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中野五一「遠藤熊吉翁之像」

2012年05月07日 21時10分36秒 | 街角と道端のアート
 網走市立郷土博物館の向かいというか、網走小学校の校地の突端というべきか、網走市街地を見下ろすような場所に建立されています。

 遠藤熊吉については、1971年発行の「網走市史」下巻725ページに次のように記されています。

 当時(ヤナイ註・大正10年頃)、中学校建築費にはおよそ十万円が必要とされ(中略)、その調達は容易なことではなかった。時に遠藤熊吉(初代)は、地方文化向上のため網走中学校の実現に異常な熱意を示し、貴田(ヤナイ註・貴田国平道議)に対し校舎建築費全額の単独寄付を申し出た。遠藤は平素節倹家として通った人であり、またこのような巨費を一個人が寄付するということは、当時としては全国的にも例をみないことであり、中央紙にも報道されて全国的な反響をまき起した。


 この寄附を受けて、1922年4月18日開校したのが、庁立網走中学校(現・網走南ケ丘高校)です。当時の生徒は106人だったそうです。

 遠藤熊吉に対しては紺綬褒章が授与され、網走町(当時)は1928年(昭和3年)10月、桂ガ岡公園に銅像を建ててその功績をたたえたそうです。

 なお、この銅像は1942年に金属供出となっていますので、現在の像は戦後再建されたものでしょう。
 また、遠藤熊吉という同姓同名の人物が1959~63年に網走市長を務めていますが、世代が違いすぎるので、別人と思われます。
 
 


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3 コメント

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警告 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2012-05-08 08:49:03
ここにあったコメントは削除しスパム報告します。
Unknown (syouhos0)
2013-05-03 16:48:30
同性同名の網走市長は初代遠藤熊吉に養子に入った人物のようです。
syouhos0さん、はじめまして (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2013-05-03 17:12:41
コメントありがとうございます。
機会があればもう少し調べてみますね。

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