北海道美術ネット別館

アート、書道、写真などの展覧会情報や紹介、批評、日記。毎日更新しています

07年5月のおもな展覧会

2007年05月31日 23時51分58秒 | 主な記事へのリンク
 5月のおもな展覧会の記事へのリンクです。このエントリは随時更新します。
 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。
 ごじぶんのblogに展覧会の記事を書いた方は、ここにトラックバックを送ってくださってかまいません(もちろん、個々の展覧会をとりあげた記事のほうがトラバ先としてふさわしいですが、個々の記事が遅れがちなので)。

現代美術
だてまこと展
高橋喜代史個展 現代アートと書道のハイブリッドアーティスト
熊沢桂子展 Carrot Tunnel
岩本奈々展「suri suri」
sheep cote

絵画・版画
第10回片桐三晴個展
岩内地方出身 若手画家3人展
第15回池上啓一油絵個展
漆山豊・竹田博・横山隆展
艾沢詳子銅版画展 闇のシナプス
西村明美銅版画展
post ship exhibition 1
安住公美子展
櫻井マチ子展
藤野千鶴子こんにちは展
さっぽろくろゆり会展
第25回一線美術会北海道支部展
竹津昇・石垣渉2人展
4人展 奥野侯子・後藤和司・高橋博昭・佳乃子
小林暁回顧展
生誕120年記念 蘇る高村智恵子・紙絵の世界-光太郎への愛のメッセージ

工芸・クラフト
苧坂恒治作陶展
朝田千佳子染織展
野の花が似合う花器
しあわせのひととき 灯のある食卓
関原範子造形展 燦 五月の便り
佐藤彰作陶展
新茶を味わう「手に馴染む急須と湯のみ」、竹下青蘭の書「永遠と一日」
伝統工芸新作展


第48回北海道書道展 招待・会員
青青社書展

写真
ウリュウユウキ写真展 想いは旅をする
向井拓人個展 THE PIECE OF FUTURE
椎名誠写真展 ごんごんと風にころがる雲を見た

複数ジャンル
House展 華やかな作家たち
非・連結展 vol.8

おすすめ(番外)
岡本和行写真集「HANABI(花美)」は美しい!
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5月から6月へ

2007年05月31日 21時07分38秒 | つれづれ写真録
   六月

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

              (茨木のり子)














 あれこれトリミングしたら、大きさが不ぞろいになってしまった。

 3番目の写真は、資料館の2階の窓から南大通を見下ろした構図。

 4番目に、テレビ塔の時計がちらっとうつっている。
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■第10回片桐三晴個展 (6月3日まで)

2007年05月31日 01時33分08秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 2-3年に1度、海外に旅行し(沖縄のときもありましたが)、その際の印象を、鮮烈な色彩と自由な描線の絵画で記録している札幌の片桐さん。
 今回は、一昨年に12日間かけて訪ねたスペインの旅から生まれた絵を展示しています。

 冒頭の画像は「城のある村」(F30)。


            

 これは、案内状のはがきにもつかわれていた「チンチョン村」(F50)。
 朱や茶ではなく、あざやかなバーミリオンに塗られた家々の屋根。水色と緑がせめぎあうポプラ。遠くオーカーがひろがる丘。そして、レモンイエローやラベンダー色がまじる空。
 多少の色と色の衝突は気にしない、片桐さんならではの世界です。


            

 手前は、フリオ・ゴンザレスという彫刻家の作品を片桐さんが自己流に、キュビスム風の画面に全面つくりかえた1枚。したがって、模作ではありません。
 その奥は、片桐さんが大好きなガウディ建築の螺旋階段のイメージを定着させようとパステルに描いたもの(「翳り」I、II)。
 これが、螺旋が全面的に展開するほかの作品につながっていくのです。

 ただ、正面右の壁にかかっている大作は、先ごろ卒業した武蔵野美大の通信制での卒業制作なのですが、いつもの片桐さんの絵とは異なり、彩度が抑えられています。
「平面的に、平面的に、という先生で、ペインティングナイフも禁じられて、なかなか大変でした」
 ふだんの色の展開ができないままに描いた一群の作品では、白を基調に、螺旋が画面全体にいくつも配されています。

 ガウディ、というと、サグラダ・ファミリアを思いますが、片桐さんとしては、あの建築の中にある階段のほうが「ガウディ的」なんでしょうね。


               
 
 今回は、めずらしく、粘土で自由にこしらえた立体も3点展示されています。

 このほか、スーラばりの点描の作品、ステンドグラスやモザイクにインスパイアされたものなど、多様な作品がならんでいます。

 出品作は次のとおり。
「フラメンコ-惑-」
「フラメンコ-艶-」
「フラメンコ-熱-」
「闘牛」(4F)
「満開」(同)
「ミロのオブジェ “女と鳥”より」(6P)
「ミモザ」(30F)
「チンチョン村」(F50)
「カタルーニャの音 風弾く」(F8×2)
「カタルーニャの音 風吹く」(同)
「アートなびん」(F15)
「モザイク」(F6)
「ガウディ 白の螺旋」(F100)
「ガウディ 赤の螺旋」(同)
「ガウディ 黄の螺旋」(同)
「ガウディ 胎動」(F30)
「フリオ・ゴンザレス “椅子に腰掛けた女”より」(F15)
「フラメンコ」(F50)
「ミラリュス邸の塀飾り」(F15)
「フリオ・ゴンザレス “ウサギと呼ばれる頭”より」(F10)
「翳り I」「翳り II」「翳り III」(以上3点パステル)

「遊べ遊べ遊べ」
「高く高く高く」
「回れ回れ回れ」(以上3点立体)


07年5月29日(火)-6月3日(日)10:00-19:00(最終日-18:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)

□片桐さんのサイト「はればれギャラリー」http://www005.upp.so-net.ne.jp/harebare/

03年の個展
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●夏どなりの仕事展 お知らせ(6月2日まで)

2007年05月31日 00時55分52秒 | 展覧会などの予告
5月28日(月)-6月2日(土)10:00-17:00
ギャラリー・倫土(ろんど。西区山の手3の12-3-56)

菊地絹枝(磁器)、
くまがいマナ(ガラス)、
櫻井芳枝(キャンドル)、
田村陽子(織)の4氏による展覧会。

 古い民家のようなアトリエ・ギャラリーの内部をどのように使って、作品を配置しているのか、楽しみに見てみたいです。

 ただ、今週末は、筆者の子どもたちの運動会が、雨天順延のためずれ込んで開催される予定。
 見にいけるかどうか、ちょっと微妙です。





 地下鉄東西線西28丁目駅から、ジェイアール北海道バスの循環西20番、循環西21番で、「山の手4条11丁目」下車。カーディーラーの向かいの坂を上ってすぐ。



 以下は、田村さん関連の、過去の北海道美術ネットの記事です。


下沢トシヤ・田村陽子二人展(06年12月)
田村陽子展「50名の記憶する足形」
北海道立体表現展03(関連画像なし)
02年の個展
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●徳丸滋展・古田瑩子個展 お知らせ(6月2日まで)

2007年05月31日 00時24分51秒 | 展覧会などの予告
5月28日(月)-6月2日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

 徳丸さんは後志管内倶知安町の大自然のなかに、アトリエを構えるベテラン画家です。

 身近な虫や花から、川べりの風景、ダケカンバの林、羊蹄山まで、一見シンプルに、写実的に描写しているように見えますが、深い精神性が刻印された、味わい深い絵を描きます。

 ネットの画像ではただの色の広がる面にしか見えない部分も、実物を前に立つと、深みとひろがりのある空間になっていることがわかります。
 ぜひ、ギャラリーまで足を運び、北海道の自然の真髄にふれてもらいたいと思うのです。

 息子さんの徳丸晋写真展-WAVE MIZU no IROも同時開催。

□サイト「STギャラリー」

■06年の個展
04年の個展
03年冬の個展(画像なし)
03年春の個展



                 
 おなじギャラリーのとなりの部屋でも、見ていただきたい個展がひらかれています。

 ビスクドールをモティーフに、植物と組み合わせ、深い幻想的な空間を作り出す古田瑩子さんの絵画展です。

 道内の水彩画といえば、繁野三郎を範とする穏健な写実か、道彩展に多いフォーブ的な絵が多い中で、マティエールにも気を配った独自の水彩の境地を切り開いています。

 水彩連盟の道支部長であり、新道展の会員です。石狩市在住。


07年2月の個展
01年の個展
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芸森ブログでベネチアビエンナーレ・リポート

2007年05月30日 21時59分05秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 6月10日から11月20日までイタリア、ベネチアを舞台にひらかれる現代アートの祭典「ベネチア・ビエンナーレ」に、日本代表として、北海道は北広島市在住の岡部昌生さんが出品することは、すでにご存知かと思います。
 岡部昌生プロジェクトのスタッフとして、札幌芸術の森美術館学芸員(この春までは道立近代美術館にレンタル移籍)の今井里江子さんが、現地で展示の準備などにあたっています。
 彼女の現地報告が、芸術の森美術館のブログ「MOCASニュース」で読めますので、どうぞご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/mocas2005/

 今井さんは、北海道新聞夕刊文化面の「ベネチア通信 岡部昌生inビエンナーレ」も執筆します(5月31日掲載)。


 いやー、今井さんに最初会ったときには
「イタリア語が堪能なんて、ベガルタ仙台の応援に役立つんだろうか」
などと、すごく失礼なことを考えていました。どうもすいません。
 道内の美術関係者にイタリア語が得意な人がいて、展示をサポートしてくれるなんて、岡部さんにとっても心強いのではないでしょうか。

 今後の更新も楽しみにしています。

 なお、ベネチア・ビエンナーレの公式サイト(英語版)のURLは以下のとおりです。

http://www.labiennale.org/en/art/
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悲しい

2007年05月30日 00時19分22秒 | つれづれ日録
 【室蘭】札幌地裁室蘭支部で28日、開かれた苫小牧市の幼児殺害事件の初公判。当時3歳と1歳の子供を自宅に置き去りにした被告は、男女関係がもつれてふさぎ込む中、「ママー、なしたの」と心配してすり寄ってくる長男を疎ましく感じ、殺意を抱いたことが検察側の冒頭陳述で明らかにされた。

 冒頭陳述によると、被告は前夫と離婚した2005年から、2人の子供と暮らし始めた。就寝中も泣き叫ぶ子供たちを煩わしく思っていたところに、交際していた男性との別れが重なり、子供たちの「存在自体が疎ましく」感じられるようになっていった。

 その後、この男性や別の男性との関係がもつれ、鬱屈した気分に陥ったが、長男がすり寄ってきたり、三男が足にすがり付いてしたため、「これ以上面倒は見たくない。子供たちを殺したい」と考え始めた。

 被告は06年10月末から2人を自宅に放置。12月上旬、2人とも餓死していると思い、遺体を外に運び出そうと自宅に戻ったところ、やせ細った長男が「ママ、遅いよ」とすがり付いてきたという。


 北海道新聞、けさ(07年5月29日)朝刊社会面の、苫小牧幼児遺棄事件の雑観記事です。

 涙なくして読めませんでした。

 なんと鬼のような母親でしょう。それでも、子供は「ママー」と言ってすり寄ってくるんですね。

 でも、子供って、そういうもんです。
 すり寄ってくるから、かわいいんですよ。

 たしかに、しつこくまとわりついて、うるさいときもあります。
 だからといって、殺そうとするなんて…。

 1カ月以上も、かぎのかかった寒い家に置き去りにされて、それでも「ママ、遅いよ」と頼ってくるのです。

 兄弟が、不憫で不憫で、しかたありません。
 三男は死亡しました。
 生き残った長男は、どうしようもない実の母とは離れ、あたらしい環境で元気に育ってほしい、としか言えません。

 このブログ全体からは、浮いたエントリになるかもしれませんが、あまりにかわいそうだったので、アップしました。

 こんなひどい事件が、二度と起きませんように。
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■塚崎聖子個展 (07年4月21日で終了)

2007年05月29日 23時59分04秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 冒頭の画像は、昨年の道展で佳作賞に入った「空を飛ぶ練習」です。
 塚崎さんはこれで3年連続の入賞で、まさに脂の乗り切った時期の個展となりました。

 以前にくらべると、だいぶ画面がすっきりしてきたような印象を受けます。
 それでも、画面は、手前の、少女がトランポリンでとびはねているところが室内で、奥が遠いあこがれの地-という二重構造になっています。なんだか、舞台と書割の関係にも似ていますね。この空間を飛ぶのが数羽の鳥ですが、ほとんどの場合、右から左に横切っており、画面に動きやスピード感のようなものを与えていますが、奥行き感を持たせることには貢献していません。
 床には、縞模様や格子模様が描かれています。しろうと目には、これを描きいれると、透視図法を正確にやらねばならず、苦労が増すように思うのですが、画面に一定の奥行き感をもたらしていることは否定できません。
 さらに、窓のような透明な模様が、近景と遠景をつなぐ位置に描かれています。
「もう卒業しなきゃと思うんですが」
と、塚崎さん自らが言うように、たしかに画面をごたつかせているという感は否めません。
 でも、この線がないと、画面に縦のラインがなくなり、構図的に不安定になる作品があるのもまた事実です。
 たとえば、西洋の町なら尖塔を、田園地帯なら樹木を、描き入れればいいのかもしれませんが、なんだか、かけもしない人間が好き勝手言うのもはばかられますので、構図のことはこれでおしまいにします。

 ちなみに、この絵の背景になっているのは、メテオラという、ギリシャの山奥にある修道院。
 長い間、つづく道路さえ満足になかった山奥だそうです。修道士の食料は、滑車で運んでいたのだとか。
 塚崎さんは、実際に現地に旅行して、いろいろ考えさせられたようです。


           
 「室内(水を詩へば)」。
 室内に、あこがれの景色である西洋の水辺の城の風景が、侵入してきています。
 題は「室内」ですが、ふたつの空間が浸潤しあった、ふしぎな光景です。


           
 「室内(空を飛ぶ練習)」。
 デジタルカメラの画像ではよく出ていませんが、欧洲の古い町並みの上に広がる空は、青というよりもむしろラヴェンダー色です。

           

 今回、塚崎さんのことばでいちばん印象的だったのが「小品を描くのがたのしくて」というひとことでした。
 そんなこともあってか、今回の個展は、小品がたくさん出品されていました。

 以下は、筆者の勝手な推測なので、読み流していただければと思うが、たぶん、塚崎さんはとてもまじめな方なのである。
 と同時に、道展では、期待もされているから、個展ともなると、先輩がたくさんやってきて、あそこはああしろ、ここはこうしたほうがいいなどと、あれこれ助言をしていくのだろうが、それをひとつひとつ聞いて、作品に反映させなくてはと思うのではないか。
 きっと、先輩方は、よーく聞くと、相互に矛盾したことも言うはずだから、いちいち真に受けていたら作品が成立しないし、テキトーに受け流すこともたいせつだと思うのだが、塚崎さんはきっと、真剣に受け止め、日々悩みながら絵筆を執っているのでは、と思う。作品に、その苦労が、にじみ出ているような気がするのだ。
 小品は、そういう横やり(失礼)が少なく、入賞とかも考えなくて良い分、気楽に筆を進められるのではないか。
 絵を描くことは楽しい! という原点を思い出せば、塚崎さんの絵も、伸びやかに向上していくのではないか。と、はなはだ生意気ながら、期待しています。


 出品作は次のとおり。
「とびたい気持」(F8)
「西洋人形」(0号)
「西洋人形」(F3)
「少女」(SM)
「横顔」(同)
「修道院風影」(F3)
「修道院風影」(F4)
「修道院風影」(M10)
「卓上の夜」(M8)
「春のメロディー」(F8)
「卓上の花等」(M8)
「室内(風の曲)」(P150)
「明日に吹く風」(F8)
「室内(降ってきた翼)」(P150)
「花」(P10 )
「想」(同)
「室内(空を飛ぶ練習)」(P150)
「丘の風影」(F6)
「室内(水を詩へば)」(P150)
「春の卓上」(F6)
「さくら色の曲」(F8)
「西洋人形」(F4)
「白い花」(SM)
「パンジー」(同)
「古き人形」(F4)
「空に近い修道院」(M10)
「空を飛ぶ練習」(P150)


07年4月16日(月)-21日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

04年の個展
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■デュボア康子展 (4月21日で終了)

2007年05月29日 23時56分51秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 エントリのアップが大幅におくれているうちに、5月22-30日に東京都美術館でひらかれている第61回女流画家協会展で、デュボアさんが会員に推挙されたという記事を、北海道新聞で読みました。
 すでに会員かとばかり思っていました。

 デュボア康子さんは札幌在住の全道展会員。
 時計台ギャラリーでは隔年で個展をひらいています。

 筆者は、デュボア康子さんの絵は、全道展に典型的なものだと思っています。
 つまり、線や色の美しさが最大の眼目であり、絵の中に作者の思想めいたことを持ち込むことを「文学的だ」として排する立場です。
 いわば、純粋な美を目指しているといえましょう。
 
 デュボアさんの場合は、人物はいわばダシであって、その人物を通してなにかを語ろうという意図はありません。
 ただ、色の絶妙の配置、うまい構図を見て取れば良い。

 美術史でいえば、マティス、ボナールあたりが該当するでしょう。
 
 ただ、抽象には走らないのも、全道展らしいと思います。
 デュボアさんの絵でも、人物の背後に伸びる色の帯は、何かといえば、せいぜい風、としか言いようのないものです。つまり、純粋な色、かたちが、そこに露呈してしまっている。しかし、純粋な色とかたちを求めて人物を画面から排除するまでにはいたらない。
 そのへんは、おなじく全道展会員の木村富秋さんなどに似ています。

 そういう事情なので、筆者ごときが自説を展開する余地もないのですが、今回目立ったのは、まばゆいばかりの赤でした。
 これは、前回の個展にはなかった特徴で、多くの絵に、彩度の高い赤がふんだんに用いられています。
 もっとも、当のデュボアさんは
「これはたまたま。また変わるんじゃないかな」
と言っておりました。

           

 
 出品作は次のとおり。
「対立」(10S)
「呼吸」(100S)(10S)(100S)(130F)(130F)(12F)(100F)=同題7点
「風の音」(10S)
「ワンピースの女」(6S)
「Trarguillitè」(6F)
「話しかけてみて」(12F)
「回想(時の流れ)」(6F)
「Que Penses-tu?」(8F)

「睡蓮の咲く頃」
「階段を登って」
「ベネチアの印象」
「ブルゴーニュ地方の建物」
「コルマールのレストラン」
「公園」
「フィレンツェの街角」
「ブルゴーニュ地方の教会」
「マドモアゼル」
「Intprieur」(8F)
「夕暮れ」(8F)
「ほたるぶくろ」(6F)
「ラウンジで」(SM)
「木陰」(3F)
「夏を満喫」(SM)
「踊る女」(4F)
「庭へ出て」(SM)
「風に乗って」(SM)
「トライアングル」(4F)
「一隅の庭」(SM)
「風に乗って」(6F)
「夏を顧みる」(3F)


07年4月16日(月)-21日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

05年の個展(画像なし)
03年の個展(画像なし)
01年の個展
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北海道美術ネット、28万アクセス

2007年05月28日 23時24分36秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 報告が遅れました。
 このブログの本館にあたる「北海道美術ネット」のアクセスカウンタが5月25日、28万を突破しました。
 27万に到達した3月30日から、56日かかって1万を上積みしました。

 26万から27万までは53日という最速ペースでしたが、やや遅くなりました。

 情報をお寄せいただいたり、閲覧していただいたみなさまのおかげです。
 あらためてお礼申し上げます。

 ところで、北海道美術ネットの本館は、きょうまでなんと10日間も更新を放置していました。
 これでは、アクセスが伸び悩むのもしかたありません。
 今後は、毎日はムリでも、週に2-3度は更新するように心がけます。
 申し訳ありませんでした。


 なお、この期間中の、「別館」のアクセスiP数は、最低248、最高372。
 ページビューは、644-2992の間でした。
 2992pv(4月15日)は、過去最多記録です。
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「釣りキチ」お宝展 来月9日から 木田美術館で

2007年05月28日 22時59分28秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞5月26日の小樽・後志版から。
 見出しには
「たら丸の街・岩内に強力ライバル登場!?」
ともあります。
 【岩内】人気漫画「釣りキチ三平」(矢口高雄作)のキャラクターグッズなどを展示する企画展「釣りキチ三平コレクション展-恵庭市・岡部宏志コレクションから」が6月9日から木田金次郎美術館で開かれる。9、10の両日には矢口さんが・監視、マンガ教室を開催するほか、今回の展示会のためにかき下ろしたオリジナルポスターへのサイン会を行う。

 町内の親睦グループ若旺会(吉元正則会長、143人)の主催で、木田美術館との共催。
(中略)
 同漫画の熱心なファンの岡部さんがこれまで集めた漫画の原画や初版本、釣りざおやパチンコ台など数百点を展示。乗用車の車体にイラストが描かれた「釣りキチ三平号」など「お宝」コレクションも登場する。

 また、オリジナルポスター(1枚1000円)を300枚製作。9日午後1時と10日午前10時の2回、作者の矢口さんが会場を訪れ、ポスターを購入したそれぞれ先着150人にサイン会を行う予定。9日から小学生から高校生まで約30人限定で、無料の漫画教室を開く。サイン入り本やポストカードなどグッズ販売もある。

 同美術館は「原画はデッサン段階のものからあり、漫画が完成するまでの一連の経過が分かります。大人も子供も楽しめる展字解展示会になれば」と話している。

 24日まで。一般500円、高校生200円、小中学生100円。午前10時-午後6時。月曜休館。(以下略)


 よーく考えれば、矢口さんは秋田県の出身だし、木田金次郎ともなんの関係もありません。
 コレクションの持ち主も恵庭の人で、岩内とは縁もゆかりもないのです。
 同館学芸員の岡部卓さんによると、「釣りキチ」のコレクターとしてはたしかにすごい人らしく、矢口さんからも一目置かれているということですが。
(なお、岡部卓さんは、コレクターの岡部さんと苗字は同じですが、親類ではないそうです)

 でも、そんなお堅いことは、言う必要なしです。

 こないだの若手3人展は、岩内ロータリークラブの主催ですし、今回は、建設会社が主体になってボランティア活動を続けている有志の団体の主催です。つまり、美術館側はほとんど費用を負担していません。
 ここらに
「じぶんたちの美術館を支えていこう!」
という地元の人たちの熱い思いがひしひしと感じられるのです。
 岩内は、道内でも古い歴史を持つマチです。明治期にすでに「村」ではなく「町」になっていたほどですが、現在の人口は1万5千人余り。そんなに大都会ではありません。そこの町民たちが、財政的には苦境にあると伝えられる美術館を支えるために、つぎつぎと企画をくりだしていくさまは、正直なところ、すごいなあと思うのです。
 道内で、ふつうの住民が美術館の維持にこれほど力を尽くしている市町村って、そんなにないんじゃないでしょうか。
 「やるなあ、岩内」
というのが、筆者の偽らざる思いなのです。


□矢口高雄さん公式サイト http://www.sampei33.jp/

(5月29日誤字訂正)
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慙愧に耐えないって? そんな日本語の使い方はないよ

2007年05月28日 22時58分24秒 | つれづれ日録
 5月28日昼。
 ZARD(ザード)の坂井泉水の急死には、驚かされた。
 ネット(ウィキの「ZARD」の項)には一時、自殺説も流れたが、「両足に靴を履いていた」(毎日新聞夕刊)であり、遺書もなければ、手すりを乗り越えた場面の目撃者も出てこないのなら、自殺は憶測にすぎないだろう。

(ここまで書いて、読売新聞のニュースで
坂井泉水(いずみ)(本名・蒲池幸子)さん(40)は、病棟の避難用スロープの手すりを乗り越える形で、約3メートル下の地面に転落した可能性が高いことが、警視庁四谷署の調べでわかった。
と、続報をうっていることを知った。自殺説が再燃するかもしれない)


 ところで、個人的にはZARDの音楽にまったく興味のなかった筆者は、このニュースをきっかけに、彼女が歌手デビュー前は本名でモデルをしていたことを、初めて知った。
 蒲池幸子の写真か。そりゃ、うちにあるぞ。



 この女性がのちの坂井泉水さんだったのね。知らんかった。
(あからさまに著作権法違反なので、すぐにはがします。不謹慎だし)


 ところが、午後0時50分ごろ、共同通信が
「松岡農水相が自殺したとの情報がある」との情報を流した。そのおよそ2分後、大ニュースのときに限って鳴らされるチャイムがひびきわたって、「農水相、自殺図る」とのニュースを速報した。
(ちなみにNHKのテロップはその約6分後、0時58分ごろだった)
 それからは、さあ大変で、わが職場では、「張り出し」(号外だが、配布はせず、街角などに張り出すもの)を、重体時と死亡確認時に、2枚制作した。

 きょうの夕刊を見ると、毎日新聞だけが、「心肺停止」の段階で、死亡のニュースを入れるまでにはいたっていなかった。


松岡農水相が死亡、臨時代理に若林環境相(ロイター) - goo ニュース

 ところで、どうしてわざわざロイター電にリンクを貼ったかというと、この報道に
この後、安倍晋三首相は松岡利勝農相が搬入された病院を訪れた後会見し、「大変残念、慙愧(ざんき)に耐えない。心よりご冥福をお祈りする」と述べ
というくだりがあるからだ。

 大辞林によると、慙愧とは
「「ざんぎ」とも。元来は仏教語で、「慚」は自己に対して恥じること、「愧」は外部に対してその気持ちを示すことと解釈された。「慚」「慙」は同字〕自分の言動を反省して恥ずかしく思うこと。」

 なんか、ことばの使い方、間違ってませんか。安倍首相。

 それとも、松岡さんをかばいつづけた自分の言動を、恥ずかしく感じているのだろうか。


 いずれにせよ、亡くなった方のご冥福をお祈りします。

 松岡さんは、ちゃんと説明するまでは、亡くならないでもらいたかったけれど・・・。
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■苧坂恒治作陶展 (5月28日まで)

2007年05月27日 20時48分08秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 苧坂恒治(うさか・こうじ)さんは1956年香川県観音寺市生まれ。法政大を中退して陶芸の道に進み、栃木県益子地方で活動していたそうですが、97年に函館に窯を構えています。
 年譜を見るかぎり、道内での発表はごく少ないようです。1999年に江別市セラミックアートセンターのグループ展「土のかたちII」と、2003年の三越での個展をのぞけば、発表はほとんど道外でなされているようです。

 会場に入って、あまりの個性的な文様にびっくり。
 豪華絢爛な赤絵です。
 小さな朱色の渦巻き模様が、器の外側をどこまでも埋め尽くしていきます。
 ところどころに、朱の太い筆がさっと走り、その上に青や緑のあざやかな点が4つずつくらい打たれています。
 さらに、作品によっては金色などが塗られ、豪華さが際立ちます。

 思うのですが、この朱の渦巻き模様は、意外と刺身や煮付けなどと相性がいいのではないかと。
 一見、派手なのですが、食材を引き立てるのではないかという気がします。

 会場には、食器のほか、茶器、花入れ、壺などがならび、チェス盤までがあります。
 文様だけではなく、形状も個性的で、「角型花器」は、漢字の「月」の最上辺を省略したようなかたち。「大皿」は、太く短い脚が何本もついています。
 どこまでもじぶんをつよく主張しながらも、調和を失わない、ふしぎな魅力のあるうつわだと思いました。 


07年5月22日(火)-28日(月)10:00-20:00(日曜-19:30、最終日-17:00)
三越札幌店(中央区南1西3)

□こちらに作品写真があります http://mshop.cool.ne.jp/usaka.html
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■だてまこと展 (5月27日まで)

2007年05月27日 16時41分42秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 だてさんの作風が一変した。
 これまでは、十字架のようなかたちが目を引く、壁掛け形の立体で、表面の赤や青の自動車用塗料が存在感をきわだたせる作品だった。

 しかし、今回は、全16点が絵画になっている。
 いずれも、ジャクソン・ポロックや林亨さんを思わせる、深みのある色の地を持ちながら、その上に、黒や茶の短く太い線がランダムに、画面全体にちりばめられている。
 細かく分類すると、有彩色の直線が1点、有彩色の曲線(角が丸く、ゼリービーンズのような形である)が13点、黒い曲線(角は丸くない)が2点である。
 線の長さもランダムだが、あまり長い線はない。
 また、支持体のサイド(キャンバスの側面)も使っている9点、サイドには何も描いていないのが7点である。
 ただし、表側とサイドを、太い線がまったくまたいでいない絵も何点かあり、これだと、表側がサイドまで広がっていかない感じがする。
 黒い線の地の色は、薄紫と、ミントグリーンが基調。
 また、有彩色のほうは、赤い地にオレンジ、水色の地に青など、さまざまな組み合わせがある。

 筆者が受けた全体的な印象は、地と図(短いランダムな線)が、合っていないというか、別々のテイストを持っている-ということだった。
 ふみこんでいえば、抽象表現主義的な深みのある地を、クリアな線がうらぎっているように感じたのだ。
 丹念に描かれた地がなければ、今回の絵は、なんだか壁紙みたいな感じに陥っていただろう。
 地だけでもじゅうぶん作品として成立すると思うが、作者としては、図のほうがかきたかったのだろうか。

 深読みすれば、ペインタリーな地と、リニア(線的)な図とを、強引に止揚せんとする試みともいえるかもしれない。
 ほとんどの絵は、ペインタリーかリニアかのいずれかとみなされるであろうから、これは興味深い試作だと思う。
 あるいは、フォルムの明快でない図と、明快な地を、1枚のなかで合体させようとしたのかもしれない。それは、一時はやった言葉で言えば「熱い抽象」と「冷たい抽象」の止揚ということなのかもしれない。

 とはいっても、作者に話を聞けなかったので、なんともいえないところではある。
 また、サイドに彩色がなされているものとなされていないものとの両方があるのは、作者が支持体を立体と考えているわけではないことを示唆していよう。
 オールオーヴァーな画面なのだから、画家を悩ませる「画面の端をどうするか」という問題は、あまり気にしなくてもいいような気がするが…。


07年5月9日(水)-27日(日)12:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み
ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20 地図D)

■04年の個展
03年の個展
02年の個展
01年の個展(画像なし)
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■向井拓人個展 THE PIECE OF FUTURE(5月27日まで)

2007年05月27日 15時24分00秒 | 展覧会の紹介-写真
 この春、北海学園大に入学し、写真部にくわわったばかりの、18歳の個展。
 カメラを手にして3カ月で個展だなんて、ちょっと早いのでは-とも思うが、そう思うことじたいが、オジサン的なのであって、若者は無鉄砲ぐらいがちょうどいいのかもしれない。

 TEXTUREのにぎやかな空間に、たくさんの写真と、自作の詩のような短いテキストがならんでいる。
 ほとんどがネガカラーで、一部がデジタル。
 冒頭の画像も、TEXTUREらしく、シカの剥製なんかが見えている。
 写真にうつっているガレージが赤く見えるのは、間違えてカメラの裏ぶたをあけてフィルムを感光させてしまったためらしい。
 向井さんはそれを技法として取り込み、おなじことを他の写真でも試みている。
 それにしても、カメラを手にしたばかりの人がふつうこんな写真は撮らないよな。センスはいいと思う。

               

 教室の中。
 ほかに、つみあがったドラム缶、女性のヌード、空、由比ガ浜の街角などを、撮りまくっている。
 若い人に特有の、ヒリヒリした感じ、なにか過剰な感じが、よく出ている。


 10代後半の人の感覚は独特のものがあり、少なからぬ人が、感情の表出を試みるが、いかんせんスキルがついていかないので、ほとんどの場合は、その独特さを十全に表現することなく終わってしまっている。
 とくに、絵画や小説などは、なかなかむつかしい(関根正二の「信仰の悲しみ」なんかは、偉大な例外だ)。
 その点、写真は、スキルが不要とはいわないけれど、スキルがなくてもできる部分もたしかにあるので、他の分野よりは、若さを表現するのに向いているのかもしれない。


 来月は、ギャラリーユリイカ(中央区南3西1、和田ビル2階)で、北海学園大写真部展にも出す予定という。


07年5月22日(火)-27日(日)13:00-19:00 向井拓人個展 THE PIECE OF FUTURE
TEXTURE(清田区北野3の2-11-20)


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