北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

2009年4月のおもな展覧会

2009年04月30日 23時55分15秒 | 主な記事へのリンク
 4月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 このエントリは随時更新します。

 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。


現代美術
森本めぐみ展「ワークス」
下沢敏也陶展 -RE-BIRTH-
安藤文絵展 Painting project in NY -ニューヨークでの1ヶ月間の軌跡-
佐佐木方斎展「メタレリーフ」
澁谷俊彦個展-青い雫09-


絵画・版画
佐藤泰子自選展 ■続き
本田征爾展-幻灯宇宙-
第9回二科北海道支部展(絵画)
関川敦子「本モノ展」■空豆倶楽部豆本展
渡辺貞之「存在と眼」
佐野妙子 富樫はるか2人展
川本エミ子個展
中野邦昭日本画展 Thank you,Good-bye ギャラリー山の手
松本道博油彩展
佐藤萬寿夫ドローイング展
春展2009
リレー版's展 犬養康太
鳴海伸一版画展
外山欽平油絵個展
佐藤仁敬個展

彫刻・立体
立体四人面白半分展

工芸・クラフト
永井恵美織展「いろいろ織」
朝田千佳子 染織の仕事 眼には見えないもの
第36回美工展 ■(2) ■(3)
第8回生まれ出ずる土塊展


第23回北海道墨人展
第56回札幌墨象会展

写真
第42回キヤノンフォトコンテスト入賞作品展
岡本和行写真展「花美」
ウリュウユウキ写真展「Today」
ワタナベチナツ写真展-最後のフィルム
EX 8th From inside to outside
佐藤雅英写真展「NEW YORK SAPPORO 都市の風景」
北海学園大学II部写真部写真展

複数ジャンル
そのさきの公園 Earthday EZO in TOOV cafe
第31回日陽展
■東本願寺の至宝展
第36回北海道抽象派作家協会展 ■(2) ■(3)
MAGICAL CAMPアートプロジェクトThe Imagikal vol.001
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2009年4月のまとめ

2009年04月30日 23時16分40秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 1カ月の間にまわったギャラリーは97カ所。

 アップしたエントリの数は、3月とおなじく、これをふくめてちょうど100。
 3月とおなじく、100本書くのはかなりくたびれる。

 今月も、月末にアップが多くなり、読むほうもタイヘンだったと思う。

 ページビュー(PV)は、3月末の統計を保存し忘れていて正確な数がわからないが、3月30日から4月29日までの合計が105418なので、4月も10万を超えていたのはほぼまちがいない(1日あたり2500を割った日があれば、さすがにおぼえている)。
 ただ、10万ぎりぎりであり、3月に比べるとすこし減っている。
 アクセス数はもっと減少傾向がはっきりしていて、この半年あまりの間に、おおざっぱにいって200は順位を下げているようである。 
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山内壮夫(14) 鶴の舞

2009年04月30日 23時01分50秒 | 街角と道端のアート
承前)

 札幌・中島公園に置かれた山内壮夫の彫刻のひとつ。

 他の3点とおなじく1959年の設置です。

 さっぽろ文庫「札幌の彫刻」で吉田豪介さんは

 「鶴の舞」は、ツルそのものよりもアイヌ舞踊「鶴の舞」のフォルムを思わせるが、抽象形態というより抽象形態を追求してきたこの作家の造型の方向を示唆していよう。


と評しています(172ページ)。


           

(この項続く)

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■立体四人面白半分展 (5月2日まで)

2009年04月30日 21時59分39秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 佐藤一明、野又圭司、林教司、藤川弘毅の4氏による展覧会。題とはうらはらに、なかなか真剣な展覧会だと思う。

 佐藤さんは木彫でストーブを作り続けている。今回は4点出品。
 よーく考えれば、木という燃えやすい素材でストーブをつくるところに、ひとひねりがある。
 これが金属製ならたんなるミニチュアで、彫刻にはならないだろう。

 野又さんは、1996年作という「人間たまごっち」。
 この展覧会で唯一、タイトルを持つ作品のようだ。

 もっとも、野又さんの場合、旧作でも、筆者が見たことのない作品ばかりで、記されている制作年はほんとなんだろうかと思うことが多い。
 表側が透明な窓になっている卵形の作品で、内部に、仮面をかぶった人間の胸像らしきものが入っているのが見える。
 窓には

I am hungry
I am angry
I am lonely
I am happy
……………
……………
……………
……………
I want to live
I want to die

と印字されていて、内部の人間が発する苦悩のつぶやきともとれ、作品はにわかに哲学的な色彩を帯びるのだ。

 藤川さんはもともと写真を撮る人だったが、この2年ほどは、海辺でひろった廃品を利用したユニークな立体も手がけている。
 今回の作品は、昨年の自我の形象展7に展示されていたものと同系列。水準器に似ているが、おもりは床面を指し示ししている。

 林さんは、つい先日の「北海道抽象派作家協会」展の出品作に、2003年の「北海道立体表現展」などに出した「飽食」シリーズを組み合わせたもの。
 ぐるぐる巻きにした新聞紙の薪は、およそ20×7×3センチほど。飽食シリーズのテーブル上から周辺にばらまかれ、会場全体に約180個が散らばっている。
 抽象派のときと異なり、「オバマ米大統領就任」「丸井今井再生法」「マンU頂点」といった大見出しや、聖教新聞の題号が見える(もらいものの新聞紙なので、道新、読売、スポーツ紙などが混在しているのだ)。

(この項続くかも)


2009年4月27日(月)-5月2日(土)10:00-18:00
ギャラリーたぴお(中央区北2西2 道特会館 地図A)


第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)
=林さんの発表は膨大なため、こちらのエントリに過去の発表へのリンクをまとめています

BOX ART展
=林、藤川氏

自我の形象展7(2008年11月)
BOOK'S ART展5(2008年8月)
多面的空間展 VOL.9 (2007年)
=藤川氏

北海道立体表現展'03
くりさわ現代アート展(2002年)
新道展会員小品展(2002年)
=野又、林氏

北海道立体表現展'08
下町のコレクション展 2
北海道立体表現展’06
野又圭司展(2006年)
北の彫刻展(2004年)
札幌の美術2004
リレーション・夕張2002
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■森本めぐみ個展「ワークス」 (4月30日まで)

2009年04月30日 08時07分37秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 道教大在学中で、昨年のアクリルアワード大賞受賞など進境著しい若手作家、森本さんの個展。

 前回の個展から2カ月ほどしかたっていないこともあり、新作びしばし、というよりは、ここ3年間ほどの作品とそのエスキスのドローイングが多く展示されている。
 天井からは、先日のト・オン・カフェでの個展でもたくさんあった「ハレンチちゃん」がつりさげられ、会場内のカウンターにもならべられている。
 紀伊國屋書店ギャラリーでのグループ展に出品したインスタレーションの、ドローイングも興味深い。

 個人的にいちばん印象が強かったのは、冊子型の作品「なくしたゆびわ」。
 横長の大型絵本に似た判型で、左ページに横書きの活字で、右ページは手描きの絵や文字が描かれている。内容はおなじ旅日記なので、重複しているところも多い。右ページは、コマ割のある一般的な漫画ともちょっと違い、個性的な絵日記になっている。
 作者はこの春、アクリルアワード大賞の授賞式に出席する機会に長い旅をした。
 苫小牧からフェリーで秋田へ。そこから普通列車で南下し、富山や名古屋を経由して広島へ。東海道本線で東京に行き、またフェリーに乗って北海道に戻ってくるという旅行だ。
 札幌住まいの社会人になると、航空機や新幹線に乗ることはあっても鈍行を乗り継ぐような旅はなかなかできない。時間があっても金がない学生の特権を生かした旅程は、いいなあと思う(学生の分際で飛行機にばっかり乗るな-という気持ちの裏返し(苦笑)。
 その旅のおともに彼女が選んだのは、自作の銀のリング。これは、結婚指輪以外にアクセサリーをつける習慣がそもそもない筆者のような老人男性には思いもつかない発想だった。そのリングに自宅で採取した種を入れていっしょに旅するのだが、最終的にどうなったのかは、ネタバレになるのでここでは書かない。 
 或る意味でこの旅行記には、作家・森本めぐみのエッセンスが凝縮されているように思う。原爆ドームで感じた死の影とか、性的なものや貧困への関心といったことがらは、彼女の活動に流れている通奏低音を、ふたたび奏でているようですらある。
 しかし、それは「まとめすぎ」かもしれない。間違いなく言えることは、旅も作品にしてしまう、彼女の作家魂みたいなものだ。「作家」と「趣味でやっている人」の違いは、生すべてを創造へと傾けてしまう情熱の有無ではないかと思う。


2009年4月20日(月)-30日(木)10:00-18:00 火曜休み
品品法邑(東区本町1の2)


http://megumimorimoto.her.jp/index.html
http://blog.megumimorimoto.her.jp/

ACRYL AWARD2008入選作品展 (2009年3月)
Megumi Morimoto Exhibition (2009年2月)
森本めぐみさんがアクリルアワード大賞
森本めぐみ作品展「むこうのほう」(2008年9月)
日常にARTを H.I.P-A 紀伊國屋プロジェクト (2008年7月)
post ship exhibition 01(2007年)
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おさんぽ日和 さっぽろ近郊のほほん旅

2009年04月30日 05時59分02秒 | つれづれ読書録
 昨年購入して、紹介しようと思っているうちに冬になってしまい、書きそびれていた1冊。

 札幌在住のイラストレーターすずきももさんによる「さっぽろ おさんぽ日和」に続く本で、データ部分以外はすべて手描きの絵と字なのは前作とおなじ。水彩や色鉛筆で、ほんわかとあたたかに、お店の外観やお料理、店の主人、地図などが描かれています。
 紹介されているのは、札幌近郊の飲食店やワイナリー、クラフトショップなど。第1章が石狩、当別、新篠津、江別、第2章が長沼、栗山、由仁、北広島、第3章が夕張、第4章が千歳、恵庭、第5章が三笠、美唄、岩見沢、第6章が小樽、第7章が後志の羊蹄山ろく、第8章が洞爺湖、壮瞥という構成で、札幌から日帰りドライブの範囲内。

 アルテピアッツァ美唄などわりとメジャーな施設もありますが、どちらかというと一般的なガイドブックには載っていない「知る人ぞ知る」お店が多いようです。小樽でも、運河かいわいや堺町のお店はあまりなくて、住宅地の中の店などが掲載されています。

 大型連休は、この本を持ってお出かけしてみるのもいいのでは?

 個人的には、公共交通機関での行きかたについて、もうすこし書いてくれればありがたかったです。
 ま、車でないと行けないお店が多いんですが、小樽市内なんかはバスを活用できるし。


 しかし、最大のモンダイは筆者の日々がせわしなくて、ちっとものんびり、てくてく、おさんぽ気分ではないことなのです(苦笑)。


北海道新聞社、1200円(税別)
オールカラー141ページ
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2009年4月29日は9カ所(続き)

2009年04月30日 05時27分25秒 | つれづれ日録
(承前)

 ギャラリーまわりの続き。

 富士フイルムフォトサロンで、「菊田菊夫写真展“華美”-夜空を彩る千紫万紅」を見る。
 全国の花火大会をまわって、中判フィルムカメラで撮影している。
 夏の水辺が多く、とくに釧路・幣舞橋や、宮城県・女川などはすごい迫力だが、冬のスキー場、ゴルフ場のそばなどもあり、じつに多彩だ。横浜・みなとみらいの花火は、まさに未来的な異空間を現出させている。

 つぎに、ギャラリーたぴおで立体四人面白半分展
 題名とはうらはらに、なかなか真剣でおもしろい展覧会。会場全体がインスタレーションのようでもある。2日まで。

 札幌時計台ギャラリーでは2階全室で佐藤泰子自選展
 A、B室で、21世紀以降のパステルを、C室で1960年代以降の油彩を展示している。すべて抽象。圧巻。2日まで。

 さいとうギャラリーでは、またまた道都大中島ゼミの「いずまい展」風間雄飛個展
 「いずまい」は、ミカミイズミさんとスギモトマイさんの2人展である。
 ミカミさんに、5年ぶりぐらいでお会いする。
 エスカレーター横のギャラリーでは、指導者の中島義博さんのミニ個展も開催中。ドングリなど、登場するキャラクターがかわいらしい。

 札幌市民ギャラリーで札輝展と北海道書道展(招待・会員)を見る。

 真駒内へ南下。
 ここで公共交通機関はおしまい。マイカーに乗って、簾舞(みすまい)のうどん屋へ行き、Oさんの絵を見て、夕食を食べ、帰宅。

 満腹になったので、8時に眠ってしまった。
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2009年4月29日は9カ所

2009年04月30日 05時09分11秒 | つれづれ日録
 
 冒頭の写真は、4月25日、山鼻地区の児童館の庭で撮ったもの(ストロボ使用)。
 この翌日に、季節外れの雪と寒さに見舞われたわけで、梅の花はいまも咲いているだろうか。

 さて、あの2日間がうそのような好天。

 祝日なので「ドニチカきっぷ」が使える。
 まず、茶廊法邑で小笠原み蔵・植田莫展
 ふたりがおなじテーマで木彫と絵を競作するというもので、単純にたのしい。

 こちらは4日までだが、姉妹店(あるいて1分半)の「品品法邑」では、1-10日に2人展がひらかれる。

 品品法邑では、30日まで森本めぐみ展「ワークス」。
 日曜日に見たが、作家がいるかもしれないと思ってもう一度足を運ぶ。でも、会場にはだれもいなかった。

 エスプレッソを飲んでひとやすみしたあと、「本町2の1」からバスに乗って北18条駅へ。
 temporary spaceで、熊谷榧(かや)展を見る。
 山スキーに材を得た油絵が5点展示されていた。
 榧さんは熊谷守一の娘さんで、あちこちで登山や山スキーを楽しみながら絵を描いている。
 いまから20年ほど前に、temporary spaceがまだ円山のほうにあったころ、毎年個展をひらいていたらしい。
 画風はお父さんゆずりなのか、輪郭線でモティーフを区切り、陰影をつけずに色をつけていく手法だ。輪郭線は、絵の具を引っかいてひいていることもある。
 強いて言うなら、ゴーギャンがタヒチに向かわず北方へやってきたような風情がある。

 temporary spaceの中は外気よりもはるかに寒かった。

 南北線で北18条→さっぽろ。

 まず、北海道銀行札幌駅前支店ギャラリーに足を向けてみると、入口に「観覧料500円」と書かれた紙が貼ってある。「お金のない方は無料でご覧ください」ともある。
 あほくさくなった。あの小さな壁面で500円なら、一般のギャラリーなら2000円で、美術館なら20000円ぐらい徴収しないと、計算があわないだろう。
 すごく小さな作品が何点か壁に掛かっているのが見えるが、入らずに南下。


この項続く)
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山内壮夫(13) 猫とハーモニカ

2009年04月30日 02時13分54秒 | 街角と道端のアート
承前

 中島公園のつづき。

 なんともユーモラスな作品です。 

 ただし、札幌彫刻美術館友の会の会報「いずみ」で、道立近代美術館の佐藤友哉副館長が、この像はじつは、牧羊神パンではないかという見方を示しておられます。

 たしかに、この題は、俗称なのかもしれません。


           

                


 
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中島公園の春、藻岩山を望む

2009年04月29日 20時02分32秒 | つれづれ写真録
 
 中島公園からは、藻岩山が美しく望まれます。

 4月とあって山容はまだ雪に覆われていますが。




 菖蒲池ではボートの準備中でした。






 あえて露出過多。

 ウグイスの「ホーホケキョ」という声がします。


           

 地下鉄駅に新しい出入り口ができているんですねー。

 マルヤマクラスの東西線円山公園駅については以前書きましたが、南北線中島公園駅にもあらたに3番出口ができました。
 公園の中に行くにはいちばん便利な出口のようです。
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さあ、ゴールデンウイーク

2009年04月29日 07時30分19秒 | 展覧会などの予告
 …とはいっても、16連休という人から、まったく暦どおりなんかには休めない人までさまざまだとは思う。

 筆者はとりあえずいくらか休めそうなので、札幌を離れていくつかの展覧会を見に行くつもり。

 札幌圏以外の道内で、案内状をいただいているのは、次のとおり。
 内容については、北海道美術ネットをごらんください。

アートを楽しむギャラリーゲーム
=4月18日(土)-5月24日(日)9:30-17:00(入場-16:30)、月曜休み(5月4日は開館し7日休み)
道立旭川美術館(旭川市常磐公園)

開設15周年記念 大正館収蔵品展●本城義雄油絵展
=4月25日(土)-5月6日(水)10:00-17:00
大正館(歌志内市本町1)

森仁志の世界
=4月25日(土)-5月10日(日)10:00-17:00、会期中無休
鹿追町民ホール(十勝管内鹿追町東町3)

新世紀の顔・貌・KAO 30人の自画像2009
=4月28日(火)-5月10日(日)10:00-17:00、4月30日・5月7日休み
神田日勝記念美術館(十勝館内鹿追町東町3)

5人の彫刻家と現代漆のコラボレーション 彫刻家 つくる 家具 塗る 現代漆 展
=5月1日(金)-10日(日)10:00-16:00、期間中無休
PS.北伏古ART STUDIOS(十勝管内芽室町北伏古南9線10=旧北伏古小)

清武昌個展 From 18 to 20 years old
=5月1日(金)-25日(月)9:30-16:30、月曜休み
BIKKYアトリエ3モア(上川管内音威子府村物満内、JR筬島駅すぐ)

野村裕之チビアートの世界展
=5月4日(月)-10日(日)11:00-17:00
ギャラリーBOX-M(空知菅内長沼町東10線北)


 まあ、ぜんぶは行けないとは思いますが…。



 冬の間やすんでいた施設もつぎつぎオープンしつつある。
 ミカサモダンミュージアムなどだ。
 渡島管内七飯町の木村捷司記念室は5月3日から。
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■本田征爾展-幻灯宇宙- (4月30日まで)

2009年04月28日 23時46分20秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 冬の間閉まっていたギャラリー門馬アネックスの再開第一弾は、札幌の本田征爾さんの個展です。
 京都府出身の本田さんはこの時期、大阪の乙画廊とギャラリー門馬アネックスで個展を開くのが恒例となっています。

 本田さんの水彩は非常にユニークで、ことばで説明するのが困難です。
 マグロ調査船に乗っていろいろな海の生き物を見ていることが影響していることは確かですが、それらがそのまま造形化しているわけではありません。
 ご本人も、「そのままにはならないよう気をつけている」と話していました。

 たとえば「move static」。
 両腕のようなものが生えている奇妙な形状の塔から、虹色の泡がぷかぷかと放射されています。空は藍色がにじんでいます。
 「anesthesia ananas」では、まか不思議な生物がゆったりと空中を行き来しています。地上の地形も、見たことのない光景です。



(手前は「放射性生物」)


                  

 水彩は、バックが藍色などの絵がわりと多いですが、最近始めたアクリル画では、ピンクに近い色合いの背景になっています。

 また、立体は、これらの絵からモティーフがぽんと出てきたような格好。

           

 裏返しても模様があったり、さかさまにしても立ったり、一工夫しています。しかも、すべて10000円以下と安いので、ほとんどが売約済みとなっていました。
 絵よりも割安な価格なのは、本職ではないという思いがあるからだそうです。制作はけっこう大変なようですが。

 自画像の「夢煙」でも、きせるの先から水泡のようなものが出ています。テーブルは美しい虹色です。
 「最近、泡に凝ってまして。でも、ことし海に出るので、あるいは絵も変わるかもしれませんね」

 昨年は陸上にいた期間の方が長かった本田さん。ことしは、南太平洋で半年間にわたり、マグロ調査船に乗るそうです。
 船上ではマグロの大きさを測ったり、腹の中を調べて何を食べているか見たりするそうです。もちろん、スケッチブックも持って行くので、絵を描く時間もあるのでしょう。


 作品は次の通り。
・水彩
spawn
spaen ii
放射性生物
蛸舟幻想
花魚IV
dive
gloomy planet
箱庭獣
os sphenoidale
夢煙
move static
夢見の町
anesthesia ananas
月十魚

・アクリル
metastasis
built
stone calm
cocoon
fluctuate
びるぢんぐ
無何有
unrest

・立体
水玉獣
ういでういで
キノコさんと縞縞獣
花塔機
カラモビール
グルグール


2009年4月21日(火)-30日(木)11:00-19:00、会期中無休
ギャラリー門馬アネックス(中央区旭ヶ丘2)




・地下鉄東西線「円山公園」から、ジェイアール北海道バス「循環10、循環11 ロープウェイ線」で「旭丘高校」降車、3分

・おなじく「円山公園」から、ジェイアール北海道バス「円11 西25丁目線」で、終点「啓明ターミナル」降車、7分

・JR札幌駅・大通西4丁目から、ジェイアール北海道バス「51 啓明線」「53 啓明線」で、終点「啓明ターミナル」降車、7分
(ほかにも、南北線の中島公園駅、幌平橋駅から啓明ターミナルや旭丘高校へ行く「山鼻循環線」があります)
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■そのさきの公園 Earthday EZO in TOOV cafe (4月30日まで)

2009年04月28日 23時42分44秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 
 地球環境を考えて行動する日、「アースデイ」に協賛した作品展。
 Earthday EZOの事務局が近くにあったことから、開店して間もないト・オン・カフェも参加。たまたま、行事を始める日程がいちばん最初だったため、リーフレットの冒頭にこの展覧会が掲載されることになりました。
 ただし、リーフレットに印刷されている会期を延長し、30日まで開催となっています。

 出品しているのは、池田寛美、石井誠、伊藤直美、大泉力也、加賀谷義友、佐藤暢孝、jobin. 高幹雄、富樫幹、中村得子、pater松川修平の各氏。
 あれ、高さんの作品なんて、あったっけ?

 ただし、高さんと、paterさん、森本めぐみさんが絵をかきいれたアースデイTシャツは、たしかに販売していました。
 プリントには、石井さんが協力したとのこと。さすが、シルクスクリーンのプロ!(学生だけど、プロなんですねー)

               


 版画など平面作品が多い中で、jobin.さんの、雲のようなモビールがめだっています。
 狭い空間を有効活用させたら、ほんとにうまいjobin.さんです。

 松川さんの絵は安かった! さすがに2枚とも、赤丸シール(売却済み)が貼られていました。



2009年4月14日(火)-30日(木)10:30-22:00(日曜-20:00)、20日休み
ト・オン・カフェ(中央区南9西3 マジソンハイツ)

http://www.earthday-ezo.net/




・地下鉄南北線「中島公園」1番ないし2番出口から徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの」から徒歩7分
・中央バス「中島公園入口」から徒歩5分
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■下沢敏也陶展 -RE-BIRTH- (4月29日まで)

2009年04月28日 23時40分02秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 
Toshiya SHIMOSAWA is a potter artist lives in Sapporo.
He makes works like sculptures. His works are very powerful and impressive.

 札幌在住の下沢敏也さんの個展。
 陶芸家は道内にもたくさんいますが、オブジェやインスタレーションなどを道内外で精力的に制作・発表している存在といえば、下沢さんのほかにはいないでしょう。
 
 個展のほか、昨年は、日本を代表する陶芸家の鯉江良二さんや、札幌のベテラン造形作家阿部典英さんとの3人展を成功させたり、彫刻家などによる「北海道立体表現展」に参加するなど、幅広く活動しています。
 これまでは「風化」をテーマに、陶とは思えない巨大な作品で見る者を圧倒してきた下沢さんですが、今回は、むしろ、風化したあとの「再生」に焦点を当てているように感じました。

 会場の北半分には「RE-BIRTH 水の行方」「RE-BIRTH 光の行方」と題した作品。
 直径130センチの円形の鉄板に腐蝕液をかけ、その上に白い土を載せています。
 遠目には、火山湖がミルクをたたえているようにも見えますが、その手の「見立て」ではありませんね。


           

 土は焼いておらず、ひび割れが、風化とか、時の変化といったものを感じさせます。

 「もうちょっと腐蝕の色が出てくると思ったんですが」
と下沢さん。
 会期中に変化する作品を想定していたようです。
 白い土といっしょに置かれているのは、流木です。


           

 一方、ギャラリーののこり半分に展開しているのは「RE-BIRTH 森の行方」です。
 これまでの作品に比べるとやや小ぶりですが、18本の塔が、等間隔に並んでいます。ここでも白い土が使われています。




 反対側から見た「森の行方」です。
 カメラを床ぎりぎりに構えて撮りました。

 このギャラリーは、道路に面した側が大きなガラス窓になっている上、「森の行方」のある側も、すりガラスの窓がはめ殺しになっています。
 夜は作品が、両方の窓に反射して映り、会場全体でおもしろい効果をあげています。
 ギャラリーの本庄さんによると、昼と夜とで光の入り具合がぜんぜん違うのだそうです。


           

 入り口の左側、朱色の石を敷き詰めた庭にも、立方体を三つつなげたような作品が設置してあるので、お見逃しなく。


2009年4月17日(金)-29日(水)10:00-19:00(最終日-17:00)、火曜休み
ギャラリー創(中央区南9西6 地図F)

・市電「山鼻9条」から1-2分
・地下鉄南北線「中島公園」から5分
・ジェイアール北海道バス「南9西7」から2-3分


□下沢さんのサイト http://zawa32.com/

下沢敏也陶展-風化から森へ- (2008年8月)
交差する視点とかたち vol.2(08年7月)
「響韻と、在る。」石川亨信さんとの2人展(08年4月)
交差する視点とかたち 川上力三・阿部典英・下沢敏也(07年7月)
07年4月の個展
田村陽子さんとの2人展(07年1-2月)
下沢トシヤ陶展(06年12月)
西本久子さんとの2人展(06年1月)
下沢トシヤ陶展(04年6月)
北海道立体表現展(03年)
下澤敏也・多田昌代2人展(03年、画像なし)
下澤敏也・多田昌代2人展(02年、画像なし)
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2009年4月28日は7カ所

2009年04月28日 23時38分40秒 | つれづれ日録
 1dayカードを手に、出社前にぐるぐるまわる。

 バスで中島公園入口へ。

 公園でウグイスの鳴き声をことし初めて耳にした。

 ト・オン・カフェで、アースデイの関聨企画そのさきのカフェをちらっと見る。

 中島公園駅前からジェイアール北海道バス「山鼻環状線」に乗り、ギャラリー門馬アネックスで本田征爾展 -幻灯宇宙-(30日まで)。
 本田さんにマグロ調査船で撮った写真を見せてもらった。
 彼は北大水産学部の出身で、画家であると同時に、魚の調査にもたずさわっているのだ。

 坂をおりて、南11西22のバス停から円山公園駅へ。
 用もないのにマルヤマクラスの中を通り抜けてオリジナル画廊。つづいて青玄洞。清水しおりさんの陶芸はおしゃれだなあ。

 円山公園駅から地下鉄東西線で大通へ。
 アートスペース201。

 ここから石の蔵ぎゃらりぃはやしに行くためには、地下鉄でひと駅なのだが、その前後でかなり歩く。
 ふだんはめったにやらないのだが、タクシーをひろって、創成川沿いを一気に北上する。
 石の蔵ぎゃらりぃはやしではイラストの展覧会が開かれていたが、値段が高いのにおどろく。
 キヤノンギャラリーで第42回キヤノンフォトコンテスト入賞作品展

 以上、7カ所。
 展覧会の名称を書いた3つについては別項で書く。

 さて、あす29日は休日なので、10カ所ほどまわることになると思う。
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