社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

不二家の不祥事の根底に存在するもの

2007-01-19 12:09:33 | 労働
 不二家の杜撰な衛生管理の問題が発覚してから、店頭からすっかり不二家の製品は消えてしまった。雪印問題の時と同様、一度失われた信頼を取り戻すのは極めて困難だ。

 だが、不二家だけを責めるのは的外れだと私は思う。こうした問題は必ずその時の社会背景も含めて考えなければいけないのだ。ではその社会背景とは一体なんだろうか。

 以前の論考で、ホワイトカラー・エグゼンプション政策に関して言及した(*1)。リストラを行い人員削減をした上で、非正規雇用や正社員の残業カットなど、人件費の削減を徹底的に行い企業利益を確保しようという、各企業の生き残りをかけた競争社会が今回のような問題の根底にあるのではないだろうか。

 不二家の業績は決して良くなく、不採算店舗の閉鎖など事業の縮小化を余儀なくされている。そうした状況では、菓子類の売上は収益の頼みの綱であった筈だ。つまり、不正な管理も収益確保のためには背に腹は変えられない状況だったのだろう。

 もしも不二家が好業績の優良企業であったなら、不正もしなかったのではないだろうか。

 これは、今年最初の論考で述べた北朝鮮の社会事情と同じように例えることが出来る(*2)。あの例では、真因は「貧困社会」である。今回の例もそれに倣って考えれば、真因は「企業収益を圧迫する社会」である。更に企業収益を圧迫する原因として、女性だけの心地良い労働環境を強要するフェミニズムが関与しているのは言うまでもない。

 ごく一部の大企業だけが好業績を上げる一方で、中小零細企業は更に経営が苦しくなるといった、企業間格差社会の中で不二家は暴発してしまったと言えるのではないだろうか。いざなぎ景気を超える好景気という言葉がいかにも嘘臭く聞こえる。

(*1)奥谷禮子発言の波紋 ~ホワイトカラー・エグゼンプションの欺瞞~
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/2c03ffc97ab0d2662cdf1c018e214ee2

(*2)身近な出来事からフェミニズムの悪影響を見出せ
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/c5a72b7ae9f4ba88757bfe8e063eb36a

<参考>
<不二家>04年販売のビスケットに金属片 委託先製造
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000013-mai-soci