社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

身近な出来事からフェミニズムの悪影響を見出せ

2007-01-05 11:23:41 | Weblog
 本年の最初の記事は、一年の計は元旦にあり、の諺の如く、フェミニズム批判の原点をもう一度確認しておきたいと思う。

 まず、人間社会には、秩序というものが必要だ。例えば学校の授業で生徒は皆先生の話を聞いているのに、一人だけ大声を上げたり居眠りをしているというのは明らかな秩序の乱れである。そして秩序を維持するための決め事を道徳、規律、規範などと言う。従って秩序を乱す行動を道徳違反、規律違反などと表現する。

 こうした秩序の乱れを指摘する場合は、当然「何が秩序なのか」という定義付けが必要である。上記の例の場合では、「授業中に生徒は先生の話を聞かなければならない」ということだ。従って、この定義付けが曖昧だと秩序の乱れを指摘することが出来なくなってしまう。つまり誰が道徳違反なのかも指摘出来なくなるのだ。

 次に、秩序の定義付けを行う際には、相応の理由が必要である。定義付けは好き勝手に出来るものではない。上記の例では、大声を上げる者がいれば周囲の者が先生の話を聞き取れないかも知れないし、居眠りをしている者がいれば他の生徒の士気が低下する。こうした理由から、「授業中に生徒は先生の話を聞かなければならない」という定義の説得力が強化されていく。

 つまり、秩序というのは全ての社会空間の中で絶対的に正義なものと考えられる。

 そして、この秩序とフェミニズムとどう関係があるのかということだが、「フェミニズムは社会の秩序を乱している」というのが簡潔な回答になるだろう。つまりフェミニズムは道徳違反なのだ。従って批判対象となるのだ。

 では、フェミニズムはどの様に社会の秩序を乱しているのだろうか。その理論を考える時に重要となるのが、ある状態や出来事が何故起きているのかという原因を探ること、しかも出来る限り深く探ること、そのために出来るだけ多くの社会背景を考える必要があるということだ。

 例えば、北朝鮮で食糧の盗みが多発しているという状況を考える時、大抵の人は、貧困で食糧難の社会が原因であると考えるだろう。しかしそのように考えられるのは、報道などにより北朝鮮の社会背景をある程度知っているからだ。もしも多くの人が北朝鮮の社会背景を知らなければ、北朝鮮人民は元々手癖の悪い民族なのか、或いは外国から盗賊が多数流入しているのかなど、違った見解が出て来るだろう。

 この例の場合、考察の鍵となるのは「貧困で食糧難という社会背景」である。そして考察の手順としては、盗みが多発→空腹な人が多い→食糧事情が悪い→貧困層が多い→社会背景が悪い、といった一例が挙げられるだろう。

 従って、解決手段としては、貧困層の底上げをすべく社会背景の改善、即ち国家的な食糧配給体制や雇用体制の確立という結論が導かれていく。

 しかしこれが、「貧困で食糧難という社会背景」を知らない場合はどうなるだろう。この時の考察の手順としては、盗みが多発→手癖の悪い人が多い→元々手癖の悪い民族性である、といった違った見解となり、民族の道徳観を培うために犯罪性の啓発活動や罰則強化が必要といった結論が導かれてしまう。

 このように、ある物事について考える際、考察の鍵となる社会背景に言及することがいかに大切かということがわかる。しかも社会背景に言及するためには、常に物事の原因を深く探るということを習慣付けなければいけない。逆に物事の表面だけを見て、小手先の見解や対策だけに拘っていたのでは全く問題は解決しないばかりか、問題の本質を見失ってしまうのだ。

 今後も様々な事例をもとに、フェミニズムに汚染された社会背景について語っていきたいと思う。

<追記>
 東京都で21歳の男子浪人生が一つ年下の女子大生の妹を殺害し遺体をバラバラに切断する事件が発生した。夢が持てないと妹に貶されたことに腹を立てたという動機らしいが、こうした事件にもフェミニズムが作る男性蔑視の風潮が大きく関係していると考えていいだろう。この事件を現状の社会背景をもとに皆さんなりに分析してみてはどうだろうか。