北海道美術ネット別館

アート、書道、写真などの展覧会情報や紹介、批評、日記。毎日更新しています

■カトウタツヤ個展「浮遊感」 (2014年2月10日~3月1日、札幌)

2014年02月28日 23時26分42秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト

 金沢美工大を卒業後、札幌にUターンしてきて絵画制作を続けるカトウタツヤさん。
 今回は、昨年のJRタワー・アートプラネッツ・グランプリ展で優秀賞を受賞した作品がメーンになっていますが、ここ数年の絵画を並べたミニ回顧展的な構成になっています。タブロー13枚とデッサンが2枚です。

 題名は受賞作「一歩をふみ出すたびだれかが驚きをもってふり返る」以外にはつけられていません。
 
 
 

 これは、受賞作につながる、現在の画風の第一歩になった作品だそうです。
 たしかに、傘を持った人とか、似ていますね。

 そして、これが受賞作。
 冒頭の画像は、この絵の中から、手前の女性の部分だけを拡大したものです。

 ジーン・ケリーではありませんが、雨の中で傘もささずにはだしで踊る赤いドレスの女性って、なんだか物語性を感じますね。

 おもしろいのは、このふたりの人物の周囲に展開される濃い緑の線や模様です。これは、水の流れや雨をデフォルメしたもののようでもあり、しかし、それとは関係ないもののようでもあります。いわば、ここでは、古くから対立概念として(とりわけ日本の画壇では)とらえられてきた「具象と抽象」が、まったく無理のないかたちで、画面におさまっているといえるでしょう。

 カトウさんは以前、「洛中洛外図」などに展開する金雲(という語を使っていたのではないように思いますが)に興味があるという話をなさっていて、その関心が2007年あたりの作品に反映していますが、具象的に描かれたモティーフの間に、ふいにあらわれる(モティーフとしては)意味のない曲線は、金雲と共通した存在なのかもしれません。

 ただし、カトウさんの絵を、「日本画的」という語でくくって、わかったような気になっていてはいけないと思います。

 よく見ると、ほとんどの絵で、人物は明確な輪郭線でふちどられています。
 これは、レオナルドを頂点とする西洋画の描法と異なるのは、いうまでもありません。
 しかし、カトウさんの念頭にあったのは、日本絵画ではなく、ヤン・ファン・エイクなどの古い西洋の巨匠だということです。

 このあたりは、最新作です。
 正面から人物を描いた作品は、ふしぎな感覚が漂います。



2014年2月10日~3月1日(土)午前10時30分~午後5時(最終日~4時)
ギャラリー粋ふよう(東区北25東1)

□カトウタツヤさんのサイト http://tat1500cc.com/art/

第2回 グロウアップ (2010)
LOOP EXHIBITION (2010)
「グロウ アップ【GROW UP】」若手作家応援プロジェクト(2009)
加藤達哉作品展 (2007)



・中央バス「北26条東1丁目」から約170メートル、徒歩3分(札幌ターミナル、北5西1などから「02屯田線 屯田6の12行き」「22 あいの里篠路線 あいの里4の1行き」「34 35 36 篠路駅前団地線 篠路10の4行き」「39 ひまわり団地線 あいの里4の1行き」に乗車
・中央バス「北24条西2丁目」から約500メートル、徒歩7分(札幌ターミナル、北5西1などから「09 新琴似線 中央バス自動車学校行き」「14 花川南団地線 石狩庁舎前行き」「16 花畔ばんなぐろ団地線 石狩庁舎前行き」に乗車。帰路(上り)は「北26東1丁目」から乗れます
・地下鉄南北線「北24条」駅から約870メートル、徒歩11分

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2月27日(木)のつぶやき その2

2014年02月28日 01時10分35秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

札幌【あすまで】雛まつり3人展=2月1日~28日(金)9am~最終日は正午まで)、gallery fun(西区八軒6東2 フラワリーライフ)。中村裕子、沼倉秀子、紙のめぐみ


札幌【あすまで】名画の小部屋vol.34 宮沢克忠~彩りの舞=2月1日~28日(金)10am~最終日5pm、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 hokutokan.jimdo.com )。帯広の新道展、美術文化協会会員。 ow.ly/sE5Jx


札幌【開催中】杉山留美子展[光の絵画へ]=2月15日~3月6日(木)10am~6pm、火曜休み、茶廊法邑(東区本町1の1 houmura.com )・品品法邑(同1の2)。昨年6月逝去した札幌の画家の遺作展。純粋な色彩は美しさの極み

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札幌【開催中】親子でひらくアートのとびら! 0さいからのげいじゅつのもり=2月22日~4月13日(日)9:45am~5pm(入場~4:30)、月曜休、札幌芸術の森美術館 @mshop_managers 一般500円、高大生250円、中学以下無料。伊賀信、太田博子、櫻井亮が特別出品


札幌【開催中】塚崎聖子小品展=2月26日~3月3日(月)10am~10pm(土日~7pm、最終日~5pm)、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 hokutokan.jimdo.com )。人物や静物をじっくり。10年個展→ ow.ly/tAybG


札幌【開催中】クリスト・アンド・ジャンヌ=クロード1958-2013=2月8日~4月7日(月)10:30am~7pm(入場~6:30pm)、火曜休み、札幌宮の森美術館(中央区宮の森2の11 @miyanomoriam )。一般800円、高大生600円、中学以下無料。現代美術

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札幌【開催中】In My Room 更科結希=2月25日~4月6日(日)10am~5pm、月曜休み、本郷新記念札幌彫刻美術館 @sapporochobi hongoshin-smos.jp 釧路を拠点に彫刻やインスタレーションを発表。3月8日(土)2pmギャラリートーク

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札幌【週末まで】亀井由利展=2月25日~3月2日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。モノクロームで心象風景を描いてきた。赤と緑が入り、新展開。10年個展→ ow.ly/sS159


改めて写真展のお知らせです。「写真都市 札幌」伊藤也寸志写真展 3/28(金)-4/2(水)10:00~19:00 富士フォトサロン札幌(大通西6丁目) ご高覧心よりお待ちしております。 fb.me/2dO3fAAaG

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

札幌【開催中】山口昌男と遊ぶ@札幌大学=2月13日~3月31日(月)9am~4:30pm、土日祝日休み、札大図書館・埋蔵文化財展示室・SUICC・山口文庫(10am~3pm)。日本を代表する知の巨人の1周忌


札幌【開催中】彷徨する学者 山口昌男ドローイング展=2月13日~4月1日(火)11am~7pm(最終日~5pm)、会期中無休、グランビスタギャラリーサッポロ(中央区北1西4 札幌グランドホテル)。日本を代表する文化人類学者のフィールドワークのスケッチブックやドローイングを公開

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札幌【週末まで】内田あきえ展(仮称)=2月25日~3月2日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。染色


石狩管内当別町【開催中】アイス・ヒルズ・ホテル in 当別=2月1日~3月15日(水)。スウェーデンヒルズ。氷と雪でつくられる滞在体験施設。澁谷俊彦、蒲原みどり、藤沢レオの3名が客室を手掛ける。 ow.ly/sS0hS @clarkgallery

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ブログを更新しました「■好太郎と節子 素描する喜び (2013年11月23日~14年1月19日、札幌) 」 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/1…


うわーん。新着情報ツイート、まだ準備が終わらない。泣きたい。


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2月27日(木)のつぶやき その1

2014年02月28日 01時10分34秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

自分が見てる範囲では、バスの優先席や地下鉄の専用席に老人や障碍者でもないのに座っている女性は、たいてい太っている。太っているから立っているのがつらいのか、あるいは、すぐに座ってしまうような生活をしているから太るのか、そのへんはわからない。


@AKIRA1982PAIN02 深夜で、すいていたので、すぐに別の座席に移れました(^^)


原研哉さんが「デザインのめざめ」(河出文庫)の中の「白の心意気」という文章を「銀座のM百貨店が新しくなった」と書き出しているが、よく考えたら、三越も松屋も松坂屋もM百貨店だよなぁ。しかし、原研哉さんの文章は読みやすい。


札幌【開催中】コレクション展「裸婦研究=1月18日~5月11日(日)10am~5pm、月曜休(祝日開館し翌火曜休、本郷新記念札幌彫刻美術館 @sapporochobi ow.ly/sE1mC 本郷新のブロンズやデッサン。2月1日、3月8日、4月19日トーク

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( ・_・)。○(春の息吹・・・)
"@hyoko1967: @HTB_kouhou 春のお裾分け。 pic.twitter.com/MoG730gtyZ"

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

明日28日の20時からNHK北海道で放送するホリホリXという番組に出演して、回文の話します。非常に痛々しい出来に仕上がっていると思われます。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

NHK受信料:長谷川委員、05年に支払い拒否 mainichi.jp/select/news/20…
★番組内容が気にくわなければわたしも払わなくていいんですかね。

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ありゃ、里見香奈奨励会三段 半年休場だと? #shogi

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

仕事が終わんない。♪永遠は~、この永遠は~、どこまで続く~。


@Oyadorobou つか、ペンタングルって、なんでロックに分類されてるんでしょうかね~?


@Oyadorobou あー、テクニック指向というのはありそうですね~。なるほど。


実はヒルニネルさんでのぼくの装飾こっそり延長となっています!
土曜日いっぱいまでとなってます。もしタイミングが合う方は是非です! pic.twitter.com/sfRC6V2rVx

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

環状通東にある茶廊法邑などにて開催中の杉山留美子展。没後初の回顧展的な内容で作風の変遷や実験的な様相も見られ大変充実していました。会場では今までの展示のブックレットなども配布中。作品は販売もしているようです。 pic.twitter.com/1Ux3gwkBqi

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

最も身近な栗谷川作品。東西線開業時のデザイン完成度の高さって、誇張じゃなく世界有数だったと思います。 instagram.com/p/k6X164NC8R/

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

明日の夜は札響定期演奏会☆シベリウス交響曲第2番と第4番♪(画像は 本日=27日道新夕刊芸能面より) twitpic.com/dws2na

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

FM釧路情報●『第61回釧路郷土作家展』  美術: 2014年3月1日(土)~3月9日(日)  書・写真: 2014年3月15日(土)~23日(日) 入場無料  会場:釧路市立美術館  blog.obnv.com/flowmotion/dai… #mtfm #yunity

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

FM釧路情報●『文化庁メディア芸術祭』 2月26日(水)~3月9日(日) メイン:釧路芸術館 開館時間: 釧路芸術館 9:30~17:00(金・土曜日は18:00まで) ※観覧無料  blog.obnv.com/flowmotion/dai… #mtfm #yunity

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

FM次回展示情報●『はんがい SILVER JEWELRY 展』 3月6日(木)ー 3月10日(月)  午前11時~午後8時 *最終日は午後7時迄  会場:フローモーション(帯広市西5条南13丁目11)  blog.obnv.com/flowmotion/dai… #mtfm #yunity

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

FM帯広美術館情報●「十勝の美術100年」 2月11日(火・祝)~4月16日(水) *休館日:毎週月曜日  9:30~17:00(16:30まで)  会場:北海道立帯広美術館  blog.obnv.com/flowmotion/dai… #mtfm #yunity

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

『おびひろ現代アート』 3/2(日)~16(日) 会場:帯広市民ギャラリー 参加作家: 阿部典英 池田緑 梅田マサノリ 岡部昌生 伽井丹彌  柿﨑煕 国松希根太 下沢敏也 鈴木隆 半谷学 吉野隆幸  blog.obnv.com/flowmotion/dai… #mtfm #yunity
 

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

札幌・琴似のカフェギャラリー北都館で、塚崎聖子さんの個展。道展などで見る大作とは違った魅力があります。 instagram.com/p/k6rrMFs9On/


きょうは、木曜日恒例の、北海道の美術情報ツイートを流します。新着分は、遅くなりそうです。いつものように、リツイートをお願いします。


札幌【あすから】相原正明写真展 しずくの国 Spirit of Nippon=2月28日(金)~3月5日(水)10am~7pm、富士フイルムフォトサロン(中央区大通西6)。タスマニアの大自然の写真で定評のある相原さんが日本に目を。 aiharap.exblog.jp

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■好太郎と節子 素描する喜び (2013年11月23日~14年1月19日、札幌)

2014年02月27日 23時13分44秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 何年かに一度、三岸好太郎の大きな個展が、三岸好太郎美術館以外の会場で開かれることがある。
 そうなると、同館が所蔵する代表作はあらかた出払ってしまうことになる。
 「オーケストラ」や「飛ぶ蝶」を目当てにたまたま訪れた旅行者などは落胆するだろうが、地元の人間にとっては、ひとつの「好機」である。
 というのは、同館が所蔵しているのに、ふだんは館内の壁面を飾ることがめったにない素描などを、たくさん見ることができるからだ。

 今回は、だいたいおなじ日程で道立函館美術館が三岸好太郎展を開いたことによる素描展。
 好太郎の約90点に加え、高輪画廊が所蔵する節子の22点も展示された。好太郎の素描も、4点は高輪画廊のコレクションである。
 筆者はこれまで、30回以上は三岸好太郎美術館を訪れており、そろそろ初めて見る作品などはなくなってきているのだが、今回はさすがに、まだ見たことのない作品がいくらかあった。素描とはいえ、タブローとはまた別の魅力をたたえているのである。

 そんななかでも一番ビックリしたのは、1933年頃の「ぶらさがる男」。
 両腕をだらんと垂らして、空中のひもからぶらさがっている人物の姿は、まるで山本雄基さんが道展に出品して話題になった「ちくわの自殺」(正式なタイトルは別にあったと思うが)を思わせる。彼は、この素描を知ってて描いたのではないかと思うほどだ。

 32年ごろの「雨の日」は異色作。3コママンガ仕立てになっているのだ。
 西洋の映画から着想を得たのだろうか。
 このころの「パイプの男」の連作は、顔がぐちゃぐちゃになっていたりして、何とも不思議。「顔」は、デストロイヤーみちあだ。

 さらにさかのぼって「木馬」は、モティーフとなった浅草の木馬館が現存しているのがすごいと思った。


2013年11月23日(土)~14年1月19日(日)
道立三岸好太郎美術館(中央区北2西15)

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2月26日(水)のつぶやき

2014年02月27日 01時14分09秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

【定期告知2】「自己紹介展」の参加費が1000円から500円に変更になりました。また、説明会を3/1・2の13:00~14:00にPORTOにて行います。是非、参加をお願いします。pic.twitter.com/ZgCMXs2BjH

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

[TOBIU CAMP] WEBサイトがURLが新たになり公開されました。 5月初旬に第2弾のリニューアルを予定しています。 tobiucamp.com

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

ウリュウ ユウキ、今年最初の個展『向こうからの続き』、いよいよ3月10日(月)からの二週間開催です。5年振りのギャラリー・ニュースターさんで、冬の終わり、"その向こう側"を想う時間をご一緒できればうれしいです。 yuukiuryu.com/otherside/ #YUmuko

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

大友良英ソロライブ 3月6日(木)20:30 at PROVO 予約順調に受付中です!まだ余裕ありますが早めの予約をお待ちしています!! homepage2.nifty.com/nma/

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

『北海学園大学 Ⅰ部写真部2013年度 卒業展示会』2014年2月27日(木)~3月4日(火)10:00~19:00(3/2(日)は全日・3/3(月)は13時まで休館致します)アートスペース201 5階 札幌市中央区南2条西1丁目7-8 山口中央ビル 011-251-1418

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

『必然性のない必然。vol.17 [掴む]』2014年2月27日(木)~3月4日(火)10:00~19:00(17:30)アートスペース201 6階 札幌市中央区南2条西1丁目7-8 山口中央ビル 011-251-1418 pic.twitter.com/rOCwNQgYS3

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

【これから】スタジオ澤田デザイン エキシビジョン「Thaw」 3月15日~30日。12:00~19:30(会期中無休)。シンビオーシス(南2西4)世界で活躍する澤田奈美の作品展。札幌出身。
machinakaart.com/sapporo/ pic.twitter.com/CYglLO3FO0

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

札幌【開催中】亀井由利展=2月25日~3月2日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。モノクロームで心象風景を描いてきた亀井さん。赤と緑が入り、新展開。10年個展→ ow.ly/sS1aL

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ほびねべブログ更新。「「ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動を支えた思想」(大内秀明著、平凡社新書)」 goo.gl/2jL25e

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「ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動を支えた思想」(大内秀明著、平凡社新書) blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/d…

★忙しいと言っといて、なんだこの長文と言われそうですが、これは以前に書きためておいたものです。


いま地下鉄の車内なんだけど、となりに座った女がマツコ・デラックスみたいな体型で勘弁してほしい。


札幌市南区、澄川の通称油沢線は、排雪作業のため交通規制中です。


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「ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動を支えた思想」(大内秀明著、平凡社新書)

2014年02月26日 21時21分21秒 | つれづれ読書録
(長文です)

 2013年はなぜかウィリアム・モリスが「身辺に近づいてくる」年だった。

 市立小樽文学館で「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」展。この、日本を代表するシュルレアリストが、若い頃小樽に住んでいたというのだけでも驚きだったが、モリスの“News from Nowhere”(邦訳題「ユートピアだより」)を愛読していたというのも意外だった。
 その直後、「ユートピアだより」の新訳が岩波文庫から出て、筆者は読んだ。
 さらに、黒岩比佐子の遺作「パンとペン」(講談社文庫)を読んだら、ここにもモリスが登場するのだ。「パンとペン」の主人公は、社会主義冬の時代をめげずに明るく生き抜いた堺利彦で、彼女が病を押して書いた力作ノンフィクションなのだが、「ユートピアだより」を抄訳して1904年に「平民新聞」に連載したのが堺だったという。日本にはじめてモリスを本格的に紹介したのが堺利彦なのだ。

 いうまでもなくウィリアム・モリスは、19世紀の英国の詩人・作家であり、工業化に抗して手仕事の重要性を訴えたデザイナーでありテキスタイル作家だったが、さらに社会主義者という顔ももっていた。
 2008年に、道立釧路芸術館で、「ウィリアム・モリスとその時代 アーツ・アンド・クラフツ展」がひらかれた際、筆者はバカまるだしで、
「英国の社会主義者といえば、おおかたフェビアン協会で、マルクス主義じゃないだろう」
と決め付けて、ひどいエントリ(■ウィリアム・モリスとその時代 アーツ・アンド・クラフツ展 (8月31日まで) 釧路への旅(13))を書いてしまった。
 モリスの思想の根源を知りたくて読んだ「ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動を支えた思想」(大内秀明著、平凡社新書)によると、彼は穏健な社会主義者なんかではなく、正統的なマルキストであったらしい。英国には、穏健な社会主義者が多かったのは確かだが、マルクス主義者もアナキストもいたようなのだ。

 モリスは講演「芸術と社会主義」で、「資本論」の理論的な叙述を読むのが苦痛だったと回想している(岩波文庫「民衆の芸術」所収)が、これは半分は謙遜だったのかもしれない。というのは、大内秀明氏によると、彼は「資本論」のフランス語版を、擦り切れるまで熟読したらしいから。そして、この「フランス語版」ということが、けっこう重要なようなのだ。
 筆者はなんだか、左翼陣営が細かい理論的な差異で盛んに論争をしていた時代を思い出すのだが、まず話の前提として、マルクスはドイツ出身なので、「資本論」もドイツ語で書かれている(モリスが「資本論」を読み始めた晩年、マルクスはロンドン在住だったが、二人は会っていないようだ)。フランス語版は、彼が生前手を入れた最後の版であり、英語版は彼の死後に翻訳されて出版された。フランス語版でマルクスは、従来の立場を大きく変えたというのが、大内氏の解説である。

自らの作業仮設として前提していた<恐慌=革命テーゼ>および<唯物史観>、それに結びついていた経済学の方法や経済学批判体系のプランを反省し、それらを事実上放棄して、『資本論』の新しい体系につくり変える「プランの変更」に他なりません。
(59ページ) 

 たしかに重要な変更なのは間違いない。
 レーニンをはじめとする左翼の論者たちは、「恐慌がひどくなれば資本主義経済が行き詰まり、革命が起きる」「経済という土台が、政治や文化などの上部構造を決定する」と主張するのが普通だからだ。
 こういう論点を放棄したのだとしたら「あすにでも革命が起きて資本主義がひっくり返るぞ~」と脅していたマルクスも、ずいぶんおとなしくなったなあ~という感じがしないでもない。
 …と、冷淡な筆致になるのは、大内さんは経済学が専門だけあって「資本論」の推移にはずいぶん詳しいが、それ以外の点では果たしてどうなの? という気がしてならないからだ。
 話がどんどん左翼オタク化というか細かいほうに走ってもはや誰も読んでないんじゃないかとも思ったりもするのだが、このまま続けるとして、では、たとえば「労働力の商品化が、労働力の「物化」と呼ばれ、近代社会の根源に据えられる「人間疎外」を生みます」(100ページ)といった叙述を読むと、
「ちょっとちょっと~、疎外の話は『経済学・哲学草稿』によく出てくる初期マルクス=エンゲルスの概念であって、中期以降はあんまり関係ないんじゃない?」
とツッコミを入れたくなる。
 また、19世紀米国の人類学者L・H・モルガンの「古代社会」についてのくだりも、ちょっと待てよと言いたくなる。「古代社会」が晩年のマルクスとエンゲルスに与えた影響はよく知られており、エンゲルス「家族、私有財産、国家の起源」なんかはこの本にすっかり依拠して書かれているわけだが、そもそも「古代社会」での重要な概念になっている「群婚」などは20世紀の文化人類学の進展により完全に否定されており、そういう話をすっとばして
「死が近づきつつある時に、まだマルクスが熱心に古代社会のノートづくりを続けていた、その学問に対する誠実さ、その情熱に打たれます」(78ページ)
とか言ってる場合じゃないだろ、と思う。筆者(ヤナイ)に言わせれば、「古代社会」は、エンゲルスらに影響を与えた歴史的な書物という以上の価値をもつ書物とはいえないのでは?
 だいたい、大内氏は、この「古代社会」のくだりの前で、ロシアの革命家ヴェ・イ・ザスーリチへの手紙に言及し「そのブルジョア国家の権力をプロレタリアが奪取、プロレタリア独裁を通じて社会主義革命を遂行する、そうしたエンゲルス流の国家社会主義の事実上の否定だし、むしろモリスたちの共同体社会主義を認めた、とも言えそうです」(76ページ)などとを書いているが、私見では、ザスーリチへの手紙というのは、マルクスが(めずらしく)社会主義になった後の社会像を述べようとして、けっきょくうまくいかなかったことが露見したものだという印象が強い(邦訳は「マルクス エンゲルス 農業問題」岩波文庫など)。これについては、マルクスを肯定する側からは
「いや、マルクスは固定的な社会主義ユートピア像をあえて描かず、未来へ向けた運動こそが大切だと言いたかったのだ」
などという声もあった。一理あるけど、これまたひいきの引き倒しのような気もするし…。

(マルクスもエンゲルスも、経済の歴史や現状の分析については膨大な著作を書いたが、いざ社会主義が実現したあかつきにどうやって経済が回っていくのかについては、驚くほど言及が少ない。レーニンが考えて出した結果は、主要産業の国有化や農村の強制的な集団化であったが、大内さんは「それは違う」と、モリスに引きつけて言っているのだろう)

 大内さんは、日本を代表するマルクス経済学者の一人なんだろうけど、哲学や疎外論、人類学あたりまで説き及んだくだりには、ちょっと首を傾げてしまう叙述がある。
 マルクス主義者は、マルクスを持ち上げようと努める。当たり前だけど。しかし、20世紀のマルクス主義(を掲げる国家)の現実は、理想を裏切り続けた。そこで、彼らは「エンゲルスやレーニンがマルクスを曲解した」というストーリーをつくり、本物のマルクスの思想を受け継いだのは実はだれそれなんだよ、という論の立て方で、自説を補強しつつマルクス称揚を続けるというのがひとつのパターンになってるんじゃないかというわけ。ここでは、そのだれそれが、ウィリアム・モリス(や例えば宮沢賢治)になってるんじゃね? と思う。あるいは、これは、意地悪い見方かもしれない。

 まあ、モリスのマルクス理解について、間違った記事を書いていたヤナイのことであるから、あまり説得力はないかもしれないけどね。
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2月25日(火)のつぶやき

2014年02月26日 01時05分02秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

ほびねべブログを更新しました。 「札幌・西屯田通の入り口」 goo.gl/hA3SyJ

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読売新聞の1面コラム「編集手帳」に「各地で梅まつりの季節を迎えている」とある。まだ梅の開花まで2カ月以上かかる地域もあるが、そういうことへの配慮が感じられないのは、このコラムらしい。

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きょう、ジュンク堂丸善の札幌北1条店で、森博嗣のエッセイ集「つぼやきのテリーヌ」と、岩波新書の新刊「黙示録」を買ってきた。それにしてもこの本屋はかわいい女性店員さんが多い。ルックスで採用しているわけでもないと思うが。


読売新聞、朝刊文化面は「論壇誌」。読売すらも、安倍首相の靖国参拝については「外交専門家の間では否定的な意見が多い」とまとめざるを得ない現実。中韓はともかく、親日のはずのシンガポールも遺憾の意を表明していたのだ。


@KanabunGilles タルコフスキーの「サクリファイス」でしょうか(笑)?


@KanabunGilles まあ、自分がタルコフスキー好きだからだと思います(笑)。他の監督なら無理です。


\火曜日オンはようございまーす/

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

東京新聞:都美術館作品撤去要請 撤回求め署名活動:社会(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/nation… 「政治や宗教に関する直接的な表現はご遠慮いただいている。妥当だった」のならばキリスト教美術や仏教美術の展覧会も受け入れないんだろうかね…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

成功した人の言葉に対しては、「成功したから言えるだけ」と聞く耳を持たない。一方、失敗した人の言葉であれば、「こいつが何を言っても無駄」と突っぱねる。そうなると、結局は自分に近い、同じような境遇の仲間のうち、自分と同じような意見にだけ頷く「同感」しかしない人間になる。(森博嗣)

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@akira_yanai 森博嗣「つぼやきのテリーヌ」(講談社文庫)は、見開き2ページでひとつのエッセイが収まっているので読みやすい。前半は、モグラなど他愛のない話が多いが、後半はけっこう人生訓めいている。若い人はこれを「説教くさい」と敬遠しないほうがいいと思う。


【文化庁メディア芸術祭釧路展】2/26水~3/9日まで北海道立釧路芸術館をメイン会場に展覧会を開催!本展では、文化庁メディア芸術祭の受賞作品に加え、70年代からの実験映画や道立美術館所蔵の写真作品なども含め100作品以上を紹介します。mediaarts-kushiro.jp

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

これは初めて見た。 RT @deutschekunst: カスパール・ダヴィッド・フリードリヒ『墓地の入り口』(1825) Caspar David Friedrich - Friedhofseingang #ロマン主義 pic.twitter.com/8eWtHvhtoq


ほびねべブログ更新。「■ナガイユカリ個展「i」 (2014年2月18~23日、札幌)」 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/2…

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札幌【あすから】塚崎聖子小品展=2月26日(水)~3月3日(月)10am~10pm(土日~7pm、最終日~5pm)、カフェ北都館ギャラリー hokutokan.jimdo.com 人物や静物の練り上げた構図。10年個展→ ow.ly/tApJQ


北海道新聞1面の大型企画「極東」第2部。中朝国境に「アジア最大」を売り文句にした長白山スキー場がオープンした話。副社長いわく「長白山はウィスラーやシャモニー、ダボスのような世界一流のリゾートです。北海道とは競合しないのでご安心ください」。
どこまで失礼な奴なんだw

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@akira_yanai 北海道新聞「極東」続き。滑ってみると麓まで5分で滑りおりてしまい、雪質も北海道より劣るとのこと。こんなゲレンデで「アジア最大」などと言い募る神経の太さにはあきれてしまう。

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@hkohno_abbr しかし人口は多いから、お客さんはたくさん来るかもしれないですね~(笑)


もう、ライジングサン・ロックフェスティバルのチケットを買う季節なんだなぁ~。早いもんだ。


東日本大震災の発生から1083日目。被災地に元気を届けようと、福島県いわき市では、大学生や専門学校生が参加するフラダンスの全国大会が初めて開かれました。
大震災を巡る様々な今日をツイートします。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

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■ナガイユカリ個展「i」 (2014年2月18~23日、札幌)

2014年02月25日 20時45分24秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 
 道都大中島ゼミでシルクスクリーンプリントを学ぶナガイユカリさんの個展。
 中島ゼミでは、いわゆる版画と、布のプリントを学ぶので、人によって、どちらにウエイトがかかるかが異なるのだが、ナガイさんの場合、紙に刷った作品はなく、すべて布の作品になっている。ただ、クッションなどもあるほか、ポストカードなどの小物もある。



 で、なにがすごいかって、どの作品にも、キャラクター化された長い髪の女の子―たぶん、自画像―が表現されているところ。

 「女の子はみんな猫なの」
というキャプションなどから、筆者は「女子力高い!」と評したけれど、これはむしろ
「すごく強い自己愛!」
というべきなのかもしれない。



 「女子力」にしても「自己愛」にしても、現代美術の文脈ではかならずしも肯定的にはとらえられない概念かもしれない。そもそも「女子力」って、日常会話ではしばしば登場するけれど、美術の世界ではほとんど聞かない。「女子力」という考え方自体に、どっか「男性の視線」を前提にしているようなところがあって、それはフェミニズム的な思想からは、否定すべきものだからだろう。
 ただ、筆者は、そんなにスパンと割り切れるものでもないと思う。「女子力」は「異性の視線」の軍門にくだるというよりは、同性の視線をも前提にしているようなところがあるからだ。しかも、それは、ライバルとしてしのぎを削るという面があることを否定しないけれども、同時に、同性どうしで笑いあって語り合うような、どこか余裕を感じさせる側面もあるからだ。
 たとえば、女性は化粧をする。しかし、思っているほど男性は、女性の化粧については関心を抱いておらず、むしろ女性同士で化粧について語らうような場面が多いのではないだろうか。そこに「男性―支配/女性―被支配」という単純な図式を当てはめても、現実からはかけ離れてしまうだろう。

 かつて「自己愛」をテーマに現代美術の作品を道教大の卒業制作で発表した女性がいて、ある雑誌に展評を書いたことがある。その作品には多少なりともシニカルな視線が働いていた(彼女はその後あっさりと美術の世界を離れてしまったのだが)。
 それと対照的に、ナガイさんにはなんのてらいもない。その様子は、すがすがしいくらいだ。
 ただ、人は男女問わず、どこかで加齢を意識しなくてはならないときが来る。そのときまでには、彼女の作品世界にも転換が訪れるんだろうと思う。


2014年2月18日(火)~23日(日)午前10時~午後7時(最終日~午後5時)
ギャラリーエッセ(札幌市北区北9西3)

https://twitter.com/ngiykr_u2‎
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2月24日(月)のつぶやき

2014年02月25日 01時06分33秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

. @futoshi_moo 展覧会の絵、アシュケナージがぼろぼろ間違ってたくらいだから、難曲と思います。変わり種では、エマーソン・レイク&パーマーのロック、山下和仁のギターソロなどがありますね。


夢の中で、歩いていて、こけそうになったら目がさめてしまった。


札幌【週末まで】名画の小部屋vol.34宮沢克忠~彩りの舞=2月1日~28日(金)10am~10pm(土日月~7pm、最終日~5pm)、カフェ北都館ギャラリー hokutokan.jimdo.com 帯広の新道展、美術文化会員。 ow.ly/sE5C9


まだ先の話だが、10月にブリヂストンにてウィレム・デ・クーニング展(仮称)が。bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/20…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

草間彌生,舟越桂,野見山暁治 三人展 永遠なる創造 ステラプレイス (3/1~23) bemall.jp/sapporo/iE069a…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

草間彌生と舟越桂は、道内でも何度も展示されているが、野見山は珍しいので、見に行きたい。

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. @2_moku @cocochi11来月、札幌駅前のプラニスホールの3人展。わたしも見に行きます♪ jr-tower.com/planishall_new…


札幌【あすから】内田あきえ展(仮称)=2月25日(火)~3月2日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。染色


札幌【あすから】亀井由利展=2月25日(火)~3月2日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。モノクロームで心象風景を描いてきた。赤と緑が入り、新展開。10年個展→ ow.ly/sRQXm

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札幌【あすから】In My Room 更科結希=2月25日(火)~4月6日(日)10am~5pm、月曜休み、本郷新記念札幌彫刻美術館 @sapporochobi hongoshin-smos.jp 釧路を拠点に彫刻やインスタレーションを発表。3月8日ギャラリートーク

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すみません、先程のツイートを訂正です
伍七創作人形展【ミコとポンチキ】
2月25日(火)、27日(木)、28日(金) 12:00~21:00まで(最終日は19:00まで)
ブラウンブックスカフェ南三条屋根裏店ミニギャラリー
札幌市中央区南3条西1丁目9 和田ビル3階

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

【展示お知らせ】アートフェア東京(3月7日~9日/東京国際フォーラム)、VOCA展2014(3月15日~30日/上野の森美術館)、個展(4月1日~30日/板室温泉大黒屋) よろしくお願いします。 詳細はブログにて→yamamotograyzone.ldblog.jp

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

11時間半、2度の短い休憩時間を挟んでずっと仕事。まだ終わんないけど、きりがないので帰ります。


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札幌・西屯田通の入り口

2014年02月25日 00時22分51秒 | つれづれ日録


 コンチネンタルギャラリーや札幌市資料館、NECCOなどがある西11丁目界隈は、札幌のなかでも中心部についで歴史の古い地区とあって、かっちりと、碁盤の目状に街路が縦横に走っている。
 そんななかで、すこし傾いた角度で南1条の電車通りまで続いている道路がある。

 「西屯田通」だ。

 西屯田通のすぐ東側、すなわち、電車通から見て左側には、西13丁目通がある。こちらのほうが、はるかに幅が広い。
 しかし、西13丁目通は、南3条で行き止まりとなり、ここから南側では、西屯田通のほうがメジャーとなる。
 このあたりは、南1条と南3条の間ぐらいで、道路の傾きが微妙に異なっている。明治時代、南1条側は、開拓使の引いた図面に合わせて道路をつくり、南3条側は屯田兵の区画に合わせたことの名残である。これが、すすきのであれば、南7条ぐらいが、開拓使エリアと屯田兵エリアの境目になるのだが、西13丁目ともなると、明治半ばぐらいではまだ「札幌の果て」であり、市街地の西は、石山通ぐらいで終わっていたのだ。

 西13丁目通と西屯田通の間に建っているのが、札幌で最も古いビルディングのひとつといわれる「三誠ビル」である。

 ゼロ年代には「SOSO CAFE」が入り、いまは古本屋や喫茶店などが入居する。

 もっとも、筆者はこのあたりの1970年代初期の頃を知っているが、当時は、いささかうらぶれた感もあったとはいえ、もうすこし「歴史の古い通りの入り口」にふさわしい風情みたいなものが漂っていたように思う。

 電車通りから見て右側には、「北京楼」というジンギスカン屋と、銭湯があった。
 北京楼というからには、中華料理店ではないかと思うのだが、自分はジンギスカンしか食べた記憶がない。しかも、専門店によくある、あのかぶとをさかさまにしたような、中央部が盛り上がった円形の鉄鍋ではなく、長方形の無煙ローターみたいな上に載せて焼くのであった。

 あと、この附近には「すずらん灯」があった。

 すずらん灯というと、戦前のモノクロの絵はがき(横書きの文字が右から印刷されているようなやつ)で見たことがある人もいるだろう。
 これが、70年代に入っても、南1条の西屯田通では、現役で活躍していたのだ。
 もちろん、ネオンサインも街路灯もふつうにある時代なので、ずいぶんレトロな感じがしたものだ。


 ところで、この通りは、ところどころではずいぶん歩いているが、とおして歩いたことは一度もない。

 アトリエムラギャラリーが短期間、西11丁目と西12丁目の間にあったぐらいで、あまりギャラリーまわりには関係のない通りといえるかもしれない。

 個人的には、南3条から南6条まで並行している細い裏道の存在が、地図で見て、非常に気になっている。

 東屯田通ほどの「ディープな感じ」はないと思うが、一度は南25条まで歩いてみたい。





 ある事情によって、今週は非常に多忙な1週間になることがほぼ確実な情勢だ。
 なので、きょうは、さっと書けるエントリにしてしまった。

 ブログはなんとか1日1エントリは死守したいが、ツイッターはあまりつぶやけないかもしれない。たぶん、Facebookは、ほとんど見てる暇がない。ご容赦ください。
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2014年2月23日は11カ所

2014年02月24日 01時11分00秒 | つれづれ日録
 きのう2月22日は半日しか回れなかったので、23日は朝から外出。

 「ギャラリー回り」を続けていると、
「おもしろい作品、すばらしい展覧会を見たい!」
という思いが当然ある一方で
「あんまりすごいのがあると、時間がかかるし、きょうはさっと見て切り上げたい」
という、われながら「ギャラリー回りスト」としてはいかがなものかという本音も心のどこかにある。
 もし、見る前から
「これはパスしても可」
というのがわかっていれば、わざわざ足を運ばないだろう。そして、時間を工面して、東京に大浮世絵展とかウォーホルなんかを見に行ったほうがいいだろう。
 そして、さすがにこの年になると、ある程度は
「まあ、これは見に行かなくてもいいかなあ」
という見当はついているのである。
 でも、やっぱり、時間があれば、実際に足を運んでしまうのである。

 というわけで、きょうは11カ所。
 大同ギャラリー
→ギャラリー大通美術館
→富士フイルムフォトサロン
→三越
→大丸藤井スカイホール
→さいとうギャラリー
→アートスペース201
→シンビオーシス
→gallery new star
→B.C.S
→つばらつばら

 大同では「札幌大谷大学日本画コース 第1回朋翼會展」。
 作品の半数ほどは先日の卒展と重なっている。
 そもそも筆者は卒展のときまで、大谷に日本画コースができたのを知らなかった。
 道浅井学園大(現北翔大)が日本画コースを廃止して以降、道内の高等教育機関で日本画を教えるのは道教大だけという時代が続いていたので、これは良いことだろう。

 上の階の入り口に、釧路の日本画家の羽生輝さんからのはがきが貼ってあったが、その文字がすばらしい。キュビスムふうというのか、ふしぎな字体だと思った。

 富士では、旭川のグループによる「イトウ」と、その周辺の自然や風景の写真展。
 最大の淡水魚ともいわれるイトウは、北見市温根湯温泉の「山の水族館」に行けばたくさんいるが、野生のものは、たしかに見る機会が少ない。婚姻色の朱色がこんなに濃くなるとは、驚いた。

 三越の高松秀和油絵展は、写真とみまがうばかりのリアルさで花を描いた絵が並ぶ。いかにも白日の会員らしい。
 同時開催の新鋭作家洋画展では、古い日本の自然を描く身野友之の「駅舎」「海へ続く道」、上條真三留「峠」など、さりげない風景画が沁みた。買わないけど。

 スカイホールでは北海道情報大メディアデザイン展。
 2008年から開催しているとのことだが、筆者ははじめて見るような気がする。
 そして、同大にデザインや映像を専攻する学生がいることもはじめて知った。
 しかし考えてみれば、いまのグラフィックデザインはポスターや新聞広告の版下だけ作ってればいい、なんてわけがない。SNSやサイトとどう連係して客足を確保するかといったことを、当然視野に入れなくてはならないわけで、この大学の取り組みは興味深かった。

 アートスペース201では、森井さゆり・伊藤しおん二人展。
 絵画。森井さんは北翔大をこの春卒業する人だと思う。蝶を食べる人物画など。女性が男の人の大きな服のなかにすっぽり入っている「SF rendezvous」も印象的。
 伊藤さんはもうちょい病的な感じで、刃物を右手に持った半裸の女性の頭部がしゃれこうべになっている絵など、けっこうコワイ。
 25日まで。

 シンビオーシス(SYMBIOSIS)では、リョウイチ・カワジリ写真展『僕もまちがっている。』。
 入って左側の壁はモノクロの人物、12枚。右側の壁はカラーのスナップ60枚。半分ほどは人物が写っている。ダンボールが乱雑に転がっているところでピースサインしている6人組アイドルグループとか、子どもとか、飲み屋の人とか。
 あとは風景、テレビの引用などバラバラ。ちょっとティルマンスを思わせる、日常の数々。

 B.C.S ではコーヒーを飲んで、ひといき。
 この店、「BANZAIまがじん」のバックナンバーがけっこう置いてあるんですね。

 狸小路8丁目を歩いていたら八光書房が開いていたので、つい入ってしまう。
「北海道文学百景」という本を1000円で買ったが、包装紙が、今はなき石川書店のものだった。

 「つばらつばら」は、南1西13の三誠ビル1階にある喫茶店で、テーブル一つ以外はカウンターという、とても小さなお店。奥に展示スペースがあるけれど、gallery new star の半分くらいしかなさそうだった。コーヒーはおいしかった。 
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2月23日(日)のつぶやき その2

2014年02月24日 01時06分49秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

けさの読売新聞くらし面トップは「奨学金返済 不安募らす学生 「給付型」の拡充求める声も」。読売新聞は、1面から離れたまん中あたりの記事に、まともなものが多いという印象。


朝日新聞2月19日夕刊の北海道版「えるむ通り」の「街角アートめぐり」は、遠軽町役場前にある、滝錬太郎作の彫刻「植える」。この作品、ぜんぜん知らなかった。遠軽には、けっきょく見てないままの野外彫刻がけっこうあるんだよなぁ。


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2月23日(日)のつぶやき その1

2014年02月24日 01時06分48秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

ブログを更新しました。 「■杉吉篤個展 (2014年2月1~24日、札幌)」 goo.gl/xweR07

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@obis4 アンジェラアキ似って、もしかしたらカーリング女子のスイスのスキップでしょうか(笑)?


Yanukovich describes events in #Ukraine as coup, according to Reuters which quoted Russian Interfax news agency aje.me/1df9USu

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

なぜこんなにオランダのスケートが強いのかと話題ですが、ここで、オランダ・ベルギーを含む16世紀のフランドル地方の冬の情景を描いたブリューゲルの絵を見てみましょう。 ow.ly/tTbTQ
拡大図です。 ow.ly/i/4Gegw

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だいたい水曜木曜にフォローしまくって、週末までにリフォローなかったらリムりまくるようなことを繰り返してる人は、この先Twitterやってても大して楽しい事が無いと私が太鼓判押す。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

すごく気になっているのです、この本。はやく読まねば。 RT @kagayam: 最相葉月『セラピスト』(新潮社)をやっと半分くらい読んで、療法としての絵画や箱庭制作の歴史をたどっているのだが、これは、〈芸術とは何か〉と題されていてもおかしくない本だと思う。

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More: Yulia Tymoshenko's party says the former Ukrainian prime minister has been freed from prison - @AP

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

麻生「借りたお金は返すのが当然」共産党・宮本議員「総理ね、これははっきりさせなきゃならない問題。2012年総選挙での自民党の選挙公約、重点政策2012。大学における給付型奨学金の創設に取り組みますと書いてあるじゃありませんか」 あらま pic.twitter.com/FJWATQ3zOO

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

いくら大統領を追い出しても、親欧洲と親ロシアの対立構図が解消するわけじゃないんだから、これからも大変なんじゃないかなぁ、ウクライナ。

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しかし、若いヘーゲルがテュービンゲン大学神学部で、ヘルダーリン、シェリングと同室だったというエピソード、何度思い出してもすごいと思う。


@Chiexy8nkt こんにちは。いま、newstarで見てます。奥の大きな袋に何が入ってるのか気になります(笑)。


ギャラリーまわり、一段落。B.C.Sでコーヒーを飲んで休んでます。


明日から!《美術》【岩見沢校の情報】「2013年度 北海道教育大学岩見沢校 修了・卒業制作展」札幌会場(北教大札幌駅前サテライト) <2期>2/24~3/9 10:00~21:00(土日祝,最終日16:30まで) 詳細→hueibox.blog45.fc2.com/blog-entry-985…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

ナガイユカリ個展!今日17時まで!ギャラリーエッセ pic.twitter.com/gfEDBYkW5O

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

ボランティア登録、詳細はこちら。皆様のご参加お待ちしています! sapporo-internationalartfestival.jp/volunteers #SIAF2014

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

プルシェンコの「神は怪我でしか私を止められなかった」という一文をTwitterで流行語にしろっていう指令が姉貴からきてるんだけどフォロワー34人の俺にどうしろと

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | RT

ブログを更新しました。「2014年2月23日は11カ所」 goo.gl/pYEGv4

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某ネット通販のランキング、なんでこんなのが1位になるんだよwww twitpic.com/dwem73


.@KanabunGilles さんの「nosさん @unspiritualized による「アンネの日記ねつ造説」の検証(その2)」をお気に入りにしました。
★(その1)はネトウヨの発言も多いので、(その2)が読.. togetter.com/li/633656


札幌【あすまで】新見亜矢子個展―旅の記=2月19日~24日(月)10am~最終日~5pm、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 hokutokan.jimdo.com )。暖色の優しい風景画など。札幌の画家。11年個展→ ow.ly/tAxsy

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札幌【あすまで】大野耕太郎・中村照子・中村裕・福盛田眞智子・山田祥子5人展「くつろぎのひと時」=2月13日~24日(月)10am~6pm、火水休み、アトリエSachi(北区あいの里2の3 www13.plala.or.jp/atelier-sachi/ )。うつわの店オープン記念展


札幌【あすまで】杉吉篤展=2月1日~24日(月)正午~6pm、火曜休み、ギャラリーレタラ(中央区北1西28 moma-@lace.jp )。空想の動物をシンプルな画面に描いてきた札幌の杉吉さん。今回は「人と家」。09年個展→ ow.ly/sRZBC

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というわけで、予約ツイートで、5万ツイートを突破しました。これからも、よろしくお願いします!


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2014年2月22日は7カ所

2014年02月23日 08時08分08秒 | つれづれ日録
 会社休み。疲れていて寝坊。
 この数日の大雪のため、午前中は雪かきに時間を費やす。

 家で昼食をとってからギャラリー回りに出かけたため、6カ所どまり。
 都心部の残りのギャラリーは23日(日)にまわらなくてはいけない。

 まず、六花亭福住店へ。
 菱野史彦さんのミニストーブの展示。
 いつもと異なり、展示は壁面をまったく使用せず、店内の台の上に作品を並べるというスタイル。
 そのため、台の前の坐席にお客さんがいると、ほとんど見ることができない。
 同店は人気店でいつもにぎわっており、台の前のテーブルも埋まっている場合が多いので、台からすこし離すなどしてほしかった。

 菱野さんは、最近の道展や500m美術館などでは、天体の回転を想起させるようなスケールと迫力のある大作を発表していたが、今回は、ストーブのミニ版ばかり。黒いストーブが人の顔に見えて、かわいらしくてユーモラスだ。

 ちょうどバスが来たので、福住2条4丁目から乗ろうとしたら、あまり利用者がいない停留所なのか、除雪がほとんどなされておらず、乗るだけで足が雪まみれになった。まあ、しかたないか。
 福住から地下鉄東豊線でさっぽろへ。
 札幌時計台ギャラリーで大谷大の展覧会。先週と同様、かなり卒展と重なっていた。

 つぎに、ギャラリー粋ふように行くことにして、中央バスのターミナルへ。

 粋ふようは北24条駅からだと10分以上歩くので、いつもバスで行くことにしているのだが、雪による渋滞でかなり遅れた。
 粋ふようでのカトウタツヤ展は別項で。3月1日まで。日曜休みです。

 なお、バスが来るまでの間、ターミナル地下の自由空間で、伊藤ゴオショさんの裸婦デッサンを見た。

 粋ふようからの帰りも、旧石狩街道を走るバスに乗る。
 平日なら1時間に10本ペースで走っているので、北24条まで歩くよりも絶対おすすめなのだが、きょうは土曜の上、大雪の直後で渋滞が発生している。自分でも、どうしてこんなにバスにこだわるのか、よくわからない(笑)。

 石狩から来たバスは、後ろの坐席では荷物を隣に置いている人が多い。
 筆者がふだん利用している豊平区の便では、このようなことはあまりなく、ひとりでも多くの人がすわれるように詰めている。
 筆者は運よく窓際に座れたが、すぐ前の2人掛けにはキャップをかぶって、ピアスをした若い男性がとなりの席に荷物を置き、イヤホンをしながら指でリズムをとっている。
 だっせーなーと思っていたら、しばらくして突然「ひとこと多いんだよな、あいつ、むかつく」と独り言を言い出したので、気味悪くなった。
 車内でぶつぶつ独り言を言う中高年の男性は、東京で初めて見て驚いたが、最近は札幌の地下鉄にもたまにいる。でも、バスは初めてだ。

 北7東1で降車し、石の蔵ぎゃらりいはやしへ。
 2階の伊藤紀久野さんという方の銀のアクセサリーがなかなか繊細で見ごたえがあった。
 平面性を強調したネックレスのほか、帯留、ピアスなども。ネックレスは4千円ぐらいで、安いと思う。指輪は鍛金に似た技法で仕上げているが、表面のわずかな凹凸は、滑らかに仕上げた後でつけたものだとのこと。
 これまでは胆振管内洞爺湖町など住まいを変えていて、最近、石狩に転居。
 25日まで。

 つづいて、Gallery ESSE で、ナガイユカリ個展「i」
 道都大中島ゼミの学生だが、「わっ! 女子力高い!」と思ってしまった(美術展でこういう感想を抱くことって、あんまりないな)。
 23日まで。


 ここで時間切れ。
 13147歩。
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追記あり■杉吉篤個展 (2014年2月1~24日、札幌)

2014年02月23日 01時23分45秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(末尾に、作品名を付しました)
 
 杉吉篤さんは札幌の画家。
 以前は、毎年暮れの時期にギャラリーユリイカで個展を開くのが通例だったが、同ギャラリーが2008年に閉まって以降は個展の回数も減り、今回の個展は実に4年ぶり。しかも4年前の個展は旧作の展示だったから、新作メーンの個展となると、ほんとうに久しぶりで、2009年の「たぴお」以来となる。

 ここ10年ほど取り組んできた、架空の獣を真横からとらえ、背景は白く抜いた作品もあったが、今回はおもなモティーフが、人間になっている。
 人間といっても、具体的な誰かというよりは、顔が見えない、これまでの獣の延長線上にあるような、そんなモティーフだ。
 たとえば、冒頭画像の手前は「羽の生えた女」と題されているけれど、木や骨で組み立てられているような、不思議な存在としか言いようがない。よく見ると、それぞれの部位が離れて宙に浮かんでいるようでもあるし。

 


 会場入ってすぐ左側の小品も、ふしぎな味わいがある。
 一番左側の小品「家と人」は、めずらしく背景に地平線を含む風景が描かれているので、どこかキリコの作品を思わせる。

 左から3番目の「玉」は、長いドレスを着た女性を真横からとらえた絵で、前に差し出した手の上に、白い玉が浮かんでいる。
 簡潔な構図ながら、なにか考えさせられる作品だ。




 今回の個展の案内状にも印刷されていた「人と家」。冒頭画像の、左から2番目の絵である。
 これも背景は白いが、下には他の色が塗りこめられているのがわかる。
 長いドレスを着ているのでおそらく女性なのだろうが、顔つきもなにもわからない。色数もとぼしい。しかし、最低限の要素だけで組み立てられた画面が、余韻を感じさせる作品だ。
 最小限の要素といえば、熊谷守一を思い出すが、彼のような禅味というか東洋的風雅とはまた異なるように思う。

 杉吉さんは自由美術協会と全道展の会員。
 自由美術では昨年、「光の中」(今回は出品してない)で靉光賞を受賞している(自由美術は会員も賞の対象になる)。
 墨絵の杉吉貢さんとは実の兄弟で、木工の屋中秋谷さんとはいとこ同士にあたる(と、16日にアトリエSachiで偶然にお会いした屋中さんからお聞きしました)。

 出品作は次のとおり。
鳥人
馬と首
遠い記憶
とまどい
人と家
羽の生えた女
いばら
小さな木

祈り
家と人


2月1日~24日(月)正午~午後6時、火曜休み
ギャラリーレタラ(中央区北1西28)



・地下鉄東西線「円山公園」から約370メートル、徒歩5分。「西28丁目」から約520メートル、徒歩7分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「円山第一鳥居」から約690メートル、徒歩9分

・ジェイアール北海道バス「北1条西28丁目」から約270メートル、徒歩4分
(円山公園駅で乗り継いで停留所ひとつぶんだけバスに乗れと言っているのではなく、札幌彫刻美術館や宮の森美術館からの帰り道、ひとつ先にバスを降りて立ち寄るのも一つの手です)


杉吉篤展 "遠い記憶" (2010年)
杉吉篤展(2009年10月)
自由美術北海道グループ展(2008年)

杉吉篤個展(07年)
自由美術/北海道グループ展(2007年)

第2回 野外オブジェ展in栗沢(03年)
杉吉篤個展(03年)
杉吉篤個展(02年)
杉吉篤個展(01年)
杉吉篤個展(2000年)
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