幌大学写真部卒業記念写真展(岩永謙介さんの個展)
近江隆俊写真展「自然の脈動 響」
ぽんち展4 食べる前に、撮る!

複数ジャンル
北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術科卒業制作展
春展 浅井憲一・幸子作品展
融展
札幌大谷学園開校100周年記念美術展「おおたにの100年」
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2007年2月24日。遅くなったけど報告(5)

2007年02月27日 08時04分05秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 寒桜忌展 うただより・今井和義へ<没後3年>=ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館)
 2004年に46歳で亡くなった今井さんの追悼展。たぴおの常連で、晩年は口語短歌にもとりくんでいた。
  今井さんが短歌を書きなぐった原稿用紙、生前のスナップ写真や自筆原稿類、友人たちの美術作品などからなる展覧会。
 斉藤邦彦さんが「青黒のブルース」「虹の望郷」「響」と、あいかわらず渋い抽象画を出品している。
 林教司さんは、石膏の手を万力のようなもので挟んだオブジェ「哀しき玩具」を出品。人間存在への皮肉な視線を感じる。ほかに、今井さんの短歌を書いた書というか、絵も。
満たされぬ飢え持つ鴉ひもじくて飽きることなく嘴を研ぐ

 ギャラリーオーナーの竹田博さんが、クロージングパーティのなべのしたくをしていた。慣れた手つきだ。
 24日で終了。

■06年の寒桜忌展
■04年の追悼展(7、8日の項)



 オホーツクフォトグラファーメンバーズ写真展「オホーツクからのメッセージ」=富士フォトサロン(中央区北2西4、札幌三井ビル別館)
 網走管内(オホーツク地方)在住の樫原功、山本勝栄、大島秀昭、鈴木徹、江草智行、表政治、中島浩之、宮津貴司の8氏による写真展。
 人口が少なく、知床などの雄大な自然の残る地方だけに、ネイチャーフォトが多いのは当然だけど、樫原代表の熱気球や、モノクロ、小規模校の子供たちをとらえた写真などもあり、けっこうバラエティ豊かでたのしめた。
 もちろん、すべて銀塩。



 季生天結 -風紋崩し-=でみ蔵亭(中央区北区北11西1)
 昨年3月の「PHOTOGRAPHIC SYNDROME」展などを主宰してきた若手kou.さんの写真展。
 すべてモノクロで、左側の壁に、女の子が写った写真など7枚、右側の壁に、クレーンと空、雨の日のビル、鉄塔などを撮った風景4枚が展示されている。
 女の子サイドは、micro.で撮影した1枚も。
 筆者の好みでいえば、風景サイドのほうが好き。空の広がりが感じられるから。

 3月4日まで。11:30-23:00(ラストオーダー22:00)
 コーヒー380円、ハヤシライス680円など。うまいっす。

kou.さんのブログ「akegata no tsuki」
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2007年2月24日。遅くなったけど報告(4)

2007年02月26日 05時41分48秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 良子荒木凡創遺作展=ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル)
 渡辺緑邦・桑島雁来に師事し、1970-74年に北海道書道展で4度特選(漢字、近代詩文)。会友推挙。毎日書道展にも6回入選を果たしている。2002年逝去-とのこと。

 巧いか不器用かといわれれば、どうも後者のように思われる。
 臨書でも創作でも、文字の列がまっすぐにならず、左右にふらふらしているし、文字もいわゆる達筆とはちがう。
 バスの中の出来事を延々と書いた作品など、まちがったところを黒く塗って消している。そんな作品は(日常生活のメモではよくあるけれど)初めて見た。
 あるいは
「父母送り 子の授からぬ 吾が生命 為すことありや 夏もすぎゆく」
という自詠の屏風を見ていると、なんでこんなさびしい短歌をわざわざ大きな屏風に仕立てたのだろうとふしぎに思う。
 あまり細部に拘泥せず、思うままに筆を執っていたところが美点なのかもしれない。
 24日で終了。



 市民会館、NHKギャラリーを経て、中央バスターミナルの地下の「自由空間」で、平松和芳「アッサンブラージュ展」を見る。
 鉛のオブジェなどがならんでいる。
 おなじ階の画廊喫茶レノールにも展示されているということなので、見に行ったら、平松さんご本人もいらして、たいそうご機嫌だった。
 いずれも、24日で終了。



 札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)へ。
 A室のPISTOL2、B室の前川芳恵個展は別項で。

 C室は高田理枝子・窪田麻依子・折目桃子3人展
 折目さんの絵は、こないだの大谷短大の卒業制作展で見た。
 湖畔の、架空の家がユニーク。

 D、E、F室は札幌市職員絵画同好会(あひる会)展
 今野正通さん「防風林の大姥百合」「防風林の大姥百合・冬」が、丁寧な描写で目を引く。
 ほかに、白鳥洋一さん、中矢勝善さん、西澤宏生さんといったベテランも出品している。

 G室は今野経子「フローラルコラージュ」展。押し花絵とはちがうらしい。いろんなクラフトがあるものだ。

 いずれも、24日まで。 

(この項つづく。画像は、中央バスターミナルの地下。昭和レトロな雰囲気がいいです)
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2007年2月24日。遅くなったけど報告(3)

2007年02月26日 05時31分19秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前) 

 第3回 絵心伝心グループ展=アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル)
 昨年に続き、来場者が絵を描いて「しりとり」をするという企画をやっていた。
 道内を代表する抽象画家のひとり花田和治さんも参加していたが、紙にかかれていたのは文字ばかり。絵で参加してほしかったなあ。

 悠々会展=同
 早坂隆さんと原田富弥さんの2人展。以前は、もうちょっとメンバーがいたような気がする。
 早坂さんは写実的な水彩の風景。「グラバー邸」「春の訪れ」など、あたりの線が薄いので、きれいに見える。
 原田さんは油彩の風景。最近、おとなしめの色が多かったが、今回は本州の風景に題材を得て、あの輝かしい色彩が戻ってきたようだ。
 「佃島暮色」は、肌色っぽく光る水面に、ところどころアクセント的に水色や紫が用いられている。「磐梯山秋色」は、紅葉のオレンジなどが、原田さんらしくあざやか。

 いずれも27日まで。



 レインボープラネット 内海真治個展=さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階)
 砂川で「浮浪工房」を主宰する内海さんの個展。
 いわゆる陶芸のうつわは、ますます少なくなり、どこか異国情緒ただよう陶板画や、たのしいロボットのような人形、ステンドグラスのオブジェなどが、にぎやかに置かれている。
 陶板画は、瑠璃色が美しい。シルクロードとか、西アジアとか、なぜかあちらのほうを思い出す。

 □内海さんのブログ「浮浪工房だより」
 25日で終了。

 内海さんの作品は、ラ・ガレリアのエスカレーターの各階横にも展示されている。こちらは、たしか2月いっぱい。



 北海道東海大学芸術工学部卒業研究作品展=スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階)
 荒井善則さんや伊藤明彦さんのフィギュアがあった。たのしい。
 25日で終了。

(以下別項につづく
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2007年2月24日。遅くなったけど報告(2)

2007年02月26日 04時59分32秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 東西線の発寒南駅の前でおろしてもらい、地下鉄に乗る。
 東西線に乗ったので、まずバスセンター前まで行くことにきめる。

 札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)で「第39回北海道芸術デザイン専門学校卒業制作展」と「OB作品展」
 なかなかおもしろい作品が多いが、ゆっくり見ている時間がない。申し訳ない気がする。
 とくにグラフィックデザインが楽しい。映画「デッサン」のポスターや広告展開など、いかにもありそうな感じ。スニーカーなんかの広告も、いろいろ工夫されている。
 一方で、イラストレーションは、コンピュータゲームに影響されたとおぼしき作品が多い。
 杉谷佳織さん「NOSTALGY」は、葬儀場の提案。たしかに、現代の葬儀場は事務的な感じがする。人を悼む施設という、目のつけどころのよさに感服した。

 OB展では、寺島寛之「feel my soul」と野沢桐子「Red Berry Woods-rela」の絵画2点が、ハイパーリアルな画風で目を引く。
 寺島さんは、道展会友で、今回の作品は昨年の道展出品作。写真と見まごうリアルさだけでなく、若い女性の表情に存在感がある。
 野沢さんは、2002年の道展で「芝桐子」名義で佳作賞を得た人だと思う。この数年は出品していなかった。ちょっと映画の1シーンみたいな場面を得意とする人で、布張りのいすの質感などはびっくりするほど達者だ。



 つぎに、札幌市写真ライブラリー(中央区北2東4、サッポロファクトリー・レンガ館3階)で専門学校札幌ビジュアルアーツ 写真学科16期卒業制作作品展
 さすがにうまいが、昨年のほうがすごかった

 佐藤直「キューピーサラダドレッシング」
 広告試作。おいしそうに撮れている。ただ、シーザーズサラダは被写界深度が浅すぎるような気がする。

 岡崎未果「日常」
 コンセプト明確な点が良い。やかんもワイングラスも、この写真では真鍮製に変わって、時が止まってしまったかのよう。フォークとスプーンの像が不明確なのが惜しい。

 宝福あや「懐かしい家」
 木造家屋6点。こういうの、好みです。でも銀塩で撮ってほしかった。

 宝智さやか「まんのう」
 香川県の村落の表情がよくでて、まとまっている。

 江本祥多「a place in the sun」
 モノクロをフォトショップで処理か? 都市の風景をふしぎな表情に加工している。

 柄澤ムム「コンプレックス」
 若い女性が眼帯や包帯で顔の一部を覆って、正面を向いているモノクロ25枚。コンセプト明確でおもしろい。



 バスのファクトリー線で都心へもどる。

(以下別項につづく。画像は、北電本社前のなつかしい敷石舗装)
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2007年2月24日。遅くなったけど報告(1)

2007年02月26日 04時03分28秒 | つれづれ日録
 朝8時出発。中央バスで小樽へ。
 最初の目的地は市立小樽美術館。

 小樽に行くときはバスが多い。
 本数が多いし(5-10分間隔)、JRより30円安く、おおむねすいている。
 所要55分は、JRの各駅停車とほぼ同じ。快速よりは余計に20分ほどかかるが、快速がいつもすぐ来るとはかぎらないし…。

 北34条駅のバス停から小樽美術館の館長氏が乗車してくるのが見えた。

 ものすごく体がだるい。
 しばらく眠る。

 目がさめたら、バスはすでに、終点の一つ手前の「市役所通」に着いていて、館長が降車するところだった。
 そうか。美術館には、終点じゃなくて、こっちでおりたほうがちかいのか…
 だるさはとれた。でも、バスは発車してしまった。

 終点でおりて、美術館へ。
 1階の中村善策ホールを見渡してびっくり。半数以上が、はじめて見る作品なのだ。
 常設の所蔵品展ではあるが、ときどき展示替えをしているようだ。
 1月27日-5月20日は、中村善策 水面の詩情というテーマで、水辺を描いた作品ばかりをあつめている。

 3階の特別展室では、一原有徳・版の魔力
 館の所蔵品を集めた展覧会だが、あらためて圧倒される。
 96歳のいまもとりくんでいるドローイングの近作も展示されている。

 新収蔵品も展示されていた。
 本年度は絵画7点のみ。
 山本泰夫「浜の人」、古村勝「バイオリンと女」「音の世界と娘と」、大月源二「津末圭二氏像」「パンジーとレモン」「朝霧のサロマ湖」、矢野徳一「雪の築港駅構内」
 古村さんが亡くなられていたとは知らなかった。
 「音の世界と娘と」は道展の会場で見た記憶があるので、なつかしい。
 古村さんのような、むかしながらのおちついた具象作家はすこしずつ減っているなあ。



 館内で会ったYさんとともに、都通のギャラリー白方に寄る。
 星川さより展は、別項で。
 1階は、December 3というアジア雑貨の店で、いろいろなものが置いてある。

 札幌へととんぼ帰り。
 Yさんの車に同乗させてもらった。

(この項つづく。画像は、山内壮夫の彫刻と、札幌市民会館) 
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札幌市民会館、さようなら

2007年02月25日 11時34分58秒 | つれづれ写真録








 耐震強度の不足により、取り壊されることがきまっている札幌市民会館。
 ホールは1月限りで使用を終え、売店や食堂も営業していませんが、会議室やギャラリーは3月までつかわれています。

 2階のギャラリーでは、きょう(2月25日)まで「彩友会展」がひらかれています。
 たぶん、このギャラリーでの最後の展覧会になるでしょうから、記念に写真を撮らせてもらいました。

 等間隔に穴のあいた、スタジオみたいな壁に、絵を掛ける方式は、東京都美術館を思い出させます。
 窓側の、穴あき壁の向こう側は、控えスペースになっています。大通公園の1丁目が見えます。

 このギャラリーでは、水彩のグループ展がもっぱらひらかれていたような印象があるのですが、写真家の浅野久男さんによれば、札幌市写真ライブラリーがサッポロファクトリーにオープンする前は写真のグループ展にも使われていたそうです。

http://blog.livedoor.jp/asano_hisao/archives/50893195.html

 遠友絵画展、篆刻の北海印社、札輝展などもここを根城にしていましたね。

 さっぽろ文庫「札幌と絵画」には、もっぱらアマチュアに使用されていたとあります。
 さらにさかのぼると、1958-70年に新道展が、74・75年に道展が、市民会館を会場とした記録がのこっています(道展は、丸井今井と2会場)。これは、このギャラリーではなく、ホールにパネルをならべたのでしょうか。

         

 階段をのぼって、右手にギャラリーがあります。

         

 貴賓室、というのが時代を感じさせます。

         

         



 さようなら、札幌市民会館ギャラリー。
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■星川さより展 まどもあーぜる(2月25日まで)

2007年02月25日 10時34分16秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 小樽出身、金沢美術工芸大大学院在学中の若手による2度目の個展。
 かわいくて童話的な世界なのですが、一筋縄ではいかない「ひねり」が感じられる、興味深い絵がならんでいます。4カ月ぶりの個展ですが、新作をそろえてきました。

 会場を入ってすぐ左側にある「お絵描き」は、芝生の敷かれた、囲まれた空間に、ライオンやキリン、象の遊具が設置されている情景を描いています。
 それぞれの動物はまるでクレヨンで小学生が描いたようなタッチで、箱型です。一方で、動物を地面から支えている棒はリアルな描法。しかも、芝生の端には、小さな造花が列になって支持体に取り付けられています。

 「お菓子の本から生まれた物語」は、童話「ヘンゼルとグレーテル」からインスパイアされて制作したような1枚。
 お菓子の家は、遠景にあまり大きくなく描かれています。
 少年と少女はなぜかシルエットで描かれており、少女はブタにこしかけています。画面隅にはカワセミがいて、その部分だけがリアルに感じられます。

 「夜の明かりを駆け巡る」は、全体に水玉がちりばめられています。
 お姫さまは、白馬ならぬシマウマに乗っています。

 個展のタイトルになっている「まどもあーぜる」は、絵ではなく、色とりどりのちり紙の花で大きなハートをこしらえた作品。まんなかに顔を描いた絵がついていて、一見本物とまちがえそうな蝶の絵が何点か取り付けられています。

 ほかの作品は次のとおり。
「おかしなお茶会」
「パーティー」
「ティータイム」
「ラブリー」
「スイート」
「ハート泥棒」
「おさんぽ」など小品6点をひとつのケースに入れた作品
「ポケットキャン★ディ1つ」

2月20日(火)-25日(日)10:30-18:00(最終日-17:00)
ギャラリー白方(小樽市稲穂2 都通り、December 3本店 2階)

■06年10-11月の個展
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■3人展 361番(2月25日まで)

2007年02月25日 09時52分41秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
「chibi.」
ことコバヤシ・ユキナさん、
「cana.」
ことナカムラ・カナエさん、
「fuku.」
ことフクハラ・リョウコさんの3人展。
 写真展が多いmicro.としてはめずらしいイラスト展です。「361番」というのは、単に、3人がすきな数字をひとつずつつなげただけです。 
 
 女性3人なので、扱いには差をつけないほうがいいと思うのですが、写真に失敗しまして(夜のmicro.は暗いんです、と言いわけ)、2人の画像が小さくなっています。ごめんなさい。
 冒頭の画像はchibi.さんです。
 左から「ちょっと休憩」「振り向けば」「祈り」です。
 考えてみれば、全体ではいっぱい作品があったけど、題がついてたのはこの3点だけだったような気がするな。

 chibi.さんは札幌大谷短大で絵を学んでおり、この春からは専攻科に進むそうです。
 卒業制作展には油彩を出しましたが、いまの制作の中心は版画で、今回もリトグラフばかりならべていました。
 中央の「振り向けば」は、全国規模の公募展「現代童画展」で昨年、最高賞に次ぐ賞(JAL賞)に輝いたそうです。
 やっぱり、構図がいいんだと思いました。
 ただ単に、象やキリンなどの動物をちりばめただけでは、よくありがちな幻想的な作品、っていうことで終わってしまったでしょう。画面中央を横に泳ぐ線が、心地よいリズムを生み出しつつ、構図を引き締めています。
 そして、なんといっても目を引くのが右側の女の子。ちょっと心配そうに後ろを振り返っているようにも見えますが、そのへんは見る人の解釈にゆだねられているのでしょう。
 chibi.さんは全道展にも出品しています。「(全道展は)ご年配の木版が多い。若手のリトグラフということでがんばりたい」と意欲を燃やしています。
 
 奥の壁にならんでいるイラストはcana.さんのです。

         

 目の小さな人物が登場するところが、どれも共通しており、cana.さんのイラストの最大の特徴です。
 いかにもホラー、という感じではないのですが、たとえば、画像の左上の、寝ている人物に手が空中から差し伸べられている作品など、どこか怖いような感覚があります。
 階段のところには、3本足のいすと人物が描かれている絵もありました。
「日常の中でちょっと奇妙に感じるときの思いをたいせつにしています」
とcana.さんは話していました。

 fuku.さんは、micro.復活祭のときにも出品していましたが、今回のほうがいいと思います。

         

 小さい紙片が、壁を埋め尽くしています。
 かわいくてポップな画風のものもあり、この人の多様さを示していますが、筆者がいちばん気に入ったのは、単色のペンで線をびっしりとかきこんだ作品。あちこちに貼ってあります。まさに
「増殖」
ということばがふさわしい作風(といっていいのか)です。
 どんどん周囲の空間を侵犯していくような不気味さを感じさせます。あまり商売にはならないタイプの絵ですが、すごいなあと思います。

 2階には、参加者にも絵の制作をお願いするコーナーもありました。

19日(月)-25日(日) 15:00-22:00
micro. (中央区南5東3)

fukuさんのサイト http://j-bbb.com/
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2007年2月19-24日と25日

2007年02月24日 22時44分30秒 | つれづれ日録
 25日は土曜なので、ギャラリー回りの日。

 きょうは18カ所。
 うち、小樽が2カ所なので、そうとうがんばったと思う(一部、ぱっと見て、流した、とも言う)。

 今週は、仕事が始まる前のわずかな時間などを利用して、ウイークデイに10カ所まわっている。これも、相当がんばったと思う。1週間で28カ所まわった計算になる。
 ウイークデイの成果は、だいたいすでにアップしてあるが、micro.の3人展 361番と、テンポラリーの藤谷康晴展はまだ書いてない。

 25日は、
市立小樽美術館(一原有徳・版の魅力。すげー、としか言いようがない。5月20日まで)
→ギャラリー白方(小樽。星川さより展。個性的な絵画。25日まで)

→札幌市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー
→アートスペース201→さいとうギャラリー→スカイホール→らいらっく・ぎゃらりい→ギャラリー大通美術館→市民会館→NHKギャラリー→自由空間→画廊喫茶レノール→札幌時計台ギャラリー(PISTOL2、前川芳恵個展)→ギャラリーたぴお→富士フォトサロン
→でみぐら亭
→PRAHA 8J

 くわしくは、あした。


 写真は、街を撮っている女の子を隠し撮りしました。
 まあ、後ろ姿だから問題はないかと。
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■工藤和彦作陶展(2月26日まで)

2007年02月23日 09時43分24秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 1970年生まれ、現在は旭川に窯のある陶芸家。
 2003年に、カリスマ主婦栗原はるみさんが選ぶ「栗原はるみ大賞」に選ばれるなど、いま道内でもっともいそがしい若手陶芸家のひとりだと思います。土は、陶芸には向かないとされる地元のものを用いる一方、障碍がある人の芸術発表に力を注ぐなど、多彩な活躍ぶりです。
 さて、今回は、ほとんどが粉引、黄粉引とよばれるうつわの展示でした。さまざまな大きさの皿、茶碗、壺、片口、ぐいのみ、カップなどがありました。
 黄粉引の茶碗をそっと持ち上げると、高台のあたりは、茶色っぽい色をしています。そして、北海道の土の特徴なのか、鉄や小石のような成分がぼつぼつと入り込んでいます。しかし、雑な感じはなく、特徴ある景色をつくっていると思います。

 工藤さんのうつわの特徴は、黄色といってもわらの色のようなあたたかみのある色彩と、一般的な貫入とは異なる表面の模様でしょう。
 一般的な貫入ならば、それぞれのひび割れは他のひびとつながって広い部分を覆っているのですが、工藤さんの場合は、それぞれのひびは独立していて、しわのように、そこの部分だけで終わっているのです。土の表面がちょっと縮こまった跡みたいな、独特の風合いです。

2月20日(火)-26日(月)10:00-20:00(最終日-17:00)
三越札幌店9階ギャラリー(中央区南1西3)

□工藤さんのサイト

2004年の個展
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■ある二人 鈴木絢子・伊藤也寸志二人展(2月25日まで)

2007年02月22日 22時55分12秒 | 展覧会の紹介-写真
 お二人はたしか北海学園大写真部(1部のほう)所属で、鈴木さんが4年、伊藤さんが3年生。
 どちらが撮った、などのキャプションは一切なしで、79枚のモノクロ写真がならんでいる。

 入り口から見て右側の手前の壁から、おおむね時系列に沿って展示されている。いちばん古いのは、地下鉄の駅などでお互いを撮った一連の作品で、昨年5月のものもあるという。そのころの写真では、伊藤さんはアフロの長髪だ。
 右手にあるのが、これまでも一部をmicro.などで発表してきた室蘭の古びた街路などの風景。
 そして、古風な窓に挟まれた正面の壁には、二人の、それぞれの顔を写した写真と、野の花を写した写真とが、貼られている。伊藤さんは髪を切り、別人みたいだ。この、卓上とか花畑のではない、暗い花の写真のテイストは、アラーキーを容易に連想させる。
 事実、79枚のうち2枚は、アラーキーの写真集が、フレームの中におさまっている。

        

 しかし、全体のうち半数以上を占めるのが、伊藤さんの自室で撮ったそれぞれの写真である。
 部屋にベッドが置いてあるためだろうか、二人とも着衣(伊藤さんは、キース・ヘリングのデザインしたトレーナーなんかを着ている)とはいえ、妙に、生活感というか、湿り気や人いきれのようなものが漂っている。

 そういった写真の中に、市電が走る南1条通の情景や、ギャラリーユリイカの階段でシャッターを切ったショットなどがまじる。

 いまでこそ、アラーキーを“引用”する伊藤さんだが、3年前はもっと粗い粒子の風景などを撮っていて、どちらかという森山大道の作風に近いものがあったそうだ。

 たくさんの写真をならべることで、二人がいっしょにつくりだす空気感みたいなものが、表現されているように感じられた。うまくいえなくて、すいません。
 

2月20日(火)-25日(日)9:00-19:00
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)

□blog「写真都市」
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■yomi exhibition(2月27日まで)

2007年02月22日 21時52分21秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 展覧会タイトルはyomi exhibition「もう一度言うよ 僕に君の夢の話をしてくれないか?」
 gooブログは、エントリのタイトルは50字以内ときめられているので…。
 
 yomiこと橋本理巳子さんは1981年札幌生まれ。
 オーストラリアのメルボルン留学中に、アートに目覚め、札幌に帰ってきてからは個展やグループ展などで活発に発表しています。
 2005年から、ライジング・サン・ロックフェスティバル in EZOの会場で、車などに絵を描くパフォーマンスをやっているので、ご覧になった人もいるかもしれませんね。

 会場でまず目を引くのが、冒頭の画像の、巨大な“絵本”「僕に君の夢の話をしてくれないか」。
 昨年のCAI(現代芸術研究所)でのグループ展で発表した絵本の巨大版です。縦180センチ、横60センチの板40枚(ページ)の、表側にクレヨンでクマの絵を、裏にテキスト(日英併記)をかいています。
 読むときは、それぞれのページの上の端がカーテンレールのようなものにつながっているので、右側のブースから左側のブースへと滑らせながら反転させ、めくります(うーん、うまく説明できない。よっこいしょ、っていう感じです。めくるだけで、けっこう重労働)。
 それぞれのページは、ベニヤ板に発泡スチロールを重ね、壁紙で覆っています。
 これ、つくるの大変だったでしょう?
 yomiさんはわらいながら
「大変じゃなかったとは言えないですねえ。でも、これぐらいやんなきゃ、伝わんないから」。
 テキストは、みんな夢をあきらめないで、と素直に呼びかける内容です(ちょっと簡略化しすぎかなあ)。

        

 つぎの画像は「大きな世界」。
 タイトルのとおり、270×540センチの大作です。
 会場のSOSO CAFEに初めて来た人は、お店のもともとの装飾だと勘違いするそうですが、yomiさんが、壁の寸法を測ってから制作にとりかかった作品なのです。
 すごい大作であることは認めますが、個人的な好みでいえば、国境線が太い黒線でひかれ、国別に色分けされているのは、ちょっと気に入らないです。
 やっぱり、
“Imagine, there is no country.”(John Lennon)
ですから。
 まあ、仔細に見ると、アメリカとカナダがいっしょになってたり、台湾やフィリピンがなかったり、国境を越えてるところもあるんですが。

 くぼんだところの奥のとびらに、布で作った平面作品「くまちゃん」があるのが見えますね。

 絵はほかに、入り口の近くの壁に、極彩色の蝶を描いた「たくさんのものを手にできなかった日」、ニスを塗りこめたところが高幹雄さんを想起させる「蒼い象」、青い色の点がびっしりと蔽う「ラビッチ あお」などがありました。

 yomiさんに話を聞きました。

「わたしは、美術の教育も受けてないし、なにも特別な存在じゃない。ただ、やりたい、という気持ちがあるだけ。みんなも、思ったら、できるんだと思う。見た人から『元気をもらった』と言われるとうれしいし、『もらって、あげて』という関係が新しくできるのだと思う。なんかのきっかけになってくれたら、それが私の絵だったら、幸せです」

 ニュアンスとか、ちょっとちがうかもしれないけど、だいたいこんな話をしてくれました。
 どうも、ありがとう。

 見終わって、思ったこと。

 yomiさんの絵を突き動かしているものは、ロックの初期衝動にたぶん似ていると思います。
 それは、たぶん、いつまでも振り回しているものじゃなくて、いつしか成長とともに変質していくのではないか、と。3コードだけでやってたバンドがだんだん複雑な音楽をやっていくようにね。
 そのとき、yomiさんがなお表現したいものは、ナンなのか。
 「夢は実現するよ」というメッセージは、正しいとして、じゃあ、yomiさんが実現したい夢の内実って、ナンなのか。
 そのへんのことが、きっとこれから課題として出てくるんじゃないのか。
 かなりオセッカイですが、漠然と考えたのでした。
 

2月3日(土)-27日(火)11:00-21:00
SOSO Cafe(中央区南1西13 三誠ビル 地図C)

□サイト“yomiweb”
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■近藤武義・幸子水彩画展 ともに歩んで159歳(2月25日まで)

2007年02月21日 22時35分18秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 近藤武義さん、幸子さんご夫妻は、日本水彩画会の北海道支部展などでよく作品をお見かけします。
 おふたりとも写実的な画風といえますし、二人展などもひらいておられるので、ウカツな筆者などはついおふたりをセットで見てしまうのですが、会場の「北都館」のご主人によると、お二人の先生は別なんだそうです。そういわれて見ると、そっくりだと思っていた画風も、微妙に異なるようです。
 まるめて言うと、武義さんは丹念に筆を置いていくやり方、幸子さんのほうが筆使いに伸びやかさがあるようです。

 しかし、今回の展覧会にかぎって言えば、いちばんはっきりとした違いは、題材です。
 武義さんが11点とも風景画なのに対し、幸子さんは7点のうち1点だけで、のこる6点はいずれも静物画です。

 冒頭の画像の右側は武義さんの「雪どけの街」。
 北大正門附近から門の外側を見て描いているそうです。
 中央は幸子さんの「がくあじさいなど」。
 左は、武義さんの「北大第二農場」です。

         
 こちらの画像は、左が幸子さんの「卓上静物」、右が武義さんの「函館の教会」です。
 幸子さんの絵には、パイプや、菊を盛った陶製ジョッキのほか、さっぽろ文庫とおぼしき本も見えます。

 武義さんの「秋色」は、中央に小川の流れる公園がモティーフ。
 まだ緑の木、うすく色づいている木、すでに葉がだいだい色に変わっている木、常緑樹など、さまざまな紅葉の段階の木をていねいに描いています。
 「公園の一隅」も、真っ赤なツツジなど、いろんな色の木々が描き分けられています。
 「円山の秋」となると、緑の木が減り、だいぶ秋も深まってきた様相です。

 ほかに、札幌市資料館を描いたとおぼしき「アジサイ」や、「春遠からじ(円山)」「ショウブ園」「円山の春」「道庁の夏」。

 幸子さんの唯一の風景画は「看板のある路地(南仏)」。
 中央から石段を上がっていく路地で、右手前には熱帯植物が茂り、その奥には、画家のアトリエや、アンティークショップの看板が出ています。明るい光が印象的です。

 ほかに、人形を題材にした「なかよし」や、「ランプのある静物」「初秋のたより」「静物(なすなど)」。 

2月19日(月)-25日(日)9:00-22:00(最終日-18:00)
カフェ&ケーキ&ギャラリー北都館(西区琴似1の3-1-14)

□地図
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