■■は、この文章を更新した時点で開催中の展覧会、■は終了済みの展覧会です(このエントリは随時更新します)。
現代美術
■川上りえ展 Trace of Will
絵画
■■工藤悦子展 (青の世界に変化も)
■■吉川聡子展 飛ぶことへのあこがれと日常の幸福と
■■齋藤周 川は流れている
■北海道の風景美展 (萩原勇雄・石川雄一・近藤博史・吉田貴幸の4氏)
■金内敬子個展 緑が印象的
■森山誠個 . . . 本文を読む
「ウェブ進化論」(梅田望夫著、ちくま新書)はおもしろく、刺戟的な1冊だった。「あちら側」と「こちら側」といったことばを使い、インターネットの爆発的拡大がもたらす可能性について、手際よくまとめてくれている。ただし、どうしても個人的に気になるところというか、もろ手を挙げて賛同しかねるところがあるので、書き留めておきたい。
ひとつは、玉石混淆(玉石混交)問題である。
blogの急激な普及にとも . . . 本文を読む
若い人たちが写真を展示しているという「実くろ」に行ってきた。
古い民家を改造、というか、ほとんどそのまんまである。
会場には、写真をやる若い人がまったりとたむろしていて、おじさんがひとり入っていくと、浮きまくってしまう。
写真をじっくり見る雰囲気でもないので、samくんのファイルを見て、退散した。
ただ、印画紙を箱型に折って、うしろから明かりで照らしている作品があり、おもしろいと思った。 . . . 本文を読む
「夜の鼓動」という副題がつけられた、江別の工藤さんの、2年ぶりとなる個展。
深い青で描かれたふしぎな、まるで生命の原型のような物体が、今回も息づいています。冒頭の作品は、120号カンバスを横に三つつなげた超大作です。
「これまでと変わったところはどこですか」
と訊いてみました。
「直線が多くなりましたね」
と工藤さん。
確かに、モティーフは、以前はもっと丸っこい形をしていたようです。
筆 . . . 本文を読む
詩人の宗左近が亡くなった。詩壇はついこの前も茨木のり子、清岡卓行を見送ったばかりであり、戦後詩の巨星が相次いで逝くなあという思いだが、それはともかく「北海道美術ネット」としては、宗左近さんと、道内の戦後美術史でも最も有名な作品の一つ、神田日勝「室内風景」とのかかわりについて書かないわけにはいかない。
「室内風景」は、わずか32歳で亡くなった日勝の遺作である。新聞紙に三方を取り囲まれた部屋で性 . . . 本文を読む
吉川さんは札幌で日本画家として活躍するかたわら、プロのイラストレーターでもある。現在、北海道新聞の土曜の生活面に童話の挿絵を描いている。
ただし、日本画とは画風がぜんぜんちがう。とてもきれいな童画ふうの絵なのだが、サッカーワールドカップのあおりを受けて、掲載面がときどきモノクロになるのが残念だ。
吉川さんの日本画といえば、飛行への憧れを表すものが、画面によく登場する。いわゆる花鳥諷詠ではない . . . 本文を読む
かつて札幌・北区のカフェ「クルトゥーラ」で道内のクラフト紹介に力を入れていた舟見優子さん。現在は、点々と場所を変えて、道内外の人に「北海道にはこんなにすばらしいクラフトがありますよ」と、販売・普及活動にがんばっています。現在は、京王プラザホテルのロビーで「クラフトショップいぷしろん」を臨時オープン中です。
取り扱っている作家を紹介します。
ガラスの高臣大介さん。
洞爺湖畔に工房があり、最近 . . . 本文を読む
札幌の齋藤周さんが、ソーソーカフェで個展を開催中です。ソーソーが地元の画家を取り上げるのは珍しいかも。タブローにおさまりきれず、壁面へと飛び出していく齋藤さんの作風は、カフェという空間にとてもよく似合っています。
大小のキャンバス以外に、壁に直接描いたように見える黄緑などの線は、薄い板を切ったもの。
これまであまり使われなかった黄緑以外の色(赤、オレンジなど)も目立つよう . . . 本文を読む
第24回次世代ワールドホビーフェアに行ってきた。もちろん、子どもと行ったのである。
会場は札幌ドーム。入り口は親子連れで長蛇の列。
いろんなブースがあって、新発売のゲームやマンガの紹介などをしているのだが、じぶんの周囲でなにが展開しているのかまったく理解不能。ただ、やかましいと感じるだけで、つくづく自らの「おじさん度」を思い知った。
たとえば、せがれと一緒に「ムシキン . . . 本文を読む
ガラス工芸のさかんな北海道ですが、じつは1980年代ごろまでは、工房といっても数えるほどしかなかったのだそうです。札幌・豊平にある豊平硝子には、ガラスを志す若者が集まり、そして巣立っていきました。今回の展覧会は、豊平硝子と、そこから独立した作家のうつわを展示しています。
顔ぶれは、青木一彦(石狩)、宇治川純、能崎祐介、巳亦敬一(以上札幌)、勝野好則(十勝管内音更町)、金野義孝(空知管内栗沢町 . . . 本文を読む
萩原勇雄・石川雄一・近藤博史・吉田貴幸の4氏の風景画約50点を展示しており、絵画好きには見逃せない展覧会です。今回の出品作はすべて道内の風景がモティーフになっており、ほとんどの人が「これはきれい!」と思うのではないでしょうか。
石川さんは札幌在住。色が鮮やかで、まるで写真のようです。「丘の道(美瑛)」「ラベンダーと十勝岳」など、美瑛・富良野地方に材を得た作品の多くは、遠景から近景までスケール . . . 本文を読む
6月24日はひさしぶりの晴天。
札幌はニセアカシアが満開。北1条通や、東のほうの南大通などで、白い花が、蜂蜜のような香りを撒き散らしている。
歩道の上に、雨のように花びらが降っている。
. . . 本文を読む
鉄を使ったパワフルな彫刻やインスタレーションを制作する川上りえさんの個展。今回は、会期中に人々がさわることで変化していく作品です。筆者はオープニングにいけなかったのですが、美術家の渋谷俊彦さんが写真を撮影してくださったので、紹介します。縦横に針金が並ぶ作品は、初日のうちにぐにゃぐにゃに曲げられてしまったようです。
筆者が見 . . . 本文を読む
北海道新聞の6月21日夕刊の記事です。クリムトのすぐ後にシーレというのも、なにかの因縁でしょうかね。
25億円で落札 シーレの「ひまわり」
【ロンドン21日共同】オーストリアの代表的画家エゴン・シーレ(1890-1918年)がゴッホの作品に敬意を表して描いたとされる「ひまわり」が20日、ロンドンの競売会社クリスティーズで競売にかけられ、1176万8000ポンド(約24億9000万円)で落札さ . . . 本文を読む
展覧会の正式タイトルは「第2回作品展 安藤豊と屋中秋谷・植田莫 蛍のひかり・夢あそび/屋中秋谷・厚子+植田莫・洋子作品展 夢の途中・旅の途中…」です。6月18日に終了しています。
岡山県の安藤さんと、地元・札幌の3人によるコラボレーション。単に4人の作品をならべたというだけではなく、息のあった合作がならびます。
その合作とは…。
安藤さんはLED(発光ダイオード)を使ってホタルの細工物を作 . . . 本文を読む