北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

2016年12月のおもな展覧会

2016年12月31日 23時50分50秒 | 主な記事へのリンク
 2016年12月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 カテゴリー分けは厳密なものではありません。

 ■■は2017年1月も続く展覧会です。


絵画・イラスト
■浮世絵師 歌川国芳展
佐藤武自選展 1967-2016
伏木田光夫油絵個展
八子直子展
第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険
■■木田金次郎の本棚
肝心要のポテンシャル
■■直行さんのスケッチブック展


現代美術
jobin.個展 [ あの夜の抜け殻 ]
■■Toshihiko Shibuya “Snow Pallet 9” 澁谷俊彦


人形
ReguRegu Exhibition #6 人造人間ホーンファミリーの世界


クラフト・工芸
前田育子個展
吉成翔子個展 そよそよのものがたり


写真
百年写真―明治の青年、柳田一郎が撮りためた「日常」


複数ジャンル
■■近美コレクション ワンダー☆ミュージアム2017 キャッチ・ザ・カラーズ
黒展 2
コメント

2016年12月26~31日は計5カ所

2016年12月31日 20時29分18秒 | つれづれ日録
 27日に仕事納め。それ以来、廃人のようなだらだらした生活をおくっている。

 26日(月)は仕事の後、市電に乗ってNECCOに行こうとしたら、西4丁目電停に90人以上の列ができていたので(後で聞いたら、車が立ち往生して市電の行き先をさえぎっていたらしい)、やむを得ず地下鉄に乗り黒展2を見た。

 東西線で西11丁目→菊水。
 ギャラリー犬養は大混雑。それにしても、ReguRegu Exhibition #6 人造人間ホーンファミリーの世界は怖かった。

 バス2本を乗り継いで帰宅。


 27日はト・オン・カフェへ徒歩で行き、jobin.個展 [ あの夜の抜け殻 ]
 jobin.さんはおらず、帰省中の石井誠さんがいて、いろいろ話をした。


 30日は午後から出発。
 久しぶりに temporary space に行き、森本めぐみ展 百年の予定を見る。
 帰ろうとしたちょうどそのとき、彼女が会場にやってきて、いろいろ話した。

 南北線で一気に自衛隊前へ。
 駅前の第二まるバ会館で、伊藤隆介さん上映会&忘年会
「版」シリーズや「A Flat,Split Reel」などを見た。
 終了後のトークも、復調といいますか、かなり快調。
 におさん、東方さんらと飲む。

 だいぶ酒が弱くなってしまい、帰りの坂道で転んでしまった。


 2016年もお世話になりました。
 来年もよろしくお願いします。

 2016年を総括するテキストは、来年になりそうです。
コメント

■野又圭司展 脱出-困難な未来を生きるために (2016年10月5日~12月4日、札幌)=続き。 <ARBEIT MACHT FREI>

2016年12月31日 12時36分12秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
承前)

 前述したように、野又圭司展の展示点数は8点。
 すでに5点について紹介したので、残るは3点だ。

 奥の、少し低くなったスペースいっぱいに展開されている巨大なインスタレーションが「「経済」という全体主義」(2015)。

 この原型は昨年、リノベーション直前のホテルで開かれた帯広コンテンポラリーアート「マイナスアート」で発表されたものだと思われる。
 建物は、型に入れた砂にボンドを混ぜて固めたもの。一部をマイナスアート会場で販売していたので、欲しい気もしたが、じきに崩れると聞いて、断念したのを覚えている。

 今回の出品作も、おそらく会期中に少しずつ崩れていっているのだろう。
 おなじ形の建物なのに、形状が(崩壊の進み具合が)異なる。
「最初のころにつくったのはもう残っていない。展覧会のたびに作り直さなくてはならないのがつらい作品です」
と野又さん。




 この大きなインスタレーションの、都市の入り口の門には、次のことばが掲げられていた。これは、砂ではなく、銅製。

<ARBEIT MACHT FREI>

 ドイツ語で「労働は人を自由にする」。

 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の門に書かれたことで名高い。

 この強制収容所に、ナチスの手によってつれて来られたユダヤ人たちは、働かされたが、けっして自由になることはなかった。

 ここにも、社会を強烈に批判するとともに、未来の終末を幻視し予言する芸術家の目が、生きていると思う。




 「レミング(百億の難民)」。

 2014年、ギャラリーRetara でのグループ展「サッポロ・コンセプション」で発表している。

 レミングとは、いうまでもなく、ネズミの一種で、大発生すると集団でがけから飛び降りるなど、自殺のような行動をとることで知られている。

 人類も爆発的に増加している。
 世界人口は70億を超えたが、100億の大台を突破するのも時間の問題だろう。
 しかし地球はそれだけの人間を養いきれないのは間違いない。
 そのとき、食料を求めて難民となった人々を受け入れる土地があるのか。

 城壁の上や帆船の甲板に、おびただしい人の群れが見える。
 野又さんは2千個以上、人のかたちをつくったという。
 地獄のような未来絵図だが、B級ハリウッド映画のような安っぽさはない。
 色彩が省略され、金属で作られているせいか。

 そして、西洋の城のような建物を見ていると、近年大きな人気を得た漫画「進撃の巨人」の世界に似たものを感じてしまう。野又さんは、おそらく読んでいないだろうが。




 8点のうち、この個展のために作られた新作が「EXODUS(脱出)」である。
 
 題は、旧約聖書でも、機動戦士ガンダムでもなく、レゲエミュージシャン、ボブ・マーリィの曲名に由来するという。

Bob Marley - Exodus [HQ Sound]



 また、舟の大きさは一人分だが、これはアトリエの大きさから必然的にこうなってしまったとのこと。

 舟の後部には、稲が植えられている。
 作者なりの、サバイバルと自立の呼びかけなのだろう。
 指をくわえて見ていれば、世界は破滅してしまう。そうなる前に、自らの力で、難局をこぎ抜いていけ。「Fight for survival! (生き残りへ、闘え!)」

 そういう呼びかけだと、筆者は受け取った。


 繰り返しになるが、野又圭司の作品は、いまわたしたちが生きている「世界」ときっちり向かい合いながら制作されたものばかりである。
 身近な人間関係のあたたかさに寄り添いながら作られる「小文字のアート」を、筆者は否定しない。ただ、そういう作品ばかりがあふれる北海道のアートの現状を物足りなく感じるし、このままでは、そもそもそのささやかな幸せの拠ってたつ基盤が根こそぎ掘り返されてしまうだろうという予感も抱く。
 彼の個展は、宮城県気仙沼市と北見市の美術館で行われていたが、札幌・道央では初めてで、このような骨太の作家の個展を企画した札幌彫刻美術館の姿勢も、作家とあわせて高く評価しておきたいと思う。


2016年10月5日(水)~12月4日(日)午前10時~午後5時(入館30分前)、月休み(祝日開館し翌火曜休み)
本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市中央区宮の森4の12)
コメント

12月30日(金)のつぶやき その2

2016年12月31日 00時52分50秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

12月30日(金)のつぶやき その1

2016年12月31日 00時52分49秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

■野又圭司展 脱出-困難な未来を生きるために (2016年10月5日~12月4日、札幌)

2016年12月30日 10時01分52秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
(長文のため、2項目に分けました)

 ことし2016年をふりかえるとき、冬の谷口明志展(市立小樽美術館)と並んではずせない美術展が、野又圭司展だろう。

 野又さんの作品の意義については、考えるところを【告知】の記事に書いておいたが、もう一度繰り返しておくと、半径5メートルの身近な感情に寄り添ったり、大自然と向き合ったりする作家が北海道には多い中で、彼は数少ない、社会と渡り合う美術家なのである。
 たしかに、その社会批判が直球に過ぎて、見る人に幅のある解釈を許さない作品も一部にあるかもしれない。
 しかし、それでも彼の作品が見る者を撃つのは、なにより彼の真剣さ、怒りが、ひしひしと伝わってくるからである。

 野又さんの作品を鑑賞するには、画肌がどうの構図がどうのという面倒くさい知識は必要ない。
 自分が日々生きている世の中を考えるのと同じように、作品に向き合えば良いのだ。
 そうすれば、わたしたちが生きている社会が、このままでは持続不可能であり、滅亡はまぬかれないのではないかという作者の訴えが、感じ取れることだろう。

 彼の作品は、予言でもあるのだ。


 ただし、野又さんの作品が最初からそうだったわけではない。

 この画像は「無力の兵器(自分を撃ち込め!!)」(1997)。

 図録には
「美術家としての無力感にさいなまれていた当時、棺桶のような容器に自身の体を装填し、居場所を与えてくれない世間にぶつけたいという切実な心境を造形化したものだ」
とある。

 11月9日に行われたトークでも
「自分を弾にして敵陣に撃ち込むイメージ。やけくそな、すさんだ心境ですね。特攻を美化するわけではないですが」
などと語っていた。

 これ以前、野又さんがどういう作品に取り組んでいたのかあまり知らないのだが、1989年に新道展で協会賞(最高賞)を受賞し、97~99年には事務局長を務めている。
(団体公募展についてはこの図録ではいっさい触れられていない)
 新道展では、インスタレーション・立体造形の新進作家として期待された存在だったと推測されるのだが、野又さんには正当な評価の声が届いていなかったと感じられていたのかもしれない。

 筆者が個人的に気になるのは、両側についている羽のようなかたちである。

 後年、たまたま見ることができた、この時代のボックスアートでは、天使のようなイメージを描いていた(コラージュ?)のを記憶している。

 思えば、そういう造形上の嗜好を作品に反映させていたのは、この時代までであって、21世紀に入ってからは、野又さんの作品は、その手の「味」のような部分をどんどんそぎ落として、シャープでシンプルなものになっていく。
 直線が主体になるといえるかもしれない。


 2点目は「地球空洞説」(1998)。
 透明な半球の中に、箱庭のように樹木などを取り付けた立体。

(ちなみに、この展覧会には大きな作品が8点出展されている)

 これと似た作品を、2009年の「ハコトリ」で見たことを思い出す。
 あれは、旧作だったのか。


 そのハコトリで同時に展示されていたのが、冒頭画像の「遺跡」(2008)。

 高層ビルと、柵で隔てられた難民キャンプ。

 当時よりも、今のほうが、よりリアリティーをもって迫ってくる。
 この8年間に格差社会がより進行したためだろう。

 「遺跡」という題からは、格差の激化により滅んでしまった社会を想起させる。

 作者によると、イタリアのサンジミニャーノ村(参考リンク)をモデルにしたそう。
 中世に貴族が競いあって富や権力の象徴として高い塔を建て、40ほどもあったらしいが、現在では13か14しか残っていないという。
 


 4番目の作品は「存在の耐えられない軽さ」。
 誰がどうみても、ミラン・クンデラ(チェコの世界的小説家)の代表作から題を借りてきているが、インターネットの「炎上」を風刺している。

 ちなみに作者はインターネットをまったくやっていない由。通信料がもったいないと、トークで話していた。


 5番目は、2012年の「助けて欲しいんじゃないのか。」。

 札幌市白石区で実際にあった、姉妹の孤立死に着想を得て作ったという。

 となりがどんな人々かもわからない、都市の無関心な関係を図示している。

 これは、札幌から岩見沢の山奥にアトリエを移した作者の経験が反映しているようだ。呼び鈴を押す人などおらず、勝手に家の中まで入ってくるような人間関係。お互い助け合って生きている、そういう地区のほうが野又さんは「心地よい」という。

「ネット上の友だちは助けてくれない。実際に隣に住んでいる人がいざというとき助けてくれる人なんだ。高齢化がますます進むのだから、人間関係というものを考え直さなくちゃいけない」

 野又さんはトークでそんな意味のことを話していた。


(長文になったので、続きは別項で)


2016年10月5日(水)~12月4日(日)午前10時~午後5時(入館30分前)、月休み(祝日開館し翌火曜休み)
本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市中央区宮の森4の12)

関連記事へのリンク
【告知】

関連記事へのリンク
Sapporo Conception 札幌現代アート交流展 第1弾「思考気流」 (2014)

となりのひと Art about our neighbor (2012)
【告知】野又圭司展-生きるためにすべてを放棄- (2012)
【告知】札幌彫刻美術館の新シリーズ「New Eyes」第1弾は「となりのひと」(2012年6月2日~8月26日)

500m美術館 (2010年)
野又圭司展「石膏・銅・木」(2010)

ハコトリ(6)(2009)
立体四人面白半分展 (2009年4~5月)

北海道立体表現展'08
下町のコレクション展 2

北海道立体表現展’06
野又圭司展(2006年)

北の彫刻展(2004)
札幌の美術2004

北海道立体表現展'03

くりさわ現代アート展(2002)
新道展会員小品展(2002)
リレーション・夕張2002
コメント

12月29日(木)のつぶやき その2

2016年12月30日 00時52分11秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

12月29日(木)のつぶやき その1

2016年12月30日 00時52分10秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

■帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト(3)

2016年12月29日 17時19分55秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
承前

 2016年秋、「帯広の森」で開かれた野外美術展の続き。

 冒頭と次の画像は、山岸せいじ(札幌)「まめな人「未来へ」」。

 帯広コンテンポラリーアート「防風林アートプロジェクト」の際と同様、豆の模型をあたまにかぶった裸の男の写真を、大きなプリントにしています。


 伊藤幸子(札幌)「樹の児」。

 着彩した石膏の人物像に取り組んでいる彫刻家の伊藤さん。

 木々の緑の中に、かくれんぼでもしているかのようにまぎれている半身像。
 この配置のしかたは、2014年に札幌芸術の森野外美術館で開かれた野外展を想起させます。


 伊藤三千代(空知管内長沼町)「曼荼羅の門」。

 道を横断するように設置された作品。
 白く細い線がくもの巣のように張り巡らされています。


 藤倉翼(札幌)「関係線」。

 これはおそらく、プロ野球の北海道日本ハムファイターズが2006年に優勝した際、札幌駅前通で行った記念パレードの写真でしょう。
 日本一になった選手たちやそれを喜ぶ沿道のファンよりも、舞い飛ぶ紙ふぶきのほうに描写の力点が置かれているようにも見えます。

 巨大なプリントですが、藤倉さんがなぜ10年前のこの場面を引き伸ばして、帯広の野外美術展に設置したのかは、さだかではありません。

 この展覧会の最中に日本シリーズが行われ、ファイターズは10年ぶりの日本一に輝いたことを思えば、ある意味で予言的な作品ともいえそう。
 もっとも、今回の優勝パレードでは、紙ふぶきは禁止でしたが。
 これほど熱狂を呼び起こしたくさんの人々を夢中にさせるスポーツを導入することで、アートのマイナーさをあらためて認識させる意図があるのかどうかは、わかりません。




 櫻井亮(夕張)「ア・タマ」。
 森の中にたたずむ巨大なしゃれこうべ。

 櫻井さんの近年の作品は、随所にダクトが仕掛けられており、その端を、はけのようなものでたたくと、ぼんぼんという音がします。今回も、楽器を兼ねた作品でした。




 伊藤明彦(札幌)「Unity」

 白い抽象彫刻を制作する伊藤さん。
 今回は、草木によるかまくらのようなものを作り、その中に白い彫刻を置く、大きな作品。




 朝地信介(札幌)「link」。

 日本画家の朝地さんは、日本画のよってたつ基盤そのものを問うような作品をしばしば世に問うています。

 今回、白い皿のようなものの中央にたまっているのは岩絵の具でしょうか。自然に由来する日本画の顔料を、自然の中にふたたびさらす行為とでもいえるかもしれません。


関連記事へのリンク(山岸さんは最後に書いてあります)

首展(2015)
伊藤幸子彫刻展 (2010年)
New Point vol.7 (2010)
風の中の彫刻展 (2008)
風の中の展覧会 IV (2007)
New Point Vol.4 (2007、画像なし)
造形展・風の中の展覧会 (2006)
伊藤幸子彫刻展 (2004)
伊藤幸子・新保恭子2人展 (2003)


伊藤三千代 彫刻空感展(2007年)
伊藤三千代 彫刻小品展“海からの贈り物” (2002年)


http://www.tsubasafujikura.com/

Sapporo Section 3 : [記憶と記録の札幌] (2016)
art fair sapporo 2015
EXHIBITION OF PHOTOGRAPHS - GALLERY MONMA In NEW YORK (2015)
藤倉翼写真展 (2014)
【告知】「写真 重力と虹」展 (2013)
藤倉翼写真個展「つば写」 (2009)
さっぽろフォトステージPart1 (2009)
=藤倉さんの画像はほとんどないです


防風林アートプロジェクト (2014)
櫻井亮「風のとまり木」 ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
第54回新道展(2009、画像なし)
新道展企画 第52回展受賞者展 (2007)


□伊藤明彦の造形世界 http://www.hokkaido-club.com/itoh/itoh.html
防風林アートプロジェクト
伊藤明彦「感覚の庭」 ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
伊藤明彦作品展(2004)


つながろう2016 Hard/Soft
北の日本画展 (2015、画像なし)
朝地信介日本画展 (2014、画像なし)
sweeping (2013、画像なし)
鼓動する日本画展 (~2013年2月17日網走。5月10~19日札幌、5~7月岩見沢、岩内にも。画像なし)
朝地信介日本画展(2011年)
第4回にかわえ展(2010年)
第24回北の日本画展(2009年)
2008日本画の「現在」展
第23回北の日本画展(08年、画像なし)
朝地信介日本画展(2007年)
にかわえ展(07年)
第21回北の日本画展(06年)
川井坦展・北海道教育大学札幌校日本画展(04年、画像なし)
第18回北の日本画展(03年、画像なし)
第17回北の日本画展(02年、画像なし)
第77回道展(02年、画像なし)
第76回道展(01年、画像なし)


山岸せいじ展 photographic works あわいを覗く そこは素粒子が乱舞する処かもしれない。 (2014)
関連記事へのリンク(2007年以降)
防風林アートプロジェクト (2014年2月)
「和」を楽しむ(2014年1月)
【告知】山岸せいじ展 あわいを覗く そこは原子ひとつ隣の世界かもしれない photographic works(2012)
【告知】かげ展(2011年)
PHOTOGRAPH EXHIBITION MOVE 3 part1 (2010年)
さっぽろフォトステージPart1 (2009年)
遠くを聴く この言葉で繋がる7人の世界(2009年11月)
東川フォトフェスタ ストリートギャラリー (2009年8月)
PHOTOGRAPHY EXHIBITION MOVE 2(2009年2月)
光を編む この言葉に触発された13名の作家達が織りなす世界
東川町フォトフェスタ
ARTIST WEEK vol.1 "air"
Seiji Yamagishi、Takashi Yamaguchi 景一刻
MOVE (以上2008年)
たぴお記念25th + 13th 異形小空間(07年12月-08年1月)
OPERA Exhibition vol.2 (07年)
足立成亮写真展「事の終わり」・micro.の記録展(07年4月)
スネークアート展(07年3月)
山岸さんの個展「景」 (07年3月)=くわしいプロフィルと、過去の展覧会へのリンクあり


コメント

■ReguRegu Exhibition #6 人造人間ホーンファミリーの世界 (2016年12月14~30日、札幌)

2016年12月29日 01時01分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 
 ことしも年の瀬が押し迫ったころ、ユニット「ReguRegu」の個展が札幌のギャラリー犬養で開かれている(ただし午後9時までと、他の部屋よりも早く閉まるので注意)。
 昨年までと異なり、ギャラリー犬養でいちばん広い会場である2階をReguReguだけで使い切っているので、見ごたえも倍加しており、大きな縫いぐるみが会場に並んでいる。

 個人的な感想になるのだけれど、筆者は、会場を訪れている女性たちが
「かわいい~」
と言っているのに、どうしても心の片隅で、同意できないとつぶやいてしまう。

 筆者は、あのぬいぐるみたちが、怖い。
 ものすごく怖い。

 その怖さとは、いまホラー映画などを見て抱く感情とはちょっと異なる。
 たとえて言えば、まだ年が一桁だったころ、人気ひと け のない学校図書館でふと江戸川乱歩などの怪奇ものの本を手にとってしまったときの鳥肌が立つような感覚、あるいは、テレビをつけていたら「妖怪人間ベム」の再放送が始まってしまいその場から離れたくなったときの恐怖感。

 ああいうのに似ている。

 ひとことで言うと「なつかしい怖さ」なんだろう。

 とはいえ、そうやってまとめてしまうと、ほんとの怖さがそぎ落とされてしまうような気もする。


 ReguRegu の特徴は、昨年の「マンドレイク」もそうだったけれど、「設定(世界観)の作りこみ」にある。
 いかにも本物のような設定がされている。いや、ほんとうの話なのかもしれない。

 今回は、ある孤島で博士がつのの生えた人造生物を造っており、それを主人公にした子供向けの番組が制作されて日本と旧ソ連で放送されたが、あまりの内容にスポンサーが1話限りで下りてしまい、フィルムも火災で焼けて残っていない―ということになっている。

 そんなバカな、と思うのだけれど、会場でも流れていたこの主題歌の映像を見ると、なんだか昔々に見た記憶があるような気がだんだんしてくるのだ。
 

人造生物ホーンファミリー主題歌/ReguRegu


 怖くないですか?
 私はむちゃくちゃ怖いですよ(←しつこいw)。

 ぬいぐるみだけじゃなくて、こういうのまで作って、リアルな感じを出すのがすごいところ。




 おなじ位置から撮った写真をならべてみた。
 左側は、昔のマッドサイエンティストを描いた漫画や映画などに登場した実験室にありがちな装置で、稲光のような光がバチバチいって明滅するのだが、それが見事に再現されているのだ。




 天井附近に吊り下げられた「つのどり」の群れ。
 油断していると襲われそうな気になってくる。




 中央は、撮影に使用された人形。
 左側には、主題歌のシングルレコードのジャケットまで展示されている。2色刷りなのが、いかにもそれっぽい。

 右側の缶バッジは会場で販売されています。



 ここに掲げたもののほかにも、いくつも人形があるし、画像で見ただけでは筆者が感じている恐ろしさは伝わらないと思うので、札幌の方でごらんになっていない方はぜひ足を運んでほしい。かわいらしさと狂気が同居しているような、不気味な世界が繰り広げられている。

 だいたい、このReguRegu さんの個展を、いまのアートのどこに位置づければいいのだろう。現代アートでもないし、クラフトや彫刻でもないだろう。そんな安直なカテゴライズを拒むのが、ReguReguさんの個展なんだろう(いや、このまとめかたが安直かもしれないけど)。


2016年12月14日(水)~30日(金)午後1~9時、火休み
ギャラリー犬養(札幌市豊平区豊平3の1)


□ReguRegu日記 http://koiso.blog68.fc2.com/

ReguRegu マンドレイクの為の泡のような狂詩曲(2015)
ぷうちゃんマーチ ReguRegu / 飴屋吉丸 (2014)





・地下鉄東西線「菊水駅」から約700メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平橋」から約180メートル、徒歩3分

・地下鉄東豊線「学園前駅」から約1キロ、徒歩13分
コメント

12月28日(水)のつぶやき その3

2016年12月29日 00時52分40秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

12月28日(水)のつぶやき その2

2016年12月29日 00時52分39秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

12月28日(水)のつぶやき その1

2016年12月29日 00時52分38秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
コメント

パーカッショニスト、太田ひろさんが亡くなったらしい

2016年12月28日 21時13分33秒 | 情報・おしらせ
 オホーツク管内置戸町の詩人、美術家、音楽家の鈴木順三郎さんのFacebookで知りましたが、札幌の打楽器奏者、太田ひろ(ヒロ)さんが亡くなったそうです。

 太田さんは、ギャラリーたぴおなどでひらかれるグループ展の常連で、シンプルな金属の立体を出品していました。
 オープニングパーティではその立体を自らたたいて演奏していました。立体作品は、外見からは信じられないほど、深みのある澄んだ音を響かせていました。
 材料はどこからか拾ってきたものもあり、それを自ら加工したりもしていました。

 以前は、鈴木さんと一緒に「ミニマムライン」というグループで前衛的な演奏をしていたそうです。

 ご冥福をお祈りします。


関連記事へのリンク
hiro ohta SABITAGE NO RUST NO LAST (2009)
第27回存在派展(2007)


コメント

■jobin.個展 [ あの夜の抜け殻 ] (2016年12月13~28日、札幌)

2016年12月28日 12時16分56秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 札幌市東区の茶廊法邑 さ ろうほうむらで開かれた前回の個展からわずか3カ月。
 法邑さんには悪いけど、個人的には、今回のほうが好きです。

 「影」が明確にテーマになっていると思うからです。

 今回メインとなっているのは、針金で輪郭をかたどったモビールです。綿毛を使った作品は展示されていませんでした。

 たとえば、コーヒーを入れている情景を描写したこの作品。

「優しいは苦い
 苦いは優しい」
というようなことばが添えられていました。

 正直なところ、針金モビールのほうだけを見ると、紙の張り方などが巧みで繊細ではあるのですが、ちょっと線が細くて貧弱かも…と感じてしまいます。

 ところが、壁にうつった影に目を移すと、思いのほかしっかり的確に、コーヒーを入れている情景がとらえられているのです。

 もちろん、影のほうが、つかみどころがない、ぼんやりしたイメージであることはいうまでもありません。
 ですが、どちらがより、現実をうまくとらえて、すくい上げているかといえば、どうも影のほうに軍配が上がるような気がしてならないのです。
 つまり、あいまいな像のほうが、リアルに感じられてしまうわけです。

 そうなると、針金の「実体」と、壁にうつった「影」とは、いったいどちらが「本物」であるのかという、いわば哲学的、形而上学的な問いが、頭の中をぐるぐるとまわりはじめて、止まらなくなるのです。


 このほかにも、アジサイとかたつむり、送電線の鉄塔2基と電線と月や星、線香花火とラムネといったモティーフのモビールが、天井から吊り下げられ、ゆっくりとゆれながら、会場の壁に影を落としていました。

 こうして文字にするととりたてて特徴はありませんし、また、もしこれらのモティーフがリアルな彫刻だったり、しっかりと描かれた絵画だったりすれば、あまり心ひかれなかったように思います。
 頼りなげな線で構成されたモビールと、さらにはかなげな影だからこそ、見る人の心をつかみ、いろいろなことに思いをめぐらせるきっかけになるのではないでしょうか。


 冒頭の画像は、jobin.さんが子供のころ好きだったという、セミの抜け殻です。

 モビールやことばを用いてさかんに活動している札幌の造形作家 jobin.さんですが、最近の個展のなかでも、エポックメイキングというか、大きな一歩になった発表だといえると思います。


 なお、[会場の音楽]で佐々木恒平さん( http://koheisasaki.net/ )、[紙の選定]で藤井湖弓さんがコラボレートしています。
 藤井さんは札幌で活躍していたデザイナーですが、現在は東京在住なんですね。
 佐々木さんはjobin.さんの個展ではおなじみのサウンドデザイナーで、今回は会場に流れるのではなく、ヘッドフォンで聴くようになっています。
 個人的にはWim Melten や Apex Twin に通じるところがあって、好みでした。ところどころ、わざとノイズを入れているのが、おしゃれです。


2016年12月13日(火)~28日(水)午前10:30 ~午後10:00、日曜・最終日午後8時まで。会期中無休
TO OV cafe(トオンカフェ 札幌市中央区南9西3 マジソンハイツ)


□jobin.Lab https://jobin55.jimdo.com/
□twitter @jobin.55
□Instagram jobin55


過去の関連記事へのリンク
jobin. 個展 [そこで舞う] (2016年9月)

jobin.個展「延長戦」 (2015)
jobin. solo exhibition 私平線(2015年9月)

jobin.個展[てですすむto宝水ワイナリー]  (2014)

jobin.個展「てをとめて」 (2013)

jobin.さんのあかりを、ライジングサン・ロックフェスティバルの会場で見た(2012)
【告知】札幌美術展 Living Art-日常- やさしさは いつも そばに。(2012)

Rising Sun Rock Festival 2011 in EZO

Rising Sun Rock Festival 2010年
nid-Espace et musique et un cafe・-(2010年4月)
※「e」は、アクサンテギュつき

TOCCO 写真とモビールで綴る「旅」(2009年10月)
Rising Sun Rock Festival 2009年
ハルナデ展2009 jobin. と paterの二人展 (2009年3月)

500m美術館(2008年11月)
札幌スタイルのショーウインドーの展示(2008年)

House展 華やかな作家たち(2007年)





・地下鉄南北線「中島公園駅」から約220メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」から約600メートル、徒歩8分

・中央バス、ジェイアール北海道バス「中島公園入口」から約380メートル、徒歩5分

・市電「山鼻9条」から約610メートル、徒歩8分
コメント