北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

2006年7月のおもな展覧会

2006年07月31日 23時19分14秒 | 主な記事へのリンク
 ■■は、この文章を更新した時点で開催中の展覧会、■は終了済みの展覧会です(このエントリは随時更新します)。

絵画
■■ACT5
白鳥信之展
国展北海道作家展
第47回日本水彩画会北海道支部展
■■ヤマのグラフィック 炭鉱画家の鉱脈展 夕張市美術館渾身の企画展
草刈喜一郎個展 光に対する感受性の鋭さに脱帽
海を渡った洋画家たち-北海道洋行事情
斉藤嗣火展 存在感ある裸婦
柳田昭展 リアルな農村風景を水彩で
示現会北海道作家展 写実が中心
名木野修油彩展 バルビゾン派のような風景描写。厳しい自然の描写も
■第40回記念白日会北海道支部展 中山忠彦ら中央の大御所も出品
紫の雨-福井爽人展

現代美術
合田尚美個展
内田よしえ展
村岸宏昭展「木は水を運んでいる」 川と人間について考えさせるインスタレーション
青山由里子展 懐かしさ感じさせるボックスアート

版画
佐佐木方斎展
関谷修平個展 オプアートのようなシルクスクリーン
■北海道版画協会第47回展 更科秀さん追悼も

複数ジャンル
第15回教職員OB展・種市誠次郎展
第12回夏まつり「風」展
北海道教育大学札幌校美術科 七月展
長谷部宏 THE BEATLES in MY LIFE&「1枚の絵」 66年全米ツアーなどの写真と、4人が来日時に描いた直筆の絵!

工芸・クラフト
日本現代工芸美術展北海道会展
華麗なるマイセン磁器 ゴージャスです
夏の魚々子展
スケモトクニヒロ ガラス展

彫刻
日本列島縦断彫刻展

写真
東川町フォトフェスタ
まちの記憶と記録展
間の気配さっぽろ 中野潤子写真展
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7月30日、東川町フォト・フェスタをのぞいてきた

2006年07月31日 21時51分25秒 | 展覧会の紹介-写真
 「写真の町」上川管内東川町に「東川町フォト・フェスタ2006」へ行ってきました。4年ぶりです。でも、いろいろ個人的には反省点があるというか。もうちょっと事前に日程とかしらべてから行くんだったと思います。
 冒頭に載せた写真は、旭川の駅前から東川へと行く旭川電気軌道のバスです。
 駅から見て右側にあるアサヒビルの前の5番乗り場が始発です。
 前回も書きましたが、このバスは毎時0分の出発です。
 わかりやすいのですが、札幌からの特急列車は毎時0分と20分の到着ですから、はなはだ接続が悪いです。
 「道草館前」で下車。520円。

 メーン会場の文化センター附近は「どんとこいまつり」がひらかれていて、たいへんなにぎわいです。
 とくにフリーマーケットが多い。
 東川のお祭りは、フォトフェスタに日程が重なったり、重ならなかったりするようで、年によっては、会場周辺が静まり返っていることもあります。
      
 郷土館周辺に、野外の写真展示がいくつか。
 かつて、風間健介さんがテントをはっていた、郷土館前の一角には、東川町にあった水力発電所を記念する石の低い門ができていました。
 その門に懸かっていたモノクロ写真がよかったです。
 額装で19枚。それぞれ「Forest」などの題が印字されていて、曇天の街角、放置されたような工事現場、草むらなど、さびしげな風景ばかりが写っています。
 透明なフィルムのようなものにプリントし、2、3枚を重ねたようなのもありました。
 ただ、名前の表示がありません。

 下の写真は、郷土館前にあった、福山楡青さんという方の「擬態する風景」。
 骸骨、マクドナルドなど、ふつうの風景写真にはうつらないようなものが、フレームインしています。
      
 郷土館のとなり、メイン会場の文化センター前には、さらに多くの屋外展示がありました。これは4年前にはなかった光景です。
 道内の学生さんたちの写真のようです。
 浅野久男さんも協力している「北海道写真月間」のひとつなのでしょう。 
      
 このなかでは、札幌学院大の武田健司さん「DROP」がきれいだなーと思いました。
 あと、裸の男が走る姿をモノクロでとらえた、南阿沙美さんの「寝床は必要である」。おもしろい。

 もうひとつ、やはり「北海道写真月間」のひとつとして、文化センター前で展開していたのが、「PHOTO FOREST」。
 白樺の木と、モノクロの風景写真が、とてもマッチしています。
 足立成亮さん山口貴司さん、山岸せいじさん、橋本典益さんが出品。
      

      

 東川の話は、まだつづきます。つづきは→■

□フォトフェスタのホームページ「空飛写助」

■北海道美術ネットの2002年の東川フォト・フェスタ

■浅野さんによる、2004年の東川リポート

(8月1日一部修正)
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合田尚美個展(7月30日まで)

2006年07月30日 06時58分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 透明な球体のなかに、合田さんお得意の赤いゲル状物質を入れて、天井から吊るしたり、床に転がしたりした、インスタレーション。
 合田さんというと、物量作戦的なインスタレーションのイメージがあったのですが、今回は、ポップで軽やかな印象です。
 それぞれの球体に入っているゲルの色や量は、少しずつ変えています。
 天井からは29個、床置きが24個です。
 ギャラリーの特性を生かした展示ということでは、この会場を使う他の作家と同様で、両端のとびらを開け放しているので、風がよく通り、そのたびに球体がゆらゆらと揺れます。また、夜は、ライトをつけると「影が惑星のように見える」(合田さん)とのことです。

 このギャラリーをプロデュースしている現代美術家の端聡さんは
「ここ数年間の合田の作品は、透明アクリルまたはビニールのケースに着色を施したゲルを注入し、空間に美しく幾何学構成したものやまた透明ゲルの中に植物の苗を植え、展覧会期間中にその成長を見る概念芸術を合わせ持ったインスタレーションを展開している。今回の個展もゲルとビニールケースを使用しているのは共通だが、今までの合田作品とは一線を引いている。球体の透明ケースに赤い色を染めたゲルが空間のあちらこちらに点在され、そこには幾何学的な構成も、また概念美術的要素も見あたらないのである。今までの合田作品には無かった妖しい(狂気的な)雰囲気があり、偶然にギャラリー内に入り込んだ虫さえも作品の一部と感じてしまうほどである。デビット・リンチの映画にある美しい風景と殺戮シーンの繰り返しに感じる美学。それに似た何かが今回の展覧会にはある」

と書いていますが、筆者の感じ方とだいぶ違いますね。きっと、時間帯や天候で、見方も相当変わってくるんでしょうね。

 30日15時からクロージングパーティ。

7月22日(土)-7月30日(日)13:30-19:30
ギャラリー門馬ANNEX(中央区旭ヶ丘2-3-38 地図E)

■2003年の個展(画像なし)
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内田よしえ展(7月30日まで)

2006年07月30日 06時44分14秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 青と白を基調とした作品が多く、夏にぴったりの雰囲気の個展になっています。「去年は、赤と黒の作品ばっかりで、わりと評判はよかったんだけど、それじゃ暑すぎるかなと思って。夏にやることを最初から念頭において作りました。夏ということで思い浮かんだのが流しそうめん」と内田さん。
 赤や黒を塗った作品も2点だけあります。
 キャンバスから、砂岩の地形のように微妙に盛り上がっているのは、スポンジだそうです。よく見ると、それ以外にも、いろんなものがはられており、画面をいっそうリズミカルにしています。
 「私の作品はこれまで盛り上がったり沸き立ったりする感じのが多かったので、今回は、流れ落ちてくるようなのをやりたいと思ったんです」
と内田さん。
        

 ほかに、電子部品の廃品を利用した小品が4点。
 といっても、いかにも廃品っぽい作品ではなく、全体を白く塗った上に、さまざま着彩を施しているので、楽しい感じがします。 

7月12日(水)-30日(日)
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D

■2001年の個展
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2006日本現代工芸美術展北海道会展(7月30日まで)

2006年07月30日 06時26分54秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 日展系の全国公募展の支部展で、毎年ひらかれています。かつて全道展の工芸部門で会員だった人が大半ですが、新しい出品者も何人かいます。伝統工芸のような精緻さを競うのではなく、大まかな造形の美しさが基本なので、見る側としてはわりあい気が楽というか、予備知識なしに楽しめる工芸展だと思います。

 中川眞一郎(檜山管内乙部町)「天女のわすれもの」
 鋳金。金属の作品は重量感を打ち出したものが多いけれど、これは、金属とは思えないほど軽やかなフォルムがとてもユニーク。

 関原範子(札幌)「道」
 アクリルとステンレス、アルミでつくったシャープな抽象立体のなかに、七宝を埋め込んだ作品。

 山中佳寿美(帯広)「厳寒の津軽海峡」
 陶。波頭を思わせる三角形の半立体的な文様は、制作が非常にむつかしいはず。真っ黒な色とあわせ、強い印象を残す。

 松本京子(同)「オホーツクの波詩-夕暮れ」
 陶。ドレープのような優美な文様が美しい。

 佐藤博子(札幌)「流」
 硝子のオブジェ。見る角度によってまったく違って見えるのがおもしろい。

その他の出品作は次のとおり。

 陶
石川久美子(函館)「音瀞(イントロ)」
伊藤英実(渡島管内七飯町)「瑞雲六角壺」
岩崎貞子(岩見沢)「風樹」
岩間幸子(函館)「Inter space」
上野泉(函館)「MA」
金子章(帯広)「北の幻想I」
佐藤勝子(函館)「象」
佐藤留利子(函館)「LINE」
佐山由紀江(帯広)「十勝野-06」
長橋朝子(函館)「行雲流水」
中村寿美(札幌)「Nebula」
船戸若子(帯広)「風姿双抄」
三浦千代志(函館)「蹟」
宮川祐美子(帯広)「晨」
横田恵子(札幌)「雪原」
吉田邦廣(函館)「深海の森IV」

 鋳金
折原久左ヱ門(函館)「連作-道標-I」
中秋勝広(札幌)「北の街05」
丸山裕淑(檜山管内江差町)「顕-2006春-」

 染
笹島和子(函館)「旅立ち」
庄司光江(函館)「賛花」
田中和子(七飯)「光芒」

 鍛金
田部隼夫(札幌)「宙から」

 硝子
安井顕太(小樽)「銀彩花器」
安井幾久子(同)「春空間」

25日(火)-30日(日)10:00-17:30(最終日-15:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)
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第47回 日本水彩画会北海道支部展(7月30日まで)

2006年07月30日 06時01分26秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 全国公募展の支部展で、毎年ひらかれています。写実的な傾向の絵が多く、道展の水彩部門にも出品している人が大半です。
 で、こういう展覧会で、総体的な傾向について言うことは、あまり意味のあることではないかもしれないのですが、今回、以前よりもタッチが大まか(悪く言えば雑)になった人が多いように感じました。あまり実名を連ねるのもはばかられますが、あえてひとりだけ例を挙げると、斉藤由美子さん。2点あるうち「水無月のころ」は、黄緑の葉の諧調とフラットな光の感じの美しい、斉藤さんらしい絵ですが、「秋葉(あき)をあつめて」は、筆使いが大ざっぱで、いつもの斉藤さんの切れがないように感じました。

 宮川美樹(岩見沢)「刻」(50号)
 驚異的なリアルさで、時のはかなさを描く宮川さん。砂浜の波打ち際を真上から眺めた「刻」シリーズの1点で、今展でも強い印象を残しました。今回は、描かれた貝殻はごく小さく、砂の上に、アンパンマンとおぼしきいたずらがきの跡があり、いつになくほのぼのとした雰囲気も漂わせています。そのほかに砂の上にあるのは、靴の足跡とはだしの足跡、鳥の足跡のみ。これらはやがて、打ち寄せる波に消えてしまうものなのでしょう。そう思うと、やはり強い無常観のようなものが感じられます。

 寺井宣子(札幌)「秋影」(40号)
 すごい忍耐力というか持続力でレース編みの模様のような絵を描いています。その模様の、色の濃淡で、ドライフラワーが逆さに吊り下げられた情景を重ねて描いています。水彩で、ここまで装飾的な画法を全面に押し出す人は珍しいと思います。

 武田貢(同)「雨にも負けず風にも負けず」(60号)
 おんぼろのトタン小屋を、やや高い位置から見下ろして描きました。水色が剥げかけた屋根の描写が真に迫っています。

 佐藤信子(同)「秋の思い出」(40号)
 白いスニーカーや紙袋の周囲に落ち葉をちりばめた静物画。とくに特徴のある絵ではありませんが、丁寧に描かれていて、季節感がとてもつたわってきます。

 和田泰子(同)「冬の納屋」(同)
 これも、格別特徴のある絵ではないのですが、真冬の冷たい空気を思い出させる季節感に満ちています。

 他の出品作は次のとおり。地名の表示のない人は札幌。
伊藤俊輔「春めく農場」(60号)
岩崎陽子「想-朝あけ」(同)
及川幸子「鮭干し」(同)
尾川和彦「窓(あかり)」(同)
金子恵子「もやい網」(40号)「朽ちて」(20号)
北野清子「秋の水辺」(60号)
倉本英子「盛夏」(40号)
近藤武義「嵐の爪あと」(60号)
近藤幸子「想い出」(40号)「れんがの小経」(20号)
斉藤由美子「秋葉をあつめて」(40号)「水無月のころ」(20号)
佐藤富子「北に咲いて」(50号)
佐藤京子「婦人像」(20号)
志賀廸「残雪」(同)
大藤淳子「初冬」(60号)
谷勲「ヨットハーバー」(40号)
寺西冴子「野の詩」(40号)「野の詩」(20号)
成田一男「開拓のロマン(重要文化財)」(同)
中井戸紀子「記憶の情景」(60号)「無題」(20号)
西江恭子「花の使者・北へ」(40号)「ほおずき」(20号)
西村法子「Mai」(同)
冨士田夏子「湿原」(60号)
松本佳子「遠い時」(40号)
三井幸子「窓辺の静物」(同)「窓辺」(同)
森井光恵「バイオリニストの午後」(40号)
栗山巽(江別)「宙-’06A」(60号)「宙-’06B」(同)
本多いさみ(同)「りんご経」(50号)
川畑良子(小樽)「初めてのモデル」(40号)
笹川誠吉(同)「エイサー(沖縄)」(同)
舎川栄子(同)「藍染とつぼ」(同)
三留市子(同)「街角(パース)」(60号)
竹山幹子(室蘭)「八月のバラ」(20号)
斉藤洋子(浦河)「桜の頃」(同)

25日(火)-30日(日)10:00-18:00(初日-13:00、最終日-17:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)
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第15回教職員OB美術展・種市誠次郎展(7月30日まで)

2006年07月29日 21時59分40秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 教職員OB展は、たぶん以前、今は無き「ギャラリーノルテ」でひらかれていた展覧会。絵画45点、版画2点、彫塑3、工芸7、写真7、書7の合計71点。絵画はだいたい5-20号クラス。趣味でやってるとおぼしき人の間に、道展や全道展の会員がまじる。

 絵画
 斎藤洪人「ポルトの町で」
 近年ますます風景の抽象化がすすむ斎藤さんにしては、具象的な絵。白い壁と赤茶色の屋根がリズミカルに繰り返される。
 冨田泰「扉の詩」
 未知の作者。月、サイロ、湖水、山といった要素が極度に単純化され、灰色を基調とした美しい画面に構成されている。
 藤井正治「告」
 藍色の地に、上代のような仏像と馬の像。なにか意味ありげだが、なにを表象しているのかはわからない。
 村谷利一「石狩展望」
 村谷さんにしてはラフなタッチの風景。
 香西富士夫「会話」
 いつもの香西さんの路線。題に反して、2人の登場人物がそっぽをむいているのがおもしろい。
 ほかに、今本哲夫「ノサップ岬」、坂口清一「イワオヌプリ紅葉2006」、香取正人「秋の日」など。

 版画
 佐野千尋「海峡光る」
 プリントゴッコの作品か。遠景で大きく、白く輝く海が描かれる。

 彫塑
 小野健壽「大道芸人」
 ボールを左右の手に持った半身像。背をわずかにそらせ気味にしている造形が手堅い。小野さんは全身像「夢おおき頃」も出品。

 写真
 佐藤孝「ミクログラフィア」
 3月に富士フォトサロンで個展を開いていた人の写真。ふしぎな世界はあいかわらず。

 書
 東志青邨「雲起」
 最近わりと小さめの作品が多かった東志さんとしては、渾身の大作。飛沫が前面に散っている。

 となりの会場で、種市誠次郎個展を併催。
 ざるや籠をモティーフにした作品は、この画家の、構成へのあくなき探究心を物語る。
 100号クラスが30点以上ならぶ眺めは壮観だが、それぞれの制作年がどこにも記されておらず、画風の変遷を順にたどることができないのが残念。 

25日(火)-30日(日)9:00-18:00(初日-14:00、最終日-16:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)
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7月29日速報

2006年07月29日 21時34分40秒 | つれづれ日録
 きょうもギャラリーまわり。地下鉄南北線の自衛隊前→大通→バスセンターで、札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)へ。朝9時から開催している種市誠次郎個展と第15回教職員OB展を見てから、日本水彩画会北海道支部展と2006日本現代工芸美術展北海道会展を見る。この時点で、予定より1時間遅延。
 バスセンター→大通。時計台ギャラリーで、ACT5と白鳥信之展。見ごたえ十分。
 以上挙げた展覧会は別項でくわしく書く予定。

 ギャラリー大通美術館は木曜に見たのできょうは寄らず、南下。
 スカイホール、アートスペース201、ギャラリーユリイカの3カ所はさっと見て、東西線で西18丁目へ。
 ギャラリーどらーるからギャラリーミヤシタへ。さすがにこれだけ歩くとくたびれる。ミヤシタで個展をあすまで開催中の内田さんがエスプレッソ珈琲をごちそうしてくれる。
 タクシーでギャラリー門馬へ。
 バスと地下鉄で大通に戻り、旧プリヴィの8階で「まちの記憶と記録展」。

 今週も見ごたえのある展覧会が多かった。
 書くのが追いつかない予感がするなあ。
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夕焼け

2006年07月28日 00時24分04秒 | つれづれ日録
 きれいな夕焼けだと思って写真を撮ると、たいていガッカリする。

 きょうは、月齢1.9という、糸のように細い月が夕空に懸かっていたが、こちらのほうも、写真はうまく撮れなかった。

 窓から遠く離れた場所で仕事をしているので、こんな良い天気でもありがたみがない。週末まで晴れが続けばいいな。
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第12回夏まつり「風」展(7月23日まで)

2006年07月28日 00時14分37秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 さいとうギャラリー、年2回の恒例の企画展です。70人ほどの道内作家が小品を出品、販売もします。ふだんの作風とガラリと変わった作品を出す人もいるのが、おもしろいところです。
 北山寛明「風響」
 情感あふれる風景画を描く北山さんは、意外にも一種のオプアート。虫かごのような構造の函で、奥は鏡になっている。
 府川誠「ふぅ~」
 パステル調の背景はいつもどおりだが、少年少女の顔が風車になっているのが可笑しい。
 今荘義男「古里(こり)」
 いつもながらロスコを東洋風の色調にしたような見事な抽象世界。水色の使い方が絶妙。
 三浦恭三「風も凍てついた刻」
 青の格子模様が深くて美しい。
 佐藤潤子「風に…」
 ロープ2本をカンバスに巻いた。白い絵の具が生々しく飛び散る。肉体的な感覚にあふれた抽象画。
 野崎嘉男「スニオン岬の風」
 スタティックな抽象を得意とする作者にはめずらしい、淡彩とペンによる風景スケッチ。
 村本千洲子「昭和の思い出-浜風」
 全道展などには、怖い顔した女性像を出す村本さんですが、さいとうギャラリーのこの企画展には、懐かしい暮らしぶりを細かい筆致で描いたシリーズを出品しており、毎回楽しみ。今回も、小さい画面に、リヤカーやドラム缶、漁網などを、質感豊かに展開しており、目を見張る。
 渡會純价「風の色」
 軽快なヨットの群れを題材にした版画。
 田村佳津子「風のふく日は」
虫の食った跡もあざやかな葉を箱の中におさめた、ボックスアート。
 八子直子「soft wings」
 綿や待ち針、コラージュ、ドローイングなど複合的な要素を用いた作品。ますます既成の絵画から遠ざかりつつある八子さんです。
 波田浩司「秋風」
 いつもの絵柄から人物を取り去り、背景のビル群だけになった絵。

他の出品作は次のとおり。
毛内康二「赤い風」
白鳥洋一「海からの風(WYETHに捧ぐ)」
佐々木徹「windy summer」
楢原武正「大地ノ開墾 2006-7」
泉修次「spirit of wind」
阿地信美智「流体測定器(プロトタイプ)」
金子直人「チャプチャプ」
佐々木けいし「揶(や)」
毛内やすはる「あついうみ」
大滝憲二「颯(さつ)」
阿部典英「明日の朝あるいは光の風」
江川博「風光る」
工藤悦子「夜の鼓動」
國松明日香「8月の風に吹かれて」
藤野千鶴子「宙-06」
末永正子「風」
丸藤信也「赤い風」
神谷礼子「memory」
浅野天鐘「風韻残月」
守矢有里「オリーブ畑の風のロンド」
會田千夏「風うまれる場所」
上野仁櫻「さわやかパリ」
前川アキ「風にあたる」
佐藤萬寿夫「風の音」
金子辰哉「風あたりA」
櫻井マチ子「モノトーンな風がふく」
富田知子「フラミンゴの風」
矢崎勝美「cosmos」
赤石準一「舞」
吉田敏子「風位」
永井美智子「How the wind blows」
荒井善則「Soft Landing to Season」
内藤克人「上昇」
米澤榮吉「涼風の中にて」
中吉功「花」
早川尚「彼方へ」
香取正人「風薫る」
岸本裕躬「風船の花」
北浦晃「白い風(トムラウシ)」
高橋英生「天北原野」
香西富士夫「会話・風」
山内敦子「風」 
川本ヤスヒロ「六月の風」
八木伸子「そよ風」
杉吉篤「疾風」
折登朱実「柳の木」
中田やよひ「西風」
阿部美智子「ゆるゆると」
高橋靖子「Flag」
林田理榮子「立待岬」
吉川孝「風待ち」
佐久間敏夫「ブルーポピー」
林亨「眼を閉じて」
米谷雄平「南風」
八木保次「ライトブルー」
加藤宏子「improvisation VII」
藤本和彦「鎌鼬(かまいたち)」
吉田茂「Synchronicity」
林弘尭「意識された・風」

7月18日(火)-23日(日)10:30-19:00
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
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夏の魚々子展、7月30日まで延長

2006年07月27日 23時13分34秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 道内の金工作家の作品をあつめたユニークなお店「魚々子(ななこ)」に初めて行ってきました。
 民家を改造した、かわいらしいお店です。
 店の前には、銀色のロボット? が、お客さんを待っています(これは川上りえさんが造ったらしい)。
 「魚々子」というちょっと変わった名前は「金属工芸で使う【たがね】と呼ばれる、道具のひとつからつけました」とのことです。
 「夏の魚々子展」は、当初7月23日までの予定でしたが、1週間延長になりました。
 
     

 自らもペーパーウエイトなどを出品している作家で、当日お店にいた桂充子さんに
「どこらへんが夏なんですか」
と聞いてみたら、ふだんより明るい色使いのものを増やしたとのこと。
 ジュエリー、アクセサリー、食器、雑貨、オブジェ、金属彫刻などいろんなものがあります。
 道外作家の瀟洒なアクセサリーもあり、とくに女性にはおすすめです。

□魚々子のサイト
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日本列島縦断彫刻展(7月31日まで)

2006年07月27日 22時47分17秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 全国の有力公募展「二紀展」の彫刻部門に出品している会員、同人ら15人によるグループ展。札幌の彫刻家で二紀展同人の神谷ふじ子さんの尽力で実現しました。小品が中心ですが、非常に密度の濃い、見ごたえのある彫刻展になっています。おすすめです。

 おもしろかったのは、丸山幸一さん(1949-)「ダンス」。どこかニキ・ド・サンファールやマリーニを思わせる、はつらつとした動きをした、丸みを帯びた人物像なのですが、全身が赤や白の線でぐるぐる巻きにされています。動きと束縛という二律背反を表現しています。
 おなじ作者による「孤島の情景」も凝った構成で、物語を感じさせる作品。布のようなものにくるまれている二人の人物。片方の人物は黄色い犬の頭部をしています。全部の右と腰のあたりに、透明な鳥が3羽ずつ飛んでいます。
 70年生まれの若手同人、上月佳代さん「Thought」も、一見写実的な単なる首なのですが、完成した首を傷つけています。その結果、左側が高く、えぐれた表情をしています。「壊れた現代人」を切実に表現していると思います。
 69年札幌生まれで、石川県で活動中の小尾昌弘さん「記号の塔」は、直線のみで構成された重厚な石の抽象作品。直方体が複雑に入り組んでいます。流行に動じない、安定感があると思います。

 銅と七宝で、時間の経過を感じさせる重層的な作品をつくってきた神谷さんは「吉野ヶ里」を出品。紅いひとみをした目のようなフォルムです。像を支える板の堆積が、行為の厚みのようなものを暗示しているようです。

 他の作品は次のとおり。

前田邦子「少女の頃」「鳥と」
堤一彦「言の葉」「YUZURIHA」
伊勢信子「Relarion 1」「Relation 2」
りょう「恵沢(火の中に煌めく命)」
眞海朗「初夏」「パーティへ」
江尻昭子「抱かれた豚」「青い鳥」「どくしょ」「森の話」「読書」「はてな(ジジ)」「おかげさま(ババ)」「黙」「うたたね」
丹賀美智子「陰」
田中茂「化けそこなった丸狸」
加藤美津子「人体と自然」「植物と精霊」
高橋千代子「LUY」「with you」

7月10日(月)-31日(月)10:00-17:00
ギャラリー山の手(西区山の手7の6)
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村岸宏昭展「木は水を運んでいる」(7月28日まで)

2006年07月26日 22時50分39秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 札幌在住の若手、村岸さんの個展は、会場の中空に、ワイヤで白樺の幹の一部を浮かばせたインスタレーションです。シンプルな作品ながら、自然と人間の交感について考えさせられました。
 白樺は、琴似川琴似川支流の円山川の源流域で、風倒木から切り取ったもの。それを、自転車で、北大そばのこの会場まで運んだそうです。直径は50センチほどもあるでしょうか。
 それに、スピーカーが6個取り付けられています。いわば、木をコーンの代わりにしています。耳をあてれば、おなじ川で録音したというせせらぎの音が聞こえてきます。
 ただ、白樺だけではさびしいと思ったのか、3月のあけぼの開明舎での個展でつかったという、竹や真鍮の筒を、糸をはり渡して空中に配したインスタレーションを、その周囲に設置しています。触ると、竹の筒の中の針金や、真鍮の中の木片が、良い音を出します。

 今回の個展の「木は水を運んでいる」という題からは、木が地中から水を吸い上げる生命の神秘を思い出します。ときには数十メートルの高さまで、ポンプもなしに水を運び上げる仕組みは、現代の科学でも完全には解明しえていないという話を、どこかで読んだことがあります。
 もちろん、この会場にある白樺は、もはや水を現実には吸い上げていないのですが、スピーカーからの音が、その自然の営みを暗示しているといえます。

 「小さいころは東橋の近くに住んでいて、川であそぶのが好きだった」
と話す村岸さん。
 川への愛着は、並々ならぬものがあるようです。
 一方、ギャラリーのオーナー中森敏夫さんもかつて、暗渠化された川をテーマに現代アートの一大催し(「界川遊行」)を行ったほど、川に対しては一家言あります。
 忘れられがちですが、札幌は(札幌も、というべきかもしれません)、川が作ってきたマチです。川が扇状地をつくり、アイヌ民族がサケを取り、水運にもつかわれました。いまは、上流は砂防ダムに覆われ、中流域が暗渠化され(環状通の下)、下流部は流れを変えられてしまった琴似川も、札幌の大地をつくってきた川のひとつなのです。
 この個展会場も、琴似川の支流サクシュコトニ川の流域に近いことを思えば、村岸さんが木を円山川上流から運んできたという行為は、流木が上流から下流へと流れ着いたような、自然なことだといえるのかもしれません。
 眼を閉じ、耳をすませて、いまは見えない「流れ」に、思いをいたすこと。そのたいせつさを、村岸さんの作品は、しずかに訴えているかのようです。



7月18日(火)-28日(金)11:00-19:00
TEMPORARY SPACE(北区北16西5 http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=43%2F4%2F23.534&lon=141%2F20%2F39.955&layer=1&sc=3&mode=map&size=s&pointer=on&p=%CB%CC%B3%A4%C6%BB%C2%E7%B3%D8&CE.x=451&CE.y=34)

 ところで、会場のテンポラリースペースは、ことし初めまで、中央区北4西27にあり、札幌を代表する現代美術の展示会場のひとつでした。
 隣接の中森花器店とあわせ、ここで繰り広げられた数々の展覧会を抜きにして、北海道の美術史は語ることができません。
 しかし、中森さんによると、地主と借り賃をめぐって訴訟になり、中森さん側が敗訴。花器店のほうは廃業し、民家を自力で改造したあたらしいスペースで再出発を図ることになったとのことでした。
 中森さん、屈せざる男だなあ。

 □中森さんのblog

(7月29日一部訂正しました)
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がーん

2006年07月25日 22時42分27秒 | つれづれ日録
 7月24日のアクセスiP数が、4カ月ぶりの低水準。
 先月のアクセスバブルが懐かしい。

 話は変わりますが、妻の実家で以前、パロマの湯沸かし器を使っていたことが判明。
 無事でよかった。

 このほか、極楽とんぼとか、欽ちゃん球団とか、You Tubeとか、そういうキーワードをちりばめておけば、すこしはアクセス数が増えるんだろうか??
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華麗なるマイセン磁器(7月30日まで)…7月23日の日記・1

2006年07月24日 12時09分06秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 7月23日は、ドライブという名の、「家族を美術館に連れまわす」1日。まず、江別市セラミックアートセンター(江別市西野幌114-5)でひらかれている「華麗なるマイセン磁器 シノワズリー、ロココからアール・ヌーヴォーまで」を見に行った。

 2006年度の展覧会のラインナップのなかでは、いちばん力の入ったものではないかと踏んで出かけたのだが、はたしてその通りで、通常特別展につかう2階のスペースを第二会場とし、いつもは道内作家の作品がならんでいる1階の部屋を第一会場としていた。

 同センターのサイトによると、要するに、つぎのような展覧会である。
 本展は、マイセン磁器をこよなく愛し、その収集に情熱をかけてこられた、伊東直子氏のコレクションを初めて公開するものです。
 セルヴィスと称される食器セット、ディナーを飾った彫像のほか、室内装飾オブジェ、装飾鏡、シャンデリアなど、113セット198点の作品により、1710年代から20世紀初頭までの華麗なマイセン磁器の世界を紹介します。

 そうです。ゴージャスなのです。
 しかし、根が庶民の筆者は、こういう華麗な食器類を見ても
「わあ、きれいだなあ」
などと心が動くことはあまりない。
 ゴージャズなものが好きな人は、ステキだと思うかもしれないが、筆者の感想は、一言で言って

「派手だなあ。くどいなあ」。

 これは、あくまで好みの問題なので、どうしようもない。
 それにしても、マイセンをはじめとする欧洲の磁器が影響を受けたとされる古伊万里なんかにしても、ここまで空間恐怖的に飾り立ててはいないと思う。
 色数も、柿右衛門などより多く、薄い青とか薄紫などがつかわれている。
 まして、他の日本の陶磁器は、おおむねもっとシンプルである。

 たぶん、あのごてごてした(しかも能書きの多い)フランス料理には、装飾過多なうつわが合うんだろう。
 今回出品していた食器に、湯豆腐や焼き魚はぜったいに合わない。

 ただし、「猿のオーケストラ」「秋の寓意」といった人形になると、ふしぎと、それほどくどい感じがしない。
 これはおそらく、日本に、磁器の人形をつくる伝統がほとんどないためであろう。
 うつわのように、ついつい日本のシンプルなものとくらべなくても済むせいである。
 それにしても、日本に磁器の人形をつくる伝統がなく、うつわばかり作ってきたのは、なぜだろう。
 和紙や木でじゅうぶん作れるからだろうか。

 スフィンクスが根元に飾られている「色絵燭台ポプリ壺付暖炉用センターピース」という作品があって、よく見ると燭台の周囲にある文様は、ラーメンどんぶりによくある渦巻きと同じである。
 これは、18世紀もかなり下った時代のものだが、東洋趣味の滲透ぶりはすごい。
 あるいは、エジプトも中国も「東のほう」で十把ひとからげにしていた当時の欧洲人の認識の表れなのかもしれない。

 つまらん感想ばかりになって失礼しました。
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