1月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。
このエントリは随時更新します。
■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。
現代美術
■カナコ雪造カンパニー
絵画
■久野志乃と齋藤周展 かるいからだ
■道彩展会員会友展
■特別展誠忠義士傳(せいちゅうぎしでん)
■北翔大学大学院・研究生6人展
■中村哲泰- . . . 本文を読む
(承前)
現代美術の端聡さんや鈴木涼子さん、絵画の福井路可さんといった面々は、この展覧会で新境地をひらいたというよりは、いつもの高水準の作品なので、とりたててここでは述べないことにします。
さて。
この展覧会全体のこと。
開催されたこと自体は歓迎したいと思いますが、これまでの10年余りの間、道立近代美術館が「道内美術の現在」をフォローする作業をしてこなかったことに対しては厳しい評価を下 . . . 本文を読む
1月26日の北海道新聞空知版より。
【夕張】財政再建団体移行に伴う市職員の大量退職で空きスペースが目立つ市役所2階を活用し、市教委は25日、展示ギャラリー「あずましい」を開設した。当面は市所有の美術作品を展示し、今後は一般にも開放する。
「来庁者にゆったりしてほしい」という思いを込めて、「落ち着く」などの意味を持つ北海道の方言「あずましい」にちなみ、命名した。
四季折々の夕張の炭鉱住 . . . 本文を読む
幕末の浮世絵師で美人画を量産した三代豊国こと歌川国貞(1786-1864年)が晩年に手がけた「誠忠義士伝」の特別展。
これが54枚そろって保管されているのは珍しいという話ですが、なんと、同博物館が公開するのは初めてとのことです。
この浮世絵のシリーズは、有名な忠臣蔵の登場人物をひとりずつ描いたもので、かるたのようにいろは文字がひとつずつ添えられています。討ち入りが四十七士なので、数の近いい . . . 本文を読む
アップが遅れて申し訳ございません。
この春、大学院修了などで北翔大を旅立つ6人のグループ展です。(長文です)
こう書くとさしさわりがあるかもしれませんが、北翔大は旧浅井学園大時代から、札幌の美術シーンでは、道教大や大谷短大などと比べ、作家養成機関としてそれほど目立つ存在ではなかったように思います。
公募展などをにぎわし始めたのはここ数年のことです。なかでも、ここに顔をそろえた6人の活 . . . 本文を読む
展覧会の名は「協調会館」という建物に由来しています。
この建物は、岩見沢市朝日町(旧栗沢町)にあり、以前は画家・彫刻家の田村宏さんがアトリエとして使っていました。
さらに以前は、炭鉱で働く人の集まる会館だったので、こういう名前がついています。映写機置き場などがいまでも残っているそうです。
田村さんが2005年に亡くなったあとは、いろいろな作家の作品置き場として使われており、数キロ離れた . . . 本文を読む
正式名称は
札幌大谷大学短期大学部美術科 第43回卒業制作展・第41回終了制作展・(同時開催)専攻科1年展・美術科1年展
おおむね毎年見ているはずなのですが、なぜか「北海道美術ネット」と別館に、見た感想を書いていることがほとんどありません。
意図してないがしろにしてきたつもりは、まったくないのですが、道内では道教大に次いで美術家を数多く輩出してきた教育機関を、結果的に無視してきたことについ . . . 本文を読む
ことし、札幌でおこなわれる数々の卒業展を、まとめて売り出そうという動きがあることを、うすうす察知してはいたのですが、具体的にどんな取り組みなのかはわかりませんでした。
北海道新聞1月24日朝刊を読んで、疑問が氷解しました。
ツアー気分で芸術を 卒業制作発表 札大谷短大で第一弾
道内の芸術系大学など14校の卒業制作展と卒業演奏会を一つのツアーに見立てた催し「偉大なる未知のアーティスト展」 . . . 本文を読む
「無縁坂」に文京区教委が設置した案内板や、あちこちのサイト、ブログでは、この坂は、文豪森鴎外「雁」で、主人公・岡田の散歩コースであったために有名である-という説明がなされています。
しかし、散歩の道順だったというぐらいでそんなに知名度が上がるでしょうか。
疑問を抱いた筆者は、むかし読んだ「雁」を書棚に探しましたが、見あたらなかったので、市立小樽文学館の古本コーナーで日焼けした岩波文庫 . . . 本文を読む
「除雪」は、北国に住む人間にとって大きな悩みの種です。
筆者も、雪かきをするたびに
「シジフォスの神話」
ということばが頭をよぎってむなしい気持ちになり、あわててそれを打ち消します。(だって、いくらどけても、4月にはきれいさっぱり消えているんですからね)
除雪にそそぐエネルギーのうちの一部でも、もっと肯定的な方向にふりむけられないだろうか…。
今回、2日間にわたって繰り広げられた「雪 . . . 本文を読む
雪を題材にしたアートは、あちこちで手がけられています。
筆者にとってわすれられないのは、99年の冬、若手コンビ「ヒロケンズ」がプラハ周辺で行ったプロジェクトです。
当時の北海道新聞(札幌市内版)から引用します(記事は筆者による)。
札教大3年生の谷口顕一郎さんと長谷川裕恭さんのユニット「ヒロケンズ」が「Fruits Study」と題した展覧会を企画。札幌のフリースペース・プラハ(中央区 . . . 本文を読む
小さなキャンバスやドローイングを組み合わせる展示方法で、非常に精力的な制作・発表活動にとりくんでいる齋藤周さんと、現代美術的なパフォーマンスと絵画双方のフィールドを自在に行き来し、昨年末には台湾でアーティスト・イン・レジデンスを終えたばかりの久野志乃さん。
札幌在住の若手画家による2人展です。
展覧会タイトルは「かるいからだ」。
2人とも個々の絵に題はついていません。
画風に近いも . . . 本文を読む
1日おいてまた大雪になった。
朝5時起床。
原稿を1本書いて、6時半から雪かき。
7時20分に出て、某所に立ち寄ってから小樽へ。
岩内行き高速バスに乗ろうとすると、運転手さんが
「高速が吹雪で通行止めなので、国道経由で行きますが」。
一瞬足が止まったが
「さいきん、JRも雪に弱いしなー」
と考え、そのままバスに乗る。
結果的に、この判断は誤りだった。
小樽まで2時間あまりも . . . 本文を読む
(承前。画像と文章は直接関係ありません)
東西線で西11丁目へ。
コンチネンタルギャラリーで「スペインスケッチ展」。
東急観光が、版画家の渡会純价さんを講師役にした欧洲ツアーを1996年から毎年企画していて、人気のツアーだったのだが、昨年を最後に終わってしまったのだ。
以前渡会さんにお会いしたときに
「ぼくが定年になるまで続けてくださいよ」
とお願いしたのだったが、むりだったか。ざんねん . . . 本文を読む