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北海道美術ネット別館

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訂正、追記あり■1st Photo Exhibition of miyako カメラがくれた贈りもの みんな、ありがとう (2025年4月15~20日、札幌)

2025年04月19日 22時10分30秒 | 展覧会の紹介-写真
 「いい写真」ってなんだろう、ということを最近よく考えています。
 札幌で若林浩樹さんや渡邊真弓さんの教室に所属して、4年前から本格的に撮影を始めたという miyako さんの初の個展(友人ら11人の写真もいっしょに展示しています)。
※若林さんの名を誤って表記しておりました。申し訳ございません。訂正しました

 絶景や珍しい鳥が写っているわけでもないし、斬新なポートレートでもないけれど、ご本人の
「写真生活は楽しいよ!」
という心の声がそれぞれのプリントから聞こえてくるような気がして、見ていて思わず知らず笑顔になってくる、そんな写真展でした。
 だから、これは、筆者にとっては「いい写真」なんだなと思います。
 
 
 たとえば、上の段の右から2枚目。
 道内最古の公園とレトロな遊園地で知られる函館公園が桜で満開になっている情景です。
 そこに人の表情は写っていないけれども、遠くから家族連れの笑い声が響いて、見ているだけで幸せな気持ちになります。遠景の淡い海によって、その幸福感は何割増しかに感じられてくるようです。
 
 
 東京・六本木の新国立美術館を歩く女性を、ごく低い位置にカメラを構えてスローシャッターでとらえた一枚。
 最近のデジタル一眼レフカメラにはバリアングルのモニターがついていることが多く、このような撮影も以前にくらべると手軽にできるようになりました。
 今回の展示作の中では、とくに動きに満ちた力強い一枚です。

 miyako さんはもともとは出不精だったのだそうです。
 カメラを手にすることで、いろいろな場所へ出かけていくようになったとのこと。
 写真が暮らしの一部になると、日々の暮らしに豊かな厚みやふくらみのようなものが生まれてくるんですよね。なんだかよくわかるように思います。
 
 
 どのコーナーにも、ささやかなくふうがなされています。
 プリントの大小が、会場全体の良いメリハリになっています。

 どのプリントからも楽しさが伝わってくるような写真展でした。
 
※追記。誤解があるといけないので書きますが、miyako さんはけっしてしろうとではなく、それぞれの写真はきちんと撮れています。若林浩樹さんや渡邊真弓さんの単なる亜流であったら、ここで取り上げなかったと思います。


2025年4月15日(火)~20日(日)午前9時~午後7時(最終日5時)
札幌市資料館2階ミニギャラリー(札幌市中央区大通西13)

Instagram : @miyako_alacarte



・地下鉄東西線「西11丁目駅」から約290メートル、徒歩4分。「西18丁目駅」から約560メートル、徒歩7分
・市電「中央区役所前」から約420メートル、徒歩6分。同「西15丁目」から約430メートル、徒歩6分

・じょうてつバス「西11丁目駅前」から約330~390メートル、徒歩5分

・ジェイアール北海道バス、中央バス「教育文化会館前」から約230メートル、徒歩3分
(小樽、岩内方面行き都市間高速バス、小樽・手稲方面と札幌駅前を結ぶ快速・普通のバスの、全便が止まります=ただし北大経由小樽行きを除く)

・ジェイアール北海道バス「51 啓明線」(札幌駅前―北1西4―啓明ターミナル)で「大通西14丁目」降車、約350メートル、徒歩5分。この停留所から乗って終点で降りればギャラリー門馬へ直行できます

※駐車場はありません。周辺にコインパーキングが何カ所かあります


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