北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

マウレの庭 オホーツク小さな旅(81)

2013年06月30日 21時36分18秒 | つれづれ日録
(承前)

 5月26日の遠軽えんがる行きの続き。

 丸瀬布まるせっぷから、鉄道や国道が走っている湧別川沿いの谷間を離れ、山あいへと入ったところにある武利むりという地区に来ている。

 日本で唯一、森林鉄道が動態保存されている「いこいの森」公園からさらに上流側に集落があり、ホテル「マウレ山荘」があるというのは、正直言って驚いた。

 ホテルのある崖の下に、丹精した庭園がある。「マウレの庭」という。
 先ごろ紹介した、清水九兵衛「月簪」は、この庭のはずれに設置されている。







 庭からホテルや駐車場に上っていく階段の途中から見た風景。




 マウレ山荘で、昼食をとった後、温泉に入った。
 ちょうど遠軽町内の飲食店が協力態勢をとってアスパラフェアを開催している最中だったので、「遠軽産グリーンアスパラとホタテの自家製XOソース炒め」定食(1200円)を食べた。なかなかおいしい。

 マウレ山荘の良いところは、高級感を漂わせながらも、ふつうの町民を排除する空気がない点だと思う(そして、その点は、おなじ遠軽町内のノースキングにちょっと似ている)。

 温泉も良かったし、機会があったら泊まりに来てみたい。
 今回は、ここからさらに上流にある「山彦の滝」にも立ち寄ることができなかったし、再訪したい要素があれこれとあるのだ。





コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月29日(土)のつぶやき その3

2013年06月30日 00時53分20秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

@rutile_moe ははあ、このクライアントアプリケーションとは1文字違いですね~(^^;)


【おしゃまんべ毛がにまつり】
6月29日(土)・30日(日)
おしゃまんべ ふれあい公園
【まんべくんの出演】
29日 15:30~ 特設ステージ まんべくん写真撮影会
30日 14:00~15:00 特設ステージ まんべくん・リボンちゃん 写真撮影会

※長万部観光協会HPより

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 3 RT

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月29日(土)のつぶやき その2

2013年06月30日 00時53分19秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

借金は西武セゾンカードで返したそうですw RT @molen5panda 連勝ほー(^O^)/ QT @akira_yanai: \借金完済ほー!/ RT @takkyuyamick \はむほー/ #lovefighters

2 件 リツイートされました

. @kensyo0926 あまり難しいことはわかりませんが、「女性の自立」と「男はメシおごれ」って、そもそも矛盾してますよね(笑)。

3 件 リツイートされました

@kensyo0926 経済力がある方がおごればいいのだと思います。「おごってもらって当然」っていう顔をしてる人は、男とか女とかの以前の問題で、イヤだなぁ~。


ウィキペディア誕生から10年、実は高い信頼性 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News afpbb.com/article/enviro… @afpbbcomさんから
★読んだ。ネイチャー誌が調べたのは英語版でしょうね。日本語版は信用しちゃだめですよ。


おっしゃる通り。 RT @kensyo0926: @akira_yanai せっかく一緒に居るなら、補い合う関係が良いですよねー。お金に限らず(家事とかでも)「当然」と思ったら関係なんて上手く行かないだろうし、性差を物事の理由にするのはナンセンスだと思うのですけれどね。


今日から!!旭川エクスの2階で販売してます\(^o^)/ワラビモ、ダルマ商会グッズ(ミずタマ)
p.twipple.jp/vwFdw

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 4 RT

★「木村富秋展 心の色、変わりゆく形」彫刻像のような黒い人物に白、緑、青など色彩が印象に。(STV北2条ビル) ★「佐藤泰子展」は本日で終了。シンプルな形と色彩のパステル画。いつまでも、鮮やかな色彩が脳裏に残っています twitpic.com/cztkhh

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 1 RT

★CAI02開催中「下澤敏也・真月洋子・佐藤才子・高橋秀明・武田浪」展 印象に残る不思議な空間.
(~7月6日まで) ★越澤 満{回顧展}(~30日5時迄)自然の輝き、息を飲む美しい青。ほんとうに観て良かった絵画展。明日迄です。 twitpic.com/cztlx6

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 1 RT

ゴム(笑)。まあ写真集「北海道」に新潟の写真も入ってるしw RT @ya5u5hi_ito 続いて鉄(ゴム)的な視点から。キャプションには「Sapporo,1970」とあるが写っているのは6000形電車なので、1976年以降だろうね。 instagram.com/p/bJCDKftC9N/


@rutile_moe おやすみなさい。自分も早いから寝るかなあ~。


札幌【あす】道立三岸好太郎美術館開館記念日=6月30日(日)。無料開放(9:30am~入場4:30pm)。先着110人にオリジナルスイーツ「ロマンス製菓の海辺のグミ」プレゼント。午前11時から展示解説。 ow.ly/iUXBp

1 件 リツイートされました

札幌【あす】アニヴァーサリー・コンサート「ロマンティストの愛したチェロ」=6月30日(日)2pm、道立三岸好太郎美術館 ow.ly/iUXBp 無料。文屋治実(チェロ)、新堀聡子(pf)で、黛敏郎「チェロ独奏の為の「文楽」」、シューマンほか


釧路【あす】映画上映会「天才画家ダリ―愛と激情の青春」=6月30日(日)10am・2pmの2回、道立釧路芸術館(幸町4 kushiro-artmu.jp )ポール・モリソン監督、2008年、112分。無料。7月17日まで開催の「奇才・ダリ―版のグラフィズム展」関連行事

1 件 リツイートされました

東京・御茶ノ水【あすまで】笠見康大「骨 戻る 燃える」=6月8日~30日(日)11am~7pm(入場~6:30pm)、月曜休み、トーキョーワンダーサイト本郷(本郷2-4-16 tokyo-ws.org )。札幌在住の若手画家 @ykk_keimi


横須賀【あすまで】街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ=4月27日~6月30日(日)10am~6pm、横須賀美術館 www/yokosuka-moa.jp/ 石内都、北井一夫、高橋亜彌子、高橋和海、田村彰英、東松照明、浜口タカシ、藤田修、ホンマタカシ、森山大道、若江漢宇ほか


札幌【あすまで】名画の小品展vol.27 神田比呂子~パステル画と彫刻=6月1日~30日(日)10am~最終日~5pm、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 ow.ly/lxygb )。旭川在住のベテラン彫刻家。全道展会員


札幌【あすまで】●絵画サークルひまわり展●蘖の会展=6月25日~30日(日)10:30am~最終日5pm、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。蘖(ひこばえ)の会は日本画展


@ya5u5hi_ito それこそ本質的じゃないけど、青森県と確言できる写真あったっけ? それっぽい映画館の外観の写真はあったと思うけど…。ナンバープレートは必ずしもその土地の証明にはならないと思います。


「瀧口修造の「小樽」」 ブログを更新しました。瀧口修造展の続きです。ちょっと長いです。 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/e…

2 件 リツイートされました

札幌【週末まで】高橋靖子展―布と糸のドローイング=6月5日~30日(日)正午~6pm、火曜休み、ギャラリーレタラ(中央区北1西28 moma-place.jp )。江別在住のベテラン画家。日記をつづるように刺繍で生を紡ぐ。08年個展→ ow.ly/lxzzv


@ya5u5hi_ito ああ、バスなら確度は高いですね。わりと初めのページに、新潟交通のバスが混雑してる写真があるんですよ(笑)。


@ya5u5hi_ito ネガの整理がいいかげんなんじゃないかと思います(笑)。


森山大道「北海道」(6) blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/2…
★倉敷ナンバーの軽トラの背後に瓦屋根、なんて写真もあるのかw

1 件 リツイートされました

再掲 「絵になるシリエトク展」いよいよ明日です!一日かぎりの展示になりますよ~。知床と青空と絵! usinotumuji.blog28.fc2.com/blog-entry-192…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 3 RT

札幌から約420キロ。みんなおいで! wRT @siretoknote: 明日の「絵になるシリエトク展」のため会場の知床自然センターで設営作業。知床財団の皆様遅くまで有難う…。明日は午前十時からイベント開始です。絵は全て展示しました! photozou.jp/photo/show/168…

1 件 リツイートされました

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月29日(土)のつぶやき その1

2013年06月30日 00時53分18秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

いよいよ来週からです!よろしくお願いします! 松浦進展-cryptic- 開催期間:7月1.2.3.-8.9.10(月.火.水曜のみ開館)
am10:30~pm15:00 会場・企画/黒い森美術館、北広島市富が岡509-22 駐車場有 ドライブがてらに是非遊びにきてください。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 6 RT

おはぶうございます。休日の解放感と、やらなきゃいけないことの多さと。


けさも寒くてふとんから出たくない。だけど、ようやく青空が見えてきた。良い週末になりますように!


テレビをほとんど見ないので、個人的には #あまちゃん のことはどうでもいいのだが、これを機に大友良英さんに注目が集まり、サントラ以外のCDを買ってみようかという人が現れ、聴いてみたら「じぇじぇ!」と驚きつつもノイズミュージックにハマる人が増えれば、もうこれは素晴らしいよねw

2 件 リツイートされました

全くわからない(笑)ので、とりあえず紅白で大友さんにターンテーブルをギーギー鳴らしてもらいましょー! RT @sonic_fighter: @akira_yanai あまちゃんオールスターズの紅白出演がみたいっ!


北見【開催中】小川研・渡辺良一2人展 立体と平面のコラボレーション=6月26日~7月2日(火)9:30am~5:30pm(最終日~2pm)、NHKぎゃらりー(北斗町2)渡辺さん昨秋個展→ ow.ly/mbdTV ow.ly/mbdTW

1 件 リツイートされました

メモ。美術手帖1964年8月号「タケミヤ画廊と瀧口修造」。みすず79年10月号。


ぼくは影像の詩的解決を信じている。ぼくは超現実主義を通して、詩と絵画とが握手するだろうということを、さらに確信している。(瀧口修造「超現実主義絵画の方向について」1935年)

4 件 リツイートされました

今日は、エリック・ドルフィー (Eric Dolphy)の命日。1964年6月29日没。享年36でした。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 46 RT

川村記念美術館。マーク・ロスコの部屋、バーネット・ニューマンの部屋、どちらも、禅寺の石庭で黙って頭の中で禅問答するのに似ている。目を閉じても、ロスコはすごい閉塞感、ニューマンはすごい開放感。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 1 RT

FM文化情報●斉藤恒子~藍色の風~
2013年6月29日(土)~7月3日(水)
午前10時~午後6時 *最終日は午後5時迄  会場:うけかわギャラリー (帯広市大通南9丁目19 受川3階)blog.obnv.com/flowmotion/#en… #mtfm #yunity

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 2 RT

中島二塁打、ダイカンタイムリーで追加点! いい流れですなぁ~。#lovefigters

1 件 リツイートされました

ワイルドピッチって「なんかきた」っていうの?ww #lovefighters


露口啓二写真集 ICANOF2009 豊島重之 amazon.co.jp/dp/4903301044/… @AmazonJPさんから 帰省の際寄った古書店にて購入。この人や米田知子さんのような、一つの場所に存在する現在・過去・未来を激しくイメージさせる写真が大好きです。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 2 RT

大引走者一掃 キタ━━━(゜∀゜)━━━!! #lovefighters きょうドームに行った人は楽しいだろうなあ。うひゃひゃ。


くすみ書房にたくさんのあたたかな応援の声、本当にありがとうございます。まだ確定ではないのですが、ひとまず6月いっぱいで閉店にはならないと思われます。店舗の方にもたくさんのお客様にご来店いただいており、父も奮闘しておりますので、今はお見守りくだされば幸いです。

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 45 RT

とりあえずホッとしました。 RT @ErikaKusumi くすみ書房にたくさんのあたたかな応援の声、本当にありがとうございます。まだ確定ではないのですが、ひとまず6月いっぱいで閉店にはならないと思われます。

1 件 リツイートされました

しかしまだ油断できない状況のようなので、引き続きご声援をいただければ幸いです。いずれ店が落ち着いた頃に、父から状況の説明があると思います。なにとぞ、よろしくお願いいたします。kusumierika.com/shobouplus/ #くすみ書房

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 21 RT

#lovefighters これがクリノミクスだ!! 借金10完済!! 
クリノミクス3本の矢
①翔・光夫ら若手世代の成長戦略
②大胆な起用(金融?)緩和
(大谷二刀流・稲葉左翼、満塁宮西、打席途中ホフ代打等)
③機動的な一丸野球
(内外野の堅守・ツナグ打線・救援陣の接戦粘投)

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 27 RT

「■詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム (2013年5月18日~6月30日、小樽)」 ブログを更新しました。 goo.gl/CQrAa

4 件 リツイートされました

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

瀧口修造の「小樽」

2013年06月29日 20時59分09秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前。■詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム (2013年5月18日~6月30日、小樽)の続き。長文です)

 もとより超現実主義と感傷とは相容れないものであろう。秩序の顛覆てんぷく霍乱かくらんを図る超現実主義にとって、感傷性はあまりにブルジョア的だからだ。
 それにしても、このブログ記事と同じ題で、巖谷國士氏が「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」展の図録巻頭に寄せた一文を読み、そしてこの図録全体を読み直してみると、個人的には、瀧口修造やシュルレアリスム全体を客観的に論じることなどはもうどうでもよくなってきて、いろいろな思いがどっと押し寄せてくるのだった。

 巖谷氏は一昨年も札幌芸術の森美術館のすばらしい展覧会「森と芸術」のために北海道を訪れ講演しておられた。
 瀧口展の図録には、次のようにある。

 私はそのころ(1969年、瀧口が「自筆年譜」を書いていた時分:引用者註)に聞いた話の細部をおぼえているわけではない。ただ、故郷の富山の生家から望まれる雪の平原と、とくに青春期の2年間をすごした小樽の白く凍った坂道の話だけは、はっきり記憶にのこっている。
 その後に私が幾度も小樽をおとずれるようになったのはそのためでもある。冬の小樽の坂道をさまよい、夏には蘭島海岸を経て余市へ出たり、戦前(ママ)からの喫茶店「光」で時をすごしてから根室行の鈍行夜行列車に乗ったりした1970年代の私の北海道旅行は、瀧口さんとの話がきっかけだったのではないかと思う。


 巖谷さん、若い頃、小樽に来ていたのか…。


 瀧口修造が青年時代、シュルレアリスムに傾倒する前は、ウィリアム・ブレイクに惹かれていたようだ。
 ちなみに、関東大震災の折、彼が持って逃げたよみさしの本は、ウィリアム・モリスの“News from Nowhere”(邦題「ユートピアだより」)であったという。
 ブレイクもモリスも、おそらく「白樺」経由だったのだろうと巌谷さんはみている。
 瀧口修造と、人道主義の白樺派とは、意外な結びつきな感もあるが、明治末から大正にかけて青春を過ごした世代にとって「白樺」からの影響はむしろ当然だったようだ。

 社会に対する不満、あるいは変革への志向を抱く者が、どうしてマルクス主義(小樽といえば小林多喜二!)に走らず、ブレイクだったのかとも考えたが、日本でマルクス主義が猛威を振るったのは、関東大震災から1930年代初頭にいたるほんの数年間に過ぎず、その後は官憲に大弾圧を食らったのだから、瀧口は世代的に合わないのであった。
 瀧口のブレイクへの傾倒はけっして生半可なものではない。「山中の分教場のようなところで代用教員をして子供を相手に一生を送る決心」というのは、文学を捨てた決意の強さを物語って痛々しさを漂わせるが、それも、ブレイクの「無垢」への憧れがあったのではないか。
 瀧口青年は小樽でペスタロッチ(教育学の聖書ともいわれる「隠者の夕暮」の著者)も読んでいたというから、教育への志向は本物だったのだろう。(なんだか、ふと、ウィトゲンシュタインを思い出してしまった。20世紀最大の哲学者のひとりは、第1次大戦に従軍した後、小学校の教師をしていたのであった)

 瀧口修造はこの北海道行について、ほかのところでは「彷徨」「放浪」ともいっている。おそらく小樽を拠点に幾度か旅をしたのではなかろうか。「自筆年譜」の2年後の項に、「当時ようやく北見の一農場に格好な仕事を見つけたが、結局、姉らの説得に従い、不本意ながらも四月上京、慶応大学に再入学する」とあるのは、そうした職さがしの旅がつづいていたことを暗示するようにも思える。


 いま北見に住んでいる筆者は、このくだりで驚いたが、当時は北見市は、市制施行前で、野付牛 の つけうし町と呼ばれていた。ここでいう北見とは、網走などを含む、いまのオホーツク地方全体を指す言葉であった可能性が高い。


 続いて、巖谷さんは、瀧口修造の初期のテキスト「冬」を手がかりに、小樽時代の暮らしや心理を読み解いていく。
 ここまできて筆者はたまらず、「可能な限り、リアル書店を応援するため、ネット通販は利用しない」という自らの方針を覆し、amazon で「瀧口修造コレクション 11」(みすず書房)を註文してしまった(古書で2210円だった)。
 「冬」の全文は図録にも引用されているが、やはり縦書きで読みたかったし、この「11」には、当時の「地球創造説」「超現実主義の動向」といった重要なテキストが軒並み収録されているのである。

 この「冬」は、本で4ページほどの短い、散文詩のような文章である。

 締めくくりは、こうだ。

 寒さが増して、日が落ちた。北の方で、ミケランジエロの絵のやうな大きな腕の雲が一本、ほの暗く延びてゐた。夕焼けを本統に見物した喜びに満ちて室に帰つた。彼は子供のやうにころころになつてゐた。



 また、この自筆年譜には書かれていないのだが、巖谷さんによると、瀧口修造は小樽を離れて慶大に再入学した2年度の1927年、また小樽を訪れて、蘭島らんしま海岸で、ブルトンのシュルレアリスム宣言や、ブルトンとスーポー合作の「磁場」などに取り組んでいたという。小樽の夏でフランス語をものにしたのだ。すごいな。
 ちなみに、巖谷さんはふれていないが、小樽市街と蘭島の中間にある集落が塩谷しお や で、多喜二とならぶ小樽ゆかりの文学者である伊藤整の故郷である。

 いささか「ひいきの引き倒し」的な言い方をすれば、瀧口修造がシュルレアリストとして自らを成り立たしめた場所が、まさに小樽だったとはいえないだろうか。

 1939年4月。
 瀧口が慕っていた姉が小樽で病気のため歿する。
 これ以降、瀧口修造が小樽を訪ねた記録はない。

 「第二の故郷」は、記憶の中の存在になったのだろう。


 さて、巖谷さんの文章は、三岸好太郎へと続く。
 三岸の異母兄は厚田の出身だから、彼が海に行くときは、小樽の方角ではなく、石狩の方角をさしたのではないかと思われ、蘭島には行っていないような気がする。それはさておき、なんと瀧口修造とおなじ1903年12月生まれで、命日の7月1日というのもふたりはおなじというから驚きである。

 三岸は、独立展に、貝殻をテーマにした絵(遺作)を出品していた。
 それは、おそらく福沢一郎経由でシュルレアリスムから影響されたのだろうと思われるが、その展覧会について瀧口が批評を書き、三岸にもふれているのである。

 こんなところでも、瀧口が北海道とつながっているとは!
 貝殻は、瀧口の詩に頻発する語であり、イメージであることを、巖谷さんが指摘しておられる。

 そういえば、三岸にもふしぎな散文詩の創作がある。
 どこかで、瀧口の詩を目にしていた可能性はありそうだ。



 この巖谷さんのテキストは、次のような回想で締めくくられる。

 第二次大戦中に亡命先のニューヨークで発表された『シュルレアリスム第三宣言、か否かへの序論』の冒頭に、アンドレ・ブルトンはこんなことを書いていた。
 「おそらく私のなかにはがありすぎるので、全面的同意をするような人間にはけっしてならないだろう。」
 いつのことだったか、私は瀧口さんの書斎で、この言葉に共鳴するかどうか尋ねてみたことがある。富山という雪国で生まれ育ち、小樽という雪国を第二の故郷とした日本のシュルレアリストから、なにかひとこと聞きだしたかったのだと思う。
 滝口さんははにかむように笑ってなにも答えなかった。どこか遠くを眺めているような目だった。


 北見へ帰る長距離バスの車内で、このくだりを読んで、不覚にも涙がこぼれた。
 理由は分からない。
 ただ、小樽というマチ自体がもっている巨大ななつかしさと、姉の死と軍国主義と空襲の暗い谷間の時代を過ごした瀧口の思いとが、ないまぜになって自分に押し寄せてきたかのようだった。


コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

■詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム (2013年5月18日~6月30日、小樽)

2013年06月29日 16時58分28秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 瀧口修造(1903~79)は、日本のシュルレアリスムの歴史で、伝説的な人物であった。少なくても自分にとっては。
 戦前からブルトンやデュシャンと文通し、翻訳書を出し、シュルレアリスム国際運動の日本支部代表のような存在だったのである。
 さらに、戦後は新聞や雑誌で展覧会評などを書く評論家としても幅広く活躍し、晩年には独特の絵画小品などの制作に取り組んでいた。さらに、今回の展覧会ではじめて知ったのだが、戦前を中心に詩作品がかなりある。

 というわけで、詩(文学)と美術の間を架橋する人物としてこれほどの人物は、そうそう見当たらない。
 おなじ建物に入っている小樽の文学館と美術館の同時開催展の対象にふさわしいといえるだろう。

 そして、これまで筆者は知らなかったし、一般的にもほとんど知られていないと思うのだが、瀧口修造にとって、小樽、そして北海道は「第二の故郷」とでも言うべき、大切な土地なのであった。
 両親を失い、関東大震災で学資も絶えて慶応義塾大をいったん退学した瀧口は20歳のころ、姉を頼って一時、小樽に住んでいたのだ。
 瀧口の姉は花園小の前で文房具店を営んでいたという。

 今回の展覧会のみどころは、クレーやエルンストなどの実作がたくさん来ていることや、瀧口の詩の自筆原稿などが展示されていること、瀧口がヴェネツィアビエンナーレのために欧洲に長期滞在した際の写真や資料などが並んでいることなど、さまざまあるが、やはり最大にすごいところは、瀧口が空想していたオブジェの店「ローズ・セラヴィ」(命名者はデュシャン)について紹介しつつ、戦前の文房具店をも、一角に再現しているところではないか。
 もとより、当時の資料があるわけではないから、文字通りの「再現」ではない。札幌・狸小路にある、これまた奇跡のように役に立たないものばかりが売られている(急いで言いますが、これはほめ言葉です)古道具屋「十一月」の協力を得て、昭和初期にこういう文具店が小樽にあったのではないかと思わせるような店が、文学館の中にできているのだ。ガラス戸をあけて入ることはできないけれど、ガラス越しに、クレヨンや糸、よくわからない紙片などが、古めかしい戸棚に積まれているのが、見える。

 晩年のシュルレアリスティック的な夢「ローズ・セラヴィ」が、北国に実在した美しい姉の営んでいた文具店と、ひそかにつながる。
 この事態を目の当たりにしたときの感動を、いったいどう表現したらよいだろうか。

 しかし、筆者がもっとも驚嘆し、感動したのは、図録の巻頭に掲載された巖谷國士さんの文章だった。


 
2013年5月18日(土)~6月30日(日)
市立小樽文学館市立小樽美術館(色内2)



・JR小樽駅から約700メートル、徒歩9分
・中央バス・ジェイアール北海道バスの「高速おたる号」で「市役所通」降車、約690メートル、徒歩9分

一般 1000(800)円、高校生 500(400)円、障がい者・中学生以下 無料
小樽市内の高齢者 500(400)円
( )内は20人以上の団体



7月13日~9月23日 岩手県・萬鉄五郎記念美術館

10月3日~27日 山形県・天童市美術館

11月3日~12月23日 栃木県・足利市立美術館
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月28日(金)のつぶやき その3

2013年06月29日 00時53分45秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

札幌●宮沢克忠絵画展「心の彩り」=7月22日(月)~28日(日)10am~10pm(土~7pm、最終日~5pm)、カフェギャラリー北都館(西区琴似1の3 r.gnavi.co.jp/h035200/ )。帯広在住の美術文化会員・新道展会員

2 件 リツイートされました

札幌●アトリエルートスリー展~魔女と猫の世界~●風の彩・本田滋絵画展「夏彩の北街」=7月30日(火)~8月4日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー。本田さん09年個展→ ow.ly/mryuV


以上で、北海道の美術情報ツイートのうち、新着分の発信を終わります。皆さんのギャラリー回りの参考になれば幸いです。


twitpic.com/cznace - 曇天が続く北見の常呂川河川敷。夏が来ない…。

2 件 リツイートされました

@akira_yanai 告知ありがとうございます!大変励みになります。紙とネットの両立で頑張ります

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 1 RT

ニジンスキーの動画は存在しないと言われていたが最近発見されたのがたしかこれですね。牧神の午後。これを超えるバレエ・ダンスは存在しないのでは。@Eris_Inko 今朝もニジンスキー。低血圧症の人にぴったりのおめざ。
youtu.be/Vxs8MrPZUIg

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 166 RT

.@mtcedar1972 さんの「これが第二次世界大戦前のアジアの地図です(キリッ→間違いだろ常考」をお気に入りにしました。
★「間違えました、ごめんなさい」がいえない人は、悲しいね。 togetter.com/li/439183


ぜひそれを作品にしてください。 RT @guuteimoku そういえば今日昼寝したら、すごいきれいな水の湖で脱走した牛たちが泳いでいるっていう夢を見た。


クロアチアの加盟でEUは28か国体制となる。クロアチアはEUに加盟できるほど安定してきたといえるが、民族間のわだかまりはなお解決していない。記事中の幼稚園もその一例だ。
「EU:クロアチア加盟へ 民族和解への挑戦」 『毎日新聞』
mainichi.jp/select/news/20…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 1 RT

毎日新聞、この記事は必見。ポイントを的確に押さえつつ、7.14の反レイシズムデモにも触れている。ことに最後の三行にグっときた。(上)と併せてぜひ読んでほしい。mainichi.jp/area/news/2013… 『ヘイトの現場から:/下 カウンター活動、現場で抗議 「対話を」思い届くか』

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 6 RT

案内状は来てないが、紹介しておきたい個展が一つ。2010年、77歳で死去した越澤満さんの回顧展が札幌のスカイホール(大丸藤井セントラル7階)で30日まで開催中。 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/9…

1 件 リツイートされました

索漠とした孤独感と、凄みを感じさせる、北海道の風景画。越澤滿さんの絵をじっくり見る機会は、今後しばらくないだろう。30日まで、札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階スカイホール。

1 件 リツイートされました

小樽の文学館と美術館が開いている瀧口修造のシュルレアリスム展、いよいよ今週末まで。あす中にブログを書いてアップしなくては…。


道内の美術、文学クラスタは、今年これを見ないで何を見に行くというのだ。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月28日(金)のつぶやき その2

2013年06月29日 00時53分44秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

札幌【あすまで】佐藤泰子展 finish さくらさくら 波立つ=6月24日~29日(土)10am~最終日5pm、札幌時計台ギャラリー。 ow.ly/lZJNU 09年個展→ ow.ly/lZJNV 自由美術会員。光のようなパステル画


札幌【週末まで】佐藤泰子展 finish さくらさくら 波立つ=6月24日~29日(土)10am~6pm(最終日~5pm)、札幌時計台ギャラリー ow.ly/lZJDj 。札幌のベテラン画家。自由美術会員。網膜に写った光のようなパステル画

1 件 リツイートされました

「「シリエトクノート」と【告知】絵になるシリエトク (2013年6月30日、斜里ウトロ)」 ブログを更新しました。 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/2…

3 件 リツイートされました

たいへん遅れましたが、北海道の美術情報ツイートのうち、新着分をこれから順次流します。20本ほどあります。TLを占拠してしまうかもしれませんが、ご了承ください。拡散のほど、今週もよろしくお願いします。


札幌●駒澤千波展 ゆめとうつつのあいだ=6月11日(火)~7月31日(水)9am~5pm、土日祝休み、北海道文化財団ART SPACE(中央区大通西5 大五ビル3階 haf.jp )。日本画,
水彩。 chinakoma.web.fc2.com?

1 件 リツイートされました

札幌●神田一明風景画展=7月1日(月)~7日(土)10am~10pm(土~7pm、最終日~5pm)、カフェギャラリー北都館(西区琴似1の3 r.gnavi.co.jp/h035200/ )。旭川在住の行動美術会員・全道展会員のベテラン

1 件 リツイートされました

石狩●佐藤武小品展=7月1日(月)~30日(火)10am~6pm、水木休、ギャラリー&カフェ チニタ(厚田区望来475)。厚田にアトリエを構える画家。悠久の時をたたえる風景画 ow.ly/mrH1Y 07年個展→ ow.ly/mtkIf


札幌●名画の小品展vol.28 李鉄君~水墨画・墨彩画=7月1日(月)~31日(水)10am~10pm(土日~7pm、最終日~5pm)、カフェギャラリー北都館 r.gnavi.co.jp/h035200/ 。ハルピン生まれ、札幌在住。li-tiejun.com


札幌●The group 象(show) exhibition "prologue"=7月2日(火)~7日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー。竹津昇 @toledo817 、田仲茂基、西村司、川上直樹の4氏によるグループ結成記念展。絵画

1 件 リツイートされました

札幌●京の絞り職人展=7月2日(火)~6日(土)10:30am~6:30pm(最終日~2pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)


長野県中野市●荒井善則展「空間を巡る―水曜日の夜」=7月3日(水)~8月28日(水)10am~4pm、アートミュージアム・まど(中央2)。一般400円、中高生200円。旭川拠点の作家のインスタレーション、オブジェ、版画。2011年→ ow.ly/mrJd0


札幌●三大学合同写真展=7月4日(木)~9日(火)10am~7pm(最終日~3pm)、アートスペース201(中央区南2西1 山口中央ビル)。札幌学院、北星学園、酪農学園の3大学写真部による展覧会

1 件 リツイートされました

札幌●JRタワー・アートプラネッツ・グランプリ展=7月5日(金)~28日(日)10am~7pm(入場~6:30)、期間中無休、プラニスホール(中央区北5西2 エスタ11階)。高校生以上300円。伊藤貴美子、澁木智宏、カトウタツヤ @katoh_tatsuya ら新鋭25氏

3 件 リツイートされました

長野市●朴光烈 Park Kwang Yul●尹東天 Yoon Dongchun=7月7日(日)~15日(日)1~6pm(最終日~2pm)、イーエヌギャラリー(稲葉千代田161)。道内にもなじみの深い韓国作家2人。7日5時からオープニング


札幌●菅原美穂子パステル画展「蒼の中へ=7月8日(月)~14日(日)10am~10pm(土~7pm、最終日~5pm)、カフェギャラリー北都館(西区琴似1の3 r.gnavi.co.jp/h035200/

1 件 リツイートされました

札幌●北海道日本画会(北日展)創立記念展●早川敏之 cyann handmade Collection=7月9日(火)~14日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)


札幌●クマガイミキ写真展 旅花暦 タビノハナゴヨミ=7月9日(火)~20日(土)10am~7pm(土曜~5pm)、日祝休み、札幌アリアンス・フランセーズ(中央区南2西5 南2西5ビル2階)。 kumagaimiki.com 旅で出会う景色。それは一期一会の繰り返し。


帯広●浮島に星ふる 守屋美保=7月13日(土)~10月12日(土)11am~6pm(ラストオーダー5:30)、六花亭西三条店2階喫茶室(西3南1)。六花ファイル第3期収録作家作品展


札幌●一に帰す 書・坂本大雅 染・斎藤洋=7月13日(土)~20日(土)11am~6pm、会期中無休、ギャラリー門馬(中央区旭ケ丘2 g-monma.com )。

1 件 リツイートされました

札幌●加藤祐子展 コンビニ幟に 愛は残っているか=7月15日(月)~21日(日)10am~6pm(最終日~5pm)ギャラリー門馬ANNEX g-monma.com 小樽在住の染織作家。11年個展→ ow.ly/mrzAC


札幌●添田惠子オリジナルカレンダー原画展「心の彩り」=7月15日(月)~21日(日)10am~10pm(土~7pm、最終日~5pm)、カフェギャラリー北都館(西区琴似1の3 r.gnavi.co.jp/h035200/ )。犬、ネコのイラスト20点余

1 件 リツイートされました

札幌●札幌医科大学美術部イリス会OBと仲間展=7月16日(火)~21日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)


札幌●本庄隆志展 いのちをえがく=7月19日(金)~8月8日(木)10am~5pm(最終日~4pm)、日曜休み、ギャラリー山の手(西区山の手7の6 gallery-yamanote.jp )。後志管内倶知安町在住


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月28日(金)のつぶやき その1

2013年06月29日 00時53分43秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

今週の土曜日(29日)はサンクスデーです!本館、記念館共に入館が無料となります。この機会に是非とも足をお運びください。開催中【柿﨑均展-光のかたち-】10:00~17:00まで/ウランガラスによる幻想的なインスタレーションが魅惑の世界へお連れします◇

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 5 RT

@AKIRA1982PAIN02 なんだか、いまストーブつけたら、「負け」っていう気がするんですよ、なんとなく。


@izumiokumura ありがとうございます! 週末は天候が回復しそうです。


清龍ってまだあるんだ、懐かしい…w RT @tsuda: 今度木曜夜に一休か清龍で早稲田生オフしましょう。あ、7/7RT @misou_toka @tsuda そうなんですか!寡聞にして知りませんでした。てっきり早稲田にくる機会は不定期にある講演が中心なのかと思ってました!


おやすみなさい。オホーツクで週末を休日として過ごすのも今週末が最後なのかと思うと、いささか感慨深い。


札幌【今晩】下沢敏也 真月洋子 佐藤才子 高橋秀明 武田浪 オープニングトークセッション=6月29日6pm、ギャラリー門馬& ANNEX(中央区旭ケ丘2 g-monma.com )。ゲストは関西の美術評論家、太田垣實さん。司会はギャラリーオーナー大井恵子さん

1 件 リツイートされました

本来なら昨晩ツイートするはずの、北海道の美術情報の新着分ですが、準備作業がまだ完了しておりません。なんとか本日中にはツイートできるよう頑張ります。


下沢敏也さんが関西の美術家と異業種バトル?的な展覧会を、札幌市内の2会場で始める。今晩、ギャラリートークもあるのだが、そのおしらせ記事も至急ブログにアップしなくては…。


@tsumamigui_ まあ、Twitterやめるわけじゃないんで、今後ともよろしくお願いします。「なんだ、札幌か~」とリムらないでくださいね(笑)。


「【告知】下沢敏也さんのグループ展、2カ所で開催 (2013年6月29日~7月7日/6月28日~7月6日、札幌)」 ブログを更新しました。本日スタートです! きょう、あす、トークセッションもあります。 goo.gl/kcBbB

1 件 リツイートされました

今週末「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム展」の会期が終了します!

まだご覧いただいていない皆様、特別展「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム展」は今週末6月30日(日)で終了します。... fb.me/Pk1sCRyD

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 6 RT

公園日和になりそうな明日はこれ!

『Oto to tabi Picnic! in 百合が原公園』
13:00~16:00 入場無料
青空教室/isobeck!(スモゥルフィッシュ)/なかにしりく
空間装飾 こんのあきひと
BGM 豊平レコード

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 6 RT

宮崎駿氏は新作「風立ちぬ」企画書の中で「この種の映画に会議のシーンが多いのは日本映画の宿痾である。」と述べている。しかしこれは、日本映画の宿痾というより、日本社会全体の宿痾ではないのか。 kazetachinu.jp/message.html

2 件 リツイートされました

前にも撮った一枚 @ 北海学園大学 豊平キャンパス instagram.com/p/bGZopwNC2q/

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 2 RT

もうすぐ7月というのに、どうしてこんなに寒いんだろうか。 instagram.com/p/bGelqjM9P3/


札幌【あすから】下沢敏也 楠秀男 草間喆雄 武田浪=6月29日(土)~7月7日(日)11am~7pm(最終日~6pm)、月休、ギャラリー門馬& ANNEX(中央区旭ケ丘2 g-monma.com )札幌在住の陶芸家下沢さんがあかり、ファイバーアート、陶と競演


札幌【あす】下沢敏也 真月洋子 佐藤才子 高橋秀明 武田浪 オープニングトークセッション=6月29日6pm、ギャラリー門馬& ANNEX(中央区旭ケ丘2 g-monma.com )。ゲストは関西の美術評論家、太田垣實さん。司会はギャラリーオーナー大井恵子さん


札幌【あすから】所蔵品展第2期+特別展示 絵からとびだしておいで!=6月29日(土)~9月8日(日)9:30am~5pm(入場~4:30pm)、月曜休み(7月15日は開館し翌日休み)、道立三岸好太郎美術館 ow.ly/iUXBp

1 件 リツイートされました

空知管内栗山町【あすから】初夏祭 のんのさんの縁日=6月29日(土)1~7pm、30日(日)10am~4pm、大聖寺(継立)。29日3:25pmからキリガミスト千陽さんのパフォーマンスのほか、ライブ、ジャグリングなど


後志管内岩内町【あす】鼓動する日本画 ギャラリートーク=6月29日(土)1:30~2:30pm、木田金次郎美術館 kidakinjiro.com 蒼野甘夏、朝地信介、紅露はるか、西谷正士、平向功一、吉川聡子。一般500円、高校生200円、小中生100円


札幌【あすまで】●西村一夫展●佐藤泰子展●木耀会展●第28回ハマナス会展●第13回KOPSC絵画展=6月24日(月)~29日(土)10am~6pm、札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 ow.ly/kb9AP


東京・九段下【あすまで】「四者四様」つちもの、旬の4人展=6月19日~29日(土)11am~7pm、暮らしのうつわ花田(九段南2-2-5 九段ビル)。北海道の土で、黄粉引などを作る旭川の工藤和彦 ow.ly/mba91 、志村睦彦、八木橋昇、山田洋次


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「シリエトクノート」と【告知】絵になるシリエトク (2013年6月30日、斜里ウトロ)

2013年06月28日 21時11分26秒 | 展覧会などの予告
 インターネットの普及とともに衰退するといわれていた雑誌が健闘しています。とくに、リトルマガジンとかミニコミと称され、近年は「ジン」ともいわれる少部数雑誌が活況を呈しているのが興味深いです。

 「小さな発見、わたしの知床。」を副題に掲げ、オホーツク管内斜里町の女性グループが編集・発行している「シリエトクノート」もそんな魅力的なジンのひとつ。2011年に創刊されました。「シリエトク」は、アイヌ語の「地の果て」の意味で、知床の語源といわれています。
 いちばん最近出た第7号の特集は、「絵になるシリエトク」。
 斜里とその近傍に住む女性5人の画家を取り上げ、作品やインタビューを掲載しています。
 その5人とは、

あかしのぶこ(斜里)
冨田美穂(小清水)
塩川裕子(斜里)
佐藤舞子(斜里)
清水晶子(網走)

 筆者は、版画家の清水敦さんのご夫人で植物画のベテランでいらっしゃる清水さんと、牛の巨大な木版画に取り組んでいる冨田さんについては知っていましたが、残る3人については全く無知でした。すみません。
 あかしさんは、絵本などを手がけ、塩川さんは斜里高校の美術講師、佐藤さんは知床財団職員で絵やイラストを制作しているそう。

 このほか、明治24年生まれで、大正末から戦後にかけて斜里に住んだ日本画家、吉積長春よしづみちょうしゅんについて紹介したページもあります。
 このエリアでいえば、小清水に川畑摩沙子さんがいますが、この号ではとりあげられていません。


 ところで、今号で取り上げた画家の作品を展示する「絵になるシリエトク展」が、30日(日)午前10時~午後4時、知床自然センター(斜里町岩宇別531)で開かれます。
 主催は、知床財団、ユートピア知床、シリエトクノート編集部。

 ブログによれば

「バックナンバー含めたシリエトクノートの展示販売や知床財団職員による大型紙芝居の上演、ウナベツ岳メーメーベーカリーによる出張カフェを予定しています。さらにワークショップとして、「知床の動植物スタンプ押し放題のオリジナルグッズ作り」(有料)もあります」

とのこと。

 札幌からは420キロ程度ですし、観光するところはたくさんあります。訪れてみてはいかがでしょうか(遠いか…)。  
 朝7:21札幌発の特急オホーツク2号で、網走で普通列車に乗り換え、知床斜里で路線バスに乗り空ければ、午後3:20に着きます。夜行バスもありますよ。
 

□ブログ http://sir-etok-note.jugem.jp/
□ツイッター https://twitter.com/siretoknote




札幌-知床ウトロ間の長距離バス「イーグルライナー」
斜里バス(網走―ウトロ間の路線バスあり)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

【告知】下沢敏也さんのグループ展、2カ所で開催 (2013年6月29日~7月7日/6月28日~7月6日、札幌)

2013年06月28日 15時31分42秒 | 展覧会などの予告
 札幌在住の陶芸家で、立体造形やインスタレーションにも果敢に取り組んでいる下沢敏也さん。
 道内ではこの分野(陶によるインスタレーション)の第一人者といえるでしょう。
 発表では、個展よりも、他分野や本州の人と組んでグループ展を活発に企画・開催しています。

 今回は、2会場で同時開催。
 このうち、高橋秀明さんは小樽在住の詩人ですが、ほかは本州在住の作家です。

 さらに、各会場とも初日夜、京都新聞の美術担当記者として関西圏の美術シーンを見続けてきた評論家、太田垣まこと氏を招き、出品作家によるオープニングトークセッションを行います。
 CAI02は、28日午後7時から。司会はCAIの端聡さん。
 ギャラリー門馬では、29日午後6時から。司会は、ギャラリー門馬のオーナー大井恵子さん。 


「FLASH BACK 扉がある地下風景」
下沢敏也 真月洋子(写真) 高橋秀明(詩) 佐藤才子(美術) 武田浪(陶)



 
6月28日(金)~7月6日(土)午後1時~11時(最終日~午後6時)、日曜休み
CAI02 (中央区大通西5 昭和ビル地下2階):地下鉄東西線大通駅の西端「1番出口」直結




「古今往来」
下沢敏也 楠秀男(あかり) 草間〓雄(ファイバーアート) 武田浪(陶)

(〓は「吉」を左右に並べた字)

6月29日(土)~7月7日(日)午前11時~午後7時(最終日~午後6時)、月曜休み
GALLERY門馬 & ANNEX (中央区旭ケ丘2)



・地下鉄東西線「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「循環10 ロープウェイ線」に乗り「旭丘高校前」降車、約130メートル、徒歩2分
・「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「円13 旭山公園線」に乗り「界川さかいがわ」降車、約500メートル、徒歩7分
・「円山公園」駅バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」「円11 西25丁目線」「循環11 ロープウェイ線」に乗り、「啓明ターミナル」降車、約800メートル、徒歩10分

・地下鉄南北線「中島公園」「幌平橋」から、ジェイアール北海道バス「循環13 山鼻環状線」に乗り「旭丘高校前」降車




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月27日(木)のつぶやき その2

2013年06月28日 00時53分55秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

旭川【開催中】飯野和好 妖怪展=6月22日~8月25日(日)10am~6pm、月火休み、ギャラリープルプル(7の8 kawauso-club.com )。河童、天狗、ぬりかべなどが大集合。絵本「妖怪図鑑」「妖怪絵巻」(童心社)の原画展。7月27日、トーク&サイン会


後志管内岩内町【週末】鼓動する日本画 ギャラリートーク=6月29日(土)1:30~2:30pm、木田金次郎美術館 kidakinjiro.com 蒼野甘夏、朝地信介、紅露はるか、西谷正士、平向功一、吉川聡子。一般500円、高校生200円、小中生100円


後志管内岩内町【開催中】鼓動する日本画=6月18~7月15日(月)10am~6pm、月曜・7月2、3日休み、木田金次郎美術館 kidakinjiro.com 蒼野甘夏、朝地信介、紅露はるか、西谷正士、平向功一、吉川聡子の6氏。一般500円、高校生200円


札幌【週末まで】名画の小品展vol.27 神田比呂子~パステル画と彫刻=6月1日~30日(日)10am~10pm(土日~7pm、最終日~5pm)、カフェ北都館ギャラリー(西区琴似1の3 ow.ly/lxybt )。旭川在住のベテラン彫刻家。全道展会員


札幌【開催中】真空スケッチ 中 新=6月1日(土)~7月31日(水)11am~5:30pm(5pmラストオーダー)、六花亭福住店2階喫茶室(豊平区福住2の5)。札幌出身、東京藝大卒。 lallasoo.com

1 件 リツイートされました

『「リベラル保守」宣言」(新潮社)は、3月にNTT出版から出版される予定でした。しかし、最終の印刷直前の段階で待ったがかかり、「第3章:橋下徹・日本維新の会への懐疑」をすべてカットしてほしいといわれました。もちろんその要請に応じることは出来ず、版元を変えて出版することになりました

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 288 RT

毎週木曜恒例の、美術情報ツイートのうち、新着分については、都合によりあすの夜に延期します。申し訳ございません。


「 「サイトスペシフィック」について」 きょうは、あらたなテキストを書いている時間がないので、以前書いた小文をアップします。 blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/7…

1 件 リツイートされました

ストーブをつけたくなるくらい、室内が寒い…orz

1 件 リツイートされました

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

6月27日(木)のつぶやき その1

2013年06月28日 00時53分54秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他

七夕の日に、愚かなレイシストたちが、子供たちが通う東京韓国学校をターゲットにした卑劣なデモを計画しています。大久保公園で行われる集会を市民で包囲しデモの中止を直接呼びかけましょう。リンク先の「ツイート」ボタンで情報の拡散にご協力を!→ antiracism.jp/7-7-ookubo-par…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 8 RT

そうか、内地は7月7日が七夕なのか(←そこかよ)。


どうして梅雨のさなかに、星を見上げる行事をするのか、毎年疑問に思っているんだけど。


. @rob_art 北海道では、8月に七夕をするのが一般的なんです(函館と根室を除く)。


@rob_art いや、愛鳥週間とか、いろんなものが1カ月遅いのです。冬が長いせいだと思います。


【YouTube】
Ao/スバラシイセカイ MV
youtube.com/watch?v=zlDDSp…

梁井 朗@北海道美術ネット別館さんがリツイート | 14 RT

釧路【開催中】奇才・ダリ―版のグラフィズム展=6月7日~7月17日(水)9:30am~5pm(金土~6pm)、7月15日を除く月曜休み、道立釧路芸術館 kushiro-artmu.jp 一般千円、高大生600円、小中生300円。圧倒的な素描力と鋭い洞察力の版画215点

3 件 リツイートされました

札幌【開催中】パリに恋して 生誕100年記念ロベール・ドアノー展=6月1日~7月7日(日)9:45am~入場5pm、無休、札幌芸術の森美術館 @mshop_managers  一般千円。パリを舞台にした写真やピカソの肖像など約200点 ow.ly/lkfE7

1 件 リツイートされました

札幌【開催中】●絵画サークルひまわり展●蘖の会展=6月25日(火)~30日(日)10:30am~6:30pm(最終日~5pm)、さいとうギャラリー(中央区南1西3 ラ・ガレリア5階)。蘖(ひこばえ)の会は日本画展

1 件 リツイートされました

帯広【開催中】阿部安伸「MATERS LIKE A NECKING BUTTERFLY.」=4月7日~7月12日(金)11am~6pm(ラストオーダー5:30pm)、六花亭西三条店2階喫茶室(西3南1)。ow.ly/jJYWO


札幌【あす最終回】ロベール・ドアノー展ギャラリー・ツアー=6月8、14、22、28日(金)各回2~2:40pm、札幌芸術の森美術館 @mshop_managers 要観覧券。展覧会公式サイト→ ow.ly/lkgFB


釧路【週末】映画上映会「天才画家ダリ―愛と激情の青春」=6月30日(日)10am・2pmの2回、道立釧路芸術館(幸町4 kushiro-artmu.jp )。ポール・モリソン監督、2008年、112分。無料。7月17日まで開催の「奇才・ダリ―版のグラフィズム展」関連


札幌【開催中】川上りえ 中庭インスタレーション=4月30日~7月7日(日)9:45am~入場4:30pm、札幌芸術の森美術館。石狩在住の造形家が金属を用いダイナミックな作品を展開 riekawakami.net 12年→ow.ly/jjWBg

1 件 リツイートされました

札幌【週末まで】●西村一夫展●佐藤泰子展●木耀会展●第28回ハマナス会展●第13回KOPSC絵画展=6月24日~29日(土)10am~6pm、札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 ow.ly/kb9xx


札幌【今週末】道立三岸好太郎美術館開館記念日=6月30日(日)。無料開放(9:30am~入場4:30pm)。先着110人にオリジナルスイーツ「ロマンス製菓の海辺のグミ」プレゼント。午前11時から展示解説。午後2時コンサート ow.ly/iUXBp

1 件 リツイートされました

札幌【開催中】第1回 有限会社ナカジプリンツ=6月26日~7月8日(月)1~10:30pm、ギャラリー犬養(豊平区豊平3の1 galleryinukai.com )。道都大中島ゼミの生徒と卒業生作品・小物展。Jamani、松本ナオヤ @N_MATSUMOTO_PS

3 件 リツイートされました

札幌【開催中】Kit_A(a.k.a. KITA YOSHIKI) Speech Balloon=6月20日~7月7日(日)正午~7pm、月休、ギャラリーミヤシタ gallery-miyashita.info? FBページ→ ow.ly/mbahQ


札幌【開催中】柿崎均展 光のかたち=6月15日~8月25日(日)10am~5pm(入館~4:30)、本郷新記念札幌彫刻美術館(中央区宮の森4の12 @sapporochobi )発光するウランガラスを用いたインスタレーション kakizaki45.com

1 件 リツイートされました

富良野【開催中】果澄 個展 太陽の物語り-神々の遊ぶ庭=4月29日~11月4日(月)9am~4pm、9月19日鑑賞不可、ギャラリー「神々の遊ぶ庭」(清水山 カンパーナ六花亭) bit.ly/12gaoDa 09年個展→ bit.ly/12gak6w


東京・御茶ノ水【週末まで】笠見康大「骨 戻る 燃える」=6月8日~30日(日)11am~7pm(入場~6:30pm)、月曜休み、トーキョーワンダーサイト本郷(本郷2-4-16 tokyo-ws.org )。札幌在住の若手画家 @ykk_keimi


北見【開催中】小川研・渡辺良一2人展 立体と平面のコラボレーション=6月26日~7月2日(火)9:30am~5:30pm(最終日~2pm)、NHKぎゃらりー(北斗町2)。渡辺さん昨秋→ ow.ly/mbdIP ow.ly/mbdIQ

1 件 リツイートされました

横須賀【週末まで】街の記憶 写真と現代美術でたどるヨコスカ=4月27日~6月30日(日)10am~6pm、横須賀美術館 www/yokosuka-moa.jp/ 秋山さやか、石内都、市川美幸、北井一夫、鈴木昭男、薗部澄、高橋亜彌子、高橋和海ほか


東京・九段下【週末まで】「四者四様」つちもの、旬の4人展=6月19日~29日(土)11am~7pm、暮らしのうつわ花田(九段南2-2-5 九段ビル)。北海道の土で、黄粉引などを作る旭川の工藤和彦 ow.ly/mba5q 、志村睦彦、八木橋昇、山田洋次


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

 「サイトスペシフィック」について

2013年06月27日 23時18分34秒 | つれづれ日録
(以下の論考は、「帯広コンテンポラリーアート2011 真正閣の100日」の図録に筆者が寄せたものです)


サイトスペシフィック考


 「帯広コンテンポラリーアート2011 真正閣の100日」(実行委、真鍋庭園緑化、十勝文化団体協議会主催)が、14週間にわたる会期の幕を閉じた。毎週、週替わりで個展やグループ展を開き、毎週末にはダンスパフォーマンスや鼎談などを開くという、実行委の苦労がしのばれるハードでタフな日程の催しであったが、終了に無事こぎつけることができたのは出品者、出演者をはじめ多数の関係者の熱意と協力の賜物であろう。最終週「札幌グループ展」の出品者のひとりであった阿部典英氏が打ち上げの席で「北海道の美術史に残るものとなった」と述べておられたが、その評価に筆者も深く同意したい。
 個々の作品については道立帯広美術館の鎌田亨学芸課長が紹介の筆を執るということなので、本展の最大の特徴である「サイトスペシフィック」という概念について浅学菲才を省みず再検討を試みたのが本稿である。

 1.

 サイトスペシフィックとは耳慣れない言葉ではあるが、英和辞書でひくと、サイト(site)は場所、スペシフィック(specific)は「特有の」といった語義が載っている。この概念に拠る美術作品の発表は近年、非常に盛んになっている。
 この概念については、鎌田亨氏が美術情報・批評のウェブサイト「artscape」の「学芸員レポート 2010年08月10日号」で、根室市の落石計画を取り上げたときの文章が非常にまとまっていると思われるので、引用したい。

 近代以降の美術は大筋において、その自律性を志向し、かつ基盤としてきた。「美」は他のいかなる価値基準からも独立した指標であり、作品は唯一無二のこの指標にのみ寄って立つものとされた。そしてこの自律的な美術作品を公開する場として、いかなる意味性をも排除したニュートラルな空間、ホワイトキューブとよばれる展示空間が発明された。
 近年各地で盛んに試みられているサイトスペシフィックな作品群は、こうした自己充足的で特権的な美術のあり方に対する異議申し立てとして注目を集めている。作品とそれが展開される特定の場との関わりが重視される。場=サイトが備えた自然環境や歴史背景や空間特性が、作品のコンセプトや構造を決定していく。1)

 ここでいう「ホワイトキューブ」とは、美術館やギャラリーといった、美術作品の展示に特化した、何の装飾も特性もない均質化された空間を指すことはいうまでもない。
もちろんサイズに物理的な制約はあるものの、一定までの大きさであればどんな作品を展示しようと自由であり、しかも作品自体には影響を及ぼさない特質を有する。
 サイトスペシフィックなアートが脚光を浴びるようになったきっかけは、1970年前後を中心に興隆を見せたランドアートであろう。ランドアートにカテゴライズされる作品には、美術館やギャラリーではなく、屋外で自然を改変した作品が多い。代表的な例として、ロバート・スミッソンが70年、米国ユタ州のグレートソルトレークに制作した「スパイラル・ジェッティ」が挙げられる。
 スミッソンは1972年の国際美術展「ドクメンタV」の図録に寄せた文章「文化的な制約」の中で
「美術館は、避難所や刑務所のように、病室や独房、言い換えれば『ギャラリー』と呼ばれるニュートラル部屋を持っている」2)
と、皮肉交じりに述べ、「看守キュレーター(warden-curator)」という造語までもちだして、旧来の美術館制度を批判している。

 サイトスペシフィックなアートを現代美術の流れに位置づけようと努めたのは、ロザリンド・クラウスやクレイグ・オーウェンスといった「オクトーバー」誌に拠った評論家たちであった。3)
 オーウェンスは1980年の論文「アレゴリカルな衝動-ポストモダニズムの理論へ向けて」で、廃坑や採石場の跡といった場所に一時的な設置がなされることの多いサイトスペシフィック的作品について「非永続的であり、限られた時間の持続の中で特別な場所に設置される」と概説した上で、スミッソンの「スパイラル・ジェッティ」の非永続性に言及し「サイトスペシフィックな作品は、無常の、つまり、あらゆる現象がはかないものであることの象徴となる。これは20世紀の『メメント・モリ』である」と述べている。 4)
 ここで、はかなさや無常を強調することは、一見、ポストモダニズムどころか、昔へと逆戻りするかのように感じられるかもしれない。だが、「人生は短し、芸術は流し」ということわざにもあるように、芸術作品はいったん人間の手を離れると人間を超える永続的な生命を得られると考えられていたし、それが作者にとっての慰藉にもなっていたのである。少なくても美術館の展示室に並ぶ作品は、外界の価値観からは独立して、半永続的に時代を超越して存在するものとみなされていたのではあるまいか。
 オーウェンスは、同じ論文で「アプロプリエーション、サイトスペシフィック、非永続性、蓄積、言説性、ハイブリッド化…これら多様な戦略は、現在の美術の多くを特徴づけ、それ以前のモダニズムの芸術家たちから自らを区別している」と、ポストモダニズムの作家たちの戦略を列挙している。5)

 2.  
 
 ところで、サイトスペシフィック的なアプローチの発表は近年、道内でも急速に増えている。
 美術館やギャラリーではなく野外を会場として作品を陳列する試み自体は以前からあり、例えば札幌・豊平河畔野外展(1985年)や、札幌、旭川、北見など複数の都市で展開されたサーキュレーション(同)などが挙げられるが 6)、いずれも場所(サイト)との関連を強く打ち出して企画されたものとはいえない。おそらく、札幌の「界川游行」(89年)が、サイト(場)との関連性に言及することで成立した、道内では最も早い例になるだろう。1990年代は事例が少なく、2002年には帯広で「デメーテル」が開かれている。これは現在、国内各地で活発に展開されているビエンナーレ、トリエンナーレ形式の国際美術展の中でも先進的な事例の一つであると思われるが、2回目以降は行われていない。
 サイトスペシフィックな志向性を持つアートイベントは、この2年ほどの間だけでも、今回の「真正閣の100日」以外に、ハコトリ(函館)、幌内布引アートプロジェクト(三笠)、飛生芸術祭(白老)、ハルカヤマ藝術要塞(小樽)、樽前Arty(苫小牧)、Zaworld(岩見沢)、落石計画(根室)などが展開され、まさに花盛りの様相を呈している。
 ただし、スミッソンの「スパイラル・ジェッティ」から40年、上記のオーウェンス論文からもすでに30年ほどもたっている現在、北海道でなぜいまサイトスペシフィックな発表・展示が盛り上がっているのだろうか。それを正面切って問うたテキストは、管見の限りでは未見である。

 もともと北海道では、団体公募展に代表されるようなモダニズムの絵画、彫刻などの勢力が強く、「現代美術」の浸透が遅かったという単純な理由もあろう。また、越後妻有アートビエンナーレ・大地の芸術祭に代表されるような、まちおこし型ともいえる大型美術展の本州における成功に影響されたということも考えられる。
 個人的な感慨を記せば、これらの取り組みは率直に評価したいと思う。ホワイトキューブの中で見ている作品よりも、どこかへ出向いて、その周囲の環境をいわば「借景」として作品との相互作用の中でまるごと体験し鑑賞する方が、刺戟的だからだ。モダニズムの作品は、それが自立し、純化すればするほど、わたしたちの「生」とは無縁な境地でしか成立しえなくなる。鑑賞する側の日常や生に寄り添うために、ホワイトキューブを飛び出したところで美術を体験する傾向が強まるのは、ある意味で必然であろう。
 願わくばこれらの取り組みが、単に身近な歴史を回顧する機縁としてだけではなく、わたしたちの「生」全体を充実させる契機になってほしいと思う。


1) http://artscape.jp/report/curator/1217742_1634.html
2) Robert Simthson 'Cultural Confinement'
3) 松井みどり「“芸術”が終わった後の“アート”」(朝日出版社) 
4) Craig Owens 'The Allegorical Impulse: Towards a Theory of Postmodernisim’
5) ibid
6) 吉田豪介「北海道の美術史 異端と正統のダイナミズム」(共同文化社)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

【告知】池田緑展 Alice's Jeans (2013年6月22~30日、帯広) あるいは「私、これが好き」という言説のこと

2013年06月27日 01時11分11秒 | 展覧会などの予告
 帯広在住の現代美術家で、越後妻有つまりトリエンナーレ「大地の芸術祭」への参加など、道内外で発表を続けている池田緑さんの、地元では7年ぶりとなる個展。

 代名詞ともいえる「マスク」シリーズが終わった池田さん。近年は、文字を用いた作品をメーンに取り組んでいます。
 今回は、初期の油彩を振り返る個展です。
 ブログ「緑の風」から引用します。

 40歳前後からジーンズをモチーフに油彩画を描き始めたわけですが、本格的な作家活動を50歳から開始して今年はちょうど20年目に当たります。

初期の作品を振り返ってみたいとの思いの中での今回の個展開催です。27年前の油彩画(120号)1点を含む14点を、会場に合わせて展示しました。


 北海道新聞の十勝版に載った個展の記事を見て、あらためて彼女が70歳であることを知り、驚かざるを得ませんでした。それくらい精力的に、札幌などあちこちに出没しています。
 記事には、「帯北高の教諭時代、生徒が来ていたジーンズに若さの象徴という着想を得たことがきっかけ。今見るとわれながら新鮮です」という池田さんの言葉が載っています。

 絵画から現代美術のほうに軸足を移すにあたって、作品世界に広がりを得てきた池田さんですが、初期にはジーンズに対する愛着という面もあったようです。
 そこにとどまらなかったのが、池田さんのえらいところだと思います。
 反対に言えば、「○○がすき」という思いだけでは、現代美術としては、訴えるものが弱すぎるといえます。
 家族とか、ファンの芸能人の嗜好は気になりますが、べつに知人でも有名人でもない人の嗜好は、はっきりいってどうでもいい。
 「自分は●●がすき」というコンセプトで現代美術が成立すると思ったら、大間違いでしょう。

 すみません。池田さんの話をダシに、ちょっと違った話を語ってしまいました。


2013年6月22日(土)~30日(日)正午~午後6時
(帯広市西16南5 セラーズマーケット1階)

 
□ブログ「緑の風」 http://imgreen.exblog.jp/
□池田さんのサイト http://www.ima.me-h.ne.jp/~ikeda.midori/



・帯広駅バスターミナルから十勝バス「3 南商線」「21 南商・あかしあ線」に乗り「五中前」降車、およそ120メートル、徒歩1~2分。土日は1時間おき、平日は30分おき
・帯広駅から約2.4キロ、徒歩30分
・道立帯広美術館から約1.1キロ、徒歩15分


http://imgreen.exblog.jp/tb/17992312

関連する記事へのリンク
【告知】18人の写真表現-焼きつけられたイメージ (2013年、釧路)
置戸コンテンポラリーアート(2012年)

池田緑「マスク・プロジェクト<最終章>-サホロ1999~ハルカヤマ2011- ハルカヤマ藝術要塞

真正閣で池田緑作品を見る 帯広コンテンポラリーアート(2011年)

北海道新聞の6月29日「ひと 2011」欄は池田緑さんが登場
あおもり国際版画トリエンナーレ2010で池田緑さん、風間雄飛さん入賞
池田緑展 Silent Breath―沈黙の呼吸(2010年)
池田緑展-六つのこと・444の日- (2010年6月)

池田緑さんによるマスクイベント アジアプリントアドベンチャー

池田緑 1993-2008現代美術展(08年6月)■続き
深川駅前にマスクの花(同)
田園都市のコンテンポラリーアート 雪と風の器(08年3月)

越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ(06年)

十勝千年の森=水脈の森・万象の微風 自然=人間=大地(03年10月8日の項)

十勝の新時代 池田緑展(02年、道立帯広美術館)
池田緑展アーティストトーク(同上)
とかち環境アート(02年)

□「てんぴょう」誌に筆者が寄稿した文章
コメント
この記事をはてなブックマークに追加